JPH1129459A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

油中水型乳化組成物

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JPH1129459A
JPH1129459A JP19479497A JP19479497A JPH1129459A JP H1129459 A JPH1129459 A JP H1129459A JP 19479497 A JP19479497 A JP 19479497A JP 19479497 A JP19479497 A JP 19479497A JP H1129459 A JPH1129459 A JP H1129459A
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oil
water
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fatty acid
clay mineral
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JP19479497A
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Kenji Yamaguchi
賢志 山口
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧料や医薬品に利用できる油中水型乳化組
成物に関し、経時安定性に優れ、皮膚により優しく、べ
たつきや肌への違和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ保湿効
果が大きく、その効果の持続生に優れる油中水型乳化組
成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 デキストリン脂肪酸エステルを含有する
油相と、保湿剤を含有する水相と、膨潤性粘土鉱物と、
からなることを特徴とする油中水型乳化組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料や医薬品基剤
として用いられる油中水型乳化組成物、とくにその経時
安定性、使用性および保湿効果の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や医薬品には、乳液、クリームや
軟膏などのように水相成分と油相成分とを主成分とする
水中油型エマルションまたは油中水型エマルションを剤
型とするものがある。従来、これらの水中油型エマルシ
ョンや油中水型エマルションを製造する際には、界面活
性剤が用いられているのが普通である。
【0003】しかし、従来用いられている界面活性剤
は、人によって皮膚に刺激を感じる場合もあり、不安を
抱く消費者も多い。また、これらの界面活性剤を用いた
水中油型エマルションや油中水型エマルションは、べた
つきのある使用感となって官能的に好ましくなく、さら
に耐水性やシリコーン系油分高配合性に劣る等の問題が
あった。このような背景から、界面活性剤の使用量をで
きるだけ少なくしたり、皮膚により優しいエマルション
が開発されるようになってきた。
【0004】例えば、粘土鉱物(特開昭56−1500
07号、特開昭57−16812号、特開昭64−35
29号、特開昭58−124535号)、シリコーンオ
イル(特開昭61−66752号)、グリチルリチン
(特開昭57−62214号)等を乳化剤あるいは乳化
助剤として用いたエマルションが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような皮
膚により優しいエマルション、あるいは極少量界面活性
剤を使用したエマルションは、安定領域の幅が狭く、保
湿剤、あるいは水分、シリコーン系油分を高配合するの
が困難であったり、使用感触の問題を十分に解決したも
のとは言いにくい。本発明はこのような観点からなされ
たものであり、実質的に乳化剤としての界面活性剤を他
に用いない、あるいは極少量で、経時安定性に優れ、皮
膚により優しく、べたつきや肌への違和感が少なく、肌
の乾燥を防ぐ保湿効果が大きく、その効果の持続性に優
れる油中水型乳化組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った末、膨潤性粘土鉱物
を配合することで外相を固くし他に界面活性剤を用いな
くても経日で安定に水分やシリコーン系油分を高配合す
ることが可能な知見を得た。結果、デキストリン脂肪酸
エステルを特定量含む油相成分と、保湿剤を含有する水
相成分と、膨潤性粘土鉱物とをある範囲の割合で配合す
ると、経時安定性に優れ、皮膚により優しく、べたつき
や肌への違和感が少なく、水分を高配合し、肌の乾燥を
防ぐ保湿効果が大きく、その効果の持続性に優れる油中
水型乳化組成物が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明にかかる油中水型乳化組
成物は、他に界面活性剤が存在するか否かにかかわら
ず、デキストリン脂肪酸エステルを含有する油相と、保
湿剤を含有した水相と、膨潤性粘土鉱物とからなること
を特徴とする。また、本発明にかかる油中水型乳化組成
物においては、乳化組成物全量に対して一種または二種
以上の膨潤性粘土鉱物を0.1〜10重量%含有するこ
とが好適である。また、本発明にかかる油中水型乳化組
成物においては、乳化組成物全量に対してデキストリン
脂肪酸エステルを0.1〜10重量%含有することが好
適である。
【0008】また、本発明にかかる油中水型乳化組成物
においては、膨潤性粘土鉱物が、有機変性モンモリロナ
イトであることが好適である。また、本発明にかかる油
中水型乳化組成物においては、水相成分を1〜70重量
%含有することが好適である。また、本発明にかかる油
中水型乳化組成物においては、デキストリン脂肪酸エス
テル/膨潤性粘土鉱物の配合重量比が0.1〜10であ
ることが好適である。また、本発明にかかる油中水型乳
化組成物においては、乳化組成物全量に対して、油相
に、シリコーン系油分を5〜30重量%含有することが
好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。本発明の油中水型乳化組成物とは、微細な
油相粒子及び、あるいは微細な水相粒子が系中に安定に
存在する組成物を言い、化粧品や、医薬品、医薬部外品
など、外皮や毛髪に適用されるものに利用される。
【0010】本発明におけるデキストリン脂肪酸エステ
ルとしては、デキストリンと炭素数12〜22の高級脂
肪酸とのエステルが用いられ、具体的にはラウリン酸デ
キストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸
デキストリン、ベヘン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デ
キストリン等が挙げられる。これらのうち、パルミチン
酸デキストリンが安定性、使用性面より最も好ましい。
デキストリン脂肪酸エステルは、「レオパールKL」
「レオパールKE」などとして、千葉製粉より発売され
ているが、これらに限定されるものではない。
【0011】本発明におけるデキストリン脂肪酸エステ
ルの配合量は油水混合組成物全量に対して0.1〜10
重量%が好ましく、さらに好ましくは、0.5〜7重量
%である。この配合量が、0.1重量%未満では、高温
における安定性に問題があり、逆に10重量%を越える
と使用性においてべたつきが生じてしまうことがある。
【0012】本発明に用いられる膨潤性粘土鉱物として
は、スメクタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物があり、
一般には、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロ
ライト、サポナイト、およびヘクトライト等があり、こ
れらは天然または合成品のいずれであってもよい。市販
品では、クニピア(モンモリロナイト:クニミネ工
業)、スメクトン(サポナイト:クニミネ工業)、ビー
ガム(ベントナイト:バンダービルト社)、フッ素四ケ
イ素雲母等の合成雲母(例えば、商品名ダイモナイト、
トピー工業)、ラポナイト(ヘクトライト:ラポルテ
社)等がある。
【0013】本発明を実施する際には、これら膨潤性粘
土鉱物を後述の変性剤により変性させて用いるが、変性
させなくても実施は可能である。膨潤性粘土鉱物を変性
させる場合、本発明の油中水型乳化組成物の油相を調製
する際に、上記膨潤性粘土鉱物と共に後述の変性剤を配
合することにより膨潤性粘土鉱物の変性が行われる。な
お、膨潤性粘土鉱物を変性させないで用いる場合は、膨
潤性粘土鉱物を水相に配合する。また、最初から変性粘
土鉱物として存在する商品としては、ベントン38(有
機変性モンモリロナイト:National Lead
社)がある。これら膨潤性粘土鉱物の中で、とくに有機
変性モンモリロナイトが乳化安定性上、とくに好まし
い。膨潤性粘土鉱物を変性させる変性剤としては、第四
級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤が用いられ、下
記一般式化1で表される。
【0014】
【化1】 (式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基またはベ
ンジル基、R2はメチル基または炭素数10〜22のア
ルキル基、R3とR4は炭素数1〜3のアルキル基または
ヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチル
サルフェート残基を表す。)
【0015】具体的に挙げるならば例えば、ドデシルト
リメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチル
アンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
クロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリス
チルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメ
チルエチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチル
アンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアン
モニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウ
ムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロ
リド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリ
ルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエ
チルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメ
チルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチ
ルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアン
モニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウ
ムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウム
クロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウ
ムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリ
ド、及び相当するプロミド等、さらにジパルミチルプロ
ピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げら
れる。本発明の実施にあたってはこれらのうち一種また
は二種以上が任意に選択される。
【0016】本発明における第四級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤の含有量は膨潤性粘土鉱物100gに
対して40〜120ミリ等量が好ましい。この界面活性
剤は、膨潤性粘土鉱物と化学的に強固に結合し、上記含
有量であれば膨潤性粘土鉱物を変性させるためにすべて
消費されるため、変性後、膨潤性粘土鉱物から遊離する
ことはない。
【0017】このような膨潤性粘土鉱物の配合量は、全
量に対して0.1〜10重量%が好ましい。この配合量
が10重量%を超えると、均一に溶解せず解け残りや沈
殿を生じたり、基剤としての安定性、使用性に困難を生
じることがある。本発明の油中水型乳化組成物における
デキストリン脂肪酸エステル/膨潤性粘土鉱物の配合重
量比は、0.1〜10が好適である。この配合重量比を
はずれると、乳化安定性が損なわれることがある。本発
明における水相成分の配合量は、1〜70重量%の範囲
が好適であり、70重量%を超えて水相成分が配合され
ると乳化安定性を損なうことがあるので好ましくない。
【0018】本発明の油中水型乳化組成物には、前記成
分の他に、化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に一般的に用
いられる成分を、本発明の所望の効果を損なわない範囲
で配合することができる。
【0019】本発明に使用できる油分としては、通常の
化粧品、医薬品等に常用される液状から固形までの任意
の油分を使用でき、例えば、液状油脂としてはアボガド
油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッ
ツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ
油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザ
ンカ油、アマニ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、
エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ
油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリ
グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパル
ミチン酸グリセリン等、固体油脂としては、カカオ脂、
ヤシ脂、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬
化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬
化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等、ロウ類とし
ては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナバロ
ウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロ
ウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリ
ン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イ
ソプロピル、ラノリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョ
ジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノ
リンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールア
セテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂
肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリン
アルコールエーテル等、炭化水素油としては、流動パラ
フィン、オゾケライト、スクワレン、ワセリン、マイク
ロクリスタリンワックス、プリスタン、パラフィン、セ
レシン等の油分、高級脂肪酸としては、例えば、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシス
テアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等、高級ア
ルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セ
トステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステ
アリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−
デシルトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステ
ロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イ
ソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分
岐鎖アルコール等、合成エステル油としては、ミリスチ
ン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリス
チル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシル
デシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、
ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチ
ル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−
2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエ
リスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸−
N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチ
ルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル
酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペ
ンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グ
リセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘ
キシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、ト
リ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油
脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステア
リルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸−
2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N
−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシ
ルエステル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシ
ル、エチルラウレート、セバチン酸−ジ−2−エチルヘ
キシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、パルミチ
ン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘキ
シルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸−2
−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、クエン酸トリエチリル等が単独もしくは任意に組み
合わせて用いることができる。
【0020】本発明の油中水型乳化組成物の油相には、
シリコーン系油分を配合することが感触上望ましい。用
いる際のシリコーン系油分としては、例えば、ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチ
ルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサ
ン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロ
キサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキ
サン等の環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成し
ているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられ
る。
【0021】これらのシリコーン系油分の配合量は、5
〜30重量%が好ましく、5重量%以上配合すると該乳
化組成物の使用感あるいは耐水性のさらなる向上が得ら
れることが多く、30重量%を超えて配合すると、場合
によっては、乳化安定性を損なうことがある。
【0022】本発明に使用できる保湿剤としては、皮膚
に対して保湿効果のある化合物であれば特に限定され
ず、通常、化粧料に保湿剤として使用されている成分で
あればいずれも使用できるが、好ましくは、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、
キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ジグリセ
リン(EO)PO付加物、ポリオキシエチレンメチルグ
リコシド(10E.O.)、エリスリトールから選択さ
れる一種または二種以上を任意に組み合わせることがで
きる。
【0023】また、本発明の油中水型乳化組成物には、
更に各種任意成分を配合することができ、防腐剤として
は、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸
ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノ
キシエタノール等が、更に紫外線吸収剤としては、パラ
アミノ安息香酸、ホモメンチル−7N−アセチルアラン
トラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ−
パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グ
リセリル、アミルサリシレート、オクチルメトキシシン
ナメート、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等が各
種薬剤としてはビタミンA及びその誘導体、ビタミンB
6ジオクタノエート、ビタミンB6ジオクタノエート塩酸
塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB2及びそ
の誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15、及びその誘導
体等のビタミンB類、アスコルビン酸、アスコルビン酸
硫酸エステル(塩)、アスコルビン酸リン酸エステル
(塩)、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン
酸グルコシド等のビタミンC類、α−トコフェロール、
β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンE
アセテート、ビタミンEニコチネート等のビタミンE
類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテ
チン等のビタミン類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベ
ンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリ
チン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノ
キチオール、ムシジン、ビザボロール、ユーカリプトー
ル、チモール、イノシトール、サポニン類(サイコサポ
ニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロサポ
ニン類)、パントテニルエチルエーテル、エチニルエス
トラジオール、トラネキサム酸、セファランチン、プラ
センタエキス等が、さらに色素、金属封鎖剤、酸化防止
剤、香料、皮膜剤などがそれぞれ挙げられる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。なお、以下に示す配合量はすべ
て重量%である。まず、本発明者らは、皮膚により優し
く、使用性および保湿効果に優れた油中水型乳化組成物
を検討する過程で、下記のような試験を行った。
【0025】本発明と従来技術との比較 以下の表の組成のクリームを調製し、本発明にかかる処
方例1、従来の一般的な組成物(比較例1〜4)とし
た。
【0026】
【表1】 ──────────────────────────────────── 成分(クリーム) 処方例1 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 15.0 20.0 20.0 10.0 10.0 ワセリン 10.0 − − 1.0 25.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン 10.0 5.0 − 5.0 − テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 10.0 5.0 10.0 − − パラフィンワックス − − − − 25.0 硬化パーム油 − − − − 10.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン 2.0 − − − − ステアリン酸テ゛キストリン − − 1.0 − − タルク − − − 5.0 − 有機変性モンモリロナイト*1 5.0 − − − − B.水相 グリセリン 5.0 5.0 − 5.0 − 1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 − − シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール − 5.0 − 10.0 − ホ゜リエチレンク゛リコール1500 30.0 − − 15.0 25.0 精製水 8.0 55.0 64.0 49.0 5.0 ──────────────────────────────────── *1:ベントン38(National Lead社) (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0027】次に処方例および各比較例の効果試験の評
価項目および評価基準に関して詳述する。
【0028】<安定性評価試験>各試料を、−10℃、
0℃、5℃、30℃、45℃の恒温槽に3ヶ月間保存
し、色調、匂い、および外観性状の変化について、下記
の基準によって評価した。 [評価基準] ○:色調・匂い・外観性状のいずれにも全く変化がな
い。 △:色調・匂い・外観性状のいずれかに僅かに変化が見
られた。 ×:色調・匂い・外観性状のいずれかに大きな変化が見
られた。
【0029】<官能評価試験>女性パネラー24名に各
試料を使用させ、べたつき、肌への違和感、しっとり感
およびしっとり感の持続性について、下記基準により評
価した。
【0030】
【表2】 ────────────────────────────── 評価項目(使用性) ある ややある ない ────────────────────────────── べたつき 0点 1点 2点 肌への違和感 0 1 2 しっとり感 2 1 0 しっとり感の持続性 2 1 0 ────────────────────────────── [評価基準] ○:評価点平均1.5点以上 △:評価点平均0.5点以上、1.5点未満 ×:評価点平均0.5点未満
【0031】<処方例、比較例1〜4の安定性および使
用性>表1に示す処方により、処方例及び比較例1〜4
の油中水型乳化化粧料を調製し、前記評価試験を行っ
た。試験結果を下記表に記載した。
【表3】 ──────────────────────────────────── 処方例1 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ × × × ○ べたつき ○ ○ ○ × × 肌への違和感 ○ ○ ○ △ × しっとり感 ○ △ × △ ○ しっとり感の持続性 ○ △ × △ ○ ────────────────────────────────────
【0032】以上からわかるように、本発明の油中水型
乳化組成物(処方例1)は、乳化組成物の安定性に優
れ、べたつきがなく、肌への違和感がなく、しっとり感
に優れ、そのしっとり感の持続性にも優れていることが
わかる。これに対して、比較例1〜3は、とくに乳化安
定性が悪いことがわかる。また、比較例4は、固形油を
多量に配合しているので安定性がよいが、その反面使用
性でべたつきおよび肌への違和感を生じていることがわ
かる。
【0033】したがって、デキストリン脂肪酸エステル
を含有する油相と、保湿剤を含有した水相と、膨潤性粘
土鉱物と、を配合した油中水型乳化組成物は、安定性と
使用性(べたつきのなさ、肌への違和感のなさ、しっと
り感、しっとり感の持続性)のすべてに優れていること
がわかる。
【0034】本発明の各構成成分 つぎに、下記表に示す種々の配合の油中水型乳化組成物
を調製し、前記処方例に準じて、乳化組成物の安定性、
使用性(べたつき、肌への違和感、しっとり感、しっと
り感の持続性)について試験を行った。表に併せてその
結果を記した。
【0035】
【表4】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 処方例2 処方例3 比較例5 比較例6 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 スクワラン 5.0 5.0 5.0 5.0 ワセリン 2.0 2.0 2.0 2.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン 10.0 − 10.0 10.0 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 5.0 − 5.0 5.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン 1.0 1.0 1.0 − 有機変性モンモリロナイト*1 0.5 0.5 − 0.5 B.水相 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 ホ゜リエチレンク゛リコール1500 5.0 5.0 5.0 5.0 モンモリロナイト − − − − 精製水 51.5 66.5 52.0 52.5 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ ○ × × べたつき ○ △ ○ ○ 肌への違和感 ○ ○ ○ ○ しっとり感 ○ ○ ○ ○ しっとり感の持続性 ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0036】上記結果から、膨潤粘土鉱物(有機変性モ
ンモリロナイト)とデキストリン脂肪酸エステル(パル
ミチン酸デキストリン)を併用しない油中水型乳化組成
物(比較例5〜6)は、乳化安定性が良くないことがわ
かる。これに対して、膨潤性粘土鉱物とデキストリン脂
肪酸エステルを併用した油中水型乳化組成物(処方例
2、処方例3)は、乳化安定性に優れていることがわか
る。しかしながら、シリコーン系油分が配合されていな
い油中水型乳化組成物(処方例3)より、処方例2の組
成物の方が、使用性面(べたつき)でより優れているこ
とがわかる。
【0037】したがって、デキストリン脂肪酸エステル
を含有する油相と、保湿剤を含有した水相と、膨潤性粘
土鉱物とを配合した油中水型乳化組成物は、その安定性
と使用性(べたつきのなさ、肌への違和感、しっとり
感、しっとり感の持続性)共に優れていることがわか
る。また、本発明の油中水型乳化組成物には、シリコー
ン系油分を配合することが、感触向上の観点から好まし
いこともわかる。
【0038】膨潤性粘土鉱物の配合量 つぎに示す膨潤性粘土鉱物の配合量を変えた種々の組成
の油中水型乳化組成物を調製し、乳化組成物の安定性の
試験を前記処方例に準じて行った。結果を以下の表に併
せて示した。
【0039】
【表5】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 試験例5 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 スクワラン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ワセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 有機変性モンモリロナイト*1 0.1 1.0 3.0 7.0 10.0 B.水相 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ホ゜リエチレンク゛リコール1500 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 精製水 18.9 18.0 16.0 12.0 9.0 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── 上記の結果から、膨潤粘土鉱物(有機変性モンモリロナ
イト)の配合量が0.1〜10重量%配合された油中水
型乳化組成物は、安定であることがわかる。
【0040】デキストリン脂肪酸エステルの配合量 つぎに示すデキストリン脂肪酸エステルの配合量を変え
た種々の組成の油中水型乳化組成物を調製し、乳化組成
物の安定性および使用性(べたつき)の試験を前記処方
例に準じて行った。結果を以下の表に併せて示した。
【0041】
【表6】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 試験例6 試験例7 試験例8 試験例9 試験例10 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 スクワラン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ワセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン − 0.1 1.0 5.0 10.0 有機変性モンモリロナイト*1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 B.水相 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ホ゜リエチレンク゛リコール1500 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 精製水 19.5 19.4 18.5 14.5 9.5 ──────────────────────────────────── 安定性 △ ○ ○ ○ ○ べたつき ○ ○ ○ ○ △ ──────────────────────────────────── 以上の結果から、デキストリン脂肪酸エステル(パルミ
チン酸デキストリン)の配合量が0.1重量%以上の油
中水型乳化組成物は、安定性がよいことがわかる。そし
て、その配合量が10重量%を超えるとべたつきを生じ
ることがわかる。
【0042】シリコーン系油分の配合量 つぎに示すシリコーン系油分の配合量を変えた種々の組
成の油中水型乳化組成物を調製し、乳化組成物の安定性
の試験を前記処方例に準じて行った。結果を以下の表に
併せて示した。
【0043】
【表7】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 試験例11 試験例12 試験例13 試験例14 試験例15 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 スクワラン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ワセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン − − 10.0 10.0 15.0 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン − 5.0 − 10.0 15.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 有機変性モンモリロナイト*1 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 B.水相 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ホ゜リエチレンク゛リコール1500 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 精製水 33.5 28.5 23.5 13.5 3.5 ──────────────────────────────────── シリコーン系油分 0 5.0 10.0 20.0 30.0 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ ○ ○ ○ ○ べたつき △ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0044】上記結果より、本発明においては、少なく
ともシリコーン系油分(ジメチルポリシロキサン、デカ
メチルシクロペンタシロキサン)の配合量が30重量%
までの油中水型乳化組成物は安定であることがわかる。
また、シリコーン系油分を5重量%以上配合すると感触
向上の観点からより好ましいことがわかる。
【0045】水相成分の配合量 つぎに水相成分の配合量の検討を行った。まず、処方例
1の組成と同じ油相Aと水相Bをを調製し、油相Aと水
相Bの配合量を変えた種々の油中水型乳化組成物を調製
し、乳化組成物の安定性の試験を前記処方例に準じて行
った。結果を以下の表に併せて示した。
【0046】
【表8】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 試験例16 試験例17 試験例18 試験例19 試験例20 ──────────────────────────────────── A.油相 99.0 90.0 70.0 50.0 30.0 B.水相 1.0 10.0 30.0 50.0 70.0 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── 上記結果より、本発明においては、少なくとも水相成分
の配合量が1〜70重量%の範囲にある油中水型乳化組
成物は安定であることがわかる。
【0047】デキストリン脂肪酸エステルと膨潤性粘土
鉱物の配合重量比 つぎに示すデキストリン脂肪酸エステル(DFE)と膨
潤性粘土鉱物(CM)の配合重量比を変えた種々の油中
水型乳化組成物を調製し、乳化組成物の安定性の試験を
前記処方例に準じて行った。結果を以下の表に併せて示
した。
【0048】
【表9】 ──────────────────────────────────── 組成(クリーム) 試験例21 試験例22 試験例23 試験例24 試験例25 ──────────────────────────────────── A.油相 流動パラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 ワセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 パラフィンワックス 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 シ゛メチルホ゜リシロキサン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 ハ゜ルミチン酸テ゛キストリン − 0.5 5.0 10.0 10.0 有機変性モンモリロナイト*1 5.0 5.0 5.0 2.0 1.0 B.水相 グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 1,3-フ゛チレンク゛リコール 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 ホ゜リエチレンク゛リコール1500 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 精製水 15.0 14.5 10.0 8.0 9.0 ──────────────────────────────────── DFE/CM 0 0.1 1 5 10 ──────────────────────────────────── 安定性 △ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── 上記結果より、デキストリン脂肪酸エステル(パルミチ
ン酸デキストリン)と膨潤性粘土鉱物(有機変性モンモ
リロナイト)の配合重量比が、0.1〜10である油中
水型乳化組成物は安定であることがわかる。
【0049】次に本発明をさらに明確にするため、以下
に実施例を示す。 (実施例1) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% ワセリン 5.0 パラフィンワックス 5.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 パルミチン酸デキストリン 1.0 サポナイト*2 2.0 ジステアリルジメチメアンモニウムクロリド 1.2 B.水相 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 ポリエチレングリコール6000 5.0 精製水 40.8 *2:スメクトン(クニミネ工業) (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0050】(実施例2) クリーム A.油相 スクワラン 20.0% 硬化パーム油 10.0 サラシミツロウ 5.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 ステアリン酸デキストリン 2.0 タルク 3.0 有機変性モンモリロナイト*1 3.0 B.水相 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 15.0 ポリエチレングリコール6000 5.0 精製水 2.0 (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0051】 (実施例3) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% オリーブ油 15.0 ワセリン 10.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 パルミチン酸デキストリン 1.0 ベントナイト*3 0.4 ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.05 B.水相 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 25.0 精製水 13.55 *3:ビーガム(バンダービルド社) (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0052】 (実施例4) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% スクワラン 5.0 ワセリン 10.0 パラフィンワックス 10.0 セチル2−エチルヘキサノエート 5.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 パルミチン酸デキストリン 5.0 ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド 0.8 ヘクトライト*4 1.2 B.水相 ジプロピレングリコール 3.0 1,3−ブチレングリコール 3.0 ポリエチレングリコール1500 20.0 ポリエチレングリコール6000 1.0 精製水 21.0 *4:ラポナイト(ラポルテ社) (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0053】(実施例5) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% スクワラン 5.0 ワセリン 5.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 5.0 パルミチン酸デキストリン 3.0 B.水相 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 ポリエチレングリコール20000 1.0 モンモリロナイト*5 4.0 精製水 42.0 *5:クニピア(クニミネ工業) (製法)油相成分A及び水相成分Bをそれぞれ70℃で
溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添加し、ホモデ
ィスパー処理し、得られた乳化物を撹拌して室温まで冷
却し、調製した。
【0054】(実施例6) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 ジメチルポリシロキサン 10.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 パルミチン酸デキストリン 1.0 有機変性モンモリロナイト*1 0.5 B.水相 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 精製水 51.5
【0055】(製法)油相成分A及び水相成分Bをそれ
ぞれ70℃で溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添
加し、ホモディスパー処理し、得られた乳化物を撹拌し
て室温まで冷却し、調製した。
【0056】 (実施例7) クリーム A.油相 流動パラフィン 10.0% スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 カンデリラロウ 1.0 ジメチルポリシロキサン 1.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 ステアリン酸デキストリン 4.0 サポナイト*2 1.0 ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.6 B.水相 グリセリン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1000 5.0 精製水 40.4
【0057】(製法)油相成分A及び水相成分Bをそれ
ぞれ70℃で溶解し、この水相成分Bを油相成分Aに添
加し、ホモディスパー処理し、得られた乳化物を撹拌し
て室温まで冷却し、調製した。
【0058】各実施例の評価 実施例1〜7の油中水型乳化化粧料を調製し、前記安定
性および使用性試験を行い、同様な評価基準で評価を行
った。評価の結果を以下の表に示す。
【表10】 ──────────────────────────────────── 実 施 例 番 号 1 2 3 4 5 6 7 ──────────────────────────────────── 安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ べたつき ○ △ ○ △ ○ ○ ○ 肌への違和感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ しっとり感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ しっとり感の持続性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0059】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明にかかる油中
水型乳化組成物は、経時安定性に優れ、皮膚により優し
く、べたつきや肌への違和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ
保湿効果が大きく、その効果の持続性に優れたものであ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デキストリン脂肪酸エステルを含有する
    油相と、保湿剤を含有した水相と、膨潤性粘土鉱物と、
    からなることを特徴とする油中水型乳化組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乳化組成物において、
    乳化組成物全量に対して一種または二種以上の膨潤性粘
    土鉱物を0.1〜10重量%含有することを特徴とする
    油中水型乳化組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の乳化組成物に
    おいて、乳化組成物全量に対してデキストリン脂肪酸エ
    ステルを0.1〜10重量%含有することを特徴とする
    油中水型乳化組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の乳化組
    成物において、膨潤性粘土鉱物が、有機変性モンモリロ
    ナイトであることを特徴とする油中水型乳化組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の乳化組
    成物において、水相成分を1〜70重量%含有すること
    を特徴とする油中水型乳化組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の乳化組
    成物において、デキストリン脂肪酸エステルと、膨潤性
    粘土鉱物の配合重量比が0.1〜10であることを特徴
    とする油中水型乳化組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の乳化組
    成物において、乳化組成物全量に対して、油相に、シリ
    コーン系油分を5〜30重量%含有することを特徴とす
    る油中水型乳化組成物。
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