JPH11297275A - 表示用蛍光ランプ - Google Patents

表示用蛍光ランプ

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Publication number
JPH11297275A
JPH11297275A JP9962698A JP9962698A JPH11297275A JP H11297275 A JPH11297275 A JP H11297275A JP 9962698 A JP9962698 A JP 9962698A JP 9962698 A JP9962698 A JP 9962698A JP H11297275 A JPH11297275 A JP H11297275A
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JP
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light
chamber
discharge
cathode
light emitting
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Application number
JP9962698A
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English (en)
Inventor
Koichi Honda
宏一 本多
Nobuo Shibano
信雄 柴野
Akira Kani
章 可児
Kengo Toda
健吾 戸田
Makoto Abiko
誠 安彦
Naoya Kikuchi
直哉 菊地
Hideyuki Asai
秀之 浅井
Jun Hirose
潤 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd, Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Noritake Co Ltd
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力を低減すること。または製造作業性を
向上させると共にカソードの余熱電力を低減する。 【解決手段】透光性前面板、カソード室、透光性前面板
とカソード室との間に略面一に配設されるとともに内面
に蛍光体層が形成された矩形状の複数の発光室25、各
発光室をその放電経路の幅方向に複数に分割してなる発
光小室30a〜30cおよび各発光小室とカソード室と
の間を連通するように発光小室毎に形成された放電孔3
2a〜32cを有する気密容器と;気密容器内に封入さ
れた放電媒体と;気密容器のカソード室内に配設された
カソードと;気密容器の各発光小室内にそれぞれ配設さ
れ、カソードと放電路を形成する複数のアノード31a
〜31cと;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に配設さ
れる表示用蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、表示用蛍光ランプは輝度が高い
ので、表示素子として表示装置に組み込まれることが多
い。そして、このような表示装置により表示できる画面
には多数の絵素が必要であり、これを1つの表示用蛍光
ランプにより構成することは困難である。そこで、通常
は複数の表示用蛍光ランプをマトリックス状(XY配
列)に配列して多数の絵素を配列し、表示画面を構成し
ている。このために、大型かつ高精細な表示装置ほど必
要とする表示用蛍光ランプは多くなる。
【0003】そして、1つの表示用蛍光ランプに絵素を
構成する発光室をできるだけ多く形成すれば、表示用蛍
光ランプの形成あるいは表示装置への配列の手間が軽減
されて有利であるから、発光室を複数形成した表示用蛍
光ランプが最近の主流になっている。
【0004】図11はこのような従来の表示用蛍光ラン
プ1の一例の分解斜視図、図12は、その表示用蛍光ラ
ンプ1の平面図である。これらの図中、符号2は電気絶
縁性を有する気密容器であり、矩形透明ガラス板等より
なる透光性前面板3、有底角筒状の発光室部4およびカ
ソード室部5から構成されている。気密容器1内には放
電媒体である水銀と希ガスが適量封入される。
【0005】発光室部4は、その内部を十字状の隔壁6
により、4つの矩形状発光室6a,6b,6c,6dに
等分し、発光室部4のほぼ中央部底部には各発光室6a
〜6dにそれぞれ個別に連通する放電孔7a,7b,7
c,7dをそれぞれ穿設している。各発光室6a〜6d
内には、その偶角部にて、アノード8a,8b,8c,
8dをそれぞれ設置している。各アノード8a〜8dは
例えば丸棒状の4つのリードピン9a,9b,9c,9
dの各先端部を各発光室6a〜6dの底部挿通孔から気
密に挿通させて各発光室6a〜6d内に所定量突出させ
て形成される。
【0006】図2に示すように各発光室6a〜6d内に
はこれらアノード8a〜8dと各放電孔7a〜7dとを
それぞれ結ぶ図12中破線で示す放電経路10a,10
b,10c,10dをほぼU字状に屈曲させる放電仕切
板11a,11b,11c,11dをそれぞれ配設して
いる。各発光室6a〜6dの内面には、カラー表示の場
合、例えば緑(以下Gという)、青(以下Bという)、
赤(以下Rという)、緑(G)にそれぞれ発光する蛍光
体膜(層)12がそれぞれ被着されており、例えばこれ
らG,B,R,Gで1絵素を構成するようになってい
る。この配列をカルテット配列という。
【0007】図11に示すようにカソード室部5は、例
えばガラスまたはセラミックスにより有底円筒状に形成
され、その開口端を、発光室部4の背面(図11では図
中下面)に、フリットガラスにより気密かつ同心状に固
着している。
【0008】カソード室部5内にはカソード13が同心
状に配設され、このカソード13の両端に電気的に接続
された一対のカソードピン13a,13bの先端部はカ
ソード室部5の底部を垂直方向外方に気密に延出してい
る。
【0009】カソード室部5の中央底部には小円筒状の
排気管14が一体に連成されており、この排気管14の
図示しない開口先端部から気密容器2内の空気が排気さ
れる一方、その排気後水銀や希ガス等の放電ガスが導入
され、その導入後、排気管14の開口先端部がピンチオ
フされて気密に封止される。このような従来の表示用蛍
光ランプ1が各発光室6a〜6d内に放電仕切板11a
〜11dを設ける理由は以下のように考えられる。
【0010】一般に、この種の表示用蛍光ランプ1で
は、適正な放電ガス圧力の下では一定の放電電流に対し
て、放電(陽光柱)の広がりは有限であって、設計でき
る最大の放電経路面積が決定されている。このため、放
電の通る放電経路の最小の幅が適正放電(陽光柱)の幅
よりも大きくなると、1つの放電経路では均一で明るい
発光が確保できなくなる。これに対して、放電経路を表
示面に沿って屈曲させる構成であれば、より幅が大きい
発光室6a〜6dにも対応できるわけである。もちろ
ん、発光室6a〜6d内部を放電仕切板11a〜11d
によりほぼ分割するので、複雑な形状に対応した製造の
負担増加や放電経路10a〜10dの屈曲に必要な余分
な電圧が必要であるといった不利もある。なお、通常、
放電経路10a〜10d幅に比例して発光室6a〜6d
の深さは深くなるから、放電経路10a〜10dを表示
面に沿って分割することにより、これら発光室6a〜6
dの深さを浅くして薄形のコンパクトな表示用蛍光ラン
プ1を形成することができるという別の効果もある。
【0011】また、1つのカソード13を共用できる発
光室6a〜6d数が多いほど、1つの発光室6a〜6d
当りのカソード13を形成する手間や熱陰極の余熱電力
を少なくすることができる。ただし、カソード13を共
用する発光室6a〜6d数の増加にはアノード8a〜8
dの取り出しによる制約が増大する。つまり、各アノー
ド8a〜8dのリードピン9a〜9dがカソード室部5
外面の外側近傍を通過すると、これらリードピン9a〜
9dの途中で誤放電が発生したり、カソード13から放
電孔7a〜7dへ進む放電を邪魔したりする。これらを
防ぐため各リードピン9a〜9dの外周面への電気絶縁
被覆や折り曲げ加工が必要となって製造上煩雑となり作
業性が低下する。したがって、好ましくはリードピン9
a〜9dが発光室部4の底部を貫通する貫通孔をカソー
ド室部5の外側周囲に配設することが要請されるのであ
る。
【0012】そして、この表示用蛍光ランプ1はG,
B,R,Gにそれぞれ発光する蛍光体膜12を形成した
4つの発光室6a〜6dを田の字状に配列する、いわゆ
るカルテット配設により1絵素を構成しており、平面配
置しやすいように絵素の平面形状をほぼ正方形に形成し
ている。このカルテット配列では各発光室6a〜6dの
平面形状もほぼ正方形である。
【0013】そして、図12からわかるように、この表
示用蛍光ランプ1により発光室6a〜6d数、つまり、
セル数を増加するには、図11中上下方向に発光室6a
〜6dを追加するように他の表示用蛍光ランプ1を構成
すればよい。その理由は、カソード室部5は図12中縦
長になるが、全てのアノード8a〜8dをカソード室部
5外面の外側に配置できるので、各アノード8a〜8d
ないしリードピン9a〜9dがカソード12と干渉し
て、配設引き回し等が困難になるのを防止することがで
きるからである。ただし、この表示用蛍光ランプ1では
絵素列が縦1列より横方向に大きくできない。つまり、
絵素を図12中左右方向には追加しようとすると、各ア
ノード8a〜8dないしリードピン9a〜9dがカソー
ド13に干渉するので、各アノード8a〜8d,リード
ピン9a〜9dの配設ないし引き回しが困難になる。
【0014】図13は他の従来の表示用蛍光ランプ1A
の平面図である。この表示用蛍光ランプ1Aは、R,
G,Bにそれぞれ発光する3つの発光室6e,6f,6
gを図中横一列で並べる、いわゆるトリオ配列により1
絵素を構成すると共に、これら発光室6e〜6gの各放
電孔7e,7f,7gが図13中上下方向で隣接するよ
うに、このトリオ配列の1絵素分を追加して一体に連成
し、2絵素を構成している。
【0015】これによれば、図13に示すように各発光
室6e〜6gの各アノード8e,8f,8gは各放電孔
7e〜7g、つまり、カソード室部5外面の外側に形成
することができ、絵素を図13中横方向に追加すること
ができる。つまり、トリオ配列であれば絵素を2列(図
13では上下2段)の表示用蛍光ランプ1Aの設計が容
易であり、上記カルテット配列よりも絵素数を多くする
ことができる。なお、このようなトリオ配列では発光室
6e〜6gの平面形状が長方形になり放電経路を折り曲
げる必要が少ないので、上記表示用蛍光ランプ1の放電
仕切板11a〜11dを形成するという煩雑な設計は採
用されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表示用蛍光ランプ1,1Aではカソード13
を共用する発光室6a〜6d,6e〜6g数を多くした
場合でも全体の電力としては、例えば同一絵素数の陰極
線管(CRT)よりも大きいという指摘があり、充分と
はいえないのが現状である。また、表示用蛍光ランプ
1,1Aの製造作業性も必ずしも良好とはいえないとい
う課題がある。
【0017】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その第1の目的は、消費電力を低減す
ることであり、第2の目的は、製造作業性を向上させる
と共にカソードの余熱電力を低減することができる表示
用蛍光ランプを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、透光
性前面板、カソード室、透光性前面板とカソード室との
間に略面一に配設されるとともに内面に蛍光体層が形成
された矩形状の複数の発光室、各発光室をその放電経路
の幅方向に複数に分割してなる発光小室および各発光小
室とカソード室との間を連通するように発光小室毎に形
成された放電孔を有する気密容器と;気密容器内に封入
された放電媒体と;気密容器のカソード室内に配設され
たカソードと;気密容器の各発光小室内にそれぞれ配設
されて発光室毎に同時駆動され、カソードと放電路をそ
れぞれ形成する複数のアノードと;を具備していること
を特徴とする。
【0019】ここで、透光性前面板は、表示面を構成す
るものであり、透光性ガラスで形成することが可能であ
るが、必ずしも透明である必要はなく、例えば透過波長
選択性または光拡散性を有するものを含む。また、外表
面または内表面に低融点ガラスあるいは透光性樹脂等か
らなる色フィルターを形成したものでもよい。カソード
室とは、カソードが配設された部屋であり、放電孔のみ
で連通するものであれば、発光室と一体的に形成された
ものでもよい。
【0020】放電孔とは、各発光室内のアノードとカソ
ード室のカソードとの間に放電が生起されるように発光
室とカソード室とを区画している部材に形成された孔で
ある。
【0021】カソードとは、電子放射を行なう陰極であ
り、陰極降下電圧の低い熱陰極としてエミッタが塗布さ
れた予熱形のフィラメント電極等が用いられるが、これ
に限らず冷陰極でもよい。
【0022】蛍光体層は、発光室の内壁全面に被着され
ている必要はなく、一部分であってもよい。また、放電
仕切壁の壁面に形成してもよい。
【0023】同一の発光室内を区分する発光小室の両側
の壁面は、蛍光体を塗布するのが主眼であって、発光小
室同志の放電を区分する放電仕切壁は必ずしも必要では
ない。例えば、放電体仕切壁の高さが若干低いものや途
中で切れ目がある壁面でもよい。あるいは、蛍光体塗布
面が底面だけで側面は反射に利用するだけの発光小室と
比較するのであれば、3つの分割陽極に対応する放電経
路を区分する隔壁は省略してもよい。
【0024】この請求項1の発明によれば、1つの発光
室を複数の発光小室に分割し、これら各発光小室に、放
電孔と、各発光室毎に同時駆動されるアノードとをそれ
ぞれ配設しているので、共用カソードと、各アノードと
の放電(陽光柱)が通る各発光小室の放電経路の軸直角
方向に沿う幅が放電(陽光柱)の幅よりも大きくなっ
て、発光室の幅方向両側部の輝度が低下するのを抑制な
いし防止することができる。すなわち、発光室の幅方向
一端から他端までの輝度むらを低減して輝度均斉度を向
上させることができる。
【0025】また、各発光室内の放電経路の幅が各発光
小室により縮小されているので、これら各発光小室内を
通る陽光柱の幅方向の単位断面積当りの放電電流密度を
増大させて、輝度の向上を図ることができる。したがっ
て、各発光室の輝度を発光室の分割前の輝度とほぼ同一
とすれば、各発光室内の放電経路の放電電流密度を減少
させて、消費電力の節電を図ることができる。
【0026】さらに、通常、各発光室の深さは各発光室
の放電経路幅に比例して深くなるが、この発光室の放電
経路幅が各発光小室により縮小されているので、各発光
室の深さを浅くすることができる。したがって、その
分、表示用蛍光ランプの薄形化を図ることができる。
【0027】請求項2の発明は、複数の発光室を、これ
らの各アノードが気密容器の一端部側に位置するように
配設して1絵素を構成していることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、複数の発光室の各アノ
ードが気密容器の一端部側に位置して1絵素を構成して
いるので、例えば気密容器のほぼ中央部に配設されるカ
ソードに、各アノードが干渉してアノードのリード線
(ピン)の途中で誤放電が発生したり、アノードないし
リード線(ピン)の引き出しが困難になるのを防止する
ことができる。
【0029】請求項3の発明は、透光性前面板、カソー
ド室および透光性前面板とカソード室との間に略面一に
配設されるとともに内面に蛍光体層が形成された矩形状
の複数の発光室を有し、発光室とカソード室との間を連
通する放電孔が発光室毎に形成された気密容器と;気密
容器内に封入された放電媒体と;気密容器のカソード室
内に配設されたカソードと;気密容器の発光室内に配設
され、カソードと放電路を形成する複数のアノードと;
各発光室内の放電路を2回以上180゜屈曲させて各放
電路長を延長させる放電仕切壁と;を具備していること
を特徴とする。
【0030】この発明によれば、放電仕切板により各発
光室内の放電経路を180゜屈曲させる回数が2回以上
であるので、各発光室の放電経路の軸直角方向(幅方
向)断面をほぼ3分割以上で分割した請求項1の発明と
ほぼ同様の構成となり、陽光柱が発光室内の幅方向一側
端から他側端まで通って、蛍光体膜を励起して発光させ
るので、各発光室内の一側端から他側端までの輝度むら
を低減して輝度均斉度の向上を図ることができる。
【0031】また、各発光室の放電経路を幅方向にほぼ
3分割以上で分割しているのと同様であるので、請求項
1の発明とほぼ同様に、各発光室の放電経路の軸直角方
向に沿う幅を縮小させることができる。このために、こ
れら狭い放電経路を通る陽光柱の幅方向の単位断面積当
りの放電電流密度を増大させて、輝度の向上を図ること
ができる。したがって、各発光室の輝度を発光室の分割
前の輝度とほぼ同一のものとすれば、各発光室内の放電
経路の放電電流密度を減少させて、消費電力の節電を図
ることができる。
【0032】さらに、請求項1の発明とほぼ同様に、各
発光室の放電経路幅を縮小させているので、各発光室の
深さを浅くすることができる。したがって、その分表示
用蛍光ランプの薄形化を図ることができる。
【0033】請求項4の発明は、複数の発光室を、これ
らの各アノードが気密容器の一端部側に位置するように
配設して1絵素を構成していることを特徴とする。
【0034】この発明によれば、複数の発光室の各アノ
ードが気密容器の一端部側に位置して1絵素を構成して
いるので、例えば気密容器のほぼ中央部に配設されるカ
ソードに、各アノードないしそのリード線(ピン)が干
渉して誤放電が発生したり、アノード端子の引き出しが
困難になるのを防止することができる。
【0035】請求項5の発明は、透光性前面板、カソー
ド室および透光性前面板とカソード室との間に略面一に
配設されるとともに内面に蛍光体層が形成された矩形状
の複数の発光室を有し、発光室とカソード室との間を連
通する放電孔が発光室毎に形成されると共に、隣接する
複数の発光室の一辺側に隣接し、または一体になるよう
に形成された気密容器と;気密容器内に封入された放電
媒体と;気密容器のカソード室内に配設されたカソード
と;気密容器の発光室内に配設され、カソードと放電路
を形成する複数のアノードと;各発光室内の放電路を1
80゜屈曲させる屈曲部を2箇所以上設けると共に、隣
り合う発光室の一方の放電路の一部を、この発光室のア
ノードが、他方の発光室のアノードに気密容器の同一端
部側で並設されるように延長させる放電仕切壁と;を具
備していることを特徴とする。
【0036】この発明によれば、上記請求項3の発明と
同様に、放電仕切板により各発光室内の放電路を180
゜屈曲させる回数が、2回以上であるので、各発光室の
放電経路の幅方向断面をほぼ3分割以上で分割したのと
ほぼ同様の構成となる。このために、本発明も請求項3
の発明と同様に、各発光室内の幅方向一側端から他側端
までの輝度均斉度を向上させることができる。また、各
発光室内の輝度向上または消費電力の節電と表示用蛍光
ランプの薄形化を図ることができる。
【0037】さらに、隣り合う発光室の一方の延長放電
路により、これら隣り合う発光室の両アノードどうしが
気密容器の同一端部側で並ぶので、これらアノードを、
例えば気密容器の中央部に配設されるカソードの外側に
配設することができる。
【0038】このために、各アノードないしそのリード
線(ピン)がカソードに干渉して誤放電が発生したり、
各アノードの端子の引き出しが困難になるのを防止する
ことができる。このために、ランプ製造上の作業性を向
上させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る表
示用蛍光ランプを図1〜図10に基づいて説明する。な
お、これらの図中、同一部分または相当部分には同一符
号を付している。
【0040】図1は本発明の第1の実施形態に係る表示
用蛍光ランプ20の正面図、図2は図1の要部拡大平面
図、図3は同表示用蛍光ランプ20の概略分解斜視図で
ある。
【0041】これらの図において、21は気密容器であ
り、これは透光性前面板22、発光室部23およびカソ
ード室部24から構成されている。気密容器21内には
放電媒体である水銀と希ガスが適量封入される。
【0042】透光性前面板22は透光性ガラスで成形さ
れている。発光室部23は、有底横長角筒状の例えば金
属製容器の内,外両面を含む全面にガラス被膜をコーテ
ィングしたホーロー製またはセラミック製であり、その
内部には図1に示すように1画素をなす例えば矩形状の
4つの発光室25を、ほぼ同一面上にて例えば田の字状
のカルテット配列で配列して1絵素を構成しており、発
光室部4の図3中上面側の開口端26には透光性前面板
22が低融点のフリットガラスなどによって気密に封着
されている。
【0043】カソード室部24は発光室部23の背面側
(図3では下方)に取り付けられている。カソード室部
24は、例えばガラスまたはセラミックス等により発光
室部23の幅とほぼ同一ないし小さい長径で有底楕円状
に形成されている。カソード室部24の内底部には熱陰
極からなるカソード27が配設されている。
【0044】図1に示すように発光室部23は、矩形の
角筒枠状の側壁23aと、この側壁23a内をほぼ十字
状に4等分して4つの長方形の発光室25をマトリック
ス状に配列せしめる十字状仕切板28と、発光室25側
とカソード室部24側とを仕切るように設けられた底面
部29とからなり、透光性前面板22の内面の一部とで
空間を形成している。
【0045】図1に示すように1画素をなす発光室25
の4つを、例えばカルテット配列で配列することにより
1絵素を形成しており、例えばB(青)、G(緑)でそ
れぞれ発光する蛍光体膜(層)25aを形成した図中上
段の発光室25,25を左右に並設すると共に、これら
発光室25,25の下段にて、G(緑)と赤(R)でそ
れぞれ発光する蛍光体膜25aを形成した発光室25,
25を左右に並設することにより1絵素を構成してい
る。
【0046】図2に示すようにこれらの各発光室25
は、その内部を幅方向(図1,2では横方向)にほぼ3
等分する位置にて、例えば2枚の放電仕切板25b,2
5bをそれぞれ配設し、各発光室25を幅方向にほぼ3
等分して3つの発光小室30a,30b,30cをほぼ
平行に並設している。
【0047】これらの各発光小室30a〜30c内の底
部29上には、その一端部上にアノード31a,30
b,31cをそれぞれ並設し、その他端部には放電孔3
2a,32b,32cをそれぞれ穿設している。各アノ
ード31a〜31cは図3に示すように棒状のリードピ
ン33a,33b,33cと一体に形成されており、発
光室部23の底部29に穿設された図示しないアノード
挿通孔から各リードピン33a〜33cの図中上端部を
適量挿通して、各発光小室30a〜30c内に所定長突
出した先端部をアノード31a〜31cにそれぞれ形成
している。各リードピン33a〜33cがアノード挿通
孔を挿通する挿通部回りはフリットガラスにより気密に
封着される。
【0048】各発光小室30a〜30cの各放電孔32
a〜32cは発光室部23の底部29を厚さ方向に貫通
してカソード室部24内に連通し、各アノード31a〜
31cとカソード27とで放電が発生したときに、その
放電(陽光柱)が各放電孔32a〜32cを通って各発
光小室30a〜30c内に入り、各蛍光体膜25aを励
起して、その蛍光色R,G,Bにそれぞれ発光させるよ
うになっている。
【0049】したがって、図1に示すように各発光小室
30a〜30cの蛍光体膜25aは各発光室25毎に同
色の蛍光体膜R,G,Bがそれぞれ形成されており、こ
れら蛍光体膜25aは各発光小室30a〜30cの内底
面と、十字状仕切板28の内側面と、各放電仕切板25
bの両側面とにそれぞれ形成されている。
【0050】そして、図1,2に示すように各アノード
31a〜31cは各発光小室30a〜30cの外部にお
いて、各発光室25毎に、各抵抗34a,34b,34
cを介して共通結線35により1本に接続され、3本1
組のアノード31a〜31cは各発光室25毎に同時通
電(駆動)され、3つ1組の発光小室30a〜31cが
1つの発光室25として同一点灯動作を行なう。
【0051】すなわち、各組のアノード31a〜31c
は同時同一動作だから、これらを共通結線36により1
本に接続して同時駆動させるが、仮に1つのアノード3
1aで最初の放電が生起すると、大きな電圧降下のため
に電流はこの1つのアノード31aに集中してしまい、
残りのアノード31b,31cは放電できない。そこ
で、各アノード31a〜31cと共通結線36までの間
に、抵抗34a〜34cを各々直列に挿入して1つのア
ノード31aへの電流集中の防止を図っており、これに
より、全アノード31a〜31cを均等に放電動作させ
ることが可能になる。なお、同じ発光室25内の各放電
仕切板25の両側面は、蛍光体膜25aを塗布するのが
主眼であって、発光小室30a〜30c同志の放電を厳
格に区分する必要はない。したがって、各放電仕切板2
5bの高さが各発光室25の側壁よりも若干低いものや
途中で切れ目がある壁面でもよく、あるいは、蛍光体塗
布面が底面だけで側面は反射に利用するだけの発光室構
成と比較するのであれば、3つの分割アノード31a〜
31cに対応する放電経路を区分する隔壁は省略しても
よい。
【0052】一方、カソード室部24内に配設されたカ
ソード27はフィラメントコイルにエミッタ物質を塗布
した熱陰極に形成されており、カソード27の両端に接
続された一対のリードピン(線)37a,37bはカソ
ード部24の底部を気密に貫通して外部に延出してから
図示しない点灯回路に電気的に接続され、かつ支持され
ている。38は排気管であり、カソード部24の底面か
ら背面(図3では下面)方向外方に突設されている。ま
た、カソード室部24内には図示しない水銀放出構体が
配設されており、これは基体の一面側にゲッターとして
のZr−Al合金を被着させ、他面側にTi−Hg合金
を被着させたものであり、水銀放出構体を気密容器21
の外部からの高周波誘導加熱により、加熱させて、気密
容器21内に水銀を蒸発させるようになっている。な
お、透光性前面板22の内、外一方の面には図示しない
細帯状のブラックストライプが各発光室25の外周を囲
むように黒色塗料の印刷等により形成されている。
【0053】つまり、ブラックストライプは各発光室2
5間と、B,G,G,Rにそれぞれ発光する4室の発光
室25により構成される各絵素同士間と、各絵素の外周
を包囲するように透光性前面板22の内面または外面に
黒色塗料の印刷によって一連に形成され、コントラスト
の向上が図られている。
【0054】次に、このように構成された表示用蛍光ラ
ンプ20の作用を説明する。
【0055】所要の発光室25の例えば図1中下段左端
の3本1組のアノード31a,31b,31cが同時に
通電され、カソード27との間に所要のランプ電圧が印
加されると、これら3本のアノード31a〜31cとカ
ソード27との間で放電が発生して3本の陽光柱がそれ
ぞれ発生する。
【0056】これら3本の陽光柱はカソード27から各
放電孔32a〜32cを経て、印加中の3本のアノード
31a〜31cを有する3つの各発光小室30a〜30
c内にそれぞれ侵入し、これら発光小室30a〜30c
内の内底面と放電仕切板25aの両内側面と、十字状仕
切板28の内側面の各蛍光体膜25aを励起して各発光
小室30a〜30cが緑(G)に発光する。
【0057】したがって、この発光室25内には、その
幅方向中間部の発光小室30bと、その両側の発光小室
30a,30cとに、ほぼ並行に陽光柱が通って、各発
光小室30a〜30cの蛍光体膜25aをそれぞれ励起
して発光させるので、各発光室25内の幅方向一端から
他端までの輝度むらを低減して輝度均斉度を向上させる
ことができる。
【0058】また、このように構成された表示用蛍光ラ
ンプ20の複数本を図1中横方向に並設して一体に連成
することにより絵素数を増加させてもよく、これによれ
ば1本の表示用蛍光ランプ20による発光室25の数を
増加させることができるので、この表示用蛍光ランプ2
0の製造上の作業性を向上させることができる。
【0059】また、図1に示すように各発光室25の全
アノード31a〜31cを気密容器21の外側端部(図
1では上下端部)側に配設し、カソード室部24外面の
外側方に配置しているので、これら全アノード31a〜
31cないしリードピン33a〜33cがカソード27
と干渉するのを防止することができる。このために、こ
れらアノード31a〜31cの設置ないし配線を容易に
行なうことができると共に、これらアノード31a〜3
1cのリードピン33a〜33cの途中で誤放電が発生
するのを防止することができる。
【0060】そして、同一点灯動作をおこなう発光室2
5内を複数の発光小室30a〜30cにより幅方向に分
割したので、消費電力が節電することができるという新
しい知見を得た。次に、かかる新しい知見に基づく節電
効果を持たらす原理について説明する。
【0061】一般に、放電の軸方向に対して垂直方向、
つまり、放電の幅方向の広がりは自由だから放電経路の
断面形状は円形が理想的である。しかし、平面的なXY
配列の発光室25(以下セルという場合もある。)の形
成を考えると正方形も妥当な断面形状である。また、縦
横比が0.5〜2の範囲であれば長方形断面も実用上の
問題は小さい。
【0062】図4は従来の放電経路Aの断面を示した模
式図であり、代表的な正方形で表している。上辺はガラ
ス板B等の透明材料で形成される表示面である。他の側
面Cと底面Dは蛍光体が塗布された発光面Cである。側
面Cにも蛍光体を塗布すると、底面Dだけの塗布の場合
と比較して約2倍の発光効率が得られ、また、視野角も
広くなるため、このような構成が最近の主流となってい
る。したがって、以下の説明のセル構成はこの図と相似
形のもので考える。
【0063】一般に、セルの輝度は放電電流量で変化す
るが、放電経路断面を流れる電流密度が同じであれば大
きな差はない。このことは、通常利用される放電ガス圧
力範囲において例えば1〜600mm2 の放電経路断面
積で実験的に確かめることができた。
【0064】一方、図5も放電経路の断面図を示してい
る。これは図4で示す放電経路Aの大きな正方形断面
を、図5中上下方向で2等分E,Fし、さらに、その表
示面B側(図5中上方側)に配置した上部放電路断面F
を2つの小さな正方形断面の放電経路G,Hに2等分し
た場合、つまり、図4で示す大きな放電経路Aの断面
と、その放電路断面Aを4等分した小さな放電路Gまた
はHとを比較して示している。
【0065】ところで、本来、正方形断面の放電経路を
流れる電流密度が同じであれば、正方形の大きさに係わ
らず輝度も同じである。したがって、2つの小さい放電
経路G,Hの正方形の断面積の和は大きい放電経路Eま
たはFの正方形の断面積の半分であるから、電流量は半
分でよい。これに基づけば、n個の正方形断面の放電経
路を表示面B側に配置すると、同一輝度で電流流量を1
/nに低減することができる。また、この小さい放電路
G,Hのセル(発光室)高さも1/nになりコンパクト
な表示素子が得られる。これらの関係は断面形状が正方
形でなくても成立する。すなわち、分割前の放電経路断
面と分割後の断面形状が相似形であれば、同じ関係にな
るからである。さらに、この相似関係から発光面C,D
の蛍光体塗布面積も同一で、高価な蛍光体の使用量は分
割構成しても増加しないことがわかる。
【0066】したがって、図1、図2で示すように1つ
の発光室25を3つの発光小室30a〜30cに分割し
た表示用蛍光ランプ20によれば、上述したようにこの
分割後の発光室25の輝度を分割前の発光室25の輝度
と同一のものとすれば、消費電力を節電することができ
る。
【0067】図6は本発明の第2の実施形態に係る表示
用蛍光ランプ20Aの平面図である。この表示用蛍光ラ
ンプ20Aは図7で示す1つの発光室25Aの3つを例
えば図中横方向に並設するトリオ配列で一体に構成した
点に特徴がある。
【0068】図7に示すように各発光室25Aは、その
幅方向長さをほぼ3等分する位置において、例えば2枚
の放電隔壁39a,39bをそれぞれ配設することによ
り、図7中破線で示す1本の放電経路40を2回180
゜屈曲させることにより、あたかも図1で示す表示用蛍
光ランプ20のように発光室25を幅方向にほぼ3等分
したと同様の作用効果を奏するように構成した点に特徴
がある。
【0069】すなわち、各放電隔壁39a,39bの長
手方向長さは、隣り合う発光室25Aどうしを図7中横
方向で仕切るセル側壁25yよりも、放電経路40の幅
方向長さに相当する分だけ短かく形成されている。一方
(図7では左方)の放電隔壁39aの図7中上端は図7
中発光室25Aの上端壁25xの内面にほぼ直角に固着
ないし一体に形成され、他方の放電隔壁39bの図7中
下端は発光室下端壁25zの内面にほぼ直角に固着ない
し一体に形成されている。
【0070】そして、発光室25Aは、その内部の一偶
角部(図7では右下隅)にてアノード31を立設する一
方、このアノード31の対角線方向の偶角部(左上隅)
にて放電孔32を穿設している。
【0071】アノード31は図1〜図3で示す各アノー
ド31a〜31cと同様にリードピン33a〜33cを
各発光室25内に所定量挿入したときの先端部分よりな
り、放電孔32も各発光室25A内部とカソード室部2
4内部とを連通させる貫通孔である。
【0072】そして、このように構成された発光室25
Aの例えば3つを図6に示すように横方向に一体に並設
してトリオ配列し、これらの各発光室25A内に例えば
R,G,Bに発光する蛍光体膜25aを形成することに
より1絵素を構成することができる。
【0073】各蛍光体膜25aは図7で示すように各発
光室25Aの内底面、図中上下一対の上、下端壁25
x,25yの内面、左右一対の側壁25y,25yの内
面および一対の放電隔壁39a,39bの両側面にそれ
ぞれ形成される。
【0074】したがって、各発光室25A内は、一対の
放電隔壁39a,39bにより、図1の表示用蛍光ラン
プ25と同様にあたかも放電幅方向に3分割したように
構成されているので、図1の表示用蛍光ランプ25とほ
ぼ同様に、幅方向の輝度むらを低減することができると
共に、消費電力の低減を図ることができる。また、全ア
ノード31が気密容器22の一端部側に揃えて全て配設
されているので、全アノード31をカソード27と干渉
させずに配設ないし配線を行なうことができる。
【0075】さらに、図6で示すように構成された表示
用蛍光ランプ20Aの図中上端部(放電孔32側端部)
に、他の表示用蛍光ランプ20Aを一体に並設して2段
2絵素の表示用蛍光ランプに一体に形成してもよく、さ
らに、この2絵素の表示用蛍光ランプを図6中横方向に
一体に連成して2行2列、すなわち4絵素の表示用蛍光
ランプに構成してもよく、さらにまた、4絵素以上の表
示用蛍光ランプに一体に構成してもよい。
【0076】また、図6で示す表示用蛍光ランプ20A
は図1等で示す表示用蛍光ランプ20に比して、アノー
ド31と放電孔32の設置数を減少させることができる
と共に、電流制限用の抵抗34a〜34cと共通結線3
6を省略することができるので、ランプ製造上の作業性
を向上させることができる。
【0077】しかし、この表示用蛍光ランプ20Aでは
放電経路40を2回180゜屈曲させるので、放電経路
40の距離が長くなる。このため、放電電圧の上昇が懸
念されるので、次に、これら表示用蛍光ランプ20,2
0Aの消費電力を図8、図9に基づいて比較検討する。
【0078】図8は図1等で示す表示用蛍光ランプ20
の並列電圧印加方式の放電経路41の模式図であり、図
9は図6等で示す表示用蛍光ランプ20Aの直列電圧印
加方式の放電経路42の模式図である。
【0079】並列電圧印加方式は共用のカソード27と
例えば最少3つのアノード31a〜31との間にそれぞ
れ並列にランプ電圧を印加する方式であり、他方の直列
電圧印加方式はカソード27と例えば最少1つのアノー
ド31に直列にランプ電圧を印加する方式である。
【0080】これら両表示用蛍光ランプ20,20Aの
放電孔32a〜32cと32、陰極間距離や放電経路の
長さで両者に大きな差はないものとし、いま、カソード
27とアノード31a〜31b、31とに掛かる電圧を
次のような要素部分に分解して比較する。
【0081】
【外1】
【0082】したがって、並列印加電圧Vpと直列印加
電圧Vsは次の数1式で表わすことができる。
【0083】
【数1】
【0084】なお、直、並列電圧印加方式においても各
放電孔32a〜32c,32部分でも放電経路41,4
2はカソード27からの放電が垂直方向に1回曲げられ
て各発光室25,25A内へ進入するものとしている。
また、同一輝度で比較するならば各経路41,42を流
れる電流(密度)Iは両者同じであり、直、並列印加方
式に必要な各々の電力WpとWsは次の数2式で表わさ
れる。
【0085】
【数2】
【0086】したがって、次の数3式が成立する。
【0087】
【数3】Wp−Ws=2(VE+vLk)I
【0088】このために、並列電圧印加方式の方が消費
電力が大きい(Wp>Ws)ことが想定される。なお、
並列電圧印加方式は付加する電流制限用抵抗34a〜3
4cでの消費電力が多い点でも不利となる。
【0089】したがって放電経路をn分割した場合は次
の数4式が成立する。
【0090】
【数4】Wp−Ws=(n−1)(VE+vlk)I
【0091】そこで、この数4式を想定して放電経路分
割数n、3分割した表示部分の発光小室25Aの長さL
dおよびカソード27と放電孔32a〜32c,32と
の距離Lkを変化させた場合の両タイプの表示用蛍光ラ
ンプ20,20Aを製造して数4式の検証を行なった。
【0092】その結果、カソード27と、放電孔32a
〜32c,32との距離、表示部分の放電路長や放電経
路41,42の屈曲角度等において両構成の間には微妙
な相違があるため、完全に一致した結果は得られなかっ
たものの、数4式の関係が基本的に成立することが確め
られた。この関係式から以下の2つのことが検証され
た。
【0093】第1は、放電経路41,42の分割数nが
大きいほど直列電圧印加方式の方が電力消費低減の点で
有利になることである。本発明の図6、図7で示す表示
用蛍光ランプ20Aの直列印加方式の放電経路42の各
発光室25A内での180゜の屈曲点は2以上とする。
屈曲が1回あるいはない場合と比較して消費電力を小さ
くできるからである。また、1回の屈曲では放電孔32
a〜32c,32とアノード31a〜31c,31が発
光室25,25Aの同一辺に集中し、アノード31a〜
31c,31のカソード部24の外部形成が困難になっ
て、トリオ配列でも絵素2列が不可能になるからであ
る。
【0094】第2は、カソード27と放電孔32a〜3
2c,32との距離L,kが大きな値になる設計の場
合、直列電圧印加方式がより消費電力低減の点で有利に
なる。すなわち、カソード27共用の発光室25,25
A数が大きいほどLkも大きくなるから、熱陰極の余熱
電力を削減する方策と、直列電圧印加方式で消費電力を
低減する方策は併用できることがわかる。
【0095】さらに、発光室25,25A内の放電経路
41,42を分割する利点としては、前述したように発
光室25,25Aを薄くできることや上記した2点の他
にもある。さらにまた、図12,図13に示すように隣
り合う複数の各発光室6a〜6d,6e〜6gの各放電
孔7a〜7d,7e〜7gは一般的に隣接して配置され
る。この場合、点灯発光室6a〜6d,6e〜6gで生
起したカソード12室の放電発光は、隣接する放電孔を
通して非点灯発光室へも入射し漏れ発光となる。漏れ発
光量は放電孔の大きさに比例するので、n分割して放電
孔が小さくなれば漏れも少ない。あるいは、分割すれば
放電孔7a〜7d,7e〜7gが隣接しない配置が可能
となることでも漏れ光を減少できる。したがって、表示
品位の高い表示用蛍光ランプを得ることができるという
利点がある。
【0096】図10は本発明の第3の実施形態に係る表
示用蛍光ランプ20Bの平面図である。この表示用蛍光
ランプ20Bは例えばG,B,R,Gにそれぞれ発光す
る蛍光体膜を形成した4つの発光室25B,25C,2
5D,25Eをカルテット配列で配列して1絵素を構成
しており、図10中、下段の左右の発光室25C,25
Eに、延長放電経路43,44をそれぞれ一体に連成し
た点等に特徴がある。
【0097】すなわち、表示用蛍光ランプ20Bは各発
光室25B〜25E内を幅方向にほぼ3等分する位置
に、放電隔壁39c,39dをそれぞれ設け、各発光室
25B〜25Eの図中破線で示す各放電経路45,4
6,47,48を180゜屈曲させる屈曲部を2箇所形
成している。
【0098】一対の延長放電経路43,44は図10中
下段の左右の発光室25C,25Eの放電経路46,4
8の左,右端部を、図中上段の左右の発光室25B,2
5Dの放電経路46,47の側方で並設されるように、
一対の延長用放電隔壁49,50により形成されてい
る。
【0099】そして、これら左右一対の延長用放電経路
43,44の終端部上に、下段の発光室25C,25E
のアノード31d,31eをそれぞれ立設することによ
り、これらアノード31d,31eが発光室部23の図
中上端部にて、上段の発光室のアノード31f,31g
と隣り合うように配置することができる。これにより、
各発光室25B〜25Eの全アノード31d〜31gを
発光室部23(図3参照)の一端部だけに配置すると共
に、1列に配置することができる。
【0100】したがって、このように構成された2本の
表示用蛍光ランプ20B,20Bを図10中上下対称に
配置して一体に形成することにより、絵素を上下2段に
対称配置して絵素の表示用蛍光ランプを形成することが
できる。さらに、この上下2段の対称絵素を形成した表
示用蛍光ランプを図中左右方向に一体に増設しても、全
アノード31d〜31gを発光室部23の上下両端部に
それぞれ配置してカソード部24の外側に配置すること
ができる。したがって、カソード27共用の発光室数を
容易に増加させることができると共に、全アノード31
d〜31gの配設ないしそのリード線の引き回しを容易
に行なうことができる。
【0101】なお、このような延長放電路43,44を
形成する方法では放電経路の折り曲げ回数は直接関係し
ないが、後述するように同一の放電経路断面形状、同一
の発光室面積、正方形に近い絵素形状といった観点から
は、放電経路の折り曲げ回数は2回以上が好ましい。
【0102】また、このような延長放電経路形成手法は
トリオ配列の絵素にも採用することができる。例えば1
つの列のR,G,Bに発光する所要の発光室の放電経路
の一部を隣接発光室列まで延長すればよいからである。
これによって、絵素2列のアノードが発光室部一端部で
1列に整列して形成できる。したがって、これと上下対
称の絵素を下方へ追加すれば、絵素4列の表示用蛍光ラ
ンプを形成してカソード27共用の発光室数を増加させ
ても製造の負担は少ない。
【0103】以上のように、放電経路を隣接の1セル列
延長すれば、カソード27共用発光室数が従来の2倍に
増やす構成が可能であることがわかる。さらに、延長発
光室列数を3とすれば従来の4倍の共用発光室数を有す
る表示用蛍光ランプの設計も同様に可能となる。
【0104】なお、共用カソード27の電子放射能力に
は限界があるため、共用発光室数を無制限に増加させる
ことはできない。しかし、カソード27の余熱電力削減
の観点からは例えば8絵素に対応した発光室数(トリオ
配列で24、カルテット配列で32)以上が好ましい。
【0105】上記設計での留意点を以下に説明する。
【0106】(1)放電孔32a〜32c,32はカソ
ード27に近づけて形成する。カソード27共用発光室
の場合、平均距離が最も小さくなるようにする。これは
カソード27室内の放電は発光室の発光に寄与しない無
効電力を消費するからである。
【0107】(2)アノード31a〜31g,31は絵
素内で放電孔32a〜32c,32から遠い位置に形成
し、放電経路40〜48の折り曲げ回数は少なくする。
前者はアノード31a〜31g,31の挿通孔をカソー
ド27室外部に形成しやすくするためであり、後者は折
り曲げによる無効電力を少なくするためである。このた
め、発光室25内の分割にはできるだけ長い放電経路4
0〜48でおこなうとよい。また、発光室25内の放電
路長の総和は、その放電経路断面積の平方根あるいは経
路幅に対して、カルテット配列では8倍、トリオ配列で
は25倍以上とするのが電力低減の観点から好ましい。
【0108】(3)各絵素形状は放電孔32a〜32
c,32を含めて同一であって、XY配列であることか
ら長方形、好ましくは正方形が最適である。これは自然
な映像画面を容易に構成するという要請に叶った一般的
なものである。
【0109】(4)絵素内に形成される各発光室25は
ほぼ同一面積とする。輝度すなわち色の調整は電流で可
能だから、色毎の発光室面積が相違しても構わない。し
かし、同一面積の方が違和感が少なく好ましい画面が得
られる。
【0110】(5)同一発光室内の放電経路40〜48
の断面形状は一定にする。放電経路40〜48の断面積
が変化すると電流密度も変わり輝度差が発生して好まし
くないし、断面積が小さくなる所で余分の電圧が必要と
なる。また、電流密度が同じでも幅や深さが相違すれば
輝度が変化する。製造面からみても、段差がある複雑な
セルの形成は大きな労力を必要として好ましくない。
【0111】以上の留意点は表示用蛍光ランプの用途や
駆動方法によっては適宜変更可能なものもあるが、一般
的に好ましい設計方針である。
【0112】これらを満足する一例が図10で示す表示
用蛍光ランプ20Bであって、放電経路40〜48の折
り曲げを180゜だけで構成している。この利点は、同
じ放電経路40〜48の断面形状で表示部分を分割した
場合でも、任意の発光室面積の設計が可能なため、各発
光室25B〜25Eが同一面積でかつ正方形の絵素とす
ることができる。例えば、図6中で横と縦方向の放電経
路40〜48を両用する(これによって90゜折り曲げ
点ができる)と、絵素形状あるいは発光室面積のどちら
かに制限ができてしまうのである。
【0113】なお、図10で示す発光室25B〜25E
の構成では各発光室25B〜25Eの平面形状がみな同
一ではないし正方形でもないから、従来のカルテット配
列と違って不自然な見え方が懸念される。しかし、従来
のカルテット配列と比較した結果では大きな支障は認め
られず、全点灯で1絵素が白色に見えるまでの混色距離
は短くなって、むしろ従来形状よりも好ましいものであ
った。どうしても正方形で同一形状の発光室が必要であ
れば、以下のような手法が採用できる。
【0114】絵素の周囲に黒色の枠を形成してコントラ
スト改善等を図る手法が一般的である。また、図10の
ような発光室25B〜25Eの場合、例えば放電経路4
0〜48の左右の延長放電経路43,44上を黒色で覆
い黒枠として利用すれば、4つの発光室25B〜25E
全部を正方形の表示発光部分とすることが可能となる。
この方法の不利な点は、表示発光電力の内、黒色で被覆
された部分が無効となることであるが、放電経路40〜
48の分割数nが大きければ無効部分の割合は充分小さ
なものとすることができる。また、黒色被覆部分のう
ち、上段部分だけを被覆すれば無効部分を少なくでき
る。この発光室形状は4つとも長方形ではあるが、従来
の配置と近似したものとなる。
【0115】また、図10の各発光室25B〜25Eで
は図9で示した直列電圧印加としているが、同一動作の
発光室として並列電圧印加の放電経路を併用できる。
【0116】以上の説明でわかるように、本発明の表示
用蛍光ランプ20〜20Bでは従来と異なる特殊な製造
方法は必要としない。また、高輝度がでやすい熱陰極を
中心に説明したが、長寿命を特徴とする冷陰極の表示用
蛍光ランプであっても同様に適用できる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、1つの発光室を複数の発光小室に分割し、これら
各発光小室に、放電孔と、各発光室毎に同時駆動される
アノードとをそれぞれ配設しているので、共用カソード
と、各アノードとの放電(陽光柱)が通る各発光小室の
放電経路の軸直角方向に沿う幅が放電(陽光柱)の幅よ
りも大きくなって、発光室の幅方向両側部の輝度が低下
するのを抑制ないし防止することができる。すなわち、
発光室の幅方向一端から他端までの輝度むらを低減して
輝度均斉度を向上させることができる。
【0118】また、各発光室内の放電経路の幅が各発光
小室により縮小されているので、これら各発光小室内を
通る陽光柱の幅方向の単位断面積当りの放電電流密度を
増大させて、輝度の向上を図ることができる。したがっ
て、各発光室の輝度を発光室の分割前の輝度とほぼ同一
とすれば、各発光室内の放電経路の放電電流密度を減少
させて、消費電力の節電を図ることができる。
【0119】さらに、通常、各発光室の深さは各発光室
の放電経路幅に比例して深くなるが、この発光室の放電
経路幅が各発光小室により縮小されているので、各発光
室の深さを浅くすることができる。したがって、その
分、表示用蛍光ランプの薄形化を図ることができる。
【0120】請求項2の発明によれば、複数の発光室の
各アノードが気密容器の一端部側に位置して1絵素を構
成しているので、例えば気密容器のほぼ中央部に配設さ
れるカソードに、各アノードが干渉してアノードのリー
ド線(ピン)の途中で誤放電が発生したり、アノードな
いしリード線の引き出しが困難になるのを防止すること
ができる。
【0121】請求項3の発明によれば、放電仕切板によ
り各発光室内の放電経路を180゜屈曲させる回数が2
回以上であるので、各発光室の放電経路の軸直角方向
(幅方向)断面をほぼ3分割以上で分割した請求項1の
発明とほぼ同様の構成となり、陽光柱が発光室内の幅方
向一側端から他側端まで通って、蛍光体膜を励起して発
光させるので、各発光室内の一側端から他側端までの輝
度むらを低減して輝度均斉度の向上を図ることができ
る。
【0122】また、各発光室の放電経路を幅方向にほぼ
3分割以上で分割しているのと同様であるので、請求項
1の発明とほぼ同様に、各発光室の放電経路の軸直角方
向に沿う幅を縮小させることができる。このために、こ
れら狭い放電経路を通る陽光柱の幅方向の単位断面積当
りの放電電流密度を増大させて、輝度の向上を図ること
ができる。したがって、各発光室の輝度を発光室の分割
前の輝度とほぼ同一のものとすれば、各発光室内の放電
経路の放電電流密度を減少させて、消費電力の節電を図
ることができる。
【0123】さらに、請求項1の発明とほぼ同様に、各
発光室の放電経路幅を縮小させているので、各発光室の
深さを浅くすることができる。したがって、その分表示
用蛍光ランプの薄形化を図ることができる。
【0124】請求項4の発明によれば、複数の発光室の
各アノードが気密容器の一端部側に位置して1絵素を構
成しているので、例えば気密容器のほぼ中央部に配設さ
れるカソードに、各アノードないしそのリード線(ピ
ン)が干渉して誤放電が発生したり、アノード端子の引
き出しが困難になるのを防止することができる。
【0125】請求項5の発明によれば、上記請求項3の
発明と同様に、放電仕切板により各発光室内の放電路を
180゜屈曲させる回数が、2回以上であるので、各発
光室の放電経路の幅方向断面をほぼ3分割以上で分割し
たのとほぼ同様の構成となる。このために、本発明も請
求項3の発明と同様に、各発光室内の幅方向一側端から
他側端までの輝度均斉度を向上させることができる。ま
た、各発光室内の輝度向上または消費電力の節電と表示
用蛍光ランプの薄形化を図ることができる。
【0126】さらに、隣り合う発光室の一方の延長放電
路により、これら隣り合う発光室の両アノードどうしが
気密容器の同一端部側で並ぶので、これらアノードを、
例えば気密容器の中央部に配設されるカソードの外側に
配設することができる。
【0127】このために、各アノードないしそのリード
線(ピン)がカソードに干渉して誤放電が発生したり、
各アノードの端子の引き出しが困難になるのを防止する
ことができる。このために、ランプ製造上の作業性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示用蛍光ラン
プの平面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1で示す表示用蛍光ランプの分解斜視図。
【図4】断面積の大きい放電経路の断面図。
【図5】断面積の小さい放電経路の断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る表示用蛍光ラン
プの平面図。
【図7】図6の要部拡大図。
【図8】図1等で示す表示用蛍光ランプによる並列電圧
印加方式の模式図。
【図9】図6等で示す表示用蛍光ランプによる直列電圧
印加方式の模式図。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る表示用蛍光ラ
ンプの平面図。
【図11】従来の表示用蛍光ランプの分解斜視図。
【図12】図11で示す従来の表示用蛍光ランプの平面
図。
【図13】他の従来の表示用蛍光ランプの平面図。
【符号の説明】
20,20A,20B 表示用蛍光ランプ 21 気密容器 22 透光性前面板 23 発光室部 24 カソード部 25 発光室 25a 蛍光体膜 25b 放電仕切板 27 カソード 28 十字状仕切板 29 発光室部の底部 30a〜30c 発光小室 31,31a〜31g アノード 32,32a〜32g 放電孔 33a〜33c リードピン 39a,39b 放電隔壁 40〜48 放電経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴野 信雄 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 可児 章 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 戸田 健吾 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 安彦 誠 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 菊地 直哉 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 浅井 秀之 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 廣瀬 潤 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性前面板、カソード室、透光性前面
    板とカソード室との間に略面一に配設されるとともに内
    面に蛍光体層が形成された矩形状の複数の発光室、各発
    光室をその放電経路の幅方向に複数に分割してなる発光
    小室および各発光小室とカソード室との間を連通するよ
    うに発光小室毎に形成された放電孔を有する気密容器
    と;気密容器内に封入された放電媒体と;気密容器のカ
    ソード室内に配設されたカソードと;気密容器の各発光
    小室内にそれぞれ配設されて発光室毎に同時駆動され、
    カソードと放電路をそれぞれ形成する複数のアノード
    と;を具備していることを特徴とする表示用蛍光ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 複数の発光室を、これらの各アノードが
    気密容器の一端部側に位置するように配設して1絵素を
    構成していることを特徴とする請求項1記載の表示用蛍
    光ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性前面板、カソード室および透光性
    前面板とカソード室との間に略面一に配設されるととも
    に内面に蛍光体層が形成された矩形状の複数の発光室を
    有し、発光室とカソード室との間を連通する放電孔が発
    光室毎に形成された気密容器と;気密容器内に封入され
    た放電媒体と;気密容器のカソード室内に配設されたカ
    ソードと;気密容器の発光室内に配設され、カソードと
    放電路を形成する複数のアノードと;各発光室内の放電
    路を2回以上180゜屈曲させて各放電路長を延長させ
    る放電仕切壁と;を具備していることを特徴とする表示
    用蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 複数の発光室を、これらの各アノードが
    気密容器の一端部側に位置するように配設して1絵素を
    構成していることを特徴とする請求項3記載の表示用蛍
    光ランプ。
  5. 【請求項5】 透光性前面板、カソード室および透光性
    前面板とカソード室との間に略面一に配設されるととも
    に内面に蛍光体層が形成された矩形状の複数の発光室を
    有し、発光室とカソード室との間を連通する放電孔が発
    光室毎に形成されると共に、隣接する複数の発光室の一
    辺側に隣接し、または一体になるように形成された気密
    容器と;気密容器内に封入された放電媒体と;気密容器
    のカソード室内に配設されたカソードと;気密容器の発
    光室内に配設され、カソードと放電路を形成する複数の
    アノードと;各発光室内の放電路を180゜屈曲させる
    屈曲部を2箇所以上設けると共に、隣り合う発光室の一
    方の放電路の一部を、この発光室のアノードが、他方の
    発光室のアノードに気密容器の同一端部側で並設される
    ように延長させる放電仕切壁と;を具備していることを
    特徴とする表示用蛍光ランプ。
JP9962698A 1998-04-10 1998-04-10 表示用蛍光ランプ Pending JPH11297275A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005228749A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh 照明装置

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JP2005228749A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Patent Treuhand Ges Elektr Gluehlamp Mbh 照明装置

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