JP4378456B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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    • G11B5/5556Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means with track following after a "seek"

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置に係り、特に、磁気ヘッドを目標位置に移動させる位置決め制御手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの外部記憶装置である磁気ディスク装置においては、磁気ヘッドが、回転している磁気ディスク面上の目標トラックに移動し、データを読み/書きしている。
【0003】
一般に、磁気ヘッド位置決め制御系は、データを読み/書きするために同一トラックにヘッドを追従させ続けるフォロイング制御系と、データが存在する目標トラックまでヘッドを移動させるシーク制御系と、目標トラック近傍でシーク制御系からフォロイング制御系に繋ぐセトリング制御系とを含んでいる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
シーク制御系では、移動距離が所定距離以上の場合には、加速時にボイスコイルモータVCMの加速能力を最大限に引き出すために、VCMに加える電圧が飽和する場合がある。実際のシステムでは、ヘッドの移動速度に上限があるので、ヘッドの移動速度が上限に到達した場合は、ヘッドを最高速度で等速移動させる必要がある。
【0005】
このようなシーク制御系に対しては、目標トラックと現在位置との差分(残距離)に応じて発生させる目標速度とヘッド位置情報とから推定するヘッド速度の偏差をフィードバックする速度制御系が用いられている。
【0006】
この速度制御系では、加速中のVCM電圧の飽和や一定速度での移動が可能である。
【0007】
一方、比較的短い移動距離においては、加速中にVCM電圧が飽和することはなく、移動速度の上限も超えないので、時間関数による滑らかな加速度軌道を用いた2自由度制御系が用いられている。
【0008】
この2自由度制御系では、シーク動作中に発生する振動を抑制でき、誤差圧縮特性の高い位置フィードバック系を使用可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系は、制御入力の加加速度が大きいので、機構系に振動が発生しやすく、位置制御系と比べると、誤差圧縮特性が低い。その結果、シーク動作に騒音が発生し、セトリング時に機構系振動が生じやすい。
【0010】
一方、時間関数による2自由度制御系は、VCM電圧飽和が発生するとワインドアップ現象による性能悪化が避けられず、最高速度の制限にも対応できないので、長距離を移動するシーク系には、適用困難である。
【0011】
このような問題に対して、特許文献1では、フィードフォワード系を速度制御系としてVCM電圧飽和や等速モードに対応し、フィードバック制御系を位置制御系とするシーク制御系を開示している。
【0012】
特許文献1では、フィードバック制御系が位置制御系なので、高い外乱圧縮特性を期待できる。しかし、フィードフォワード制御系が残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系であるために、機構系振動の抑制は困難である。
【0013】
本発明の目的は、シーク動作中にVCM電圧飽和や等速モードにも対応でき、発生する振動が小さいシーク制御系を含む位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドを目標位置に移動させるための制御入力に基づいてモーターに制御信号を出力する位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置において、位置決め制御手段、シーク開始から制御入力の符号が変化する時点までは、目標トラックと現在位置と残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系であり、制御入力の符号が変化した時点以降は、減速開始時刻から目標とするシーク完了時刻までの時間と、減速開始時の磁気ヘッドの速度と、減速開始時の磁気ヘッド位置から目標とする磁気ヘッド位置までの距離に基づいて決定される時間の多項式により算出される信号をフィードフォワード入力とし、現在の磁気ヘッド位置と目標とする磁気ヘッド位置との差をフィードバック入力とする2自由度制御系である磁気ディスク装置を提案する。
【0015】
本発明は、また、磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドを目標位置に移動させるための制御入力に基づいてモーターに制御信号を出力する位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置において、位置決め制御手段は、シーク開始から制御入力の符号が変化する時点までは、目標トラックと現在位置と残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系であり、制御入力の符号が変化した時点以降は、減速開始時刻から目標とするシーク完了時刻までの時間と、減速開始時の磁気ヘッドの速度と、減速開始時の磁気ヘッド位置から目標とする磁気ヘッド位置までの距離に基づいて決定される時間の多項式により算出される信号をフィードフォワード入力とし、現在の前記磁気ヘッドの速度と目標とする磁気ヘッドの速度との差をフィードバック入力とする2自由度制御系である磁気ディスク装置を提案する。
【0017】
磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと、加速度がほぼ零となる等速モードと、減速モードとを有するように構成することも可能である。
【0018】
磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと、加速度がほぼ零となる等速モードと、減速モードとを有し、減速開始時点の時刻をT1とし、T1とシーク動作が終了する時点の中間点の時刻をT2とした時、T1からT2の区間における加速度の時刻歴応答が、シーク開始時からT1までの加速度の一回積分値とシーク開始時からT1までの加速度の二回積分値を初期値として含む時間の多項式で近似表現されることも可能である。
【0020】
本発明は、上記目的を達成するために、磁気記録媒体と、磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドと、磁気ヘッドを駆動するボイスコイルモータVCMと、磁気ヘッドを目標位置に移動させる位置決め制御手段とを備えた磁気ディスク装置において、磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと減速モードとを有し、位置決め制御手段が、加速モードでは、速度フィードバック制御系であり、減速モードでは、時間関数による磁気ヘッド位置を目標値とした2自由度制御系であり、速度フィードバック制御系が、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差に基づき目標速度を設定する目標速度発生器と、ヘッド位置信号Pに基づき推定速度を作成する速度推定器と、目標速度と推定速度との偏差に基づきVCM制御信号を得る速度制御器と、位置フィードバック用モデル位置とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込み当該位置誤差を圧縮するための位置フィードバック入力を出力する位置制御器と、VCM制御信号と位置フィードバック入力との偏差を取り込む磁気ヘッドの剛体位置モデル,剛体速度モデル,共振モデルと,剛体位置モデルの出力と共振モデルの出力との和を取り込み位置フィードバック用モデル位置を出力する遅れモデルとからなり、2自由度制御系が、加速モードからの切り替え時の初期値に基づきフィードフォワード入力を出力する加速度軌道と、初期値に基づく位置軌道と、フィードフォワード入力を取り込む共振モデルと、位置軌道Ptの出力と共振モデルの出力との和を取り込む遅れモデルと、遅れモデルの出力とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込む位置制御器と、フィードフォワード入力と位置制御器の出力との和をVCM制御信号とする加算手段とからなる磁気ディスク装置を提案する。
【0021】
本発明は、また、磁気記録媒体と、磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドと、磁気ヘッドを目標位置に移動させる位置決め制御手段とを備えた磁気ディスク装置において、磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと減速モードとを有し、位置決め制御手段が、加速モードでは、速度フィードバック制御系であり、減速モードでは、磁気ヘッド速度を目標値とした2自由度制御系であり、速度フィードバック制御系が、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差に基づき目標速度を設定する目標速度発生器と、ヘッド位置信号Pに基づき推定速度を作成する速度推定器と、目標速度と推定速度との偏差に基づきVCM制御信号を得る速度制御器と、位置フィードバック用モデル位置とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込み当該位置誤差を圧縮するための位置フィードバック入力を出力する位置制御器と、VCM制御信号と位置フィードバック入力との偏差を取り込む磁気ヘッドの剛体位置モデル,剛体速度モデル,共振モデルと,剛体位置モデルの出力と共振モデルの出力との和を取り込み位置フィードバック用モデル位置を出力する遅れモデルとからなり、2自由度制御系が、加速モードからの切り替え時の初期値に基づきフィードフォワード入力を出力する加速度軌道と、初期値に基づき速度軌道を出力する速度軌道と、加速度軌道の出力を取り込む遅れモデルと、ヘッド位置信号Pに基づき速度を推定する速度推定器と、遅れモデルの出力と速度推定器の出力との偏差から速度誤差を計算する加算手段と、速度誤差に基づき速度フィードバック入力を出力する速度制御器と、フィードフォワード入力と速度フィードバック入力とを加算しVCM制御信号とする加算手段とからなる磁気ディスク装置を提案する。
【0022】
いずれの磁気ディスク装置においても、磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと減速モードとの間に、加速度がほぼ零となる等速モードを含む場合は、等速モード時には、加速度モードと同じ速度制御系を用いることができる。
【0023】
本発明のシーク動作は、加速モード,等速モード,減速モードの順に区分される。これらのうち、VCM電圧飽和が問題となるのは、加速モードである。また、等速モードは、移動速度が最高速度に達した場合のみ存在する。
【0024】
加速モードでは、シーク終端までの時間に余裕があるため、発生した機構系振動がセトリング系に与える影響は小さい。
【0025】
同様に、等速モードでは、加速度がほぼ零となるので、発生した機構系振動がセトリング系に与える影響は小さい。
【0026】
一方、減速モードにおいては、電圧飽和や速度制限等は、問題になりにくいが、シーク終端までの時間に余裕が無いため、発生した機構系振動がセトリング時において残留振動となりやすい。したがって、加速や等速モードと比較して、セトリング時間に与える影響が大きい。
【0027】
本発明の位置決め制御手段は、VCM電圧飽和が発生する加速モードと、速度制限による等速モードとにおいては、目標トラックと現在位置の偏差に基づき目標値を生成する速度制御系を適用する。
【0028】
目標値の計算方法は、減速モードに用いる加速度軌道にとって望ましい残距離と移動速度との関係に基づき設計する。
【0029】
その結果、移動距離などの条件によらず、減速モードの開始時点での残距離と速度との関係を軌道初期値として、理想的な条件に保つことが可能となる。
【0030】
減速モードにおいては、時間関数による軌道を目標値とした2自由度制御系を適用する。軌道演算の際に使用する初期値は、減速開始時の位置と速度とを与えて、目標減速時間は、減速開始時点での残距離に応じて決定する。
【0031】
その結果、機構系の共振を励起しにくい滑らかな加速度軌道を実現することが可能となる。
【0032】
加速および等速モードの速度制御系に与える残距離と移動速度との関係と、減速時に用いる残距離と目標減速時間との関係とを、減速時に用いる軌道演算式に応じて設計すると、減速時に発生する最大加速度や最大加加速度の最適設定が可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜図15を参照して、本発明による磁気ディスク装置の実施形態を説明する。
【0034】
【実施形態1】
図1は、本発明による磁気ディスク装置の実施形態1のヘッド位置決め制御系の系統構成を示すブロック線図である。
【0035】
スピンドルモータ6には、記録媒体である磁気ディスク5が固定されており、定められた回転数により回転している。スピンドルモータ6に保持された磁気ディスク5の側方向には、ピボット軸受3が、スピンドルモータ軸に平行になるように設けられている。キャリッジ4は、ピボット軸受3に揺動可能に固定されている。磁気ヘッド1は、キャリッジ4の先端に固定されている。ボイスコイルモータVCM2は、磁気ヘッド1を移動させる動力を発生する。
【0036】
磁気ヘッド1は、磁気ディスク5上のサーボセクタ7に記録されている位置信号を検出し、現在位置を知る。磁気ヘッド1で検出された位置信号は、ヘッド信号増幅器8により増幅され、サーボ信号復調器9により復調される。
復調されたサーボ信号19は、AD変換器10により位置信号Pとなり、バス13を介してMPU16に取り込まれる。
【0037】
MPU16には、バス13を介して、ROM15,RAM14が接続されている。ROM15には、MPU16で実行する本発明を含む各種の制御プログラムと、各種の制御に必要なパラメータとが格納されている。MPU16は、ヘッド位置信号Pを処理し、VCM制御信号Dを生成する。
【0038】
インタフェースコントローラ17は、ホスト側コントローラ18のコマンドを受け、バス13を介して、MPU16に読み/書きのアクセス要求を出す。
データの読み/書きを要求するコマンド(シークコマンド)が発行されると、
MPU16は、ROM15に記録される位置決め方法を実行し、現在のヘッド位置Pから目標トラックRefまでの距離に応じて、最適なVCM制御信号Dを生成する。
【0039】
生成されたVCM制御信号Dは、DA変換器11によりパワーアンプ制御信号22となり、パワーアンプ12により電流23に変換され、VCM2に印加される。VCM2は、磁気ヘッド1を移動させる駆動力を発生し、磁気ヘッド1を目標位置に位置決めする。
【0040】
本発明は、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefの差に基づいてVCM制御信号Dを生成する位置決め制御手段に関する。
【0041】
図2は、本発明による磁気ディスク装置の位置決め制御手段と制御対象との基本的関係を示すブロック線図であり、図1で説明したMPU16の処理により実現される。
【0042】
図2において、制御対象200とは、MPU16で計算されるVCM制御信号Dを入力とし、磁気ヘッド1のトラック位置がディジタル化されて位置信号Pとして出力されるまでの伝達特性を意味する。
【0043】
位置決め制御手段100は、データを読み/書きする目標トラックRefと現在のヘッド位置を示す位置信号Pとを入力し、これらの入力値に基づき磁気ヘッドを位置決めするVCM制御信号Dを計算し、VCM2に印加する。
【0044】
なお、実施形態1では、位置情報20のサンプリング周期およびVCM制御信号Dの入力周期はともにTs秒とする。
【0045】
位置決め制御手段100は、シーク制御系として加速/等速モードと減速モードとの二つを有し、制御系の状態に応じてモードを切り替える。加速/等速モードは、シーク開始から目標速度に到達するまでの動作モードである。
【0046】
図3は、本発明による磁気ディスク装置の加速/等速モードの制御量をヘッド位置とした実施形態1の制御系の構成を示すブロック線図である。
【0047】
加速/等速モードでは、フィードバック制御系は、速度制御系である。速度制御系の制御量は、ヘッド速度である。しかし、ヘッド速度を直接観測することは困難なので、速度推定器47が、ヘッド位置信号Pに基づき、推定速度28を作成し、速度制御系の制御量とする。
【0048】
目標速度発生器40は、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差に基づき、目標速度27を設定する。
【0049】
速度制御器46は、目標速度27から推定速度28を引いた値を入力し、速度フィードバック入力31を得る。VCM制御入力Dは、速度フィードバック入力31とする。
【0050】
実施形態1の加速/等速モードでは、内部モデルとして、剛体位置モデル41、剛体速度モデル42、共振モデル43,遅れモデル44を備える。なお、制御対象の共振特性の影響が小さい場合やモデル化が困難な場合は、必ずしも共振モデル43を考慮する必要は無い。
【0051】
剛体モデル位置Pm32は、前サンプル時点での剛体モデル位置Pmb,前サンプル時点での剛体モデル速度Vmb,モデルへの入力信号Um,周期Tsを用いて、
Pm=Pmb+Ts×Vmb+(1/2)Ts×Um
と表現できる。
【0052】
剛体モデル速度は、
Vm=Vmb+Ts×Um
として計算される。
【0053】
共振モデル43は、入力信号から共振モデル位置までのパルス伝達関数を用いて表現した場合、連続時間系での振動モードを表す
a/(s+2ζωs+ω )
をサンプリング周期Tsで零次ホールドにより離散化したモデルとする。
【0054】
遅れモデル44は、制御系の持つ無駄時間をTdとしてパルス伝達関数を用いて表現した場合、無駄時間要素の伝達関数
exp(−Ts)
を有利関数に近似した後に離散時間系において実現したモデルとする。実施形態1では、有理関数に近似する方法としてPade1次近似を用いる。
【0055】
このような内部モデルを持つと、制御系の持つ無駄時間および共振特性の影響を取り除いた位置および速度を推定できる。
【0056】
推定された剛体モデル位置および剛体モデル速度は、減速時に用いる軌道式の初期値として使用する。
【0057】
位置制御器45は、望ましい制御性能を実現するためのフォロイング補償器からなり、位置フィードバック用モデル位置34とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差29を取り込み、この位置誤差を圧縮するための位置フィードバック入力30を出力する。
【0058】
剛体位置モデル41,剛体速度モデル42,共振モデル43への入力は、速度フィードバック入力31から位置フィードバック入力30を引いた値とする。
遅れモデルへの入力は、剛体位置モデルの出力と共振モデルの出力との和とする。
【0059】
加速モードと減速モードとの間に加速度がほぼ零となる等速モードを有するシーク動作において、減速開始時点の時刻をT1とし、T1とシーク動作が終了する時点の中間点の時刻をT2とした時、T1からT2の区間における加速度の時刻歴応答は、シーク開始時からT1までの加速度の一回積分値とシーク開始時からT1までの加速度の二回積分値を初期値として含む時間の多項式で近似表現される。
【0060】
加速/等速モードにおいて、推定速度28の絶対値が目標速度27の絶対値以上の大きさになった場合、速度フィードバック入力31の値を0とし、制御モードを減速モードに切り替える。
【0061】
ただし、目標速度27が設定した最高速度である場合は、ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差が所定値以下となった場合に、制御モードを減速モードに切り替える。
【0062】
したがって、目標速度発生器40が、加速/等速モードから減速モードへの切り替え条件を決定する。
【0063】
次に、減速モードについて説明する。実施形態1で、減速モードは、減速開始からシーク完了までの動作モードとする。
【0064】
図4は、本発明による磁気ディスク装置の減速モードの制御量を磁気ヘッド位置とした実施形態1の制御系の構成を示すブロック線図である。
【0065】
位置制御器45、共振モデル43、遅れモデル44は、加速/等速モードと同じとする。
【0066】
遅れモデル44への入力は、位置軌道Pt50の出力と共振モデル43の出力との和となる。位置制御器45への入力は、位置フィードバック用モデル位置34とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差29である。
【0067】
加速度軌道Ut49および位置軌道Pt50は、減速モード開始からの時間t[s]の関数であり、初期位置x0[m],初期速度v0[m/s],目標減速時間T[s]からなる初期値48により、その軌跡が決定される。
位置軌道Ptは、任意の関数を選択でき、加速度軌道Utは、位置軌道Ptを二回微分した関数とする。
【0068】
位置軌道Ptおよび加速度軌道Utは、初期値48の値に応じて、その軌跡が決定される。
初期値48のうち、初期位置x0[m]には、減速開始時の剛体モデル位置Pmを代入し、初期速度v0[m/s]には、減速開始時剛体モデル速度Vmを代入する。目標減速時間Tは、ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差により設定する。
【0069】
目標速度発生器40と目標減速時間Tの設計方法の一例を説明する。
【0070】
まず、減速時の加速度軌道Utの絶対値の最大値とUtの微分値(加加速度)の最大値とを設定する。これら最大値の制約条件の下に、目標減速時間Tが最小となる初期位置x0と初期速度v0との組み合わせを探索する。
【0071】
探索する範囲は、求められた初期速度v0が制御系で許容される最高速度以下になる範囲とする。その結果、x0,v0,Tの関係が一意に定まる。
【0072】
目標速度発生器40は、求められたx0とv0の関係に基づき、x0に応じて目標速度となるv0を計算する。残距離がx0の最大値より大きい場合は、最高速度を目標速度として出力する。同様に目標時間Tは、x0とTの関係に基づき計算する。
【0073】
実施形態1では、シーク終端において、位置,速度,加速度,加加速度が零となる位置6次軌道Pt,加速度4次軌道Utを選び、Ptの絶対値を最大1920m/s、Utの微分値を最大3000000m/sとした場合について説明する。
【0074】
図5(A)は、x0とv0との関係を示す図であり、図5(B)は、x0とTとの関係を示す図である。
【0075】
図6は、図5中に○印で示した点を初期値とした場合の位置軌道Ptの出力の時刻歴応答を示す図である。
【0076】
図7は、図5中に○印で示した点を初期値とした場合の加速度軌道Utの出力の時刻歴応答を示す図である。
【0077】
図8は、図5中に○印で示した点を初期値とした場合の加速度軌道Utの微分値の時刻歴応答を示す図である。
【0078】
これらの図によれば、x0,v0,Tの関係により、減速時の最大加速度(絶対値)が1920m/s以下に抑えられ、加速度軌道Utの微分値の最大値が3000000m/s以下に抑えられていることが分かる。
【0079】
本発明を用いた場合のシーク制御系のシミュレーション結果について説明する。
【0080】
まず、目標トラックRefを比較的近い2.32mmとした場合について検討する。
【0081】
図9は、制御対象に生じる加速度の時刻歴応答を示すタイムチャートである。シーク開始から加速度が最初に0となる点までが加速/等速モードであり、それ以降が減速モードである。
【0082】
減速モード時の加速度軌道は、滑らかな軌跡を有し、最大値(絶対値)が設計値である1920m/sとなっている。
【0083】
図10は、横軸をヘッド位置とし、縦軸をヘッド速度とした場合に、位相曲線を太線で示し、目標速度を細線で示す図である。位相曲線が目標速度と交差するまでが加速/等速モードであり、交差した後が減速モードとなる。
【0084】
図11は、目標トラック近傍でのヘッド位置の時刻歴応答を示すタイムチャートである。
【0085】
本発明によるシーク制御系では、目標となるモデル位置に対して、実際のヘッド位置が精度良く追従し、残留振動もほとんど無い。
【0086】
次に、目標トラックRefを比較的遠い18.59mmとした場合について検討する。
【0087】
図12は、制御対象に生じる加速度の時刻歴応答を示すタイムチャートである。
【0088】
減速モード時の加速度軌道は、滑らかな軌跡を有し、最大値(絶対値)が設計値である1920m/sとなっている。
【0089】
図13は、横軸をヘッド位置とし、縦軸をヘッド速度とした場合に、位相曲線を太線で示し、目標速度を細線で示す図である。
【0090】
この場合は、加速/等速モードにおいて、ヘッド速度が設定した最高速度に到達するので、残距離がx0の最大値4.85mmより小さくなるまでが、加速/等速モードとなる。
【0091】
図14は、本発明による磁気ディスク装置の実施形態1の制御手順を示すフローチャートである。
【0092】
まず、シークコマンドが発行されたら、データを読み/書きする目標トラックに対応した目標位置Refを設定し、モードを加速/等速モードとする(ステップS1)。
【0093】
次に、ヘッド位置を検出し(ステップS2)、位置制御器41の演算を実行し(ステップS3)、内部モデルの演算を実行する(ステップS4)。
【0094】
ステップS3とステップS4とは、加速/等速モードと減速モードで計算方式が変化することに注意する。
【0095】
ここで、モードが加速/等速モードであるか減速モードであるかを判定する(ステップS5)。加速/等速モードの場合は、推定速度の演算を実行し(ステップS6)、目標速度発生器の演算を実行する(ステップ7)。
【0096】
その後、残距離の大きさとx0の最大値とを比較し、目標速度の絶対値と推定速度の絶対値とを比較する(ステップS8)。
【0097】
残距離がx0の最大値よりも小さく、かつ目標速度の絶対値が推定速度の絶対値以下の場合は、モードを減速モードに切り替え(ステップS10)、速度フィードフォワード入力=0とし(ステップS11)、VCM制御信号Dを出力し(ステップS12)、ステップS2に戻る。
【0098】
それ以外の場合は、速度制御器の演算を実行し(ステップS9)、VCM制御信号Dを出力後(ステップS12)、ステップS2に戻る。
【0099】
ステップS5において、モードが減速モードであった場合、減速モードの初回時において初期値48を設定する(ステップS13)。
【0100】
その後、位置軌道Ptと加速度軌道Utとを演算し(ステップS14)、VCM制御信号Dを出力する(ステップS15)。
【0101】
減速モード開始からの時間tと目標減速時間Tとを比較し(ステップS16)、t<Tであれば、ステップS2に戻り、t≧Tであれば、シーク動作を終了する。
【0102】
【実施形態2】
実施形態2におけるヘッド位置決め制御系の系統構成と、磁気ディスク装置の位置決め制御手段と制御対象との基本的関係と、磁気ディスク装置の加速/等速モードの制御量をヘッド位置とした制御系とは、実施形態1の図1,図2,図3とほぼ同じなので、説明を省略する。
【0103】
実施形態1では、減速モードの制御量をヘッド位置としたが、実施形態2では、減速モードの制御量をヘッド速度とする。
【0104】
図15は、本発明による磁気ディスク装置の減速モードの制御量を速度とした実施形態2の制御系の構成を示すブロック線図である。
【0105】
実施形態の制御系は、加速モードからの切り替え時の初期値に基づきフィードフォワード入力32を出力する加速度軌道49と、前記初期値に基づき速度軌道を出力する速度軌道250と、速度軌道の出力を取り込む遅れモデル44と、ヘッド位置信号Pに基づき速度を推定する速度推定器47と、遅れモデル44の出力と速度推定器47の出力との偏差から速度誤差229を計算する加算手段と、速度誤差229基づき速度フィードバック入力31を出力する速度制御器46と、フィードフォワード入力32と速度フィードバック入力31を加算しVCM制御信号とする加算手段とからなる。
【0106】
減速モードで計算する軌道に関して、シーク終端において位置,速度,加速度,加加速度が零となる速度5次軌道を速度軌道Vtとして選び、加速度4次軌道を加速度軌道Utとして選ぶ。
【0107】
実施形態1と同様に、Utの絶対値を最大1920m/sとし、Utの微分値を最大3000000m/sとした場合、x0とv0との関係曲線およびx0とTとの関係曲線は、実施形態1と同じになる。
【0108】
フィードバック補償器は、速度制御器となり、その入力は、速度軌道Vtの出力に無駄時間特性を含ませた目標速度と速度推定値との差分とする。
【0109】
VCM制御信号Dは、フィードフォワード入力と速度フィードバック入力との和とする。
【0110】
実施形態2では、加速/等速モードにおける内部モデルへの入力は、速度フィードバック入力31と位置フィードバック入力30との差としているが、速度フィードバック入力の代わりに検出したVCM電流値に基づく加速度の推定値を用いることも可能である。このようにすると、電圧飽和に伴う内部モデルと実際のヘッド位置との乖離を抑制できる。
【0111】
実施形態2では、初期値x0およびv0の推定に内部モデルを使用したが、初期値x0およびv0の推定にモデルを用いずに、ヘッド位置およびVCM電流値から推測する方式を適用することも可能である。
【0112】
実施形態2では、セトリングモードを用いずに制御する方式であったが、ヘッド位置が目標トラックに近づいた時点でセトリングモードに切り替えることも可能である。この場合は、減速開始時からセトリングモードに切り替えるまでが減速モードの適用範囲となる。
【0113】
実施形態2では、共振モデルを次数2次のパルス伝達関数で表現したが、定数ゲインの共振モデルとすることも可能である。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、シーク動作中にVCM電圧飽和や等速モードにも対応でき、発生する振動が小さいシーク制御系を含む位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1のヘッド位置決め制御系の系統構成を示すブロック線図である。
【図2】本発明による磁気ディスク装置の位置決め制御手段と制御対象との基本的関係を示すブロック線図である。
【図3】本発明による磁気ディスク装置の加速/等速モードの制御量をヘッド位置とした実施形態1の制御系の構成を示すブロック線図である。
【図4】本発明による磁気ディスク装置の減速モードの制御量を磁気ヘッド位置とした実施形態1の制御系の構成を示すブロック線図である。
【図5】 (A)は、x0とv0との関係を示す図であり、(B)は、x0とTとの関係を示す図である。
【図6】図5中に○印で示した点を初期値とした場合の位置軌道Ptの出力の時刻歴応答を示す図である。
【図7】図5中に○印で示した点を初期値とした場合の加速度軌道Utの出力の時刻歴応答を示す図である。
【図8】図5中に○印で示した点を初期値とした場合のUtの微分値の時刻歴応答を示す図である。
【図9】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1においてRefを2.32mmとした場合に、制御対象に生じる加速度の時刻歴応答を示すタイムチャートである。
【図10】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1においてRefを2.32mmとし、横軸をヘッド位置とし、縦軸をヘッド速度とした場合に、位相曲線を太線で示し、目標速度を細線で示す図である。
【図11】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1においてRefを2.32mmとした場合に、目標トラック近傍でのヘッド位置の時刻歴応答を示すタイムチャートである。
【図12】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1においてRefを18.59mmとした場合に、制御対象に生じる加速度の時刻歴応答を示すタイムチャートである。
【図13】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1においてRefを18.59mmとし、横軸をヘッド位置とし、縦軸をヘッド速度とした場合に、位相曲線を太線で示し、目標速度を細線で示す図である。
【図14】本発明による磁気ディスク装置の実施形態1の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明による磁気ディスク装置の減速モードの制御量を速度とした実施形態2の制御系の構成を示すブロック線図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド
2 ボイスコイルモータVCM
3 ピボット軸受
4 キャリッジ
5 磁気ディスク
6 スピンドルモータ
7 サーボセクタ
8 ヘッド信号増幅器
9 サーボ信号増幅器
10 AD変換機
11 DA変換機
12 パワーアンプ
13 バス
14 RAM
15 ROM
16 MPU
17 インタフェースコントローラ
18 ホスト側コントローラ
19 サーボ信号
20 ヘッド位置信号
21 VCM制御信号
22 パワーアンプ制御信号
23 電流
27 目標速度
28 推定速度
29 位相誤差
30 位置フィードバック入力
31 速度フィードバック入力
32 フィードフォワード入力
34 モデル位置
40 目標速度発生器
41 剛体位置モデル
42 剛体速度モデル
43 共振モデル
44 遅れモデル
46 速度制御器
47 速度推定器
48 初期値
49 加速度軌道
50 位置軌道
100 位置決め制御手段
200 制御対象
229 速度誤差
234 目標速度
250 速度軌道

Claims (7)

  1. 磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドを目標位置に移動させるための制御入力に基づいてモーターに制御信号を出力する位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置において、
    前記位置決め制御手段、シーク開始から前記制御入力の符号が変化する時点までは、目標トラックと現在位置と残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系であり、
    前記制御入力の符号が変化した時点以降は、減速開始時刻から目標とするシーク完了時刻までの時間と、減速開始時の前記磁気ヘッドの速度と、減速開始時の磁気ヘッド位置から目標とする磁気ヘッド位置までの距離に基づいて決定される時間の多項式により算出される信号をフィードフォワード入力とし、現在の前記磁気ヘッド位置と目標とする前記磁気ヘッド位置との差をフィードバック入力とする2自由度制御系であることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドを目標位置に移動させるための制御入力に基づいてモーターに制御信号を出力する位置決め制御手段を備えた磁気ディスク装置において、
    前記位置決め制御手段は、シーク開始から前記制御入力の符号が変化する時点までは、目標トラックと現在位置と残距離に基づき目標値を発生させる速度制御系であり、
    前記制御入力の符号が変化した時点以降は、減速開始時刻から目標とするシーク完了時刻までの時間と、減速開始時の前記磁気ヘッドの速度と、減速開始時の磁気ヘッド位置から目標とする磁気ヘッド位置までの距離に基づいて決定される時間の多項式により算出される信号をフィードフォワード入力とし、現在の前記磁気ヘッドの速度と目標とする前記磁気ヘッドの速度との差をフィードバック入力とする2自由度制御系であることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと、加速度がほぼ零となる等速モードと、
    減速モードとを有することを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 請求項1又は2に記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと、加速度がほぼ零となる等速モードと、
    減速モードとを有し、減速開始時点の時刻をT1とし、T1とシーク動作が終了する時点の中間点の時刻をT2とした時、T1からT2の区間における加速度の時刻歴応答が、シーク開始時からT1までの加速度の一回積分値とシーク開始時からT1までの加速度の二回積分値を初期値として含む前記時間の多項式で近似表現されることを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドと、磁気ヘッドを駆動するボイスコイルモータVCMと、前記磁気ヘッドを目標位置に移動させる位置決め制御手段とを備えた磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと減速モードとを有し、
    前記位置決め制御手段が、加速モードでは、速度フィードバック制御系であり、減速モードでは、時間関数による磁気ヘッド位置を目標値とした2自由度制御系であり、
    前記速度フィードバック制御系が、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差に基づき目標速度を設定する目標速度発生器と、ヘッド位置信号Pに基づき推定速度を作成する速度推定器と、前記目標速度と前記推定速度との偏差に基づきVCM制御信号を得る速度制御器と、位置フィードバック用モデル位置とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込み当該位置誤差を圧縮するための位置フィードバック入力を出力する位置制御器と、前記VCM制御信号と前記位置フィードバック入力との偏差を取り込む前記磁気ヘッドの剛体位置モデル,剛体速度モデル,共振モデルと,前記剛体位置モデルの出力と前記共振モデルの出力との和を取り込み前記位置フィードバック用モデル位置を出力する遅れモデルとからなり、
    前記2自由度制御系が、加速モードからの切り替え時の初期値に基づきフィードフォワード入力を出力する加速度軌道と、前記初期値に基づく位置軌道と、前記フィードフォワード入力を取り込む共振モデルと、位置軌道Ptの出力と共振モデルの出力との和を取り込む遅れモデルと、遅れモデルの出力とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込む位置制御器と、前記フィードフォワード入力と前記位置制御器の出力との和をVCM制御信号とする加算手段とからなることを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体の情報を読み/書きする磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを目標位置に移動させる位置決め制御手段とを備えた磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドのシーク動作が、加速モードと減速モードとを有し、
    前記位置決め制御手段が、加速モードでは、速度フィードバック制御系であり、減速モードでは、磁気ヘッド速度を目標値とした2自由度制御系であり、
    前記速度フィードバック制御系が、現在ヘッド位置Pと目標トラックRefとの偏差に基づき目標速度を設定する目標速度発生器と、ヘッド位置信号Pに基づき推定速度を作成する速度推定器と、前記目標速度と前記推定速度との偏差に基づきVCM制御信号を得る速度制御器と、位置フィードバック用モデル位置とヘッド位置信号Pとの偏差である位置誤差を取り込み当該位置誤差を圧縮するための位置フィードバック入力を出力する位置制御器と、前記VCM制御信号と前記位置フィードバック入力との偏差を取り込む前記磁気ヘッドの剛体位置モデル,剛体速度モデル,共振モデルと,前記剛体位置モデルの出力と前記共振モデルの出力との和を取り込み前記位置フィードバック用モデル位置を出力する遅れモデルとからなり、
    前記2自由度制御系が、加速モードからの切り替え時の初期値に基づきフィードフォワード入力を出力する加速度軌道と、前記初期値に基づき速度軌道を出力する速度軌道と、前記加速度軌道の出力を取り込む遅れモデルと、ヘッド位置信号Pに基づき速度を推定する速度推定器と、前記遅れモデルの出力と前記速度推定器の出力との偏差から速度誤差を計算する加算手段と、速度誤差に基づき速度フィードバック入力を出力する速度制御器と、前記フィードフォワード入力と前記速度フィードバック入力とを加算しVCM制御信号とする加算手段とからなることを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 請求項5又は6に記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドのシーク動作が、前記加速モードと減速モードとの間に、加速度がほぼ零となる等速モードを含み、
    前記等速モード時には前記加速度モードと同じ速度制御系を用いる
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
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