JPH11298505A - 通信制御装置およびコンピュータ・システム - Google Patents

通信制御装置およびコンピュータ・システム

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JPH11298505A
JPH11298505A JP9570498A JP9570498A JPH11298505A JP H11298505 A JPH11298505 A JP H11298505A JP 9570498 A JP9570498 A JP 9570498A JP 9570498 A JP9570498 A JP 9570498A JP H11298505 A JPH11298505 A JP H11298505A
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data
message
urgent
communication control
buffer
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JP9570498A
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Inventor
Hiroshi Hashimoto
寛 橋本
Kazuya Iwamoto
和也 岩本
Yuji Hase
裕司 長谷
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データ処理装置の負荷を実質的に増大させるこ
となく緊急を要するデータの迅速な処理を行うシステム
を提供する。 【解決手段】通信制御装置は、受信するメッセージのデ
ータを記憶する記憶手段と、受信するメッセージの種別
を判定する判定手段と、判定手段による判定に応じてデ
ータ処理装置に対しデータを転送するための割り込み要
求を異なるタイミングで発生する転送制御手段とを備え
る。割り込みが開始されると記憶手段にそれまでに記憶
された未転送のデータがデータ処理装置に転送される。
データ処理装置に対する割り込みを不必要に頻繁に行う
ことなく緊急を要するデータは迅速にデータ処理装置に
転送されるので、効率的なシステム稼働を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータと
データ伝送回線との間にあってデータの受信制御および
コンピュータへの転送制御を行う通信制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータとデータ伝送回線との間で
一般的に必要とされる機能には、1)回線との電気的・物
理的インターフェイス、2)回線の接続制御、3)受信信号
選択、4)文字の組立・分解、5)データのバッファリン
グ、6)誤り制御、7)データ伝送速度とコンピュータの
処理速度とのマッチング、8)伝送制御、9)メッセージの
組立・分解などの機能がある。通信制御装置は、これら
の機能の一部または全部を分担し、コンピュータが本来
の高度なデータ処理のみを行うことができるようにする
ためにコンピュータとデータ伝送回線との間に設けられ
る。
【0003】上に列挙した機能をコンピュータとどのよ
うに分担するかで通信制御装置は、ビットバッファ方
式、キャラクタバッファ方式、ブロックバッファ方式、
メッセージバッファ方式に分けられる。
【0004】ビットバッファ方式は、通信制御装置が受
信ビットの組立機能までを分担し、文字組立以降の処理
はコンピュータが分担する方式であり、キャラクタバッ
ファ方式は、単純に述べると通信制御装置が受信ビット
を文字(キャラクタ)に組み立て、完成した文字をコン
ピュータのメインメモリに転送する方式である。ブロッ
クバッファ方式は、通信制御装置が伝送ブロックのバッ
ファリングを行い、クリーンデータをコンピュータのメ
モリに転送する方式であり、メッセージバッファ方式
は、通信制御装置が電文メッセージの組立分解を行いそ
の伝送制御を行う方式である。これらの方式は、分担す
る詳細な機能によってさらに多くの方式に分けることが
できる。このように通信制御装置とコンピュータとの境
界は、システムの設計によって変化する。
【0005】特開昭54−78039号公報には、通信
制御装置1と処理装置6との間に回線ごとのバッファメ
モリ7、7’(第2図)を設け、処理装置6が回線別に
割り込み処理を行い、回線別にバッファメモリから情報
を読み出して一括処理することが記載されている。
【0006】特開平5−292102号公報および特開
平5−316124号公報には、車載のデータ伝送シス
テムにおいて、電子制御ユニット(ECU: Electronic Co
ntrol Unit)に含まれる通信制御ICがネットワークバ
スへのメッセージの送信およびネットワークバスからの
メッセージの受信の制御を行うことが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、伝送されるデー
タには緊急を要するデータと緊急を要しないデータが含
まれている。たとえば特開平5−292102号公報お
よび特開平5−316124号公報に記載される車載の
コンピュータネットワークにおいては、エンジンECU
からトランスミッションECUに伝送される冷却水温を
示すデータなどは、瞬時に変化するパラメータに関する
ものではないので、緊急に処理する必要はなく、たとえ
ば1秒程度の処理遅れは問題にならない。一方、トラン
スミッションECUが変速を実行するときを例にとる
と、クラッチのつながりをスムーズにするためエンジン
の点火時期を遅角させ一時的にエンジンの出力トルクを
低下させる必要がある。この処理は1ミリ秒程度で行う
必要があり、したがって、トランスミッションECUが
エンジンECUにトルクの低下を求めるデータは、エン
ジンECUにおいて緊急に処理されなければならない。
【0008】従来の通信制御装置は、このようなデータ
の緊急性、種別に応じた処理を行うものではない。緊急
性の高いデータに合わせて通信制御装置からデータ処理
装置にデータを転送する頻度を高くすると、データ処理
装置の負荷が増大し、データ処理全体の性能を低下させ
ることなる。
【0009】したがって、この発明は、データ処理装置
の負荷を実質的に増大させることなく緊急を要するデー
タの迅速な処理を行うシステムを提供することを課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明の通信制御装置は、受信するメッセ
ージのデータを記憶する記憶手段と、受信するメッセー
ジの種別を判定する判定手段と、判定手段による判定に
応じてデータ処理装置に対しデータを転送するための割
り込み要求を異なるタイミングで発生する転送制御手段
とを備える。
【0011】この発明によると、メッセージの種別に応
じてデータを転送するための割り込み要求を異なるタイ
ミングで、すなわち、例えば緊急を要する種別のメッセ
ージについては即時に割り込み要求を発生し、そうでな
いメッセージについては別の基準で割り込み要求を発生
するので、データ処理装置に対する割り込みを不必要に
頻繁に行うことなく緊急を要するデータは迅速にデータ
処理装置に転送されるので、効率的なシステム稼働を行
うことができる。
【0012】請求項2の発明は、データ処理装置および
該データ処理装置へのデータの受信を行う通信制御装置
を有するコンピュータ・システムであって、通信制御装
置は、受信するメッセージのデータを記憶する記憶手段
と、受信するメッセージが緊急を要するものか緊急を要
しないものかを判定する判定手段と、判定手段により受
信するメッセージが緊急を要すると判定されることに応
答して、記憶手段に記憶されたデータを転送するための
割り込み要求を発生する転送制御手段と、を備え、割り
込みが開始されると記憶手段にそれまでに記憶された未
転送のデータがデータ処理装置に転送されるようにした
コンピュータ・システムを提供する。
【0013】請求項2の発明によると、請求項1の発明
に加え、緊急を要するデータが転送される際にそれまで
に記憶手段に記憶された未転送のデータが転送されるの
で、データ処理装置に対する割り込みの回数を実質的に
増やすことなく緊急を要するデータが迅速に転送され効
率的なシステム稼働が実現される。
【0014】請求項3の発明は、請求項2のコンピュー
タ・システムにおいて、緊急を要するメッセージが到来
しないとき、記憶手段に記憶されるデータが予め定めた
量に達すると、該データを転送するための割り込み要求
を転送制御手段が発生するという構成をとる。この発明
によると、緊急を要するメッセージが到来しないときで
も、記憶装置に記憶されたデータの量が所定量に達する
と、データ処理装置に転送されるので、緊急を要しない
データも過度に遅延を生じることなく処理される。
【0015】請求項4の発明は、請求項2または3に記
載のコンピュータ・システムにおいて、緊急を要するメ
ッセージが到来しないとき、記憶手段に未転送のデータ
の最初のものが記憶されたときから予め定めた時間が経
過すると、該記憶装置に記憶されたデータを転送するた
めの割り込み要求を転送制御手段が発生するという構成
をとる。この発明によると、緊急を要するメッセージが
到来しないときでも、また伝送されてくるデータの量が
少ないときでも、一定時間が経過すると、データがデー
タ処理装置に転送されて処理されるので、データ伝送量
が少ないときでも過度の遅延を生じることなくデータが
処理される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して車載コンピュ
ータネットワーク・システムを例としてこの発明の実施
形態を説明する。この発明は、車載コンピュータネット
ワークへの適用に限られるものではなく、広く通信制御
装置に適用することができる。
【0017】図1は、車載コンピュータネットワーク・
システムの全体的な構成を示すブロック図で、複数の電
子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit、
以下、ECUという。)がネットワークバス8により接
続されている。これらの複数の電子制御ユニットは、後
に示すメッセージ・フォーマットでメッセージをネット
ワークバス8に送り出し、相互にデータの交換を行う。
【0018】エンジンECU1は、車両の運転状況に応
じてエンジンの燃料噴射量、点火時期などエンジンの駆
動を制御するECUであり、演算を実行するデータ処理
装置(CPU)11、コンピュータプログラムを格納す
る不揮発性の読み取り専用メモリ(ROM)12、EC
Uの動作時にCPUによる演算の作業領域を提供し、各
種のデータおよびプログラムを一時記憶するランダムア
クセスメモリ(RAM)13、およびネットワークバス
8からメッセージを受け取りネットワークバス8にメッ
セージを送る通信制御装置20を備えている。CPU1
1、ROM12、RAM13および通信制御装置20
は、データバス16によって接続されている。
【0019】エンジンECU1は、吸気管圧力センサ、
空燃比センサ、エンジン水温センサなどエンジンに関係
する各種のセンサ14から出力信号を受け取り、これを
信号処理して運転状況を示す各種のパラメータを表すデ
ィジタル信号に変換する。エンジンECU1は、これら
のパラメータを用いて演算を実行して燃料噴射弁、イグ
ナイタなどのアクチュエータ15に制御信号を送る。エ
ンジンECU1は、ネットワークバス8を介して他のE
CUからデータを受け取り、これを用いて演算を行い、
また、エンジンECU1で生成したパラメータその他の
データをネットワークバス8を介して他のECUに送
る。
【0020】ネットワークバス8には、エンジンECU
1の他に電子制御オートマチックトランスミッション
(EAT: Electronic-Control Automatic Transmission)
ECU2、トラクションコントロールシステム(TCS: T
raction Control System)ECU3、4輪駆動(4WD: 4
Wheel Drive)ECU4、4輪操舵(4WS:4 Wheel Ste
ering)ECU5、アンチロックブレーキシステム(AB
S: Anti-lock Braking System)ECU6、およびサス
ペンション制御ECU7が接続されている。
【0021】これらのECUの基本的な構成はエンジン
ECU1のものと同じで、それぞれ、CPU、ROM、
RAMおよび通信制御装置を備え、関係するセンサから
信号を受け取り、関係するアクチュエータに制御信号を
送る。エンジンECU1と同様にこれらのECUは、エ
ンジンECU1その他のECUからネットワークバス8
を介してデータを受け取り、他のECUにデータを送信
する。
【0022】一般的な手法によると、このようにECU
間で伝送されるデータは、それぞれのECUの通信制御
装置で受け取られ、前述した各種のバッファ方式に従っ
てバッファに一時記憶され、CPUに割り込み要求を出
し、CPUによる処理を待つ。図2は、そのような割り
込み処理の一般的な流れを示す流れ図で、エンジンEC
U1を例に説明すると、割り込み処理が開始されると、
CPU11は、実行中の演算のオペランド、アクセス中
のメモリアドレスなどを含むレジスタの情報をメモリ
(スタック)に待避させ(101)、他の割り込みを受け
付けないように割り込みのマスクを行い(102)、通信
制御装置20のバッファから受信データを読み出してR
AM13に記憶させ(103)、割り込みのマスクを解除
し(104)、メモリ(スタック)からステップ101で待避
させたデータを取り出してもとの位置に戻し、割り込み
により中断された演算を再開する(105)。
【0023】通信制御装置20からRAM13に読み込
まれたデータは、直ちに以後の演算で使用される。たと
えば、通信制御装置20のバッファに一時記憶されたデ
ータがトランスミッションECU2から伝送されたトラ
ンスミッションオイルの温度(油温)を表すデータであ
る場合、この油温データは、RAM13の油温データを
記憶するメモリロケーションにある油温データを書き換
える形でRAM13に書き込まれ、以後の演算に使用さ
れる。
【0024】図3は、この発明の一実施形態の通信制御
装置20のブロック図である。通信制御装置20は、ネ
ットワークバス8から受け取るメッセージをビットごと
にサンプリングするサンプリング回路21、サンプリン
グされたビットを1バイト(便宜上、文字と呼ぶ。)に
組み立てる文字バッファ22、サンプリングされたビッ
トから後述するCTLフィールドのビットを検出し、デ
コードするCTLデコーダ25、文字バッファ22から
データ・バイトを受け取り一時記憶するバッファ23を
備えている。
【0025】CTLデコーダ25は、サンプリング回路
21からではなく、文字バッファ22からCTLフィー
ルドの値を受け取るように構成してもよい。CTLフィ
ールドは後に詳しく説明するように伝送されるメッセー
ジの種別を表すコードを格納するフィールドで、たとえ
ば緊急を要するデータであるか、緊急を要しないデータ
であるかなどのデータ種別を表す。
【0026】転送制御部26は、バッファ23に格納さ
れるデータの状況をモニターし、予め決められた条件に
達すると、CPU11に割り込み要求INTを送る。こ
の動作については後に詳しく説明する。
【0027】文字バッファ22からのデータ・バイトは
エラー検出部27に転送され、受信したメッセージ中の
エラーが検出される。エラー検出部27は、受信したメ
ッセージについてCRC(Cyclic Redundancy Check)
コードによるエラー検出訂正を行う機能も含んでいる。
この実施例において、エラー検出部27は、エラーを検
出すると、連続したドミナント・ビットで構成されるエ
ラーメッセージをネットワークバス8に送出する。実施
の形態によっては、エラーが検出されたとき、メッセー
ジ受信の完了を待って否定応答(NACK)を送信ノー
ドに対して送信してもよい。
【0028】通信制御装置20は、CPU11から伝送
すべきメッセージを受け取り一時記憶する送信バッファ
30、送信バッファ30からバイト単位でデータを受け
取る文字バッファ31、バイトをビットに分解する文字
分解部32、および分解されたビットをネットワークバ
ス8に送り出すビット送出部33を備えている。
【0029】図4(A)は、ネットワークバス8を介し
て複数のECU間で送受されるデータ・メッセージのフ
ォーマットを示す。この実施例は、車載コンピュータネ
ットワークに関するものなので、ネットワークに接続さ
れているのがECUであるが、一般的にはコンピュータ
システムまたは端末装置の通信制御装置がネットワーク
に接続されてネットワークシステムを構成する。このよ
うなネットワークに接続された通信制御装置を通信ネッ
トワークの立場からノードと呼ぶ。したがって、以後の
通信の説明にノードという用語を使用することがある
が、この用語はこの実施例においてはECUの通信制御
装置に対応する。
【0030】SOM(Start Of Message)フィールド
は、メッセージの開始を示すドミナントの1ビットを格
納するフィールドである。このSOMビットによりネッ
トワークシステムに接続されたすべてのノードの同期が
確立される。
【0031】TA(Next Token Address)フィールド
は、トークンの宛先となるノードのアドレス(4ビッ
ト)を格納するフィールドである。この実施例では、ネ
ットワークシステムは、トークンパッシング方式を使用
しており、この方式ではトークンを持つノードがネット
ワークに送信する権利を持ち、トークンを順に複数のノ
ードのそれぞれに譲り渡してゆく。この発明は、トーク
ンパッシング方式に限定されるものではなく、他の通信
方式にも適用することができることはいうまでもない。
【0032】CTL(Control)フィールドは、メッセ
ージの種別を表す2ビットを格納するフィールドで、こ
の2ビットで表されるメッセージの種別は、図4(B)
に示すとおりである。すなわち、10は、このメッセー
ジがトークンを次のノードに委譲するためのものである
ことを示し、この場合、図4(A)に示すフォーマット
のうち、DATA Unitのフィールド、FCSのフィールド
およびDACKのフィールドはメッセージに含まれな
い。
【0033】CTLフィールドの01は、このメッセー
ジが緊急を要しないデータを伝送するメッセージである
ことを表す。一方、11は、このメッセージが緊急を要
するデータを伝送するメッセージであることを表す。
【0034】DATA_UNITは、伝送する内容であ
るデータを格納するフィールドで、32ビット(4バイ
ト)から96ビット(12バイト)のデータを格納する
ことができる。
【0035】FCS(Frame Check Sequence)フィール
ドは、SOMフィールドからDATA_UNITフィー
ルドまでのデータ列についてCRC(Cyclic Redundanc
y Check)を行った結果を格納する15ビットのフィー
ルドである。
【0036】DACK(Data Acknowledge)フィールド
は、データを正常に受信したノードが肯定応答するため
のフィールドで、前半2ビットのアクノリッジ・ビット
と、後半2ビットのレセシブ(劣勢)ビットの区切り文
字からなる。送信ノードは、このフィールドに4ビット
のレセシブ・ビットを入れて送出する。DATA_UN
ITフィールドに含まれる宛先ノードフィールドで指定
されたノードがデータを正常に受信すると、このノード
がこのフィールドの前半2ビットにドミナント(優勢)
・ビットを上書きすることにより肯定応答を行う。送信
ノードは、ネットワーク上のメッセージをモニタしてお
り、このフィールドの前半2ビットのいずれかにドミナ
ント・ビットを検出すると、肯定応答ありと判断する。
【0037】TACK(Token Acknowledge)フィール
ドは、TAフィールドで指定されたノードがトークンの
受信を肯定応答するためのフィールドで、DACKフィ
ールドと同様に前半2ビットのアクノリッジ・ビットの
フィールドと、後半2ビットの区切り文字からなり、D
ACKと同様の態様で使用される。
【0038】EOM(End of Message)フィールドは、
メッセージの終了を示すフィールドで、送信ノードが6
ビットの連続したレセシブ・ビットを送出する。
【0039】以上の説明中、ドミナント・ビットは、優
勢ビットで論理”1”を表す。ドミナント・ビットは、
レセシブ・ビットを上書き可能で、ドミナント・ビット
とレセシブ・ビットとが同時にバス上に出されると、バ
スはドミナント・ビットの論理になる。レセシブ・ビッ
トは、劣勢ビットで、論理”0”を表す。
【0040】ここで図3にもどると、通信制御装置20
で受信されるデータ・メッセージは、サンプリング部2
1でビットごとにサンプリングされ、文字バッファ22
でバイト(8ビット)に組み立てられる。データ・メッ
セージのCTLフィールドの2ビットがCTLデコーダ
25でデコードされ、この2ビットが11(緊急を要す
るデータを意味する)であれば、CTLデコーダ25か
らの信号に応答して転送制御部26は、この緊急を要す
るデータがバッファ23に記憶されると直ちにCPU1
1に割り込み要求信号INTを送る。
【0041】一方、CTLフィールドの2ビットが01
で緊急を要しないデータを意味するときは、転送制御部
26は、CTLデコーダ25からの信号に応答して、バ
ッファ23に記憶されるデータの量が予め定めた量(所
定量)に達するか、最初に蓄積を始めたデータを記憶し
た時から予め定めた時間(所定時間)、たとえば1秒間
が経過するとき、CPU11に割り込み要求信号INT
を送る。1つのメッセージで伝送されるデータの量がこ
の所定量に達しないときは、後続の1つまたは複数のメ
ッセージによって伝送されてくるデータによってバッフ
ァ23のデータ蓄積量が所定量に達するか、最初のデー
タの記憶から所定時間が経過するまで、CPU11への
割り込み要求信号INTは発生されない。
【0042】この所定量は、通常の車両の運転状況で例
えば500ミリ秒間に蓄積されるデータの量を基準に定
めることができる。こうすることにより、緊急を要しな
いデータは500ミリ秒に1回の割合でデータ処理装置
に取り込まれ、データ量が少ない場合でも少なくとも1
秒間に1回データ処理装置に取り込まれるようになる。
【0043】緊急を要しないデータがバッファ23に記
憶された後、緊急を要するメッセージが到来すると、前
述したようにして転送制御部26が割り込み要求信号I
NTをCPU11に送る。これに応じてCPU11が割
り込み処理を開始し、図2に関連して説明したようにし
て、バッファ23に記憶されているデータをデータ処理
装置のRAM13の予め決められたメモリロケーション
に書き込む。このときCPU11は、緊急を要するデー
タだけでなく、バッファ23に記憶されているすべての
データをRAM13に書き込む。メモリ間のデータ転送
速度は、その他のデータ処理の速度よりも格段に速いの
で、頻繁に割り込み処理を行うよりも1回の割り込み処
理ですべてのデータを転送する方が効率的であるからで
ある。
【0044】いま、エンジンECU1を例に説明してい
るが、RAM13は、他のECUから伝送されてくるデ
ータのそれぞれについて予め決められたメモリロケーシ
ョンをもっており、たとえば、電子制御オートマチック
・トランスミッション(EAT)ECU2から送られて
くるトランスミッションの油温データは、第1のメモリ
ロケーションにそれ以前に記憶されている油温データを
上書きする形で書き込まれ、変速データは第2のメモリ
ロケーションにそれ以前に記憶されている変速データを
上書きする形で書き込まれる。
【0045】トランスミッションの油温は、急激に変化
することはないので、油温データは500ミリ秒に1回
または1秒に1回といった比較的ゆっくりしたレートで
CPU11によって読み出されて演算に使用される。一
方、変速データは、その内容によって瞬時にエンジンの
点火時期などを制御するする必要があるので、1ミリ秒
から数ミリ秒に1回といった高いレートでCPU11に
よって読み出されて演算に使用される。この例では、油
温データは、緊急を要しないメッセージとしてEAT・
ECU2からエンジンECU1に伝送され、変速データ
は、緊急を要するメッセージとしてEAT・ECU2か
らエンジンECU1に伝送される。
【0046】図5は、上に説明した実施形態におけるプ
ロセスの流れを示すフローチャートで、ECUの通信制
御装置20で受信されるデータがバッファ23に書き込
まれる(101)。CTLデコーダ25が受信するメッセ
ージのCTLフィールドをデコードし、緊急を要するメ
ッセージか緊急を要しないメッセージかを判定し(10
2)、その種別を示す信号を転送制御部26に送る。緊
急を要するメッセージであるときは、転送制御部26
は、ただちにCPU11に割り込み要求信号INTを送
り(104)、緊急を要しないメッセージのときは、バッ
ファに記憶されるデータが所定量に達したかどうかをモ
ニターし(103)、所定量に達すると、CPU11に割
り込み要求信号INTを送る(104)。所定量に達して
いないときは、バッファに記憶されているデータの記憶
開始から所定時間、たとえば1秒間が経過したかどうか
を点検し(105)、所定時間が経過していればCPU1
1に割り込み要求信号INTを送る(104)。所定時間
が経過していなければ、一定の間隔をおいて再度バッフ
ァのデータ量を点検する。
【0047】以上にこの発明の実施の形態を車載コンピ
ュータ・ネットワークを例に説明したが、この発明は、
このような実施形態に限定されるものではなく、広く通
信制御装置に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によると、通信制御装置
が受信し、記憶するデータのデータ処理装置への転送が
データの種別に応じて制御されるので、たとえば緊急を
要するデータは緊急にデータ処理装置に転送され、緊急
を要しないデータは、その種別に従った扱いをされるの
で、データ処理装置の負荷を実質的に増大させることな
く、効率的なシステム稼働を行うことができる。
【0049】請求項2の発明によると、緊急を要するデ
ータがデータ処理装置に転送される際に、それまでに記
憶手段に記憶されている未転送のデータもデータ処理装
置に転送されるので、データ処理装置に対する割り込み
の発生頻度を実質的に高めることなく、データの緊急性
の要求に適合したシステム稼働を行うことができる。
【0050】請求項3の発明によると、緊急を要するメ
ッセージが到来しないときでも、記憶装置に記憶された
データの量が所定量に達すると、データ処理装置に転送
されるので、緊急を要しないデータも過度に遅延を生じ
ることなく処理される。
【0051】請求項4の発明によると、緊急を要するメ
ッセージが到来しないときでも、また伝送されてくるデ
ータの量が少ないときでも、一定時間が経過すると、デ
ータがデータ処理装置に転送されて処理されるので、デ
ータ伝送量が少ないときでも過度の遅延を生じることな
くデータが処理される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載コンピュータ・ネットワークの全体的な構
成を示すブロック図。
【図2】データ受信時のCPUによる割り込み処理の一
般的な流れを示す流れ図。
【図3】この発明の一実施例における通信制御装置の全
体的な構成を示すブロック図。
【図4】この発明の実施例におけるデータ・メッセージ
のフォーマットを示す図。
【図5】この発明の実施例における割り込み発生プロセ
スを示す流れ図。
【符号の説明】
11 CPU(データ処理装置) 20 通信制御装置 23 バッファ(記憶手段) 25 CTLデコーダ(判定手段) 26 転送制御部(転送制御手段) DATA_UNIT データフィールド CTL 種別フィールド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信するメッセージのデータを記憶する記
    憶手段と、 前記受信するメッセージの種別を判定する判定手段と、 前記判定手段による判定に応じてデータ処理装置に対し
    前記データを転送するための割り込み要求を異なるタイ
    ミングで発生する転送制御手段と、 を備える通信制御装置。
  2. 【請求項2】データ処理装置および該データ処理装置へ
    のデータの受信を行う通信制御装置を有するコンピュー
    タ・システムであって、 前記通信制御装置は、 受信するメッセージのデータを記憶する記憶手段と、 前記受信するメッセージが緊急を要するものか緊急を要
    しないものかを判定する判定手段と、 前記判定手段により受信するメッセージが緊急を要する
    と判定されることに応答して、前記記憶手段に記憶され
    たデータを転送するための割り込み要求を発生する転送
    制御手段と、 を備え、割り込みが開始されると前記記憶手段にそれま
    でに記憶された未転送のデータが前記データ処理装置に
    転送されるようにしたコンピュータ・システム。
  3. 【請求項3】前記転送制御手段は、前記緊急を要するメ
    ッセージが到来しないとき、前記記憶手段に記憶される
    データが予め定めた量に達すると、該データを転送する
    ための割り込み要求を発生するようにした請求項2に記
    載のコンピュータ・システム。
  4. 【請求項4】前記転送制御手段は、前記緊急を要するメ
    ッセージが到来しないとき、前記記憶手段に未転送のデ
    ータの最初のものが記憶されたときから予め定めた時間
    が経過すると、該記憶装置に記憶されたデータを転送す
    るための割り込み要求を発生するようにした請求項2ま
    たは3に記載のコンピュータ・システム。
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