JPH1129727A - 絶縁スペーサ - Google Patents
絶縁スペーサInfo
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- JPH1129727A JPH1129727A JP18622697A JP18622697A JPH1129727A JP H1129727 A JPH1129727 A JP H1129727A JP 18622697 A JP18622697 A JP 18622697A JP 18622697 A JP18622697 A JP 18622697A JP H1129727 A JPH1129727 A JP H1129727A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】比誘電率が低く、耐SF6 分解ガス性に優れた
絶縁スペーサの提供。 【解決手段】絶縁性ガスが充填された容器内に配設され
た導体を絶縁支持する絶縁スペーサがシリカを含有する
エポキシ樹脂組成物で形成され、この表面を被覆するコ
ーティング層からなる絶縁スペーサにおいて、シリカを
含有するエポキシ樹脂組成物とコーティング層は同一の
多官能エポキシ樹脂であり、多官能エポキシ樹脂のエポ
キシ当量は150〜250であり、コーティング層に耐
SF6 分解ガス性に優れた充填剤を含有することを特徴
とする絶縁スペーサ。 【効果】SF6 ガス絶縁開閉装置及びSF6 ガス絶縁管
路気中送電線の小型化,大容量化,高信頼化を実現でき
る。
絶縁スペーサの提供。 【解決手段】絶縁性ガスが充填された容器内に配設され
た導体を絶縁支持する絶縁スペーサがシリカを含有する
エポキシ樹脂組成物で形成され、この表面を被覆するコ
ーティング層からなる絶縁スペーサにおいて、シリカを
含有するエポキシ樹脂組成物とコーティング層は同一の
多官能エポキシ樹脂であり、多官能エポキシ樹脂のエポ
キシ当量は150〜250であり、コーティング層に耐
SF6 分解ガス性に優れた充填剤を含有することを特徴
とする絶縁スペーサ。 【効果】SF6 ガス絶縁開閉装置及びSF6 ガス絶縁管
路気中送電線の小型化,大容量化,高信頼化を実現でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は六フッ化イオウ(S
F6 )ガスなどの絶縁性ガスを絶縁媒体とする電気機器
の絶縁構造物に関わり、特にガス絶縁開閉装置及びガス
絶縁管路気中送電線の課電部導体を密閉容器から絶縁し
て保持する絶縁スペーサに関する。
F6 )ガスなどの絶縁性ガスを絶縁媒体とする電気機器
の絶縁構造物に関わり、特にガス絶縁開閉装置及びガス
絶縁管路気中送電線の課電部導体を密閉容器から絶縁し
て保持する絶縁スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置,ガス絶縁管路気中送
電線等のガス絶縁機器は、SF6 ガス等の絶縁性ガスを
充填した密閉容器内に、この密閉容器から電気的に絶縁
した状態で課電部導体を支持する絶縁スペーサを用いて
いる。近年、ガス絶縁開閉装置の小型化,大容量化に伴
い、電界設計上比誘電率が低い絶縁スペーサが要求され
ている。絶縁スペーサの材料としては、通常、エポキシ
樹脂に各種充填剤を添加し、注型,加熱硬化したものが
用いられる。添加する充填剤としては、一般的に比誘電
率は高いが耐SF6 分解ガス性に優れるアルミナが使用
されている。これは、例えば比誘電率の低いシリカを用
いた場合には、電流遮断時のアーク等により発生するS
F6 の分解ガスにより絶縁性が低下するという問題があ
るためである。このため特開平5−146035号公報,特開
平5−111132号公報に示されているように、スペーサは
シリカもしくはガラス短繊維を充填したエポキシ樹脂組
成物で形成され、この表面を被覆する絶縁皮膜を有する
絶縁スペーサが提案されている。また、特公昭50−1709
8 号公報には、特定の絶縁用被覆組成物により耐クラッ
ク性や接着性の良好な組成物が開示されている。
電線等のガス絶縁機器は、SF6 ガス等の絶縁性ガスを
充填した密閉容器内に、この密閉容器から電気的に絶縁
した状態で課電部導体を支持する絶縁スペーサを用いて
いる。近年、ガス絶縁開閉装置の小型化,大容量化に伴
い、電界設計上比誘電率が低い絶縁スペーサが要求され
ている。絶縁スペーサの材料としては、通常、エポキシ
樹脂に各種充填剤を添加し、注型,加熱硬化したものが
用いられる。添加する充填剤としては、一般的に比誘電
率は高いが耐SF6 分解ガス性に優れるアルミナが使用
されている。これは、例えば比誘電率の低いシリカを用
いた場合には、電流遮断時のアーク等により発生するS
F6 の分解ガスにより絶縁性が低下するという問題があ
るためである。このため特開平5−146035号公報,特開
平5−111132号公報に示されているように、スペーサは
シリカもしくはガラス短繊維を充填したエポキシ樹脂組
成物で形成され、この表面を被覆する絶縁皮膜を有する
絶縁スペーサが提案されている。また、特公昭50−1709
8 号公報には、特定の絶縁用被覆組成物により耐クラッ
ク性や接着性の良好な組成物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガス絶縁開閉
装置の高電圧化,小型化,大容量化に伴って、ガス絶縁
機器の発熱温度も上昇することから、絶縁スペーサは、
従来以上の高耐熱性も要求されている。従って、従来よ
り高いガラス転移温度を有するエポキシ樹脂組成物が要
求されるが、この種のエポキシ樹脂組成物はクラックが
発生しやすくなる傾向にある。また、上記公報に開示さ
れているコーティング層は、耐SF6 分解ガス性に対し
てはある程度有効であるものの、今後のガス絶縁機器の
高耐熱化の点からまだ十分とはいえず、耐クラック性や
エポキシ樹脂組成物とコーティング層との接着性につい
ても、必ずしも満足できるものではなかった。
装置の高電圧化,小型化,大容量化に伴って、ガス絶縁
機器の発熱温度も上昇することから、絶縁スペーサは、
従来以上の高耐熱性も要求されている。従って、従来よ
り高いガラス転移温度を有するエポキシ樹脂組成物が要
求されるが、この種のエポキシ樹脂組成物はクラックが
発生しやすくなる傾向にある。また、上記公報に開示さ
れているコーティング層は、耐SF6 分解ガス性に対し
てはある程度有効であるものの、今後のガス絶縁機器の
高耐熱化の点からまだ十分とはいえず、耐クラック性や
エポキシ樹脂組成物とコーティング層との接着性につい
ても、必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】本発明の目的は、耐クラック性や接着性の
良好な、低誘電率で耐SF6 分解ガス性に優れたシリカ
含有の絶縁スペーサ及び該絶縁スペーサを適用したガス
絶縁開閉装置とガス絶縁管路気中送電線を提供すること
にある。
良好な、低誘電率で耐SF6 分解ガス性に優れたシリカ
含有の絶縁スペーサ及び該絶縁スペーサを適用したガス
絶縁開閉装置とガス絶縁管路気中送電線を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、絶縁性
ガスが充填された容器内に配設された導体を絶縁支持す
る絶縁スペーサがシリカを含有するエポキシ樹脂組成物
で形成され、この表面を被覆するコーティング層からな
る絶縁スペーサにおいて、シリカを含有するエポキシ樹
脂組成物とコーティング層は同一の多官能エポキシ樹脂
であり、多官能エポキシ樹脂のエポキシ当量は150〜
250であり、コーティング層に耐SF6分解ガス性に優
れた充填剤を含有することを特徴とする絶縁スペーサで
ある。
ガスが充填された容器内に配設された導体を絶縁支持す
る絶縁スペーサがシリカを含有するエポキシ樹脂組成物
で形成され、この表面を被覆するコーティング層からな
る絶縁スペーサにおいて、シリカを含有するエポキシ樹
脂組成物とコーティング層は同一の多官能エポキシ樹脂
であり、多官能エポキシ樹脂のエポキシ当量は150〜
250であり、コーティング層に耐SF6分解ガス性に優
れた充填剤を含有することを特徴とする絶縁スペーサで
ある。
【0006】本発明に用いるシリカを含有するエポキシ
樹脂組成物とコーティング層は、エポキシ当量150〜
250の多官能エポキシ樹脂が低粘度であることから注
型作業性,コーティング性がよく好ましい。そのような
材料として、ビスフェノールA/F型またはビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂が耐熱性,可とう性にも優れ好ま
しい。なお他にもエポキシ当量150〜250であれば
ビスフェノール型エポキシ樹脂,ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂,ビスフェノールAD型エポキシ樹脂等の2
官能性エポキシ樹脂,フェノールノボラック型エポキシ
樹脂,ビスフェノールAのノボラック型エポキシ樹脂,
脂環式エポキシ樹脂を単独又は併用して用いることがで
きる。
樹脂組成物とコーティング層は、エポキシ当量150〜
250の多官能エポキシ樹脂が低粘度であることから注
型作業性,コーティング性がよく好ましい。そのような
材料として、ビスフェノールA/F型またはビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂が耐熱性,可とう性にも優れ好ま
しい。なお他にもエポキシ当量150〜250であれば
ビスフェノール型エポキシ樹脂,ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂,ビスフェノールAD型エポキシ樹脂等の2
官能性エポキシ樹脂,フェノールノボラック型エポキシ
樹脂,ビスフェノールAのノボラック型エポキシ樹脂,
脂環式エポキシ樹脂を単独又は併用して用いることがで
きる。
【0007】本発明に用いる耐SF6 分解ガス性に優れ
た充填剤としては、フッ化アルミ,フッ化マグネシウ
ム,フッ化カルシウム,水酸化マグネシウム,炭酸カル
シウム,アルミナ等が挙げられるが、特にフッ化アル
ミ,フッ化マグネシウム,窒化ホウ素が比誘電率が低
く、また、熱電導率も高いため、コーティング層の形成
による絶縁スペーサの熱放散の悪化がないため好まし
い。なお、これらの充填剤は2種類以上を併用してもよ
い。
た充填剤としては、フッ化アルミ,フッ化マグネシウ
ム,フッ化カルシウム,水酸化マグネシウム,炭酸カル
シウム,アルミナ等が挙げられるが、特にフッ化アル
ミ,フッ化マグネシウム,窒化ホウ素が比誘電率が低
く、また、熱電導率も高いため、コーティング層の形成
による絶縁スペーサの熱放散の悪化がないため好まし
い。なお、これらの充填剤は2種類以上を併用してもよ
い。
【0008】前記耐SF6 分解ガス性に優れた充填剤の
添加量は、多官能エポキシ樹脂100重量部に対して30
〜700重量部であることが好ましい。少ないと接着
性,熱放散性に対する効果がなく、多すぎると高粘度と
なりコーティング性が悪くなる。
添加量は、多官能エポキシ樹脂100重量部に対して30
〜700重量部であることが好ましい。少ないと接着
性,熱放散性に対する効果がなく、多すぎると高粘度と
なりコーティング性が悪くなる。
【0009】本発明のコーティング層には多官能エポキ
シ樹脂に硬化剤を用いるが、硬化剤としては公知の酸無
水物,アミン系,フェノール系,イミダゾール系等の硬
化剤を使用できる。
シ樹脂に硬化剤を用いるが、硬化剤としては公知の酸無
水物,アミン系,フェノール系,イミダゾール系等の硬
化剤を使用できる。
【0010】本発明のコーティング層を硬化させると
き、必要に応じて硬化促進剤を添加しても良い。硬化促
進剤は多官能エポキシ樹脂を硬化させる働きがあれば、
特に制限はない。
き、必要に応じて硬化促進剤を添加しても良い。硬化促
進剤は多官能エポキシ樹脂を硬化させる働きがあれば、
特に制限はない。
【0011】本発明の絶縁スペーサのコーティング層の
作製は、シリカを含有するエポキシ樹脂組成物を半硬化
した後に、浸漬法,スプレー法等でコーティングを行
い、硬化して作製できる。なお、コーティング層の作製
には必要に応じてトルエン,メチルエチルケトン,酢酸
エチル等の有機溶剤を併用して、それぞれの作製方法に
応じた樹脂粘度に調節し、コーティング層を作製するこ
ともできる。
作製は、シリカを含有するエポキシ樹脂組成物を半硬化
した後に、浸漬法,スプレー法等でコーティングを行
い、硬化して作製できる。なお、コーティング層の作製
には必要に応じてトルエン,メチルエチルケトン,酢酸
エチル等の有機溶剤を併用して、それぞれの作製方法に
応じた樹脂粘度に調節し、コーティング層を作製するこ
ともできる。
【0012】本発明のコーティング層の厚みは、0.3m
m 以上、好ましくは2mm以上がよい。コーティング層が
薄いとSF6 の分解ガス性による絶縁性の悪化に対する
効果がないためである。
m 以上、好ましくは2mm以上がよい。コーティング層が
薄いとSF6 の分解ガス性による絶縁性の悪化に対する
効果がないためである。
【0013】本発明のコーティング層は必要に応じて着
色剤,表面処理剤,可とう化剤等の添加剤を含んでもよ
い。
色剤,表面処理剤,可とう化剤等の添加剤を含んでもよ
い。
【0014】なお、本発明に用いるシリカを含有する絶
縁スペーサは少なくとも多官能エポキシ樹脂と酸無水物
硬化剤とシリカからなる樹脂組成物特に好ましく、必要
に応じて硬化促進剤,着色剤,表面処理剤,可とう化剤
等の添加剤を含むものである。
縁スペーサは少なくとも多官能エポキシ樹脂と酸無水物
硬化剤とシリカからなる樹脂組成物特に好ましく、必要
に応じて硬化促進剤,着色剤,表面処理剤,可とう化剤
等の添加剤を含むものである。
【0015】本発明の絶縁スペーサは、例えば図1に示
すガス絶縁機器に用いられる。なお、絶縁スペーサとは
埋込金具,埋込導体や取付け金具を除く部分を言う。図
1の1がコーン形の絶縁スペーサ、2がポスト形の絶縁
スペーサ、3がコーティング層、4は高電圧導体、5は
密閉容器、6は絶縁スペーサ1に埋め込まれた導体、7
は絶縁スペーサ2の取付けのための埋込金具である。絶
縁スペーサ1はフランジ8にボルト9によって固定され
ている。密閉容器5の内部にはSF6 ガスが封入されて
いる。なお、本発明の絶縁スペーサは、ディスク形のス
ペーサについても適用できる。
すガス絶縁機器に用いられる。なお、絶縁スペーサとは
埋込金具,埋込導体や取付け金具を除く部分を言う。図
1の1がコーン形の絶縁スペーサ、2がポスト形の絶縁
スペーサ、3がコーティング層、4は高電圧導体、5は
密閉容器、6は絶縁スペーサ1に埋め込まれた導体、7
は絶縁スペーサ2の取付けのための埋込金具である。絶
縁スペーサ1はフランジ8にボルト9によって固定され
ている。密閉容器5の内部にはSF6 ガスが封入されて
いる。なお、本発明の絶縁スペーサは、ディスク形のス
ペーサについても適用できる。
【0016】本発明の絶縁スペーサは、シリカを含有す
るエポキシ樹脂組成物とコーティング層は、同一の多官
能エポキシ樹脂であり、多官能エポキシ樹脂のエポキシ
当量は150〜250であり、コーティング層に耐SF
6 分解ガス性に優れた充填剤を含有している。更に、シ
リカを含有するエポキシ樹脂組成物を半硬化した後にコ
ーティング層を形成し、加熱硬化し作製している。その
ため、従来のコーティング層を用いた場合に比べ、高電
圧化,小型化,大容量化に伴って、ガス絶縁機器の発熱
温度の上昇があっても、十分な耐SF6 分解ガス性を有
し、かつ、コーティング層とシリカを含有するエポキシ
樹脂組成物との接着性に優れ、耐クラック性も良好であ
る。更に、低い誘電率で耐SF6 分解ガス性に優れてい
る。これは次のように推定される。本発明のコーティン
グ層は、耐SF6 分解ガス性に優れた充填剤を含有する
ことにより、充填剤を含有しない場合に比べて線膨張係
数が低くなる。そのため本発明のコーティング層は、シ
リカを含有するエポキシ樹脂組成物の線膨張係数との差
が小さくなる。また、シリカを含有するエポキシ樹脂組
成物を半硬化後、これと同一のエポキシ樹脂でコーティ
ングし硬化するため、異種の樹脂でコーティングする場
合に比べ、界面での剥離が発生しにくい。更に、エポキ
シ樹脂が半硬化の状態でコーティングを行うと、硬化後
に比べてエポキシ樹脂表面の接着性が高いため、剥離が
発生しにくくなる。これらのことから、従来より剥離が
発生しにくく接着性の良好なコーティング層が得られる
と考えられる。また、充填剤を含有することにより、充
填剤を含有しない場合に比べ熱伝導性が良く、絶縁スペ
ーサの熱放散性が悪化しない。以上から、本発明の絶縁
スペーサは、SF6 ガス絶縁開閉装置やSF6 ガス絶縁
管路気中送電線の小型化,大容量化と信頼性の向上を実
現できる。
るエポキシ樹脂組成物とコーティング層は、同一の多官
能エポキシ樹脂であり、多官能エポキシ樹脂のエポキシ
当量は150〜250であり、コーティング層に耐SF
6 分解ガス性に優れた充填剤を含有している。更に、シ
リカを含有するエポキシ樹脂組成物を半硬化した後にコ
ーティング層を形成し、加熱硬化し作製している。その
ため、従来のコーティング層を用いた場合に比べ、高電
圧化,小型化,大容量化に伴って、ガス絶縁機器の発熱
温度の上昇があっても、十分な耐SF6 分解ガス性を有
し、かつ、コーティング層とシリカを含有するエポキシ
樹脂組成物との接着性に優れ、耐クラック性も良好であ
る。更に、低い誘電率で耐SF6 分解ガス性に優れてい
る。これは次のように推定される。本発明のコーティン
グ層は、耐SF6 分解ガス性に優れた充填剤を含有する
ことにより、充填剤を含有しない場合に比べて線膨張係
数が低くなる。そのため本発明のコーティング層は、シ
リカを含有するエポキシ樹脂組成物の線膨張係数との差
が小さくなる。また、シリカを含有するエポキシ樹脂組
成物を半硬化後、これと同一のエポキシ樹脂でコーティ
ングし硬化するため、異種の樹脂でコーティングする場
合に比べ、界面での剥離が発生しにくい。更に、エポキ
シ樹脂が半硬化の状態でコーティングを行うと、硬化後
に比べてエポキシ樹脂表面の接着性が高いため、剥離が
発生しにくくなる。これらのことから、従来より剥離が
発生しにくく接着性の良好なコーティング層が得られる
と考えられる。また、充填剤を含有することにより、充
填剤を含有しない場合に比べ熱伝導性が良く、絶縁スペ
ーサの熱放散性が悪化しない。以上から、本発明の絶縁
スペーサは、SF6 ガス絶縁開閉装置やSF6 ガス絶縁
管路気中送電線の小型化,大容量化と信頼性の向上を実
現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例を用いて本発明を説
明する。
明する。
【0018】(実施例1)シリカを含有する絶縁スペー
サは、エポキシ樹脂としてビスフェノールA/F型エポ
キシ樹脂(エポキシ当量175)100重量部,酸無水
物硬化剤として無水メチルナジック酸(酸無水物当量1
78)101重量部,硬化促進剤として1−(2−シア
ノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール0.
2 重量部含む樹脂中に結晶質シリカ(平均粒径4.5μ
m,粒度累積分布50μm以下100%)660重量部
をを90℃で混合撹拌後、90℃/17h+170℃/
15h加熱,硬化し作製した。
サは、エポキシ樹脂としてビスフェノールA/F型エポ
キシ樹脂(エポキシ当量175)100重量部,酸無水
物硬化剤として無水メチルナジック酸(酸無水物当量1
78)101重量部,硬化促進剤として1−(2−シア
ノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール0.
2 重量部含む樹脂中に結晶質シリカ(平均粒径4.5μ
m,粒度累積分布50μm以下100%)660重量部
をを90℃で混合撹拌後、90℃/17h+170℃/
15h加熱,硬化し作製した。
【0019】コーティング層は、上記エポキシ樹脂10
0重量部,酸無水物硬化剤101重量部,硬化促進剤
0.2重量部に、フッ化アルミ(平均粒径15.2μm,
粒度累積分布50μm以下100%)300重量部を9
0℃で混合撹拌後、シリカを含有する絶縁スペーサに浸
漬法によりコーティングし、90℃/17h+170℃
/15h加熱,硬化し,膜厚0.5 mmのコーティング層
を形成した。図1に示すコーン型の絶縁スペーサ1を作
製した。
0重量部,酸無水物硬化剤101重量部,硬化促進剤
0.2重量部に、フッ化アルミ(平均粒径15.2μm,
粒度累積分布50μm以下100%)300重量部を9
0℃で混合撹拌後、シリカを含有する絶縁スペーサに浸
漬法によりコーティングし、90℃/17h+170℃
/15h加熱,硬化し,膜厚0.5 mmのコーティング層
を形成した。図1に示すコーン型の絶縁スペーサ1を作
製した。
【0020】(実施例2)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの配合部を500重量部と
した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製し
た。
ーティング層にフッ化アルミの配合部を500重量部と
した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製し
た。
【0021】(実施例3)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの替わりにアルミナ(平均
粒径9.3μm,粒度累積分布50μm以下100%)
を添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作
製した。
ーティング層にフッ化アルミの替わりにアルミナ(平均
粒径9.3μm,粒度累積分布50μm以下100%)
を添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作
製した。
【0022】(実施例4)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの替わりに窒化ホウ素(平
均粒径7.3μm,粒度累積分布50μm以下100
%)を添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1
を作製した。
ーティング層にフッ化アルミの替わりに窒化ホウ素(平
均粒径7.3μm,粒度累積分布50μm以下100
%)を添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1
を作製した。
【0023】(比較例1)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミを添加しなかった以外は実
施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製した。
ーティング層にフッ化アルミを添加しなかった以外は実
施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製した。
【0024】(比較例2)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの配合部を5重量部とした
以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製した。
ーティング層にフッ化アルミの配合部を5重量部とした
以外は実施例1と同様に絶縁スペーサ1を作製した。
【0025】(比較例3)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの配合部を900重量部と
し、実施例1と同様に絶縁スペーサ1の作製を試みた
が、樹脂の粘度が高いためコーティング性が悪く、コー
ティング層を作製できなかった。
ーティング層にフッ化アルミの配合部を900重量部と
し、実施例1と同様に絶縁スペーサ1の作製を試みた
が、樹脂の粘度が高いためコーティング性が悪く、コー
ティング層を作製できなかった。
【0026】(比較例4)実施例1の絶縁スペーサのコ
ーティング層にフッ化アルミの替わりに実施例1で用い
たシリカを添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペー
サ1を作製した。以上の実施例,比較例で得られた絶縁
スペーサの耐クラック性及びコーティング層とシリカを
含有するエポキシ樹脂組成物との接着性の評価には、M
12,長さ40mmの鋼製ボルトを中心に埋め込んだ径2
8mm,長さ50mmの試験片を作製し、表2に示すヒート
サイクル試験を実施した。耐クラック性はクラックが発
生した段数(耐クラック性指数)を求め、接着性はコー
ティング層とシリカを含有するエポキシ樹脂組成物との
界面に剥離が発生した段数(接着性指数)を求めた。耐
SF6 分解ガス性の評価は、放電容器内にSF6 を封入
後、針対平板電極を用いて連続放電を行い、5時間後の
表面抵抗をJIS K 6911に準じて測定した。比
誘電率,曲げ強さの測定はJIS K 6911に準じ
て室温で測定を行った。結果を表1に示す。
ーティング層にフッ化アルミの替わりに実施例1で用い
たシリカを添加した以外は実施例1と同様に絶縁スペー
サ1を作製した。以上の実施例,比較例で得られた絶縁
スペーサの耐クラック性及びコーティング層とシリカを
含有するエポキシ樹脂組成物との接着性の評価には、M
12,長さ40mmの鋼製ボルトを中心に埋め込んだ径2
8mm,長さ50mmの試験片を作製し、表2に示すヒート
サイクル試験を実施した。耐クラック性はクラックが発
生した段数(耐クラック性指数)を求め、接着性はコー
ティング層とシリカを含有するエポキシ樹脂組成物との
界面に剥離が発生した段数(接着性指数)を求めた。耐
SF6 分解ガス性の評価は、放電容器内にSF6 を封入
後、針対平板電極を用いて連続放電を行い、5時間後の
表面抵抗をJIS K 6911に準じて測定した。比
誘電率,曲げ強さの測定はJIS K 6911に準じ
て室温で測定を行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】本実施例1〜4の絶縁スペーサは、比較例
の絶縁スペーサに比べ、耐クラック性,コーティング層
とシリカを含有するエポキシ樹脂組成物との接着性が良
好である。また、耐SF6 分解ガス性が良好なため表面
抵抗の低下がほとんどない。更に、比誘電率が低く、曲
げ強さも良好な絶縁スペーサが得られた。
の絶縁スペーサに比べ、耐クラック性,コーティング層
とシリカを含有するエポキシ樹脂組成物との接着性が良
好である。また、耐SF6 分解ガス性が良好なため表面
抵抗の低下がほとんどない。更に、比誘電率が低く、曲
げ強さも良好な絶縁スペーサが得られた。
【0030】図2に本実施例1の絶縁スペーサ1を組み
込んだSF6 ガス絶縁開閉装置一例を示した。ブッシン
グ10,断路器11,変流器12,遮断器13を備えた
SF6ガス絶縁開閉装置の各絶縁スペーサとして、前記
実施例の絶縁スペーサを組み込むことにより絶縁信頼性
を向上できる。また、この絶縁スペーサを用いたガス絶
縁開閉装置は密閉容器の径を13%縮小化することがで
きた。
込んだSF6 ガス絶縁開閉装置一例を示した。ブッシン
グ10,断路器11,変流器12,遮断器13を備えた
SF6ガス絶縁開閉装置の各絶縁スペーサとして、前記
実施例の絶縁スペーサを組み込むことにより絶縁信頼性
を向上できる。また、この絶縁スペーサを用いたガス絶
縁開閉装置は密閉容器の径を13%縮小化することがで
きた。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、比誘電率
が低く、SF6 ガスの分解生成物に対して安定な絶縁ス
ペーサを提供できる。また、上記絶縁スペーサを用いる
ことによりSF6 ガス絶縁開閉装置及びSF6 ガス絶縁
管路気中送電線の小型化,大容量化,高信頼化を実現で
きる。
が低く、SF6 ガスの分解生成物に対して安定な絶縁ス
ペーサを提供できる。また、上記絶縁スペーサを用いる
ことによりSF6 ガス絶縁開閉装置及びSF6 ガス絶縁
管路気中送電線の小型化,大容量化,高信頼化を実現で
きる。
【図1】本発明の絶縁スペーサを用いたガス絶縁開閉装
置及びガス絶縁管路気中送電線の要部断面図である。
置及びガス絶縁管路気中送電線の要部断面図である。
【図2】本発明のSF6 ガス絶縁開閉装置の構成を示す
断面模式図である。
断面模式図である。
1…コーン形絶縁スペーサ、2…ポスト形絶縁スペー
サ、3…コーティング層、4…高電圧導体、5…密閉容
器、6…導体、7…埋込金具、8…フランジ、9…ボル
ト、10…ブッシング、11…断路器、12…変流器、
13…遮断器。
サ、3…コーティング層、4…高電圧導体、5…密閉容
器、6…導体、7…埋込金具、8…フランジ、9…ボル
ト、10…ブッシング、11…断路器、12…変流器、
13…遮断器。
Claims (7)
- 【請求項1】絶縁性ガスが充填された容器内に配設され
た導体を絶縁支持する絶縁スペーサがシリカを含有する
エポキシ樹脂組成物の硬化物で形成され、この表面を被
覆するコーティング層からなる絶縁スペーサにおいて、
シリカを含有するエポキシ樹脂組成物とコーティング層
はエポキシ当量が150〜250の多官能エポキシ樹脂
であり、コーティング層に耐SF6 分解ガス性に優れた
充填剤を含有することを特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項2】請求項1記載のコーティング層の耐SF6
分解ガス性に優れた充填剤がフッ化アルミからなること
を特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項3】請求項1記載のコーティング層の耐SF6
分解ガス性に優れた充填剤がアルミナからなることを特
徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項4】絶縁性ガスが充填された容器内に配設され
た導体を絶縁支持する絶縁スペーサがシリカを含有する
エポキシ樹脂組成物の硬化物で形成され、この表面を被
覆するコーティング層からなる絶縁スペーサの製造方法
において、シリカを含有するエポキシ樹脂組成物を半硬
化した後、コーティング層を形成し硬化することを特徴
とする絶縁スペーサの製造方法。 - 【請求項5】請求項1記載のコーティング層の耐SF6
分解ガス性に優れた充填剤が窒化ホウ素からなることを
特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項6】SF6 ガスが充填された容器と、該容器内
に配置された導体と、該導体を絶縁支持する絶縁スペー
サとを備えたSF6 ガス絶縁開閉装置において、前記絶
縁スペーサがシリカを含有するエポキシ樹脂組成物の硬
化物で形成され、この表面を被覆するコーティング層か
らなり、シリカを含有するエポキシ樹脂組成物とコーテ
ィング層は同一の多官能エポキシ樹脂であり、多官能エ
ポキシ樹脂のエポキシ当量は150〜250であり、コ
ーティング層に耐SF6 分解ガス性に優れた充填剤を含
有することを特徴とするガス絶縁開閉装置。 - 【請求項7】SF6 ガスが充填された容器と、該容器内
に配置された導体と、該導体を絶縁支持する絶縁スペー
サとを備えたSF6 ガス絶縁管路気中送電線において、
前記絶縁スペーサがシリカを含有するエポキシ樹脂組成
物の硬化物で形成され、この表面を被覆するコーティン
グ層からなり、シリカを含有するエポキシ樹脂組成物と
コーティング層は同一の多官能エポキシ樹脂であり、多
官能エポキシ樹脂のエポキシ当量は150〜250であ
り、コーティング層に耐SF6 分解ガス性に優れた充填
剤を含有することを特徴とするガス絶縁管路気中送電
線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18622697A JPH1129727A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 絶縁スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18622697A JPH1129727A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 絶縁スペーサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129727A true JPH1129727A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16184574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18622697A Pending JPH1129727A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 絶縁スペーサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129727A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101514278B1 (ko) * | 2013-11-29 | 2015-04-22 | 한국전기연구원 | 전기 절연체 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18622697A patent/JPH1129727A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101514278B1 (ko) * | 2013-11-29 | 2015-04-22 | 한국전기연구원 | 전기 절연체 |
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