JPH11298788A - 撮像方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

撮像方法及び装置並びに記憶媒体

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JPH11298788A
JPH11298788A JP10115879A JP11587998A JPH11298788A JP H11298788 A JPH11298788 A JP H11298788A JP 10115879 A JP10115879 A JP 10115879A JP 11587998 A JP11587998 A JP 11587998A JP H11298788 A JPH11298788 A JP H11298788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価なマイコンを用いることなく制限動作に
よる弊害を防止した自然なカメラワークをあらゆる撮影
画角で実現することができる撮像方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 テーブルデータ記憶部115iに記憶さ
れているテーブルデータは、角速度センサー109,1
10により検出された撮像装置に加わる振れに応じて行
う補正動作に対して制限動作を行う帯域制限HPF(ハ
イパスフィルタ)115cの制限強度が、テーブルデー
タ参照アドレスに応じて所定の制限強度特性となるよう
にデータ決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像方法及び装置
並びにこの撮像装置を制御する制御プログラムを格納す
る記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のビデオカメラ等の撮像装置には、
手振れ防止機能が搭載された防振機能付き撮像装置が一
般的となっている。手振れ防止機能の方式としては、光
学式手振れ補正と電子式手振れ補正とがある。
【0003】光学式手振れ補正では、撮像素子に入射さ
れる撮影光の光路途中に、光軸変位が可能なプリズムや
レンズ部材を配置し、手振れに応じて光軸の変位を行う
ことで、振れ補正を行う。光学式に用いられる手振れ検
出手段としては、振動ジャイロ等の角速度センサを用
い、直接撮像装置に加わる振れ成分の検出を行い、この
検出出力を積分することで、撮像装置の角変位を検出す
るのが一般的となっている。
【0004】一方、電子式手振れ補正は、フィールド間
での映像信号の変化から撮像装置の動き量を算出して振
れ信号とする動きベクトル検出方式と併用される場合が
多く、動きベクトル検出用のフィールドメモリの蓄積画
像を、動きが除去されるようにメモリ画像の一部を抽出
することで補正を行っている。
【0005】また、電子式手振れ補正の別のシステムと
して、振れ検出にはセンサを用い、撮像素子に受光され
た画像の一部のみを切り出し、検出される振れに応じて
切り出し位置を制御することで、振れ補正を行うタイプ
も出現してきている。
【0006】電子式手振れ補正の場合、映像信号に対し
て電気的な補正を行うため、補正周期はフィールド周期
となり、露光時間中の手振れを除去することができない
反面、光学方式よりも小型軽量にできるというメリット
がある。また、撮像素子に高密度の大型タイプのものを
用いることで、切り出しまたはメモリから抽出される撮
影画像の解像度を上げ、光学式に比べて不利であった画
質劣化にも改良がなされつつある。
【0007】ところで、ビデオカメラでは、カメラを意
図的に動かすパンニング動作やチルティング動作等のカ
メラワークを行いながら撮影を行う場合がある。これら
のカメラワークでの撮影時は、手振れ補正に制限を加え
て補正能力が低下するようにし、補正範囲の端に突き当
たって生じる撮影画像の乱れの防止や、撮影者の意図す
る方向への素早い応答を図る手法が本発明者により提案
されている。
【0008】図12、図13、14、図15、図16及
び図17は、本発明者により提案されているパンニング
動作時の制限手法を説明するための図面である。この制
限手法は、焦点距離が何れであっても、また焦点距離に
より補正限界が変化するような場合であっても、制限量
の特性設定が簡単に行える手法であり、ここでは光学式
の手振れ補正機能システムを例にとって説明する。
【0009】図12は、手振れ補正用のシフトレンズを
光軸に垂直に可動させることで防振するシステムを具備
した撮像装置の構成を示している。同図において、レン
ズ群はインナーフォーカスタイプの構成となっており、
固定レンズ1101、ズームレンズ1102、絞り11
03、防振用のシフトレンズ1104、フォーカスレン
ズ1105からなる。このレンズ群からの光はCCD等
の撮像素子1106に結像される。撮像素子1106上
の像は光電変換され、増幅器1118で最適なレベルに
増幅された後、カメラ信号処理回路1119へと入力さ
れて標準テレビ信号に変換される。
【0010】また、図12の撮像装置は光学的な手振れ
補正機能を備えており、防振のON/OFFはスイッチ
1120の状態を検出することで行っている。角速度セ
ンサ1121(ピッチ方向)、角速度センサ1122
(ヨー方向)で撮像装置本体の振れ角速度を検出し、増
幅器1123、1124でそれぞれ増幅後、制御マイク
ロコンピュータ(制御マイコン)1116の図示しない
A/Dコンバータ等で取り込み、この制御マイコン11
16の内部処理で角速度信号を積分して角変位に変換す
る。制御マイコン1116は、得られた角変位、即ち振
れ角θと光学系の焦点距離fに応じて、撮像素子110
6上の振れによる撮影画像の移動分(略f×tanθに
相当)を、振れによる移動方向とは逆方向に動かすよう
に、シフトレンズ1104を光軸に垂直に移動させるこ
とで振れ補正を行う。制御マイコン1116は補正目標
を出力する。加算器1115はシフトレンズ1104の
位置信号(エンコーダ1113の検出信号を所定レベル
に増幅器1114で増幅した位置信号)と制御マイコン
1116からの補正目標値信号とを比較し、それらの差
が零(0)になるように駆動信号をモータドライバ11
12を介してモータ1111に出力することで、シフト
レンズ1104の位置をループ制御し、目標位置に一致
させる。
【0011】また、制御マイコン1116はズームレン
ズ1102、フォーカスレンズ1105も制御してい
る。押し圧により抵抗値が可変する回転操作タイプのズ
ームスイッチユニット1117からの信号に応じ、制御
マイコン1116は駆動命令をモータドライバ1108
を介してモータ1107に送ることで、ズームレンズ1
102が移動して変倍動作が行われる。また、カメラ信
号処理回路1119で処理された焦点信号が最大となる
ように、制御マイコン1116は、駆動命令をモータド
ライバ1110を介してモータ1109に送ることで、
フォーカスレンズ1105が移動して焦点調節が行われ
る。
【0012】次に図13、14を用いて、制御マイコン
1116で処理される本防振制御フローを説明する。補
正量は焦点距離と最大補正限界で規格化されており、規
格化補正量に応じて制限量が所定特性で算出できるの
で、1種類の特性を有するだけで全ての焦点距離変化に
対応可能となっている。
【0013】図13、14のフローチャートは、角速度
センサ1121、1122で検出した角速度信号を積分
することで、角変位を算出して補正量と制限量とを算出
する処理である。図13、14の処理は制御マイコン1
116で実行される定周期割込処理であり、例えば1k
Hzの周波数で実行される。割り込みの起動要因は、例
えば、発振クロックの所定分周でアップ(若しくはダウ
ン)カウントしているカウンタが、1msecに相当す
るデータと一致する毎に発生する。また、図12で説明
したように、角速度信号を制御マイコン1116のA/
Dコンバータで取り込むが、本実施の形態では、簡単に
するためにA/Dコンバータの動作モードはスキャンモ
ードで、いつでもA/D変換動作を繰り返しているもの
とする。
【0014】割込処理を開始すると、図13、14のス
テップS1201でA/Dサンプリングした角速度信号
に対して、ハイパスフィルタ処理をかけることでDC成
分の影響を除去する。次のステップS1202は、AC
成分の角速度信号に周波数帯域の制限を設ける処理であ
り、ステップS1202aからステップS1202eで
構成されている(ステップS1202の詳細な説明につ
いては後述する)。実際には前記ステップS1201と
同様なハイパスフィルタ処理であり、そのカットオフ周
波数が前記ステップS1201では固定値なのに対し
て、ステップS1202では可変設定が可能になってい
る。このカットオフ周波数を低域から高域まで変化させ
ることにより帯域制限が可能になっている。ステップS
1202のカットオフ周波数を制御し、パンニング等の
カメラワーク動作中には、カットオフ周波数を上げ、防
振の抑振能力を低下させるようにし、通常撮影時には、
手振れ除去のためカットオフ周波数を低下させるように
している。また、補正可能範囲の限界よりも大きな振れ
を補正しようとして、補正端に衝突したときの画面の不
自然さを防止するためにも帯域制限の制御が実行されて
いる。
【0015】次に、ステップS1203で前記ステップ
S1202において帯域制限された角速度信号を積分処
理して角変位を算出する。算出された角変位が撮像装置
本体に加わる振れ角に相当する。次にステップS120
4で焦点距離変化の補正を行い補正量算出を行う。補正
量はステップS1203で得られた角変位、即ち振れ角
θと光学系の焦点距離fに応じてf×tanθとなる。
次にステップS1205で前記ステップS1204にお
いて算出した補正量を最大補正限界(シフトレンズ11
04の移動限界)で規格化する。
【0016】ピッチ規格化補正量及びヨー規格化補正量
は、下記(1)式及び(2)式によりそれぞれ算出され
る。
【0017】 ピッチ規格化補正量=ピッチ補正量/ピッチ最大シフト限界/2×100 (%) … (1) ヨー規格化補正量=ヨー補正量/ヨー最大シフト限界/2×100(%) … (2) 次のステップS1206は、前記ステップS1205に
おいて算出された規格化補正量を基に補正能力に制限を
加えるための制限量を算出する処理であり、ステップS
1206。aからステップS1206eで構成されてい
る。ここで、制限量は前記ステップS1202における
帯域制限処理で説明したカットオフ周波数に相当する。
【0018】先ず、ステップS1206aで規格化補正
量に応じた制限目標カットオフ周波数fcを算出する。こ
の制限目標カットオフ周波数fcは、図15に示される特
性で決定される。
【0019】図15は、補正量に対する制限量、つまり
カットオフ周波数の特性を示している。同図において、
横軸は規格化補正量であり、最大シフト限界の1/2ま
でシフトして補正する場合を100%とした場合に対す
る現在の振れを補正するのに必要な補正量の割合を示し
ている。また、縦軸は制限量のパラメータである帯域制
限のカットオフ周波数である。補正量に対して制限を加
える度合いが、しきい値による設定ではなく関数的な設
定となっている。このため、カットオフ周波数を制御し
てパンニング動作に対応する場合でも、円滑な切り替え
が行える。
【0020】本実施の形態では、最大カットオフ周波数
を6Hzとしているが、これは、主となる手振れの周波
数成分が5Hz以下であることによる。帯域制限の特性
は2乗の関数でカットオフが変化するように設定されて
おり、補正量が大きいほど急峻にカットオフ周波数を上
げ、また補正量が零(0)近傍の場合にはカットオフを
できるだけ低くし、防振(抑振)効果を高めるように制
御される。この防振効果が高い範囲(補正量が零近傍の
範囲)をできるだけ拡大したい場合には、補正量の2乗
としていた次数を増していけば良く、補正量がより大き
くなったときに、カットオフが急峻に立ち上がるように
係数等の設定を行えばよい。
【0021】ここで、最大シフト限界は図16に示すよ
うに決定されており、同図(a)は、焦点距離変化に対
して有効像円径が変化している様子を、同図(b)は、
焦点距離変化に対し、て最大補正範囲(最大シフト限
界)が変化している様子をそれぞれ示している。図16
(a)において、1401はシフトレンズ1104のメ
カ的な最大移動限界距離を有効像円径に換算した点であ
る。また、1402はワイドからテレまで全ての焦点距
離でメカ的にシフトレンズ1104が最大移動限界まで
の距離を移動したとしても、撮影画面にはケラレが生じ
ないことを示している。従って、1402に対する最大
補正範囲は1405のように一定値となる。
【0022】一方、1403のように焦点距離1404
よりテレ側でしか1401のより大きな有効像円径にな
らない場合には、1404よりワイド側ではシフトレン
ズ1104をメカ的に移動可能な最大位置までシフトす
ると、撮影画面の一部にケラレが生じることを意味す
る。従って、1403に対する最大補正範囲は1406
のように、焦点距離1404よりワイドでは減少するこ
とになる。一般には、1403のようにレンズ光学系の
設計が行われてレンズの小型化が図られる場合が多い。
このように、最大補正範囲が焦点距離により1406の
ように変化する場合であっても、補正量は最大補正範囲
で規格化されるので、焦点距離毎に制限特性を変更しな
くても(特性変更パラメータを多数持たなくても)、端
衝突の防止と円滑なパンニング動作への移行と解除とを
実現することができる。
【0023】再び図13、14に戻って、ステップS1
206bで前記ステップS1206aにおいて算出され
た制限目標カットオフ周波数fcが現在のカットオフ周波
数fc以上か否かを判断する。制限目標カットオフ周波数
fc≧現在のカットオフ周波数fcならば、ステップS12
06eで「解除フラグ」をクリアした後、ステップS1
207へ進む。ここで解除フラグは、パンニング動作が
終了した時にセットされるフラグであり、このフラグが
セットされるまではカットオフ周波数fcを下げないよう
に前記ステップS1202内で制御される。つまり、制
限強度を弱くして防振効果を高めることの禁止が行われ
て制限動作のハンチングが防止される。
【0024】一方、前記ステップS1206bにおいて
制限目標カットオフ周波数fcが現在のカットオフ周波数
fcより小さいと判断された場合には、ステップS120
6cでパンニング動作が終了したか否かを判断するた
め、前記ステップS1201における処理後の角速度信
号が所定値γより小さくなったか否かを判断する。この
角速度信号は、帯域制限や焦点距離補正が行われる前の
信号であるので、撮影画角に依らず直接カメラの振れの
検出が行え、制限動作のハンチングや画角毎の応答性の
違いを防止することが可能となる。尚、所定値γは、パ
ンニング動作終了時の角速度信号レベルを予め測定する
ことで決定されている。前記ステップS1206cで角
速度信号の絶対値が所定値γ以上の場合は、パンニング
動作継続中であると判断して前記ステップS1206e
へ進み、また、角速度信号の絶対値が所定値γ以下の場
合は、パンニング動作終了と判断してステップS120
6dで「解除フラグ」をセットした後、ステップS12
07へ進む。尚、通常の手持ち撮影時には制限が加わら
ないので、前記ステップS1206bにおいて制限目標
カットオフ周波数fcと現在のカットオフ周波数fcとは等
価となり、「解除フラグ」はクリア状態のままとなって
いる。
【0025】このようにパンニング動作時の撮影状況判
断が行われる中、制限動作は前記ステップS1202お
いて制御される。即ち、ステップS1202aで制限目
標カットオフ周波数fcと現在のカットオフ周波数fcとが
等しいか否かを判断し、等しい場合は前記ステップS1
204へ進んでカットオフ周波数の変更を行わない。ま
た、前記ステップS1202aにおいて制限目標カット
オフ周波数fcと現在のカットオフ周波数fcとが等しくな
い場合は、ステップS1202bで現在のカットオフ周
波数fcが制限目標カットオフ周波数fcより小さいか否か
を判断し、小さい場合は現在値が未だ目標値に至ってい
ない場合であり、前記ステップS1206では制限を強
くするべきと判断している場合である。この場合はステ
ップS1202eでカットオフ周波数fcを現在値から所
定値α分だけ大きくした後、前記ステップS1203へ
進む。
【0026】一方、前記ステップS1202bにおいて
制限目標カットオフ周波数目標fcの方が現在のカットオ
フ周波数fcより小さい場合は、ステップS1202cで
「解除フラグ」がセット状態か否かを判断する。そし
て、解除フラグがクリアの場合には、カットオフ周波数
を下げずに現在値のまま保持した後、前記ステップS1
203へ進む。
【0027】一方、前記ステップS1202cにおいて
解除フラグ=1の場合には、パンニング動作が終了して
カットオフ周波数を小さくしても構わない場合なので、
ステップS1202dでカットオフ周波数の設定を現在
値より所定値βだけ小さい値にした後、前記ステップS
1203へ進む。
【0028】前記ステップS1206において決定され
た制限目標カットオフ周波数fcは、次回の帯域制限処理
で徐々に近づくように設定されつつ、角速度信号に対し
て制限が行われる。例えば、算出カットオフが大きい場
合には、カットオフ周波数以下の手振れ周波数の振れに
対して補正効果が減少するようになる。
【0029】次にステップS1207で、前記ステップ
S1205において算出されたシフト目標値命令を加算
器1115に対して出力した後、本処理動作を終了す
る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のパンニング動作制御では、補正手段の最大補正範
囲で規格化された補正量に応じて、制限量である制限目
標カットオフ周波数fcを決定しているが、目標値に至る
カットオフ変化は所定値に応じるため、例えば図13の
現在のカットオフ周波数(fc)1301から制限目標カ
ットオフ周波数(fc)1302へは、変化軌跡1303
を描いてしまい、カットオフ周波数が小さい範囲での変
化が画面上に見えてしまっていた。つまり、図15の制
限特性の軌跡通りの目標値決定と目標値到達が行われて
いないため、画面上にカットオフ周波数の変化が見える
場合があった。
【0031】また、図13、14のステップS1202
の処理で行われる帯域制限のハイパスフィルタ処理で
は、カットオフ周波数fcに対し、実際には2つのフィル
タ変数が変化している。1つは遮断周波数を決定するパ
ラメータであり、もう1つは、その遮断周波数でのゲイ
ンを0dBに設定するためのパラメータである。
【0032】これについて図17を用いて詳しく説明す
る。アナログフィルタにおいて、一次バターワースハイ
パスフィルタの伝達関数は、下記(3)式で算出され
る。
【0033】
【数1】 ここで、Ωcとは所望の遮断周波数であり、fc換算した
場合には、Ωc=2πfcとなる。
【0034】一般にアナログフィルタをデジタルフィル
タに変換する手法の一つとして、双1次s−z変換が用
いられる。
【0035】具体的には、下記(4)式によりsをzに
変換する。
【0036】
【数2】 ここでTとはデジタルフィルタのサンプリング周期であ
る。
【0037】上記(4)式を双1次s−z変換すると、
下記(5)式になる。
【0038】
【数3】 この(5)式を下記(6)式と置き換えると
【0039】
【数4】 下記(7)式となる。
【0040】
【数5】 実際にはアナログ領域からデジタル領域に写像する際、
ずれが生じるのでこれを補正するためにプリワービング
と呼ばれる補正を施す。
【0041】以上によりサンプリング周期が一定である
とき、遮断周波数を決定すれば上記(6)式により
(a,b)を算出することができ、遮断周波数を可変で
きるデジタルハイパスフィルタを実現できる。
【0042】上記(7)式をブロック図にすると図17
のようになり、図13、14のステップS1202にお
いて実行されている。
【0043】図17において、1501は入力データ
(Sin)、1502は1サンプリング前のデータ
(Z-1)、1507は第1の乗算処理回路で、(Z-1
1502に定数aを乗算する。1502は第1の加算処
理回路で、入力データ(Sin)1501と、定数aと1
サンプリング前のデータ(Z-1)1502との乗算値、
即ちa×(Z-1)とを加算する。この出力データをcと
する。1508は反転処理回路であり、1サンプリング
前のデータ(Z-1)1502の符号を反転する。150
3は第2の加算処理回路であり、出力データcと(−Z
-1)とを加算する。1504は第2の乗算処理回路であ
り、(c−Z-1)と定数bとを乗算する。1505はハイパ
スフィルタの最終的な出力データSoutであり、第2の
乗算処理回路1504の出力データである。また、中間
データcは次回の演算のために1サンプリング前のデー
タ(Z-1)に保存される。この一連の演算を所定周期で
実行することによりハイパスフィルタとなる。
【0044】従って、制限動作のためのカットオフ周波
数fcを変化させた場合には、フィルタ係数(a,b)を共に
算出しなければならず、図13、14のように、制御周
期が1kHzという高速の処理では、フィルタ係数も数
式によって算出するために、処理能力の高いマイコン
(マイクロコンピュータ)の使用や防振専用マイコンを
用意しなければならず、高価なシステムになってしまう
という問題点があった。
【0045】本発明は、上述した従来技術の有する問題
点を解消するためになされたもので、その第1の目的と
するところは、高価なマイコンを用いることなく制限動
作による弊害を防止し得ると共に、自然なカメラワーク
をあらゆる撮影画角で実現できる撮像方法及び装置を提
供することである。
【0046】また、本発明の第2の目的とするところ
は、上述した本発明の撮像装置を円滑に制御することが
できる制御プログラムを格納した記憶媒体を提供するこ
とである。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明の請求項1記載の撮像方法は、振れを検出
する振れ検出工程と、該振れ検出工程により検出された
振れ情報に応じて補正動作を行う補正工程と、該補正工
程の補正動作に制限を加えるために少なくとも2つ以上
の変数を有するテーブルデータからデータ選択を行うこ
とで制限動作を行う制御工程とを有し、前記テーブルデ
ータは、テーブルデータ参照アドレスに応じて所定の制
限強度特性となるようにデータ決定されていることを特
徴とする。
【0048】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項2記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記制御工程は、撮像装置の操作状況に応
じて前記テーブルデータ参照アドレスの変化量と変化周
期とを変更することを特徴とする。
【0049】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項3記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記制御工程は、前記補正工程の補正量に
応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレス
に近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレス
を変更することを特徴とする。
【0050】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項4記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記テーブルデータの制限強度特性は、選
択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮影画面
上に影響を及ぼさないように決定されていることを特徴
とする。
【0051】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項5記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記変数は、ハイパスフィルタのカットオ
フ周波数に応じた変数であることを特徴とする。
【0052】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項6記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記撮像装置はビデオカメラであることを
特徴とする。
【0053】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項7記載の撮像装置は、振れを検出する振れ検
出手段と、該振れ検出手段により検出された振れ情報に
応じて補正動作を行う補正手段と、該補正手段の補正動
作に制限を加えるために少なくとも2つ以上の変数を有
するテーブルデータからデータ選択を行うことで制限動
作を行う制御手段とを有し、前記テーブルデータは、テ
ーブルデータ参照アドレスに応じて所定の制限強度特性
となるようにデータ決定されていることを特徴とする。
【0054】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項8記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装
置において、前記制御手段は、撮像装置の操作状況に応
じて前記テーブルデータ参照アドレスの変化量と変化周
期とを変更することを特徴とする。
【0055】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項9記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装
置において、前記制御手段は、前記補正手段の補正量に
応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレス
に近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレス
を変更することを特徴とする。
【0056】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項10記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像
装置において、前記テーブルデータの制限強度特性は、
選択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮影画
面上に影響を及ぼさないように決定されていることを特
徴とする。
【0057】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項11記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像
装置において、前記変数は、ハイパスフィルタのカット
オフ周波数に応じた変数であることを特徴とする。
【0058】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項12記載の記憶媒体は、撮像装置を制御する
制御プログラムを格納する記憶媒体であって、振れを検
出し、該検出された振れ情報に応じて補正動作を行い、
該補正動作に制限をかけるために少なくとも2つ以上の
変数を有するテーブルデータからデータ選択を行うこと
で制限動作を行うように制御するステップの制御モジュ
ールを有する制御プログラムを格納してなり、前記テー
ブルデータは、テーブルデータ参照アドレスに応じて所
定の制限強度特性となるようにデータ決定されているこ
とを特徴とする。
【0059】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項13記載の記憶媒体は、請求項12記載の記
憶媒体において、前記制御プログラムは、前記撮像装置
の操作状況に応じて前記テーブルデータ参照アドレスの
変化量と変化周期とを変更するように制御するステップ
の制御モジュールを有することを特徴とする。
【0060】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項14記載の記憶媒体は、請求項12記載の記
憶媒体において、前記制御プログラムは、前記補正量に
応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレス
に近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレス
を変更するように制御するステップの制御モジュールを
有することを特徴とする。
【0061】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項15記載の記憶媒体は、請求項12記載の記
憶媒体において、前記テーブルデータの制限強度特性
は、選択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮
影画面上に影響を及ぼさないように決定されていること
を特徴とする。
【0062】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項16記載の記憶媒体は、請求項12記載の記
憶媒体において、前記変数は、ハイパスフィルタのカッ
トオフ周波数に応じた変数であることを特徴とする。
【0063】更に、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項17記載の記憶媒体は、請求項12記載の記
憶媒体において、前記撮像装置はビデオカメラであるこ
とを特徴とする。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図11に基づき説明する。
【0065】図1は、本発明の一実施の形態に係る撮像
装置の構成を示すブロック図であり、同図は、撮像装置
としてのビデオカメラに電子防振機能を搭載した構成を
示している。
【0066】図1において、レンズ群はインナーフォー
カスタイプの構成となっており、第1の固定レンズ10
1、ズームレンズ102、絞り103、第2の固定レン
ズ104、フォーカスレンズ105からなる。前記レン
ズ群からの光はCCD等の撮像素子106に結像され、
増幅器107で最適なレベルに増幅された後、カメラ信
号処理回路108へと入力されて、標準テレビ信号に変
換される。
【0067】また、図1に示すビデオカメラは電子的な
手振れ補正機能を備えており、防振のON/OFFはス
イッチ117の状態を検出することで行っている。角速
度センサ109(ピッチ方向)、角速度センサ110
(ヨー方向)でカメラ本体(撮像装置本体)の振れ角速
度を検出し、増幅器111,112でそれぞれ増幅した
後、防振制御マイコン(マイクロコンピュータ)115
のA/Dコンバータ115aで取り込み、ハイパスフィ
ルタ(HPF)115bでDC成分をカットした角速度
信号を積分回路115dで積分して角変位に変換する。
【0068】積分回路115dで算出された振れ角θに
対して、焦点距離補正回路115eで光学系の焦点距離
f分の補正を行い、f×tanθとなる補正信号を算出
する。補正系制御部115hは焦点距離補正回路115
eの出力信号である補正信号(撮像素子106上の振れ
による画素移動分に相当)に応じて、振れによる移動方
向とは逆方向に動かすことで振れ補正を行う。尚、11
5cは帯域制限用のハイパスフィルタ(帯域制限HP
F)であり、補正信号を補正量規格化回路115fで規
格化して得られた規格化補正量と、HPF115bの出
力とに応じて、制限処理制御部115gが帯域制限HP
F115cを制御し、パンニング動作時の防振能力を制
限する。この制限動作については後で詳しく説明する
が、本発明の特徴として、図17で説明した帯域制限用
フィルタ係数(a,b)をカットオフ周波数毎にテーブ
ルデータとしてテーブルデータ記憶部115iに記憶し
ており且つこのテーブルデータは、テーブル検索用参照
アドレスの変化に対して所定の特性となるように作られ
ている。制限動作時には、このテーブルから所望のカッ
トオフ周波数に対応するフィルタ係数を選択すること
で、制限強度の変更が行われる。
【0069】次に、抽出される画像について図2を用い
て説明する。電子的な防振制御で抽出される画像領域
は、例えば図2(a)における領域202となる。第2
図(a)は撮像素子106の撮像画面を表わしており、
201が全撮像画面の領域に相当する。このうち、一部
のみの領域、例えば領域(抽出画面)202を抽出し、
この領域202が図2(b)の領域204のように、全
画面として表示処理や記録処理が施される。抽出画面2
02は手振れを補正するように位置変更され、図2
(a)において203で示される垂直方向と水平方向の
位置座標(V0,H0)を変更することで行われる。図
2(a)の位置座標203の位置変更範囲は、領域20
1と領域202との水平/垂直の画素数差(以下、余剰
画素と記述する)で決定される。また、図2(a)の位
置座標203は、手振れが無い場合の原点座標を定めて
おき、その原点を基準として、手振れの量と方向に応じ
て位置座標203を変化させることで補正を行うように
決定される。
【0070】領域202を抽出する手法としては、フィ
ールドメモリを用いて領域201の画像を一旦記憶し、
領域202の画像のみを読み出しながら、領域201の
大きさになるように拡大処理して領域204の表示を得
る方法と、領域202が予め標準TV信号に必要な走査
線数を満足するように、撮像素子106として高密度で
高画素タイプの大型CCDを用いる方法とがある。前
者、後者共に高価なフィールドメモリや大型CCDを必
要とするので、本実施の形態では、汎用のPAL用のC
CD(PALCCD)をNTSCのカメラに用いる構成
とする。
【0071】PALCCDは垂直方向の画素密度が高い
ので、垂直走査方向はタイミングジェネレータ等のCC
D駆動回路でNTSC規格に対しての余分ライン数の範
囲内で、高速掃き出しすべきライン数を角変位に応じて
変化させれば、垂直方向の切り出し画像の位置を変化さ
せることが可能となる。また、水平走査方向はラインメ
モリ113とメモリ制御回路114との構成で縦横比分
だけ拡大処理を行ないつつ、ラインメモリ113への書
き込み開始画素位置と読み出し開始画素位置との関係を
変化させれば、水平方向の画面位置変更が行え、安価な
振れ補正装置が実現できる。
【0072】図1は、そのような補正系の構成になって
おり、垂直走査方向の画素移動は防振マイコン115が
CCD駆動回路116を制御して高速掃き出し制御を行
わせることで所望の走査領域の抽出行い、水平走査方向
の画素移動はカメラ信号処理回路108で処理された映
像信号を取り込むラインメモリ113とメモリ制御回路
114とで、メモリされた水平走査画像の読み出し位置
を振れ補正画素移動量に応じて可変にしながら且つ縦横
比に見合うだけ拡大処理(メモリ読み出しレートを変更
して、間引いて読み出すことで拡大可能)を行い、その
信号をカメラ信号処理回路108に戻して色処理等を施
すことで標準TV信号に変換する。
【0073】また、防振制御マイコン115はズームレ
ンズ102、フォーカスレンズ105も制御している。
押し圧により抵抗値が変化する回転操作タイプのズーム
スイッチユニット118からの信号に応じて、防振制御
マイコン115は駆動命令をモータドライバ120を介
してモータ119に送ることで、ズームレンズ102が
移動されて変倍動作が行われる。また、カメラ信号処理
回路108で処理された焦点信号が最大となるように、
防振制御マイコン115は駆動命令をモータドライバ1
22を介してモータ121に送ることで、フォーカスレ
ンズ105が移動されて焦点調節が行われる。
【0074】次に図3、4及び図5を用いて、防振制御
マイコン115で処理される本発明の防振制御動作を説
明する。本発明の第1の目的は、簡単な制限動作制御方
法でカメラワークや撮影画像に支障をきたさない自然な
手振れ補正を実現することにある。本発明の特徴とし
て、帯域制限用フィルタ係数(a,b)を、テーブルデ
ータ検索用参照アドレスの変化に対して、所定の特性を
満足するようにカットオフ周波数毎のテーブルデータと
してテーブルデータ記憶部115iに記憶し、制限動作
時にはこのテーブルから所望のカットオフ周波数に対応
するフィルタ係数を選択することで、制限強度の変更が
行われる。また、処理フローの説明は、図1の防振制御
マイコン115での処理と重複するが、図1ではブロッ
ク図として示したが、実際にはプログラムにより処理さ
れており、ここでは改めてプログラムとしての説明を図
3、4を用いて行う。
【0075】図3、4は、防振制御動作手順を示すフロ
ーチャートで、これは、角速度センサ109,110で
検出した角速度信号を積分することで角変位を算出する
処理を示している。本処理は防振制御マイコン115で
実行される定周期割込処理であり、本実施の形態ではフ
ィールド周波数の10倍、つまりNTSCの場合600
Hzの周波数で実行される。この周波数は、角速度信号
のサンプリング周波数、角変位の算出周波数に相当す
る。防振制御マイコン115での割り込みの起動要因
は、例えば、発振クロックの所定分周でアップ(若しく
はダウン)カウントしているカウンタが、1/600s
ecに相当するデータと一致する毎に発生する。また、
図1で説明したように角速度信号を防振制御マイコン1
15の図示しないA/Dコンバータで取り込むが、本実
施の形態では、簡単にするため、前記A/Dコンバータ
の動作モードはスキャンモードで、いつでもA/D変換
処理動作を繰り返しているものとする。
【0076】図3、4において割込処理を開始すると、
まず、ステップS301でA/Dサンプリングした角速
度信号に対してハイパスフィルタ処理をかけることで、
DC成分の影響を除去する。次のステップS302は、
AC成分の角速度信号に周波数帯域の制限を設ける処理
であり、ステップS302aからステップS302hで
構成される(ステップS302の詳細な説明について
は、図5の説明の中で行う)。実際にはステップS30
2と同様なハイパスフィルタ処理であり、そのカットオ
フ周波数がステップS301では固定値なのに対して、
ステップS302では可変設定が可能になっている。こ
のカットオフ周波数を低域から高域まで変化させること
により、帯域制限が可能になっている。ステップS30
2のカットオフ周波数をどのように制御するかは、図5
のフローと合わせて後述するが、パンニング動作等のカ
メラワーク動作中にはカットオフ周波数を上げて防振の
抑振能力を低下させるようにし、通常撮影時には手振れ
除去のためカットオフ周波数を低下させるように制御さ
れる。また、補正可能範囲の限界よりも大きな振れを補
正しようとして補正端に衝突したときの画面の不自然さ
を防止するためにも、帯域制限の制御が実行されてい
る。
【0077】次にステップS303で前記ステップS3
02において帯域制限された角速度信号を積分処理し角
変位量を算出する。ここで算出された角変位量がカメラ
本体(撮像装置本体)に加わる振れ角θに相当する。次
にステップS304で焦点距離補正を行い補正量を算出
する。ここで算出される補正量は前述したように、前記
ステップS303において得られた各変位量、即ち振れ
角θと光学系の焦点距離fに応じてf×tanθとして
算出される。
【0078】次のステップS305からステップS30
7までの処理は、1フィールド間に10回、振れ角算出
が行われたか否かの判断処理ルーチンである。即ち、ス
テップS305で回数パラメータのRAMである「m」
をインクリメントし、次のステップS306で「m=1
0」であるか否か、即ち、10回割り込みがあったか否
かを判断する。そして、10回割り込みがあった場合
は、次のフィールドのためにステップS307で「m=
0」と初期化を行った後、本処理動作を終了する。
【0079】一方、前記ステップS306において10
回割り込みが無い場合は、前記ステップS307をスキ
ップして本処理動作を終了する。
【0080】なお、前記ステップS301からステップ
S304では、垂直方向の振れ信号処理を角速度センサ
109の出力であるピッチ方向の角速度信号で行い、水
平方向の振れ信号処理を角速度センサ110の出力であ
るヨー方向の角速度信号で行っている。
【0081】図5のフローの処理は1フィールドに1回
処理され、図3、4のフローの処理が10回実行され
て、次の1回目が実行されるまでの間、つまり現フィー
ルドの最後に実行されることになる。
【0082】図5において処理を開始すると、まず、ス
テップS401で「m=0」になるまで、その場で待機
する。そして、現フィールドで割り込み処理が10回行
われてmが初期化された場合は、次のステップS402
で前記図3、4のステップS304おいて算出された補
正量の規格化を行う。
【0083】このピッチ規格化補正量及びヨー規格化補
正量は、下記(8)式及び(9)式により算出される。
【0084】 ピッチ規格化補正量=ピッチ補正量/垂直画素サイズ/垂直余剰画素数/2× 100(%) … (8) ヨー規格化補正量=ヨー補正量/水平画素サイズ/水平余剰画素数/2× 100(%) … (9) 本実施の形態では、NTSCのカメラにPAL用のCC
D(582V×752H)を用いるものとした。ここか
ら、NTSC規格の垂直485ラインを切り出すと、縦
横比から垂直方向の抽出画素は627Hとなる。従っ
て、余剰画素は97V×125Hとなり、手振れの方向
に応じて補正方向が正負をとるので、余剰画素数の1/
2で規格化が行われる。
【0085】次のステップS403は、前記ステップS
402において算出された規格化補正量を元に補正能力
に制限を加えるための制限量を読み出す参照アドレスを
算出する処理であり、ステップS403aからステップ
S403eで構成される。ここで制限量は、帯域制限ハ
イパスフィルタ115cのカットオフ周波数に相当する
フィルタ係数(a,b)である。
【0086】まず、ステップS403aで規格化補正量
に応じた制限目標カットオフ周波数に対応するデータテ
ーブル記憶部115i内のデータテーブルの目標参照ア
ドレスAnを算出する。この目標参照アドレスAnは図
6に示す特性で決定される。
【0087】図6は、規格化補正量に対する目標参照ア
ドレスAnの特性を示す図であり、同図において、横軸
は規格化補正量であり、最大補正限界である余剰画素の
1/2全てを使用して補正する場合を100%としてい
る。縦軸はデータテーブル記憶部115i内のデータテ
ーブル検索用の参照アドレスである。本実施の形態で
は、補正量が30%以上のとき、参照アドレスが比例的
に変化する特性としており、補正量が100%のとき参
照アドレスは128を選択し、このときのカットオフ周
波数が6Hzとなるようにしているが、これは上述した
従来例で説明した手振れ周波数が主として5Hz以下で
あることによる。
【0088】参照アドレスAnとカットオフ周波数fc
との関係を図7に示す。同図において、横軸は規格化補
正量、縦軸はカットオフ周波数である。同図において、
参照アドレスが大きくなるほどカットオフ周波数は大き
く設定され、その周波数に応じたフィルタ係数(a,
b)がデータテーブル記憶部115i内のデータテーブ
ルから読み出される。参照アドレスとカットオフ周波数
との関係は、従来例の図13と同様に2乗の関数でカッ
トオフが変化する特性としており、振れ角が大きくなっ
て補正端に衝突した撮像画像が乱れる現象を防止するた
めにも、図6の特性は、補正比率が最大補正限界に近い
ほど、より急峻にカットオフを高くする設定となってい
る。
【0089】図8は、データテーブル記憶部115i内
のデータテーブルの一例を示す図であり、データテーブ
ル記憶部115i内には、参照アドレスに応じてフィル
タ係数a(An)、b(An)の2つの変数がデータ列
として格納されており、必要なカットオフ周波数に関し
て予めフィルタ係数a(An)、b(An)が算出され
て作られている。なお、図8に示すデータテーブルは、
上記図17で説明したハイパスフィルタの乗算係数であ
り、この構成を図9に示す。
【0090】図9において、801は入力データ(Si
n)、806は1サンプリング前のデータ(Z-1)の格
納部、807は第1の乗算処理回路で、フィルタ係数a
(An)を乗算する。802は第1の加算処理回路で、
入力データ(Sin)801と、フィルタ係数a(A
n)と格納部806内の1サンプリング前のデータ(Z
-1)との乗算値とを加算する。この出力データをcとす
る。808は反転処理回路で、格納部806内の1サン
プリング前のデータ(Z-1)の符号を反転する。803
は第2の加算処理回路で、前記出力データcと符号反転
された1サンプリング前のデータ(−Z-1)とを加算す
る。804は第2の乗算処理回路で、(c−Z-1)とフ
ィルタ係数b(An)とを乗算する。805はハイパス
フィルタの最終的な出力データ(Sout)であり、第
2の乗算処理回路804の出力である。また、中間デー
タ(出力データ)cは次回の演算のために格納部806
内の1サンプリング前のデータ(Z-1)に保存される。
この一連の演算を所定周期で実行することによりハイパ
スフィルタとなる。
【0091】図9に示すように、パンニングに伴う補正
量の変化に応じて参照アドレスを決定し、これに応じて
データテーブル記憶部115i内のデータテーブルから
フィルタ係数a(An)、b(An)を選択することに
より、カットオフ周波数を変えることが可能となる。
【0092】再び図5に戻って、ステップS403bで
前記ステップS403aにおいて算出された目標参照ア
ドレスAnが現在の参照アドレスAn以上か否かを判断
する。そして、目標参照アドレスAnが現在の参照アド
レスAn以上である場合は、ステップS403eで「解
除フラグ」をクリアした後、ステップS404へ進む。
ここで解除フラグは、パンニング動作が終了したときに
セットされるフラグであり、このフラグがセットされる
まではカットオフ周波数を下げないように、つまり参照
アドレスAnを小さくしないように、図3、4のステッ
プS302内で制御される。これは、制限強度を弱くし
て防振効果を高めることを禁止している処理であり、制
限動作のハンチングを防止するために行われる。
【0093】一方、前記ステップS403bにおいて目
標参照アドレスAnが現在の参照アドレスAnより小さ
いと判断された場合は、ステップS403cでパンニン
グ動作が終了したか否かを判断するため、ハイパスフィ
ルタ115bの出力角速度信号が所定値γより小さいか
否かを判断する。ハイパスフィルタ115bの出力信号
は、帯域制限や焦点距離補正が行われる前の信号である
ので、撮影画角に依らず直接カメラの振れの検出が行
え、制限動作のハンチングや画角毎の応答性の違いを防
止することが可能となる。
【0094】なお、所定値γは、パンニング動作終了時
のハイパスフィルタ115bの出力レベルを予め測定す
ることで決定されている。
【0095】前記ステップS403cにおいてハイパス
フィルタ115bの出力の絶対値が所定値γ以上の場合
は、パンニング動作継続中であると判断して前記ステッ
プS403eへ進み、また、ハイパスフィルタ115b
の出力の絶対値が所定値γ以上でない場合は、ステップ
S403dで「解除フラグ」をセットする。なお、通常
の手持ち撮影時には制限がかからないので、前記ステッ
プS403bにおいて目標参照アドレスAnと現在の参
照アドレスAnとが等価となり、「解除フラグ」はクリ
ア状態のままとなっている。
【0096】このようにパンニング動作時の撮影状況判
断が行われる中、制限動作は図3、4のステップS30
2内で制御される。図3、4のステップS302aで目
標参照アドレスAnと現在の参照アドレスAnとが等し
いか否かを判断し、等しい場合はステップS302hへ
進み、現在と同じカットオフ周波数のフィルタ係数a
(An)、b(An)をテーブルから読み出して、改め
て帯域制限HPF115cに係数設定を行った後、ステ
ップS303へ進む。
【0097】一方、前記ステップS302aにおいて目
標参照アドレスAnと現在の参照アドレスAnとが等し
くない場合は、ステップS302bで現在の参照アドレ
スAnが目標参照アドレスAnより小さいか否かを判断
する。そして、現在の参照アドレスAnが目標参照アド
レスAnより小さい場合は、現在の参照アドレスAnが
目標参照アドレスAn至っていない場合であり、図5の
ステップS403においては制限を強くするべきと判断
している場合である。この場合は、図3、4のステップ
S302gで参照アドレスAnを現在値から所定値α分
だけ大きくした後、ステップS302hへ進む。
【0098】一方、前記ステップS302bにおいて目
標参照アドレスAnが現在の参照アドレスAnより小さ
い場合は、次のステップS302cで「解除フラグ」が
セット状態であるか否かを判断する。そして、解除フラ
グがクリアの場合には、カットオフ周波数を下げないよ
うに参照アドレスを現在値に保持した後、ステップS3
02hへ進む。
【0099】一方、前記ステップS302cにおいて解
除フラグ=1の場合は、パンニング動作が終了してカッ
トオフ周波数を小さくしても構わない場合なので、ステ
ップS302dで回数カウンタC0をインクリメントし
て、ステップS302eで回数カウンタC0が偶数であ
るか否かを判断する。そして、回数カウンタC0が偶数
ではなく奇数である場合は、ステップS302hへ進
み、回数カウンタC0が偶数である場合は、ステップS
302fで参照アドレスの設定を現在値より所定値βだ
け小さい値にする。この回数カウンタC0は、パンニン
グ動作終了時のカットオフ周波数の変化が少なくなるよ
うに、参照アドレスAnの変化周期をパンニング動作開
始時に比べて遅くするためのものである。そして、ステ
ップS302hで再設定された参照アドレスAnに応じ
たフィルタ係数を読み出して、帯域制限HPF115c
の設定を更新する。
【0100】図5の処理がフィールド周期で実行される
中、図3、4の処理は1フィールドに10回行われ、ス
テップS302f、ステップS302gで用いられる所
定値α、β分の変化率で且つ回数カウンタC0が偶数と
なる周期で参照アドレスAnの増減が制御される。ここ
で、変化率を決定する所定値は、例えば図10及び図1
1のような制限強度変化特性となるように決定されてい
る。図10及び図11において、横軸は時間であり、縦
軸はカットオフ周波数である。
【0101】図10は、パンニング動作(撮影)開始時
のカットオフ周波数の変化特性を示す図で、時間901
の時点からパンニング動作が開始された例を示してい
る。パンニング動作開始時には、素早い応答性で目標の
カットオフ周波数にならなければ、補正限界に衝突する
ような端当たりが発生する可能性がある。また、パンニ
ング動作中には撮影画面が流れているので、カットオフ
周波数を急激に変化させても画面上の乱れは生じない。
従って、パンニング動作開始時には、時間902の時点
のように短時間で目標制限量となるように所定値αは大
きめの値となる。
【0102】図11は、時間903の時点でパンニング
動作が終了した場合を示している。時間903の時点以
降は、撮影画面は静止状態に近いので、カットオフ周波
数の急激な変化は画面上の動きとなってしまい、また、
パンニング動作終了後、直ちに補正能力を上げると振れ
戻しが生じてしまう。これらの問題を解消するために
も、パンニング動作終了時には応答性を低下させ、曲線
904のようにゆっくりとカットオフ周波数が変化する
ように所定値βが決定され、変化周期がパンニング動作
開始時に比べて2倍となっている。
【0103】本実施の形態では、パンニング動作終了時
の参照アドレスの変化周期は、パンニング動作開始時に
比べて2倍としたが、これに限られるものではなく、振
れ戻しや帯域制限変化が画面に違和感を与えないように
設定されていれば良い。
【0104】また、本実施の形態では、所定値α、βを
共に定数とし、参照アドレスが線形的に変化するような
手法を用いた。この手法により、帯域制限の狙いである
カットオフ周波数は、結果として図7の特性で変化する
ことになり、補正量に応じた制限目標カットオフ周波数
も目標カットオフ周波数に至る変化軌跡も同一の特性で
変化させることが可能となるので、上述した図15の1
303のような変化軌跡にはならず、カットオフ周波数
の変化で画面上に支障をきたすことを防止することがで
きる。
【0105】また、参照アドレスの加減算という簡単な
演算で制御動作処理を実現することが可能となり、より
安価なマイコンを使用したシステム構成とすることがで
きる。
【0106】再び図5に戻って、ステップS404で図
3、4のステップS303において算出された補正信号
(f×tanθ)を基に、切り出し位置の目標位置座標
(V0,H0)を算出する。 ここで目標位置VO,V
Hは下記(10)式及び(11)式により算出され、振
れ補正で移動させるべき画素数が得られる。
【0107】 V0=垂直の原点位置±ピッチ方向の振れ角を補正する移動画素数 =垂直の原点位置±(−1)×ピッチ補正量/垂直画素サイズ…(10) H0=垂直の原点位置±ヨー方向の振れ角を補正する移動画素数 =垂直の原点位置±(−1)×ヨー補正量/水平画素サイズ …(11) 次に、ステップS405で前記ステップS404におい
て算出された目標位置座標(V0,H0)を切り出し位
置として、CCD駆動回路116及びメモリ制御回路1
14に命令を出力した後、次のフィールド用に前記ステ
ップS401へ戻り、10回の積分処理が行われるまで
待機するように制御される。
【0108】上述したように本実施の形態によれば、制
限動作を行うためのカットオフ周波数に応じて所定特性
となる複数の帯域制限データをROMテーブルとして持
ち、テーブルデータ参照アドレスを振れ補正量に応じて
制御し且つテーブルデータ参照アドレスの変化量と変化
周期とをカメラ操作状態に応じて変更することにより、
安価なマイコンの選択や他の処理との複合処理が可能と
なり、また、パンニング動作開始時の制限動作の応答性
を高めたり、パンニング動作終了時に発生しやすい振れ
戻し現象を防止することが可能となる。更に、制限強度
や制限強度変化率を同一の特性で決定することが可能と
なり、パンニング動作時に制限強度変化による画面の動
きを防止できると共に、自然なカメラワークをあらゆる
撮影画角で実現することが可能となる。
【0109】なお、本実施の形態においては、PAL用
CCDとラインメモリとを使用した構成について説明し
たが、フィールドメモリを使用して抽出画像位置を制御
することにより補正しても良いし、また、拡大制御しな
くても済む大型或いは超高画素タイプのCCDを使用し
ても良いし、更には、光学式の補正手段であっても良
い。
【0110】また、本実施の形態においては、振れ検出
手段として角速度センサを用いたが、これに限られるも
のではなく加速度センサでも良く、その場合は防振マイ
コン内部または外部で更に1回積分処理を行えば良い。
【0111】また、本実施の形態においては、振れ角変
位量の算出はソフトウェア処理として説明したが、ハー
ドウェアにより構成しても良い。
【0112】更に、本実施の形態においては、制限手段
としてハイパスフィルタによる帯域制限を例示したが、
積分回路115dでの積分帰還係数やゲイン係数をテー
ブルデータ化し、積分処理で帯域制限しても良い。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の撮像方法
及び装置によれば、制限動作を所定特性となるようにテ
ーブル化させれた帯域制限データからデータ選択を行う
ことで、帯域制限に関わる複数のデータを同時に取得す
ることができ、前記データの算出のための演算時間を省
くことが可能となるので、高速で処理される防振制御で
あっても安価なマイコンを選択することができ且つ他の
処理(焦点調節や露出調節等)を並列処理できるように
なり、簡素なシステムを選択することが可能となるとい
う効果を奏する。
【0114】また、本発明の撮像方法及び装置によれ
ば、データテーブル検索用の参照アドレスの変化量と変
化周期とを、撮影状況に応じて変更することより、パン
ニング動作開始時の制限動作を素早く行うことができ且
つパンニング動作終了時に発生しやすい振れ戻し現象を
防止するとができるという効果を奏する。
【0115】また、本発明の撮像方法及び装置によれ
ば、特に、制限動作制御は、所定特性のデータテーブル
からのデータ選択で目標値を決定し、該目標値に近付く
ように逐次参照アドレスの決定が行われるので、制限強
度や制限強度変化率を同一の特性で決定することが可能
となり、パンニング動作時に制限強度変化による画面の
動きを防止することができると共に、自然なカメラワー
クをあらゆる撮影画角で実現することができるという効
果を奏する。
【0116】更に、本発明の記憶媒体によれば、上述し
た撮像装置を円滑に制御することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る撮像装置において
電子的な防振制御で抽出される画像領域を説明するため
の図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る撮像装置の防振制
御動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態に係る撮像装置の防振制
御動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態に係る撮像装置の防振制
御動作手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態に係る撮像装置における
補正量と参照アドレスとの関係を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る撮像装置における
参照アドレスとカットオフ周波数との関係を示す図であ
る。
【図8】本発明の一実施の形態に係る撮像装置における
データテーブル記憶部内のデータテーブルの一例を示す
図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る撮像装置における
帯域制限処理部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る撮像装置におけ
るパンニング動作(撮影)開始時のカットオフ周波数の
変化特性を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る撮像装置におけ
るパンニング動作(撮影)終了時のカットオフ周波数の
変化特性を示す図である。
【図12】従来の撮像装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】従来の撮像装置における処理動作手順を示す
フローチャートである。
【図14】従来の撮像装置における処理動作手順を示す
フローチャートである。
【図15】従来の撮像装置における規格化補正量とカッ
トオフ周波数との関係を示す図である。
【図16】従来の撮像装置における焦点距離と有効像円
径の大きさとの関係及び焦点距離と最大補正範囲との関
係を示す図である。
【図17】従来の撮像装置における帯域制限処理部の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 第1の固定レンズ 102 ズームレンズ 103 絞り 104 第2の固定レンズ 105 フォーカスレンズ 106 撮像素子 107 増幅器 108 カメラ信号処理回路 109 角速度センサ(ピッチ方向) 110 角速度センサ(ヨー方向) 111 増幅器 112 増幅器 113 ラインメモリ 114 メモリ制御回路 115 防振制御マイコン 115a A/Dコンバータ 115b HPF(ハイパスフィルタ) 115c 帯域制限HPF(ハイパスフィルタ) 115d 積分回路 115e 焦点距離補正回路 115f 補正量規格化回路 115g 制限処理制御部 115h 補正系制御部 115i テーブルデータ記憶部 116 CCD駆動回路 117 スイッチ 118 ズームスイッチユニット 119 モータ 120 モータドライバ 121 モータ 122 モータドライバ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振れ検出工程と、該振れ
    検出工程により検出された振れ情報に応じて補正動作を
    行う補正工程と、該補正工程の補正動作に制限を加える
    ために少なくとも2つ以上の変数を有するテーブルデー
    タからデータ選択を行うことで制限動作を行う制御工程
    とを有し、前記テーブルデータは、テーブルデータ参照
    アドレスに応じて所定の制限強度特性となるようにデー
    タ決定されていることを特徴とする撮像方法。
  2. 【請求項2】 前記制御工程は、撮像装置の操作状況に
    応じて前記データ参照アドレスの変化量と変化周期とを
    変更することを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  3. 【請求項3】 前記制御工程は、前記補正工程の補正量
    に応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレ
    スに近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレ
    スを変更することを特徴とする請求項1記載の撮像方
    法。
  4. 【請求項4】 前記テーブルデータの制限強度特性は、
    選択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮影画
    面上に影響を及ぼさないように決定されていることを特
    徴とする請求項1記載の撮像方法。
  5. 【請求項5】 前記変数は、ハイパスフィルタのカット
    オフ周波数に応じた変数であることを特徴とする請求項
    1記載の撮像方法。
  6. 【請求項6】 前記撮像装置はビデオカメラであること
    を特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  7. 【請求項7】 振れを検出する振れ検出手段と、該振れ
    検出手段により検出された振れ情報に応じて補正動作を
    行う補正手段と、該補正手段の補正動作に制限を加える
    ために少なくとも2つ以上の変数を有するテーブルデー
    タからデータ選択を行うことで制限動作を行う制御手段
    とを有し、前記テーブルデータは、テーブルデータ参照
    アドレスに応じて所定の制限強度特性となるようにデー
    タ決定されていることを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、撮像装置の操作状況に
    応じて前記テーブルデータ参照アドレスの変化量と変化
    周期とを変更することを特徴とする請求項7記載の撮像
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記補正手段の補正量
    に応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレ
    スに近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレ
    スを変更することを特徴とする請求項7記載の撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記テーブルデータの制限強度特性
    は、選択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮
    影画面上に影響を及ぼさないように決定されていること
    を特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記変数は、ハイパスフィルタのカッ
    トオフ周波数に応じた変数であることを特徴とする請求
    項7記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 撮像装置を制御する制御プログラムを
    格納する記憶媒体であって、振れを検出し、該検出され
    た振れ情報に応じて補正動作を行い、該補正動作に制限
    を加えるために少なくとも2つ以上の変数を有するテー
    ブルデータからデータ選択を行うことで制限動作を行う
    ように制御するステップの制御モジュールを有する制御
    プログラムを格納してなり、前記テーブルデータは、テ
    ーブルデータ参照アドレスに応じて所定の制限強度特性
    となるようにデータ決定されていることを特徴とする記
    憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記制御プログラムは、前記撮像装置
    の操作状況に応じて前記テーブルデータ参照アドレスの
    変化量と変化周期とを変更するように制御するステップ
    の制御モジュールを有することを特徴とする請求項12
    記載の記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記制御プログラムは、前記補正量に
    応じて目標参照アドレスを決定し、該目標参照アドレス
    に近づくように、逐次前記テーブルデータ参照アドレス
    を変更するように制御するステップの制御モジュールを
    有することを特徴とする請求項12記載の記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記テーブルデータの制限強度特性
    は、選択されるデータの変更に伴う制限強度変化が、撮
    影画面上に影響を及ぼさないように決定されていること
    を特徴とする請求項12記載の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 前記変数は、ハイパスフィルタのカッ
    トオフ周波数に応じた変数であることを特徴とする請求
    項12記載の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記撮像装置はビデオカメラであるこ
    とを特徴とする請求項12記載の記憶媒体。
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JP2007024957A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Fujinon Corp 像振れ補正装置
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