JP4154028B2 - 撮像装置及びその制御方法並びに記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法並びに記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手ぶれ補正機能を備えたビデオカメラ等の撮像装置及びその制御方法並びに記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のビデオカメラには、手ぶれ防止機能が搭載された防振機能付きカメラが一般的となっている。手ぶれ防止機能の方式としては、光学式手ぶれ補正と電子式手ぶれ補正とがある。
【0003】
光学式手ぶれ補正では、撮像素子に入射される撮影光の光路途中に、光軸変位が可能なプリズムやレンズ部材を配置し、手ぶれに応じ光軸の変位を行うことで、ぶれ補正を行う。光学式に用いられる手ぶれ検出手段としては、振動ジャイロ等の角速度センサを用い、直接カメラに加わる揺れ成分の検出を行い、この出力を積分することで、カメラの角変位を検出するのが一般的となっている。
【0004】
一方、電子式手ぶれ補正は、フィールド間での映像信号の変化からカメラの動き量を算出し、ぶれ信号とする、動きベクトル検出方式と併用される場合が多く、動きベクトル検出用のフィールドメモリの蓄積画像を、動きが除去されるようにメモリ画像の一部を抽出することで補正を行っている。また、電子式手ぶれ補正の別のシステムとして、ぶれ検出にはセンサを用い、撮像素子に受光された画像の一部のみを切りだし、検出されるぶれに応じ切り出し位置を制御することで、ぶれ補正を行うタイプも出てきている。
【0005】
電子式の場合、映像信号に対し電気的な補正を行うため、補正周期はフィールド周期となり、露光時間中の手ぶれを除去することができない反面、光学方式よりも小型軽量に出来るというメリットがある。また、撮像素子に高密度の大型タイプのものを用いることで、切りだし又はメモリから抽出される撮影像の解像度を上げ、光学式に比べ不利であった画質劣化にも改良がなされつつある。
【0006】
ところで、ビデオカメラでは、カメラを意図的に動かすパンニングやチルティング等のカメラワークを行いながら撮影を行う場合がある。これらのカメラワークでの撮影時は、手ぶれ補正に制限をかけて、補正能力が低下するようにさせ、補正範囲の端に突き当たって生じる撮影画像の乱れの防止や、撮影者の意図する方向への素早い応答を図る手法が本発明者により提案されている。
【0007】
図14、図15、図16、図17は、本発明者により提案されているパンニング時の制限手法を説明するための図である。本従来例は焦点距離が何れであっても、また焦点距離により補正限界が変化するような場合であっても、制限量の特性設定が簡単に行える手法であり、光学式の手ぶれ補正機能システムを例にとって説明する。
【0008】
図14は、手ぶれ補正用のシフトレンズを光軸に垂直に可動させることで防振するシステムの構成を示している。レンズ群はインナーフォーカスタイプの構成となっており、固定レンズ1401、ズームレンズ1402、絞り1403、防振用シフトレンズ1404、フォーカスレンズ1405から成る。レンズからの光はCCD等の撮像素子1406に結像される。撮像素子上の像は光電変換され、増幅器1418で最適なレベルに増幅されカメラ信号処理回路1419へと入力され標準テレビ信号に変換される。また、図14のカメラは光学的な手ぶれ補正機能を備えており、防振のON/OFFはスイッチ1420の状態を検出することで行っている。
【0009】
角速度センサ1421(ピッチ方向)、1422(ヨー方向)でカメラ本体の揺れ角速度を検出し、増幅器1423、1424でそれぞれ増幅後、制御マイコン1416のA/Dコンバータ等で取り込み、制御マイコン1416の内部処理で角速度信号を積分して角変位に変換する。制御マイコン1416は、得られた角変位、即ち揺れ角θと光学系の焦点距離fに応じ、撮像素子上の揺れによる撮影像の移動分(ほぼf*tanθに相当)を、揺れによる移動方向とは逆方向に動かす様に、シフトレンズ1404を光軸に垂直に移動させる事で揺れ補正を行う。制御マイコン1416は補正目標を出力する。加算器1415はシフトレンズ1404の位置信号(エンコーダ1413の検出信号を所定レベルに増幅器1414で増幅した位置信号)と制御マイコン1416からの補正目標とを比較し、差が零になるように駆動信号をモータドライバ1412を介しモータ1411に出力することで、シフトレンズ1404の位置をループ制御し、目標位置に一致させる。
【0010】
また、制御マイコン1416はズームレンズ1402、フォーカスレンズ1405も制御している。押し圧により抵抗値が可変する回転操作タイプのズームスイッチユニット1417からの信号に応じ、制御マイコン1416は駆動命令をモータドライバ1408を介しモータ1407に送ることで、ズームレンズ1402の移動がなされ変倍動作が行われる。また、カメラ信号処理回路1419で処理された焦点信号が最大となるように、制御マイコン1416は、駆動命令をモータドライバ1410を介しモータ1409に送ることで、フォーカスレンズ1405の移動がなされ焦点調節が行われる。
【0011】
次に図15を用いて、制御マイコン1416で処理される本防振制御フローを説明する。補正量は焦点距離と最大補正限界で規格化されており、規格化補正量に応じて制限量が所定特性で算出できるので、1種類の特性を有するだけで、すべての焦点距離変化に対応可能となっている。図15のフローチャートは、角速度センサ1421、1422で検出した角速度信号を積分することで、角変位を算出し、補正量と制限量を算出する処理である。図15の処理は制御マイコン1416で実行される定周期割込処理であり、例えば1kHzの周波数で実行される。割込みの起動要因は、例えば、発振クロックの所定分周でアップ(若しくはダウン)カウントしているカウンタが、1msecに相当するデータと一致する毎に発生する。また、図14で説明した様に角速度信号を制御マイコン1416のA/Dコンバータで取り込むが、本実施例では簡単のため、A/Dコンバータの動作モードはスキャンモードで、いつでもA/D動作を繰り返しているものとする。
【0012】
まず、割込処理を開始すると、ステップS1501でA/Dサンプリングした角速度信号に対し、ハイパスフィルタ処理をかけることで、DC成分の影響を除去する。ステップS1502はAC成分の角速度信号に、周波数帯域の制限を設ける処理である。実際にはステップS1501と同様なハイパスフィルタ処理であり、そのカットオフ周波数がステップS1501では固定値なのに対して、ステップS1502では可変設定が可能になっている。このカットオフ周波数を低域から高域まで変化させることにより、帯域制限が可能になっている。
【0013】
ステップS1502のカットオフ周波数を制御し、パンニング等のカメラワーク動作中には、カットオフ周波数を上げ、防振の抑振能力を低下させる様にし、通常撮影時には、手ぶれ除去のため、カットオフ周波数を低下させるようにしている。また、補正可能範囲の限界よりも大きな揺れを補正しようとして、補正端に衝突したときの、画面の不自然さを防止するためも、帯域制限の制御が実行されている。次に、ステップS1503では帯域制限された角速度信号を積分処理し、角変位を算出する。算出された角変位が、カメラ本体に加わる揺れ角に相当する。
【0014】
次にステップS1504で補正量の算出を行う。補正量はステップS1503で得られた角変位、即ち揺れ角θと光学系の焦点距離fに応じ、f*tanθとなる。ステップS1505は、ステップS1504で算出した補正量を最大補正限界(シフトレンズ1404の移動限界)で規格化する処理である。規格化補正量の算出は以下の式で与えられる。
【0015】
ピッチ規格化補正量=ピッチ補正量/ピッチ最大シフト限界/2*100(%)−(1)
ヨー規格化補正量=ヨー補正量/ヨー最大シフト限界/2*100(%)−(2)
ステップS1506では、ステップS1505で算出された規格化補正量をもとに、補正能力に制限を加えるための制限量を算出する。ここで制限量は、帯域制限処理ステップS1502で説明したカットオフ周波数に相当する。
【0016】
図16は補正量に対する制限量つまりカットオフ周波数の特性を示している。横軸は規格化補正量であり、最大シフト限界の1/2までシフトして補正する場合を100%とした場合に対する、現在の揺れを補正するのに必要な補正量の割合を示している。縦軸は制限量のパラメータである帯域制限のカットオフ周波数である。補正量に対し制限を掛ける度合いが、しきい値による設定ではなく、関数的な設定となっている。
【0017】
このため、カットオフ周波数を制御し、パンニング動作対応する場合でも、円滑な切り替えが行える。本例では、最大カットオフ周波数を6Hzとしているが、これは、主となる手ぶれの周波数成分が5Hz以下であることによる。帯域制限の特性は2乗の関数でカットオフが変化する様に設定されており、補正量が大きいほど急峻にカットオフ周波数を上げ、また補正量が零近傍の場合にはカットオフをできるだけ低くし、防振効果を高める様に制御される。この防振効果が高い範囲(補正量が零近傍の範囲)を出来るだけ拡大したい場合には、補正量の2乗としていた次数を増していけば良く、補正量がより大きくなったときに、カットオフが急峻に立ち上がる様に係数等の設定をすればよい。
【0018】
ここで、最大シフト限界は、図17のように決定されており、図17(a)には焦点距離変化に対し、有効像円径が変化している様子、図17(b)には焦点距離に対し、最大補正範囲(最大シフト限界)が変化している様子をそれぞれ示されている。図17の1701がシフトレンズ1404のメカ的な最大移動限界距離を、有効像円径に換算した点であり、1702はワイドからテレまですべての焦点距離で、メカ的にシフトレンズ1404が最大移動限界までの距離を移動したとしても、撮影画面にはケラレが生じないことを示している。従って、1702に対する最大補正範囲は1705のように一定値となる。
【0019】
一方、1703のように焦点距離1704よりテレ側でしか1701のより大きな像円径にならない場合には、1704よりワイド側では、シフトレンズ1404をメカ的に移動可能な最大までレンズシフトすると、撮影画面の一部がケラれる事を意味する。従って、1703に対する最大補正範囲は1706のように、焦点距離1704よりワイドでは、減少することになる。一般には1703のようにレンズ光学系の設計がなされ、レンズの小型化が図られる場合が多い。このように、最大補正範囲が焦点距離により1706のように変化する場合であっても、補正量は最大補正範囲で規格化されるので、焦点距離毎に制限特性を変更しなくとも(特性変更パラメータを多数持たなくとも)、端衝突の防止と円滑なパンニング動作移行と解除とが実現できる。
【0020】
図15に戻る。ステップS1506で決定されたカットオフ周波数は、次回の帯域制限処理で設定され、角速度信号に対して、制限がなされる。例えば、算出カットオフが大きい場合には、カットオフ周波数以下の手ぶれ周波数の揺れに対し、補正効果が減少するようになる。次にステップS1507で、ステップS1504で算出されたシフト目標値命令を加算器1415に対して出力し、本処理を終了する(ステップS1508)。
【0021】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上記のような従来の撮像装置でのパンニング動作制御では、補正手段の最大補正範囲で規格化された補正量に応じて、制限量を決定していたため、制限量を大きくするようにハイパスフィルタのカットオフ周波数を大きくすると、次に算出される補正量は小さくなり、これに対する制限量も小さく算出される。また、小さな制限量設定がなされると、再び補正量は大きく算出されることになる。このため、パンニング動作が継続的に行われている場合に、上記のような制限動作がなされると、制限が強くなったり弱くなったりのハンチングとなり、円滑なカメラワークが損なわれるという問題点があった。
【0022】
特に、制限動作でカットオフ周波数を変化させる場合、その変化量が大きいと、画面上で変化が見えてしまう場合があるという問題点があった。これに対し画面変化が少ないように、変化量を小さく設定すると、パンニング操作に対する制限動作の応答性が劣化してしまうという問題点があった。
【0023】
また上記従来例では、パンニング動作時の制限量を規格化補正量に応じて決定しており、撮影画角毎に焦点距離補正がなされている(f*tanθ)。これは、パンニング操作が、一般に、画面の移動速度が一定となるようなされることに依っている(望遠ではゆっくり、広角では速いパンニングになる傾向がある)。パンニング開始時には、撮影画角に最適な速度でパンニングを行ったときに、同じ制限量で制限がかかるので問題はないが、パンニングの終了は、焦点距離の変化に依らず、カメラ操作が実際に安定した状態を検出するべきである。この考慮が欠けていたため、上記従来例では、パンニング終了の操作で、徐々にカメラの揺れが減少していく場合に、広角と望遠で制限量抑制の応答性が異なってしまうという問題点があった。特に望遠での撮影時には、パンニング終了後、手ぶれ補正が効き始めるのに時間がかかるという問題点があった。
【0024】
更に上記従来例では、ハイパスフィルタでDC成分カット後の角速度信号を積分した角変位信号を補正信号としているので(図15のステップS1501,S1503)、パンニング時には、図12のような角変位信号となるので、パンニング終了時のカメラが静止した状態にもかかわらず、画面が動いてしまう揺り戻し現象が発生していた。ここで、図12(a)はパンニング動作時の角速度信号の変化を示しており、(b)の1201が(a)の角速度信号に対して、ステップS1501のハイパスフィルタ処理を行った出力信号(角変位信号)、1202が1701をステップS1503で積分した角変位信号である。つまり上記揺り戻し現象は、時間1203でパンニング動作を終了しているにもかかわらず、1203以降の時間で、出力信号1202が負方向に変位出力を有しているために、発生してしまうという問題点があった。
【0025】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、パンニング開始時や動作中のみでなく、パンニング終了時にも自然なカメラワークをあらゆる撮影画角で実現できる撮像装置及びその制御並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【0026】
本発明では、上記目的を達成するため、撮像装置及びその制御方法並びに記憶媒体をつぎの(1)ないし(27)のとおりに構成する。
(1)揺動を検出する検出手段と、該検出手段により検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、前記補正信号に応じて補正動作を行う補正手段と、前記補正信号に応じて前記補正信号生成手段の入力信号に制限をかける制限手段とを有し、前記制限手段は、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定する制限特性決定手段と、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行う帯域制限手段と、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限手段への入力信号と前記補正信号とに応じて判断する制限動作判断手段とを含む撮像装置。
(2)前記制限手段は、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードとを有し、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なっている前記(1)記載の撮像装置。
(3)前記制限強度の時間変化率は、第1の制限モードよりも第2の制限モードの方が小さい前記(2)記載の撮像装置。
(4)前記制限動作判断手段は、補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、帯域制限手段への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断する前記(1)記載の撮像装置。
(5)前記制限動作判断手段により制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱める前記(1)記載の撮像装置。
(6)前記所定の特性は、焦点距離と補正手段の最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定される前記(1)記載の撮像装置。
(7)前記帯域制限手段による帯域の制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行う前記(1)記載の撮像装置。
(8)前記帯域制限手段による帯域の制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させることで行う前記(1)記載の撮像装置。
(9)前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定される前記(1)記載の撮像装置。
(10)揺動を検出し、該検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成し、前記補正信号に応じて補正動作を行い、その際、前記補正信号を生成する入力信号に制限をかけ、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定し、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行い、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限を行う帯域制限部への入力信号と前記補正信号とに応じて判断する撮像装置の制御方法。
(11)前記補正信号を生成する入力信号に制限をかける際に、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードで制限動作を行い、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なっている前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(12)前記制限強度の時間変化率は、第1の制限モードよりも第2の制限モードの方が小さい前記(11)記載の撮像装置の制御方法。
(13)前記補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、帯域制限部への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断する前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(14)制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱める前記(10)記載の撮像装の制御方法。
(15)前記所定の特性は、焦点距離と最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定される前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(16)前記帯域制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行う前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(17)前記帯域制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させる前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(18)前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定される前記(10)記載の撮像装置の制御方法。
(19)揺動を検出し、該検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成し、前記補正信号に応じて補正動作を行い、その際、前記補正信号を生成する入力信号に制限をかけ、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定し、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行い、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限を行う帯域制限部への入力信号と前記補正信号とに応じて判断することをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体。
(20)前記補正信号を生成する入力信号に制限をかける際に、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードで制限動作を行い、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なるようにすることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(21)前記制限強度の時間変化率は、第1の制限モードよりも第2の制限モードの方が小さいことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(20)記載の記憶媒体。
(22)前記補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、帯域制限部への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断することをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(23)制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱めることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(24)前記所定の特性は、焦点距離と最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定されることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(25)前記帯域制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行うことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(26)前記帯域制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させることで行うことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
(27)前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定されることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した前記(19)記載の記憶媒体。
【0066】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下、図面を参照し、本実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図であり、撮像装置であるビデオカメラに電子防振機能を搭載した場合について説明する。
【0067】
図1に示すように、レンズ群はインナーフォーカスタイプの構成となっており、第1の固定レンズ101、ズームレンズ102、絞り103、第2の固定レンズ104、フォーカスレンズ105ら成る。レンズからの光はCCD等の撮像素子106に結像され、増幅器107で最適なレベルに増幅されカメラ信号処理回路108へと入力され標準テレビ信号に変換される。また、図1のカメラは電子的な手ぶれ補正機能を備えており、防振のON/OFFはスイッチ117の状態を検出することで行っている。
【0068】
角速度センサ109(ピッチ方向)(検出手段)、110(ヨー方向)(検出手段)でカメラ本体(撮像素子106)の揺れ角速度を検出し、増幅器111、112でそれぞれ増幅後、防振制御マイコン115のA/Dコンバータ115aで取り込み、ハイパスフィルタ115bでDC成分をカットした角速度信号を積分処理部115dで積分して角変位に変換する。積分処理部115dで算出された揺れ角θに対して、焦点距離補正部(補正信号生成手段)115eで光学系の焦点距離f分の補正を行いf*tanθとなる補正信号を算出する。補正系制御部(補正手段)115hは焦点距離補正部115eの出力信号である補正信号(撮像素子106上の揺れによる画素移動分に相当)に応じ、揺れによる移動方向とは逆方向に動かすことで揺れ補正を行う。尚、115cは帯域制限用のハイパスフィルタであり、補正信号を補正量規格化部115fで規格化した規格化補正量と、ハイパスフィルタ115bの出力に応じて、制限処理制御部(制限手段)115gが、ハイパスフィルタ115cを制御し、パンニング動作時の防振能力を制限する。この制限動作については、後で詳しく説明する。
【0069】
電子的な防振制御で抽出される画像領域は、例えば図2に示す抽出画面202となり、図2を用いて抽出される画像について説明する。図2(a)は撮像素子107の撮像画面を表しており、201が全撮像画面の領域に相当する。このうち一部のみの領域、例えば抽出画面202を抽出し、この抽出画面が図2(b)の204のように、全画面として表示や記録処理される。抽出画面202は、手ぶれを補正するように位置変更され、203で示される垂直方向と水平方向の位置座標(V0,H0)を変更することで行われる。座標203の位置変更範囲は、全撮像画面201と抽出画面202の水平/垂直の画素数差(以下では余剰画素と呼ぶ)で決定される。また、座標203は、手ぶれが無い場合の原点座標を定めておき、その原点を基準として、手ぶれの量と方向に応じて、位置座標を変化させる事で補正するように決定される。
【0070】
抽出画面202を抽出する手法としては、フィールドメモリを用いて全撮像画面201の画像を一旦記憶し、抽出画面202の画像のみを読み出しながら、全撮像画面201の大きさになるよう拡大処理して画面204の表示を得る方法と、抽出画面202の抽出領域があらかじめ標準TV信号に必要な走査線数を満足するように、撮像素子を高密度の高画素タイプの大型CCDを用いる方法とがある。前者、後者共に高価なフィールドメモリや大型CCDを必要とするので本実施例では、汎用のPAL用のCCDを、NTSCのカメラに用いる構成とする。
【0071】
PALCCDは垂直方向の画素密度が高いので、垂直走査方向はタイミングジェネレータ等のCCD駆動回路で、NTSC規格に対しての余分ライン数の範囲内で、高速掃き出しすべきライン数を角変位に応じて変化させれば、垂直方向の切りだし画像の位置を変化させることが可能となる。また、水平走査方向はラインメモリとメモリ制御回路との構成でタテヨコ比分だけ拡大処理を行ないつつ、ラインメモリへの書き込み開始画素位置と読み出し開始画素位置との関係を変化させれば、水平方向の画面位置変更が行え、安価な揺れ補正が実現できる。
【0072】
図1は上述したような補正系の構成になっており、垂直走査方向の画素移動は防振制御マイコン115が、CCD駆動回路116を制御し、高速掃出し制御を行わせることで、所望の走査領域の抽出行い、水平走査方向の画素移動は、カメラ信号処理回路108で処理された映像信号を取り込む、ラインメモリ113とメモリ制御回路114とで、メモリされた水平走査画像の読み出位置を揺れ補正画素移動量に応じて可変にしながら、かつタテヨコ比に見合うだけ拡大処理(メモリ読み出しレートを変更して、間引いて読み出すことで拡大可能)を行い、その信号をカメラ信号処理回路108に戻し色処理等を施すことで標準TV信号に変換する。
【0073】
また、防振制御マイコン115はズームレンズ102、フォーカスレンズ105も制御している。押し圧により抵抗値が可変する回転操作タイプのズームスイッチユニット118からの信号に応じ、防振制御マイコン115は駆動命令をモータドライバ120を介しモータ119に送ることで、ズームレンズ102の移動がなされ変倍動作が行われる。また、カメラ信号処理回路108で処理された焦点信号が最大となるように、防振制御マイコン115は、駆動命令をモータドライバ122を介しモータ121に送ることで、フォーカスレンズ105の移動がなされ焦点調節が行われる。
【0074】
次に図3、図4を用いて、第1の実施例による防振制御マイコン115で処理される防振制御動作を説明する。本発明の目的は、パンニング動作を開始する場合でも、終了する場合でも、防振能力に制限をかけるための制御の切り替わりを円滑にしつつ、カメラワークや撮影画像に支障をきたさない、自然な手ぶれ補正を実現することにある。本発明の特徴として、補正量に応じて所定の特性で制限量を変え、補正の効き具合を変化させるが、制限動作を作動させる場合と解除する場合とで、作動判断に用いる信号を異ならせている。特に作動判断は補正信号を用い、解除判断は帯域制限や焦点距離補正が行われる前の信号を用いることで、制限動作のハンチングを防止し、画角変化によらない均一な応答特性が得られるようにしている。また、制限動作を強める場合と弱める場合とで、制限強度変化率を変え、素早い応答と自然な撮影画像提供の両立を図っている。図3、図4のまた、処理フローの説明は、図1の防振制御マイコン115での処理と重複するが、図1ではブロック図として示したが、実際には防振制御マイコン115の指示によってあらかじめ不図示のROMに記憶されたプログラムにより処理されており、ここでは改めてプログラムとして説明を行う。
【0075】
図3のフローチャートは、角速度センサ109,110で検出した角速度信号を積分することで、角変位を算出する処理である。本処理は防振制御マイコン115の指示で実行される定周期割込処理であり、本実施例ではフィールド周波数の10倍、つまりNTSCの場合600Hzの周波数で実行される。この周波数は、角速度信号のサンプリング周波数、角変位の算出周波数に相当する。防振制御マイコン115での割込みの起動要因は、例えば、発振クロックの所定分周でアップ(若しくはダウン)カウントしているカウンタが、1/600secに相当するデータと一致する毎に発生する。また、図1で説明したように角速度信号を防振制御マイコン115のA/Dコンバータ115aで取り込むが、本実施例では簡単のため、A/Dコンバータ115aの動作モードはスキャンモードで、いつでもA/D動作を繰り返しているものとする。
【0076】
まず、割込処理が開始されると、ステップS301でA/Dサンプリングした角速度信号に対し、ハイパスフィルタ処理をかけることで、DC成分の影響を除去する。ステップS302はAC成分の角速度信号に、周波数帯域の制限を設ける処理であり、ステップS302aからステップS302eで構成される(ステップS302の詳細な説明については、図4の説明の中で行う)。実際にはステップS301と同様なハイパスフィルタ処理であり、そのカットオフ周波数がステップS301では固定値なのに対して、ステップS302では可変設定が可能になっている。このカットオフ周波数を低域から高域まで変化させることにより、帯域制限が可能になっている。
【0077】
ステップS302でのカットオフ周波数をどのように制御するかは、図4のフローチャートと合わせて後述するが、パンニング等のカメラワーク動作中には、カットオフ周波数を上げ、防振の抑振能力を低下させるようにし、通常撮影時には、手ぶれ除去のため、カットオフ周波数を低下させるように制御される。また、補正可能範囲の限界よりも大きな揺れを補正しようとして、補正端に衝突したときの、画面の不自然さを防止するためも、帯域制限の制御が実行されている。
【0078】
次に、ステップS303では帯域制限された角速度信号を積分処理し、角変位を算出する。算出された角変位が、カメラ本体に加わる揺れ角θに相当する。次にステップS304で焦点距離補正を行い、補正量を算出する。補正量は前述したように、ステップS303で得られた角変位、即ち揺れ角θと光学系の焦点距離fに応じ、f*tanθとして補正量算出される。ステップS303からステップS307までの処理は、1フィールド間に10回、揺れ角算出がなされたかどうかの処理ルーチンで、回数パラメータのRAMである「m」をインクリメントし(ステップS305)、「m=10」か判別し(ステップS306)、10回割込があったらステップS307で「m=0」と次のフィールドのために、初期化を行って、本割込処理を終了する。尚、図3のステップS301,S302,S303,S304では、垂直方向の揺れ信号処理を角速度センサ109の出力であるピッチ方向の角速度信号で行い、水平方向の揺れ信号処理を角速度センサ110の出力であるヨー方向の角速度信号で行っている。
【0079】
図4の処理では、1フィールドに1回処理され、図3の処理が10回実行されて、次の1回目が実行されるまでの間、つまり現フィールドの最後に処理が実行されることになる。
【0080】
まず、処理が開始されると、ステップS401で「m=0」になるまでその場で待機する。現フィールドで10回の割込処理がなされ、mが初期化されると、ステップS402でステップS304で算出された補正量の規格化を行う。規格化補正量の算出は以下の式で与えられる。
【0081】
ピッチ規格化補正量=ピッチ補正量/垂直画素サイズ/垂直余剰画素数/2*100(%)−(3)
ヨー規格化補正量=ヨー補正量/水平画素サイズ/水平余剰画素数/2*100(%)−(4)
本実施例の構成では、NTSCのカメラにPAL用のCCD(582V*752H)を用いるとした。ここから、NTSC規格の垂直485ラインを切り出すとすると、縦横比から垂直方向の抽出画素は627Hとなる。従って、上記の余剰画素は97V*125Hとなり、手ぶれの方向に応じ、補正方向が正負をと
るので、余剰画素数の1/2で規格化がなされる。
【0082】
ステップS403では、ステップS402で算出された規格化補正量をもとに、補正能力に制限を加えるための制限量を算出する。ここで制限量は、帯域制限ハイパスフィルタ115cのカットオフ周波数に相当する。まずステップS403aで規格化補正量に応じた制限目標カットオフ周波数fcを算出する。この目標カットオフ周波数fcは、図5に示される特性で決定される。
【0083】
図5は補正量に対する制限量つまりカットオフ周波数の特性である。横軸は規格化補正量であり、最大補正限界である余剰画素の1/2すべてを使って補正する場合を100%としている。縦軸は制限量のパラメータである帯域制限のカットオフ周波数である。従来例の図16と同様に2乗の関数でカットオフが変化する特性としており、揺れ角が大きくなって、補正端に衝突し撮影画像が乱れる現象を防止するためにも、図5の特性は、補正比率が最大補正限界に近いほど、より急峻にカットオフを高くする設定となっている。
【0084】
次に、ステップS403bでステップS403aで算出された目標fcが現在のカットオフ周波数fc以上かどうかを判別する。目標fc≧現在fcならば、ステップS403eで「解除フラグ」をクリアする。ここで解除フラグは、パンニングが終了した時にセットされるフラグであり、このフラグがセットされるまでは、カットオフ周波数fcを下げないように、図3のステップS302内で制御される。つまり制限強度を弱くして防振効果を高めることの禁止がなされており、これは主として、「発明が解決しようとしている課題」で説明した、制限動作のハンチングを防止するためである。
【0085】
ステップS403bで目標fcが現在fcより小さいと判断された場合には、ステップS403cでパンニング動作が終了したかどうかを判別するため、ハイパスフィルタ115bの出力角速度信号が所定値γより小さくなったかを判別する。ハイパスフィルタ115bの出力信号は、帯域制限や焦点距離補正がなされる前の信号であるので、撮影画角に依らず直接カメラの揺れの検出が行え、制限動作のハンチングや画角毎の応答性の違いを、防止することが可能となる。尚、所定値γは、パンニング終了時のハイパスフィルタ115bの出力レベルを予め測定することで決定されている。ステップS403cでハイパスフィルタ115b出力の絶対値がγ以上なら、パンニング継続中と判断してステップS403eへ進み、そうでないならパンニング終了とみなし、ステップS403dで「解除フラグ」をセットする。尚、通常の手持ち撮影時には、制限がかからないので、処理ステップS403bで目標fcと現在fcとは等価となり、「解除フラグ」はクリア状態のままとなっている。
【0086】
このようにパンニング動作時の撮影状況判断がなされる中、制限動作は図3のステップS302で制御される。図3のステップS302aで、目標fcと現在fcが等しいかどうかを判別し、真であればステップS303に進み、カットオフ周波数の変更を行わない。ステップS302aで偽の場合、ステップS302bで現在のカットオフ周波数fcが目標値より小さいかを判別する。真の場合は、現在値が未だ目標値に至っていない場合であり、図4のステップS403では制限を強くするべきと判断している場合である。この場合、ステップS302eでカットオフ周波数fcを、現在値から所定値α分だけ、大きくする。ステップS302bで目標fcの方が小さかった場合には、ステップS302cで「解除フラグ」がセット状態かどうかを判別する。解除フラグがクリアの場合には、カットオフ周波数を下げずに、現在値にまま保持し、ステップS303に行く。解除フラグ=1の場合には、パンニングが終了されカットオフ周波数を小さくしても、構わない場合なので、ステップS302dでカットオフ周波数の設定を、現在値より所定値βだけ小さい値にする。
【0087】
図4の処理がフィールド周期で実行される中、図3の処理は1フィールドに10回なされ、ステップS302d,S302eで用いられる所定値α、β分の変化率でカットオフ周波数fcの増減が制御される。ここで、変化率を決定する所定値は、例えば図6のような制限強度変化特性となるように決定されている。図6(a)はパンニング開始時のカットオフ周波数の変化特性で、時間軸に対し、座標位置601からパンニングが開始された例を示している。パンニング開始時には、素早い応答性で目標カットオフ周波数にならなければ、補正限界に衝突するような端当たりが発生する可能性がある。また、パンニング中には撮影画面が流れているので、カットオフ周波数を急激に変化させても、画面上の乱れは生じない。従って、パンニング開始時には、602のように短時間で目標制限量となるように所定値αは大きめの値となる。図6(b)は座標位置603でパンニングが終了した場合である。
【0088】
座標位置603以降の時間には、撮影画面は静止状態に近いので、カットオフ周波数の急激な変化は、画面上の動きとなってしまい、また、パンニング終了後すぐに補正能力を上げると、図12に示す角変位信号1202を補正しようとするので、揺り戻しが生じてしまう。これらの問題を防止するためにも、パンニング終了時には、応答性を落とし、604のようにゆっくりとカットオフ周波数が変化するように、所定値βが決定されている。本実施例では、カットオフ周波数の変化率データである所定値α、βは共に定数として説明したが、変化率データは時間関数であってもいいし、カットオフ周波数に応じた関数であっても構わなく、例えば図6(c)の605の様な特性で、カットオフが高い時には、変化が見えにくいことを利用して、防振能力をある程度までは素早く高め応答性を上げ、その後ゆっくりと防振能力を徐々に高めていくような特性にするほうが、カメラワークに対して自然な防振制御となり、好ましい。
【0089】
ここで、図4の説明に戻り、ステップS404では、図3のステップS303で算出された補正信号(f*tan(θ))を基に、切り出し位置の目標位置座標(V0,H0)を算出する。ここで目標位置は以下の式で与えられ、ぶれ補正で移動させるべき画素数が得られる。
【0090】
V0=垂直の原点位置±ピッチ方向の揺れ角を補正する移動画素数
=垂直の原点位置±(−1)*ピッチ補正量/垂直画素サイズ−(5)
H0=垂直の原点位置±ヨー方向の揺れ角を補正する移動画素数
=垂直の原点位置±(−1)*ヨー補正量/水平画素サイズ−(6)
次に、ステップS405で、ステップS404で算出された目標位置座標(V0,H0)を、切り出し位置として、CCD駆動回路116及びメモリ制御回路114に命令を出力し、そして、また次フィールド用にステップS401に戻り、10回の積分処理がなされるまで待機するように制御される。
【0091】
このように実施例によれば、制限動作判断手段を設け、制限動作の作動と解除とで参照する信号を異ならせることにより、制限が強くなったり弱くなったりのハンチングを防止することが可能となり、また、制限動作解除の参照信号を焦点距離補正の前の信号を用いることにより、広角と望遠で制限量抑制の応答性を同一にすることが可能となる。更に、制限動作の作動開始時と、解除時の制限強度変化率を変えることにより、パンニング時の素早い応答を確保しながら、画面上への制限強度変化の影響や揺り戻し現象を抑制することができ、自然なカメラワークを、あらゆる撮影画角で実現できる。
【0092】
以上、本発明の実施例を、PAL用CCDとラインメモリとを使った構成について説明したが、フィールドメモリ使って抽出画像を位置を制御することで補正しても良いし、拡大制御しなくとも済む大型或いは超高画素タイプのCCDを使っても構わないし、光学式の補正手段であっても構わない。尚、本実施例では、揺れ検出手段として角速度センサーを用いたが加速度センサーでも良く、その場合は防振マイコン内又は外部で、更に1回積分処理行えば良い。また揺れ角変位量算出はソフトウエア処理として図1では説明したが、ハードウエアで構成されても構わない。また、制限をかける特性は、補正量に対して関数的に決定されるとして説明したが、特性決定方法としては、数式により算出決定しても、その特性となるデータテーブルとして予め記憶していても構わない。
【0093】
(第2の実施例)
第1の実施例では、制限手段としてハイパスフィルタのカットオフ周波数変更による揺れ信号の帯域制限手段を例にとったが、第2の実施例では、積分処理での帰還率変更を制限手段として用いた例である。尚、制限手段はこれらに限るものではなく、補正ゲインの変更によって制限しても構わなく、その場合、検出手段が動きベクトル検出である場合でも、本発明は適用可能である。
【0094】
図7は、第2の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、第1の実施例と同様な構成は、同一の番号にて示し、説明を割愛する。図7に示すように、角速度センサ109(ピッチ方向)、110(ヨー方向)でカメラ本体の揺れ角速度を検出し、増幅器111、112でそれぞれ増幅後、防振制御マイコン115のA/Dコンバータ115aで取り込み、ハイパスフィルタ115bでDC成分をカットした角速度信号を積分処理部1202で積分して角変位に変換する。積分処理部702で算出された揺れ角θに対して、焦点距離補正部115eで光学系の焦点距離f分の補正を行いf*tanθとなる補正信号を算出する。補正系制御部115hは焦点距離補正部115eの出力信号である補正信号(撮像素子106上の揺れによる画素移動分に相当)に応じ、揺れによる移動方向とは逆方向に動かす事で揺れ補正を行う。尚、積分処理部1202では積分の帰還量を決定する帰還率を可変設定することで、積分器のゲイン特性を変更でき、帯域制限が可能となっており、その制御は制限処理制御部1201で実行される。焦点距離補正部115eで算出された補正信号を補正量規格化部115fで規格化し、その規格化補正量と、ハイパスフィルタ115bの出力に応じて、制限処理制御部1201が、積分処理部1202を制御し、パンニング動作時の防振能力を制限する。
【0095】
本実施例の制限動作制御は、第1の実施例で説明した図3、図4のフローチャートで、帯域制限用のカットオフ周波数fcの代わりに、積分帰還率を変更パラメータとして設定し、図3のステップS302、図4のステップS403でのカットオフ周波数fcに関する処理部分の比較や加減算論理のうち、大小判別論理を逆にし、加算と減算を入れ替え、更に図4のステップS403aで決定された制限パラメータ変化特性を、図5の代わりに図8のような特性とするだけで、第1の実施例と同様な効果を得ることが可能となり、かつ、第1の実施例に比べ割り込み処理内のハイパスフィルタ処理の演算を減らす事ができるので、防振制御マイコンの負荷軽減も実現可能となる。
【0096】
(第3の実施例)
第1、第2の実施例では、制限解除判断に用いる参照信号は、ハイパスフィルタ115bの出力(図12の1201)を用いていた。このため、図4のステップS403cで、ハイパスフィルタ115bの出力の絶対値レベルが所定値γ以下は判別では、図12の1204か1205の何れかの状態となり(1204はパンニング終了前を捉えることになり、1205の場合にはパンニング終了の所定時間後を捉えることになる)、どちらで制限が解除されるかは、パンニングスピードやパンニング時間などの撮影状況によって左右されていた。そのため、1204で制限解除した場合には、揺り戻し現象が発生し易く、1205で制限解除した場合には応答性が悪くなってしまうという問題があった。
【0097】
第3の実施例では、上述の問題を回避するため、ハイパスフィルタ処理する前の角速度信号を用いて、制限解除判断する手法を説明する。尚、ハイパス処理前の信号は、信号出力レベルに応じDC成分が変化する可能性があるので、本実施例では、DC成分変化の影響を受けずに、確実にパンニング終了を検出できる手法も合わせて説明する。
【0098】
図9は、第3の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、第1の実施例と同様な構成は、同一の番号にて示し、説明を割愛する。図9に示すように、角速度センサ109(ピッチ方向)、110(ヨー方向)でカメラ本体の揺れ角速度を検出し、増幅器111、112でそれぞれ増幅後、防振制御マイコン115のA/Dコンバータ115aで取り込み、ハイパスフィルタ115bでDC成分をカットした角速度信号に対して、ハイパスフィルタ115cで帯域制限をかけ、積分処理部115dで積分して角変位に変換する。積分処理部115dで算出された揺れ角θに対して、焦点距離補正部115eで光学系の焦点距離f分の補正を行いf*tanθとなる補正信号を算出する。
【0099】
補正系制御部115hは焦点距離補正部115eの出力信号である補正信号(撮像素子106上の揺れによる画素移動分に相当)に応じ、揺れによる移動方向とは逆方向に動かすことで揺れ補正を行う。尚、115cは帯域制限用のハイパスフィルタであり、補正信号を補正量規格化部115fで規格化した規格化補正量と、A/Dコンバータ115aの出力信号901に応じて、制限処理制御部1402が、ハイパスフィルタ115cを制御し、パンニング動作時の防振能力を制限する。この信号901を用いて、パンニング終了の検出を行う。パンニング時の出力信号901は、図17(a)の角速度信号のように変化することになり、出力信号901を用いることで、パンニングの終了をより確実に、より正確に終了時間1203のタイミングを検出できるようになる。
【0100】
次に図10、図11のフローチャートを用いて防振制御マイコン115で処理される第3の実施例の防振制御フローを説明する。
【0101】
尚、図10、図11の処理フローは、第1の実施例で説明した図3、図4の処理フローとほぼ同様な処理となっており、第1の実施例と同様な処理は、同一の番号にて示し、説明を割愛する。
【0102】
本実施例の特徴として、DC成分除去する前の角速度信号を参照して、パンニング終了の判断を行う。また、参照信号のDC成分変動の影響を受けずに、図13(a)の1301の角速度信号の傾斜部(パンニング開始期間、終了期間)のみが検出できるよう、図13(b)のように角速度の時間変化信号1302を参照し、信号レベルが所定値k以上となる時間が所定値δ以上続いたかどうかを判断することで、パンニング動作移行の判断を行う。この判断手法を用いれば、DC成分量が角速度センサ出力レベルに応じて変動したとしても、小さな変動量と長い変動時定数という特徴から、パンニング開始/終了の場合と区別することが可能となる。
【0103】
尚、第1、第2の実施例では、パンニング終了判断はハイパスフィルタ115bの出力信号を用いており、図13(b)の角速度の時間変化信号1302と同種の信号を得ているが、ハイパスフィルタ115bは手ぶれ信号を遮断せずに、DC成分のみを遮断したいため、カットオフ周波数が、1Hzより小さい、時定数の長いフィルタとなっている。これに対し、図13(b)の1302は、時定数の短い微分処理等で生成された角加速度信号として定義づけている(本実施例では、所定時間での角速度信号の差分量として算出)。
【0104】
図10のフローチャートは、角速度センサ109,110で検出した角速度信号を積分することで、角変位を算出する処理であり、図3と同様な処理となっている。なお、本処理は不図示のROMにあらかじめ記憶されたプログラムにより防振制御マイコン115の指示により行われるものである。図3の処理との違いは、ステップS301のDC成分除去用のハイパスフィルタ処理を行う前に、ステップS1001でA/Dコンバータ115aの出力信号を、微分処理し(本実施例では、前回のサンプリング値との差分量とする)、ステップS1002で算出微分量の絶対値が所定値kより大きいかを判別する(図12の1303のしきい値)。k以下の場合にはステップS1003でパンニング移行の時間計測カウンタnをクリアし、kより大の場合には、カウンタnをステップS1004でインクリメントする。
【0105】
このパンニング移行の時間計測カウンタnは、角加速度信号レベルがk以上の時間がどのくらい継続したかを示すカウンタであり、例えば継続時間が図13の1304のδ以上継続された場合に、パンニングが開始、又は終了されたと判断する。本発明の特徴として、パンニング開始時は、応答性を重視するため115f出力の規格化補正信号で制限制御を行い、パンニング終了時の制限解除判断を、角加速度信号を参照して判断する。従って、制限解除を許可する「解除フラグ」のセット設定は、図11のステップS1101で時間計測カウンタnが所定値δより大きいときに、ステップS403dに移行することでなされ、その後図10のステップS302で、補正能力が強められるよう制御される。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、揺動を検出する検出手段と、該検出手段により検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、前記補正信号に応じて補正動作を行う補正手段と、前記補正信号に応じて補正動作に制限をかける制限手段とを有し、前記制限手段は、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定する制限特性決定手段と、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行う帯域制限手段と、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限手段への入力信号と前記補正信号とに応じて判断する制限動作判断手段とを含むようにしたため、制限が強くなったり弱くなったりするハンチングを防止することが可能となり、パンニング開始時や動作中のみでなく、パンニング終了時にも自然なカメラワークをあらゆる撮影画角で実現することができるという効果がある。
【0107】
また、レンズ系からの光学像を電気信号に変換する撮像素子と、揺動を検出する検出手段と、該検出手段により検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を前記レンズ系の焦点距離に応じて生成する補正信号生成手段と、前記補正信号に応じて補正動作を行う補正手段と、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように補正動作に制限をかける制限手段と、前記制限動作を行うか否かを前記補正信号生成手段による前記焦点距離に応じた増幅率での増幅前での信号と前記補正信号とに応じて判断する制限動作判断手段とを備えたため、上記と同様の効果がある。
【0108】
また、レンズ系からの光学像を電気信号に変換する撮像素子と、揺動を検出する検出手段と、該検出手段により検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、前記補正信号に応じて補正動作を行う補正手段と、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように補正動作に制限をかける制限手段と、前記制限動作を行うか否かを前記検出手段の出力信号と前記補正信号に応じて判断する制限動作判断手段とを備えたため、上記と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】 第1の実施例の抽出画面を示す説明図
【図3】 第1の実施例の防振制御動作を示すフローチャート
【図4】 第1の実施例の防振制御動作を示すフローチャート
【図5】 第1の実施例の制限量特性を示す図
【図6】 第1の実施例の制限強度変化特性を示す図
【図7】 本発明の第2の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図
【図8】 第2の実施例の制限量特性を示す図
【図9】 本発明の第3の実施例による撮像装置の構成を示すブロック図
【図10】 第3の実施例の防振制御動作を示すフローチャート
【図11】 第3の実施例の防振制御動作を示すフローチャート
【図12】 第1の実施例の制限動作の解除のタイミングを示す説明図
【図13】 第3の実施例のパンニング期間の判断を示す説明図
【図14】 従来例の撮像装置の構成を示すブロック図
【図15】 従来例の防振制御動作を示すフローチャート
【図16】 従来例の制限量特性を示す図
【図17】 従来例の最大シフト限界を示す図
【符号の説明】
106 撮像素子
108 カメラ信号処理部
109 角速度センサ(検出手段)
110 角速度センサ(検出手段)
115 防振制御マイコン
115c ハイパスフィルタ
115d 積分処理部
115e 焦点距離補正部(補正信号生成手段)
115g 制限処理制御部(制限手段)
115h 補正系制御部(補正手段)

Claims (27)

  1. 揺動を検出する検出手段と、該検出手段により検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成する補正信号生成手段と、前記補正信号に応じて補正動作を行う補正手段と、前記補正信号に応じて前記補正信号生成手段の入力信号に制限をかける制限手段とを有し、前記制限手段は、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定する制限特性決定手段と、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行う帯域制限手段と、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限手段への入力信号と前記補正信号とに応じて判断する制限動作判断手段とを含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制限手段は、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードとを有し、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なっていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制限強度の時間変化率は、前記第1の制限モードよりも前記第2の制限モードの方が小さいことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記制限動作判断手段は、前記補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、前記帯域制限手段への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 前記制限動作判断手段により制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱めることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記所定の特性は、焦点距離と前記補正手段の最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定されることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記帯域制限手段による帯域の制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記帯域制限手段による帯域の制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させることで行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定されることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  10. 揺動を検出し、該検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成し、前記補正信号に応じて補正動作を行い、その際、前記補正信号を生成する入力信号に制限をかけ、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定し、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行い、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限を行う帯域制限部への入力信号と前記補正信号とに応じて判断することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 前記補正信号を生成する入力信号に制限をかける際に、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードで制限動作を行い、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なっていることを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  12. 前記制限強度の時間変化率は、前記第1の制限モードよりも前記第2の制限モードの方が小さいことを特徴とする請求項11記載の撮像装置の制御方法。
  13. 前記補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、前記帯域制限部への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断することを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  14. 制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱めることを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  15. 前記所定の特性は、焦点距離と最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定されることを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  16. 前記帯域制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行うことを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  17. 前記帯域制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させることで行うことを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  18. 前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定されることを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
  19. 揺動を検出し、該検出された揺動による画像の動きを補正するための補正信号を生成し、前記補正信号に応じて補正動作を行い、その際、前記補正信号を生成する入力信号に制限をかけ、前記補正信号の変化に応じて所定の特性となるように制限量を決定し、前記決定された制限量に応じて前記補正信号の帯域制限を行い、前記帯域制限を行うか否かを前記帯域制限を行う帯域制限部への入力信号と前記補正信号とに応じて判断することをコンピュータに実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  20. 前記補正信号を生成する入力信号に制限をかける際に、補正動作の制限を強める第1の制限モードと、前記補正動作の制限を弱める第2の制限モードで制限動作を行い、前記第1、第2の制限モードとで制限強度の時間変化率が異なるようにすることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  21. 前記制限強度の時間変化率は、前記第1の制限モードよりも前記第2の制限モードの方が小さいことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項20記載の記憶媒体。
  22. 前記補正信号に応じて制限動作の作動を判断するとともに、前記帯域制限部への入力信号に応じて前記制限動作の解除を判断することをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  23. 制限動作の解除がなされない期間は制限強度を弱めることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  24. 前記所定の特性は、焦点距離と最大補正範囲とで規格化された補正信号に応じて決定されることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  25. 前記帯域制限は、ハイパスフィルタの遮断周波数を変化させることで行うことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  26. 前記帯域制限は、積分フィルタの積分帰還率を変化させることで行うことをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
  27. 前記所定の特性は、補正量の略々n乗(但しnは1以上の整数)に比例して制限特性が決定されることをコンピュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶した請求項19記載の記憶媒体。
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