JPH11296882A - 光ヘッド二軸アクチュエータの制振装置 - Google Patents

光ヘッド二軸アクチュエータの制振装置

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JPH11296882A
JPH11296882A JP10091508A JP9150898A JPH11296882A JP H11296882 A JPH11296882 A JP H11296882A JP 10091508 A JP10091508 A JP 10091508A JP 9150898 A JP9150898 A JP 9150898A JP H11296882 A JPH11296882 A JP H11296882A
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JP
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magnetic pole
permanent magnet
optical head
lens holder
axes
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JP10091508A
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English (en)
Inventor
Kokichi Terajima
厚吉 寺嶋
Takehiro Fujiwara
武弘 藤原
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Akai Electric Co Ltd
Original Assignee
Akai Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振部材をばね部材等に接触させることな
く、安定した制振効果が得られる新規な構造の光ヘッド
二軸アクチュエータの制振装置を提供する。 【解決手段】 ばね部材を介して支持部材に変位可能に
懸架支持した対物レンズを保持するレンズホルダに対し
て、交差する二軸の方向に駆動力を発生させるようにし
た光ヘッド二軸アクチュエータにおいて、前記支持部材
および前記レンズホルダの一方の側に配置され、前記二
軸を含む面内において該二軸のそれぞれに対して非平行
な境界Bdを隔てて、磁化の方向が前記二軸を含む面に
垂直で相互に逆向きであり、少なくとも一方が永久磁石
材料からなる磁極対Pと、この磁極対Pに空隙Gを介し
て対向して、前記支持部材および前記レンズホルダの他
方の側に設けた導電部材23とを有して制振装置を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンパクトディ
スク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DV
D)等の光ディスク、ミニディスク(MD)等の光磁気
ディスクのような記録媒体に対して情報の記録や再生を
行うための光ヘッド二軸アクチュエータに用いられる制
振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の制振装置を具える光ヘッド二軸ア
クチュエータとして、例えば、図8に示すようなものが
ある。この光ヘッド二軸アクチュエータは、いわゆる4
本ワイヤ支持型のムービングコイル方式のもので、支持
部材1にはほぼX方向にそれぞれ平行に延在し、例えば
Cu−Be合金、Cu−P合金等よりなる4本のばね部
材3を介して、対物レンズ5を保持したレンズホルダ4
が、図示しないディスクのトラックを横切るトラッキン
グ(Y軸)方向と、対物レンズ5の光軸と平行なフォー
カシング(Z軸)方向とに変位可能に懸架支持されてい
る。
【0003】また、支持部材1には、図9に詳細に示す
ように、例えばFe、Ni、Coあるいはこれらを含む
合金、もしくはフェライト等よりなるコ字状の軟質磁性
ヨーク8が、その両脚部がX方向に対向して、レンズホ
ルダ4の開口部4aに侵入するように設けられ、この軟
質磁性ヨーク8の両脚部内面には、異なる磁極面が空隙
を介して対向するように、例えばNd−Fe−B合金等
よりなる駆動用永久磁石2がそれぞれ設けられている。
さらに、レンズホルダ4には、その開口部4aに、駆動
用コイルとしてトラッキングコイル6およびフォーカシ
ングコイル7が設けられている。
【0004】ここで、フォーカシングコイル7は、ボビ
ン11に巻回して形成されており、また、トラッキング
コイル6は、ボビン11にX軸方向に突出して形成され
た複数の突起部分に、X軸周りに8の字状に巻回して二
つ形成されている。これらトラッキングコイル6および
フォーカシングコイル7を装着したボビン11は、フォ
ーカシングコイル7のY軸方向に延在する一辺の導線部
分7aと、二つのトラッキングコイル6のY軸方向に隣
接してそれぞれZ方向に延在する導線部分6aとが、二
つの駆動用永久磁石2が対向する空隙に位置するように
レンズホルダ4の開口部4aに嵌合して設けられてい
る。
【0005】かかる構成において、二つのトラッキング
コイル6の駆動用永久磁石2と対向する二つの導線部分
6aにZ軸方向の同一方向に電流が流れるように通電す
ると、これら導線部分6aには、該導線部分6aを流れ
る電流と駆動用永久磁石2によるX軸方向を向いた磁場
との電磁相互作用によりY軸方向の駆動力が発生するの
で、これによりレンズホルダ4ひいては対物レンズ5を
Y軸方向、すなわち図示しないディスクのトラックを横
切る方向に平行に変位させて、対物レンズ5の光軸を情
報ピット列等からなるトラック中心に追従させるトラッ
キング制御が可能となる。
【0006】同様に、フォーカシングコイル7に通電す
ると、駆動用永久磁石2と対向してY軸方向に延在する
導線部分7aには、該導線部分7aを流れる電流と駆動
用永久磁石2によるX軸方向を向いた磁場との電磁相互
作用によりZ軸方向の駆動力が発生するので、これによ
りレンズホルダ4ひいては対物レンズ5をZ軸方向、す
なわち図示しないディスクの記録面と直交する方向に平
行に変位させて、対物レンズ5の焦点を情報ピット列等
が形成されている記録面に位置させるフォーカシング制
御が可能となる。
【0007】ところで、上述した光ヘッド二軸アクチュ
エータは、いわゆる平行ばね構造によりレンズホルダ4
を支持して駆動するようにしている。したがって、例え
ば他の代表的な駆動方法である、レンズホルダを軸に対
して回動可能で、かつ軸方向に摺動可能に支持して駆動
する、いわゆる軸摺動型の光ヘッドと比較して、レンズ
ホルダ4の駆動に際して軸部分で摩擦を生じることがな
いので、滑らかで分解能の高い駆動が可能となる。
【0008】しかし、他方では、振動系としてみた場
合、4本のばね部材3は撓み形状がS字状となる滑動梁
に、これらに懸架支持されたレンズホルダ4は先端付加
質量にそれぞれ対応する構成となっている。このため、
上記の利点を有する反面、外部からの振動や衝撃によっ
てY軸方向やZ軸方向、あるいはYZ合成方向への直線
的振動、さらにはX軸周りのねじれ振動として激しく振
動し易い構造となっている。
【0009】このような不所望な振動を低減するため、
通常、この種の光ヘッド二軸アクチュエータにおいては
制振装置を設けている。例えば、図8に示す光ヘッド二
軸アクチュエータにおいては、ばね部材3の固定端近傍
に制振部材9を充填したゲルポット10を設けて制振装
置を構成し、その制振部材9により不所望な振動を吸収
するようにしている。ここで、制振部材9は、例えば損
失弾性率の大きいシリコンゲル等をゲルポット10に充
填したのち、紫外線照射、加熱等により硬化処理して形
成され、その硬さや粘度、さらには充填深さ等は、光ヘ
ッドの共振特性に応じて適宜設定される。
【0010】また、従来の他の制振装置として、例え
ば、図10に示すように、ばね部材3の支持部材1側近
傍の撓み途中位置に分岐部分を形成し、この分岐部分と
本体部分とを制振部材9で連結して制振効果を得るよう
にしたものもある。すなわち、この制振装置において
は、ばね部材3に、同様の合金材料等よりなる圧延薄板
をエッチング等によりパターニングして、直線的に延在
する本体部分30と、撓み途中位置からの分岐部分31
と、支持部材1への固定位置からの分岐部分32とを形
成し、その本体部分30と分岐部分31,32とを、貼
着、滴下、印刷等により形成した同様の素材よりなる制
振部材9によって連結している。この場合もまた、制振
部材9は、紫外線照射、加熱等により硬化処理して形成
され、その硬さや粘度、形成量は、光ヘッドの共振特性
に応じて適宜設定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ヘッド二軸アクチュエータの制振装置にあっ
ては、振動するばね部材3に制振部材9を直接接触・連
結させることによって制振効果を得るようにしているた
め、以下に説明するように、光ヘッド二軸アクチュエー
タの動作を不安定にするという問題がある。
【0012】すなわち、図8に示したように、制振部材
9をゲルポット10に注入して用いる構成にあっては、
ゲルポット10内に制振部材9を所定の深さとなるよう
に適量を精度良く注入することが困難であり、また注入
充填後の硬化処理としての紫外線照射強度や加熱温度、
あるいはこれらの処理時間のばらつき等により、架橋進
度にもばらつきが生じ易い。このため、使用されるばね
部材3の相互間で充填量がばらついたり、硬度差や粘度
差が生じて、各ばね部材3の屈曲可能な長さが相違し、
これがためレンズホルダ4をフォーカシング方向および
トラッキング方向に駆動するのに際して、それぞれのば
ね部材3の撓み量が均等でなくなり、対物レンズ5の光
軸傾斜を引き起こすことになる。
【0013】また、図10に示したように、ばね部材3
の本体部分30と分岐部分31、32とを制振部材9で
連結する構成にあっては、ばね部材3上に、制振部材9
を所定の位置に精度良く、適量を貼着、滴下、印刷等に
よって形成することは極めて困難であり、また形成後の
架橋進度にもばらつきが生じ易いため、ばね部材3毎
に、その形成位置や形成量にばらつきが生じたり、硬度
差等が生じ易い。このため、同様に、各ばね部材3の屈
曲可能な長さが相違することになって、対物レンズ5の
光軸傾斜を引き起こすことになる。
【0014】このように、対物レンズ5の光軸傾斜が生
じると、ディスクに照射したレーザースポットにサイド
ローブが生じて隣接トラックからのクロストークが生じ
易くなったり、トラックオフセットが生じて適切なトラ
ッキング制御ができなくなったり、さらに反射強度が低
下して再生信号レベルが低下する、等の現象が生じて光
ヘッドの性能としてのS/Nが低下するという問題が生
じることになる。
【0015】さらに、これらの制振部材9は、硬化処理
終了後の遅れ反応による架橋の経年進行、硬度や損失弾
性率の経年変化等、エージング作用が大きいために、制
振性能が安定しない等の問題がある。
【0016】この発明の目的は、このような従来の問題
点に着目してなされたもので、制振部材をばね部材等に
接触させることなく、安定した制振効果が得られる新規
な構造の光ヘッド二軸アクチュエータの制振装置を提供
しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る制振装置は、ばね部材を介して支持
部材に変位可能に懸架支持した対物レンズを保持するレ
ンズホルダに対して、交差する二軸の方向に駆動力を発
生させるようにした光ヘッド二軸アクチュエータにおい
て、前記支持部材および前記レンズホルダの一方の側に
配置され、前記二軸を含む面内において該二軸のそれぞ
れに対して非平行な境界を隔てて、磁化の方向が前記二
軸を含む面に垂直で相互に逆向きであり、少なくとも一
方が永久磁石材料からなる磁極対と、この磁極対に空隙
を介して対向して、前記支持部材および前記レンズホル
ダの他方の側に設けた導電部材とを有することを特徴と
するものである。
【0018】さらに、この発明に係る制振装置は、ばね
部材を介して支持部材に変位可能に懸架支持した対物レ
ンズを保持するレンズホルダに対して、前記支持部材お
よび前記レンズホルダの一方の側に設けた駆動用永久磁
石を有する電磁駆動手段により交差する二軸の方向に駆
動力を発生させるようにした光ヘッド二軸アクチュエー
タにおいて、前記駆動用永久磁石の磁極面と異なる側面
側に配置され、前記二軸を含む面内において該二軸のそ
れぞれに対して非平行な境界を隔てて、磁化の方向が前
記駆動用永久磁石の磁化の方向と平行で相互に逆向きで
あり、少なくとも一方が永久磁石材料からなる磁極対
と、この磁極対に空隙を介して対向して、前記支持部材
および前記レンズホルダの他方の側に設けた導電部材と
を有することを特徴とするものである。
【0019】この発明の一実施形態においては、前記磁
極対を前記駆動用永久磁石の磁極面とは異なる対向する
両側面側に対称に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第
1実施形態の要部の構成を示すものである。この制振装
置は、例えば幅W、高さHを磁極面とする駆動用永久磁
石20の磁極面とは異なる対向する両側面に対称に配置
され、後述するフォーカシング方向およびトラッキング
方向へ対物レンズ5を移動させるための駆動力発生方向
である二軸のそれぞれに対して非平行となる境界Bdを
隔てて磁化の方向が駆動用永久磁石20の磁化の方向と
平行で相互に逆向きの二組の磁極対Pと、これら駆動用
永久磁石20および二組の磁極対Pに空隙Gを介して対
向して配置した導電部材23とを有する。ここで、各組
の磁極対Pの構成部材21および22は、その少なくと
も一方を永久磁石材料とする。
【0021】この実施形態では、構成部材21を永久磁
石材料として、駆動用永久磁石20と同一の材料により
一体的に形成し、その磁化の方向を駆動用永久磁石20
の磁化の方向と一致させる。また、他方の構成部材22
は、軟質の磁性材料もしくは構成部材21とは逆方向に
磁化された硬質の磁性材料をもって構成するが、軟質の
磁性材料を用いる場合には、対となる構成部材21に隣
接配置して、該構成部材21の磁場により逆方向に磁化
するようにする。なお、駆動用永久磁石20および構成
部材21は、それぞれ例えばNd−Fe−B合金等によ
り形成し、導電部材23は、例えばCu、Ag、Au、
Al等により形成し、構成部材22は、軟質の磁性部材
とする場合には、Fe、Ni、Coあるいはこれらを含
む合金、もしくはフェライト等により形成し、硬質の磁
性部材とする場合には、例えばNd−Fe−B合金等に
より形成する。また、駆動用永久磁石20は、光ヘッド
駆動用の専用磁場発生源としても、制振装置との兼用磁
場発生源としても用いることが可能である。
【0022】かかる構成において、各組の磁極対Pにお
いて、その構成部材22を軟質の磁性材料で形成した場
合には、構成部材22は対をなす構成部材21により逆
向きに磁化され、その近傍空間の磁場を収束するように
作用するので、導電部材23を貫く磁場は、磁極対Pの
境界Bdの近傍において急激に変化することになる。こ
こで、駆動用永久磁石20および磁極対Pと、導電部材
23とが相互に相対変位すると、導電部材23には渦電
流が誘導されてその相対変位を抑える制動力が発生する
が、特に境界Bd周辺と対向する部分では磁場が急激に
変化することから大きな渦電流が生じ、これにより制動
装置として特に境界Bdの方向と直交する方向に強力な
制動力を発生するようになる。
【0023】また、各組の磁極対Pにおいて、その構成
部材22を、対をなす構成部材21とは逆向きに磁化し
た硬質の磁性材料で形成して隣接配置した場合には、導
電部材23を貫く磁場は、磁極対Pの境界Bdの近傍に
おいてさらに急激に変化することになる。したがって、
磁極対Pと導電部材23とが相互に相対変位すると、導
電部材23には特に境界Bd周辺と対向する部分におい
てさらに大きな渦電流が生じることになるので、境界B
dの方向と直交する方向にさらに強力な制動力を発生す
るようになる。
【0024】なお、導電部材23を駆動用永久磁石20
との対向位置において削除することにより、駆動用永久
磁石20を光ヘッド駆動用の専用磁場発生源として用い
ることも可能である。また、駆動用永久磁石20と、磁
極対Pの構成部材21とは、別体で形成することも可能
である。
【0025】図2は、図1に示した制振装置を搭載した
光ヘッド二軸アクチュエータの一例の構成を示すもので
ある。この光ヘッド二軸アクチュエータは、支持部材1
側からほぼX方向にそれぞれ平行に延在して、例えばC
u−Be合金、Cu−P合金等よりなる4本のばね部材
3を配設し、これらのばね部材3の自由端側に対物レン
ズ5を保持したレンズホルダ4を懸架支持して、図8に
示した従来例と同様に、対物レンズ5をトラッキング
(Y軸)方向とフォーカシング(Z軸)方向とに変位可
能に構成したものである。
【0026】また、支持部材1側には、図8に示した従
来例と同様に、例えばFe、Ni、Co、あるいはこれ
らを含む合金、もしくはフェライト等よりなるコ字状の
軟質磁性ヨーク8を、その両脚部がX方向に対向して、
レンズホルダ4の開口部4aに侵入するように設けて、
この軟質磁性ヨーク8の両脚部内面に、異なる磁極面が
空隙を介して対向するように、例えばNd−Fe−B合
金等よりなる駆動用永久磁石20をそれぞれ設ける他、
これらの駆動用永久磁石20を兼用して制振装置を構成
するため、各駆動用永久磁石20のY軸方向の両側面に
図1で説明した磁極対Pを対称に設ける。さらに、レン
ズホルダ4には、その開口部4aの内面に、図8に示し
た従来例と同様に、樹脂等からなるボビン11に巻装し
た図示しない二つのトラッキングコイルと一つのフォー
カシングコイルとを、二つのトラッキングコイルのY軸
方向に隣接してそれぞれZ方向に延在する導線部分と、
フォーカシングコイルのY軸方向に延在する一辺の導線
部分とが、二つの駆動用永久磁石20が対向する空隙に
位置するように嵌合して設ける他、二つの駆動用永久磁
石20が対向する空隙に位置して、各駆動用永久磁石2
0およびその両側の磁極対Pに亘って対向するように、
制振装置を構成する導電部材23を設ける。なお、図2
では、軟質磁性ヨーク8の両脚部内面に、それぞれ駆動
用永久磁石20と二組の電極対Pとを設けたが、これら
は一方の脚部内面に設けるだけでもよく、また、一方の
駆動用永久磁石20にのみ二組の磁極対Pを設けるだけ
でもよい。
【0027】かかる構成において、トラッキングコイル
に通電すると、そのZ軸方向に流れる電流と駆動用永久
磁石20によるX軸方向を向いた磁場との電磁相互作用
により、トラッキングコイルにはY軸方向の駆動力が発
生し、また、フォーカシングコイルに通電すると、その
Y軸方向に流れる電流と駆動用永久磁石20によるX軸
方向を向いた磁場との電磁相互作用によりZ軸方向の駆
動力が発生する。すなわち、この光ヘッド二軸アクチュ
エータは、対物レンズ5をY軸方向へ移動させるための
トラッキングコイルによるY軸方向の駆動力と、対物レ
ンズ5をZ軸方向へ移動させるためのフォーカシングコ
イルによるZ軸方向の駆動力との二軸方向の駆動力を発
生し、対物レンズ5の光軸を情報ピット列等からなるト
ラック中心に追従させるトラッキング制御、および対物
レンズ5の焦点を情報ピット列等が形成されている記録
面に位置させるフォーカシング制御が可能となる。
【0028】図2に示す光ヘッド二軸アクチュエータに
おいて、外部から衝撃や振動が加わると、ばね部材3
は、例えばその撓み変形の固有振動数での共振等によ
り、レンズホルダ4とともにZ軸方向やY軸方向、YZ
合成方向あるいはX軸周りの回転方向等へ大きな変位を
開始しようとする。このような現象が生じると、対向す
る磁極対Pを含む駆動用永久磁石20側と、導電部材2
3側との相対位置が変化して、導電部材23を貫通する
磁場が変化する。特に、磁極対Pの境界Bd近傍と対向
する部分においては、磁場が急激に変化する。ここで、
磁極対Pの境界Bdは、Z軸およびY軸の二軸を含む面
内において該二軸のそれぞれに対して非平行となるよう
に形成され、レンズホルダ4の上記の振動は、駆動用永
久磁石20の両側面に対称に配置された磁極対Pのいず
れかの境界Bdと直交する方向成分を有することにな
る。
【0029】したがって、駆動用永久磁石20および磁
極対Pと対向する導電部材23には、磁場の変化に誘導
された渦電流が流れ、特に境界Bd近傍の導電部材23
には急激な磁場の変化に誘導された大きな渦電流が流
れ、これら渦電流と駆動用永久磁石20および構成部材
21からの磁場との電磁相互作用により、磁極対P側と
導電部材23側との相対的変位を阻止する強力な制止力
が作用することになる。しかも、このような渦電流は、
変位速度が速いほど大きくなるので、衝撃や振動が激し
く加わって急速な変位を生じるほど強い制止力となって
効果的に作用することになる。したがって、ばね部材3
の撓み振動のように、振幅の大きないわゆる一次振動の
制振のみならず、さらに高次の振動やレンズホルダ4の
枠振動等の高い振動数の共振に対しても有効に制振する
ことができる。
【0030】図3は、図1に示した制振装置を搭載した
光ヘッド二軸アクチュエータの他の例の構成を示すもの
である。この光ヘッド二軸アクチュエータでは、支持部
材1側から対物レンズ5を保持するレンズホルダ4に向
かって、XY平面と平行な面内において先狭となるよう
に4本のばね部材3を延在させ、それらの先端部におい
てレンズホルダ4を懸架支持する。
【0031】また、支持部材1側には、Y軸方向と平行
な方向に離間して二つのコ字状の軟質磁性ヨーク8をレ
ンズホルダ4に対して対称に配置し、その各々の外側の
脚部の内面にY軸方向に磁化された駆動用永久磁石20
を設けると共に、そのX軸方向の両側面側にそれぞれ磁
極対Pを設ける。さらに、レンズホルダ4には、各軟質
磁性ヨーク8の内側の脚部に侵入させて、図示しないト
ラッキングコイルとフォーカシングコイルとを図8に示
した従来例と同様に巻装した樹脂等からなるボビン11
を取り付けると共に、これらコイルとともに各軟質磁性
ヨーク8に設けた駆動用永久磁石20およびその両側の
磁極対Pと空隙を介して対向するように導電部材23を
設ける。このようにして、レンズホルダ4の支持中心を
通るZX面に関して対称な同一箇所に、一対の対物レン
ズ5の駆動装置と一対の制振装置とを設ける。
【0032】かかる構成において、一対の駆動装置のフ
ォーカシングコイルに通電すれば、ともにZ軸方向の駆
動力を発生して、レンズホルダ4ひいては対物レンズ5
をフォーカシング方向に平行に移動させることができ、
また、一対の駆動装置のトラッキングコイルに通電すれ
ば、相互に逆向きでX軸に平行な駆動力を発生して、レ
ンズホルダ4をZ軸に平行な軸周りに回動させ、これに
より対物レンズ5をトラッキング方向であるY軸方向に
移動させることができる。すなわち、この光ヘッド二軸
アクチュエータは、対物レンズ5をY軸方向へ移動させ
るためのトラッキングコイルによるX軸方向の駆動力
と、対物レンズ5をZ軸方向へ移動させるためのフォー
カシングコイルによるZ軸方向の駆動力との二軸方向の
駆動力を発生する。
【0033】ここで、図3に示す光ヘッド二軸アクチュ
エータにおいても、外部から衝撃や振動が加わって、ば
ね部材3が、例えばその撓み変形の固有振動数での共振
等により、レンズホルダ4とともにZ軸方向やX軸周
り、Y軸周り等への変位を開始しようとすると、導電部
材23を貫通する磁場が変化する。特に、磁極対Pの境
界Bd近傍と対向する部分においては、磁場が急激に変
化する。ここで、磁極対Pの境界Bdは、Z軸およびX
軸の二軸を含む面内において該二軸のそれぞれに対して
非平行となるように形成され、レンズホルダ4の上記の
振動は、駆動用永久磁石20の両側面に対称に配置され
た磁極対Pのいずれかの境界Bdと直交する方向成分を
有することになる。
【0034】したがって、駆動用永久磁石20および磁
極対Pと対向する導電部材23には、磁場の変化に誘導
された渦電流が流れ、特に境界Bd近傍の導電部材23
には急激な磁場の変化に誘導された大きな渦電流が流れ
るので、これら渦電流と駆動用永久磁石20および構成
部材21からの磁場との電磁相互作用により、磁極対P
側と導電部材23側との相対的変位を阻止する強力な制
止力が作用することになる。
【0035】以上説明した光ヘッド二軸アクチュエータ
の制振装置によれば、ばね部材3に接触することなく、
強力な制振な可能であり、しかもレンズホルダ4をフォ
ーカシング方向やトラッキング方向に駆動するに際し
て、ばね部材3を均等に撓み変形させることができる。
したがって、対物レンズ5の光軸傾斜を低減することが
できることから、レーザスポットのサイドローブの発生
を有効に防止できるので、隣接トラックからのクロスト
ークやトラックオフセットを有効に低減することができ
ると共に、反射強度の低下も有効に防止することができ
る。
【0036】また、制振装置として、硬質もしくは軟質
の磁性材料よりなる磁極対Pおよび導電部材23と言っ
た安定した材料を用いているので、経時変化が小さく、
長期に亘って安定した動作が可能となる。
【0037】さらに、制振装置は、例えばトラッキング
駆動方向となる駆動用永久磁石20の幅方向に設けるこ
とができるので、制振装置のために光ヘッド二軸アクチ
ュエータの高さ寸法を増大させることもない。
【0038】図4は、この発明の第2実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、例えば幅
W、高さHを磁極面とする駆動用永久磁石20の磁極面
とは異なる対向する両側面に、それぞれ二対一組の磁極
対Pを対称に配置する。すなわち、フォーカシング方向
およびトラッキング方向へ対物レンズ5を移動させるた
めの駆動力発生方向である二軸のそれぞれに対して非平
行となる境界Bdを隔てて磁化の方向が駆動用永久磁石
20の磁化の方向と平行で相互に逆向きの磁極対Pを、
二対一組としてそれぞれ駆動用永久磁石20の磁極の両
側面に対称に配置する。ここで、各磁極対Pの構成部材
21および22は、その少なくとも一方を永久磁石材料
とする。
【0039】このため、この実施形態では、駆動用永久
磁石20の磁極の両側面に、それぞれ一つずつの構成部
材21を駆動用永久磁石20と同一の材料により一体的
に形成して、その磁化の方向を駆動用永久磁石20の磁
化の方向と一致させる。また、他方の構成部材22は、
軟質の磁性材料もしくは構成部材21とは逆方向に磁化
された硬質の磁性材料によりそれぞれ二つずつ設ける。
このようにして、駆動用永久磁石20の両側面に、V字
形状に形成された二対一組の磁極対Pをそれぞれ設け、
これら駆動用永久磁石20および二組の磁極対Pに空隙
Gを介して導電部材23を対向配置することにより制振
装置を構成する。
【0040】このように構成された制振装置は、例えば
図2や図3に示す構成の光ヘッド二軸アクチュエータに
搭載することにより、上述した効果と同様の効果を得る
ことができる。
【0041】図5は、この発明の第3実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、例えば幅
W、高さHを磁極面とする駆動用永久磁石20の磁極面
とは異なる対向する両側面に、図4の場合と同様に、そ
れぞれ二対一組の磁極対Pを対称に配置する。すなわ
ち、フォーカシング方向およびトラッキング方向へ対物
レンズ5を移動させるための駆動力発生方向である二軸
のそれぞれに対して非平行となる境界Bdを隔てて磁化
の方向が駆動用永久磁石20の磁化の方向と平行で相互
に逆向きの磁極対Pを、二対一組としてそれぞれ駆動用
永久磁石20の磁極の両側面に対称に配置する。ここ
で、各磁極対Pの構成部材21および22は、その少な
くとも一方を永久磁石材料とする。
【0042】このため、この実施形態では、駆動用永久
磁石20の磁極の両側面に、それぞれ二つずつの構成部
材21を駆動用永久磁石20と同一の材料により一体的
に形成して、その磁化の方向を駆動用永久磁石20の磁
化の方向と一致させる。また、他方の構成部材22は、
軟質の磁性材料もしくは構成部材21とは逆方向に磁化
された硬質の磁性材料によりそれぞれ一つずつ設ける。
このようにして、駆動用永久磁石20の両側面に、図4
の場合とは逆のV字形状に形成された二対一組の磁極対
Pをそれぞれ設け、これら駆動用永久磁石20および二
組の磁極対Pに空隙Gを介して導電部材23を対向配置
することにより制振装置を構成する。
【0043】したがって、この実施形態の制振装置も、
例えば図2や図3に示す構成の光ヘッド二軸アクチュエ
ータに搭載することにより、上述した効果と同様の効果
を得ることができる。
【0044】図6は、この発明の第4実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、例えば幅
W、高さHを磁極面とする駆動用永久磁石20の磁極面
とは異なる対向する両側面に、図1の場合と同様に、フ
ォーカシング方向およびトラッキング方向へ対物レンズ
5を移動させるための駆動力発生方向である二軸のそれ
ぞれに対して非平行となる境界Bdを隔てて磁化の方向
が駆動用永久磁石20の磁化の方向と平行で相互に逆向
きの二組の磁極対Pを対称に配置する。ここで、各組の
磁極対Pの構成部材21および22は、その少なくとも
一方を永久磁石材料とし、また、駆動用永久磁石20に
隣接する構成部材21は、境界Bdtを隔てて駆動用永
久磁石20とは逆方向に磁化する。
【0045】このため、この実施形態では、各組の磁極
対Pの構成部材21を駆動用永久磁石20と同一の材料
により一体的に形成して、その磁化の方向を境界Bdt
を隔てて駆動用永久磁石20の磁化の方向と反転させ
る。また、他方の構成部材22は、軟質の磁性材料もし
くは構成部材21とは逆方向に磁化された硬質の磁性材
料をもって構成するが、軟質の磁性材料を用いる場合に
は、対となる構成部材21に隣接して配置して、該構成
部材21の磁場により逆方向に磁化するようにする。な
お、構成部材21を軟質の磁性材料で、構成部材22を
硬質の磁性材料で形成する等の変形を施すこともでき
る。このようにして、駆動用永久磁石20の両側面にそ
れぞれ一対一組の磁極対Pを設け、これら駆動用永久磁
石20および二組の磁極対Pに空隙Gを介して導電部材
23を対向配置して制振装置を構成する。
【0046】かかる構成によれば、導電部材23を貫く
磁場は、磁極対Pの境界Bd近傍、および駆動用永久磁
石20と構成部材21との境界Bdtの近傍において、
それぞれ急激に変化することになる。したがって、駆動
用永久磁石20および磁極対Pと、導電部材23とが相
互に相対変位すると、導電部材23には特に境界Bdお
よび境界Bdtとそれぞれ対向する周辺部分に大きな渦
電流が生じ、これにより制動装置として特に境界Bdと
直交する方向および境界Bdtと直交する方向にそれぞ
れ強力な制動力を発生するようになるので、かかる制振
装置を、例えば図2や図3に示す構成の光ヘッド二軸ア
クチュエータに搭載すれば、上述した制振作用に加え、
特定の方向、例えばトラッキング方向の振動にも特に有
効な制振作用を発揮させることができる。
【0047】図7は、この発明の第5実施形態の要部の
構成を示すものである。この実施形態では、例えば幅
W、高さHを磁極面とする駆動用永久磁石20の磁極面
とは異なる対向する両側面に、図4の場合と同様に、フ
ォーカシング方向およびトラッキング方向へ対物レンズ
5を移動させるための駆動力発生方向である二軸のそれ
ぞれに対して非平行となる境界Bdを隔てて磁化の方向
が駆動用永久磁石20の磁化の方向と平行で相互に逆向
きの磁極対Pを、二対一組としてそれぞれ対称に配置す
る。ここで、各組の磁極対Pの構成部材21および22
は、その少なくとも一方を永久磁石材料とし、また、駆
動用永久磁石20に隣接する構成部材21は、境界Bd
tを隔てて駆動用永久磁石20とは逆方向に磁化する。
【0048】このため、この実施形態では、各組の磁極
対Pの構成部材21を駆動用永久磁石20と同一の材料
により一体的に形成して、その磁化の方向を境界Bdt
を隔てて駆動用永久磁石20の磁化の方向と反転させ
る。また、他方の二つの構成部材22は、軟質の磁性材
料もしくは構成部材21とは逆方向に磁化された硬質の
磁性材料をもって構成する。このようにして、駆動用永
久磁石20の両側面に、V字形状に形成された二対一組
の磁極対Pをそれぞれ設け、これら駆動用永久磁石20
および二組の磁極対Pに空隙Gを介して導電部材23を
対向配置して制振装置を構成する。
【0049】かかる構成によれば、図6の場合と同様
に、導電部材23を貫く磁場は、磁極対Pの境界Bd近
傍、および駆動用永久磁石20と構成部材21との境界
Bdtの近傍において、それぞれ急激に変化することに
なるので、駆動用永久磁石20および磁極対Pと、導電
部材23とが相互に相対変位しようとすると、導電部材
23には特に境界Bdおよび境界Bdtとそれぞれ対向
する周辺部分に大きな渦電流が生じ、これにより制動装
置として特に境界Bdと直交する方向および境界Bdt
と直交する方向にそれぞれ強力な制動力を発生するよう
になる。したがって、かかる制振装置を、例えば図2や
図3に示す構成の光ヘッド二軸アクチュエータに搭載す
れば、上述した制振作用に加え、特定の方向、例えばト
ラッキング方向の振動にも特に有効な制振作用を発揮さ
せることができる。
【0050】なお、この発明は、上述した実施形態にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。例えば、この発明に係る制振装置は、図2や
図3に示した構成の光ヘッド二軸アクチュエータに限ら
ず、ばね部材による懸架支持構造を有するその他の種々
の光ヘッド二軸アクチュエータ、例えば支持部材1側に
駆動用のコイルを配設したムービングマグネット方式の
光ヘッド二軸アクチュエータにも有効に適用することが
できる。また、磁極対Pの構成部材21、22の幅、高
さや厚さは、駆動用永久磁石20と同一である必要はな
く、搭載対象の光ヘッド二軸アクチュエータの大きさに
応じて、さらには制振装置としての制動力を所望の大き
さに調整する目的等のために、適宜変更することが可能
である。さらに、磁極対Pの構成部材21、22を、そ
れらの導電部材23との対向背面側において軟質の磁性
材料等により連結して、磁極対としての磁気効率を高め
るようにすることもできる。
【0051】また、上述した各実施形態では、光ヘッド
二軸アクチュエータの駆動用永久磁石の磁極面とは異な
る対向する両側にそれぞれ磁極対を設けたが、一方の側
にのみ磁極対を設けることもできる。さらにまた、磁極
対は、必ずしも駆動用永久磁石の磁極面と異なる側面側
に設ける必要はなく、レンズホルダおよびこれを支持す
る支持部材の一方の側の任意の位置に設けることがで
き、それに応じて磁極対と対向してレンズホルダおよび
支持部材の他方の側に導電部材を設けて制振装置を構成
することもできる。
【0052】
【発明の効果】この発明による制振装置によれば、光ヘ
ッド二軸アクチュエータの駆動力発生方向の交差する二
軸を含む面内において、該二軸のそれぞれに対して非平
行な境界を隔てて、磁化の方向が二軸を含む面に垂直で
相互に逆向きの磁極対を、レンズホルダおよびこれを支
持する支持部材の一方の側に設け、この磁極対と空隙を
介して対向してレンズホルダおよび支持部材の他方の側
に導電部材を設ける構成としたので、ばね部材に接触さ
せることなく、種々の方向の振動に対して強力な制振が
可能となり、しかもレンズホルダをフォーカシング方向
やトラッキング方向に駆動するに際して、ばね部材を均
等に撓み変形させることができる。したがって、レーザ
スポットのサイドローブの発生を有効に防止できるの
で、隣接トラックからのクロストークやトラックオフセ
ットを有効に低減できると共に、反射強度の低下を防止
でき、光ヘッドの性能としてのS/Nの低下を有効に防
止することができる。
【0053】また、制振装置として、硬質もしくは軟質
の磁性材料よりなる磁極対および導電部材といった安定
した材料を用いているので、経時変化が小さく、長期間
に亘って安定した動作が可能となる。
【0054】さらに、制振装置を構成する磁極対を、例
えば、光ヘッド二軸アクチュエータの駆動用永久磁石の
幅方向に設けるようにすれば、光ヘッド二軸アクチュエ
ータの高さ寸法を増大させることなく、制振装置を搭載
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の要部の構成を示す斜
視図である。
【図2】図1に示した制振装置を搭載した光ヘッド二軸
アクチュエータの一例の構成を示す斜視図である。
【図3】同じく、他の例の構成を示す斜視図である。
【図4】この発明の第2実施形態の要部の構成を示す斜
視図である。
【図5】同じく、第3実施形態の要部の構成を示す斜視
図である。
【図6】同じく、第4実施形態の要部の構成を示す斜視
図である。
【図7】同じく、第5実施形態の要部の構成を示す斜視
図である。
【図8】従来の光ヘッド二軸アクチュエータの制振装置
を説明するための図である。
【図9】図8に示す光ヘッド二軸アクチュエータの部分
分解斜視図である。
【図10】従来の他の制振装置を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 支持部材 3 ばね部材 4 レンズホルダ 5 対物レンズ 8 軟磁性ヨーク 11 ボビン 20 駆動用永久磁石 21,22 磁極対の構成部材 23 導電部材 Bd 磁極対の境界 P 磁極対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね部材を介して支持部材に変位可能に
    懸架支持した対物レンズを保持するレンズホルダに対し
    て、交差する二軸の方向に駆動力を発生させるようにし
    た光ヘッド二軸アクチュエータにおいて、 前記支持部材および前記レンズホルダの一方の側に配置
    され、前記二軸を含む面内において該二軸のそれぞれに
    対して非平行な境界を隔てて、磁化の方向が前記二軸を
    含む面に垂直で相互に逆向きであり、少なくとも一方が
    永久磁石材料からなる磁極対と、 この磁極対に空隙を介して対向して、前記支持部材およ
    び前記レンズホルダの他方の側に設けた導電部材とを有
    することを特徴とする光ヘッド二軸アクチュエータの制
    振装置。
  2. 【請求項2】 ばね部材を介して支持部材に変位可能に
    懸架支持した対物レンズを保持するレンズホルダに対し
    て、前記支持部材および前記レンズホルダの一方の側に
    設けた駆動用永久磁石を有する電磁駆動手段により交差
    する二軸の方向に駆動力を発生させるようにした光ヘッ
    ド二軸アクチュエータにおいて、 前記駆動用永久磁石の磁極面と異なる側面側に配置さ
    れ、前記二軸を含む面内において該二軸のそれぞれに対
    して非平行な境界を隔てて、磁化の方向が前記駆動用永
    久磁石の磁化の方向と平行で相互に逆向きであり、少な
    くとも一方が永久磁石材料からなる磁極対と、 この磁極対に空隙を介して対向して、前記支持部材およ
    び前記レンズホルダの他方の側に設けた導電部材とを有
    することを特徴とする光ヘッド二軸アクチュエータの制
    振装置。
  3. 【請求項3】 前記磁極対を前記駆動用永久磁石の磁極
    面とは異なる対向する両側面側に対称に配置したことを
    特徴とする請求項2記載の光ヘッド二軸アクチュエータ
    の制振装置。
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