JP2001030568A - 証券処理装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

証券処理装置およびそのプログラム記録媒体

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JP2001030568A
JP2001030568A JP21011299A JP21011299A JP2001030568A JP 2001030568 A JP2001030568 A JP 2001030568A JP 21011299 A JP21011299 A JP 21011299A JP 21011299 A JP21011299 A JP 21011299A JP 2001030568 A JP2001030568 A JP 2001030568A
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JP21011299A
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Takashi Nakamura
剛史 中村
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 証券を発行する際に、用紙に形成されている
透かしをコード情報として使用し、この透かしコード情
報に基づいて正当な用紙かを確認した上で証券を発行す
ることで、安価で安全性が高い証券を発行する。 【解決手段】 証券処理装置において、透かしバー読取
装置9は予め証券用紙に付加されている透かしバーコー
ド情報を読み取る。CPU1は正規な透かしコード情報
を読み取ることができたか否かを判別し、正規な透かし
バーコード情報でない場合には、不良な証券用紙として
証券発行を禁止し、正規な透かしコード情報であれば、
正当な証券として証券の発行処理を開始させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、証券発行装置/
証券照合装置としての証券処理装置およびそのプログラ
ム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関を対象とした証券(手形
や小切手)を発行する証券発行装置においては、金融機
関の顧客毎に、証券用紙顧客名等の他、MICR(磁気
インク記録文字読取装置)用の特殊文字にて口座番号等
を印刷するようにしている。その際、用紙にホログラム
シールを貼り付けて偽造防止を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手形や小切
手は,有価証券であり、上述のようにホログラムシール
で偽造防止を図るものにおいては、コスト高となり、ま
た、用紙に地紋印刷を施したり、署名鑑印刷を行うもの
においては、偽造防止としては不充分であり、安価で,
安全性の高い証券用紙が強く要望されていた。また、顧
客によって振り出された証券が金融機関に持ち込まれた
際、担当者の目視によって外見上から証券の真偽を判定
するが、その際、証券の外見を基に判定するだけでは不
充分であり、正確に証券の真偽を判定することができな
いという問題があった。第1の発明の課題は、証券を発
行する際に、用紙に形成されている透かしをコード情報
として使用し、この透かしコード情報に基づいて正当な
用紙かを確認した上で証券を発行することで、安価で安
全性が高い証券を発行できるようにすることである。第
2の発明の課題は、発行済みの証券の真偽を照合する際
に、証券に付加されている透かしをコード情報として使
用し、この透かしコード情報に基づいて正規な証券かを
確認することで、偽造証券を確実に見つけ出すことがで
き、安全性を維持できるようにすることである。
【0004】この発明の手段は、次の通りである。請求
項第1記載の発明(第1の発明)は、証券用紙に各種の
券面情報を印刷することによって証券を発行する証券処
理装置において、予め証券用紙に付加されている透かし
コード情報を読み取る読取手段と、この読取手段によっ
て正規な透かしコード情報を読み取ることができたか否
かを判別する判別手段と、この判別手段によって正規な
透かしコード情報でないことが判別された場合には、不
良な証券用紙として証券発行を禁止し、正規な透かしコ
ード情報であることが判別された場合には、正当な証券
用紙として証券の発行処理を開始させる制御手段とを具
備するものである。なお、この発明は次のようなもので
あってもよい。 (1)前記制御手段は前記判別手段によって正規な透か
しコード情報であることが判別された場合に、当該用紙
に対応する券面情報に関連付けて透かしコード情報を発
行ファイルに保存する。 (2)前記透かしコード情報に基づいて券面情報を暗号
化する暗号化手段を設け、前記制御手段は、前記暗号化
手段によって暗号化された情報を券面情報と共に証券用
紙に印刷する。 (3)前記透かしコード情報は用紙の厚みを薄く形成し
た透過部分と、その他の非透過部分の組み合わせによっ
て構成され、前記読取手段は透過型光センサを有し、光
の透過状態に応じて透かしコード情報を読み取る。この
場合、前記透かしコード情報はバーコード情報であり、
各バー間に透過率の低い部分を形成することによって、
前記透過型光センサによって得られた信号レベルの強弱
を増幅するようにしてもよい。請求項1記載の発明にお
いては、予め証券用紙に付加されている透かしコード情
報が読み取られた際、正規な透かしコード情報を読み取
ることができたか否かを判別し、正規な透かしコード情
報でないことが判別された場合には、不良な証券用紙と
して証券発行を禁止し、正規な透かしコード情報である
ことが判別された場合には、正当な証券として証券を発
行させる。したがって、証券を発行する際に、用紙に形
成されている透かしをコード情報として使用し、この透
かしコード情報に基づいて正当な用紙かを確認した上で
証券を発行することで、安価で安全性が高い証券を発行
することができる。
【0005】請求項4第記載の発明(第2の発明)は、
発行済み証券から読み取った券面情報と予め設定されて
いる券面情報とを比較することによって正規な証券かを
照合する照合処理を実行する証券処理装置において、予
め証券に付加されている透かしコード情報を読み取る読
取手段と、この読取手段によって正規な透かしコード情
報を読み取ることができたか否かを判別する判別手段
と、この判別手段によって正規な透かしコード情報でな
いことが判別された場合には、不正な証券として認識
し、正規な透かしコード情報であることが判別された場
合には、正当な証券として認識して照合処理の実行を開
始させる制御手段とを具備するものである。なお、この
発明は次のようなものであってもよい。 (1)透かしコード情報が付加形成されていると共に、
証券発行時にこの透かしコード情報に基づいて券面情報
を暗号化した暗号化データが印刷されている発行済み証
券が正規な証券かを照合する証券処理装置であって、発
行済み証券から読み取った券面情報を前記読取手段によ
って読み取られた透かしコード情報に基づいて暗号化す
る暗号化手段を設け、前記制御手段はこの判別手段によ
って正規な透かしコード情報であることが判別された場
合には、発行済み証券から読み取った前記暗号化情報と
前記暗号化手段によって生成された暗号化情報とを比較
して両者が一致するかを判別し、一致した場合には、正
当な証券として認識する。 (2)前記透かしコード情報は用紙の厚みを薄く形成し
た透過部分と、その他非透過の部分の組み合わせによっ
て構成され、前記読取手段は透過型光センサを有し、光
の透過状態に応じて透かしコード情報を読み取る。この
場合、前記透かしコード情報はバーコード情報であり、
各バー間に透過率の低い部分を形成することによって、
前記透過型光センサによって得られた信号レベルの強弱
を増幅するようにしてもよい。請求項2記載の発明にお
いては、予め証券に付加されている透かしコード情報が
読み取られた際、正規な透かしコード情報を読み取るこ
とができたか否かを判別し、正規な透かしコード情報で
ないことが判別された場合には、不正な証券として認識
し、正規な透かしコード情報であることが判別された場
合には、正当な証券として認識して照合処理の実行を開
始させる。したがって、発行済みの証券の真偽を照合す
る際に、用紙に形成されている透かしをコード情報とし
て使用し、この透かしコード情報に基づいて正規な証券
かを確認することで、偽造証券を確実に見つけ出すこと
ができ、安全性を維持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図1〜図
8を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。図1
は、証券用紙(この例では小切手用紙)を示したもの
で、その券面は、本件部分と控え部分とに分かれてい
る。そして、この券面にはその用紙フォーマット通りに
金融機関名、顧客名等が印刷されると共にMICR文字
が印刷されている他、本件部分の左側中央部には透かし
バーコード情報が付加されている。この透かしバーコー
ド情報は、用紙の表面が凹凸となるように圧縮成型され
たもので、図2(A)は用紙の平面図、(B)は用紙の
断面図を示している。透かしバーコード情報は用紙に漉
き込まれたもので、用紙の厚みを薄く形成した透過部分
の透かしバーと、その他の非透過部分(通常の用紙の厚
み部分)のバーとの組み合わせから構成され、後述する
透過型光センサによって読み取られる。図2(C)はこ
の透過型光センサによって検出された検出信号を示した
もので、この検出信号は2値レベルの信号で、そのハイ
レベルは透かしバーを走査した部分であり、ローレベル
は透かしバー間の非透過部分を走査した部分である。
【0007】図3は証券発行装置の全体構成を示したブ
ロック図である。この証券発行装置は、証券用紙(この
例では小切手用紙)に各種の券面情報を印刷することに
よって証券を発行するもので、その際、証券用紙に形成
されている透かしバーコード情報を読み取り、その読み
取り結果に基づいて証券用紙は正規なものかを判別する
ようにしている。CPU1は、記憶装置2内のオペレー
ティングシステムや各種アプリケーションソフトにした
がってこの証券発行装置の全体動作を制御する中央演算
処理装置である。記憶装置2は、オペレーティングシス
テムや各種アプリケーションソフトの他、データベー
ス、文字フォント等が格納されている記憶媒体やその駆
動系を有している。記憶媒体3は固定的に設けたもの、
もしくは着脱自在に装着可能なものであり、ハードディ
スク、フロッピィデスク、光ディスク、RAMカードな
どの磁気的・光学的記録媒体、半導体メモリによって構
成されている。また、記録媒体3内のプログラムやデー
タは必要に応じてCPU1の制御によりRAM(スタテ
ィクRAMなど)4にロードされる。更にCPU1は通
信回線等を介して他の機器側から送信されてきたプログ
ラムやデータを受信して記録媒体3に格納したり、他の
機器側に設けられている記録媒体に格納されているプロ
グラムやデータをアクセスし、通信回線等を介して使用
することもできる。また、CPU1に入出力周辺デバイ
スである入力装置5、表示装置6、通信装置7、証券印
刷装置8、透かしバーコード読取装置9がバスラインを
介して接続されており、入出力プログラムにしたがって
CPU1はそれらの動作を制御する。入力装置5はキー
ボードやマウス等のポインティングデバイスを有し、文
字列データや各種コマンドを入力する。なお、表示装置
6は、液晶やCRTあるいはプラズマ表示装置などであ
り、通信装置7はローカルエリアネットワーク上のホス
トコンピュータとの間でデータ通信を行う。証券印刷装
置8は熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプ
リンタあるいはドットインパクトプリンタであり、また
MICR文字印刷装置を有している。
【0008】図4は透かしバーコード読取装置9の構成
を示している。この透かしバーコード読取装置9は、透
過型の光センサを有し、証券用紙12に形成されている
透かしバーコード情報(図4のハッチングを施した部
分)を走査し、光の強弱に応じた光電変換信号をアナロ
グデジタル変換してCPU1に与える。すなわち、透過
型光センサ11は発光素子(発光ダイオード)11−1
と受光素子(フォトトランジスタ)11−2を有し、証
券用紙12が送りローラ13に案内されながら搬送され
る過程において、この用紙12の表面側には発光素子1
1−1が設けられ、裏側には受光素子11−2が設けら
れている。ここで、ドライバ14に検出開始信号が与え
られると、発光素子11−1が点灯駆動され、用紙上の
透かしバーコード情報を走査する。ここで、証券用紙を
介して受光素子11−2に到達した透過光は、アンプ1
5を介してアナログ/デジタル変換部16に与えられ
る。この変換結果はエンコードされ、証券情報として発
行ファイルに保存される。
【0009】図5は発行ファイル10の構成を示したも
ので、1レコード毎に、銀行コード、支店コード、口座
番号、顧客名、透かしバーコード情報、手形/小切手番
号を記憶する構成となっている。この発行ファイル10
はホストコンピュータ側で記憶管理されており、CPU
1はこの発行ファイル10をホストコンピュータから取
得し、顧客毎にその顧客レコード(透かしバーコード情
報を除く)を順次読み出し、証券フォーマットにしたが
って証券用紙に印刷出力することによって、証券発行処
理を行う。その際、透かしバーコード読取装置9によっ
て、予め証券用紙に付加されている透かしバーコード情
報が読み取られると、CPU1は正規な透かしバーコー
ド情報かを判別し、正規な透かしバーコード情報でない
場合には、不良な証券用紙として証券発行を禁止し、正
規な透かしバーコード情報である場合には、正当な証券
として証券の発行処理を開始させる。
【0010】図6は証券照合装置の全体構成を示したブ
ロック図である。この証券照合装置は、金融機関の顧客
に対して振り出された証券が金融機関に持ち込まれた際
に、その証券の正当性を検査するもので、証券発行装置
と同様のCPU21、記憶装置22、記憶媒体23、R
AM24、入力装置25、表示装置26、通信装置27
の他、証券リーダ28を有する構成となっている。ここ
で、証券リーダ28は、透かしバーコード読取装置28
−1と、MICR読取装置28−2とを有し、透かしバ
ーコード読取装置28−1は図4で示した証券発行装置
側の透かしバーコード読取装置9と同様の構成となって
いる。ここで、透かしバーコード情報が読み取られる
と、CPU21は正規な透かしバーコード情報かを判別
し、正規な透かしバーコード情報でなければ、不正な証
券として認識し、正規な透かしバーコード情報であれ
ば、正当な証券として認識して照合処理の実行を開始さ
せる。
【0011】次に、この第1実施形態の動作を図7およ
び図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここ
で、これらのフローチャートに記述されている各機能を
実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラ
ムコードの形態で記憶媒体3(23)に格納されてお
り、CPU1(21)はこのプログラムコードにしたが
った動作を逐次実行する。なお、このことは、後述する
他の実施形態についても同様である。
【0012】図7は証券発行装置の動作を示したフロー
チャートである。先ず、証券用紙がセットされている状
態において、印刷開始が指示されると、用紙送りローラ
を駆動させて用紙を取り込む(ステップA1)。そし
て、用紙が搬送されている過程において、透かしバーコ
ード読取装置9を駆動させ、透かしバーコード情報を読
み込む(ステップA2)。ここで、CPU1は証券用紙
に透かしバーコード情報が付加されているか、付加され
ている場合でも正規な透かしバーコード情報であるかを
判別し(ステップA3)、透かしバーコード情報が付加
されていなかったり、正規な透かしバーコード情報でな
ければ、不正な用紙として排出制御する(ステップA
4)。これによって、不正な証券用紙は強制排出される
(ステップA10)。一方、正規の透かしバーコード情
報であれば、それを取り込み(ステップA5)、証券情
報と共に発行ファイル10に保存する(ステップA
6)。そして、この証券情報を証券印刷装置8に転送し
て印字バッファにセットすると共に(ステップA7)、
証券フォーマットをセットする(ステップA8)。この
状態において、証券印刷装置8を起動させ、証券印刷を
開始させる。(ステップA9)。
【0013】図8は証券照合装置の動作を示したフロー
チャートである。金融機関の顧客に対して振り出された
証券が金融機関に持ち込まれた際に、その証券を証券リ
ーダ28にセットした状態において、証券リーダ28が
起動されると、透かしバーコード読取装置28−1は証
券から透かしバーコード情報を読み取る(ステップB
1)。ここで、透かしバーコード情報が読み取られる
と、CPU21は正規な透かしバーコード情報かを判別
し(ステップB2)、透かしバーコードが付加されてい
ない証券であったり、透かしバーコードが付加されてい
てもそれが正規な透かしバーコード情報でなければ、不
正な証券として認識し、エラー証券として排出するが、
正規な透かしバーコード情報であれば、正当な証券とし
て認識してそのコード情報を一時記憶保持すると共に
(ステップB3)、照合処理の実行を開始する。先ず、
MICR文字読取装置28−2はMICR文字印刷領域
を走査し、MICR文字を読み取る(ステップB4)。
これによって読み取られた手形/小切手番号が正常な番
号であるかを判別し(ステップB5)、正常であれば、
ホストコンピュータに手形/小切手番号を送信して証券
の真偽の問い合わせを行う(ステップB6)。そして、
ホストコンピュータからの応答待ちとなり、応答があれ
ばそれを受信し(ステップB7、8)、その受信データ
内の証券情報と証券から読み取った券面情報とを比較
し、両者が一致するかを調べ(ステップB9)、その結
果、一致が検出された場合には正常証券として認識し、
不一致の場合にはエラー証券として認識することによっ
て証券の真偽を判定する。
【0014】以上のように、この第1実施形態おける証
券発行装置は、予め証券用紙に付加されている透かしバ
ーコード情報が読み取られた際、正規な透かしバーコー
ド情報を読み取ることができたか否かを判別し、この判
別結果に基づいて正当な用紙かを確認した上で証券を発
行するようにしたから、安価で安全性が高い証券を発行
することが可能となる。また、正規な透かしバーコード
情報であれば、当該用紙に対応する券面情報に関連付け
て透かしバーコード情報を発行ファイル10に保存する
ようにしたから、顧客から振り出された証券が金融機関
に持ち込まれた際、この透かしバーコード情報を基に証
券の真偽を判定することができる。また、証券照合装置
は、予め証券に付加されている透かしバーコード情報が
読み取られた際、正規な透かしバーコード情報を読み取
ることができたか否かを判別し、この判別結果に基づい
て正規な証券かを確認するようにしたから、偽造証券を
確実に見つけ出すことができ、安全性を維持することが
可能となる。このように証券に透かしバーコードを漉き
込んだので、偽造が困難となり、また透かしをデータと
して使用できるので、機械処理が可能となり、更に機械
処理と目視の両方によって証券の正当性を判定すること
ができ、更に証券の裏面印刷にも影響を与えることはな
い。
【0015】(第2実施形態)以下、図9〜図12を参
照してこの発明の第2実施形態を説明する。なお、上述
した第1実施形態は、正規な透かしバーコード情報の有
無に基づいて証券の発行を制御したり、照合処理の実行
を制御するようにしたが、この第2実施形態において
は、証券番号や口座番号を透かしバーコード情報に基づ
いて暗号化することによってさらに安全性を高めるよう
にしたものである。ここで、両実施形態において基本的
に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省
略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明
するものとする。
【0016】図9は証券用紙に付加された透かしバーコ
ード情報の構成を示したもので、用紙に漉き込まれた4
本の透かしバーとその間に印刷形成された4本の黒バー
とから構成されている。すなわち、黒バー、透かしバ
ー、黒バー、‥‥の順に黒バー、透かしバーが交互に形
成されたもので、黒バーは透かしバーを読み取り易くす
るためと、読み込む位置を明示する役目をなす。図10
は黒バーの効果を説明するための図で、光透過型センサ
で透かしバーコード情報を走査した場合の信号レベルを
示したもので、(A)は黒バーを印刷しない場合、
(B)は黒バーを印刷した場合である。ここで、図10
(A)に示すように透かしバー間が狭いと、信号レベル
は低くならないが、透かしバー間に黒バーを挿入すると
図10(B)に示すように透かしバー間のレベルが低く
なり、信号の強弱が増幅するようになる。
【0017】次に、図11および12を参照してこの第
2実施形態の動作を説明する。図11は証券発行装置の
動作を示したフローチャートである。先ず、証券用紙が
セットされている状態において、印刷開始が指示される
と、用紙送りローラを駆動させて用紙を取り込む(ステ
ップC1)。そして、用紙が搬送されている過程におい
て、透かしバーコード読取装置28−1を駆動させ、透
かしバーコード情報を読み込む(ステップC2)。ここ
で、CPU21は正規な透かしバーコード情報であるか
を判別し(ステップC3)、証券用紙に透かしバーコー
ド情報が付加されていなかったり、付加されている場合
でも正規な透かしバーコード情報でなければ、不正な用
紙として排出制御する(ステップC4)。これによっ
て、不正な証券用紙は強制排出される(ステップC
5)。一方、正規の透かしバーコード情報であれば、そ
れを取り込み、発行ファイル10に保存する(ステップ
C6)。そして、証券用紙からMICR文字を読み取
り、その証券番号、口座番号を透かしバーコード情報に
基づいて暗号化する(ステップC7)。ここで、暗号化
手法は任意であり、どのような規則に従って暗号化して
もよい。このようにして作成された暗号化データは証券
番号、口座番号、証券フォーマットと共に、証券印刷装
置8に転送されて印字バッファにセットされる(ステッ
プC8)。この状態において、証券印刷装置8を起動さ
せ、証券印刷を開始させると共に、1枚分の印刷が終了
した時点で、用紙を自動排出させる(ステップC9、1
0)。なお、図9に示すようにMICR文字印刷領域に
は暗号化データがMICR文字によって印刷されてい
る。
【0018】図12は証券照合装置の動作を示したフロ
ーチャートである。金融機関の顧客に対して振り出され
た証券が金融機関に持ち込まれた際に、その証券を証券
リーダ28にセットした状態において、証券リーダ28
が起動されると、その証券を取り込むと共に、透かしバ
ーコード読取装置28−1は証券から透かしバーコード
情報を読み取る(ステップD1、2)。ここで、透かし
バーコード情報が読み取られると、CPU21は正規な
透かしバーコード情報かを判別し(ステップD3)、透
かしバーコードが付加されていない証券であったり、透
かしバーコードが付加されていてもそれが正規な透かし
バーコード情報でなければ、不正な証券として認識し、
エラー証券としてその旨をガイダンス表示するが(ステ
ップD4)、正規な透かしバーコード情報であれば、正
当な証券として認識してそのコード情報を一時記憶保持
すると共に(ステップD5)、照合処理の実行を開始す
る。先ず、MICR文字読取装置28−2はMICR文
字印刷領域を走査し、MICR文字(暗号化データを含
む)を読み取る(ステップD6)。これによって読み取
られた証券番号を上述した暗号化手法に基づいて暗号化
し(ステップD7)、この暗号化データと透かしバーコ
ード読取装置28−1によって読み取られて暗号化デー
タとを比較する(ステップD8)。ここで、両者の不一
致が検出された場合には(ステップD9)、不正証券と
してその旨をガイダンス表示するが(ステップD1
0)、一致が検出された場合には、正常証券としてその
旨をガイダンス表示する(ステップD11)。
【0019】以上のようにこの第2実施形態において
は、上述した第1実施形態と同様の効果を有するほか、
金融機関に持ち込まれた発行済み証券の真偽を照合する
際に、発行済み証券から読み取った透かしバーコード情
報と券面情報とに基づいて暗号化データを作成し、この
作成データと当該証券の発行時に印刷された暗号化デー
タとを比較して両者が一致するかを判別し、一致した場
合には、正当な証券として認識するようにしたから、偽
造防止上更に有効なものとなり、安全性を高めることが
可能となる。また、透かしバーコード情報は各透かしバ
ー間に透過率が低い黒バーを印刷するようにしたから、
透過型光センサで得られた信号レベルの強弱を増幅する
ことができ、透かしバーコードを正確に読み取ることが
できる。
【0020】なお、上述した各実施形態においては、透
かしバーコード情報の構成については言及していない
が、単なる透かし有無の判定だけであれば、1桁構成で
あっも足りるが、2桁以上としたり、複数種類のコード
を用意することで安全性を更に高めるようにしてもよ
い。また、透かしバーコードを形成する位置は、用紙の
隅部よりも中央部の方が汚れや折り曲げ等に対応するこ
とができるが、その位置は任意であり、また、バーコー
ドに限らず、その他の2次元コード、例えば、QRコー
ド、カルラコード、CPコード等を証券用紙に透かしコ
ード情報として漉き込んでおいてもよい。
【0021】
【発明の効果】第1の発明によれば、証券を発行する際
に、用紙に形成されている透かしをコード情報として使
用し、この透かしコード情報に基づいて正当な用紙かを
確認した上で証券を発行するようにしたから、安価で安
全性が高い証券を発行することができる。第2の発明に
よれば、発行済みの証券の真偽を照合する際に、証券に
付加されている透かしをコード情報として使用し、この
透かしコード情報に基づいて正規な証券かを確認するよ
うにしたから、偽造証券を確実に見つけ出すことがで
き、安全性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透かしバーコード情報が付加された証券用紙を
例示した図。
【図2】(A)は透かしバーコード情報の平面図、
(B)はその断面図、(C)は光センサによって透かし
バーコード情報を走査した際の検出信号を示した図。
【図3】証券発行装置の全体構成を示したブロック図。
【図4】透かしバーコード読取装置9の構成を示した
図。
【図5】発行ファイル10の構成を示した図。
【図6】証券照合装置の全体構成を示したブロック図。
【図7】証券発行装置の動作を示したフローチャート。
【図8】証券照合装置を示したフローチャート。
【図9】第2実施形態において、透かしバーコード情報
が付加された証券用紙を例示した図。
【図10】第2実施形態において透かしバーコードを読
み取った場合の信号レベルの変化を示したもので、
(A)は透かしバー間に黒バーがない場合、(B)は黒
バーがある場合の信号レベルの変化を示した図。
【図11】第2実施形態における証券発行装置の動作を
示したフローチャート。
【図12】第2実施形態における証券照合装置の動作を
示したフローチャート。
【符号の説明】
1、21 CPU 2、22 記憶装置 3、23 記憶媒体 5、25 入力装置 6、26 表示装置 7、27 通信装置 8 証券印刷装置 9、28−1 透かしバーコード読取装置 10 発行ファイル 11 透過型光センサ 28 証券リーダ 28−2 MICR読取装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】証券用紙に各種の券面情報を印刷すること
    によって証券を発行する証券処理装置において、 予め証券用紙に付加されている透かしコード情報を読み
    取る読取手段と、この読取手段によって正規な透かしコ
    ード情報を読み取ることができたか否かを判別する判別
    手段と、 この判別手段によって正規な透かしコード情報でないこ
    とが判別された場合には、不良な証券用紙として証券発
    行を禁止し、正規な透かしコード情報であることが判別
    された場合には、正当な証券用紙として証券の発行処理
    を開始させる制御手段とを具備したことを特徴とする証
    券処理装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は前記判別手段によって正規
    な透かしコード情報であることが判別された場合に、当
    該用紙に対応する券面情報に関連付けて透かしコード情
    報を発行ファイルに保存するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の証券処理装置。
  3. 【請求項3】前記透かしコード情報に基づいて券面情報
    を暗号化する暗号化手段を設け、 前記制御手段は、前記暗号化手段によって暗号化された
    暗号情報を券面情報と共に証券用紙に印刷するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の証券処理装置。
  4. 【請求項4】発行済み証券から読み取った券面情報と予
    め設定されている証券情報とを比較することによって正
    規な証券かを照合する証券処理装置において、 予め証券に付加されている透かしコード情報を読み取る
    読取手段と、 この読取手段によって正規な透かしコード情報を読み取
    ることができたか否かを判別する判別手段と、 この判別手段によって正規な透かしコード情報でないこ
    とが判別された場合には、不正な証券として認識し、正
    規な透かしコード情報であることが判別された場合に
    は、正当な証券として認識して照合処理の実行を開始さ
    せる制御手段と具備したことを特徴とする証券処理装
    置。
  5. 【請求項5】透かしコード情報が付加されていると共
    に、証券発行時にこの透かしコード情報に基づいて券面
    情報を暗号化した暗号化データが印刷されている発行済
    み証券が正規な証券かを照合する証券処理装置であっ
    て、 発行済み証券から読み取った券面情報を前記読取手段に
    よって読み取られた透かしコード情報に基づいて暗号化
    する暗号化手段を設け、 前記制御手段は前記判別手段によって正規な透かしコー
    ド情報であることが判別された場合には、発行済み証券
    から読み取った前記暗号化情報と前記暗号化手段によっ
    て生成された暗号化情報とを比較して両者が一致するか
    を判別し、一致した場合には、正当な証券として認識す
    るようにしたことを特徴とする請求項4記載の証券処理
    装置。
  6. 【請求項6】前記透かしコード情報は用紙の厚みを薄く
    形成した透過部分と、その他の非透過部分の組み合わせ
    によって構成され、前記読取手段は透過型光センサを有
    し、光の透過状態に応じて透かしコード情報を読み取る
    ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは4記載の
    証券処理装置。
  7. 【請求項7】前記透かしコード情報はバーコード情報で
    あり、各バー間に透過率の低い部分を形成することによ
    って、前記透過型光センサによって得られた信号レベル
    の強弱を増幅するようにしたことを特徴とする請求項6
    記載の証券処理装置。
  8. 【請求項8】コンピュータが読み取り可能なプログラム
    コードを有する記録媒体であって、 予め証券用紙に付加されている透かしコード情報が読み
    取られた際、正規な透かしコード情報を読み取ることが
    できたか否かを判別させるコンピュータが読み取り可能
    なプログラムコードと、 正規な透かしコード情報でないことが判別された場合に
    は、不良な証券用紙として証券発行を禁止し、正規な透
    かしコード情報であることが判別された場合には、正当
    な証券として証券の発行処理を開始させるコンピュータ
    が読み取り可能なプログラムコードとを有する記録媒
    体。
  9. 【請求項9】コンピュータが読み取り可能なプログラム
    コードを有する記録媒体であって、 予め証券用紙に付加されている透かしコード情報が読み
    取られた際、正規な透かしコード情報を読み取ることが
    できたか否かを判別させるコンピュータが読み取り可能
    なプログラムコードと、 正規な透かしコード情報でないことが判別された場合に
    は、不正な証券として認識し、正規な透かしコード情報
    であることが判別された場合には、正当な証券として認
    識して照合処理の実行を開始させるコンピュータが読み
    取り可能なプログラムコードとを有する記録媒体。
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