JPH11297012A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH11297012A
JPH11297012A JP10093028A JP9302898A JPH11297012A JP H11297012 A JPH11297012 A JP H11297012A JP 10093028 A JP10093028 A JP 10093028A JP 9302898 A JP9302898 A JP 9302898A JP H11297012 A JPH11297012 A JP H11297012A
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JP
Japan
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motor
regulator
speed
coarse
control
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10093028A
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English (en)
Inventor
Hiroji Ishikawa
洋児 石川
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非干渉化で制御演算量を抑え、初期化時の不具
合等を解消し、高速かつ安定したシーク・セトリングを
実現する。 【解決手段】ディスク装置の制御動作を行うDSP10
0は、前処理部101a、加速度外乱補償部101bを
備える粗動用レギュレータ101と、前処理部102
a、低域強調部102bを備える精動用レギュレータ1
02と、非干渉化を行う非干渉化部103と、粗動モー
ターの位置、速度、精動モーターの位置、速度を少なく
とも推定するオブザーバ104と、位相空間上の状態軌
跡を拘束面に拘束するフィードバック係数を記憶する係
数テーブル105a、105bと、所定タイミングで割
り込み信号を出力するタイマー部107とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、MO、DV
D、FD、HD等のディスクからの情報の読み出しまた
は書き込を行うためのピックアップ部を、粗動モーター
や精動モーターを用いてディスクの半径方向に移動制御
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実用途において、有界の制御入力で可能
な限り高速かつ定常偏差の少ない位置決め制御を行いた
いという要求は非常に多い。しかし、目標軌道を時間関
数として与える制御手法では、モデル化誤差や予想外の
大きな外乱により、オーバーシュート、ワインドアッ
プ、さらには回復不能な暴走に陥ることもあり得る。そ
こで、実際には、目標位置までの偏差に応じて初めは速
度制御を行い、次に目標位置の極く近傍に到達したら位
置制御へ制御則を切り換えるモード切り換え型の制御則
を採用することが多い。例えば、磁気ディスク装置や光
ディスク装置では、シーク、セトリング、フォロイング
の各モードで異なる補償器を切り換えて使用するものが
一般的である。
【0003】また、スライディングモード制御の基本的
特徴の1つとして、位相空間上で状態の軌跡を、ある滑
り多様体(Sliding manifold:スライディングマニホー
ルド)と呼ばれる超平面上に拘束することで、間接的に
出力を目標値へ収束させるという点がある。この制御手
法によれば、滑り多様体の設計によっては極めて理にか
なったロバストな制御系を実現可能とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この補
償器の切り換え制御手法にあっては、制御則の切り換え
時に、初期化を適切に行わなければパルス性の過渡応答
が生じたり、切り換え点をいずれの位置に設定しようと
も、制御則の切り換えの前後で互いの制御則では要求す
る特性が得られないということもあり、さらには、オー
バーシュートや暴走を招きかねない。一般に適切な初期
化を行うことは難しく、また、一般的に知られている離
散モデルに基づくIDシステム等の非干渉化方法は複雑
で演算量が多いという問題があった。
【0005】また、光ディスクシーク時に、ピックアッ
プ部が偏心運動をしないまま目標トラックに接近する
と、目標トラックに到達できなかったり、相対速度が速
すぎてオーバーシュートしてしまう問題があり、これに
対処するために、精動モーターを目標トラックに収束す
るように制御しつつ、粗動モーターと精動モーターとの
相対位置を狭めるよう粗動モーターを制御するという手
法を用いていたが、この方法で高速なシーク動作は難し
かった。
【0006】さらに、従来の単純なモーター速度制御で
は、大きな偏心に対する漸近収束が難しく、制御器の切
り換えに伴い過渡振動が発生してしまうという問題もあ
った。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、非干渉化を可能
とすると共に制御演算量を抑え、初期化時の不具合等を
解消したディスク装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、高速なシーク
動作を行うディスク装置を提供することにある。さら
に、本発明の他の目的は、特に減速領域での制御に工夫
をして、目標速度軌道からのずれの少ない滑らかな収束
特性とロバスト安定な制御特性を与えるディスク装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し本
発明の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、円
盤状記憶媒体からの情報を読み出しまたは円盤状記憶媒
体への情報の書き込を行うためのピックアップ部を粗く
移動させる粗動モーターと細かく移動させるための精動
モーターとを用いて、前記ピックアップ部を前記円盤状
記憶媒体の半径方向に移動制御する装置であって、前記
粗動モーターを制御する粗動レギュレータと前記精動モ
ーターを制御する精動レギュレータとを設けたレギュレ
ータ部と、前記粗動モーターの位置、速度、および、前
記精動モーターの位置、速度を少なくとも推定して前記
レギュレータ部に推定値を供給するオブザーバと、を独
立動作可能に備えたことを特徴とするディスク装置であ
る。ここで、ピックアップは、光ディスクや磁気ディス
クにデータ記録や読み出しを行うピックアップ機能を有
するものである。
【0010】この発明によれば、例えば、初めはオブザ
ーバのみを起動させておいて、オブザーバによる推定値
が収束してからレギュレータ部による制御を開始させる
ことができるので、制御装置内部の状態初期化が容易に
なり初期化時の不具合を解消することができる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
おいて、前記粗動モーターの操作量は粗動モーターの位
置、速度の制御量にのみ影響を与えるようにすると共
に、前記精動モーターの操作量は精動モーターの位置、
速度の制御量にのみ影響を与えるようにする非干渉化部
を備えたことを特徴とする。
【0012】実際の制御器の多くは制御器の入出力信号
が一定のサンプル周期ごとにしか更新されない、デジタ
ル制御であるため、この発明によれば、非干渉化部によ
って、いわゆる非干渉化が行われるので、各モーターに
対する制御装置の構成が簡単になり、制御器の設計が容
易で、演算量も低減される。また、加速度外乱に対する
補償入力は、非干渉化しない場合は粗動モーター、精動
モーター双方に入力しなければならないが、非干渉化シ
ステムでは粗動モーターのみでよい。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
おいて、前記非干渉化部は、前記粗動モーターの位置、
前記精動モーターの相対位置をyC 、yF 、前記粗動モ
ーター、前記精動モーターに対する操作量をuC 、uF
とし、状態変数xを以下の式(1)としたときの状態方
程式(式(2))に対し、式3または式3’なる操作量
u、
【0014】
【数4】
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】
【0017】を与えることを特徴とする。この発明によ
れば、DVDドライブ装置の非干渉化が容易に実現可能
になる。なお、実際の制御器のほとんどが、その入出力
信号が一定のサンプル周期ごとにしか更新されないデジ
タル制御であるため、連続時間関数の式(3)は実現で
きなくなるが、このときには式(3’)の近似で十分実
用的な非干渉化が行える。また、式(3’)における
(k)は、離散時間kにおけるサンプル値であることを
示す。
【0018】さらに、請求項4に係る発明は、請求項
1、2および3のいずれかにおいて、前記オブザーバ
は、前記円盤状記憶媒体の偏心をモデル化せず、偏心成
分の多くを精動モーターの推定位置の誤差として転嫁さ
れるように、位置、速度の推定を行うことを特徴とす
る。
【0019】この発明によれば、演算量が低減される。
例えば、次の請求項5に係る発明のレギュレータが適用
されると、セトリング時に発生しやすい偏心に起因する
オーバーシュートや逆行を容易に防止できるため、アク
セス速度が増すと共に、フォロイング時には、偏心運動
に対して粗動モーターはほとんど追従せず、精動モータ
ーが追従するため、エネルギー効率が良く振動が少なく
なる。
【0020】また、請求項5に係る発明は、請求項1、
2、3および4のいずれかにおいて、前記精動レギュレ
ータは、シーク時には、前記精動モータの推定位置が所
定の値になり、フォロイング時には、与えられる目標ト
ラックと前記ピックアップ部との相対誤差がゼロになる
ように前記精動モーターの位置を制御することを特徴と
する。
【0021】この発明によれば、精動モーターが、シー
ク時にその推定位置がゼロ近傍になるように制御される
と、結果として偏心と略同様な動きをして、その結果、
目標トラックに接近する際に相対速度は十分に抑制され
て、シークからセトリング、フォロイングへの移行が円
滑になる。
【0022】さらに、請求項1、2、3、4および5の
いずれかにおいて、前記粗動レギュレータおよび前記精
動レギュレータのうちの少なくとも一方は、位相空間上
の状態の軌跡を定速領域、減速領域、収束領域を有す
る、拘束面に拘束するように操作量を求めることを特徴
とする発明が考えられ、この発明によれば、定速領域で
は通常の速度制御に相当する特性、収束領域では通常の
位置制御に相当する特性、減速領域は、速度制御から位
置制御へ徐々にその制御特性を変えていくため、各領域
において最適な制御が行われる、また、この発明におい
て、前記拘束面の減速領域を複数の直線で近似してお
き、前記粗動レギュレータおよび前記精動レギュレータ
のうちの少なくとも一方は、この減速領域において直線
近似されたものに拘束するように操作量を与えることを
特徴とする発明も考えられ、この発明によれば、減速領
域の拘束面を複数の直線で近似することによって、簡単
な構成で減速制御を行うことができる。
【0023】さらに、請求項6に係る発明は、円盤状記
憶媒体からの情報を読み出しまたは円盤状記憶媒体への
情報の書き込を行うためのピックアップ部を移動させる
モーターを用いて、前記ピックアップ部を前記円盤状記
憶媒体の半径方向に移動制御する装置であって、前記モ
ーターを制御するレギュレータを備え、前記レギュレー
タは、位相空間上の状態の軌跡を定速領域、減速領域、
収束領域を有する、拘束面に拘束するように操作量を与
えることを特徴とするディスク装置である。
【0024】この発明によれば、モーターをピックアッ
プ部の移動制御用アクチュエータとして用いた場合、定
速領域では通常の速度制御に相当する特性、収束領域で
は通常の位置制御に相当する特性、減速領域は、速度制
御から位置制御へ徐々にその制御特性を変えていくた
め、各領域において最適な制御が行われる。
【0025】さらに、請求項7に係る発明は、請求項6
において、前記拘束面の減速領域を複数の直線で近似し
ておき、前記レギュレータは、この減速領域において直
線近似されたものに拘束するように操作量を与えること
を特徴とするディスク装置である。
【0026】この発明によれば、減速領域の拘束面を複
数の直線で近似することによって、簡単な構成で減速制
御を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は制御ブロック線図であ
り、図2は制御対象を模式的に説明した説明図である。
【0028】図2に示すように、スピンドルモーター3
0によって光ディスク20が回転駆動される。レーザ・
フォトダイオード34のレーザにより発光された光は光
学系31を介して光ディスク20のあるトラックに対し
て照射され、その反射光は光学系31を介してレーザ・
フォトダイオード34のフォトダイオードによって受光
され、この受光強度に基づいて、光ディスク20に記憶
されている情報が再生可能となっている。また、光学系
を上下方向に移動させて合焦動作を行うためのアクチュ
エータであるフォーカスモーター35と、光学系31を
光ディスク20の半径方向に細かく移動制御するための
アクチュエータである精動モーター32と、光学系3
1、精動モーター32、レーザ・フォトダイオード3
4、およびフォーカスモーター35全体を光ディスク2
0の半径方向に粗く移動制御するためのアクチュエータ
である粗動モーター33とを備えている。
【0029】そして、粗動モーター33の位置、精動モ
ーター32の相対位置を「yC 、y F 」、光ディスク2
0の偏心量を「d」、目標トラック(ターゲットトラッ
ク)の位置を「r」、目標トラックと実際のピックアッ
プ(焦点)位置との誤差を「e」としている。
【0030】さて、図1は、このようなパラメータを用
いた本発明に係る装置の制御ブロック線図を示してい
る。その制御概要を説明すると、粗動モーター、精動モ
ーターの操作量uC 、uF は夫々、10bitPWM7
によってパルス幅変調されると共に、8bitD/A8
によってデジタルアナログ変換される。パルス幅変調結
果はHブリッジMOS9に供給され、HブリッジMOS
9からの出力はモーターシステム11の粗動モーターに
供給される。一方、デジタルアナログ変換結果は電流ア
ンプ10で電流増幅されてモーターシステム11の精動
モーターに供給される。
【0031】モーターシステム11では、加速度外乱g
が外部入力され、出力されるyC 、yF は加算されると
共に偏心分dが減算されて「yC +yF −d」なる値に
応じて発生するトラックエラー信号が8bitA/D、
カウンタ12でアナログデジタル変換されると共に、そ
の2値化で得られるパルスがカウンタによって計数され
て光学系31の相対位置(y)がオブザーバ13に供給
される。オブザーバ13は、粗動モーターの位置、速
度、精動モーターの位置、速度、および外乱の値を推定
出力する。以下、記号ハットは推定値、添字「C 」は粗
動モータに関するもの、添字「F 」は粗動モータに関す
るものを表す。
【0032】また、スイッチ(SW)1には、精動モー
ターの位置推定値()、精動モーターの速度推定値
()、相対位置から目標位置を減じた誤差である
「e」そのままのもの()、および、「e」が例えば
「(e(k)−e(k−1))/T S :但し、kは離散
時刻を示すパラメータ、TS はサンプリング周期」なる
式によって差分処理されたもの()とがスイッチ(S
W)1に入力されていて、シーク時には、、が出力
され、一方、フォロイング時には、が出力される。
【0033】粗動モーター用のスライディングモードレ
ギュレータ(Coarse SMR) 2は、粗動モーターの速度推
定値と、粗動モーターの位置推定値から目標位置rを減
算したものとを入力して、粗動モーターの操作量(u’
C )を出力する。この際、加速度外乱に所定の係数4
(k)を乗じたものを加算するようにして、加速度外乱
の影響を相殺している。一方、精動モーター用のスライ
ディングモードレギュレータ(Fine SMR) 3は、上述し
た「、」の組、または、「、」の組のデータを
入力して、出力をブーストフィルタ5で低域強調したも
のを精動モーターの操作量(u’F )として出力する。
そして、デカップラー(Decoupler)6は、非干渉系とし
て求めた操作量u’C 、u’F から、実際に印加する干
渉系としての操作量uC 、uF を求め、夫々を10bi
tPWM7、8bitD/A8に出力する。
【0034】この制御ブロック線図によれば、初めはオ
ブザーバのみを起動させておいて、オブザーバによる推
定値が収束してからスライディングモードレギュレータ
による制御を開始させることができるので、制御装置内
部の状態初期化が容易になり初期化時の不具合を解消す
ることが可能になる。
【0035】次に、このような制御動作を実際に行うた
めのハードウエアブロック構成図とその動作を説明する
フローチャートとを用いて実際の制御動作を説明する。
図3に示すように、この装置には上位CPU160か
ら、目標トラック(r)の情報がDSP(デジタルシグ
ナルプロセッサー)100に供給されるようになってい
る。図示しない記憶部に記憶されているプログラムにし
たがって動作を行うDSP100が出力した操作量
C 、uF の夫々は、粗動モータードライバ110、精
動モータードライバ111に供給される。粗動モーター
ドライバ110、精動モータードライバ111の夫々
は、供給された操作量uC 、uF に応じて粗動モーター
120、精動モーター130を駆動して、光学系140
の位置や速度の制御を行う。一方、光学系140から得
られるトラック信号は、A/D、カウンタ150によっ
てアナログデジタル変換した値と、2値化して得られる
パルスを計数した値に変換され相対位置(y)の情報と
してDSP100に供給される。
【0036】図4は、このDSP100を機能ブロック
で示した構成図である。DSP100は、前処理部10
1a、および加速度外乱補償部101bを備える粗動用
レギュレータ101と、前処理部102a、および低域
強調部102bを備える精動用レギュレータ102と、
非干渉化を行う非干渉化部103と、粗動モーターの位
置、速度、精動モーターの位置、速度を少なくとも推定
するオブザーバ104と、係数テーブル105a、10
5bと、所定タイミングで割り込み信号を出力するタイ
マー部107とを有している。
【0037】以下、まず、主要な構成要素の構成や動作
について説明し、その後フローチャートを用いて装置全
体の制御動作について説明する。非干渉化部103は、
粗動モーター120の操作量は粗動モーター120の位
置、速度の制御量にのみ影響を与えるようにすると共
に、精動モーター130の操作量は精動モーター130
の位置、速度の制御量にのみ影響を与えるようにする。
【0038】この具体例をDVDドライブ装置を例にと
り説明する。まず、粗動モーター120の位置、精動モ
ーター130の相対位置をyC 、yF 、粗動モーター1
20の絶対位置(レーザ焦点距離)をy、粗動モーター
120、精動モーター130の入力電圧をuC 、uF
コイル電流をiC 、iF とすると、運動方程式は、以下
の式(4)となる。
【0039】
【数7】
【0040】ここで、Mは質量、Dはダンピング定数、
Kはスチフネス、Pは力−電流定数、Nは逆起電力、R
はコイル抵抗であり、添字C、Fは夫々粗動モーター、
精動モーターに関するものを示す。
【0041】これを粗動モーター120の位置、速度、
精動モーター130の位置、速度を状態変数とする状態
方程式に書き直すと以下の式(5)のようになる。
【0042】
【数8】
【0043】ここで、V、Wを次式(6)のようにす
る。
【0044】
【数9】
【0045】そして、u=Vu’−Wx、なるuを与え
るようにすると、状態方程式は次式(7)のようにな
る。
【0046】
【数10】
【0047】結局、この式は次式(8)のように分解で
きる。
【0048】
【数11】
【0049】厳密には通常の離散系の制御器では連続時
間関数xを含む、式(3)は実現できないが、その代わ
りに、式(3’)(kは離散系の時刻)なるuを与える
と、厳密な離散系モデルに基づく式より単純でかつ実用
上十分な非干渉化が行えるため、DVDドライブ装置に
おいて、粗動モーター120の操作量は粗動モーターの
位置、速度の制御量にのみ影響を与えるようになると共
に、精動モーター130の操作量は精動モーターの位
置、速度の制御量にのみ影響を与えるようになる。この
非干渉化により次数も少なくなるので各モーターに対す
る制御器の簡素化が実現できる。また、式(3)または
式(3’)のWxの項が相殺される干渉成分は実際には
無視できる程度小さいことが多く、その場合はWxの項
の省略が可能である。
【0050】次に、オブザーバ104は、相対位置yを
入力して、粗動モーター120の位置、速度、および精
動モーター130の位置、速度を少なくとも推定する。
この推定は定常型カルマンフィルタ等の公知のものを用
いれば行うことが可能で、離散時間を表すパラメータを
k、相対位置をy、操作量をu、推定すべき変数をxと
すると、例えば、以下の式(9)によって推定するよう
にすればよい。
【0051】
【数12】
【0052】なお、レギュレータ104は、光ディスク
20やスピンドルモーター30系に含まれる偏心(d)
をモデル化しないで、位置、速度を推定するようになっ
ており、このため、推定演算量が低減され。また、精動
モーター130の推定位置が偏心成分の多くを含むよう
にしておけばよく、このためには、適切な重み付けをす
るために式(9)の定数を適切に定めておけばよい。
【0053】次に、係数テーブル105a、105bに
ついて説明する。ところで、本発明に係る装置において
は、粗動用レギュレータ101、精動用レギュレータ1
02を定速領域、減速領域、収束領域を有する、拘束面
に拘束されて非干渉化部に与える操作量を求めるように
している。
【0054】図5は、この拘束面の一例を示したもの
で、横軸は目標位置までの偏差(e)、縦軸は速度であ
る。この拘束面によれば、定速領域(e<−e
2 (S3-)、e>e2 (S3+))では最大加速度で最高
速度(vmax )に到達し、減速領域(−e2 ≦e<−e
1 (S2-)、e1 <e≦e2 (S2+))では、想定外乱
の存在下で操作量が飽和しない範囲のある加速度aで減
速し、収束領域(−e1 <e<e 1 (S1 ))ではオー
バーシュートなしに安定に収束されるべく、高域のモー
ドを励起しないよう徐々に減速させる。
【0055】これを定式化すると、例えば、次式(1
0)のような拘束面が提供される。
【0056】
【数13】
【0057】このような拘束面を用いれば、例えば、定
速領域では通常の速度制御に相当する特性、収束領域で
は通常の位置制御に相当する特性、減速領域は、速度制
御から位置制御へ徐々にその制御特性を変えていくこと
ができるため、各領域において最適な制御が行われるこ
とになる。
【0058】さて、実際には、減速領域では、複雑な計
算を行う必要があるため、この減速領域を複数の区間で
直線近似することが提案される。図6に示す一例は、減
速領域「−e2 ≦e<−e1 (S2-)」、「e1 <e≦
2 (S2+)」の夫々を3つの直線「l1、l2、l
3」、「l4、l5、l6」で直線近似している。具体
的には、減速領域での各直線に対して、he 、hv 、h
c の組を係数テーブル105a、105bに記憶してお
くと共に、定速領域(S3-、S3+)では、he =0とし
たhe 、hv 、hc の組を、収束領域(S1 )では、h
c =0としたhe、hv 、hc の組を係数テーブル10
5a、105bに記憶しておき、この係数の組を用いて
「u(k)=he e(k)+hv v(k)+hc 」なる
式で操作量を求めるようにしておく。
【0059】なお、精動用レギュレータ102におい
て、シーク時とフォロイング時とで係数の組を同じくし
ても異なるようにしても良い。図7は、このような係数
を格納した係数テーブル105a、105bの一例を示
していて、図示したものは直線l1、l2、…に対し
て、係数「he1、hv1、hc1」、「he2、hv2
c2」、…が対応付けて記憶されていると共に、定速領
域S3-、S3+では「0、hvS3-、hcS3-」、「0、h
vS3+、hcS3+」が記憶され、収束領域(S1 )では「h
eS1、hvS1 、0」が記憶されている様子を示してい
る。例えば、eの値が直線l1で示す領域のものであれ
ば、レギュレータは係数「he1、hv1、hc1」を選択す
る。このように、すべり多様体の減速領域の減速特性を
複数の直線で近似すれば簡単な構成で減速制御を行うこ
とができる。
【0060】次に、粗動用レギュレータ101の前処理
部101aは、粗動モーター120の速度推定値をその
まま入力すると共に、粗動モーター120の位置推定値
から目標トラック(r)を減算した値を入力する。さら
に、精動用レギュレータ102の前処理部102aは、
シーク時には、精動モーター130の位置推定値、速度
推定値をそのまま入力して出力し、一方、フォロイング
時には、相対位置yから目標トラックrを減算した値
(e)とこのeを差分部106によって差分処理したも
のを入力して出力する。ここで、差分部106が行う差
分処理としては、例えば、「(e(k)−e(k−
1))/TS 、但し、kは時間を示すパラメータ、TS
はサンプリング周期」なる近似微分演算を行うものが挙
げられる。
【0061】これによれば、シーク時には、精動モータ
ー130の推定位置がゼロ近傍になるように制御される
が、推定位置は偏心成分を多く含むため、精動モーター
130の可動範囲の中央を中心にトラックの偏心dと同
じ正弦波運動をするので、偏心に関わらず、略一定して
十分小さい相対速度で目標トラックに漸近し、セトリン
グを容易にする。また、フォロイング時には、目標トラ
ックとの精動モーターの位置との相対誤差がゼロになる
ように制御することができ、目標トラック中心に収束さ
れる。
【0062】さて、図8のフローチャートを参照して装
置の制御動作について説明する。まず、ステップS80
0において、DSP100は初期化を行う。初期化とし
ては、例えばオブザーバ104の状態推定値の初期設定
や低域強調部102bの内部状態をクリアすることが挙
げられる。
【0063】次に、ステップS802において、タイマ
ー部107が割り込み信号を出力した場合(Yes)に
はステップS804に進み、一方、これ以外の場合に
は、ステップS802で待機状態となる。
【0064】次に、ステップS804において、D/
A、カウンタ150の値から相対位置yを合成する。次
に、ステップS806において、オブザーバ104が、
前述したようにして、相対位置y、操作量uC 、uF
基づいて、粗動モーター120の位置、速度、精動モー
ター130の位置、速度を推定して必要箇所に供給す
る。なお、図示していないが加速度外乱の推定値も出力
可能に構成されていて、このような加速度外乱の推定は
公知のアルゴリズムを用いて実現可能である。
【0065】次に、粗動用レギュレータ101および精
動用レギュレータ102の制御動作が並列に開始される
が、まず、粗動用レギュレータ101の制御動作につい
て説明する。
【0066】ステップS810において、前処理部10
1aは、粗動モーター120の位置推定値から目標トラ
ックrを減じて偏差検出(e)を行い、次いで、ステッ
プS812において、粗動レギュレータ101は、係数
テーブル105aから係数の組「he 、hv 、hc 」を
選択する。
【0067】ステップS814では、粗動用レギュレー
タ101は、操作量uC ’’を「u C ’’=he e+h
v v+hc 」なる式で求めて、さらに、ステップS81
6において、加速度外乱補償部101bは、オブザーバ
104で推定された加速度外乱の推定値に定数kを乗じ
たものをuC ’’から減算して操作量uC ’を求める。
【0068】一方、精動用レギュレータ10は以下の処
理を行う。前処理部102aは、シーク時には、精動モ
ーター130の位置推定値、および速度推定値の第1の
組を選択出力し、一方、フォロイング時には、相対位置
yから目標トラックrを減じたもの(e)、および差分
部106によってこのeの差分を取ったものの第2の組
を選択出力する。なお、前処理部102aは、例えばe
の絶対値が所定値e0より小さな場合のみにフォロイン
グ時と判断して処理を行うようにすればよい。
【0069】次に、ステップS820では、第1の組が
選択された場合においては、位置推定値を図6の横軸の
値eとして、図7の係数テーブル105bから係数を選
択し、また、第2の組が選択された場合においては、e
を図6の横軸の値eとして、図7の係数テーブル105
bから係数を選択する。
【0070】ステップS822では、精動用レギュレー
タ102は、操作量uF ’’を「u F ’’=he e+h
v v+hc 」なる式で求めて、さらに、ステップS82
4において、低域強調部102bによってuF ’’の低
域を強調して操作量uF ’を求める。
【0071】そして、ステップS826において、非干
渉部103は、uC ’、uF ’を用いて、前述したよう
な非干渉化を行ってuC 、uF を求めて、ステップS8
28では、uC 、uF の夫々が、粗動モータードライバ
110、精動モータードライバ111に出力される。以
上のような制御動作が制御終了指令が与えられるまで行
われる(ステップS830)。以上のようにして制御動
作が行われることによって拘束面を用いた制御が行わ
れ、目標トラックへの収束の高速化、オーバーシュー
ト、振動の抑制も実現可能である。
【0072】以上説明してきたように、本発明の実施の
形態によれば、非干渉化や偏心モデルを考慮しないこ
と、拘束面を区分的に直線近似すること等により演算処
理量が大幅に低減されるため、例えば20〜40MIP
S程度の能力を有する16ビットDSPで制御部を実現
することが可能となる。また、本発明はピックアップ部
を粗動モーターと精動モーターとを用いて、平面視円盤
状の記憶媒体の半径方向にピックアップ部を移動制御す
る装置に適用可能であり、その適用対象は光ディスクに
限定されない。
【0073】また、レギュレータが定速領域、減速領
域、収束領域を有する拘束面に拘束するように操作量を
求めることや、減速領域を複数の直線で近似してこの直
線近似されたものに拘束するように操作量を求めること
は、例えば1つのモーターを用いてピックアップ部を移
動制御する磁気ディスク装置にも適用可能である。
【0074】次に、この実施の形態について説明する。
図9はこの実施の形態に係る磁気ディスクのヘッド位置
決め制御系の制御ブロック図である。図9に示すよう
に、この装置には図示しない上位CPUから、目標トラ
ック(r)の情報がDSP200に供給されるようにな
っている。図示しない記憶部に記憶されているプログラ
ムにしたがって動作を行うDSP200が出力した操作
量uは、D/A変換器203によってデジタルアナログ
変換されてこのアナログ信号がモータードライバ204
に供給される。
【0075】モータードライバ204は、供給された操
作量に応じてヘッド駆動モーター205を駆動する。磁
気センサ206はヘッド(ピックアップ部)のディスク
上の位置に応じてトラック信号を出力し、この出力され
たトラック信号は、A/D変換器、カウンタ207によ
ってアナログデジタル変換した値と、2値化して得られ
るパルスを計数した値に変換され相対位置(y)の情報
としてDSP200に供給される。
【0076】さらに、DSP200内において、相対位
置(y)から目標トラック(r)を減じた偏差eを得
て、この偏差eは、スライディングモードレギュレータ
202に供給されると共に、差分部201が誤差eに基
づいて求めた速度vもスライディングモードレギュレー
タ202に供給される。また、スライディングモードレ
ギュレータ202は、図7に示したような係数テーブル
208から係数を獲得して前述したうような拘束面制御
を行っている。
【0077】次に、図10を参照してDSP200が行
う制御動作について説明する。まず、ステップS300
において、DSP200の内部状態を初期化する。次
に、ステップS301において、DSP200に設けた
図示しないタイマー部が割り込み信号を発生した場合に
は(Yes)にはステップS302に進み、一方、これ
以外の場合にはステップS301で待機状態となる。
【0078】次に、ステップS302において、A/D
変換器、カウンタ207の値からヘッドのディスク上の
位置yを合成し、目標トラックとの偏差e(y−r)を
求め、差分部201は、前サンプル時刻における偏差e
との差をとって速度vを求めて、スライディングモード
レギュレータ202に供給する。
【0079】ステップS303では、偏差eの値を図6
の位相空間の横軸として、係数テーブル208から対応
する係数の組(he 、hv 、hc )を求める。そして、
ステップS304において、スライディングモードレギ
ュレータ202は、偏差e、速度vを用い、図6の拘束
面に拘束する操作量uを、「u=he e+hv v+
c 」なる式で求める。次に、ステップS305におい
て、求めた操作量uをモータードライバ204に供給す
べくD/A変換器203に出力する。以上のような制御
動作を制御終了指示が与えられるまで行う(ステップS
306)。
【0080】なお、この処理では減速領域を直線近似し
て拘束面制御を行っているが、前述したように、一般に
は、式(10)のような拘束面を用いれば、例えば、定
速領域では通常の速度制御に相当する特性、収束領域で
は通常の位置制御に相当する特性、減速領域は、速度制
御から位置制御へ徐々にその制御特性を変えていくこと
ができるため、各領域において最適な制御が行われるこ
とになる。
【0081】このような拘束面制御によれば、モーター
がいくつ設けられても、目標トラックへの高速かつ安定
なシーク・セトリングが実現可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、例えば、初めはオブザーバのみを起動させ
ておいて、オブザーバによる推定値が収束してからレギ
ュレータ部による制御を開始させることができるので、
制御装置内部の状態初期化が容易になり初期化時の不具
合を解消することができるという効果が得られる。
【0083】また、請求項2に係る発明によれば、非干
渉化部によって非干渉化が行われるので、各モーターに
対する制御装置の構成が簡単になり、初期化時の不具合
を一層解消可能になるという効果が得られる。
【0084】また、請求項3に係る発明によれば、DV
Dドライブ装置の非干渉化が実現可能になる。さらに、
請求項4に係る発明によれば、演算量が低減されセトリ
ング時に発生しやすいオーバーシュートや逆行が防止さ
れ、アクセス速度や安定性が増すという効果が得られ
る。
【0085】また、請求項5に係る発明によれば、精動
モーターが、シーク時にその推定位置がゼロ近傍になる
ように制御されると、結果として偏心と略同様な動きを
して、その結果、目標トラックに接近する際に相対速度
は十分に抑制されて、フォロイングやセトリングへの移
行が円滑になるという効果が得られる。
【0086】さらに、請求項6に係る発明によれば、定
速領域では通常の速度制御に相当する特性、収束領域で
は通常の位置制御に相当する特性、減速領域は、速度制
御から位置制御へ徐々にその制御特性を変えていくた
め、各領域において最適な制御が行われるという効果が
得られる。
【0087】また、請求項7に係る発明によれば、減速
領域の減速状態を複数の直線で近似することによって、
簡単な構成で減速制御を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の制御動作を説明する制御ブ
ロック図である。
【図2】制御対象の模式的説明図である。
【図3】本発明に係るディスク装置のハードウエア構成
図である。
【図4】DSPを機能ブロックで示した構成図である。
【図5】状態を拘束面に拘束する制御手法の説明図であ
る。
【図6】拘束面の減速領域を直線近似した制御手法の説
明図である。
【図7】係数テーブルの記憶内容の説明図である。
【図8】DSPによる制御動作を説明するフローチャー
トである。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るディスク装置の
ハードウエア構成図である。
【図10】DSPによる他の実施の形態の制御動作を説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 DSP 101 粗動用レギュレータ 101a 前処理部 101b 加速度外乱補償部 102 精動用レギュレータ 102a 前処理部 102b 低域強調部 103 非干渉化部 104 オブザーバ 105a、105b 係数テーブル 106 差分部 107 タイマー部 110 粗動モータードライバー 111 精動モータードライバー 120 粗動モーター 130 精動モーター 140 光学系 150 A/D、カウンタ 160 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 5/00 H02P 5/00 X

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記憶媒体からの情報を読み出しま
    たは円盤状記憶媒体への情報の書き込を行うためのピッ
    クアップ部を粗く移動させる粗動モーターと細かく移動
    させるための精動モーターとを用いて、前記ピックアッ
    プ部を前記円盤状記憶媒体の半径方向に移動制御する装
    置であって、 前記粗動モーターを制御する粗動レギュレータと前記精
    動モーターを制御する精動レギュレータとを設けたレギ
    ュレータ部と、 前記粗動モーターの位置、速度、および、前記精動モー
    ターの位置、速度を少なくとも推定して前記レギュレー
    タ部に推定値を供給するオブザーバと、を独立動作可能
    に備えたことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記粗動モーターの操作量は粗動モーターの位置、速度
    の制御量にのみ影響を与えるようにすると共に、前記精
    動モーターの操作量は精動モーターの位置、速度の制御
    量にのみ影響を与えるようにする非干渉化部を備えたこ
    とを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記非干渉化部は、 前記粗動モーターの位置、前記精動モーターの相対位置
    をyC 、yF 、前記粗動モーター、前記精動モーターに
    対する操作量をuC 、uF とし、状態変数xを以下の式
    (1)としたときの状態方程式(式(2))に対し、式
    3または式3’なる操作量u、 【数1】 【数2】 【数3】 を与えることを特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3のいずれかにおい
    て、 前記オブザーバは、前記円盤状記憶媒体の偏心をモデル
    化せず、偏心成分の多くを精動モーターの推定位置の誤
    差として転嫁されるように、位置、速度の推定を行うこ
    とを特徴とするディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4のいずれかに
    おいて、 前記精動レギュレータは、 シーク時には、前記精動モーターの推定位置が所定の値
    になり、フォロイング時には、与えられる目標トラック
    と前記ピックアップ部の位置との相対誤差がゼロになる
    ように前記精動モーターの位置を制御することを特徴と
    するディスク装置。
  6. 【請求項6】 円盤状記憶媒体からの情報を読み出しま
    たは円盤状記憶媒体への情報の書き込を行うためのピッ
    クアップ部を移動させるモーターを用いて、前記ピック
    アップ部を前記円盤状記憶媒体の半径方向に移動制御す
    る装置であって、 前記モーターを制御するレギュレータを備え、 前記レギュレータは、位相空間上の状態の軌跡を定速領
    域、減速領域、収束領域を有する、拘束面に拘束するよ
    うに操作量を与えることを特徴とするディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記拘束面の減速領域を複数の直線で近似しておき、 前記レギュレータは、この減速領域において直線近似さ
    れたものに拘束するように操作量を与えることを特徴と
    するディスク装置。
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