JPH11298680A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH11298680A
JPH11298680A JP10099673A JP9967398A JPH11298680A JP H11298680 A JPH11298680 A JP H11298680A JP 10099673 A JP10099673 A JP 10099673A JP 9967398 A JP9967398 A JP 9967398A JP H11298680 A JPH11298680 A JP H11298680A
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JP10099673A
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Takashi Honda
隆史 本田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り装置において、原稿の上端形状
が不安定な状態である場合においても、原稿の表面形状
に近い画像出力を行うことができるようにする。 【解決手段】 原稿高さデータのばらつき度合い、及び
高さの変化方向カウント値に基づいて、原稿高さの均一
状態、及び不安定状態を判定し(#33,#36)、こ
の判定結果に基いて、読み取り原稿が、新聞のように上
端形状が形状変化しやすく実際の原稿面の高さが均一状
態に近い原稿であるか否かを判別する。そして、この種
の原稿の場合には、実際の原稿面の高さを均一とみなし
て、原稿高さデータを平均値で均一化補正する(#3
7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に係わり、特に、書籍などの原稿を上向きに載置して撮
影を行う画像読み取り装置の原稿高さデータの補正に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿上向きセット型の画像読
み取り装置では、センサに投影される湾曲画像の補正処
理や原稿高さ変化に追従してピントを合焦させる処理が
必要となる。これらの処理の基になる原稿高さデータを
求めるために、原稿上端面をミラー(以下、測距板とい
う)に鏡像として投影させ、原稿の高さ形状を検出する
ようにしたものが知られている。この種の装置におい
て、原稿上端面エッジにおける原稿高さデータを曲線状
に平滑化するために、スプライン補間演算を行うように
したものがある(例えば、特開平5−161000号公
報参照)。また、局所的に不連続な原稿高さデータを周
囲の原稿高さデータで直線補間するようにしたものがあ
る(例えば、特開平7−79325号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の原稿高さデータに対してスプライン補間や
直線補間を行う画像読み取り装置では、新聞のように上
端面が形状変化しやすく、実際の原稿面の高さが均一状
態に近い原稿の場合、原稿上端形状と原稿面の形状が必
ずしも一致しないため、原稿上端面エッジにおける原稿
高さデータを用いて原稿高さデータの全体的な曲線化や
部分的な直線補間を行い、これらの処理後の原稿高さデ
ータを用いて湾曲画像の歪補正や、ピントの合焦処理を
行っても、却って出力画像の歪みが大きくなったり、ピ
ント合焦位置がずれて画像がぼけたりして、実際の原稿
面に近い出力画像を得ることができないという問題があ
った。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、原稿の上端形状が不安定な状態
である場合においても、原稿の表面形状に近い画像出力
を行うことが可能な画像読み取り装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、原稿台上に載置された上向き原稿を上方か
ら光学的に読み取る画像読み取り装置において、原稿の
原稿像を走査しながら読み取る撮像手段と、原稿像を撮
像手段に結像させるための撮像光学系と、原稿の高さを
検出する高さ検出手段と、高さ検出手段により検出され
た原稿の高さに基づいて撮像光学系の焦点調整を行う焦
点調整手段と、高さ検出手段により検出された原稿高さ
のばらつき度合い、及び/又は高さの変化方向のカウン
ト値に基づいて、原稿高さの均一状態、及び/又は不安
定状態を判定する判定手段と、判定手段による判定結果
に応じて、原稿高さデータを平均値で均一化する高さデ
ータ補正手段と、高さデータ補正手段により求められた
原稿高さデータを基に焦点調整手段による焦点調整動作
を制御する制御手段とを備えたものである。
【0006】上記構成においては、原稿高さデータのば
らつき度合い、及び/又は高さの変化方向カウント値に
基づいて、原稿高さの均一状態、及び/又は不安定状態
を判定することができるので、この判定結果に基いて、
読み取り原稿が、新聞のように上端形状が形状変化しや
すく実際の原稿面の高さが均一状態に近い原稿であるか
否かを判別することができる。そして、この種の原稿で
あると判定されたとき、実際の原稿面の高さを均一とみ
なして、原稿高さデータを平均値で均一化補正し、補正
された原稿高さデータを基に焦点調整動作を行い、原稿
像を撮像する。それにより、ピント合焦位置のずれを最
小限に抑えることができ、また、原稿高さの違いにより
発生する湾曲画像に対する歪補正を行う必要がなくな
る。
【0007】また、制御手段は、撮像手段による1回目
の走査で高さ検出手段を用いた原稿の高さ検出を行い、
2回目の走査で高さデータ補正手段により求められた原
稿高さデータに基づいて原稿画像を撮像するものとする
ことができる。
【0008】また、高さ検出手段は、原稿の上端面の高
さを検出するものであり、判定手段は原稿上端面の均一
性、及び/又は不安定性を判定するものとすることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
画像読み取り装置について図面を参照して説明する。図
1及び図2において、画像読み取り装置1は、主に電気
回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支持す
る暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換する撮
像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニット
40を備えている。原稿台20は、本体ハウジング10
の前面側に配置されており、この原稿台20上には、書
籍やファイルなどのブック原稿、シート原稿、又は立体
物が上向きに置かれる。撮像ユニット30は、原稿台2
0の上方に配置され、本体ハウジング10の上面から上
方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持されてい
る。ランプユニット40は、撮像ユニット30の下面側
に配置され、支柱12に固定されている。原稿台20と
撮像ユニット30との間の空間80は、装置外の自由空
間に対して開放されており、ブック原稿のセッティング
に十分な広さを有している。原稿台20と撮像ユニット
30との間の距離は30cm以上である。
【0010】本体ハウジング10の前面上部には操作パ
ネルOPが設けられており、また、この操作パネルOP
の下方には原稿台20に載置された原稿面の高さを検出
するための測距板16(高さ検出手段)が固定されてい
る。測距板16の前面側の表面は光沢性のある平面であ
り、原稿台20の上面に対する45°の傾斜面となって
いる。この測距板16の上端面は、シェーディング補正
のための白色板18として用いられる。また、本体ハウ
ジング10の右側面には、メインスイッチ51が設けら
れている。原稿台20の左右両側部には、ユーザが読み
取り開始を指示するためのスタートキー52が1つずつ
設けられており、また、原稿台20の前面側には、ブッ
ク原稿を押さえる際のひじ掛けとして用いられるアーム
レスト25が配設されている。
【0011】撮像ユニット30は、CCDアレイからな
るラインセンサ31(撮像手段)、結像レンズ32及び
ミラー33(撮像光学系)を有している。ランプユニッ
ト40からの光で照射された原稿台20からの反射画像
は、ミラー33と結像レンズ32とによりラインセンサ
31の受光面に投影される。結像レンズ32は、前後方
向に移動可能に設けられており、後述のAFモータ36
(図4参照)を含むAF機構(焦点調整手段)によって
位置決めされる。ラインセンサ31は、不図示の走査機
構の可動体(スキャナ)に取り付けられており、CCD
素子の配列方向を上下に保った状態で図示の左右方向
(副走査方向)M2に沿って平行移動する。この平行移
動によって2次元の原稿画像の撮像が行われる。
【0012】上記の画像読み取り装置1は、ブック原稿
の読み取りに適した画像入力手段であり、ブック原稿及
びシート原稿の読み取りを行うことができる。この画像
読み取り装置1とデジタル複写機とを組み合わせること
により、各種の原稿に適合した総合的な複写システムを
構成することができる。
【0013】次に、画像読み取り時の処理について説明
する。画像読み取り装置1の使用に際して、ユーザは、
図2に示されるように、ブック原稿BDを原稿台20上
に上向き見開き状態で置く。その時、測距板16の下端
にブック原稿BDを押し当てて位置決めを行う。つま
り、測距板16と原稿台20との境界が原稿のセッティ
ングの基準線となっている。その基準線の中央が基準位
置PO(図3参照)である。原稿台20は、左右部が独
立して上下移動可能な構成になっている。これにより、
ブック原稿BDを上向き見開き状態で載置した際に、左
右のページの高さをほぼ同一にすることができる。
【0014】画像読み取り装置1では同一の原稿に対し
て2回の走査(原稿読み取り)が行われる。ブック原稿
BDでは、シート原稿と違って原稿面が湾曲しているの
で、湾曲状態に応じて撮像のピント調整を行う必要があ
る。輝度の差異を補う処理も必要である。このため、1
回目の走査(以下、予備スキャンという)で湾曲状態が
検出され、その検出結果に基づいて2回目の走査(以
下、本スキャンという)で必要な処理が行われる。外部
装置への画像出力は本スキャン時におこなわれる。読み
取りモードには、左右の両ページを一括して読み取るモ
ード(シート原稿と同様の走査形態)と、左右の各ペー
ジを別々に読み取るモードとがある。どちらのモードに
おいても、各ページに対して予備スキャンと本スキャン
とが実施される。
【0015】図3(a)は原稿台20上にブック原稿B
Dがセットされた状態を示す図、(b)は読み取り画像
G0を示す図である。この読み取り画像G0は、ブック
原稿BDの読み取り対象面の像G1、原稿台20の像G
20、及び測距板16に写った像G18から構成されて
いる。像G18内の像G181,G182は、見開いた
状態のブック原稿BDにおける端面(書籍における
「天」と呼称される部分)の形状を示している。像G1
8内の像G181,G182以外の部分は、測距板16
に写った背景像である。像G18と像G20との境界の
位置は、上述の原稿セッティングの基準線(測距板16
と原稿台20との境界線)に対応し、既知であるので、
その境界に対応する位置と像G181,G182の輪郭
線との距離(画素数)から原稿面の高さを算出すること
ができる。また、像G1と像G20との境界は、原稿面
の下地色と原稿台20の色との差異を利用して容易に判
別することができる。像G1の上端縁及び下端縁が湾曲
しているのは、原稿面の高さが一定でないからである。
つまり、撮像面に近い被写体は遠くの被写体よりも大き
く撮像される。本スキャン時には、予備スキャン時に得
た原稿面の高さ情報に基づいて、湾曲した像G1を原稿
面の高さが一定である場合の像に補正する画像処理が行
われる。
【0016】次に、画像読み取り装置1の信号処理系に
ついて図4のブロック図を参照して説明する。信号処理
系100は、装置全体の制御を行うCPU101を備え
ている。CPU101は、メモリ内のプログラムに従っ
て、ランプ制御部45及びセンサ駆動部35、AFモー
タ36を含む駆動系を制御する。センサ駆動部35は、
ラインセンサ31に対して所定のクロック信号を供給す
る。ラインセンサ31によって読み取られた画像データ
は、AD変換部102により、例えば8ビットの画像デ
ータD102に変換される。予備スキャン時には、画像
データD102は、一時メモリ104に一旦格納された
後、CPU101を経由して輝度検出部112へ転送さ
れる。輝度検出部112は、副走査方向の所定ライン毎
に各画素の輝度を集計して輝度ヒストグラムを作成し、
下地輝度及び画像の有無の判定のためのしきい値を算出
する。計数部113は、輝度ヒストグラムに基づいて、
輝度がしきい値以下の画素の個数をカウントする。位置
検出部114は、撮像面における副走査方向の走査位置
を検出する。
【0017】CPU101は、下地輝度、画像に対応し
た画素の度数、走査位置の3つの情報に基づいて原稿面
の高さを算出し、また、この高さデータに基づいてAF
制御のためのデータを生成し、この生成されたデータを
基にAFモータ36を駆動して焦点調整動作を制御す
る。CPU101は、後述の判定処理、データ補正処理
及び制御処理を実行する。このAF制御の詳細は後述す
る。
【0018】本スキャン時には、ラインセンサ31によ
る読み取りデータは、AD変換部102でデジタル変換
されて、デジタルの画像データD102として画像処理
部103へ送られる。画像処理部103は、画像データ
D102に対して、原稿面の湾曲に起因する画像歪みの
補正、濃度補正、原稿を押さえたユーザの手の像を消去
するマスキングなどの処理を行った後に、複写機やプリ
ンタなどの外部装置へ出力する。
【0019】次に、上記CPU101による画像読み取
り装置1の読み取り動作について、図5のフローチャー
トを参照して説明する。画像読み取り装置1は、スター
トキー52が押下されると(#1でYES)、ランプユ
ニット40の光源を点灯し(#2)、予備スキャンを開
始する(#3)。予備スキャンにおいては、上述したよ
うな原稿面の高さ等の測定を行う(#4)。予備スキャ
ンの処理が終了すると(#5でYES)、原稿形状の湾
曲補正やAF制御情報の作成などを行い(#6)、本ス
キャンを開始する(#7)。本スキャンにおいては、ラ
インセンサ31の走査にあわせた焦点調整(AF)動作
を制御しながら各ラインの読み取りを行うと共に、各ラ
インの画像データに対して所定の画像処理を行い(#
8)、処理後の画像データを逐次外部装置へ出力し、全
てのラインの読み取りが終了するまで(#9でYE
S)、#8の処理を繰り返す。本スキャンが終了する
と、ランプユニット40の光源を消灯し(#10)、新
たなスタート指示を待つ。
【0020】(原稿高さ検出)ブック原稿等の書籍型原
稿の予備スキャンによる高さ検出について図6及び図7
を参照して説明する。図6は測距板16に映った原稿上
端面の鏡像及び上方から見た原稿の鏡像を示し、図7は
そのときの原稿の高さ検出結果を示す図である。図6に
おける鏡像には、それぞれ図3及び図7に示される読み
取り画像中の像と同符号を付している。予備スキャン
は、本スキャンにおいて各種形状補正/画像処理等を実
施するために必要な読み取り画像データのサンプリング
を行うのが目的であるため、本スキャンよりも粗い解像
度での読み取り密度(例えば、主/副走査ともに1mm
ピッチ)でよい。予備スキャンで得られる測距板16に
映った像G18の画像サンプルデータにおいて、原稿上
端面(像G181,G182)はランプユニット40に
より照射されているので、原稿上端面は、白側に近い輝
度データとなり、測距板16内で原稿端面が映っていな
い背景部(像G180)は、入射光量が少ないため、逆
に黒側に近い輝度データとなる。この輝度差を利用し、
主走査方向に対して所定閾値を使用することで、背景部
と原稿端面部との境界(エッジ)Eが検出可能となる。
また、この処理を副走査方向に対して繰り返し実行して
いけば、原稿高さ形状を1mmピッチで取得できること
になる。通常、書籍型原稿を見開き状態にて上向きに設
置した場合、図6及び図7に示されるように、原稿高さ
データは綴じ部V付近で急激に変化して谷型形状とな
り、綴じ部V付近以外の原稿端面では緩やかな曲線状に
変化する。
【0021】次に、新聞原稿の予備スキャンによる高さ
検出について図8及び図9を参照して説明する。図8は
測距板16に投影される鏡像及び上方から見た新聞を示
し、図9はそのときの高さ検出結果を示す図である。図
8における鏡像には、それぞれ図9に示される読み取り
画像中の像と同符号を付している。新聞の上端面の像G
183は、書籍型原稿を撮影した場合の原稿上端面の像
G181,G182とは当然特徴が異なり、綴じ部Vの
谷型形状はなく、高さデータ間の変化は少ないが微小な
変動を繰り返す。但し、この形状は殆どが原稿上端面の
みであり、実際の原稿表面はフラットに近い高さ形状で
ある。これら両者の高さデータにおける明らかな差異を
検出系にて判断することにより、原稿台上の原稿が「書
籍型原稿」か、あるいは「新聞、薄手の冊子等」(以
下、新聞型原稿という)かを判定できる。以下に、この
判定処理の詳細について説明する。
【0022】(原稿上端状態の判定)まず、予備スキャ
ンにより得られた原稿高さデータ列に対して、高さデー
タが書籍型原稿のようにある程度ばらつきを持っている
か、あるいは新聞/薄手の冊子等のようにあまりばらつ
いていないかを判定する。判定方法は種々あるが、例え
ば全高さデータn個の平均値ave を算出し、その平均値
と各高さデータhight[i] の差分値( 絶対値) の総和HT
を下記の式で求める。
【数1】
【0023】図10に示されるような書籍型原稿の場
合、副走査方向の読み取り位置によって原稿高さ形状が
種々変化するため、ばらつきの総和HTは大きな値とな
る。また、図11に示すような新聞型原稿の場合、高さ
形状変化自体はあまりないため、書籍型原稿に比べてHT
は小さくなる。従って、ばらつき総和HTに対する所定閾
値thrs_a を設定し、両者の比較により、 ・HT ≧ thrs_a の場合 ・・・ 書籍型原稿 ・HT < thrs_a の場合 ・・・ フラットに近い原
稿 の推測が行える。一方、例えば図12に示されるように
書籍型原稿であっても高さデータのばらつきが少ない原
稿も存在し得る。この場合は、明らかに図10の書籍型
原稿と同様の通常補正処理を実行した方が適切な出力画
像が得られるはずである。しかしながら、この判定だけ
では、図12の原稿が図11の原稿と同じ分類にされて
しまう可能性がある。
【0024】そこで、次ステップとして書籍型原稿と新
聞型原稿の他の特徴差を利用した検出を実施する。これ
は、「通常の書籍型原稿では、殆どの場合、綴じ部V/
原稿左右端部を除いて緩やかな曲線を描き、安定した高
さ形状変化を持つ」ことであり、他方「新聞のように原
稿上端部が不安定な原稿では、あらゆる箇所で微小な原
稿高さ形状変化が発生している」ということである。図
13に示されるように、書籍型原稿では高さ形状が急激
な綴じ部V/原稿左右端部S1,S2を考慮しても隣接
高さデータ差分値の符号変化が発生する箇所は平均6〜
7ポイント、多く見積もっても10ポイント以内には収
まる。ところが、図14に示されるように、新聞型原稿
の場合、書籍型原稿に比べて隣接高さデータ差分値の符
号変化が数倍発生する。そこで、各高さデータ対して、
隣接高さ間の差分値の符号を全域に渡って算出し、符号
が変化するポイント数の総和CPを求める。このCPの値と
所定閾値thrs_b の値とを比較することにより、 ・ CP ≦ thrs _b の場合 ・・・ 書籍型原稿 ・ CP > thrs _b の場合 ・・・ 新聞型原稿 の判定が可能となる。これら2 条件を検出制御に加える
ことにより、より精度の高い新聞型原稿の検出結果が得
られる。
【0025】上記で得られた検出結果で新聞型原稿と判
断された場合、通常の書籍型原稿と同様の補正処理を行
ったのでは、出力画像に歪みが発生する可能性が高い。
何故なら、原稿上端に微小な高さ変化があっても原稿表
面はフラットに近い場合が多いからである。新聞型の場
合、原稿の湾曲補正を行わないで出力した方が、より実
際の原稿表面に近い出力画像が得られる。そこで、上記
で算出した原稿高さの平均値ave を使用し、全原稿高さ
をこの平均値ave で均一化(補正)する。この補正処理
により、ほぼ原稿面にピントが合焦した出力画像とな
る。また、一定の高さにピントを固定して原稿像を撮像
することができるので、画像の読み取りライン毎にAF
(自動合焦)動作を行う場合と比べて画像読み取り動作
を高速化することができる。さらにまた、画像の歪補正
を行う必要がなくなるので、読み取った画像データに対
する処理を簡略化することができる。
【0026】以下に、原稿形状検出の補正処理につい
て、図15のフローチャートを参照して説明する。この
処理は、図5に示される「AF制御情報の作成など」
(#6)の処理の中で行われる。まず、原稿台20上に
載置された原稿が新聞型原稿であるか否かの判定を行
う。すなわち、図5に示される「高さなどの測定」(#
4)で検出された全高さデータの平均値ave を算出し
(#31)、この平均値ave と各高さデータとの差分値
(絶対値)の総和HTを算出する(#32)。次に、この
総和HTと所定閾値thrs_a とを比較し(#33)、総和
HTが所定閾値thrs_a よりも小さい場合には(#33で
YES)、各隣接データ間の差分符号を算出して(#3
4)、差分符号が変化するポイント数の総和CPを算出す
る(#35)。そして、総和CPと所定閾値thrs_b とを
比較し(#36)、総和CPが所定閾値thrs_b 以上の場
合には(#36でYES)、原稿が新聞型原稿であると
判定して、全高さデータを平均値ave に変換する(#3
7)。#33で総和HTが所定閾値thrs_a 以上である場
合(#33でNO)、及び#36で総和CPが所定閾値th
rs_b 以下である場合(#36でNO)には、原稿が書
籍型原稿であると判定して、高さデータの平均値ave へ
の変換は行わない。
【0027】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、ばらつき総和HTに基づいて求めた原稿高さの均
一状態と、隣接高さデータ符号変化ポイント数の総和CP
に基づいて求めた原稿上端面の不安定状態とに応じて、
原稿が新聞型原稿であるか否かを判定したが、原稿高さ
の均一状態又は原稿上端面の不安定状態のいずれか一つ
の状態に応じて原稿が新聞型原稿であるか否かを判定す
るようにしてもよい。これにより、新聞型原稿であるか
否かの判定処理を簡略化することができるので、新聞型
原稿に対する高さデータの補正処理を高速化することが
できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿高さ
の均一状態、及び/又は原稿の不安定状態を判定するこ
とができるので、この判定結果に基いて、読み取り原稿
が、新聞のように、上端形状が形状変化しやすく実際の
原稿面の高さが均一状態に近い原稿であるか否かを判別
することができる。そして、この種の原稿であると判定
された場合には、原稿高さデータを平均値に補正し、補
正された原稿高さデータを基に原稿像を撮像する。これ
により、ピント合焦位置のずれを最小限に抑えて、画像
のぼけの発生を防ぐことができ、また、湾曲画像の歪補
正を行う必要をなくして、実際の原稿面の高さが均一状
態に近い原稿の画像に対して歪補正を行うことによる画
像の歪みの発生を防ぐことができ、実際の原稿面に近い
出力画像を得ることができる。
【0029】また、制御手段は、撮像手段による1回目
の走査で高さ検出手段を用いた原稿の高さ検出を行い、
2回目の走査で高さデータ補正手段により求められた原
稿高さデータに基づいて原稿画像を撮像することによ
り、1回目の走査時に求めた原稿高さデータに基づい
て、読み取り原稿が、新聞のように、上端形状が形状変
化しやすく実際の原稿面の高さが均一状態に近い原稿で
あるか否かを判定することができる。これにより、2回
目の走査時にこのような原稿に対して一定の高さにピン
トを固定して原稿像を撮像することができるので、画像
の読み取りライン毎にAF(自動合焦)動作を行う場合
と比べて、このような原稿に対する画像読み取り動作を
高速化することができる。さらにまた、2回目の走査時
に画像の歪補正を行う必要がなくなるので、読み取った
画像データに対する処理を簡略化することができる。
【0030】また、高さ検出手段は、原稿の上端面の高
さを検出するものであり、判定手段は原稿上端面の均一
性、及び/又は不安定性を判定するものとすることによ
り、読み取り原稿が、上端部が新聞のように形状変化し
やすく、実際の原稿面の高さが均一状態に近い原稿であ
るか否かを判別することができる。これにより、上記と
同等の作用を得ることができるので、新聞等の上端部形
状が不安定な原稿であっても、実際の原稿面に近い出力
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像読み取り装置の
外観図である。
【図2】画像読み取り装置の使用状態の一例を示す図で
ある。
【図3】(a)は原稿台上にブック原稿がセットされた
状態を示す図、(b)は読み取り画像を示す図である。
【図4】画像読み取り装置の信号処理系のブロック図で
ある。
【図5】画像読み取り装置の読み取り動作のフローチャ
ートである。
【図6】書籍型原稿の測距板に映った鏡像及び上方から
見た同原稿を示す図である。
【図7】書籍型原稿を読み取った場合の高さ検出結果を
示す図である。
【図8】新聞の測距板に映った鏡像及び上方から見た新
聞を示す図である。
【図9】新聞を読み取った場合の高さ検出結果を示す図
である。
【図10】書籍型原稿を読み取った場合の高さデータの
ばらつきを示す図である。
【図11】新聞型原稿を読み取った場合の高さデータの
ばらつきを示す図である。
【図12】ばらつきが少ない書籍型原稿を読み取った場
合の高さデータを示す図である。
【図13】書籍型原稿を読み取った場合の隣接高さデー
タ差分値の符号変化ポイントを示す図である。
【図14】新聞型原稿を読み取った場合の隣接高さデー
タ差分値の符号変化ポイントを示す図である。
【図15】原稿形状検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置 16 測距板(高さ検出手段) 31 ラインセンサ(撮像手段) 32 結像レンズ(撮像光学系、焦点調整手段) 33 ミラー(撮像光学系) 36 AFモータ(焦点調整手段) 101 CPU(判定手段、高さデータ補正手段、制御
手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置された上向き原稿を上方
    から光学的に読み取る画像読み取り装置において、 原稿の原稿像を走査しながら読み取る撮像手段と、 原稿像を前記撮像手段に結像させるための撮像光学系
    と、 原稿の高さを検出する高さ検出手段と、 前記高さ検出手段により検出された原稿の高さに基づい
    て前記撮像光学系の焦点調整を行う焦点調整手段と、 前記高さ検出手段により検出された原稿高さのばらつき
    度合い、及び/又は高さの変化方向のカウント値に基づ
    いて、原稿高さの均一状態、及び/又は不安定状態を判
    定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に応じて、原稿高さデータ
    を平均値で均一化する高さデータ補正手段と、 前記高さデータ補正手段により求められた原稿高さデー
    タを基に前記焦点調整手段による焦点調整動作を制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記撮像手段による1
    回目の走査で前記高さ検出手段を用いた原稿の高さ検出
    を行い、2回目の走査で前記高さデータ補正手段により
    求められた原稿高さデータに基づいて原稿画像を撮像す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記高さ検出手段は、原稿の上端面の高
    さを検出するものであり、前記判定手段は原稿上端面の
    均一性、及び/又は不安定性を判定するものであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
JP10099673A 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置 Withdrawn JPH11298680A (ja)

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JP10099673A JPH11298680A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置

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JP10099673A JPH11298680A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置

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JPH11298680A true JPH11298680A (ja) 1999-10-29

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