JP4498780B2 - セキュリティ媒体検査方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のセキュリティ媒体を検査する方法及び装置に関する。
現在、NIP用(フォーム用)上質紙にデータを印字或いは印刷して使用した場合に、このデータそのものの正確さは、元のデータにまで遡って確認しなければならず、現実的には、印字或いは印刷されたデータそのものをその場でチェックすることは困難であり、データが巧妙に改ざんされた場合、それを見破ることはきわめて困難である。そこで、本出願人はこのような改ざんを防止しうるセキュリティ媒体として、基材の表出する面に視認可能な形態で個別データを設け、該個別データを設けた領域とは別の領域で且つ前記基材の表出しない内部に、前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内部データを反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態で設けた構成のセキュリティ媒体を開発した。このセキュリティ媒体は、表面に形成されている個別データを巧妙に改ざんしたとしても、この個別データを、通常は見えないが透過光により見ることができる内部データ(以下、秘匿データという)と比較することにより改ざんの有無を判定でき、このため個別データの正確さを秘匿データによって認証できるという顕著な効果を有している。
ところで、この種のセキュリティ媒体を作製した場合、表面から視認可能な個別データと視認不能な秘匿データがマッチングしていることが必要であり、このため作製工程において、このマッチングを確認するための検査を行う必要がある。また、セキュリティ媒体を受け取った側においては、表面の個別データが真正なものか否かを秘匿データを用いて認証する必要もある。これらの検査や認証作業は、作業者或いは取扱者が秘匿データを透かして見るという手作業で行うことはできるが、作業性が悪く、このため、自動化することが望ましい。一般に複数枚にわたる印字データの確認は、バーコードやOCR文字のような記号を印字データ面の1部に設け、読み取り機でマッチング確認を行っている。しかしながら上記したセキュリティ媒体では、秘匿データが見えないため、従来の読み取り機を用いることはできない。
なお、従来より、紙幣等の真贋を識別する装置として、紙幣のすかしのパターンを透過光及び反射光を用いて読み取り、双方の読み取りデータを比較して真贋を識別する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この装置は単に紙幣等の真贋を判定するものであって、データのマッチング確認を行うものではない。
特開平6−203244号公報
本発明は、上記したような視認可能な個別データと視認不能な秘匿データを備えたセキュリティ媒体のデータマッチング確認や個別データの認証を、大量且つ安定的に実施することの可能なセキュリティ媒体検査方法及び装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべくなされた本願請求項1に係る発明は、反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のセキュリティ媒体を検査する方法であって、前記個別データと秘匿データを設けた領域を反射光を利用して読み取り、反射画像を得る工程と、前記個別データと秘匿データを設けた領域を透過光を利用して読み取り、透過画像を得る工程と、得られた前記反射画像と透過画像から個別データと秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体の良否判断を行う工程を有することを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、上記した請求項1に係る発明において、前記個別データと秘匿データを設けた領域を読み取って得られた反射画像から、前記秘匿データを設けた領域の画像を抽出し、それをあらかじめ設定している基準データと比較し、改ざんの有無を判断する工程を有する構成としたものである。
請求項に係る発明は、反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のセキュリティ媒体を検査する装置であって、前記個別データと秘匿データを設けた領域を反射光を利用して読み取り、反射画像を得る反射画像読取手段と、前記個別データと秘匿データを設けた領域を透過光を利用して読み取り、透過画像を得る透過画像読取手段と、得られた前記反射画像と透過画像から個別データと秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体の良否判断を行う検査手段を有することを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、上記した請求項3に係る発明において、前記検査手段が、前記反射画像読取手段によって読み取った、前記個別データと秘匿データを設けた領域の反射画像から、前記秘匿データを設けた領域の画像を抽出し、それをあらかじめ設定している基準データと比較し、改ざんの有無を判断する機能を有する構成としたものである。
本願請求項1〜に係る発明によれば、セキュリティ媒体に設けている個別データと秘匿データを抽出して比較し、セキュリティ媒体の良否を判断することができ、これをセキュリティ媒体の作製工程で使用することで、作製されたセキュリティ媒体のデータのマッチング確認を行うことができ、また、これを使用されたセキュリティ媒体の検査に用いることで、視認可能な個別データが真正なものであるか否かの認証を行うことができ、大量に且つ安定的にセキュリティ媒体のデータマッチング確認や個別データの認証を行うことができる。
更に、読み取った反射画像及び透過画像が個別データ及び秘匿データを設けた領域を含んでいるので、両者を比較することで、秘匿データを正確に抽出することができ、例え、秘匿データを設けた領域の表面に印字等を行って秘匿データを改ざんしようとしても、確実にそれを見破ることができ、セキュリティ媒体の良否判断を一層正確に行うことができる。
更に、請求項及びに係る発明では、秘匿データを設けた領域の表面の画像を読み取ってそれをあらかじめ設定している基準データと比較する構成としているので、秘匿データの上に印字等を行って改ざんを加えたり、秘匿データの上の基材を除去して改ざんを加えたりしていた場合には、得られた画像が基準データと異なることから改ざんを確実に検出でき、セキュリティ媒体の良否判断を一層正確に行うことができる。
まず、図1を参照して、本発明のセキュリティ媒体検査方法及び装置によって検査する対象のセキュリティ媒体の1例を説明する。図1(a)はセキュリティ媒体1を形成する2枚の基材2、3を分離した状態で示す概略平面図、図1(b)はセキュリティ媒体1の概略平面図である。図1に示すセキュリティ媒体1は請求書を例にしたものであり、第1の基材2と第2の基材3を備えている。第1の基材2は、表出する面(第1の基材2の表面)に個別データaが印字された用紙である。第2の基材3は、第1の基材2と貼り合わされ、個別データaのうち少なくとも一部のデータと同一か又は関連性を有する内部データ即ち秘匿データbが、表出しない内部(第2の基材3の表面)に且つ個別データaとは重ならない領域に印字された用紙である。
第1の基材2及び第2の基材3には、フォーム用上質紙、上質紙、中質紙等の透過性の低い紙、又は、PET、PP、PVC等の乳白色の透過性の低い合成紙を用いることができる。個別データaは、例えば、氏名、会員番号、住所、電話番号、発行番号、金銭、日時に代表される本人又は伝票自体、伝票発行業務を特定するための識別に関連するデータであり、秘匿データbは、その個別データaと同一か又は関連するデータである。なお、秘匿データbとして、図面では内容を認識可能な文字を示しているが、これに限らず、バーコード、暗号などの見ただけでは内容を認識できないが、読み取って画像処理するなどして内容を認識できるものを用いてもよい。
セキュリティ媒体1は、第1の基材2と第2の基材3を秘匿データbを形成した面を内側にして一体に貼り合わせることにより、作製されている。従って、セキュリティ媒体1は、基材の表出する面に視認可能な形態の個別データaを有し、該個別データaを設けた領域とは別の領域に、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の秘匿データbを有する構成となっており、このため、図1(b)において、二点鎖線5で囲った領域を単に見た場合には(反射画像では)、個別データaしか見えないが、その領域を透過光で見た場合には(透過画像では)、個別データaと秘匿データbの双方を見ることができる。
上記構成のセキュリティ媒体1は、第1の基材2を多数つらねた形態の長尺の用紙に所定の個別データaを印字し、同様に第2の基材3を多数つらねた形態の長尺の用紙に所定の秘匿データbを印字し、両用紙を貼り合わせた後、所定位置を切断して切り離すことで作製される。この作製工程において、貼り合わせた第1の基材2の個別データaと第2の基材3の秘匿データbがマッチングしていることを確認しておくことが必要である。図2はこのデータマッチングの確認に本発明を適用した実施形態に係るセキュリティ媒体検査装置10を示す概略構成図である。図2において、1Aは検査対象であるセキュリティ媒体帯であり、多数のセキュリティ媒体1をつなぎあわせた形態(個々のセキュリティ媒体1に切り離す前の形態)となっている。セキュリティ媒体帯1Aは、走行手段(図示せず)によって所定の検査経路に沿って走行させられるようになっている。
11は検査経路を通過する各セキュリティ媒体1を表面側から照射する光源、12はそのセキュリティ媒体1の所望の検査領域を13を反射光を利用して読み取り、反射画像を得るCCDカメラなどの反射画像読取手段、15は検査経路を通過する各セキュリティ媒体1を裏面側から照射する光源、16はそのセキュリティ媒体1の所望の検査領域13を透過光を利用して読み取り、透過画像を得るCCDカメラなどの透過画像読取手段、17は、反射画像読取手段12と透過画像読取手段16で得た反射画像と透過画像を入力し、画像処理して個別データ及び秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体1の良否判断を行う検査手段である。
次に、上記構成のセキュリティ媒体検査装置10による検査動作を説明する。セキュリティ媒体帯1Aが所定の検査経路を走行し、その際に各セキュリティ媒体1の検査領域13の反射画像が反射画像読取手段12によって読み取られ、検査領域13の透過画像が透過画像読取手段16によって読み取られる。ここで、図1に示すセキュリティ媒体1について検査する場合、画像読取を行う検査領域13は、個別データa及び秘匿データbを設けている領域とする。このため、図3(a)に示すように、検査領域13を目視した状態では、個別データaのみが視認可能であり、秘匿データは視認できない。図3(b)は、この検査領域13を反射画像読取手段12によって反射光を用いて読み取った反射画像13a及び透過画像読取手段16によって透過光を用いて読み取った透過画像13bを示すものである。検査領域13の内容が真正なものであれば、図示したように、反射画像13aでは個別データaのみが現れており、透過画像13bでは個別データaと秘匿データbの両方が現れており、更に、その個別データaと秘匿データbは同一か或いは所定の関連を持ったものとなっている。
検査手段17は、反射画像読取手段12と透過画像読取手段16からの信号から、同一のセキュリティ媒体1の検査領域13に関する反射画像13aと透過画像13bを入力し、それを画像処理し、反射画像13a及び透過画像13bを比較し共通な画像から個別データaを抽出し、且つ反射画像13a及び透過画像13bを比較し共通な画像を除去した残りの画像から秘匿データbを抽出し、得られた個別データaと秘匿データbを比較してデータのマッチング確認を行う。すなわち、検出した個別データa及び秘匿データbが一致するか或いは所定の関連を持っていた場合にはセキュリティ媒体1が正常であると判断し、異なっていたり関連が無い場合及び個別データaや秘匿データbを抽出できなかった場合にはセキュリティ媒体1に異常がある(例えば、基材2と基材3の組み合わせが間違っている)と判断する。かくして、この検査装置10により、セキュリティ媒体帯1Aの各セキュリティ媒体1のデータマッチング確認などの良否判断を敏速に行うことができる。
この検査装置10はセキュリティ媒体の作製ラインに組み込んで使用することもできるし、検査のみを行う装置として使用することもできる。
次に、図4を参照して枚葉のセキュリティ媒体について検査を行うセキュリティ媒体検査装置20を説明する。この検査装置20は、枚葉のセキュリティ媒体1を所定の検査経路に沿って走行させるためのローラ21、22等を備えた走行手段と、検査経路を通過するセキュリティ媒体1を表面側から照射する光源11と、そのセキュリティ媒体1の検査領域を13を反射光を利用して読み取り、反射画像を得るCCDカメラなどの反射画像読取手段12と、検査経路を通過する各セキュリティ媒体1を裏面側から照射する光源15と、そのセキュリティ媒体1の所望の検査領域を透過光を利用して読み取り、透過画像を得るCCDカメラなどの透過画像読取手段16と、反射画像読取手段12と透過画像読取手段16で得た反射画像と透過画像を入力し、画像処理して個別データ及び秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体1の良否判断を行う検査手段17等を備えている。なお、走行手段は枚葉のセキュリティ媒体1を走行させ得るものであればローラ21、22等を用いたものに限らず、適宜変更可能である。走行手段を除いた他の構成は、図2に示す検査装置10と同様である。
図5に示す検査装置20は主に、セキュリティ媒体1を受け取った側で、そのセキュリティ媒体1の個別データaが真正なものであるか否かの認証に使用される。この検査装置20においても、セキュリティ媒体1が走行手段によって所定の検査経路に沿って走行させられ、その際に、セキュリティ媒体1の検査領域13の反射画像が反射画像読取手段12によって読み取られ、検査領域13の透過画像が透過画像読取手段16によって読み取られる。この場合においても、画像読取を行う検査領域13は、個別データa及び秘匿データbを設けている領域としており、検査領域13の内容が真正なものであれば、図3(b)に示すように、反射画像13aでは個別データaのみが現れており、透過画像13bでは個別データaと秘匿データbの両方が現れており、更に、その個別データaと秘匿データbは同一か或いは所定の関連を持ったものとなっている。
そして検査手段17は、反射画像読取手段12と透過画像読取手段16からの信号から、同一のセキュリティ媒体1の検査領域13に関する反射画像13aと透過画像13bを入力し、それを画像処理し、反射画像13a及び透過画像13bを比較し共通な画像から個別データaを抽出し、且つ反射画像13a及び透過画像13bを比較し共通な画像を除去した後の画像から秘匿データbを抽出し、得られた個別データaと秘匿データbを比較してセキュリティ媒体1の良否判断を行う。すなわち、抽出した個別データa及び秘匿データbが一致するか或いは所定の関連を持っていた場合にはセキュリティ媒体1が正常であると判断し、個別データaの認証を行う。一方、個別データa及び秘匿データbが異なっていたり、所定の関連を持っていなかった場合にはセキュリティ媒体1に異常がある(例えば、個別データaに改ざんが行われている)と判断する。
また、セキュリティ媒体1の秘匿データbを形成した領域の表面にデータを書き込むとか、その領域の基材2の一部を剥がして秘匿データbを露出させ、秘匿データを書き直すなどの改ざんが行われていた場合には、図5に示すように、検査領域13を反射光を用いて読み取った反射画像13a内に、個別データaの他にデータb′が現れており、このため、この反射画像13aと透過画像13bから秘匿データbを抽出することができない。この場合にも、検査手段17はセキュリティ媒体1に異常がある(改ざんが行われている)と判断する。更に、検査したセキュリティ媒体1が偽造されたものであった場合、秘匿データbを備えていないため、秘匿データbを抽出することができない。この場合にも、検査手段17はセキュリティ媒体1に異常があると判断する。以上のようにして、検査装置20は、それに供給されるセキュリティ媒体1に設けられている個別データaが真正なものであるか否かや、改ざんや偽造されたものでないかを敏速に判断することができる。
上記した実施形態では、抽出した個別データa及び秘匿データbを比較してセキュリティ媒体1が正常であるか否かを判断しているが、これに加えて、絵柄、模様等の画像をセキュリティ媒体1に付加し、その画像を利用して秘匿データ形成領域における改ざんの有無を検査するように構成することも可能である。
その場合には、図6(a)に示すように、セキュリティ媒体の、秘匿データ形成領域の表面に視認可能な所定の絵柄、模様等の画像cを形成しておく。そして、検査に当たっては、図2、図4の実施形態と同様に、検査領域13の反射画像13aと透過画像13bを作成し、検査手段17で反射画像13aと透過画像13bから個別データaと秘匿データbを抽出し、両者を比較してセキュリティ媒体の良否を判断するが、更に、検査手段17で、反射画像13aから画像cを抽出し、それを、あらかじめ画像cと同じ画像を読み取って記憶させている基準データと比較し、同一か否かを判断する。すなわち、反射画像13aから抽出した画像cが基準データと同一であれば、改ざんが行われておらず、異なれば改ざんが行われていると判断する。このように画像cを利用した検査を行うことで、セキュリティ媒体の良否判断を一層正確に行うことができる。
以上の実施形態では、図1に示す2枚の基材2、3で形成されたセキュリティ媒体1について検査する場合を説明したが、本発明で検査の対象とするセキュリティ媒体1はこの構造に限らず、反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のものであれば任意である。
図7は図1とは異なる構成のセキュリティ媒体30を示すものである。このセキュリティ媒体30は、3層の積層された上質紙31a、31b、31cからなる基材31の中に、幅3〜4mm程度の帯状の薄膜からなる変化層32を埋め込んだ構造のものであり、この変化層32はレーザ照射等による熱によって光の透過率が変化する特性を持っている。このセキュリティ媒体30は、表面に適当な個別データaを印字又は印刷しておき、変化層32にレーザ照射或いは感熱ヘッドにより、前記個別データaと同一若しくは関連した秘匿データを記録して使用される。変化層32は基材31内に埋設されているため、変化層32に書き込んだ秘匿データは、セキュリティ媒体30の表面からは見えないが、透過光により視認可能である。
このセキュリティ媒体30の検査に当たっても、個別データaと秘匿データbを設けている検査領域33について、図8に示すように、反射画像33aと透過画像33bを求め、それらから個別データaと秘匿データbを抽出し、両者を比較してセキュリティ媒体30の良否判断を行うことができる。また、本発明で検査の対象とするセキュリティ媒体は、1枚の基材の表面に個別データを印字或いは印刷し、その基材にすかし印刷用インクを用いて秘匿データを記録した構造のものでもよい。
(a)はセキュリティ媒体1を形成する2枚の基材2、3を分離した状態で示す概略平面図、(b)はセキュリティ媒体1の概略平面図 本発明の実施形態に係るセキュリティ媒体検査装置の概略構成図 (a)はセキュリティ媒体の検査領域の概略平面図、(b)はその検査領域の反射画像及び透過画像 本発明の他の実施形態に係るセキュリティ媒体検査装置の概略構成図 改ざんされた検査領域の反射画像及び透過画像 (a)はセキュリティ媒体の検査領域の概略平面図、(b)はその検査領域の反射画像及び透過画像 (a)はセキュリティ媒体の他の例を示す概略平面図、(b)は(a)のA−A矢視概略断面図 図7に示すセキュリティ媒体の検査領域の反射画像及び透過画像
符号の説明
1、30 セキュリティ媒体
2 第1の基材
3 第2の基材
10、20 セキュリティ媒体検査装置
11 光源
12 反射画像読取手段
13、33 検査領域
13a、33a 反射画像
13b、33b 透過画像
15 光源
16 透過画像読取手段
17 検査手段
21、22 ローラ
31 基材
32 変化層
a 個別データ
b 秘匿データ
c 画像

Claims (4)

  1. 反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のセキュリティ媒体を検査する方法であって、前記個別データと秘匿データを設けた領域を反射光を利用して読み取り、反射画像を得る工程と、前記個別データと秘匿データを設けた領域を透過光を利用して読み取り、透過画像を得る工程と、得られた前記反射画像と透過画像から個別データと秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体の良否判断を行う工程を有することを特徴とするセキュリティ媒体検査方法。
  2. 前記個別データと秘匿データを設けた領域を読み取って得られた反射画像から、前記秘匿データを設けた領域の画像を抽出し、それをあらかじめ設定している基準データと比較し、改ざんの有無を判断する工程を有することを特徴とする請求項1記載のセキュリティ媒体検査方法。
  3. 反射光で視認可能な形態の個別データと、反射光では視認不能であるが透過光では視認可能な形態の、且つ前記個別データのうち少なくとも一部のデータと同一か関連する内容の秘匿データを互いに重ならない領域に設けた構成のセキュリティ媒体を検査する装置であって、前記個別データと秘匿データを設けた領域を反射光を利用して読み取り、反射画像を得る反射画像読取手段と、前記個別データと秘匿データを設けた領域を透過光を利用して読み取り、透過画像を得る透過画像読取手段と、得られた前記反射画像と透過画像から個別データと秘匿データを抽出し、それを比較してセキュリティ媒体の良否判断を行う検査手段を有することを特徴とするセキュリティ媒体検査装置
  4. 前記検査手段が、前記反射画像読取手段によって読み取った、前記個別データと秘匿データを設けた領域の反射画像から、前記秘匿データを設けた領域の画像を抽出し、それをあらかじめ設定している基準データと比較し、改ざんの有無を判断する機能を有することを特徴とする請求項3記載のセキュリティ媒体検査装置。
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