JPH11296647A - 光学的情報印刷媒体、光学的情報読取装置及び情報処理装置 - Google Patents

光学的情報印刷媒体、光学的情報読取装置及び情報処理装置

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JPH11296647A
JPH11296647A JP10096137A JP9613798A JPH11296647A JP H11296647 A JPH11296647 A JP H11296647A JP 10096137 A JP10096137 A JP 10096137A JP 9613798 A JP9613798 A JP 9613798A JP H11296647 A JPH11296647 A JP H11296647A
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Hiroshi Okamoto
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Tadao Nojiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複写機での複写による容易な偽造を防止すると
共に、そのための光学的情報の印刷も通常の技術かつ安
価に実行できる光学的情報印刷媒体を提供する。 【解決手段】書類・金券類100の右肩部分には、
(b)に示す図形C2の一部に(a)に示す2次元コー
ドC1が重なるように印刷されている。図形C2は2次
元コードC1とは異なる明度又は色合いで印刷されてい
る。例えば2次元コードC1が白黒の明暗2値的な画像
として表現され、図形C2は例えば白黒の中間濃度であ
る灰色で印刷されている。これ読み取って真偽判定をす
ると、読取装置における照明条件やデータ解析条件が、
偽造品を作成した複写機における複写時の照明条件やデ
ータ再現条件と異なるため中間濃度の色合いや明度の違
いが生じる。したがって、複写によって得られた偽造品
の中間濃度の色合いや明度が真正品とは異なるため偽造
品の判定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に複写機での複
写による偽造を防止する点で有効な光学的情報印刷媒
体、この印刷媒体から2次元画像の画像データとデータ
コード情報とを取得する光学的情報読取装置、この光学
的情報読取装置から画像データとデータコード情報とを
受信して所定の照合処理を行う情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年は複写機の性能が向上し、使用する
紙質が同じであれば、見た目では被複写物と複写物との
区別が付きにくいほど精巧なものが容易に作成できるよ
うになっている。したがって、例えば契約書、領収書な
どの書類や商品券、各種チケットなどの金券類において
は、このような複写機によって複写された場合の対策を
講じる必要がある。
【0003】その一案として、例えば印刷する図形を複
雑な色合いや緻密なものとすることで、複写機では再現
し難いものとしたり、あるいは紫外線などの特定波長の
光線に反応して蛍光を発するインクで印刷するなどの対
策を実施している。確かにこれらの手法によってそれな
りの効果を得ることができるが、一般にこれらの手法を
実現するには相当の手間と費用がかかる。もちろん、紙
幣のように重要かつ膨大な数が流通するものについて
は、偽造防止などの効果を考えると、それなりの手間と
費用をかける意味がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上述した商品券や各種チケット類においては、例えば商
店街あるいは店舗を単位として発行されるものなど、使
用範囲や期限も限定され、流通数もそれほど多くないも
のであることが考えられる。したがって、このような性
格の金券類についての偽造防止という点で、費用や手間
に対する効果を考えた場合には、上述した複雑な色合い
や緻密な図形で印刷したり、特定波長の光線に反応して
蛍光を発するインクで印刷するといった手法は現実的に
は採用しにくい。
【0005】また、複雑な色合いや緻密な図形で印刷し
たり、特定波長の光線に反応して蛍光を発するインクで
印刷するといった手法自体は既存の技術であり、専門的
な知識を有するものが関与すれば偽造自体は不可能では
ない。つまり、上述のような金券類については、このよ
うな専門的な知識を有するものによる偽造防止自体を目
的とすることは現実的ではなく、一般に使用できる通常
の複写機における複写によって容易に偽造されてしまう
ような事態を防ぐことが重要である。なぜなら、物理的
に偽造ができたとしても、額面500円の商品券を偽造
するのに5000円も費用がかかるようでは実行する意
味がないため、偽造行為自体が発生しにくい。それに対
して、数十円もあれば複写できるような状況において
は、額面500円の商品券であっても偽造される可能性
があるからである。
【0006】このような状況を鑑み、本発明は、複写機
での複写による容易な偽造を防止すると共に、そのため
の光学的情報の印刷も通常の技術かつ安価に実行できる
光学的情報印刷媒体、それを読み取るための光学的情報
読取装置、情報処理装置の提供を目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
光学的情報印刷媒体は、光学的に読取可能なデータコー
ド及び図形を、図形の一部又は全部にデータコードが重
なるように印刷され、かつ、それら図形とデータコード
とは、異なる明度又は色合いで印刷されている。「異な
る明度又は色合いで印刷」とは、例えばデータコードが
白黒の明暗2値的な画像として表現されている場合に、
図形が、無彩色の内、白黒の中間濃度である灰色で印刷
されていたり、あるいは白と黒の中間の明るさの有彩色
で印刷されていたりすることである。
【0008】このような光学的情報印刷媒体は、例えば
契約書、領収書などの書類、あるいは商品券、各種チケ
ットなどの金券類として適用できる。そして、次のよう
な理由から偽造防止の点で効果的である。なお、ここで
は正規に印刷された光学的情報印刷媒体を「真正品」と
呼び、その新製品を複写機によって複写したものを「偽
造品」と呼ぶこととする。
【0009】近年は複写機の性能が向上し、使用する紙
質が同じであれば、見た目では真正品と偽造品との区別
が付きにくいほど精巧なものが容易に作成できるように
なっている。また、データコードは白黒の明暗2値的な
画像であるので、やはり複写機によって複写されること
で容易に再現されてしまうが、図形はデータコードと異
なる明度又は色合いで印刷されているため、白黒のいず
れでもない「中間濃度」の色彩を持つこととなる。その
ため、図形とデータコードとが重なっている部分での図
形による中間濃度の色彩に注目すれば、新製品と偽造品
との区別を付けることができる。つまり、光学的情報印
刷媒体の真偽を判定するために光学的情報を読み取るた
めの装置における照明条件やデータ解析条件が、偽造品
を作成した複写機における複写時の照明条件やデータ再
現条件と異なる場合には、中間濃度の色合いや明度に違
いが出る。この違いを捉えれば真偽判定ができる。これ
ら照明条件などが偶然に一致する場合を除けば、複写に
よって得られた偽造品の中間濃度の色合いや明度が真正
品とは異なるものとなるからである。
【0010】具体的には、光学的情報読取装置におい
て、光学的情報印刷媒体の図形とデータコードとが重な
っている部分の所定領域を読み取った場合の画像データ
に基づいて判定する。つまり、光学的情報読取装置で真
正品の所定領域を読み取った画像データを照合用データ
として記憶しておき、その照合用データとの一致度合い
を見るのである。判定対象の光学的情報印刷媒体から読
み取った画像データが照合用データと一致していれば真
正品と判定でき、不一致であれば偽造品と判定できる。
【0011】なお、例えば印刷する図形を複雑な色合い
や緻密なものとすることで、複写機では再現し難いもの
としたり、あるいは紫外線などの特定波長の光線に反応
して蛍光を発するインクで印刷するなどの対策が考えら
れるが、一般にこれらの手法を実現するには相当の手間
と費用がかかる。もちろん、紙幣のように重要かつ膨大
な数が流通するものについては、偽造防止などの効果を
考えると、それなりの手間と費用をかける意味がある
が、例えば商店街あるいは店舗を単位として発行される
商品券類においては、使用範囲や期限も限定され、流通
数もそれほど多くないものであることが考えられるた
め、通常の印刷技術で安価に実現できることが要求され
る。
【0012】したがって、本発明の光学的情報印刷媒体
によれば、データコードとは異なる色合い又は明度を持
つ図形に重ねてデータコードを印刷するという通常の技
術かつ安価に実行できる手法でありながら、複写機での
複写による容易な偽造を防止することができる。したが
って、上述した書類や金券類においてこのような光学的
情報を印刷しておけば、複写機による偽造への有効な対
策となる。
【0013】付言しておくならば、本発明の光学的情報
印刷媒体も、専門的な知識を有するものが高性能な印刷
機を用れば偽造自体は不可能ではない。しかし、本発明
の光学的情報印刷媒体は、一般に使用できる通常の複写
機における複写によって容易に偽造されてしまうような
事態を防ぐことを目的としており、専門的な知識を有す
るものによる偽造防止自体は目的としていない。なぜな
ら、物理的に偽造ができたとしても、例えば額面500
円の商品券を偽造するのに5000円も費用がかかるよ
うでは偽造自体を実行する意味がないため、偽造行為自
体が発生しにくい。それに対して、数十円もあれば複写
できるような状況においては、額面500円の商品券で
あっても偽造される可能性があるため、複写による偽造
を防止する必要があるからである。
【0014】なお、データコードが重ねられる図形の色
は1色でも多色でもよいが、上述したように、図形の中
間濃度の色彩に注目して真偽判定が可能となるため、そ
の点からすれば色数が多い方が好ましいと言える。なぜ
なら照明条件などの違いが各色について反映されるた
め、真偽判定時の判定資料が多くなるからである。特
に、真正品であっても印刷状態によって全体の濃淡が微
妙に違ったり、あるいは経年変化によって色が薄くなっ
たりすることも考えられる。したがって、例えば真正品
を誤って偽造品と判定せず、それでいて偽造品は確実に
判定するという「より適切な真偽判定」を行えるという
点からすれば、色数は多い方がよいと考えられる。
【0015】また、データコードとしては、セルの分布
パターンにより情報を表現する2次元コードやバーコー
ドが考えられる。但し、上述の真偽判定のためには、光
学的情報印刷媒体の図形とデータコードとが重なってい
る部分の2次元的な領域を読み込むことが好ましいの
で、データコードも2次元コードを採用することが好ま
しいと言える。
【0016】ところで、上述した光学的情報印刷媒体を
読み取る装置としては次のようなものが考えられる。す
なわち、光学的情報印刷媒体から読み取り対象の2次元
画像を光学的に読み取る2次元画像読取手段と、2次元
画像読取手段が読み取った2次元画像内に存在する前記
データコードの画像から、データコードが表す情報を読
み取るデータコード情報読取手段と、2次元画像読取手
段が読み取った2次元画像の内で、図形とデータコード
とが重なっている部分を含む所定の画像データ切り出し
領域を決定して、画像データ切り出し領域から2次元画
像を切り出す画像データ切出手段と、画像データ切出手
段からは、切り出した2次元画像を画像データとして取
得し、データコード情報読取手段からは、読み取ったデ
ータコード情報を取得する情報取得手段とを備えるので
ある。
【0017】このように、光学的情報読取装置では、2
次元画像読取手段に読み取った2次元画像からデータコ
ードが表すデータコード情報が得られるとともに、2次
元画像から、図形とデータコードとが重なっている部分
を含む所定の画像データ切り出し領域の画像データも得
られる。したがって、データコードの読み取りと画像デ
ータの読み取りとが同じ1つの2次元画像読取手段にて
可能であることから、コストアップを招くことなく、か
つ携帯端末として好適な光学的情報読取装置を実現する
ことができる。
【0018】また、発光手段から照射した照射光が光学
的情報印刷媒体に反射して得られた反射光に基づいて2
次元画像読取手段が読み取り対象の2次元画像を読み取
るよう構成されていると共に、発光手段が色合いの異な
る複数の照射光を照射可能に構成されている光学的情報
読取装置を前提とするならば、次のような構成も採用で
きる。つまり、情報取得手段が、第1の色を照射光とし
て用いた第1の照明条件で発光手段より照射させた状態
で2次元画像読取手段が読み取った2次元画像内より、
データコード情報読取手段が読み取ったデータコード情
報を取得し、第2の色を照射光として用いた第2の照明
条件で発光手段より照射させた状態で2次元画像読取手
段が読み取った2次元画像内より、所定の画像データ切
り出し領域における2次元画像を画像データとして取得
するのである。
【0019】なお、その場合には、第1及び第2の色と
して緑又は赤を採用することが考えられる。これは、発
光手段として発光ダイオード(LED)を用いた場合に
は、緑色LEDや赤色LEDが一般的であり、相互に補
色の関係にある色であるからである。
【0020】このようにして作成された光学的情報印刷
媒体とその読取装置においては、例えば、2次元コード
は白(地色)と黒とで印刷されており、図形を緑色で印
刷しておく。読取装置は、赤と緑の2色の照明光源を備
えている。この光学的情報印刷媒体を読み取る場合、ま
ず緑色照明光で2次元コード面を照明してその画像デー
タを読み込むと、白(地色)と黒で印刷された2次元コ
ードは、明瞭な明暗画像として、また図形は地色に近い
明画像としてメモリに記憶される。したがって、読取装
置は、明瞭な明暗画像として得られた2次元コード画像
を2値化して、記録されているデータを容易に解読でき
る。次に、赤色照明光で2次元コード面を照明して、そ
の画像データを読み込むと、白(地色)と黒とで印刷さ
れた2次元コードは、やはり明瞭な明暗画像となるが、
緑色で印刷された図形は黒に近い暗画像となり、2次元
コードに重なる画像データとなる。このため図形の大き
さがある程度大きい場合には、2値化した画像データを
解読して2次元コードの記録データを得ることが不可能
になる。そして、図形と2次元コードは、共に重なった
画像となり、暗画像としてその形状の特徴を明瞭に捉え
ることができる。
【0021】そして、このようにデータコードの読取を
行う場合の第1の照明条件とは色の異なる第2の照明条
件で照射させた状態で画像データを読み取ることによ
り、この画像データを用いた上述の真偽判定はより適切
なものとなる。なぜなら、照明光の色(波長)が異なる
と画像データの明るさが異なるものが得られることを利
用して、このシステムでは、金券等を発行した時と同じ
条件で得た画像データと、発行時のデータとを比較する
ので、真偽の判定がより確かとなるからである。つま
り、複写機などを通して複製された偽造品は、発行時と
異なる照明光で得られた画像を再生して作られるので、
自然光の下では真正品と似ていても、読取装置の照明光
に対しては相違がより大きくなる。
【0022】情報取得手段は、更に、同一の光学的情報
印刷媒体から取得した前記データコード情報及び前記画
像データをペアとして記録することとしてもよい。この
ようにすることにより、データコード情報と画像データ
との関係を維持できる。更に、情報取得手段は、同一の
光学的情報印刷媒体から取得したデータコード情報及び
画像データをペアとして、他の情報処理装置(ホストコ
ンピュータなど)に送信する。なお、前記他の情報処理
装置としては、例えば、照合対象となる前記光学的情報
印刷媒体のデータコード情報及び画像データを関連付け
て記憶している照合データ記憶手段と、上述の光学的情
報読取装置から受信したデータコード情報及び画像デー
タを、照合データ記憶手段に記憶されている照合用のデ
ータコード情報及び画像データとそれぞれ照合する照合
手段と、照合手段による照合結果に基づいて所定の対応
処理を実行する対応処理実行手段とを備えた情報処理装
置として構成することができる。ここで、対応処理実行
手段による対応処理としては、例えばディスプレイ装置
などに照合結果を表示したり、データコード情報及び画
像データのいずれか一方でも一致しない照合結果であっ
た場合にはスピーカやブザーなどによって所定の警告音
を出力することも容易である。
【0023】このような情報処理装置によって照合すれ
ば、真偽判定ができ、その結果を表示するなどして管理
者に報知すれば、偽造品が存在した場合に適切な対処を
即座に行える。なお、上述した光学的情報読取装置の各
手段、特にデータコード情報読取手段、情報取得手段及
び画像データ切出手段をコンピュータシステムにて実現
する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動す
るプログラムとして備えることができる。このようなプ
ログラムの場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気
ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコ
ンピュータシステムにロードして起動することにより用
いることができる。この他、ROMやバックアップRA
Mをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プ
ログラムを記録しておき、このROMあるいはバックア
ップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いて
も良い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。
【0025】図1は本発明の光学的情報印刷媒体の一実
施例としての書類・金券類100及び光学的情報の印刷
状況を示す説明図である。本実施例の書類・金券類10
0は、例えば契約書、領収書あるいは商品券、各種チケ
ットなどとして用いられるものであり、図1(c)に示
すように、その一部(例えば右肩部分)に光学的情報C
が印刷されている。具体的には、図1(a)に示すよう
な2次元コードC1(本発明のデータコードに相当す
る)及び図1(b)に示すような図形C2を、図形C2
の一部に2次元コードC1が重なるように印刷されて光
学的情報Cが記録されている。
【0026】まず2次元コードC1について説明する。
図2に示すように、この2次元コードC1は、書類・金
券類100上の白色の余白部分に印刷されており、3個
の位置決め用シンボル54、データ領域56、原点セル
Cstから構成されている。これら全体はセル数が縦横同
数(21セル×21セル)の正方形状に配置されてい
る。各セルは、光学的に異なった2種類のセルから選ば
れており、図及び説明上では白(明)・黒(暗)で区別
して表す。なお、図2では便宜上、データ領域56のデ
ータセルのパターンは省略している。
【0027】位置決め用シンボル54は、2次元コード
C1の4つの頂点の内、3つに配置されている。そのセ
ルの明暗配置は、黒部からなる枠状正方形54a内の中
心に白部からなる縮小した枠状正方形54bが形成さ
れ、その内の中心に黒部からなる更に縮小した正方形5
4cが形成されているパターンである。
【0028】この位置決め用シンボル54を走査した場
合の明暗検出を図3に示す。図3(A)に示すように、
位置決め用シンボル54の中心を代表的な角度で横切る
走査線(a),(b),(c)での明暗検出パターン
は、図3(B)に示すごとく、すべて同じ周波数成分比
を持つ構造になっている。即ち、位置決め用シンボル5
4の中心を横切るそれぞれの走査線(a),(b),
(c)の周波数成分比は暗:明:暗:明:暗=1:1:
3:1:1となっている。勿論、走査線(a),
(b),(c)の中間の角度の走査線においても比率は
1:1:3:1:1である。なお、図3(B)は2値化
回路にて2値化された走査線信号に該当する。
【0029】したがって、このような特定周波数成分比
となる位置決め用シンボル54を3つ検出し、1画面中
におけるそれらの位置が判れば、正方形である2次元コ
ードC1が存在する領域を特定することができる。な
お、この2次元コードC1の存在領域を特定する際の処
理については、例えば特開平8−180125号公報に
詳しく開示されているので、必要であればそれを参照さ
れたい。
【0030】一方、図形C2は、本実施例では図1
(b)に示すように星形の図形としているが、特に形状
にはこだわらない。但し、本実施例では、図1(c)及
び図2に示すように、2次元コードC1のデータ領域5
6が図形C2に重ねて印刷されるため、このデータ領域
56中の黒のセルによって図形C2が全部隠れてしまっ
てはいけない。つまり、図1(c)に示すように、2次
元コードC1の黒のセルによって一部は隠れてしまう
が、一部は黒のセルの間から現れるようなサイズや形状
の図形C2とする必要はある。
【0031】また、図形C2の重要な特徴はその色にあ
り、図形C2は2次元コードC1とは、異なる明度又は
色合いで印刷されている。本実施例では、2次元コード
C1が白黒の明暗2値的な画像として表現されているの
で、この場合の「異なる明度又は色合いで印刷」とは、
無彩色の内、白黒の中間濃度である灰色で印刷されてい
たり、あるいは有彩色(例えば緑色など)で印刷されて
いたりすることである。2次元コードC1が白黒、図形
C2が灰色や緑色の場合には、2次元コードC1を図形
C2に重ねて印刷した場合、図6(a)に示すように、
図形C2が現れている部分の明度が2次元コードC1と
は異なるので、図形C2の存在が確認できる。もちろ
ん、図形C2の色は灰色や緑色には限定されず、白黒以
外であれば、2次元コードC1との区別が付くため採用
はできる。但し、後述する照合処理の際の効果について
は色による大小が存在する。すなわち、白黒との明度の
差が大きいほどそれらとの区別が付き易い。
【0032】次に、この2次元コードC1と図形C2と
からなる光学的情報Cを読み取り、その光学的情報Cが
印刷された書類・金券類100の真偽を判定する情報処
理システムについて説明する。図4の概略構成図に示す
ように、情報処理システムは、2次元コード読取装置1
(本発明の光学的情報読取装置に相当する)、2次元コ
ード読取装置1用の充電器60、及びホストコンピュー
タ70(本発明の情報処理装置に相当する)とから構成
されている。なお、2次元コード読取装置1及び充電器
60は、1台のホストコンピュータ70に対して信号的
に接続したものが多数存在するが図4では1台のみを示
している。
【0033】ここで2次元コード読取装置1は、その読
み取り口5を書類・金券類100に印刷された光学的情
報Cに向けることにより、光学的情報Cを2次元画像と
して読み取る。そして、2次元コード読取装置1内部の
処理にて、2次元コードC1の解読が実行される。解読
に成功すれば、無線通信にて2次元コードC1の内容及
び読み取った2次元画像中の所定領域の画像データその
ものを、充電器60の通信部(図示せず)を介して、ホ
ストコンピュータ70に送信する。この所定領域とは、
図6(a)に示した2次元コードC1と図形C2が重な
っている部分である。
【0034】ホストコンピュータ70側では、この送信
されたデータに基づき、書類・金券類100の真偽判定
のため後述する照合処理を実行する。そして、その照合
結果をディスプレイ72の画面に表示したりする。2次
元コード読取装置1の概略ブロック図を図5に示す。
【0035】本実施例の2次元コード読取装置1は、カ
メラ部制御装置10とシステム制御装置30の2つの制
御装置を備えており、それぞれ分担して制御を行ってい
る。まず、カメラ部制御装置10側に関連する構成とし
ては、CCDエリアセンサ11と、AGCアンプ12
と、ローパスフィルタ(LPF)13と、基準電圧生成
部14と、負帰還アンプ15と、補助アンプ16と、2
値化回路17と、周波数分析器18と、A/D変換器1
9と、画像メモリ20と、画像メモリコントローラ21
と、メモリ22と、照明発光ダイオード(照明LED)
25などが挙げられる。
【0036】CCDエリアセンサ11(本発明の2次元
画像読取手段に相当する)は、2次元的に配列された複
数の受光素子であるCCDを有しており、外界を撮像し
てその2次元画像を水平方向の走査線信号として出力す
る。この走査線信号はAGCアンプ12によって増幅さ
れて補助アンプ16及びA/D変換器19に出力され
る。
【0037】AGCアンプ12は、外部から入力したゲ
インコントロール電圧に対応する増幅率で、CCDエリ
アセンサ11から出力された走査線信号を増幅するので
あるが、このゲインコントロール電圧は負帰還アンプ1
5から出力される。この負帰還アンプ15には、AGC
アンプ12から出力される走査線信号をローパスフィル
タ13で積分して得た出力平均電圧Vavと、基準電圧生
成部14からの基準電圧Vstとが入力されており、これ
らの電圧差△Vに所定ゲインを掛けたものがゲインコン
トロール電圧として出力される。
【0038】補助アンプ16は、AGCアンプ12によ
って増幅された走査線信号を増幅して2値化回路17に
出力する。この2値化回路17は、上記走査線信号を、
閾値に基づいて2値化して周波数分析器18に出力す
る。周波数分析器18は、2値化された走査線信号の内
から所定の周波数成分比を検出し、その検出結果は画像
メモリコントローラ21に出力される。
【0039】一方、A/D変換器19は、AGCアンプ
12によって増幅されたアナログの走査線信号をディジ
タル信号に変換して、画像メモリコントローラ21に出
力する。画像メモリコントローラ21は、アドレスバス
及びデータバスによって画像メモリ20と接続されてい
ると共に、やはりアドレスバス及びデータバスによって
カメラ部制御装置10及びメモリ22と接続されてい
る。
【0040】カメラ部制御装置10(本発明のデータコ
ード情報読取手段、画像データ切出手段及び情報取得手
段に相当する)は、ここでは32bitのRISCCP
Uを用いて構成されており、基準電圧生成部14、A/
D変換器19及び照明LED25を制御することができ
るようにされている。基準電圧生成部14に対する制御
とは、基準電圧を変更設定するなどの制御である。ま
た、照明LED25は、読取対象の2次元コードに対し
て照明用の赤色光を照射するものである。
【0041】また、カメラ部制御装置10は、システム
制御装置30との間でデータのやり取りができるように
されている。一方、システム制御装置30側に関連する
構成としては、認識用LED31と、ブザー32と、液
晶ディスプレイ(LCD)33と、キーパット34と、
読み取り用スイッチ35と、シリアルI/F回路36
と、IrDAI/F回路37と、FLASHメモリ38
と、DRAM39と、リアルタイムクロック40と、メ
モリバックアップ用電池41などを備えている。
【0042】認識用LED31(本発明の発光手段に相
当する)は、読み取り対象の画像情報が適切にデコード
された場合に点灯され、所定時間後に消灯される。ま
た、ブザー32も、読み取り対象の画像情報が適切にデ
コードされた場合に鳴動される。
【0043】液晶ディスプレイ33は、読み込んだ2次
元コードなどを表示するためなどに用いられる。本実施
例では2階調表示のLCDとして構成されている。キー
パット34は、例えばテンキーや各種ファンクションキ
ーを備えており、情報入力のために用いられる。読み取
り用スイッチ35は、利用者が読取処理の開始を指示す
るためのスイッチである。
【0044】IrDAI/F回路37は、IrDA(In
frared Data Association )規格に準じた方法により外
部装置との間で通信を行うものであり、図示しない通信
用発光素子を介してデータを外部装置に送信したり、図
示しない通信用受光素子を介して外部装置からの信号
(例えばシステムを動かすためのプログラムや送信を待
機する命令等)を受信する。本実施例では、上述したよ
うに、充電器60の通信部(図示せず)を介して、ホス
トコンピュータ70との間でデータ送受信ができるよう
にされている。
【0045】システム制御装置30、FLASHメモリ
38、DRAM39、リアルタイムクロック40は、ア
ドレスバス及びデータバスによって相互に接続されてい
る。画像メモリ20と接続されていると共に、やはりア
ドレスバス及びデータバスによってカメラ部制御装置1
0及びメモリ22と接続されている。
【0046】カメラ部制御装置10は、ここでは16b
itのCPUを用いて構成されており、上述したキーパ
ット34や読み取り用スイッチ35の入力を受け付けた
り、認識用LED31やブザー32への出力を制御した
り、シリアルI/F回路36やIrDAI/F回路37
を介した通信制御を行なう。そして、カメラ部制御装置
10を介して入力した2次元コードの画像を液晶ディス
プレイ33に表示させることもできる。
【0047】このような構成を備えた本実施例の2次元
コード読取装置1は、上述したように、その読み取り口
5(図4参照)を書類・金券類100に印刷された光学
的情報Cに向けることにより、その光学的情報Cを2次
元画像として読み取る。具体的には、CCDエリアセン
サ11から出力される走査線信号をAGCアンプ12に
よって増幅し、その増幅された走査線信号をA/D変換
器19によってディジタルデータに変換したものを取り
込んで画像メモリ20に格納する。
【0048】なお、この画像メモリ20に格納されるデ
ータは多値画像データである。したがって、2次元コー
ドC1の白黒間の区別だけでなく、図形C2が例えば灰
色であれば、灰色であること、つまり白黒との濃淡の違
いも区別可能である。さらに、灰色といってもその濃淡
度合いには差があるため、それらについても区別可能と
されている。つまり、この区別できる程度については、
本2次元コード読取装置1において認識できる階調数に
依存する。したがって、3階調の認識しかできなけれ
ば、白色・灰色・黒色の3種類の区別しかできないが、
5階調の認識できれば、白色・薄い灰色・中間濃度の灰
色・濃い灰色・黒色の5種類の区別ができる。さらに認
識可能な階調数を増やせば、それだけ微妙な濃淡まで区
別できる。なお、この場合の濃淡とは基本的に色の三属
性(色相、明度、彩度)の内の明度に基づくものであ
る。したがって、例えば図形C2が緑色などの有彩色で
あった場合でも、その明度に基づいて区別することとな
る。
【0049】そして、2次元コード読取装置1において
は、画像メモリ20内に格納された画像データに基づい
て、2次元画像内に含まれている2次元コードを解読
(デコード)する。解読に成功すれば、無線通信にて2
次元コードC1の内容及び読み取った2次元画像中の所
定領域の画像データ(つまり多値画像データ)そのもの
を、IrDAI/F回路37及び充電器60の通信部を
介して、ホストコンピュータ70に送信する。
【0050】そして、ホストコンピュータ70側では、
この送信されたデータに基づき、書類・金券類100の
真偽判定のため照合処理を実行する。この照合の基準と
なるものは、正規に発行された書類・金券類100から
得たデータであり、これがホストコンピュータ70内に
記憶されている。したがって、2次元コード読取装置1
から送信されたデータとこの照合用基準データとの一致
度合いを判定するのである。
【0051】まず、照合用基準データの入手などについ
て説明する。この照合用基準データは書類・金券類10
0の発行時に入手することとなるため、この発行手順に
ついて図7を参照して簡単に説明する。まず、書類・金
券類100の所定位置(上述したように右肩付近など)
に図形C2(図1(b)参照)を印刷する(ステップ
1)。そして、データを入力した後(ステップ2)、そ
のデータに対応する2次元コードC1(図1(a)参
照)を印刷する(ステップ3)。これで図1(c)に示
すような光学的情報Cが書類・金券類100に印刷され
たこととなる。
【0052】続いて、その印刷された光学的情報Cの画
像を読み取り、その内の2次元コードC1に対応するデ
ータを解読する(ステップ4)。そして、その解読デー
タをステップ2で入力したデータと照合し(ステップ
5)、照合の結果、両者が一致していれば、ステップ4
にて読み取った画像中の所定領域の画像(図6(a)参
照)を記憶し(ステップ6)、書類・金券類100の発
行がなされる(ステップ7)。
【0053】一方、ステップ5での解読データの照合の
結果、両者が不一致であれば、ステップ8にて書類・金
券類100の発行が停止され、対応処理がなされる。な
お、この対応処理とは、例えば書類・金券類100自体
に「発行停止」などの押印をして、発行すべき正規のも
のと区別を付ける処理などである。
【0054】次に、ホストコンピュータ70にて実行さ
れる書類・金券類100の照合手順について図8を参照
して簡単に説明する。なお、この照合の前提として、上
述の書類・金券類100の発行時に得た解読データと画
像データに関する照合基準用データが、ホストコンピュ
ータ70に記憶されている。
【0055】まず、書類・金券類100に印刷された光
学的情報Cの2次元コードC1から得た解読データと所
定領域の画像データとを、2次元コード読取装置1から
入力する(ステップA)。そして、ステップAで入力し
た解読データを、記憶されている照合基準用データと照
合し(ステップB)、照合の結果、両者が一致していれ
ば、続いてステップAで入力した所定領域の画像データ
を、記憶されている照合基準用データと照合する(ステ
ップC)。この照合の結果、解読データも画像データも
一致していれば、書類・金券類100の受け付け処理を
行い(ステップD)、照合結果が良好であったことをデ
ィスプレイ72の画面に表示する。
【0056】一方、ステップBでの解読データの照合に
て不一致であるか、あるいはステップCでの画像データ
の照合にて不一致であれば、照合結果が不良であったこ
とをディスプレイ72の画面に表示する。このような照
合処理において画像データが不一致となる場合は、その
書類・金券類100が複写機で複写された可能性があ
る。この画像データが不一致となった状態について補足
説明する。上述の図7の発行手順によって正規に発行さ
れた「真正品」としての書類・金券類100における所
定領域の画像データは、図6(a)に示すように、図形
C2が2次元コードC1の白黒に対して中間濃度(例え
ば灰色)に印刷されているため、2次元コードC1と図
形C2の区別は明確にできる。それに対して、例えば図
6(b)に示すように、図形C2の部分が真正品よりも
明るく複写されたことによって、2次元コードC1の白
との区別が付かなくなると、その所定領域の画像データ
内に中間濃度の灰色部分がなくなる。したがって、明ら
かに図6(a)に示す真正品の画像データとは一致しな
くなる。逆に、図6(c)に示すように、図形C2の部
分が真正品よりも暗く複写されたことによって、2次元
コードC1の黒との区別が付かなくなると、その所定領
域の画像データ内にやはり中間濃度の灰色部分がなくな
る。したがって、明らかに図6(a)に示す真正品の画
像データとは一致しなくなる。
【0057】この不一致は、2次元コード読取装置1に
おける読取のための照明条件やデータ解析条件が、偽造
品を作成した複写機における複写時の照明条件やデータ
再現条件と異なることで生じる中間濃度の色合いや明度
の違いに起因する。これら照明条件などが偶然に一致す
る場合を除けば、複写によって得られた偽造品の中間濃
度の色合いや明度が真正品とは異なるものとなるからで
ある。
【0058】このように、複写されることによって元々
2次元コードC1の白黒に対して中間濃度の色で印刷さ
れていた図形C2の濃淡度合いが変化すると、照合した
際に不一致となり、偽造された可能性があることを判定
できる。なお、図6においては、中間濃度の例えば灰色
の図形C2が白色あるいは黒色に複写されてしまった極
端な例で説明したが、同じ灰色に複写された場合であっ
たも、その濃淡度合い、つまり明度の違いを判定できれ
ば、偽造品であることの判定は可能である。つまり、上
述した5階調の認識できることを前提とすれば、白色・
薄い灰色・中間濃度の灰色・濃い灰色・黒色の5種類の
区別ができる。したがって、真正品の図形C2が中間濃
度の灰色であった場合に、複写によって「薄い灰色」あ
るいは「濃い灰色」になれば、両者は一致しなくなる。
実際には256階調程度の画像データを得ることは容易
なので、それだけ微妙な濃淡の違いまで区別でき、より
確実に真偽判定が可能となる。
【0059】以上説明したように、本実施例の書類・金
券類100によれば、2次元コードC1とは異なる色合
い又は明度を持つ図形C2に重ねて2次元コードC1を
印刷するという通常の技術かつ安価に実行できる手法で
ありながら、複写機での複写による容易な偽造を防止す
ることができる。
【0060】なお、例えば印刷する図形を複雑な色合い
や緻密なものとすることで、複写機では再現し難いもの
としたり、あるいは紫外線などの特定波長の光線に反応
して蛍光を発するインクで印刷するなどの対策が考えら
れるが、一般にこれらの手法を実現するには相当の手間
と費用がかかる。もちろん、紙幣のように重要かつ膨大
な数が流通するものについては、偽造防止などの効果を
考えると、それなりの手間と費用をかける意味がある
が、例えば商店街あるいは店舗を単位として発行される
商品券類においては、使用範囲や期限も限定され、流通
数もそれほど多くないものであることが考えられるた
め、通常の印刷技術で安価に実現できることが要求され
る。したがって、本実施例の書類・金券類100のよう
な複写機での複写による容易な偽造を防止することが現
実的かつ有効な対策となる。 [その他]上記実施例では、2次元コードC1の解読デ
ータについても照合して真偽判定をしているが、所定領
域の画像データだけで照合しても構わない。
【0061】また、図形の色は多色であったもよい。む
しろ、図形の中間濃度の色彩に注目して真偽判定をして
いるため、その点からすれば色数が多い方が好ましいと
言える。なぜなら照明条件などの違いが各色について反
映されるため、真偽判定時の判定資料が多くなるからで
ある。特に、真正品であっても印刷状態によって全体の
濃淡が微妙に違ったり、あるいは経年変化によって色が
薄くなったりすることも考えられる。したがって、例え
ば真正品を誤って偽造品と判定せず、それでいて偽造品
は確実に判定するという「より適切な真偽判定」を行え
るという点からすれば、ある程度色数は多い方がよい。
【0062】また、上記実施例では、照明LED25は
照明用の「赤色光」を照射するものであったが、「緑色
光」であってもよい。さらには、「赤色光」と「緑色
光」を切り替えて照射できるような構成として次のよう
な読取を行ってもよい。すなわち、第1の色として「赤
色光」を照射光として用いた第1の照明条件で照射させ
た状態で読み取った2次元画像データより、2次元コー
ドC1を解読し、第2の色として「緑色光」を照射光と
して用いた第2の照明条件で照射させた状態で読み取っ
た2次元画像データ中の所定領域の画像データを取得す
る。そして、これらを照合基準用データと照合するので
ある。もちろん、「赤色光」と「緑色光」を入れ替えて
も良い。また、第1の色で照明した時の画像データも真
偽判定のために記憶しておいてもよい。
【0063】そして、このように2種類の色を使い分け
て読み取った2次元画像から得た解読データと画像デー
タを用いることで、真偽判定はより適切なものとなる。
なぜなら、照明光の色(波長)が異なると画像データの
明るさが異なるものが得られることを利用して、このシ
ステムでは、書類・金券類100を発行した時と同じ条
件で得た画像データと、発行時のデータとを比較するの
で、真偽の判定がより確かとなるからである。つまり、
複写機などを通して複製された偽造品は、発行時と異な
る照明光で得られた画像を再生して作られるので、自然
光の下では真正品と似ていても、2次元コード読取装置
1の照明光に対しては相違がより大きくなる。
【0064】また、上記実施例においては、ホストコン
ピュータ70での照合時に、照合結果が良好であるか不
良であるかをディスプレイ72の画面に表示している
が、例えば不良の場合には画面表示に加えて警告音を発
するようにしてもよい。また、上記実施例の2次元コー
ドC1は光学的に読取可能な「データコード」としての
一例であり、これ以外の規則により2次元コードC1で
あってもよいし、あるいはバーコードであっても適用は
可能である。但し、真偽判定に用いる所定領域の画像デ
ータについては2次元領域の画像を取り込む必要がある
ため、2次元コード読取装置1を用いる必要はある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光学的情報印刷媒体の一実施例としての書類
・金券類及び光学的情報の印刷状況を示す説明図であ
る。
【図2】 2次元コードの構成説明図である。
【図3】 位置決めシンボルを走査した場合の明暗検出
の説明図である。
【図4】 実施例としての情報処理システムの概略構成
を表す説明図である。
【図5】 実施例としての2次元コード読取装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図6】 所定領域の画像データ中の図形について、真
正品の中間濃度に対して複写された場合の濃淡の変化を
示す説明図である。
【図7】 実施例における書類・金券類の発行手順を示
すフローチャートである。
【図8】 実施例における書類・金券類の照合手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】 1…2次元コード読取装置 5…読み取り口 10…カメラ部制御装置 11…CCDエリ
アセンサ 12…AGCアンプ 13…ローパスフ
ィルタ 14…基準電圧生成部 15…負帰還アン
プ 16…補助アンプ 17…2値化回路 18…周波数分析器 19…A/D変換
器 20…画像メモリ 21…画像メモリ
コントローラ 22…メモリ 24…加算器 25…照明LED 30…システム制
御装置 31…認識用LED 32…ブザー 33…液晶ディスプレイ 34…キーパット 35…読み取り用スイッチ 36…シリアルI
/F回路 37…IrDAI/F回路 54…位置決め用
シンボル 56…データ領域 60…充電器 70…ホストコンピュータ 72…ディスプレ
イ 100…書類・金券類 C…光学的情報 C1…2次元コード C2…図形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 19/06 G06K 19/00 E H04N 1/40 H04N 1/40 Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的に読取可能なデータコード及び図形
    を、前記図形の一部又は全部に前記データコードが重な
    るように印刷してなる光学的情報印刷媒体であって、 前記図形とデータコードとは、異なる明度又は色合いで
    印刷されていることを特徴とする光学的情報印刷媒体。
  2. 【請求項2】前記データコードは明るさが異なる2つの
    色で表現されており、前記図形はデータコードで使用さ
    れている色の明るさとは異なる明るさの色で印刷されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報印刷
    媒体。
  3. 【請求項3】前記データコードは白黒の明暗で表現され
    ており、前記図形は無彩色の内、白黒の中間濃度である
    灰色で印刷されていることを特徴とする請求項2に記載
    の光学的情報印刷媒体。
  4. 【請求項4】前記データコードは白黒の明暗で表現され
    ており、前記図形の内、少なくとも前記データコードと
    重なるように印刷されている部分は複数の明度又は色合
    いで印刷されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の光学的情報印刷媒体。
  5. 【請求項5】前記データコードはセルの分布パターンに
    より情報を表現する2次元コードであることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の光学的情報印刷媒
    体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の光学的情
    報印刷媒体から読み取り対象の2次元画像を光学的に読
    み取る2次元画像読取手段と、 前記2次元画像読取手段が読み取った2次元画像内に存
    在する前記データコードの画像から、該データコードが
    表す情報を読み取るデータコード情報読取手段と、 前記2次元画像読取手段が読み取った2次元画像の内
    で、前記図形とデータコードとが重なっている部分を含
    む所定の画像データ切り出し領域を決定して、該画像デ
    ータ切り出し領域から2次元画像を切り出す画像データ
    切出手段と、 前記画像データ切出手段からは、切り出した2次元画像
    を画像データとして取得し、前記データコード情報読取
    手段からは、読み取ったデータコード情報を取得する情
    報取得手段と、 を備えたことを特徴とする光学的情報読取装置。
  7. 【請求項7】発光手段から照射した照射光が前記光学的
    情報印刷媒体に反射して得られた反射光に基づいて、前
    記2次元画像読取手段は読み取り対象の2次元画像を読
    み取るよう構成されていると共に、前記発光手段は、色
    合いの異なる複数の照射光を照射可能に構成されてお
    り、 前記情報取得手段は、 第1の色の照射光として用いた第1の照明条件で前記発
    光手段より照射させた状態で前記2次元画像読取手段が
    読み取った2次元画像内より、前記データコード情報読
    取手段が読み取ったデータコード情報を取得し、 第2の色の照射光として用いた第2の照明条件で前記発
    光手段より照射させた状態で前記2次元画像読取手段が
    読み取った2次元画像内より、前記所定の画像データ切
    り出し領域における2次元画像を前記画像データとして
    取得すること、 を特徴とする請求項6に記載の光学的情報読取装置。
  8. 【請求項8】前記第1及び第2の色は、緑又は赤である
    ことを特徴とする請求項7に記載の光学的情報読取装
    置。
  9. 【請求項9】前記情報取得手段は、 更に、同一の光学的情報印刷媒体から取得した前記デー
    タコード情報及び前記画像データを、同一の光学的情報
    印刷媒体から得られたデータであることの関連付けをし
    たペアとして記録することを特徴とする請求項6〜8の
    いずれかに記載の光学的情報読取装置。
  10. 【請求項10】前記情報取得手段は、 更に、同一の光学的情報印刷媒体から取得した前記デー
    タコード情報及び前記画像データを、同一の光学的情報
    印刷媒体から得られたデータであることの関連付けをし
    たペアとして、他の情報処理装置に送信することを特徴
    とする請求項6〜9のいずれかに記載の光学的情報読取
    装置。
  11. 【請求項11】前記他の情報処理装置であって、 照合対象となる前記光学的情報印刷媒体の前記データコ
    ード情報及び前記画像データを関連付けて記憶している
    照合データ記憶手段と、 請求項10に記載の光学的情報読取装置から受信した前
    記データコード情報及び前記画像データを、前記照合デ
    ータ記憶手段に記憶されている照合用のデータコード情
    報及び画像データとそれぞれ照合する照合手段と、 前記照合手段による照合結果に基づいて所定の対応処理
    を実行する対応処理実行手段と、 を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】前記対応処理実行手段は、前記対応処理
    として前記照合結果を表示すること、 を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】前記対応処理実行手段は、前記対応処理
    として、前記データコード情報及び画像データのいずれ
    か一方でも一致しない照合結果であった場合には所定の
    警告を出力する処理であること、 を特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理装
    置。
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