JPH11297210A - 交流面放電型プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びに交流面放電型プラズマディスプレイパネル用基板 - Google Patents

交流面放電型プラズマディスプレイパネル及びその製造方法並びに交流面放電型プラズマディスプレイパネル用基板

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JPH11297210A
JPH11297210A JP10101007A JP10100798A JPH11297210A JP H11297210 A JPH11297210 A JP H11297210A JP 10101007 A JP10101007 A JP 10101007A JP 10100798 A JP10100798 A JP 10100798A JP H11297210 A JPH11297210 A JP H11297210A
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JP
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electrode
metal electrode
plasma display
display panel
type plasma
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JP10101007A
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English (en)
Inventor
Koichi Akagi
広一 赤木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流面放電型PDPの前面パネル上の誘電体
層の表面粗さを低減して、同層の表面粗さに起因する放
電特性を改善し、同PDPの表示品質の改善を図る。 【解決手段】 前面パネル50は、前面ガラス基板6の
放電空間18側の表面上に帯状に形成された透明電極1
1と、透明電極11の放電空間18側の表面上の一部に
同電極11と平行に形成され、約7μm以下の範囲の厚
さを有する金属電極12と、透明電極11と金属電極1
2とを被覆する誘電体層8とを備える。金属電極12
は、透明電極11の表面上に形成されたCr薄膜電極1
3と、Cr薄膜電極13の表面上に形成されたAg厚膜
電極14とから成る。金属電極12は上記の厚さで形成
されるため、誘電体層8の表面粗さは約2μm以下の範
囲内として形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流型プラズマ
ディスプレイパネル(以下「PDP」と呼ぶ)に関する
ものであり、特にPDPの走査電極又は共通電極の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPは、パーソナルコンピュータやオ
フィスワークステーションのディスプレイ、又は、壁掛
けテレビなど、広い用途に使用できるディスプレイであ
るため、近年、その研究開発は著しく進展している。
【0003】まず、従来のPDP101を用いたPDP
装置100について説明する。
【0004】図5は、PDP装置100の全体構成を示
すブロック図である。図5に示すように、走査電極XP
i(i:1〜n)は、それぞれXドライバ102の出力
端に接続され、走査電極XPiと対をなす共通電極YP
i(i:1〜n)は、それぞれの一端部が共通に接続さ
れて、Yドライバ103の出力端に接続されている。こ
のため、以下、共通電極YPiを総称して「共通電極Y
P」とも呼ぶ。また、アドレス電極WPj(j:1〜
m)は、アドレスドライバ104の出力端に接続されて
いる。Xドライバ102、Yドライバ103、およびア
ドレスドライバ104は制御回路105からの制御信号
により制御される。
【0005】次に、従来のPDP101の構造について
説明する。
【0006】図6の(a)及び(b)は、共に従来のP
DP101の構造を示す縦断面図であり、図6の(a)
は、図5に示す走査電極XPiと共通電極YPとに平行
な方向で切断した場合の縦断面図であり、他方、図6の
(b)は図5に示すアドレス電極WPjに平行な方向で
切断した場合の縦断面図である。
【0007】図6に示すように、PDP101の構造
は、前面パネル150と背面パネル151とに大別で
き、前面パネル150と背面パネル151とが、その周
辺部において互いに封着されて、放電空間118を形成
する。前面パネル150は、以下のような構造を有す
る。即ち、前面ガラス基板106の一方の表面上に、互
いに対をなすn本の走査電極XPi(i:1〜n)とn
本の共通電極YPi(i:1〜n)とが、接近して且つ
平行に延長形成されている。なお、両電極XPi,YP
iは、後述のように、透明電極と金属電極とから成る。
そして、両電極XPi,YPi及び前面ガラス基板10
6上には、両電極XPi,YPiを放電空間118から
絶縁するための誘電体層108が形成されており、誘電
体層108の表面上に保護膜(MgO膜)115が形成
されている。
【0008】他方、背面パネル151は、以下のような
構造を有する。即ち、背面ガラス基板107の一方の表
面上には、延長形成されたm本のアドレス電極WPj
(j:1〜m)が形成されており、アドレス電極WPj
を被覆するように誘電体層116が形成されている。更
に、誘電体層116の放電空間118側の表面上であっ
て、隣接するアドレス電極WPjの間に相当する箇所に
は、アドレス電極WPjに平行にバリアリブ109が延
長形成されている。更に、図6の(a)に示すように、
隣接するバリアリブ109間には蛍光体層117が形成
されている。上記バリアリブ109は、隣接するアドレ
ス電極WPjを分離するセパレータの役割と共に、各セ
ル間の混色を防止する役割、更には放電ギャップを維持
する役割がある。
【0009】上記のような構造の前面パネル150と背
面パネル151とは、走査電極XPi及び共通電極YP
とアドレス電極WPjとが対面するように、且つ、互い
に直角な方向の関係に配置された状態で、互いの周辺部
でフリットガラス110により気密封止されている。そ
して、その内部には、放電可能な希ガスが導入されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図7は、図6に示す構
造を有するPDP101の前面パネル150のみを抽出
し、その要部を拡大した縦断面図である。図7に示すよ
うに、従来のPDP101では、走査電極XPi及び共
通電極YPiは、前面ガラス基板106上に形成された
透明電極111と、透明電極111上に形成された金属
電極112とから成り、更に、金属電極112は2種類
の金属薄膜から成る2層構造としている。この2層構造
の内、前面ガラス基板106側、即ち、透明電極111
上の第1金属電極113に後述の第2金属電極114よ
り光反射率の低い材料を用いることにより、PDP10
1の外部から入射する光の反射を抑えて、画像表示のコ
ントラストを向上させている。他方、第1金属電極11
3上に形成される第2金属電極114は、透明電極11
1の導電率を補うという金属電極112の本来的な役割
を担う。具体的には、金属電極112は、第1金属電極
113としてのCr(クロム)と第2金属電極114と
してのCu(銅)とを、(a)スパッタリング法等によ
って順次に積層して薄膜成膜し、その後に写真製版法を
用いて所望の電極形状にパターニングする方法により、
形成される。
【0011】しかしながら、上記(a)の製造方法はス
パッタリング法等の薄膜形成プロセスであるので、当該
製造工程の製造コスト及び製造に費やす時間を低減し
て、PDP101の一層の低価格化を推進することは困
難である。
【0012】これに対して、PDP101の製造コスト
等を低減すべく、近年では、金属電極112の製造は、
(b)例えばAg(銀)ペーストをスクリーン印刷法に
よりパターン印刷して形成する方法、あるいは、(c)
感光性の導電材料(Agペースト)を塗布した後に、写
真製版法により所望の電極形状にパターニング形成する
方法を用いて行われる。
【0013】上記(b)及び(c)の製造方法により金
属電極112を形成する場合には、その厚さは、以下の
観点から設定される。
【0014】(i)まず、その電気抵抗を小さくするた
めに、仮に金属電極112を一層で形成する場合であっ
ても、その膜厚は少なくとも5μm以上にする必要があ
る。
【0015】(ii)上記(i)に加えて、PDP10
1の画像表示のコントラストを高くするためには、上記
(a)の製造方法と同様に、金属電極112を2層構造
とし、前面ガラス基板106側の第1金属電極113に
光反射率の低い材料(例えば黒色材料を含むAgペース
ト)を用いることが必要である。この場合には、上記
(i)の場合と比較して、更に金属電極112が厚くな
り、2層構造での金属電極112の厚さは、約10μm
程度以上になる場合も多い。
【0016】従って、図7に示すように、走査電極XP
i上および共通電極YPi上に形成された誘電体層10
8の断面形状は、金属電極112上では凸形状に、その
他の部分では凹形状になってしまう。即ち、上記(a)
の薄膜形成プロセスによる製造方法と比較して、誘電体
108の表面は、電極パターン、特に金属電極112の
厚さに対応した凹凸形状(表面粗さ)が生じることにな
り、この表面粗さは金属電極112が厚いほど大きくな
る。金属電極112の厚さと誘電体層108の表面粗さ
との関係を示す図2によれば、約10μmの厚さを有す
る金属電極112では、誘電体層108の表面粗さは約
3μmにも達することが分かる。
【0017】このように、誘電体108の表面上に上述
のような凹凸形状がある場合には、凹形状の部分と凸形
状の部分との近傍の放電空間118(図6参照)で放電
特性の相違が生じるため、PDP101の画像表示の際
に、この表面粗さに起因した表示欠陥や表示むらが観察
される等の表示品質上の問題点が生じてしまう。
【0018】この問題点を解決しうる方法の一つとし
て、光反射率が低く、且つ、導電性が良好な材料から成
る1層構造の金属電極112を、上記(b)又は(c)
のような低コストな製造方法により形成する方法が考え
られる。しかしながら、上記の要望を満たし、なおか
つ、上記(b)又は(c)の製造方法に使用できる材料
は、未だ見られない。
【0019】そこで、本発明は、上記の問題点を解消す
るためになされたものであり、上述のようなコントラス
トの向上に寄与する2層構造の金属電極の製造にあた
り、上記(a)の製造方法により製造される金属電極と
比較して、製造コスト及び製造に費やす時間が大幅に低
減された金属電極を有するPDPを提供することを第1
の目的とする。
【0020】更に、本発明は、上記第1の目的の実現と
共に、2層構造の金属電極の厚さを制御することによ
り、上記(b)又は(c)の製造方法により製造される
金属電極上の誘電体層と比較して、その表面粗さが小さ
い誘電体層を有するPDPを提供することを、第2の目
的とする。
【0021】更に、本発明は、上記第1及び第2の目的
の実現と共に、上記誘電体層の表面粗さに起因する表示
欠陥や表示むらが低減されたPDPを提供することを、
第3の目的とする。
【0022】更に、本発明は、上記第1乃至第3の目的
の実現と同時に、高い歩留まりを以て製造できる2層構
造の金属電極を有するPDPを提供することを、第4の
目的とする。
【0023】更に、本発明は、上記第1乃至第4の目的
を実現するPDPの製造方法を提供することを、第5の
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明に係る交流面放電型プラズマディスプレイパネルは、
前面パネルと背面パネルとが、その周辺部において互い
に封着されて、放電空間を形成する交流面放電型プラズ
マディスプレイパネルであって、前記前面パネルは、前
面ガラス基板と、前記前面ガラス基板の前記放電空間側
の表面上に延長形成された透明電極と、前記透明電極の
前記放電空間側の表面上の一部に、前記透明電極と平行
に延長形成された金属電極と、前記透明電極及び前記金
属電極を被覆する誘電体層とを備え、前記金属電極は、
前記透明電極の前記表面上に延長形成された第1金属電
極と、前記第1金属電極の前記放電空間側の表面上に延
長形成された第2金属電極とから成り、前記第1金属電
極は前記第2金属電極と比較して光反射率の低い材料よ
り成る交流面放電型プラズマディスプレイパネルにおい
て、前記第1金属電極は薄膜より成り、前記第2金属電
極は厚膜より成ることを特徴とする。
【0025】(2)請求項2記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネルは、請求項1記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネルにおいて、前記
金属電極の厚さは7μm以下であることを特徴とする。
【0026】(3)請求項3記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネルは、請求項2記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネルにおいて、前記
第1金属電極の厚さは3μm以下であることを特徴とす
る。
【0027】(4)請求項4記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネルは、請求項1乃至3の
いずれかに記載の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネルにおいて、前記第2金属電極の幅は前記第1金属電
極の幅よりも狭いことを特徴とする。
【0028】(5)請求項5記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネルの製造方法は、交流面
放電型プラズマディスプレイパネルの製造方法におい
て、前面パネルの製造工程は、前面ガラス基板を準備す
る第1工程と、前記前面ガラス基板の一方の表面上に帯
状の複数の透明電極を形成する第2工程と、前記複数の
透明電極のそれぞれの表面上の一部に、スパッタ法によ
り光反射率の比較的低い材料の薄膜電極を形成した上
で、前記薄膜電極のそれぞれの表面上に、スクリーン印
刷法又は感光性導電材料を用いた写真製版法により厚膜
電極を形成することで、前記薄膜電極と前記厚膜電極と
より成る金属電極を形成する第3工程と、前記透明電極
と前記金属電極とを被覆するように誘電体層を形成する
第4工程とを備えることを特徴とする。
【0029】(6)請求項6記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネルの製造方法は、請求項
5記載の交流面放電型プラズマディスプレイパネルの製
造方法において、前記第3工程における前記金属電極の
厚さは7μm以下であることを特徴とする。
【0030】(7)請求項7記載の発明に係る交流面放
電型プラズマディスプレイパネル用基板は、交流面放電
型プラズマディスプレイパネル用基板であって、前記基
板の表面上には透明電極が延長形成されて、前記透明電
極の表面上の一部上には第1金属電極と第2金属電極と
が順次に前記透明電極と平行に延長形成されて、前記透
明電極、前記第1及び第2金属電極を被覆する誘電体層
が前記基板の前記表面上に形成されており、前記第1金
属電極は前記第2金属電極と比較して光反射率の低い材
料より成り、前記第1金属電極は薄膜より成り、前記第
2金属電極は厚膜より成ることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、実施の
形態1に係るPDP1の構造を、図1に示す1つの発光
セルの縦断面図を用いて説明する。
【0032】図1に示すように、PDP1は、前面パネ
ル50と背面パネル51とに大別でき、前面パネル50
と背面パネル51とが、図示しない周辺部においてフリ
ットガラス(図示せず)により互いに封着されて(図6
参照)、放電空間18を形成している。そして、放電空
間18内には、放電可能な希ガス(例えばネオン(N
e)とキセノン(Xe)の混合ガス)が導入されてい
る。
【0033】まず、前面パネル50の構造について説明
する。
【0034】前面パネル50は、前面ガラス基板6の放
電空間18側の表面上に、互いに対をなすn本の帯状の
走査電極Xi(i:1〜n)とn本の帯状の共通電極Y
i(i:1〜n)とが、接近して且つ平行を保って延長
形成されている。
【0035】この両電極Xi,Yiは、共に以下のよう
な構造を備える。即ち、前面ガラス基板6の放電空間1
8側の表面上に延長形成された透明電極11と、透明電
極11の放電空間18側の表面上の一部(隣の表示ライ
ン側)において、透明電極11と平行に延長形成された
金属電極12とから成る。ここで、金属電極12は、各
電極Xi,Yiの電気抵抗を低減するためのバス電極と
して設けられている。なお、透明電極11の材料として
は、ITO(酸化インジウムスズ)あるいはNESA
(酸化スズ)のいずれをも用いることができる。
【0036】そして、金属電極12は、透明電極11の
上記表面上に形成された第1金属電極13であるCr
(クロム)薄膜電極(以下「Cr薄膜電極13」とも呼
ぶ)と、Cr薄膜電極13の放電空間18側の表面上に
延長形成された第2金属電極14であるAg(銀)厚膜
電極(以下「Ag厚膜電極14」とも呼ぶ)とから成
る。
【0037】このような構造を有する2n本の電極の
内、隣接する電極同士が1つの発光セル内の走査電極X
i及び共通電極Yiとして互いに対をなす。なお、走査
電極Xi上及び共通電極Yi上のそれぞれの金属電極1
2は、後述する蛍光体層17からの可視光の発光を妨げ
ないようにするために、図1に示すように、発光セルの
中心から最も遠い位置に形成されている。
【0038】そして、図1に示すように、両電極Xi,
Yiを放電空間18から絶縁するための誘電体層8が、
両電極Xi,Yi上及び前面ガラス基板6上を覆うよう
に、前面ガラス基板6の表面上に全面的に形成されてい
る。更に、誘電体層8の放電空間18側の表面上には、
保護膜(MgO膜)15が形成されている。
【0039】次に、背面パネル51の構造について説明
するが、後述のように、本実施の形態1に係るPDP1
は前面パネル50の構造、特に金属電極12の構造に特
徴があるため、背面パネル51の構造は、図6に示す従
来のPDP101の背面パネル151と同様で良い。即
ち、図1に示すように、背面ガラス基板7の放電空間1
8側の表面上には、走査電極Xi及び共通電極Yiと直
交関係を保つ方向に延長形成されたm本のアドレス電極
Wj(j:1〜m)が形成されており、アドレス電極W
j上及び背面ガラス基板7上を覆うように、誘電体層1
6が形成されている。そして、誘電体層16の放電空間
18側の表面上であって、隣接するアドレス電極Wjの
間に相当する箇所には、アドレス電極Wjに平行にバリ
アリブ9(図6のバリアリブ109参照)が延長形成さ
れている。更に、隣接するバリアリブ9の対面する側壁
面上及び誘電体層16の放電空間18側の表面上には蛍
光体層17が形成されている。
【0040】さて、本実施の形態1に係るPDP1は金
属電極12の構造に特徴があるので、この点について以
下に詳述する。
【0041】まず、上述のように2層構造を有する金属
電極12の内、第1金属電極であるCr薄膜電極13
は、既述の製造方法(a)のような薄膜形成プロセスに
より形成され、その厚さは例えば約0.1μmである。
第1金属電極13には、第2金属電極14と比較して光
反射率の低い材料であるCrを用い、前面ガラス基板6
側の層として設けることにより、PDP1の外部から入
射する光の反射を抑えて、PDP1の画像表示のコント
ラストを向上させる役割がある。また、第1金属電極1
3が透明電極11と第2金属電極14との間に介在する
ことにより、透明電極11上に直接に厚膜電極が形成さ
れる場合(例えば、2層の厚膜電極のみから成る従来の
金属電極112(図7参照))と比較して、透明電極1
1と金属電極12との間の接着性の向上が図られる。か
かる観点から、第1金属電極13の材料としては、Cr
の他に、Ta、Mo、Cr−Cu合金等から選択するこ
とができる。
【0042】他方、第2金属電極であるAg厚膜電極1
4は、既述の製造方法(b)又は(c)のような厚膜形
成プロセスにより形成され、その厚さは例えば約5μm
である。この第2金属電極14は、透明電極11の導電
率を補うという補助電極としての本来的な役割を有して
おり、かかる観点から第2金属電極14としては、Ag
の他に、Agと同等の抵抗率を有するAu、Ni、Al
等を用いることができる。
【0043】そして、金属電極12は、薄膜より成る第
1金属電極13と厚膜より成る第2金属電極14との2
層構造を有するため、以下のような効果を奏する。
【0044】まず、既述の製造方法(b)又は(c)の
みで形成される従来の2層構造の金属電極の場合には、
その厚さが約10μmにまでなってしまうのに対して、
本実施の形態1に係る金属電極12によれば、従来と同
様の効果を発揮させるために必要な同電極12の厚さは
約5μm程度で足りるため、図1に示すように、誘電体
層8の表面粗さが格段に低減される。この点を、金属電
極12の厚さと誘電体層8の表面粗さとの関係を示す図
2を以て具体的に考察すれば、従来の金属電極では、誘
電体層108(図7参照)の表面粗さは約3μmにも達
するのに対して、本金属電極12によれば、約5μmと
いう厚さに起因して、誘電体層8の表面粗さは約1.6
μm程度という比較的小さな値にすることができる。
【0045】従って、金属電極12を有するPDP1に
よれば、従来の誘電体層108(図7参照)と比較し
て、誘電体層8の表面の粗さが小さく、平坦度が比較的
良好であるため、当該表面の凹凸形状に起因する放電の
不安定性を十分に抑制できる。即ち、PDPの表示品質
の点から捉えるならば、誘電体層8の表面粗さに起因し
た表示欠陥や表示むらを十分に低減することが可能であ
る。
【0046】特に、誘電体層8の表面粗さが約2μm以
下の範囲内であれば、即ち、金属電極12の厚さが約7
μm以下の範囲内であれば、PDP1の動作時におい
て、上記の表示欠陥や表示むらの発生を抑制できる。
【0047】更に、既述の製造方法(a)のみで形成さ
れる従来の2層構造の金属電極と比較して、本実施の形
態1に係る金属電極12は、製造コスト及び製造に費や
す時間の点において、優位性を有する。
【0048】加えて、本金属電極12のCr薄膜電極1
3の厚さを約0.1μmに設定しているが、Cr薄膜電
極13の厚さが約3μm以下の範囲内であれば、上記の
優位性は依然として失われない。例えば、Cr薄膜電極
13の厚さを3μmとした場合であっても、金属電極1
2の全体の厚さを7μm以下の範囲にすることにより、
上記の表示欠陥や表示むらの発生は抑制できる。そのよ
うな厚さの制御は第2金属電極(Ag厚膜電極)14を
厚膜で以て形成しているので、低コストで十分に実現可
能な範囲内にある。ただし、Cr薄膜電極13の役割な
いしは機能の面から見れば、その厚さは0.1μm程度
あれば十分と考えられる。
【0049】(実施の形態2)本実施の形態2では、上
述の実施の形態1に係るPDP1の製造方法、特に、そ
の特徴部分である金属電極12を備える前面パネル50
の製造方法を中心に、図3に示すフローチャートの流れ
に従って、図1を用いて説明する。
【0050】(前面パネルの製造工程) (前面ガラス基板の準備工程S1)前面パネル50の製
造工程中の第1工程である本工程S1では、前面ガラス
基板6として、フロートガラスを準備し、洗浄等の処理
を施す。
【0051】(透明電極の形成工程S2)次に、第2工
程である本工程S2は、前面ガラス基板6の一方の表面
上に透明電極11を所定の電極形状に形成する工程であ
る。
【0052】まず、透明導電膜としてのITO(酸化イ
ンジウムスズ)膜あるいはNESA(酸化スズ)膜を、
スパッタリング法、電子ビーム蒸着法、CVD法などの
物理的・化学的蒸着法を用いて、前面ガラス基板6の上
記表面上の全面に成膜する。
【0053】次に、上記透明導電膜を、写真製版法を用
いて複数の帯状の電極形状に形成することにより、透明
電極12を得る。
【0054】なお、透明電極12はリフトオフ法を用い
て形成しても良い。
【0055】(金属電極の形成工程S3)第3工程であ
る本工程S3は、更に、第1金属電極13である薄膜電
極(以下「薄膜電極13」とも呼ぶ)の形成工程S31
と、第2金属電極である厚膜電極(以下「厚膜電極1
4」とも呼ぶ)の形成工程S32とに分けることができ
る。
【0056】(薄膜電極の形成工程S31)金属電極1
2の内の薄膜電極13を形成する本工程S31は、複数
の透明電極11のそれぞれの表面上の一部に、スパッタ
法により光反射率の比較的低い材料、例えばCrを用い
て薄膜電極13を形成する工程である。
【0057】まず、前面ガラス基板6の透明電極11が
形成された表面上に、全面に亘って、例えば約0.1μ
mの厚さのCr膜をスパッタ法により成膜する。なお、
本実施の形態2では、後にCr薄膜電極13となる当該
Cr膜の厚さを約0.1μmと設定しているが、既述の
ように、その厚さが約3μm以下であれば、上記の製造
方法(a)のみで形成される従来の2層構造の金属電極
と比較して、製造コスト及び製造に費やす時間の点にお
ける優位性は維持される。
【0058】次に、当該Cr膜上の全面に亘ってレジス
ト材料を塗布し、所定の形状のマスクを用いて露光し、
現像した後に、当該Cr膜をパターン・エッチングする
ことによって、図1に示すように、Cr薄膜電極13を
透明電極11のそれぞれの表面上の一部に同電極11と
平行に延長形成する。
【0059】なお、薄膜電極13の材料は、Crの他
に、Ta、Mo、Cr−Cu合金等が使用できることは
既述の通りである。
【0060】(厚膜電極の形成工程S32)金属電極1
2の内の厚膜電極14を形成する本工程S32は、Cr
薄膜電極13のそれぞれの表面上に厚膜電極14を形成
する工程であり、まず、スクリーン印刷法を用いた場合
の形成方法を説明する。
【0061】まず、Cr薄膜電極13上に、Agペース
トをスクリーン印刷法によりパターン形成する。その
後、当該Agペーストを乾燥・焼成することにより、当
該ペースト中の有機溶剤や樹脂成分を取り除くととも
に、Ag厚膜電極14(厚さは例えば5μm)をCr薄
膜電極13の表面上に被着させる。
【0062】なお、上述の形成方法では、Ag厚膜電極
14の幅は、Cr薄膜電極13と同じ幅に設定している
が、図4に示すPDP21の前面パネル60のように、
Ag厚膜電極24の幅をCr薄膜電極23のそれより小
さく設定しても良い。この場合には、Ag厚膜電極24
の形成時における位置合わせ精度を緩和することができ
るため、その形成時において上記AgペーストがCr薄
膜電極23の領域からはみ出してしまうという事態が発
生しない。従って、金属電極22の形成工程S3、特
に、本工程S32での高い歩留まりを得ることができる
という効果を奏する。
【0063】加えて、上記の効果は、Cr薄膜電極23
の領域外へはみ出したAg厚膜電極がPDPの外部から
表示面側へ入射する光を反射することによって生じる、
コントラストの低下を防ぐという効果をも包含してい
る。
【0064】なお、上述のように、Ag厚膜電極14の
厚さは約5μmに設定しているが、Ag厚膜電極24の
幅をCr薄膜電極23の幅よりも狭くしたことに伴って
Ag厚膜電極24の厚さを増加させた場合であっても、
金属電極22の全体の厚さを7μm以下の範囲に設定し
ておけば、既述のように、誘電体層8の表面粗さは表示
欠陥や表示むらを誘発することがない程度として形成で
きる。
【0065】また、厚膜電極14,24の材料は、Ag
の他に、Au、Ni、Al等を用いることができること
は既述の通りである。
【0066】(工程S32における厚膜電極の他の形成
方法)厚膜電極14の形成は、上述のスクリーン印刷法
の代わりに、感光性導電材料を用いた写真製版法によっ
て形成しても良く、かかる場合を工程S32における厚
膜電極の他の形成方法として以下に述べる。
【0067】まず、Cr薄膜電極13上の全面に亘っ
て、感光性導電材料、例えば感光性を有するAgペース
トを塗布する。次に、当該Agペースト層を所定の形状
のマスクを用いて露光し、現像した後に、Cr薄膜電極
13上に残ったAgペーストを焼成することによって、
Ag厚膜電極14(厚さは例えば5μm)を形成する。
【0068】この形成方法によれば、写真製版法を応用
しているので、Cr薄膜電極13上に高精度にAg厚膜
電極14を形成することができる。従って、より小型
化、高精細化したPDPにおける金属電極の形成に適し
ている。
【0069】なお、感光性導電材料としては、上記のA
gペーストの他に、Au、Ni、Al等を母材とする感
光性ペーストを用いても良い。
【0070】(誘電体層の形成工程S4)第4工程であ
る本工程S4は、図1に示すように、透明電極11と金
属電極12とを被覆するように、誘電体層8を形成する
工程である。
【0071】具体的には、両電極11,12を被覆する
ように、前面ガラス基板6の当該表面上の全面に亘って
低融点ガラスペーストをスクリーン印刷し、焼成するこ
とによって、誘電体層8を形成する。
【0072】既述のように、PDP1では金属電極12
の厚さを7μm以下の範囲に制御しているので、本実施
の形態2の製造方法によれば、図7に示す従来のPDP
101の誘電体層108と比較して、その表面粗さを格
段に低減することができる。
【0073】(保護膜の形成工程S5)本工程S5は、
誘電体層8の表面上の全面に亘って、例えばMgOから
成る保護膜を蒸着する工程である。
【0074】なお、誘電体層8と保護膜15とを「誘電
体層8A」と総称するならば、本工程S5を上記工程S
4に含めて、上記工程S4を「誘電体層8Aの形成工
程」と呼ぶことができる。
【0075】(背面パネルの製造工程)既述のように、
PDP1は前面パネル50(又は60)の構造、特に金
属電極12の構造に特徴があるため、背面パネル51の
構造は従来のPDP101(図6参照)の背面パネル1
51(図6参照)と同様で良く、その製造方法も従来の
製造方法で良い。
【0076】例えば、背面ガラス基板7を準備し、その
一方の表面上にAgペーストをスクリーン印刷して、焼
成することにより、互いに平行なm本のアドレス電極W
j(j:1〜m)を延長形成する。
【0077】次に、このアドレス電極Wj上及び背面ガ
ラス基板7上を覆うように、低融点ガラスペーストを印
刷し、焼成することにより誘電体層16を形成する。
【0078】そして、誘電体層16の表面上であって、
隣接するアドレス電極Wjの間に相当する箇所に、アド
レス電極Wjに平行にバリアリブ9を延長形成する(図
6のバリアリブ109参照)。この際、バリアリブ9
は、低融点ガラスペーストの印刷を数回繰り返した後、
焼成することにより形成する。また、低融点ガラスペー
ストを誘電体層16の全面に亘って印刷した後に、当該
ペーストの表面上にドライフィルムフォトレジスト(D
FR)を張り付け、これを写真製版法を用いてパターニ
ングし、続いてサンドブラスト法により所定の形状に形
成し、その後、焼成しても良い。
【0079】次に、隣接するバリアリブ9の対面する側
壁面上及び誘電体層16の表面上に蛍光体を印刷・焼成
して、蛍光体層17を形成することにより、背面パネル
51を得る。
【0080】このようにして製造される前面パネル50
(又は60)と背面パネル51とを、走査電極Xi及び
共通電極Yiとアドレス電極Wjとが対面し、且つ、直
交する方向に配置し、両パネル50(又は60),51
を平行に保った状態で、その周辺部をフリットガラスで
封着する。そして、排気後、その内部に放電可能な希ガ
ス、例えばNe(ネオン)とXe(キセノン)との混合
ガスを導入した後、気密封着することにより、本実施の
形態2に係るPDP1(又は21)が完成する。
【0081】上述のPDP1,21の製造方法、特に2
層構造の金属電極12,22の製造方法によれば、既述
のように、(a)スパッタリング法等を用いて薄膜のみ
で形成された2層構造を有する従来の金属電極の製造方
法と比較して、製造コスト及び製造に費やす時間の低減
をすることができる。
【0082】更に、(b)スクリーン印刷法又は感光性
の導電材料をパターニングする形成方法を用いて厚膜の
みで形成された2層構造を有する従来の金属電極の製造
方法と比較した場合、既述のように、誘電体層8の表面
粗さを微細に制御することができ、特に、金属電極1
2,22のように、その厚さを7μm以下に設定するこ
とにより、PDPの表示欠陥や表示むらの原因となる誘
電体層8の表面粗さを格段に低減することが可能であ
る。
【0083】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、金
属電極は透明電極の表面上に第2金属電極より光反射率
の低い材料により形成された薄膜の第1金属電極を備え
るため、従来の2層構造の金属電極と同様に、PDPの
外部から表示面側へ入射する光の反射を抑えて、PDP
の画像表示のコントラストを向上することができる。し
かも、本発明によれば、金属電極は上記の薄膜の第1金
属電極と厚膜の第2金属電極とから成るので、(a)ス
パッタリング法等を用いて薄膜のみで形成された2層構
造を有する従来の金属電極と比較して、上記効果を得る
ための製造コスト及び製造に費やす時間を低減すること
ができるという効果を有する。
【0084】更に、本発明によれば、(b)スクリーン
印刷法又は感光性の導電材料をパターニングする形成方
法を用いて厚膜のみで形成された2層構造を有する従来
の金属電極と比較して、金属電極の厚さを薄膜の第1金
属電極の厚さを以て詳細に制御できるので、金属電極を
被覆する誘電体層の表面形状、即ち、金属電極の厚さに
起因する凹凸形状(表面粗さ)を微細に制御することが
できる。
【0085】(2)請求項2に係る発明によれば、金属
電極の厚さは7μm以下であるため、上記(1)の効果
と同時に、上記(b)の従来の金属電極と比較して、上
記誘電体層の表面粗さを格段に低減することが可能であ
る。換言すれば、比較的に良好な平坦度の表面を有する
誘電体層を得ることができる。従って、上記(b)の従
来の金属電極を有するPDPと比較して、上記誘電体層
の表面粗さに起因する放電の不安定性を抑制でき、PD
Pの表示品質の点から捉えるならば、上記表面粗さに起
因する表示欠陥や表示むらを十分に低減できるという効
果を有する。
【0086】(3)請求項3に係る発明によれば、第1
金属電極の厚さは3μm以下であるため、上記(2)の
効果を得るための製造コスト及び製造に費やす時間の観
点から見た場合、上記(a)の従来の金属電極に対し
て、依然として優位性を保つことができる。
【0087】(4)請求項4に係る発明によれば、第2
金属電極の幅は第1金属電極の幅よりも狭いため、第2
金属電極の形成時における位置合わせ精度を緩和するこ
とができる。従って、第2金属電極が、その形成時に第
1金属電極の領域からはみ出してしまうという事態が発
生しないため、上記(1)〜(3)の効果と同時に、金
属電極形成工程での高い歩留まりを得ることができる。
【0088】更に、本発明によれば、第1金属電極の領
域外へはみ出した第2金属電極がPDPの外部から表示
面側へ入射する光を反射することによって生じる、コン
トラストの低下を防ぐことができるという効果をも包含
している。
【0089】(5)請求項5に係る発明によれば、上記
(1)と同様の効果を得ることができる。
【0090】(6)請求項6に係る発明によれば、上記
(2)と同様の効果を得ることができる。
【0091】(7)請求項7に係る発明によれば、上記
(1)と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る交流面放電型プラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す縦断面図である。
【図2】 金属電極の厚さと金属電極を被覆する誘電体
層の表面粗さとの関係を示す図である。
【図3】 実施の形態2に係る交流面放電型プラズマデ
ィスプレイパネルの製造工程を示すフローチャートであ
る。
【図4】 実施の形態2に係る交流面放電型プラズマデ
ィスプレイパネルの構造を示す縦断面図である。
【図5】 従来の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネル装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネルの構造を示す縦断面図である。
【図7】 従来の交流面放電型プラズマディスプレイパ
ネルの前面パネルを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 交流面放電型プラズマディスプレイパネル、6 前
面ガラス基板、8 誘電体層、11 透明電極、12
金属電極、13 第1金属電極、14 第2金属電極、
18 放電空間、22 金属電極、23 第1金属電
極、24 第2金属電極、50 前面パネル、51 背
面パネル、60 前面パネル、Xi 走査電極、Yi
共通電極。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面パネルと背面パネルとが、その周辺
    部において互いに封着されて、放電空間を形成する交流
    面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記前
    面パネルは、前面ガラス基板と、前記前面ガラス基板の
    前記放電空間側の表面上に延長形成された透明電極と、
    前記透明電極の前記放電空間側の表面上の一部に、前記
    透明電極と平行に延長形成された金属電極と、前記透明
    電極及び前記金属電極を被覆する誘電体層とを備え、前
    記金属電極は、前記透明電極の前記表面上に延長形成さ
    れた第1金属電極と、前記第1金属電極の前記放電空間
    側の表面上に延長形成された第2金属電極とから成り、
    前記第1金属電極は前記第2金属電極と比較して光反射
    率の低い材料より成る交流面放電型プラズマディスプレ
    イパネルにおいて、 前記第1金属電極は薄膜より成り、 前記第2金属電極は厚膜より成ることを特徴とする、交
    流面放電型プラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネルにおいて、 前記金属電極の厚さは7μm以下であることを特徴とす
    る、交流面放電型プラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネルにおいて、 前記第1金属電極の厚さは3μm以下であることを特徴
    とする、交流面放電型プラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の交流
    面放電型プラズマディスプレイパネルにおいて、 前記第2金属電極の幅は前記第1金属電極の幅よりも狭
    いことを特徴とする、交流面放電型プラズマディスプレ
    イパネル。
  5. 【請求項5】 交流面放電型プラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法において、 前面パネルの製造工程は、 前面ガラス基板を準備する第1工程と、 前記前面ガラス基板の一方の表面上に帯状の複数の透明
    電極を形成する第2工程と、 前記複数の透明電極のそれぞれの表面上の一部に、スパ
    ッタ法により光反射率の比較的低い材料の薄膜電極を形
    成した上で、前記薄膜電極のそれぞれの表面上に、スク
    リーン印刷法又は感光性導電材料を用いた写真製版法に
    より厚膜電極を形成することで、前記薄膜電極と前記厚
    膜電極とより成る金属電極を形成する第3工程と、 前記透明電極と前記金属電極とを被覆するように誘電体
    層を形成する第4工程とを備えることを特徴とする、 交流面放電型プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネルの製造方法において、 前記第3工程における前記金属電極の厚さは7μm以下
    であることを特徴とする、交流面放電型プラズマディス
    プレイパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 交流面放電型プラズマディスプレイパネ
    ル用基板であって、 前記基板の表面上には透明電極が延長形成されて、 前記透明電極の表面上の一部上には第1金属電極と第2
    金属電極とが順次に前記透明電極と平行に延長形成され
    て、 前記透明電極、前記第1及び第2金属電極を被覆する誘
    電体層が前記基板の前記表面上に形成されており、 前記第1金属電極は前記第2金属電極と比較して光反射
    率の低い材料より成り、 前記第1金属電極は薄膜より成り、 前記第2金属電極は厚膜より成ることを特徴とする、交
    流面放電型プラズマディスプレイパネル用基板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006120379A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Noritake Co Ltd 表示装置の黒色導電膜
KR100736583B1 (ko) 2005-05-17 2007-07-09 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
EP1655758A3 (en) * 2004-11-05 2008-05-28 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited Plasma display panel and substrate
US7471042B2 (en) * 2001-02-06 2008-12-30 Panasonic Corporation Plasma display panel with an improved electrode

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