JPH11298681A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

Info

Publication number
JPH11298681A
JPH11298681A JP10099674A JP9967498A JPH11298681A JP H11298681 A JPH11298681 A JP H11298681A JP 10099674 A JP10099674 A JP 10099674A JP 9967498 A JP9967498 A JP 9967498A JP H11298681 A JPH11298681 A JP H11298681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
document
height
original
page
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10099674A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Honda
隆史 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10099674A priority Critical patent/JPH11298681A/ja
Publication of JPH11298681A publication Critical patent/JPH11298681A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り装置において、傾斜角を持った
特殊治具を使用したような場合でも、適正に読み取った
ページ面の原稿像のみを出力対象とすることができるよ
うにして、異常画像の発生や画像出力が行えない状態の
発生を防ぐ。 【解決手段】 高さデータ変化量及び変化方向から、原
稿面が急激な傾斜と所定値以上の高さを持つか否かを判
定し(#6,#7)、急激に高さの変化するページ面が
検知されたときは、原稿が傾斜角を持った特殊治具を使
用して載置されているものとみなして、このようなペー
ジ面の原稿像を領域外として消去する(#9)。これに
より、読み取り画像中の適正に読み取ったページ面の原
稿像のみを出力対象とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
に係わり、特に、書籍などの原稿を上向きに載置して撮
影を行う画像読み取り装置における読み取り画像の補正
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿上向きセット型の画像読
み取り装置において、画像読み取りセンサによる読み取
り画像から、見開き原稿の像の高さ形状に基づいて原稿
の左右端を決定し、読み取り画像から原稿左右端の外の
画像を消去するようにしたものがある(例えば、特開平
8−289692号公報参照)。また、本出願人は、読
み取り画像中の原稿左右端付近の輝度エッジ及び文字列
の並び方向での左右端部境界線より原稿表面端を検出す
るようにしたものを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像読み取り装置では、原稿を傷めない目
的で傾斜角を持った特殊治具を使用することがあるが、
この場合、特殊治具の傾斜に沿った急激に高さの変化す
るページ面も原稿領域であると判定されるので、このよ
うなページ面の原稿像が画像出力の対象になってしま
う。このため、読み取り画像に対する画像歪み補正の実
行時に異常画像が発生したり、異常形状の警告が発せら
れて画像が出力できなくなるという問題点があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、傾斜角を持った特殊治具を使用
したような場合においても、適正に読み取ったページ面
の原稿像のみを出力対象とすることができるようにし
て、異常画像の発生や画像出力が行えない状態の発生を
防ぐことが可能な画像読み取り装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、原稿台上に載置された上向き原稿
を上方から光学的に読み取る画像読み取り装置におい
て、原稿の原稿像を走査しながら読み取る撮像手段と、
原稿の高さを検出する高さ検出手段と、高さ検出手段に
より検出された高さデータ変化量及び変化方向から、原
稿面が急激な傾斜と所定値以上の高さを持つか否かを判
定する判定手段と、判定手段による判定結果に基づき、
撮像手段による原稿像から所定値以上の傾斜と高さを持
つページ面の原稿像を領域外として消去する画像消去手
段とを備えたものである。
【0006】上記構成においては、高さ検出手段により
検出された高さデータ変化量及び変化方向から、原稿面
が急激な傾斜と所定値以上の高さを持つか否かを判定
し、急激な傾斜と所定値以上の高さを持つと判定された
ときは、原稿の一部のページ面が急激な傾斜角でもって
載置されているものと考えられるので、このようなペー
ジ面の原稿像を領域外として消去する。これにより、読
み取り画像中の適正に読み取ったページ面の原稿像のみ
を出力対象とすることができる。
【0007】また、請求項2の発明は、原稿台上に載置
された上向き原稿を上方から光学的に読み取る画像読み
取り装置において、原稿の原稿像を走査しながら読み取
る撮像手段と、原稿の高さを検出する高さ検出手段と、
高さ検出手段により検出された原稿中央部付近の高さデ
ータ変化量及び変化方向から、原稿が特殊な状態で設置
されていることを判定する判定手段と、判定手段による
判定結果に基づき、撮像手段による原稿像から所定値以
上の傾斜と高さを持つページ面の原稿像を領域外として
消去する画像消去手段とを備えたものである。この構成
においては、高さ検出手段により検出された原稿中央部
付近の高さデータ変化量及び変化方向から、原稿が特殊
治具を用いる等により特殊な状態で設置されているか否
かを判定することができる。これにより、上記と同様な
作用を得ることができる。
【0008】また、撮像手段による1回目の走査時に高
さ検出手段により検出された高さデータに基づいて、判
定手段による判定を行い、この判定結果に基づき、2回
目の走査で画像消去手段による画像の消去を行うように
してもよい。これにより、傾斜角を持った特殊治具を使
用した場合でも、1回目の走査時に高さ検出手段により
検出された高さデータに基づいて、特殊治具の傾斜に沿
った急激に高さの変化するページ面を検出し、2回目の
走査で読み取った原稿像から特殊治具の傾斜に沿ったペ
ージ面の画像の消去を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
画像読み取り装置について図面を参照して説明する。図
1及び図2において、画像読み取り装置1は、主に電気
回路などを収納する本体ハウジング10、原稿を支持す
る暗色の原稿台20、原稿画像を電気信号に変換する撮
像ユニット30、及び原稿の照明を担うランプユニット
40を備えている。原稿台20は、本体ハウジング10
の前面側に配置されており、この原稿台20上には、書
籍やファイルなどのブック原稿、シート原稿、又は立体
物が上向きに置かれる。撮像ユニット30は、原稿台2
0の上方に配置され、本体ハウジング10の上面から上
方に延びた支柱12によって片持ち形式で支持されてい
る。ランプユニット40は、撮像ユニット30の下面側
に配置され、支柱12に固定されている。原稿台20と
撮像ユニット30との間の空間80は、装置外の自由空
間に対して開放されており、ブック原稿のセッティング
に十分な広さを有している。原稿台20と撮像ユニット
30との間の距離は30cm以上である。
【0010】本体ハウジング10の前面上部には操作パ
ネルOPが設けられており、また、この操作パネルOP
の下方には原稿台20に載置された原稿面の高さを検出
するための測距板16(高さ検出手段)が固定されてい
る。測距板16の前面側の表面は光沢性のある平面であ
り、原稿台20の上面に対する45°の傾斜面となって
いる。この測距板16の上端面は、シェーディング補正
のための白色板18として用いられる。また、本体ハウ
ジング10の右側面には、メインスイッチ51が設けら
れている。原稿台20の左右両側部には、ユーザが読み
取り開始を指示するためのスタートキー52が1つずつ
設けられており、また、原稿台20の前面側には、ブッ
ク原稿を押さえる際のひじ掛けとして用いられるアーム
レスト25が配設されている。
【0011】撮像ユニット30は、CCDアレイからな
るラインセンサ31(撮像手段)、結像レンズ32及び
ミラー33を有している。ランプユニット40からの光
で照射された原稿台20からの反射画像は、ミラー33
と結像レンズ32とによりラインセンサ31の受光面に
投影される。結像レンズ32は、前後方向に移動可能に
設けられており、後述のAFモータ36(図4参照)を
含むAF機構によって位置決めされる。ラインセンサ3
1は、不図示の走査機構の可動体(スキャナ)に取り付
けられており、CCD素子の配列方向を上下に保った状
態で図示の左右方向(副走査方向)M2に沿って平行移
動する。この平行移動によって2次元の原稿画像の撮像
が行われる。
【0012】上記の画像読み取り装置1は、ブック原稿
の読み取りに適した画像入力手段であり、ブック原稿及
びシート原稿の読み取りを行うことができる。この画像
読み取り装置1とデジタル複写機とを組み合わせること
により、各種の原稿に適合した総合的な複写システムを
構成することができる。
【0013】次に、画像読み取り時の処理について説明
する。画像読み取り装置1の使用に際して、ユーザは、
図2に示されるように、ブック原稿BDを原稿台20上
に上向き見開き状態で置く。その時、測距板16の下端
にブック原稿BDを押し当てて位置決めを行う。つま
り、測距板16と原稿台20との境界が原稿のセッティ
ングの基準線となっている。その基準線の中央が基準位
置PO(図3参照)である。原稿台20は、左右部が独
立して上下移動可能な構成になっている。これにより、
ブック原稿BDを上向き見開き状態で載置した際に、左
右のページの高さをほぼ同一にすることができる。
【0014】画像読み取り装置1では同一の原稿に対し
て2回の走査(原稿読み取り)が行われる。ブック原稿
BDでは、シート原稿と違って原稿面が湾曲しているの
で、湾曲状態に応じて撮像のピント調整を行う必要があ
る。輝度の差異を補う処理も必要である。このため、1
回目の走査(以下、予備スキャンという)で湾曲状態が
検出され、その検出結果に基づいて2回目の走査(以
下、本スキャンという)で必要な処理が行われる。外部
装置への画像出力は本スキャン時におこなわれる。読み
取りモードには、左右の両ページを一括して読み取るモ
ード(シート原稿と同様の走査形態)と、左右の各ペー
ジを別々に読み取るモードとがある。どちらのモードに
おいても、各ページに対して予備スキャンと本スキャン
とが実施される。
【0015】図3(a)は原稿台20上にブック原稿B
Dがセットされた状態を示す図、(b)は読み取り画像
G0を示す図である。この読み取り画像G0は、ブック
原稿BDの読み取り対象面の像G1、原稿台20の像G
20、及び測距板16に写った像G18から構成されて
いる。像G18内の像G181,G182は、見開いた
状態のブック原稿BDにおける端面(書籍における
「天」と呼称される部分)の形状を示している。像G1
8内の像G181,G182以外の部分は、測距板16
に写った背景像である。像G18と像G20との境界の
位置は、上述の原稿セッティングの基準線(測距板16
と原稿台20との境界線)に対応し、既知であるので、
その境界に対応する位置と像G181,G182の輪郭
線との距離(画素数)から原稿面の高さを算出すること
ができる。また、像G1と像G20との境界は、原稿面
の下地色と原稿台20の色との差異を利用して容易に判
別することができる。像G1の上端縁及び下端縁が湾曲
しているのは、原稿面の高さが一定でないからである。
つまり、撮像面に近い被写体は遠くの被写体よりも大き
く撮像される。本スキャン時には、予備スキャン時に得
た原稿面の高さ情報に基づいて、湾曲した像G1を原稿
面の高さが一定である場合の像に補正する画像処理が行
われる。
【0016】次に、画像読み取り装置1の信号処理系に
ついて図4のブロック図を参照して説明する。信号処理
系100は、装置全体の制御を行うCPU101を備え
ている。CPU101は、メモリ内のプログラムに従っ
て、ランプ制御部45及びセンサ駆動部35、AFモー
タ36を含む駆動系を制御する。センサ駆動部35は、
ラインセンサ31に対して所定のクロック信号を供給す
る。ラインセンサ31によって読み取られた画像データ
は、AD変換部102により、例えば8ビットの画像デ
ータD102に変換される。予備スキャン時には、画像
データD102は、一時メモリ104に一旦格納された
後、CPU101を経由して輝度検出部112へ転送さ
れる。輝度検出部112は、副走査方向の所定ライン毎
に各画素の輝度を集計して輝度ヒストグラムを作成し、
下地輝度及び画像の有無の判定のためのしきい値を算出
する。計数部113は、輝度ヒストグラムに基づいて、
輝度がしきい値以下の画素の個数をカウントする。位置
検出部114は、撮像面における副走査方向の走査位置
を検出する。
【0017】CPU101は、下地輝度、画像に対応し
た画素の度数、走査位置の3つの情報に基づいて原稿面
の高さを算出し、また、この高さデータに基づいてAF
制御のためのデータを生成し、この生成されたデータを
基にAFモータ36を駆動して焦点調整動作を制御す
る。また、CPU101は、後述の判定処理及び画像消
去処理を実行する。
【0018】本スキャン時には、ラインセンサ31によ
る読み取りデータは、AD変換部102でデジタル変換
されて、デジタルの画像データD102として画像処理
部103へ送られる。画像処理部103は、画像データ
D102に対して、原稿面の湾曲に起因する画像歪みの
補正、濃度補正、原稿を押さえたユーザの手の像を消去
するマスキングなどの処理を行った後に、複写機やプリ
ンタなどの外部装置へ出力する。
【0019】次に、上記CPU101による画像読み取
り装置1の読み取り動作について、図5のフローチャー
トを参照して説明する。画像読み取り装置1は、スター
トキー52が押下されると(#1でYES)、ランプユ
ニット40の光源を点灯し(#2)、予備スキャンを開
始する(#3)。予備スキャンにおいては、上述したよ
うな原稿面の高さ等の測定を行う(#4)。予備スキャ
ンの処理が終了すると(#5でYES)、原稿変曲点判
定処理(#6)や原稿設置状態判定処理(#7)などを
行って(これらの詳細は図11及び図12に示す)、読
み取り画像中から治具の使用によって傾斜したページ面
を判定した後に、本スキャンを開始する(#8)。本ス
キャンにおいては、ラインセンサ31の走査にあわせた
焦点調整(AF)動作を制御しながら各ラインの読み取
りを行うと共に、各ラインの画像データに対して治具使
用面の原稿像消去等の画像処理を行い(#9)、処理後
の画像データを逐次外部装置へ出力して、全てのライン
の読み取りが終了するまで(#10でYES)、#9の
処理を繰り返す。本スキャンが終了すると、ランプユニ
ット40の光源を消灯し(#11)、新たなスタート指
示を待つ。
【0020】(原稿高さ検出)通常見開き原稿の予備ス
キャンによる高さ検出について図6及び図7を参照して
説明する。図6は測距板16に映った通常見開き原稿の
原稿上端面の鏡像及び上方から見た原稿の鏡像を示し、
図7はそのときの原稿の高さ検出結果を示す図である。
図6における鏡像には、それぞれ図3及び図7に示され
る読み取り画像中の像と同符号を付している。ここで言
う「通常見開き原稿」とは、特殊治具の設置がされてい
ない場合の原稿を指す。予備スキャンは、本スキャンに
おいて各種形状補正/画像処理等を実施するために必要
な読み取り画像データのサンプリングを行うのが目的で
あるため、本スキャンよりも粗い解像度での読み取り密
度(例えば、主/副走査ともに1mmピッチ)でよい。
予備スキャンで得られる測距板16に映った像G18の
画像サンプルデータにおいて、原稿上端面(像G18
1,G182)はランプユニット40により照射される
ので、原稿上端面は、白側に近い輝度データとなり、測
距板16内で原稿端面が映っていない背景部(像G18
0)は、入射光量が少ないため、逆に黒側に近い輝度デ
ータとなる。この輝度差を利用し、主走査方向に対して
所定閾値を使用することで、背景部と原稿端面部との境
界(エッジ)Eが検出可能となる。また、この処理を副
走査方向に対して繰り返し実行していけば、原稿高さ形
状を1mmピッチで取得できることになる。通常、書籍
型原稿を見開き状態にて上向きに設置した場合、図6及
び図7に示されるように、原稿高さデータは綴じ部V付
近で急激に変化して谷型形状となり、綴じ部V付近以外
の原稿端面では緩やかな曲線状に変化する。
【0021】次に、特殊治具を使用し、見開き原稿の片
側ページを治具傾斜面に沿って設置した場合の高さ検出
について図8及び図9を参照して説明する。図8は特殊
治具60の設置状態における測距板16に映った原稿上
端面の鏡像及び上方から見た原稿の鏡像を示し、図9は
そのときの原稿の高さ検出結果を示す図である。図8に
おける鏡像には、それぞれ図9に示される読み取り画像
中の像と同符号を付している。特殊治具60を使用し、
見開き原稿の片側ページを治具傾斜面に沿って設置した
場合、測距板16に投影される画像サンプルデータにお
いては、原稿台面上側のページは通常のデータとほぼ等
しくなる。これに対して、治具傾斜面に沿った側のペー
ジでは上記綴じ部形状よりもさらに急激な高さ変化が発
生し、そのまま高さデータは増加し続けて検出可能な高
さ上限値に到達する。これら両者の高さデータにおける
明らかな差異を検出系にて判断することにより、原稿台
上の原稿が「通常の見開き原稿」か、あるいは「特殊治
具設置状態での原稿」かを判定できる。以下に、この判
定処理の詳細について説明する。
【0022】(原稿設置状態の判定)まず、予備スキャ
ンにより得られた原稿高さデータ列から、設置原稿の綴
じ部位置(以下、変曲点と称す)を検出する。この変曲
点判定方法は、原稿台中央付近の複数の高さデータに対
して、 ・隣接高さデータ間の差分値(変化量)・・・図10の
・隣接高さデータ間の差分符号(変化方向)・・・図1
0の の情報を解析することで達成できる。
【0023】上記変曲点判定処理の具体例について、図
10の高さ検出結果と図11のフローチャートを参照し
て説明する。まず、原稿台中央付近の高さデータに対
し、検査開始/終了No. を設定する(#21)。次に、
図10に示されるように、1mmピッチの高さデータ列
のある注目データD1に対して、その前後4個ずつのデ
ータ列を抽出し、各隣接データ間の高さ差分値を算出
し(#22)、全8データとも各隣接データ間の高さ差
分値が2mm以上であるか否かを判定する(#23)。
この条件を充たす場合には(#23でYES)、各隣接
高さデータ間の差分符号を算出して(#24)、全8
データのうち高さ変化方向が前4個と後4個で異なるか
否かを判定する(#25)。そして、この条件も充たす
場合には(#25でYES)、この注目データD1の位
置を変曲点とみなし、変曲点検出フラグをONにする
(#26)。#23及び#25のいずれかの条件を充た
さない場合には(#23又は#25でNO)、注目デー
タを次の高さデータに移動して(#27)、全高さデー
タについての処理が終了するか(#28でYES)、変
曲点が検出されるまで#22乃至#29の処理を繰り返
す。全高さデータについて検出を行っても、変曲点が検
出できなかった場合には(#28でYES)、変曲点検
出フラグをOFFにする(#29)。
【0024】次に、上記変曲点判定処理で得られた変曲
点位置から両原稿端へ向かって高さデータ列を順に調べ
ていき、 ・正規変曲点 ・特殊変曲点 の判定を行い、「特殊変曲点」と判定された場合は、原
稿が治具設置状態であると判定する。この判定処理で
は、(a) 隣接高さデータ間差分値2mm以上のデータが
20個以上連続、且つ(b) 隣接高さデータ間差分符号で
同一符号が20個以上連続、且つ(c) 高さ検出上限値に
到達の条件を満たす場合、「特殊変曲点」と判断する。
すなわち、これらの点が特殊変曲点と正規変曲点との差
異である。
【0025】上記原稿設置状態判定処理の具体例につい
て、図12のフローチャートを参照して説明する。図1
1に示される変曲点判定処理で、変曲点が検出された場
合(変曲点検出フラグがONの場合)は、読み取り画像
中の右ページ面の原稿像が上記の(a)(b)(c)の
各条件を充たすか否かを順に判定する(#32乃至#3
4)。そして、これらの条件を全て充たす場合には(#
34でYES)、変曲点判定処理で検出された変曲点が
「特殊変曲点」であると判定し、同時に特殊変曲点フラ
グ(右ページ)をONにする(#35)。これに対し
て、いずれかの条件を充たさない場合には(#32乃至
#34のいずれかでNO)、特殊変曲点フラグ(右ペー
ジ)をOFFにする(#36)。次に、読み取り画像中
の左ページ面の原稿像に対しても同様な判定を行って
(#37乃至#39)、これら全ての条件を充たす場合
には(#39でYES)、検出された変曲点が「特殊変
曲点」であると判定して、特殊変曲点フラグ(左ペー
ジ)をONにし(#40)、いずれかの条件を充たさな
い場合には、特殊変曲点フラグ(右ページ)をOFFに
する(#41)。上記判定結果により変曲点判定処理で
検出された変曲点が「特殊変曲点」と判定された場合、
その変曲点の副走査位置をメモリ105に格納してお
く。
【0026】上記判定により得られた「特殊変曲点」の
副走査位置情報に基づき、本スキャン実行時、治具傾斜
面上に沿って設置されたページ面範囲間の画像データを
出力マスクする処理(画像消去処理)、すなわちその範
囲中の出力画像データを「白」データとする処理を画像
処理部103に送られた画像データに対して行う。この
処理は、従来のスキャナ等で実施される原稿領域外消去
機能と同等の処理で達成できる。
【0027】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形
態では、変曲点位置を中心とした原稿中央部付近の高さ
データに基づいて、原稿が治具設置状態であるか否かを
判定したが、原稿像中の他の部分の高さデータに基づい
て、治具設置状態であるか否かを判定してもよい。ま
た、上記実施形態では、隣接高さデータ間差分値、隣接
高さデータ間差分符号、及び検出対象となる高さデータ
が高さ検出上限値に到達しているか否かということに基
づいて、原稿が治具設置状態であるか否かを判定した
が、隣接高さデータ間差分値と隣接高さデータ間差分符
号のみに基づいて、治具設置状態であるか否かを判定し
てもよい。また、治具設置状態であることが判定された
ときは、本スキャンにおいてそれに対応するページ面の
撮像を行わないようにしてもよく、それにより、高速読
み取りが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
検出された高さデータ変化量及び変化方向から、原稿面
が急激な傾斜と所定値以上の高さを持つか否かを判定す
ることができるので、傾斜角を持った特殊治具を使用し
たような場合でも、特殊治具の傾斜に沿った急激に高さ
の変化するページ面を検知し、このようなページ面の原
稿像を領域外として消去することができる。これによ
り、読み取り画像中の適正に読み取ったページ面の原稿
像のみを出力対象とすることができるので、読み取り画
像に対する画像歪み補正の実行時に異常画像が発生した
り、異常形状の警告が発せられて画像が出力できなくな
るということがなくなり、適正に読み取ったページ面の
原稿像のみを確実に出力することができる。
【0029】また、請求項2の発明によれば、原稿中央
部付近の高さデータ変化量及び変化方向から、原稿が特
殊な状態で設置されているか否かを判定することができ
るので、傾斜角を持った特殊治具を使用した場合でも、
特殊治具の傾斜に沿った急激に高さの変化するページ面
を検知し、このようなページ面の原稿像を領域外として
消去することができる。これにより、上記請求項1と同
等の効果を得ることができる。
【0030】また、1回目の走査時に高さ検出手段によ
り検出された高さデータに基づいて、判定手段による判
定を行い、この判定結果に基づき、2回目の走査で画像
消去手段による画像の消去を行うようにすることによ
り、傾斜角を持った特殊治具を使用したような場合、1
回目の走査時に高さ検出手段により検出された高さデー
タに基づいて、特殊治具の傾斜に沿った急激に高さの変
化するページ面を検出し、2回目の走査で読み取った原
稿像から特殊治具の傾斜に沿ったページ面の画像の消去
を行うことができる。これにより、上記請求項1又は請
求項2に記載の効果を的確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像読み取り装置の
外観図である。
【図2】画像読み取り装置の使用状態の一例を示す図で
ある。
【図3】(a)は原稿台上にブック原稿がセットされた
状態を示す図、(b)は読み取り画像を示す図である。
【図4】画像読み取り装置の信号処理系のブロック図で
ある。
【図5】画像読み取り装置の読み取り動作のフローチャ
ートである。
【図6】測距板に映った通常見開き原稿の原稿上端面の
鏡像及び上方から見た原稿の鏡像を示す図である。
【図7】通常見開き原稿を読み取った場合の高さ検出結
果を示す図である。
【図8】特殊治具設置状態における測距板に映った原稿
上端面の鏡像及び上方から見た原稿の鏡像を示す図であ
る。
【図9】特殊治具設置状態における見開き原稿を読み取
った場合の高さ検出結果を示す図である。
【図10】変曲点判定処理の説明図である。
【図11】変曲点判定処理のフローチャートである。
【図12】原稿設置状態判定処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置 16 測距板(高さ検出手段) 31 ラインセンサ(撮像手段) 101 CPU(判定手段、画像消去手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置された上向き原稿を上方
    から光学的に読み取る画像読み取り装置において、 原稿の原稿像を走査しながら読み取る撮像手段と、 原稿の高さを検出する高さ検出手段と、 前記高さ検出手段により検出された高さデータ変化量及
    び変化方向から、原稿面が急激な傾斜と所定値以上の高
    さを持つか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に基づき、前記撮像手段に
    よる原稿像から所定値以上の傾斜と高さを持つページ面
    の原稿像を領域外として消去する画像消去手段とを備え
    たことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 原稿台上に載置された上向き原稿を上方
    から光学的に読み取る画像読み取り装置において、 原稿の原稿像を走査しながら読み取る撮像手段と、 原稿の高さを検出する高さ検出手段と、 前記高さ検出手段により検出された原稿中央部付近の高
    さデータ変化量及び変化方向から、原稿が特殊な状態で
    設置されていることを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に基づき、前記撮像手段に
    よる原稿像から所定値以上の傾斜と高さを持つページ面
    の原稿像を領域外として消去する画像消去手段とを備え
    たことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段による1回目の走査時に前
    記高さ検出手段により検出された高さデータに基づい
    て、前記判定手段による判定を行い、この判定結果に基
    づき、2回目の走査で前記画像消去手段による画像の消
    去を行うようにしたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の画像読み取り装置。
JP10099674A 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置 Withdrawn JPH11298681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099674A JPH11298681A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099674A JPH11298681A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11298681A true JPH11298681A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14253590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10099674A Withdrawn JPH11298681A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 画像読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11298681A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5969795A (en) Image reading apparatus
JPH09238248A (ja) 読取り画像の修正方法及び画像読取り装置
JPH10336439A (ja) 画像読取り装置
JPH08154154A (ja) 画像読み取り装置
JPH09200455A (ja) 読取り画像の濃度補正方法及び画像読取り装置
JPH0897975A (ja) 画像読み取り装置
JP3569794B2 (ja) 画像読取りシステム
JPH09191376A (ja) 画像読み取り装置
JPH11103380A (ja) 画像読み取り装置
JPH1013608A (ja) 画像読取り装置
JPH09149256A (ja) 画像読取装置
US20100165421A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JPH11298681A (ja) 画像読み取り装置
JP3384208B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH09200440A (ja) 画像読取り装置
JPH09200445A (ja) 画像読取り装置
JP2001069332A (ja) 画像読み取り装置
JP3125522B2 (ja) 画像読取装置
JP3430776B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH11298680A (ja) 画像読み取り装置
JPH09284491A (ja) 画像読取り装置
JPH08242347A (ja) 画像読み取り装置
JPH10136194A (ja) 画像読取り装置
JPH1093776A (ja) 画像読取り装置
JP2001230909A (ja) 読み取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705