JPH11294901A - 冷却器及びその製造方法 - Google Patents

冷却器及びその製造方法

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JPH11294901A
JPH11294901A JP10461798A JP10461798A JPH11294901A JP H11294901 A JPH11294901 A JP H11294901A JP 10461798 A JP10461798 A JP 10461798A JP 10461798 A JP10461798 A JP 10461798A JP H11294901 A JPH11294901 A JP H11294901A
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cooler
fins
air
wide
cut
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Tetsushi Nakatsu
哲史 中津
Mutsumi Kato
睦 加藤
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/01Geometry problems, e.g. for reducing size

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却器への着霜の有無によらず、熱交換量を
改善し、熱交換性能が良好な冷却器を提供すること。 【解決手段】 冷媒パイプと直交するように設けられ、
空気の流れ方向の寸法が長い広幅フィンと、広幅フィン
と交互に配列され、空気の流れ方向の寸法が短い狭幅フ
ィンと、広幅フィンの幅方向両外側部を狭幅フィンの幅
方向両外側から突出させることにより、広幅フィンと狭
幅フィンとの幅方向の両外側部の間に形成されるバイパ
ス風路と、広幅フィンの狭幅フィンの幅方向両外側部に
おいて、空気の流れ方向に対する高さ位置が、冷媒パイ
プと同じ設置位置で、かつ広幅フィンの幅方向両外縁部
と冷媒パイプとの距離が最も広い側に設けられ、空気の
流れを冷却器中央部に導く風路偏向部材とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファン装置によ
って冷気を庫内に強制循環させる冷蔵庫等に用いる冷却
器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の冷却器を用いた冷蔵庫
の本体中部の縦断面図、図13は図12の冷却器の斜視
図、図14はこの従来の冷却器の速度分布の試験結果で
ある。図12において、1は冷蔵庫本体、2は内箱、
3、4、5は、庫内を中仕切6、7で上下に仕切って形
成された冷凍室、冷蔵室、野菜室、8は冷却器、9は冷
凍室3の背面と冷却器8を設置した冷却器室10とを仕
切るファングリル、11は冷却器室10の上部に配置し
たファン、12は冷凍室3への冷気吹出口、13は冷凍
室3からの冷気吸込口、14は冷蔵室4に冷気を吹出さ
せる吹出ダクト、15は中仕切7内を通って冷却器室1
0に空気を吸込ませる吸込ダクト、16は冷却器室10
の冷却器8下方に設置した霜取ヒータである。
【0003】上記冷却器8は図13に示すように、複数
列の蛇行状に曲げた冷媒パイプ8aに直交させて、高さ
方向と幅方向の寸法が長い広幅フィン8bと、高さ方向
と幅方向の寸法が短い狭幅フィン8cとが空気の流れの
入口側である冷却器8下部で広幅フィン8bと狭幅フィ
ン8cとをずらし交互に配列してある。
【0004】広幅フィン8bと狭幅フィン8cの幅方向
両外側には、広幅フィン8bと狭幅フィン8cの幅方向
の寸法の差によりバイパス風路17a、17bが形成さ
れ、広幅フィン8b幅方向両外側上部には、バイパス風
路17a、17b内を流れる空気に抵抗する方向に、切
起し片18が4ヶ所形成されている。
【0005】従来の冷却器を組み込んだ冷蔵庫は以上の
ように構成され、冷却器8で冷却された冷気はファン1
1の駆動により、一部が冷気吹出口12から冷凍室3に
送り出され、冷気吸込口13から冷却器室10に戻さ
れ、残りが吹出しダクト14から冷蔵室4へ送り出さ
れ、野菜室5内の吸込みダクト15から冷却器室10に
戻される強制循環をしている。
【0006】冷蔵庫の冷却運転中に、冷凍室3、冷蔵室
4、野菜室5の扉を開閉する都度、外部から湿気が冷蔵
庫内部に進入し、この湿気は、熱交換の後に冷却器8、
特に広幅フィン8b、狭幅フィン8cの前縁部および冷
媒パイプ8aに霜として多く付着する。そこで冷却器8
は、着霜に伴う通風面積の減少による庫内の冷却性能の
著しい低下を防止するため、着霜時にはバイパス風路1
7a、17bを空気が流れるようにしており、さらにフ
ィン間隔が狭く接触面積が大きい冷却器中央部分及び冷
媒パイプ8a周囲を空気が流れるように、バイパス風路
17a、17b内を流れる空気に対して抵抗する方向
に、切起し片18が4ヶ所形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷却器は、上述
のように構成されているため、図14の試験結果に示す
ように、着霜量が多い時、少ない時に関わらず空気抵抗
の少ないバイパス風路17a、17b内により多く空気
が流れており、冷却器8中央部では熱交換が多く行われ
ず、冷却器8中央部及び冷媒パイプ8a周囲を空気が流
れる様に設けられた広幅フィン8b幅方向両外側上部の
4ヶ所の切起し片18は、冷却器8上部においてのみ効
果を出しており、冷却器8全体の熱交換量の増加への寄
与は少ない。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、冷却器への着霜の有無によらず、熱
交換量を改善し、熱交換性能が良好な冷却器及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷却器
は、千鳥状に配列された冷媒パイプと、この冷媒パイプ
と直交するように設けられ、空気の流れ方向の寸法が長
い広幅フィンと、冷媒パイプと直交するように設けら
れ、広幅フィンと交互に配列され、空気の流れ方向の寸
法が短い狭幅フィンと、広幅フィンの幅方向両外側部を
狭幅フィンの幅方向両外側から突出させることにより、
広幅フィンと狭幅フィンとの幅方向の両外側部の間に形
成されるバイパス風路と、広幅フィンの狭幅フィンの幅
方向両外側部において、空気の流れ方向に対する高さ位
置が、冷媒パイプと同じ設置位置(等ピッチの位置)
で、かつ広幅フィンの幅方向両外縁部と冷媒パイプとの
距離が最も広い側に設けられ、空気の流れを冷却器中央
部に導く風路偏向部材とを備えたものである。
【0010】また、風路偏向部材を、空気の流れに抵抗
する方向に折り曲げられた切り起し片で構成したもので
ある。
【0011】また、風路偏向部材を、凹凸形状の凹凸形
状部材で構成したものである。
【0012】また、風路偏向部材を、バーリング加工さ
れたバーリング形状部材で構成したものである。
【0013】また、広幅フィンの幅方向両外側部に、プ
ラスチック部品もしくは板金部品により成形された前記
切り起し片を有する部品を設けたものである。
【0014】また、狭幅フィンを冷却器幅方向の左右に
偏らせて配列させたものである。
【0015】また、切り起し片を、広幅フィンの幅方向
中央上方に向かって傾斜させたものである。
【0016】また、空気の流れ方向に対する高さ位置に
対して最下段の風路偏向部材まで、冷却器の前後の少な
くとも一方に別のバイパス風路を設けたものである。
【0017】この発明に係る冷却器の製造方法は、広幅
フィンに備えられた切り起し片の切り起し加工と、切り
起し片のカット加工とを、同時加工にて行うものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面を参照して説明する。図1はこの発
明の実施の形態1に係る冷却器を使用した冷蔵庫本体中
部の縦断側面図、図2は図1の冷却器の斜視図、図3は
切起し片を示す図、図4は実施の形態1の冷却器の試験
結果を示す図である。
【0019】図1、図2において、1は冷蔵庫本体、2
は内箱、3、4、5は、庫内を中仕切6、7で上下に仕
切って形成された冷凍室、冷蔵室、野菜室、8は冷却
器、9は冷凍室3の背面と冷却器8を設置した冷却器室
10とを仕切るファングリル、11は冷却器室10の上
部に配置したファン、12は冷凍室3への冷気吹出口、
13は冷凍室3からの冷気吸込口、14は冷蔵室4に冷
気を吹出させる吹出ダクト、15は中仕切7内を通って
冷却器室10に空気を吸込ませる吸込ダクト、16は冷
却器室10の冷却器8下方に設置した霜取ヒータであ
る。
【0020】冷媒パイプ8a、板状の空気の流れ方向の
寸法の長い広幅フィン8b、空気の流れ方向の寸法の短
い狭幅フィン8cは従来のものと同様であり、交互に、
千鳥状に配列された冷媒パイプ8aに直交させて、多数
枚ずつ配置してあり、広幅フィン8b、狭幅フィン8c
を空気の入口側となる幅方向にずらし、狭幅フィン8c
の両外側縁から広幅フィン8bの両外側部幅方向に突出
させてある。
【0021】広幅フィン8bには、上記狭幅フィン8c
の幅方向両外側部に、空気の流れ方向に対する高さ位置
が、冷媒パイプ8aと同じ設置位置(等ピッチの位置)
で、かつ上記広幅フィン8bの幅方向両外縁部と冷媒パ
イプ8cとの距離が最も広い側のみに、空気の流れに抵
抗する方向に、同一方向に折り曲げられた複数の切起し
片20を風路偏向部材として備えている。
【0022】切起し片20は、図3に示すように取り付
けられている。広幅フィン8bに取り付けられた切起し
片20の位置は、切起したときの広幅フィン8bからの
出代が、その切起し方向にある隣の広幅フィン8b’
と、丁度接する寸法、もしくはある程度クリアランスを
空けて、バイパス風路17a、17bを完全に塞がない
形状に形成する。また広幅フィン8b幅方向位置では、
狭幅フィン8cとの位置は、丁度接する寸法、もしくは
ある程度クリアランスをもってバイパス風路17a、1
7bを完全に塞がない形状に形成する。
【0023】上記のように構成した実施の形態1の冷却
器は、図4の試験結果に示すように、空気の流れ方向に
沿って、広幅フィン8bの外側部によって形成されるバ
イパス風路17a、17bを流れる空気が、切り起し片
20によって冷却器8の中央部へ導かれる。
【0024】空気の流れ方向下側(冷却器8下側)から
空気が冷却器8中央部へ導かれるため、空気が接触する
フィン面積、および冷媒パイプ8aの表面積が大きくと
れて良好な熱交換性能が得られる。
【0025】さらに切り起し片20が、空気の流れ方向
に対する高さ位置が、冷媒パイプ8aと同じ設置位置
(等ピッチの位置)で、かつ上記広幅フィン8bの幅方
向両外縁部と冷媒パイプ8aとの距離が最も広い側のみ
に設けられているため、バイパス風路17a、17bを
完全に塞いでなく、かつ、熱交換に有効なフィン表面積
は減少していないのでフィン効率は下がっていない。
【0026】また、着霜時に冷却器8下側で目詰まりが
発生しても、バイパス風路17a、17bを通過する空
気は冷却器8中央部に流れ、空気が接触するフィン面
積、および冷媒パイプ8aの表面積が大きくなり、熱交
換性能は従来の冷却器に比べて確実に向上する(冷却器
室10の吸込み口13と吹出し口12との温度差が約
1.5degから2deg増加。)。さらに、冷却器8
温度と冷凍室3内温度の温度差が減少し消費電力量が減
少する。
【0027】上述の実施の形態1の冷却器を使用した冷
蔵庫の性能を従来のものと比較すると、表1のようにな
る。
【0028】
【表1】
【0029】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図面を参照して説明する。図5はこの発明の実施
の形態2に係る冷却器を使用した冷蔵庫の中央部の正面
図、図6は図5の冷却器の斜視図である。
【0030】8は冷却器、冷媒パイプ8a、板状の空気
の流れ方向の寸法の長い広幅フィン8b、空気の流れ方
向の寸法の短い狭幅フィン8cは従来のものと同様であ
り、冷却器8の両側に狭幅フィン8cを片寄らせて、冷
却器8中央に広幅フィン8bを偏らせて千鳥状に配列さ
れた冷媒パイプ8aに直交させ、多数枚ずつ配置してあ
り、広幅、狭幅のフィン8b、8cを空気の入口側とな
る幅方向にずらし、狭幅フィン8cの両外側縁から広幅
フィン8bの両外側部幅方向に突出させてある。
【0031】広幅フィン8bは、上記狭幅フィン8cの
幅方向両外側部に、空気の流れ方向に対する高さ位置
が、冷媒パイプ8aと同じ設置位置(等ピッチの位置)
で、かつ上記広幅フィン8bの幅方向両外縁部と冷媒パ
イプ8cとの距離が最も広い側のみに、空気の流れに抵
抗する方向に、同一方向に折り曲げられた複数の切起し
片20を備えている。
【0032】上記のように構成した実施の形態2の冷却
器は、実施の形態1と同様の効果が得られる。空気の流
れ方向に沿って、広幅フィン8bの外側部によって形成
されるバイパス風路17a、17b内を流れる空気が、
切り起し片20によって冷却器8の中央部へ導かれ、空
気の流れ方向下側(冷却器8下側)から空気が冷却器8
中央部へ導かれるため、空気が接触するフィン面積、お
よび冷媒パイプ8aの表面積が大きくとれて良好な熱交
換性能が得られる。
【0033】冷却器8は、冷却器8の左右両側の空気戻
り風路21a、21bから、冷却器室10への間口と同
じ断面積分の空間を左右に保つように、冷却器8の左右
両側の上方に狭幅フィン8cを片寄らせることにより、
冷却器8の左右両側の空気戻り風路21a、21bの抵
抗とならず、冷蔵庫内部の強制循環をスムースに行うこ
とが出来る。
【0034】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図面を参照して説明する。図7はこの発明の実施
の形態3に係る冷却器の斜視図である。図において、8
は冷却器、冷媒パイプ8a、板状の空気の流れ方向の寸
法の長い広幅フィン8b、空気の流れ方向の寸法の短い
狭幅フィン8cは実施の形態1と同様であり、交互に、
千鳥状に配列された冷媒パイプ8aに直交させて、多数
枚ずつ配置してあり、広幅フィン8b、狭幅フィン8c
を空気の入口側となる幅方向にずらし、狭幅フィン8c
の両外側縁から広幅フィン8bの両外側部幅方向に突出
させ、広幅フィン8bには、上記狭幅フィン8cの幅方
向両外側部に、空気の流れ方向に対する高さ位置が、冷
媒パイプと同じ設置位置(等ピッチの位置)で、上記広
幅フィン8bの幅方向両外縁部と冷媒パイプ8cとの距
離が最も広い側のみに、幅方向中央上方に向けて、空気
の流れに抵抗する方向に、同一方向に折り曲げられた複
数の切起し片20を備えている。
【0035】広幅フィン8bの外側部によって形成され
るバイパス風路内を流れる空気が、幅方向中央上方に向
けて形成された切り起し片20によって、水平に設けた
場合に比べてより滑らかに冷却器8の中央部へ導かれ、
冷却器8内部を通過する単位時間内の風量が増加し、冷
蔵庫内部の強制循環がより滑らかに行われ、消費電力量
の削減につながる。上記以外の構成及び得られる効果
は、実施の形態1と同一である。
【0036】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図面を参照して説明する。図8はこの発明の実施
の形態4に係る冷却器の側面図である。図8に示すよう
に、広幅フィン8bに、切起し片のかわりに金型加工に
より風路偏向部材である凹凸形状部材(ビード形状)2
5を取付ける場合、四角形状の切り起しでは2工程にな
るのに比べて、凹凸形状部材(ビード形状)25では工
程が不要となり、工数が削減され、加工費削減につなが
る。上記以外の構成及び得られる効果は、実施の形態1
と同一である。
【0037】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図面を参照して説明する。図9はこの発明の実施
の形態5に係る冷却器の側面図である。図9に示すよう
に、広幅フィン8bに、風路偏向部材として切起し片の
代わりに金型加工によりバーリング形状部材26を取付
ける場合、切り起し片では2工程になるのに比べて、バ
ーリング形状部材26では1工程となり、工数が削減さ
れ、加工費削減につながる。上記以外の構成及び得られ
る効果は、実施の形態1と同一である。
【0038】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図面を参照して説明する。図10はこの発明の実
施の形態6に係る冷却器を使用した冷蔵庫本体中部の縦
断側面図である。図10において、広幅フィン8bに切
起し片20を取付け、さらに冷却器8背面の内箱2を抉
り取る形でバイパス風路17c(図10(b))、もし
くはファングリル9を抉り取る形でバイパス風路17d
(図10(c))、もしくは共にバイパス風路17c、
17d(図10(a))を設けている。
【0039】空気が接触する広幅フィン8b、狭幅フィ
ン8cの下部前縁部および冷媒パイプ8aに着霜時、バ
イパス風路17cもしくはバイパス風路17d、もしく
は同時にバイパス風路17c、17dを通過した空気を
冷却器8へ導き、かつバイパス風路17c、17dの上
端は、冷却器8に設けた切り起し片20の中で最下の切
り起し片20a、20bの位置に合わせており、冷却器
8に導かれた空気は切起し20a、20bによってさら
に冷却器8内部へと導かれ、空気が接触するフィン面
積、および冷媒パイプ8aの表面積が大きくとれて良好
な熱交換性能が得られる。上記以外の構成及び得られる
効果は、実施の形態1と同一である。
【0040】実施の形態7.以下、この発明の実施の形
態7を図面を参照して説明する。図11はこの発明の実
施の形態7に係る冷却器の斜視図、および冷却器に取付
ける切り起し形状別部品を示す図である。図において、
8は冷却器、冷媒パイプ8a、板状の空気の流れ方向の
寸法の長い広幅フィン8b、空気の流れ方向の寸法の短
い狭幅フィン8cは従来のものと同様であり、交互に、
千鳥状に配列された冷媒パイプ8aに直交させて、多数
枚ずつ配置してあり、広幅、狭幅フィン8b、8cを空
気の入口側となる幅方向にずらして、狭幅フィン8cの
両外側縁から広幅フィン8bの両外側部幅方向に突出さ
せ、広幅フィン8bには上記狭幅フィン8cの幅方向両
外側部に、空気の流れ方向に対する高さ位置が、冷媒パ
イプと同じ設置位置(等ピッチの位置)で、かつ上記広
幅フィン8bの幅方向両外縁部と冷媒パイプ8cとの距
離が最も広い側のみに、空気の流れに抵抗する方向に、
同一方向に複数の切起し片23を備えているプラスチッ
ク部品24a、もしくは板金部品24bを取付けてい
る。上記以外の構成及び得られる効果は、実施の形態1
と同一である。
【0041】
【発明の効果】この発明に係る冷却器は、空気の流れ方
向に沿って広幅フィンの外側部によって形成されるバイ
パス風路内を流れる空気が、風路偏向部材によって冷却
器中央部へ導かれ、空気の流れ方向下側(冷却器下側)
から空気が冷却器中央部へ導かれるため、空気が接触す
るフィン面積、および冷媒パイプの表面積が大きくとれ
て良好な熱交換性能が得られる。さらに風路偏向部材
が、空気の流れ方向に対する高さ位置が、冷媒パイプと
同じ設置位置(等ピッチの位置)で、かつ広幅フィンの
幅方向両外縁部と冷媒パイプとの距離が最も広い側に設
けられているため、完全にバイパス風路を塞いでおら
ず、熱交換に有効なフィン面積は減少しておらず、フィ
ン効率は減っていない。また着霜時に冷却器下側で目詰
まりが発生してもバイパス風路を通過する空気は冷却器
中央部に流れ、空気が接触するフィン、および冷媒パイ
プの表面積が大きくなり、熱交換性能は従来の冷却器に
比べて向上し、吹出空気温度が低下し消費電力量が減少
する。
【0042】また、風路偏向部材を、凹凸形状部材また
はバーリング形状部材で構成したので、広幅フィンのプ
レス型にて加工可能な形状のため風路偏向部材の取付け
工程を省くことにより、工数を削減することが出来るた
め、コスト削減につながり、安価に製作できる。
【0043】また、広幅フィンの幅方向両外側部に、プ
ラスチック部品もしくは板金部品により成形された切り
起し片を有する部品を設けたことにより、幅広く多様な
冷却器に取付けることが出来、様々な機種において冷却
性能の改善を図ることが可能となる。
【0044】また、狭幅フィンを冷却器幅方向の左右に
偏らせて配列させたことにより、冷却器の左右両側の空
気戻り風路の抵抗とならず、冷気の強制循環がスムース
に行うことが出来る。
【0045】また、切り起し片が冷却器の幅方向中央上
方に向かって形成されていることにより、冷却器へ戻る
空気が、切り起し片が水平な場合に比べてより滑らかに
冷却器の中央部へ導かれ、冷却器内部を通過する単位時
間内の風量が増加し、熱交換性能が向上する。
【0046】また、空気の流れ方向に対する高さ位置に
対して最下段の風路偏向部材まで、冷却器の前後の少な
くとも一方に別のバイパス風路を設けたことにより、広
幅フィン、狭幅フィンの下部前縁部に着霜時の空気の流
れを妨げない他に、広幅フィン、狭幅フィンの、空気と
接触する前縁部を増加させ、熱交換量を増加させる。さ
らに広幅フィンに備えられた風路偏向部材が、バイパス
風路を通過する空気を冷却器中央部に流し、空気が接触
するフィン、および冷媒パイプの表面積が大きくなり、
着霜状態でも熱交換性能は従来の冷却器に比べて向上す
る。
【0047】この発明に係る冷却器の製造方法は、広幅
フィンの切り起し片の切り起し加工を、切り起し片の形
状成形のカット加工と同時に行うことにより、工数が削
減され、価格削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施1の形態の冷却器を使用した
冷蔵庫本体中部の縦断側面図である。
【図2】 図1の冷却器の斜視図である。
【図3】 図2の冷却器の切起し片の斜視図である。
【図4】 実施1の形態の冷却器による試験結果を示す
図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の冷却器を使用した
冷蔵庫本体中部の正面図である。
【図6】 図5の冷却器の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3の冷却器の斜視図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態4の冷却器の側面図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態5の冷却器の側面図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態6の冷却器を使用し
た冷蔵庫本体中部の縦断側面図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に係る冷却器の斜
視図、および冷却器に取付ける切り起し形状別部品を示
す図である。
【図12】 従来の冷却器を使用した冷蔵庫本体中部の
縦断側面図である。
【図13】 図12の冷却器の斜視図である。
【図14】 従来の冷却器による試験結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体、2 内箱、3 冷凍室、4 冷蔵室、
5 野菜室、6、7中仕切、8 冷却器、9 ファング
リル、10 冷却器室、11 ファン、12 冷気吹出
口、13 空気空気吹出口、14 吹出ダクト、15
吸込ダクト、16 霜取ヒータ、17 バイパス風路、
18 切起し片、20 切起し片、21 空気戻り風
路、23 切り起し片、24 切り起し形状別部品、2
4aプラスチック部品、24b 板金部品、25 凹凸
形状部材(ビード形状)、26 バーリング形状部材。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 千鳥状に配列された冷媒パイプと、 この冷媒パイプと直交するように設けられ、空気の流れ
    方向の寸法が長い広幅フィンと、 前記冷媒パイプと直交するように設けられ、前記広幅フ
    ィンと交互に配列され、空気の流れ方向の寸法が短い狭
    幅フィンと、 前記広幅フィンの幅方向両外側部を前記狭幅フィンの幅
    方向両外側から突出させることにより、前記広幅フィン
    と前記狭幅フィンとの幅方向の両外側部の間に形成され
    るバイパス風路と、 前記広幅フィンの前記狭幅フィンの幅方向両外側部にお
    いて、空気の流れ方向に対する高さ位置が、前記冷媒パ
    イプと同じ設置位置(等ピッチの位置)で、かつ前記広
    幅フィンの幅方向両外縁部と前記冷媒パイプとの距離が
    最も広い側に設けられ、空気の流れを冷却器中央部に導
    く風路偏向部材と、を備えたことを特徴とする冷却器。
  2. 【請求項2】 前記風路偏向部材を、空気の流れに抵抗
    する方向に折り曲げられた切り起し片で構成したことを
    特徴とする請求項1記載の冷却器。
  3. 【請求項3】 前記風路偏向部材を、凹凸形状の凹凸形
    状部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の冷却
    器。
  4. 【請求項4】 前記風路偏向部材を、バーリング加工さ
    れたバーリング形状部材で構成したことを特徴とする請
    求項1記載の冷却器。
  5. 【請求項5】 前記広幅フィンの幅方向両外側部に、プ
    ラスチック部品もしくは板金部品により成形された前記
    切り起し片を有する部品を設けたことを特徴とする請求
    項2記載の冷却器。
  6. 【請求項6】 前記狭幅フィンを冷却器幅方向の左右に
    偏らせて配列させたことを特徴とする請求項1記載の冷
    却器。
  7. 【請求項7】 前記切り起し片を、前記広幅フィンの幅
    方向中央上方に向かって傾斜させたことを特徴とする請
    求項2記載の冷却器。
  8. 【請求項8】 空気の流れ方向に対する高さ位置に対し
    て最下段の前記風路偏向部材まで、冷却器の前後の少な
    くとも一方に別のバイパス風路を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の冷却器。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の冷却器において、前記広
    幅フィンに備えられた切り起し片の切り起し加工と、該
    切り起し片のカット加工とを、同時加工にて行うことを
    特徴とする冷却器の製造方法。
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