JPH11298695A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11298695A
JPH11298695A JP10117919A JP11791998A JPH11298695A JP H11298695 A JPH11298695 A JP H11298695A JP 10117919 A JP10117919 A JP 10117919A JP 11791998 A JP11791998 A JP 11791998A JP H11298695 A JPH11298695 A JP H11298695A
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imaging lens
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JP10117919A
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Naoki Miyatake
直樹 宮武
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの上昇、および装置の大型化を招
くことなく、簡単な構成で、モアレ画像の発生を抑制す
る。 【解決手段】 原稿台であるコンタクトガラス11上に
原稿Pが配置され、コンタクトガラス11の下方に配置
された照明系12により原稿Pが照射される。原稿Pで
反射された照明光が、第1走行体13に設けられた第1
ミラー13−a、第2走行体14に設けられた第2ミラ
ー14−aおよび第3ミラー14−bによりそれぞれ反
射偏向されて、縮小結像用の結像レンズ15へ導かれ
る。結像レンズ15によってCCD撮像素子16の受光
面上に原稿Pの光学像が結像されて、該CCD撮像素子
により原稿情報が読み取られる。そして、結像レンズ1
5の絞り17が配置される部分に空間周波数の所定値以
下の低周波域のみを通過させるローパスフィルタとして
機能するフィルタ部材18を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、ファクシミリおよび複写機等における原稿の読み取
りに使用される画像読取装置に係り、特に撮像素子にC
CD(電荷結合素子)等の固体撮像素子を用いた場合に
好適な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主として、いわゆるディジタル式のイメ
ージスキャナ、ファクシミリおよび複写機等において原
稿画像の読み取りを行う画像読取装置は、同じ画素サイ
ズの受光素子が1チップ上に多数配列されたCCD(電
荷結合素子)撮像素子のような固体撮像素子の受光面上
に、原稿の像を結像レンズにより縮小して結像させ、該
固体撮像素子により原稿の情報を信号化して読み取って
いる。この種の画像読取装置は、例えば図5に示すよう
に構成されている。原稿台、すなわちプラテンのコンタ
クトガラス1上に原稿Pが配置され、コンタクトガラス
1の下方に配置された照明系2により原稿Pが照射され
る。
【0003】原稿Pで反射された照明光が、第1走行体
3に設けられた第1ミラー3−aにより反射偏向された
後、第2走行体4に設けられた第2ミラー4−aおよび
第3ミラー4−bにより反射偏向されて、縮小結像用の
結像レンズ5へ導かれる。結像レンズ5によってCCD
撮像素子6上に原稿Pの光学像が結像されて、原稿情報
が読み取られる。原稿情報の読み取りに際し、一般に原
稿Pの短手方向に対応する主走査方向については、原稿
情報をCCD撮像素子6の受光面上に線状に結像させる
ことにより、ほぼ一括して読み取っている。主走査方向
と直交する副走査方向、すなわち一般に原稿Pの長手方
向、については、第1走行体3を所定の速度Vで移動さ
せ、それと連動して、第2走行体4を、第1走行体3の
半分の速度1/2Vで移動させて、副走査を行い、逐次
上述の主走査の読み取りを繰り返すのである。このよう
にして、原稿P全体の画像の読み取りが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像読取装
置においては、印刷された写真画像等に含まれる規則的
なパターン、例えば網点画像が原稿に存在した場合、読
み取った画像に、網目の干渉による縞状のパターン画
像、いわゆるモアレ画像(モアレ縞)、が現われてしま
うのは、周知の問題である。このモアレ画像の発生を抑
制する手法として、特開平9−116704号公報に開
示された方法がある。この特開平9−116704号公
報に記載されたものでは、CCD撮像素子を高速で振動
させることにより、CCD撮像素子のMTF(Modulati
on Transfer Function:変調伝達関数)を低下させて、
モアレ画像の発生を抑制するようにしている。この場
合、CCD撮像素子を高速で振動させる機構が新たに必
要となるため、コストアップとなってしまう。
【0005】また、画像読取装置の照明系2の光源とし
ては、光量的に有利であるハロゲンランプが使用される
ことが多い。この場合、モノクローム用の結像レンズ
は、ある特定の波長において良好な結像性能が得られる
ように収差補正されているため、特定波長のみを透過す
る色フィルタが必要となる。従来、このような色フィル
タは、結像レンズより物体側に配設されている。また、
フルカラー原稿を読み取る画像読取装置においては、光
源となるハロゲンランプは、赤外光が強く、該赤外光は
CCD撮像素子の感度の均一性の劣化または解像度の低
下の原因となる。そのため、従来のこのような画像読取
装置には、赤外光をカットするためのフィルタが、結像
レンズより物体側に配設されており、CCD撮像素子の
感度の均一性の劣化および解像度の低下を防止するよう
にしている。
【0006】上述のように、モノクローム原稿またはフ
ルカラー原稿を読み取る画像読取装置においては、図5
に示すように、色フィルタまたは赤外カットフィルタ7
が、結像レンズ5よりも物体側に配設されており、第2
走行体4が、結像レンズ5の近傍まで走行することはで
きず、画像読取装置本体が大型化してしまうという問題
があった。また、結像レンズ5よりも物体側にフィルタ
7を配設すると、光束が未だ絞られておらず、幅が広い
光束に対処するためフィルタ7自体もある程度の大きさ
が必要であった。
【0007】なお、フィルタを結像レンズより物体側に
配設しない手法として、特開昭58−25607号公報
に開示された方法がある。この特開昭58−25607
号公報に示されているのは、結像レンズ自体を構成する
レンズ系の一部のレンズに、フィルタ機能を有するレン
ズを用いる技術である。この手法を採用する場合には、
結像レンズを構成する一部のレンズの硝材が限られてし
まうため、結像レンズとして高性能なレンズを必要とす
る画像読取装置には向いていない。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、製造コストの上昇、および装置の大型化を招く
ことなく、簡単な構成で、モアレ画像の発生を抑制する
ことができ、種々の原稿情報に最適な画像を得ることが
できる画像読取装置を提供することにある。本発明の請
求項1の目的は、特に、簡単で且つコンパクトな構成で
モアレ画像の発生を効果的に抑制し得る画像読取装置を
提供することにある。本発明の請求項2の目的は、特
に、カラーイメージの読み取りに好適で、しかもモアレ
画像の発生を有効に抑制し得る画像読取装置を提供する
ことにある。本発明の請求項3の目的は、特に、原稿の
種類および読み取るべき原稿情報に応じて、モアレ画像
の発生を有効に抑制し得る画像読取装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係る画像読取装置は、上述した目的を達成するため
に、原稿を照射する照明手段と、前記照明手段により照
明され前記原稿で反射された光束を反射して導く1以上
のミラーと、前記ミラーを介して導かれる原稿の反射光
を結像させる結像レンズと、前記結像レンズで結像され
た原稿の光学像情報を読み取る撮像素子とを備え、且つ
前記結像レンズの絞り部に、所定値以下の空間周波数成
分のみを通過するローパスフィルタを配設してなること
を特徴としている。
【0010】請求項2に記載した本発明に係る画像読取
装置は、上述した目的を達成するために、原稿を照射す
る照明手段と、前記照明手段により照明され前記原稿で
反射された光束を反射して導く1以上のミラーと、前記
ミラーを介して導かれる原稿の反射光を結像させる結像
レンズと、前記結像レンズで結像された原稿の光学像情
報を読み取る撮像素子とを備え、且つ前記結像レンズの
絞り部に、特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤
外光の透過を阻止する赤外カットフィルタの少なくとも
一方で構成され、さらに所定値以下の空間周波数成分の
みを通過するローパスフィルタの機能を持たせてなるフ
ィルタ手段を配設することを特徴としている。
【0011】請求項3に記載した本発明に係る画像読取
装置は、上述した目的を達成するために、原稿を照射す
る照明手段と、前記照明手段により照明され前記原稿で
反射された光束を反射して導く1以上のミラーと、前記
ミラーを介して導かれる原稿の反射光を結像させる結像
レンズと、前記結像レンズで結像された原稿の光学像情
報を読み取る撮像素子とを備え、且つ特定波長のみを透
過する色フィルタおよび赤外光の透過を阻止する赤外カ
ットフィルタの少なくとも一方からなる第1のフィルタ
と、特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外光の
透過を阻止する赤外カットフィルタの少なくとも一方で
構成され、さらに所定値以下の空間周波数成分のみを通
過するローパスフィルタの機能を持たせてなる第2のフ
ィルタと、前記結像レンズの絞り部に、前記第1のフィ
ルタおよび第2のフィルタのいずれか一方を選択的に切
替え挿入するフィルタ操作手段とを具備することを特徴
としている。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の請求項1による画像読取装
置は、原稿を照射する照明手段により照明され前記原稿
で反射された光束を1以上のミラーによって反射して導
き、該原稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導いて結
像させて原稿の光学像情報を読み取り、且つ前記結像レ
ンズの絞り部に、所定値以下の空間周波数成分のみを通
過するローパスフィルタを配設して構成する。このよう
な構成により、結像レンズの絞り部にローパスフィルタ
を配設して、製造コストの上昇、および装置の大型化を
招くことなく、簡単な構成で、モアレ画像の発生を抑制
することができ、特に、簡単で且つコンパクトな構成で
モアレ画像の発生を効果的に抑制することができる。
【0013】また、本発明の請求項2による画像読取装
置は、原稿を照射する照明手段により照明され前記原稿
で反射された光束を1以上のミラーによって反射して導
き、該原稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導いて結
像させて原稿の光学像情報を読み取り、且つ前記結像レ
ンズの絞り部に、特定波長のみを透過する色フィルタお
よび赤外光の透過を阻止する赤外カットフィルタの少な
くとも一方で構成され、さらに所定値以下の空間周波数
成分のみを通過するローパスフィルタの機能を持たせて
なるフィルタ手段を配設して構成する。このような構成
により、結像レンズの絞り部に色フィルタおよび赤外カ
ットフィルタの少なくとも一方からなり、空間ローパス
フィルタとして機能するフィルタ手段を配設して、特
に、カラーイメージの読み取りに好適で、しかもモアレ
画像の発生を有効に抑制し得る。
【0014】本発明の請求項3による画像読取装置は、
原稿を照射する照明手段により照明され前記原稿で反射
された光束を1以上のミラーによって反射して導き、該
原稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導いて結像させ
て原稿の光学像情報を読み取り、且つ特定波長のみを透
過する色フィルタおよび赤外光の透過を阻止する赤外カ
ットフィルタの少なくとも一方からなる第1のフィルタ
と、特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外カッ
トフィルタの少なくとも一方で構成され、さらに所定値
以下の空間周波数成分のみを通過するローパスフィルタ
の機能を持たせてなる第2のフィルタとのいずれか一方
を、フィルタ操作手段により、前記結像レンズの絞り部
に、選択的に切替え挿入する構成とする。このような構
成により、結像レンズの絞り部に、第1のフィルタ手段
と、空間ローパスフィルタとして機能する第2のフィル
タ手段を選択的に挿入して、特に、原稿の種類および読
み取るべき原稿情報に応じて、モアレ画像の発生を有効
に抑制し得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に基づ
き、図面を参照して本発明の画像読取装置を詳細に説明
する。図1および図2は、本発明の請求項1および請求
項2に対応する第1の実施の形態に係る画像読取装置の
構成を模式的に示している。図1は、画像読取装置の機
械的動作位置関係を含む主要な画像読取光学系全体の構
成を示す模式図、そして図2は、図1の画像読取装置の
結像レンズ部分の断面を示す模式図である。
【0016】図1に示す画像読取装置は、図5に示した
コンタクトガラス1、照明系2、第1走行体3、第2走
行体4、結像レンズ5およびCCD撮像素子5と、おお
むね同様のコンタクトガラス11、照明系12、第1走
行体13、第2走行体14、結像レンズ15、CCD撮
像素子16、絞り17およびフィルタ部材18を具備す
る。コンタクトガラス11は、例えば透明な光学ガラス
等からなり、原稿Pを載置する原稿台、すなわちプラテ
ンを構成する。照明系12は、原稿Pを照射する。第1
走行体13は、原稿Pで反射された光を反射偏向する第
1ミラー13−aを保持し、且つ通常の場合原稿Pの長
手方向に沿う副走査方向に沿って速度Vで移動して、第
1ミラー13−aを走行させる。
【0017】第2走行体14は、第1ミラー13−aで
反射された光を反射偏向する第2ミラー14−aおよび
第2ミラー14−aで反射された光を反射偏向する第3
ミラー14−bを保持し、且つ第1走行体13と同様の
副走査方向に沿って、第1走行体13の走行速度Vの二
分の一の速度V/2で移動して、第2ミラー14−aお
よび第3ミラー14−bを走行させる。
【0018】結像レンズ15は、コンタクトガラス11
上に載置された原稿Pを照明系12で照明した反射光
が、第1ミラー13−a、第2ミラー14−aおよび第
3ミラー14−bで順次反射偏向されて導かれて入射さ
れ、この入射光に基づいて原稿Pの光学像を結像する。
CCD撮像素子16は、その受光面が結像レンズ15に
よる原稿Pの光学像の結像面に位置するように配置さ
れ、該原稿Pの光学像を光電変換して、電子的画像処理
に供する。この場合、主走査方向と副走査方向は交差、
典型的には直交、しており、結像レンズ15は、CCD
撮像素子16の受光面上に原稿Pを縮小した光学像を形
成する。CCD撮像素子16は、主走査方向に沿う線状
の光学像を撮像すればよいので、一般にラインセンサと
して構成されたものを用いる。
【0019】結像レンズ15は、例えば、図2に詳細を
示すように、ガウス型レンズを構成する6枚のレンズ1
5a,15b,15c,15d,15eおよび15fを
用いることができ、その中間部、望ましくは図示のよう
に中央部に絞り17を配設し、さらに、該絞り17の像
面側に密接してフィルタ部材18を設けている。フィル
タ部材18は、この場合、空間周波数の所定値以下の低
周波域のみを通過させるローパスフィルタからなる。す
なわち、画像読取装置は、図1および図2に示すよう
に、原稿台であるプラテンのコンタクトガラス11上に
原稿Pが配置され、コンタクトガラス11の下方に配置
された照明系12により原稿Pが照射される。原稿Pで
反射された照明光が、第1走行体13に設けられた第1
ミラー13−aにより反射偏向された後、第2走行体1
4に設けられた第2ミラー14−aおよび第3ミラー1
4−bにより反射偏向されて、縮小結像用の結像レンズ
15へ導かれる。
【0020】結像レンズ15によってCCD撮像素子1
6の受光面上に原稿Pの光学像が結像されて、該CCD
撮像素子16により原稿情報が読み取られる。原稿情報
の読み取りに際し、一般に原稿Pの短手方向に対応する
主走査方向については、原稿情報をCCD撮像素子16
の受光面上に線状に結像させることにより、ほぼ一括し
て読み取る。主走査方向と直交する副走査方向、すなわ
ち一般に原稿Pの長手方向(図1において左右方向)、
については、第1走行体13を所定の速度Vで移動さ
せ、それと連動して、第2走行体14を、第1走行体3
の半分の速度1/2Vで移動させて、副走査を行い、逐
次上述の主走査の読み取りを繰り返す。このようにし
て、原稿P全体の画像の読み取りが行われる。そして、
図2に詳細に示すように、結像レンズ15の絞り17が
配置されるレンズ15cとレンズ15dの中間部分にロ
ーパスフィルタとして機能するフィルタ部材18を配設
している。これが、請求項1の発明に対応する構成であ
る。
【0021】図2のように、結像レンズ15の絞り17
部分にローパスフィルタとなるフィルタ部材18を配設
することにより、CCD撮像素子16で読み取ることが
できる最も高い周波致、すなわちナイキスト周波数周辺
のMTFが低下するため、モアレ画像の発生を効果的に
抑制することができる。また、このフィルタ部材18が
絞り17部分に配設されているため、光軸の軸上から軸
外まで均等にローパスフィルタの効果を得ることができ
る。なお、図2においては、絞り17の後方の像面側に
フィルタ部材18を配設しているが、該フィルタ部材1
8を絞り17の前方、すなわち物体側に配設しても上述
と同様の効果が得られる。
【0022】さらに、結像レンズ15の絞り17部分に
フィルタ部材18を配設したから、図5に示す従来装置
のように、結像レンズ5の前方(物体側)にフィルタ部
材7を設けた場合に比べ、第2走行体14を結像レンズ
15のごく近傍まで走行させることができ、画像読取装
置本体の大型化を防止することができる。また、絞り1
7の位置においては、光源からCCD撮像素子16に至
る光路内で光束が最も絞られているため、フィルタ部材
18の大きさ(外径)を最小とすることができ、さら
に、該フィルタ部材18を結像レンズ15内に、絞り1
7とほぼ一体的に配設することにより、従来のようなフ
ィルタの取り付けのための部品がほとんど必要なくな
る。このため、製造コストを低廉化することができる。
【0023】また、結像レンズ15の絞り17部分に設
けるフィルタ部材18として、単なるローパスフィルタ
でなく、特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外
光をカットする赤外カットフィルタの少なくとも一方か
らなり、さらに該フィルタにローパスフィルタとしての
機能も持たせたものを用いるようにしてもよい。これが
請求項2に対応する構成である。フィルタ部材18にロ
ーパスフィルタの効果を持たせた場合、CCD撮像素子
16で読み取ることが可能な最も高い周波数であるナイ
キスト周波数周辺のMTFを低下させて、モアレ画像の
発生を効果的に抑制することができる。また、このフィ
ルタ部材18を絞り17部分に配設しているため、光軸
の軸上から軸外まで均等にローパスフィルタ効果を発揮
させることができる。
【0024】この場合も、結像レンズ15の絞り17部
分にフィルタ部材18を配設することにより、第2走行
体14を結像レンズ15のごく近傍まで走行させること
ができ、画像読取装置本体の大型化を防止することがで
きる。また、絞り17の位置においては、光源からCC
D撮像素子16に至る光路内で光束が最も絞られている
ため、フィルタ部材18の大きさ(外径)を最小とする
ことができ、さらに、該フィルタ部材18を結像レンズ
15内に、絞り17とほぼ一体的に配設することによ
り、フィルタの取り付け用の部品がほとんど必要なくな
り、製造コストを低廉化することができる。
【0025】上述したように、絞り17部分にローパス
フィルタとして機能するフィルタ部材18を配設するこ
とにより、光軸の軸上から軸外まで広範囲について均等
にローパスフィルタ効果を得ることができ、網点画像な
どを読み取った際に発生するモアレ画像を効果的に抑制
することができる。さらには、絞り17部分に配設する
フィルタ部材18を単なるローパスフィルタでなく、特
定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外光をカット
する赤外カットフィルタの少なくとも一方にローパスフ
ィルタ機能を持たせたものとすることにより、前記色フ
ィルタおよび赤外カットフィルタの少なくとも一方から
なる部分を、結像レンズより物体側に配設されていた従
来の構成よりも小型化することができ、低コスト化を達
成することができる。さらに、フィルタ部材18が結像
レンズ15部内に収まるため、第2走行体14を結像レ
ンズ15近傍まで走行させることができ、画像読取装置
本体の小型化も達成することができる。
【0026】図3および図4は、本発明の請求項3に対
応する第2の実施の形態に係る画像読取装置の主要部分
の構成を模式的に示している。図3は、画像読取装置の
結像レンズ部分を示しており、図4は、画像読取装置の
光学的な構成を展開して模式的に示している。図3に示
す結像レンズ21は、例えば図2の結像レンズ15とほ
ぼ同様に構成されており、図示していないが図2と同様
の絞り17も設けられている。さらに、この場合、フィ
ルタ部材22は、図示のように1枚の長板状をなす保持
板22−aの先端近傍に開口部を形成して、第1のフィ
ルタ22−bを配設し、さらに保持板22−aの中間近
傍に開口部を形成して、第2のフィルタ22−cを配設
する。
【0027】第1のフィルタ22−bは、特定波長の光
を透過させる色フィルタおよび赤外光をカットする赤外
カットフィルタの少なくとも一方により構成される。第
2のフィルタ22−cは、特定波長の光を透過させる色
フィルタおよび赤外光をカットする赤外カットフィルタ
の少なくとも一方に、空間周波数の所定値以下の低周波
域のみを通過させるローパスフィルタとしての機能を持
たせて構成される。該フィルタ部材22は、結像レンズ
21の絞り位置近傍に設けたスリット部にスライド移動
可能に挿通され、図示矢印方向(結像レンズ21の光軸
に直交する方向)にスライド操作することにより、結像
レンズ21内の光路上に第1のフィルタ22−bおよび
第2のフィルタ22−cのいずれか一方を選択的に挿入
することができる。
【0028】図3に示した結像レンズ部分は、図1に示
したのと同様の構成を有する画像読取装置に組み込まれ
る。すなわち、図1における結像レンズ15およびフィ
ルタ部材18に代えて図3に示した、結像レンズ21お
よびフィルタ部材22を設けたものである。したがっ
て、この画像読取装置は、図4に示すように、第2走行
体14の第3ミラー14−bとCCD撮像素子16との
間に、結像レンズ21が配置され、該結像レンズ21に
フィルタ部材22が設けられる。さらに、図4に示すよ
うに、フィルタ部材22を進退駆動して、第1のフィル
タ22−bおよび第2のフィルタ22−cの切替選択操
作を行うための操作駆動機構23を設けている。
【0029】操作駆動機構23は、図示していないスイ
ッチ等のユーザによる操作に応動して、結像レンズ21
の絞り位置近傍に挿通されたフィルタ部材22を第3図
示の矢印方向にスライド移動させる。操作駆動機構23
を操作することにより、原稿Pがモアレ画像を発生する
おそれがない場合には、第1のフィルタ22−bを結像
レンズ21内の光路上に挿入配置し、原稿Pがモアレ画
像を発生する場合またはそのおそれがある場合には、第
2のフィルタ22−cを結像レンズ21内の光路上に挿
入配置する。
【0030】上述のように、結像レンズ21の絞り部分
に特定波長のみを透渦する色フィルタまたは赤外光をカ
ットする赤外カットフィルタの少なくとも一方からなる
第1のフィルタ22−bと、前記色フィルタおよび赤外
カットフィルタの少なくとも一方に空間周波数の所定値
以下の低周波域のみを通過させるローパスフィルタとし
ての機能を持たせて構成した第2のフィルタ22−cと
を切替可能とするのが請求項3に対応する構成である。
具体的には、図3のように、第1のフィルタ22−b
と、第2のフィルタ22−cとを保持板22−a上に並
設してフィルタ部材22を構成して結像レンズ21に挿
通し、操作駆動機構23により、フィルタ部材22を進
退方向にスライド移動させることにより、第1および第
2のフィルタ22−bおよび22−cの切り換えを行
う。
【0031】色フィルタおよび赤外カットフィルタの少
なくとも一方にローパスフィルタの効果を持たせた第2
のフィルタ22−cの使用時には、ローパスフィルタの
効果により、CCD撮像素子16で読み取ることの可能
な最も高い周波数、つまりナイキスト周波数、周辺のM
TFが低下し、原稿P上に網点画像等のモアレ画像発生
の要因となる画像がある場合にも、モアレ画像の発生を
効果的に抑制することができる。さらに、第2のフィル
タ22−cは、結像レンズ21の絞り部分に配設される
ため、光軸の軸上から軸外まで均等にローパスフィルタ
の効果を得ることができる。
【0032】また、原稿Pが、モアレ発生の要因となる
網点画像等の画像が含まれない、文字および図形等の画
像の原稿である場合には、特定波長のみを透過する色フ
ィルタまたは赤外光をカットする赤外カットフィルタの
少なくとも一方からなる第1のフィルタ22−bに切り
替えることにより、ナイキスト周波数周辺のMTFを劣
化させることのない、尖鋭な画像を得ることができる。
さらに、結像レンズ21の内部(絞り部分)にフィルタ
部材22を配設することにより、第2走行体14の移動
をフィルタ部材22が妨げることもなく、第2走行体1
4を結像レンズ21の近傍まで走行させることができ
る。このため、スキャナ本体の大型化を防止することが
できる。
【0033】また、図4からも明らかなように、フィル
タ部材22が配置される絞り位置では、照明系12の光
源からCCD撮像素子16に至る光路内で最も光束が絞
られているため、フイルタ部材22のフィルタ22−b
および22−cの大きさを最小とすることができる。さ
らに、該フィルタ部材22を結像レンズ21内に配設す
ることにより、従来のようなフィルタ取り付けのための
部品がほとんど必要なくなり、製造コストを低減するこ
とができる。なお、この場合も、フィルタ部材22は、
絞りの物体側または像面側のどちら側に配設されていて
も構わない。
【0034】また、上述におけるフィルタの切り替え操
作は、スライド方式に限らず、絞り部分の近傍でフィル
タの切り替えが可能な機構であればよい。上述したよう
に、この場合も、絞り部分にローパスフィルタとして機
能するフィルタ部材22を配設することにより、光軸の
軸上から軸外まで広範囲について均等にローパスフィル
タ効果を得ることができ、網点画像などを読み取った際
に発生するモアレ画像を効果的に抑制することができ
る。さらには、絞り部分に配設するフィルタ部材22と
して、特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外光
をカットする赤外カットフィルタの少なくとも一方から
なる第1のフィルタ22−bおよびさらにローパスフィ
ルタ機能を付加したものからなる第2のフィルタ22−
cとすることにより、前記色フィルタおよび赤外カット
フィルタの一方からなる部分を、結像レンズ21の物体
側に配設されていた従来の構成よりも小型化することが
でき、低コスト化を達成することができる。
【0035】さらに、フィルタ部材22の多くの部分が
結像レンズ21部内に収まるため、第2走行体14を結
像レンズ近傍まで走行させることができ、画像読取装置
本体の小型化も達成することができる。しかも、この場
合に、色フィルタおよび赤外カットフィルタの少なくと
も一方からなる第1のフィルタ22−bと、該フィルタ
にさらにローパスフィルタの効果を呈するようにした第
2のフィルタ22−cとを切り替え可能とすることによ
り、例えば、網点画像および文字画像等のそれぞれの原
稿情報に最適な画像を得ることができる。その他、本発
明は、その要旨を変更しない範囲内で種々変形して実施
することができることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、原
稿を照射する照明手段により照明され前記原稿で反射さ
れた光束を1以上のミラーによって反射して導き、該原
稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導いて結像させて
原稿の光学像情報を読み取り、且つ前記結像レンズの絞
り部に、所定値以下の空間周波数成分のみを通過するロ
ーパスフィルタを配設した構成により、結像レンズの絞
り部にローパスフィルタを配設して、製造コストの上
昇、および装置の大型化を招くことなく、簡単な構成
で、モアレ画像の発生を抑制することができ、種々の原
稿情報に最適な画像を得ることができ、特に、簡単で且
つコンパクトな構成でモアレ画像の発生を効果的に抑制
し得る画像読取装置を提供することができる。
【0037】また、本発明の請求項2の画像読取装置に
よれば、原稿を照射する照明手段により照明され前記原
稿で反射された光束を1以上のミラーによって反射して
導き、該原稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導いて
結像させて原稿の光学像情報を読み取り、且つ前記結像
レンズの絞り部に、特定波長のみを透過する色フィルタ
および赤外光の透過を阻止する赤外カットフィルタの少
なくとも一方で構成され、さらに所定値以下の空間周波
数成分のみを通過するローパスフィルタの機能を持たせ
てなるフィルタ手段を配設した構成により、結像レンズ
の絞り部に色フィルタおよび赤外カットフィルタの少な
くとも一方からなり、空間ローパスフィルタとして機能
するフィルタ手段を配設して、特に、カラーイメージの
読み取りに好適で、しかもモアレ画像の発生を有効に抑
制することができる。
【0038】さらに、本発明の請求項3の画像読取装置
によれば、原稿を照射する照明手段により照明され前記
原稿で反射された光束を1以上のミラーによって反射し
て導き、該原稿の反射光を結像レンズで撮像素子に導い
て結像させて原稿の光学像情報を読み取り、且つ特定波
長のみを透過する色フィルタおよび赤外光の透過を阻止
する赤外カットフィルタの少なくとも一方からなる第1
のフィルタと、特定波長のみを透過する色フィルタおよ
び赤外カットフィルタの少なくとも一方で構成され、さ
らに所定値以下の空間周波数成分のみを通過するローパ
スフィルタの機能を持たせてなる第2のフィルタとのい
ずれか一方を、フィルタ操作手段により、前記結像レン
ズの絞り部に、選択的に切替え挿入する構成により、結
像レンズの絞り部に、第1のフィルタ手段と、空間ロー
パスフィルタとして機能する第2のフィルタ手段を選択
的に挿入して、特に、原稿の種類および読み取るべき原
稿情報に応じて、モアレ画像の発生を有効に抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図2】図1の画像読取装置の結像レンズ部分を模式的
に示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図4】図3の画像読取装置の結像レンズ部分を模式的
に示す断面図である。
【図5】従来の画像読取装置の要部の構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
11 コンタクトガラス 12 照明系 13 第1走行体 13−a 第1ミラー 14 第2走行体 14−a 第2ミラー 14−b 第3ミラー 15 結像レンズ 15a,15b,15c,15d,15e,15f レ
ンズ 16 CCD撮像素子(固体撮像素子) 17 絞り 18 フィルタ部材 21 結像レンズ 22 フィルタ部材 22−a 保持板 22−b 第1のフィルタ 22−c 第2のフィルタ P 原稿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照射する照明手段と、 前記照明手段により照明され前記原稿で反射された光束
    を反射して導く1以上のミラーと、 前記ミラーを介して導かれる原稿の反射光を結像させる
    結像レンズと、 前記結像レンズで結像された原稿の光学像情報を読み取
    る撮像素子とを備え、且つ前記結像レンズの絞り部に、
    所定値以下の空間周波数成分のみを通過するローパスフ
    ィルタを配設してなることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照射する照明手段と、 前記照明手段により照明され前記原稿で反射された光束
    を反射して導く1以上のミラーと、 前記ミラーを介して導かれる原稿の反射光を結像させる
    結像レンズと、 前記結像レンズで結像された原稿の光学像情報を読み取
    る撮像素子とを備え、且つ前記結像レンズの絞り部に、
    特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外光の透過
    を阻止する赤外カットフィルタの少なくとも一方で構成
    され、さらに所定値以下の空間周波数成分のみを通過す
    るローパスフィルタの機能を持たせてなるフィルタ手段
    を配設することを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿を照射する照明手段と、 前記照明手段により照明され前記原稿で反射された光束
    を反射して導く1以上のミラーと、 前記ミラーを介して導かれる原稿の反射光を結像させる
    結像レンズと、 前記結像レンズで結像された原稿の光学像情報を読み取
    る撮像素子とを備え、且つ特定波長のみを透過する色フ
    ィルタおよび赤外光の透過を阻止する赤外カットフィル
    タの少なくとも一方からなる第1のフィルタと、 特定波長のみを透過する色フィルタおよび赤外光の透過
    を阻止する赤外カットフィルタの少なくとも一方で構成
    され、さらに所定値以下の空間周波数成分のみを通過す
    るローパスフィルタの機能を持たせてなる第2のフィル
    タと、 前記結像レンズの絞り部に、前記第1のフィルタおよび
    第2のフィルタのいずれか一方を選択的に切替え挿入す
    るフィルタ操作手段とを具備することを特徴とする画像
    読取装置。
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