JPH11146139A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11146139A
JPH11146139A JP9321953A JP32195397A JPH11146139A JP H11146139 A JPH11146139 A JP H11146139A JP 9321953 A JP9321953 A JP 9321953A JP 32195397 A JP32195397 A JP 32195397A JP H11146139 A JPH11146139 A JP H11146139A
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JP9321953A
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Inventor
Kiichiro Nishina
喜一朗 仁科
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーが結像レンズに接近しても、ミラーの
面精度により結像性能が低下することが無く、しかも低
コストで製造することが可能な読取装置を提供する。 【解決手段】 照明光による原稿Pの反射光は、第1走
行体12の第1ミラー12−aにより反射されてから、
第2走行体13の第2ミラー13−aおよび第3ミラー
13−bで順次反射されて、結像レンズ14に導かれ
る。結像レンズ14に入射した原稿Pの反射光束は、結
像レンズ14によりラインセンサ15の入力面上に結像
され、ラインセンサ15により主走査情報を読み取る。
第2ミラー13−aおよび第3ミラー13−bは、読取
終了位置RP近傍において光束が入射する主走査方向の
中心近傍に対応する領域の面精度を高い面精度とし、読
取開始位置HP近傍においてのみ光束が入射する周辺部
に対応する領域は、中心近傍の領域よりも低い面精度に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、ファクシミリおよび複写機等における原稿の読み取
りに使用される画像読取装置に係り、特に画像読取装置
における原稿読取光学系の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主として、いわゆるディジタル式のイメ
ージスキャナ、ファクシミリおよび複写機等において原
稿画像の読み取りを行う画像読取装置に使用される光学
系として、照明系により照明された原稿の反射光を結像
レンズによりラインセンサに縮小結像する縮小読取光学
系がある。この種の画像読取装置における縮小読取光学
系においては、図7に示すように、コンタクトガラス1
上に原稿Pが配置され、コンタクトガラス1の下方に配
置された照明光学系(図示していない)により原稿Pが
照明される。原稿Pで反射された照明光は、第1走行体
2に設けられた第1ミラー2−aにより反射された後、
第2走行体3に設けられた第2ミラー3−aおよび第3
ミラー3−bで反射されて、縮小結像用の結像レンズ4
へ導かれる。
【0003】結像レンズ4によってラインセンサ5上に
原稿Pの光学像が結像される。副走査方向、すなわち一
般に原稿Pの長手方向(図7の左右方向)、の読み取り
については、読み取り開始時には図示の原稿始端位置に
あった第1走行体2が所定の速度Vで原稿終端位置
(2′で示す)まで移動し、それと連動して、第2走行
体3は、読取開始位置HPから、第1走行体2の半分の
速度(1/2)Vで、読取終了位置RP(3′で示す)
まで移動する。このようにして、原稿全体の画像の読み
取りを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光学系に使用されるミラーは、ミラーとレンズの距離
に反比例して、ミラーの面精度が結像性能に及ぼす影響
が大きくなる。図7のような光学系では、第1ミラー2
−aは、常に結像レンズ4から等距離で且つ充分に遠い
位置に配置されているため、面精度が結像性能に与える
影響は小さい。しかし、第2および第3ミラー3−aお
よび3−bは、原稿Pの長手方向の読み取りのために、
読取開始位置HPから読取終了位置RPまで移動するの
で、読取終了位置RP近傍では結像レンズ4に非常に接
近する。この状態での第2および第3ミラー3−aおよ
び3−bのように、ミラーが結像レンズに非常に接近し
た状態では、ミラーの面精度が結像性能に与える影響が
大きくなる。
【0005】このため、通常の場合、第2ミラー3−a
および第3ミラー3−bは、結像レンズ4に接近した状
態で所要の結像性能を得るため、面精度を全面にわたっ
て高精度としており、製造コストを上昇させる要因とな
っている。また、原稿画像を一旦電子化してからプリン
トする、いわゆるディジタル複写機でなく、在来のいわ
ゆるアナログ複写機では、特開平5−2225号公報に
示されるように、原稿像を等倍近傍の倍率で感光体面上
に結像させる画像読取光学系が画像読取装置に用いられ
る。このような、アナログ複写機用の画像読取光学系に
おいても、第1ミラーを有する第1走行体と第2および
第3ミラーを有する第2走行体とを有し、第1〜第3ミ
ラーで反射偏向して光束を結像レンズに導く。結像レン
ズから射出した光束は、さらに、例えば3個のミラーを
介して感光体表面に導かれ、感光体表面に原稿像を結像
する。
【0006】このような画像読取光学系における第1ミ
ラーを有する第1走行体と第2および第3ミラーを有す
る第2走行体とは、上述した縮小読取光学系における第
1走行体2並びに第2走行体3と同様に構成され、第1
ミラー2−a、第2ミラー3−aおよび第3ミラー3−
bと同様に動作する。このため、原稿像を等倍近傍の倍
率で感光体面上に結像させる画像読取光学系を用いるア
ナログ複写機等の画像読取装置においても上述した縮小
読取光学系と同様の問題を有している。本発明は、上述
した事情に鑑みてなされたもので、主として原稿の長手
方向を読み取るための副走査により、ミラーが結像レン
ズに接近しても、ミラーの面精度により結像性能が低下
することが無く、しかも低コストで製造することが可能
な画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明の請求項1の目的は、特に、第2お
よび第3ミラーの全面を高精度とする必要を無くし、ミ
ラーの低コスト化を達成することを可能とするイメージ
スキャナ、ファクシミリおよびディジタル複写機に好適
な画像読取装置を提供することにある。本発明の請求項
2の目的は、特に、カラーイメージの読み取りに好適
で、しかもミラーの低コスト化を達成し得る画像読取装
置を提供することにある。本発明の請求項3の目的は、
特に、第2および第3ミラーの全面を高精度とする必要
を無くし、ミラーの低コスト化を達成することを可能と
するアナログ複写機に好適な画像読取装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係る画像読取装置は、上述した目的を達成するため
に、原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明され前
記原稿で反射された光束を反射する第1ミラーを有し且
つ副走査方向に一定速度Vで走行する第1走行体と、前
記第1ミラーで反射された光束を順次反射する第2ミラ
ーおよび第3ミラーを有し且つ前記第1走行体と共通の
副走査方向に沿って該第1走行体の走行速度Vの二分の
一の速度V/2で走行する第2走行体と、前記第1走行
体および第2走行体の第1〜第3ミラーを介して導かれ
る原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、前記結
像レンズで結像された原稿の光学像を光電変換するライ
ンセンサとを含む画像読取光学系を備え、且つ前記第2
ミラーおよび第3ミラーの少なくとも一方は、その主走
査方向の周辺部の面精度を中央部の面精度に対して低い
精度としたことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載した本発明に係る画像読取
装置は、前記ラインセンサが、3原色の各色毎のライン
状のCCD(電荷結合素子)からなるラインセンサを並
設してなる3ラインCCDにより構成したことを特徴と
している。
【0010】請求項3に記載した本発明に係る画像読取
装置は、上述した目的を達成するために、原稿を照明す
る照明系と、前記照明系で照明され前記原稿で反射され
た光束を反射する第1ミラーを有し且つ副走査方向に一
定速度Vで走行する第1走行体と、前記第1ミラーで反
射された光束を順次反射する第2ミラーおよび第3ミラ
ーを有し且つ前記第1走行体と共通の副走査方向に沿っ
て該第1走行体の走行速度Vの二分の一の速度V/2で
走行する第2走行体と、結像レンズおよび該結像レンズ
の射出光束を偏向して導く少なくとも1枚以上の奇数枚
のミラーを有し、前記第1走行体および第2走行体の第
1〜第3ミラーを介して導かれる原稿の反射光に基づき
前記原稿の光学像を略等倍近傍の倍率にて結像させる結
像光学系と、前記結像光学系による原稿像の結像面に表
面を一致させて配置される感光体とを含む複写機用画像
読取光学系を備え、且つ前記第2ミラーおよび第3ミラ
ーの少なくとも一方は、その主走査方向の周辺部の面精
度を中央部の面精度に対して低い精度としたことを特徴
としている。
【0011】
【作用】すなわち、本発明の請求項1による画像読取装
置は、照明された原稿の反射光束を、副走査方向に一定
速度Vで走行する第1ミラーで反射した後に、該第1ミ
ラーと共通の副走査方向に沿って前記走行速度Vの二分
の一の速度V/2で走行する第2および第3ミラーで順
次反射して結像レンズに導いてラインセンサに結像させ
且つ前記第2および第3ミラーの少なくとも一方を、主
走査方向の周辺部の面精度が中央部の面精度に対して低
い精度となるように構成する。
【0012】このような構成により、第2および第3ミ
ラーが結像レンズに接近し、第1および第2ミラーの面
精度の結像性能ヘの影響が大きい位置では、面精度の高
い反射面部分が使用され、第1および第2ミラーが結像
レンズから離れ、第1および第2ミラーの面精度の結像
性能ヘの影響が小さい位置においては、面精度が低い部
分を含む反射面全面が使用されるので、第1および第2
ミラーの少なくとも一方は、一部の面精度を高精度とし
なくとも良く、ミラーの低コスト化を達成することがで
きる。なお、第2および第3ミラーの結像レンズからの
位置は、結像レンズの焦点距離および光学系の縮倍率に
より決定し、該ミラーの位置により、第2および第3ミ
ラーの面精度を高精度とすべき範囲を決定する。
【0013】また、本発明の請求項2による画像読取装
置は、前記ラインセンサを、3原色の各色毎のライン状
のCCDからなるラインセンサを並設する。このような
構成により、カラー原稿の画像を適切に読み取ることが
できる。
【0014】本発明の請求項3による画像読取装置は、
照明された原稿の反射光束を、副走査方向に一定速度V
で走行する第1ミラーで反射した後に、該第1ミラーと
共通の副走査方向に沿って前記走行速度Vの二分の一の
速度V/2で走行する第2および第3ミラーで順次反射
して結像レンズに導いて感光体表面に結像させ且つ前記
第2および第3ミラーの少なくとも一方を、主走査方向
の周辺部の面精度が中央部の面精度に対して低い精度と
なるように構成する。
【0015】このような構成により、第2および第3ミ
ラーが結像レンズに接近し、面精度の結像性能ヘの影響
が大きい位置では、面精度の高い反射面部分が使用さ
れ、第1および第2ミラーが結像レンズから離れ、面精
度の結像性能ヘの影響が小さい位置においては、面精度
が低い部分を含む反射面全面が使用されるので、第1お
よび第2ミラーの少なくとも一方は、一部の面精度を高
精度としなくとも良く、ミラーの低コスト化を達成する
ことができる。この場合も、第2および第3ミラーの結
像レンズからの位置は、結像レンズの焦点距離および光
学系の縮倍率により決定し、該ミラーの位置により、第
2および第3ミラーの面精度を高精度とすべき範囲を決
定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明の画像読取装置を詳細に説明する。図
1および図2は、本発明の請求項1に対応する第1の実
施の形態に係る画像読取装置の構成を模式的に示してい
る。図1は、画像読取装置の機械的動作位置関係を含む
画像読取光学系全体の構成を示す模式図、そして図2
は、画像読取光学系の光学要素部分を展開して示す模式
図である。
【0017】図1に示す画像読取装置は、図7に示した
コンタクトガラス1、第1走行体2、第2走行体3、結
像レンズ4およびラインセンサ5と、おおむね同様のコ
ンタクトガラス11、第1走行体12、第2走行体1
3、結像レンズ14およびラインセンサ15を具備す
る。コンタクトガラス11は、例えば透明な光学ガラス
等からなり、原稿Pを載置するプラテンを構成する。第
1走行体12は、図7の第1走行体2に設けられた第1
ミラー2−aとおおむね同様の第1ミラー12−aを保
持し、且つ通常の場合原稿Pの長手方向に沿う副走査方
向に沿って速度Vで移動して、第1ミラー12−aを走
行させる。
【0018】第2走行体13は、図7の第2走行体3に
設けられた第2ミラー3−aおよび第3ミラー3−bに
それぞれ相当する第2ミラー13−aおよび第3ミラー
13−bを保持し、且つ第1走行体12と同様に副走査
方向に沿って、第1走行体12の走行速度Vの二分の一
の速度V/2で移動して、第2ミラー13−aおよび第
3ミラー13−bを走行させる。これら第2ミラー13
−aおよび第3ミラー13−bは、後述するように図7
の第2走行体に設けられた第2ミラー3−aおよび第3
ミラー3−bとは、若干異なっており、主走査方向の中
央部に対応する中央部分の反射面を充分に高い面精度に
形成し、該主走査方向の周辺部に対応する部分の反射面
を前記中央部分に対して低い面精度に形成している。
【0019】結像レンズ14は、コンタクトガラス11
上に載置された原稿Pを図示していない照明光学系で照
明した反射光が、第1ミラー12−a、第2ミラー13
−aおよび第3ミラー13−bで順次反射偏向されて導
かれて入射され、この入射光に基づいて原稿Pの光学像
を結像する。ラインセンサ15は、結像レンズ14によ
る原稿Pの光学像の結像面に主走査方向に沿って配置さ
れ、該原稿Pの光学像を光電変換して、電子的画像処理
に供する。この場合、主走査方向と副走査方向は交差、
典型的には直交、しており、結像レンズ14は、ライン
センサ15の入力面上に原稿Pを縮小した光学像を形成
する。
【0020】すなわち、図1に示すように、原稿Pは、
コンタクトガラス11の上に密着して配置され、コンタ
クトガラス11の下方に配置された照明光学系(図示し
ていない)により、原稿Pが照明される。照明光による
原稿Pの反射光は、第1走行体12の第1ミラー12−
aにより反射されてから、第2走行体13の第2ミラー
13−aおよび第3ミラー13−bで順次反射されて、
結像レンズ14に導かれる。結像レンズ14に入射した
原稿Pの反射光束は、結像レンズ14によりラインセン
サ15の入力面上に結像され、ラインセンサ15により
主走査情報を読み取る。
【0021】通常の場合、原稿Pの長手方向に対応する
副走査方向の情報の読み取りについては、第1走行体1
2が、原稿始端位置(図1における第1走行体12の位
置)から速度Vで走行して原稿終端位置(12′で示
す)まで移動し、それに伴って、第2走行体13が、読
取開始位置HPから、第1走行体12の速度Vの二分の
一の速度(1/2)Vで走行して、読取終了位置RP
(13′で示す)まで移動する。この移動による副走査
とラインセンサ15による主走査により、原稿P全体の
画像情報を読み取る。
【0022】第2ミラー13−aおよび第3ミラー13
−bは、図2に光学系を展開して示すように、読取終了
位置RPにおいて、結像レンズ14に最も接近する。光
束は読取開始位置HPにおいては、第2ミラー13−a
および第3ミラー13−bの主走査方向についてのほぼ
全域に入射するが、結像レンズ14に近付くにつれて、
第2ミラー13′−aおよび第3ミラー13′−bのそ
れぞれの主走査方向についての中心部分近傍のみに入射
し、この部分のみが使用されるようになる。なお、第1
ミラー12−aは、常時主走査方向についてのほぼ全域
に光束が入射して全体が使用される。
【0023】そこで、本発明の第2ミラー13−aおよ
び第3ミラー13−bは、図3に示すように、読取終了
位置RP近傍において光束が入射する主走査方向の中心
近傍に対応する領域R10の面精度を、従来の第2およ
び第3ミラー3−aおよび3−bと同等(あるいはそれ
以上)の高い面精度とし、主走査方向の周辺部に対応す
る領域R11およびR12は、中心近傍の領域R10よ
りも低い面精度(あるいは通常の面精度)に精度を落と
して形成する。このように構成することにより、第2ミ
ラー13−aおよび第3ミラー13−bが結像レンズ1
4に接近し、第2ミラー13−aおよび第3ミラー13
−bの面精度の結像性能に及ぼす影響が大きい位置にお
いては、第2ミラー13−aおよび第3ミラー13−b
の主として面精度が高い領域R10のみに光束が入射し
て、この領域R10のみが使用される。
【0024】一方、第2ミラー13−aおよび第3ミラ
ー13−bが結像レンズ14から遠い位置にあり、第2
ミラー13−aおよび第3ミラー13−bの面精度が結
像性能に及ぼす影響が小さい位置においてのみ、第2ミ
ラー13−aおよび第3ミラー13−bに光束が入射す
る領域R11およびR12の面精度を中心領域R10よ
りも落とすことによって、第2ミラー13−aおよび第
3ミラー13−bを全面にわたって高精度とする必要が
なくなり、第2ミラー13−aおよび第 3ミラー13
−bを低コストで製造することができる。第2ミラー1
3−aおよび第3ミラー13−bの結像レンズ14から
の位置は、結像レンズ14の焦点距離および光学系の縮
倍率により決定され、これら第2ミラー13−aおよび
第3ミラー13−bの位置に基づいて、第2ミラー13
−aおよび第3ミラー13−bの面精度を高くする中心
領域R10の範囲を決定する。なお、第2ミラー13−
aおよび第3ミラー13−bのいずれか一方についての
み、周辺領域の面精度を低くするようにしても、その分
だけ製造コストを低減することができ、第2ミラー13
−aおよび第3ミラー13−bの両方について周辺領域
の面精度を低くするようにすれば、一層、低コスト化を
実現することができることはいうまでもない。
【0025】図4は、本発明の請求項2に対応する第2
の実施の形態に係る画像読取装置の構成を模式的に示し
ている。図4に示す画像読取装置は、図1に示したのと
同様のコンタクトガラス11、第1走行体12、第2走
行体13および結像レンズ14を有し、さらに図1のラ
インセンサ15に代えてラインセンサ16を設けてい
る。ラインセンサ16は、主走査方向に平行に且つ等間
隔で配置された3本のラインCCD16−a、16−b
および16−cで構成される3ラインCCDからなり、
ラインCCD16−a、16−bおよび16−cは、そ
れぞれ例えばR(赤)、G(緑)およびB(青)の3原
色のラインCCDである。
【0026】すなわち、RラインCCD16−aは、原
稿Pの光学像の赤色成分情報を読み取り、GラインCC
D16−bは、原稿Pの光学像の緑色成分を読み取り、
BラインCCD16−cは、原稿Pの光学像の青色成分
を読み取る。これらRラインCCD16−a、Gライン
CCD16−bおよびBラインCCD16−cにより、
原稿Pをフルカラーで読み取ることができる。
【0027】図5は、本発明の請求項3に対応する第3
の実施の形態に係る画像読取装置の構成を模式的に示し
ている。図5に示す画像読取装置は、アナログ複写機に
用いられる画像読取装置であり、図1に示したのと同様
のコンタクトガラス11、第1ミラー12−aを有する
第1走行体12、第2ミラー13−aおよび第3ミラー
13−bを有する第2走行体13並びに結像レンズ14
を備え、さらに図1のラインセンサ15に代えて折り返
しミラー17および感光体18を設けている。この場
合、結像レンズ14は、原稿Pの光学像を略等倍近傍の
縮倍率で結像する。折り返しミラー17は、結像レンズ
14の射出光束を、反射偏向して折り返し、感光体18
の表面上に結像させる。折り返しミラー17は、適切な
位置に固定配置して設ける。感光体18は、外周面を感
光帯電材料で形成したドラム状の感光体である。
【0028】図1の場合とほぼ同様に、図5において、
原稿Pは、コンタクトガラス11の上に密着して配置さ
れ、コンタクトガラス11の下方に配置された照明光学
系(図示省略)により、原稿Pが照明される。照明光に
よる原稿Pの反射光は、第1走行体12の第1ミラー1
2−aにより反射されてから、第2走行体13の第2ミ
ラー13−aおよび第3ミラー13−bで順次反射され
て、結像レンズ14に導かれる。結像レンズ14に入射
した原稿Pの反射光束は、結像レンズ14および折り返
しミラー17によって、集束され偏向されて感光体18
の外周表面上に結像され、感光体18の外周面を帯電さ
せることにより主走査情報を書き込む。
【0029】原稿Pの長手方向に通常対応する副走査方
向(図5において左右方向)の情報の読み取りについて
は、第1走行体12が、原稿始端位置(図6における第
1走行体12の位置)から速度Vで走行して原稿終端位
置(12′で示す)まで移動し、それに伴って、第2走
行体13が、読取開始位置HPから、第1走行体12の
速度Vの二分の一の速度1/2Vで走行して、読取終了
位置RP(13′で示す)まで移動する。この移動によ
る副走査と感光体18への書き込みによる主走査によ
り、原稿P全体の画像情報を読み取って感光体18の表
面に書き込む。
【0030】この場合も、第2ミラー13−aおよび第
3ミラー13−bは、図2に示すように、読取終了位置
RPにおいて、結像レンズ14に最も接近する。光束は
読取開始位置HPにおいては、第2ミラー13−aおよ
び第3ミラー13−bの主走査方向についてのほぼ全域
に入射するが、結像レンズ14に近付くにつれて、第2
ミラー13−aおよび第3ミラー13−bのそれぞれの
主走査方向についての中心部分近傍のみに入射し、この
部分のみが使用されるようになる。なお、第1ミラー1
2−aは、常時主走査方向についてのほぼ全域に光束が
入射して全体が使用される。
【0031】そこで、第2ミラー13−aおよび第3ミ
ラー13−bは、図3のように、読取終了位置RP近傍
において光束が入射する主走査方向の中心近傍に対応す
る領域R10の面精度を、従来の第2および第3ミラー
3−aおよび3−bと同等の高い面精度とし、主走査方
向の周辺部に対応する領域R11およびR12は、中心
近傍の領域R10よりも低い面精度に精度を落として形
成する。
【0032】このように構成することにより、第2ミラ
ー13−aおよび第3ミラー13−bが結像レンズ14
に接近し、第2ミラー13−aおよび第3ミラー13−
bの面精度の結像性能に及ぼす影響が大きい位置におい
ては、第2ミラー13−aおよび第3ミラー13−bの
主として面精度が高い領域R10のみに光束が入射し
て、この領域R10のみが使用される。一方、第2ミラ
ー13−aおよび第3ミラー13−bが結像レンズ14
から遠い位置にあり、第2ミラー13−aおよび第3ミ
ラー13−bの面精度が結像性能に及ぼす影響が小さい
位置においてのみ、第2ミラー13−aおよび第3ミラ
ー13−bに光束が入射する領域R11およびR12の
面精度を中心領域R10よりも落とすことによって、第
2ミラー13−aおよび第3ミラー13−bを全面にわ
たって高精度とする必要がなくなり、第2ミラー13−
aおよび第3ミラー13−bを低コストで製造すること
ができる。
【0033】この場合も、第2ミラー13−aおよび第
3ミラー13−bの結像レンズ14からの位置は、結像
レンズ14の焦点距離および光学系の縮倍率により決定
され、これら第2ミラー13−aおよび第3ミラー13
−bの位置に基づいて、第2ミラー13−aおよび第3
ミラー13−bの面精度を高くする中心領域R10の範
囲を決定する。また、第2ミラー13−aおよび第3ミ
ラー13−bのいずれか一方についてのみ、周辺領域の
面精度を低くするようにしても、そのぶんだけ製造コス
トを低減することができ、第2ミラー13−aおよび第
3ミラー13−bの両方について周辺領域の面精度を低
くするようにすれば、一層、低コスト化を実現すること
ができることはいうまでもない。
【0034】図5では、結像レンズ14で結像された原
稿Pの光学像を感光体18ヘ導くために1枚の折り返し
ミラー17を設けるようにしたが、原稿Pの光学像を感
光体18ヘ導くための折り返しミラーは奇数であれば何
枚設けてもよい。図6には、図5とほぼ同様の構成にお
いて、単一の折り返しミラー17に代えて、3枚の折り
返しミラー20、21および22を設けた場合の本発明
の第4の実施の形態に係る画像読取装置の構成を模式的
に示している。この場合も、3枚の折り返しミラー2
0、21および22それぞれ適切な位置に固定配置す
る。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、照
明された原稿の反射光束を、副走査方向に一定速度Vで
走行する第1ミラーで反射した後に、該第1ミラーと共
通の副走査方向に沿って前記走行速度Vの二分の一の速
度V/2で走行する第2および第3ミラーで順次反射し
て結像レンズに導いてラインセンサに結像させ且つ前記
第2および第3ミラーの少なくとも一方を、主走査方向
の周辺部の面精度が中央部の面精度に対して低い精度と
する構成により、主として原稿の長手方向を読み取るた
めの副走査により、ミラーが結像レンズに接近しても、
ミラーの面精度により結像性能が低下することが無く、
しかも低コストで製造することが可能な画像読取装置を
提供し、特に、本発明の請求項1によれば、第2および
第3ミラーの全面を高精度とする必要を無くし、ミラー
の低コスト化を達成することを可能とするイメージスキ
ャナ、ファクシミリおよびディジタル複写機に好適な画
像読取装置を提供することができる。
【0036】また、本発明の請求項2の画像読取装置に
よれば、前記ラインセンサを、3原色の各色毎のライン
状のCCDからなるラインセンサを並設することによ
り、カラー原稿の画像を適切に読み取ることができる。
【0037】さらに、本発明の請求項3の画像読取装置
によれば、照明された原稿の反射光束を、副走査方向に
一定速度Vで走行する第1ミラーで反射した後に、該第
1ミラーと共通の副走査方向に沿って前記走行速度Vの
二分の一の速度V/2で走行する第2および第3ミラー
で順次反射して結像レンズに導いて感光体表面に結像さ
せ且つ前記第2および第3ミラーの少なくとも一方を、
主走査方向の周辺部の面精度が中央部の面精度に対して
低い精度とすることにより、特に、アナログ複写機に好
適な画像読取装置において、第2および第3ミラーの全
面を高精度とする必要を無くし、ミラーの低コスト化を
達成することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図2】図1の画像読取装置の縮小読取光学系の光学要
素部分を展開して示す模式図である。
【図3】図1の画像読取装置で用いるミラーの面精度分
布を説明するための模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る画像読取装置
の要部の構成を示す模式図である。
【図7】従来の画像読取装置の要部の構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
11 コンタクトガラス 12,12′ 第1走行体 13,13′ 第2走行体 14 結像レンズ 15 ラインセンサ 16 3ラインCCDラインセンサ 17,20,21,22 折り返しミラー 18 感光体 12−a 第1ミラー 13−a 第2ミラー 13−b 第3ミラー P 原稿 HP 読取開始位置 RP 読取終了位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明系と、 前記照明系で照明され前記原稿で反射された光束を反射
    する第1ミラーを有し且つ副走査方向に一定速度Vで走
    行する第1走行体と、 前記第1ミラーで反射された光束を順次反射する第2ミ
    ラーおよび第3ミラーを有し且つ前記第1走行体と共通
    の副走査方向に沿って該第1走行体の走行速度Vの二分
    の一の速度V/2で走行する第2走行体と、 前記第1走行体および第2走行体の第1〜第3ミラーを
    介して導かれる原稿の反射光を縮小結像させる結像レン
    ズと、 前記結像レンズで結像された原稿の光学像を光電変換す
    るラインセンサとを含む画像読取光学系を備え、且つ前
    記第2ミラーおよび第3ミラーの少なくとも一方は、そ
    の主走査方向の周辺部の面精度を中央部の面精度に対し
    て低い精度としたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 ラインセンサは、3原色の各色毎のライ
    ン状のCCD(電荷結合素子)からなるラインセンサを
    並設してなる3ラインCCDにより構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿を照明する照明系と、 前記照明系で照明され前記原稿で反射された光束を反射
    する第1ミラーを有し且つ副走査方向に一定速度Vで走
    行する第1走行体と、 前記第1ミラーで反射された光束を順次反射する第2ミ
    ラーおよび第3ミラーを有し且つ前記第1走行体と共通
    の副走査方向に沿って該第1走行体の走行速度Vの二分
    の一の速度V/2で走行する第2走行体と、 結像レンズおよび該結像レンズの射出光束を偏向して導
    く少なくとも1枚以上の奇数枚のミラーを有し、前記第
    1走行体および第2走行体の第1〜第3ミラーを介して
    導かれる原稿の反射光に基づき前記原稿の光学像を略等
    倍近傍の倍率にて結像させる結像光学系と、 前記結像光学系による原稿像の結像面に表面を一致させ
    て配置される感光体とを含む複写機用画像読取光学系を
    備え、且つ前記第2ミラーおよび第3ミラーの少なくと
    も一方は、その主走査方向の周辺部の面精度を中央部の
    面精度に対して低い精度としたことを特徴とする画像読
    取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7446953B2 (en) 2006-03-06 2008-11-04 Ricoh Company, Ltd. Imaging lens, image reading apparatus and image forming apparatus
US7734224B2 (en) 2006-06-06 2010-06-08 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus with a mirror having a curved surface to reduce defocusing during image scanning

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