JPH11293852A

JPH11293852A - 鉄筋間隔保持材

Info

Publication number: JPH11293852A
Application number: JP9296198A
Authority: JP
Inventors: Fujie Hara; ふじ江原
Original assignee: RS KK
Current assignee: RS KK
Priority date: 1998-04-06
Filing date: 1998-04-06
Publication date: 1999-10-26

Abstract

(57)【要約】【目的】任意の太さの鉄筋を保持できるようにした鉄
筋間隔保持材を提供すること。【構成】この発明の鉄筋間隔保持材は、コンクリート
型枠間に配され、略中央部に設けた鉄筋の一部周面に接
する支持部３と、前記支持部３に向かって延びる弾力性
を有する押圧片４、４との間に鉄筋を挟んで保持するよ
うにした鉄筋間隔保持材であって、前記押圧片４、４の
先端部５の鉄筋との接触面６を、鉄筋側に略円弧状に突
出した形状としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋を保持する
ためにコンクリート型枠間に配する鉄筋間隔保持材の改
良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、鉄筋コンクリートの工事の
際、コンクリート型枠間において、コンクリートが硬化
するまで鉄筋が傾かないようにするため、図５に示した
ような鉄筋間隔保持材が使用されていた。この従来の鉄
筋間隔保持材は、略中央部に設けた鉄筋の一部周面に接
する支持部１３と、外側から前記支持部１３に向かって
延びる弾力性を有する押圧片１４、１４との間に鉄筋１
５を挟んで保持するようにしたものである。

【０００３】しかし、従来の鉄筋間隔保持材は、特定の
太さの鉄筋しか保持することができなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
任意の太さの鉄筋を保持できるようにした鉄筋間隔保持
材を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。

【０００６】この発明の鉄筋間隔保持材は、コンクリー
ト型枠１、１間に配され、略中央部に設けた鉄筋２の一
部周面に接する支持部３と、前記支持部３に向かって延
びる弾力性を有する押圧片４、４との間に鉄筋２を挟ん
で保持するようにした鉄筋間隔保持材であって、前記押
圧片４、４の先端部５の鉄筋２との接触面６を、鉄筋２
側に略円弧状に突出した形状としている。

【０００７】また、前記接触面６に微小な凹凸を設けて
滑り止めを形成してもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。

【０００９】この鉄筋間隔保持材は、コンクリート型枠
１、１間に配され、略中央部に設けた鉄筋２の一部周面
に接する支持部３と、前記支持部３に向かって延びる弾
力性を有する押圧片４、４との間に鉄筋２を挟んで保持
するようにした鉄筋間隔保持材であって、前記押圧片
４、４の先端部５の鉄筋２との接触面６を、鉄筋２側に
略円弧状に突出した形状としたものである。

【００１０】図１はこの鉄筋間隔保持材の一実施形態の
平面図、図２はその側面図である。この鉄筋間隔保持材
は、ポリプロピレン等の弾力性及び可撓性を有する素材
で一体成形により製造することができる。

【００１１】この鉄筋間隔保持材は、略円板状としてお
り、図１中上方の半円部分の下端部中央に支持部３を設
け、同下方の半円部分の上端部中央から下方に略四角形
状の切欠部７を設け、この切欠部７の下端部左右両側か
ら支持部３側に向かってハの字状に押圧片４、４を設け
ている。

【００１２】支持部３は、断面半円形状とし、その内側
を前記切欠部７に通じる穴８としており、図２に示した
ように、垂直方向（図２中左右方向）の厚みを大ききく
し、短いパイプの半体状としている。

【００１３】両押圧片４、４の先端部５、５はそれぞれ
断面長円形状とし、逆ハの字状となるように設けられて
いる。また、押圧片４、４は、下記放射状に形成された
リブ９と同様に外側から支持部３側に向かって垂直方向
の厚みが大きくなるように形成されており、図２に示し
たように、その先端部５は支持部３と同じ厚みとしてい
る。

【００１４】支持部３の外側には放射状に複数のリブ９
が形成されており、さらに外周縁、外周縁と支持部３と
の間、切欠部７の左右両側にもリブ９が形成されてい
る。適宜のリブ９間には穴１０を設けている。

【００１５】また、外周面には、一定間隔ごとに突起１
１が設けられ、コンクリート型枠１、１にしっかりと係
止するようになっている。

【００１６】この鉄筋間隔保持材に鉄筋２を保持させる
には、鉄筋２を切欠部７から進入させ、支持部３と押圧
片４、４の先端部５との間に挟み込む。この鉄筋間隔保
持材は、図３に示したように、コンクリート型枠１、１
間に配され、コンクリート１２が流し込まれ硬化するま
で、鉄筋２がコンクリート型枠１、１内で傾かないよう
に保持する。なお、この鉄筋間隔保持材はコンクリート
１２の中に残されたままになる。

【００１７】図４は、この鉄筋間隔保持材を、比較的太
い径の鉄筋２ａと、細い径の鉄筋２ｂに使用した場合を
示す図である。押圧片４、４の先端部５の接触面６に
は、微小な凹凸を設けることにより滑り止めを形成する
とよい。

【００１８】この鉄筋間隔保持材を太い径の鉄筋２ａに
使用した場合は、両押圧片４、４の開き具合が大きくな
るが、先端部５の接触面６は、その内側の部分で鉄筋２
ａに密着し、鉄筋２ａがしっかりと保持される。

【００１９】また、この鉄筋間隔保持材を細い径の鉄筋
２ｂに使用した場合は、両押圧片４、４の開き具合が小
さくなるが、先端部５の接触面６は、その外側の部分で
鉄筋２ｂに密着し、鉄筋２ｂがしっかりと保持される。

【００２０】さらに、図示しないが、前記太い径の鉄筋
２ａと細い径の鉄筋２ｂの間の任意の太さの鉄筋に対し
ても、先端部５の接触面６は、その内側端から外側端の
適宜の部分で鉄筋に密着し、鉄筋２がしっかりと保持さ
れる。

【００２１】このように、押圧片４、４の各先端部５の
鉄筋２との接触面６が、鉄筋２側に略円弧状に突出した
形状となっているため、保持する鉄筋２の径に応じて両
押圧片４、４の開き具合が変化しても、前記先端部５
は、その接触面６の適宜の部分で鉄筋２に密着する。従
って、前記接触面６が接触できる範囲内であれば、任意
の太さの鉄筋２をしっかりと保持することができる。

【００２２】なお、この鉄筋間隔保持材の形状や素材等
は前記実施形態に限定されず、適宜の態様で実施するこ
とができる。

【００２３】

【発明の効果】この発明に係る鉄筋間隔保持材は、上述
のような構成を有しており、一定範囲内の任意の太さの
鉄筋２を保持できるようになっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る鉄筋間隔保持材の一実施形態の
平面図。

【図２】この発明に係る鉄筋間隔保持材の一実施形態の
側面図。

【図３】この発明に係る鉄筋間隔保持材の一実施形態の
使用状態の説明図。

【図４】この発明に係る鉄筋間隔保持材の一実施形態の
使用状態の説明図。

【図５】従来の鉄筋間隔保持材の平面図。

【符号の説明】

１コンクリート型枠２鉄筋３支持部４押圧片５先端部６接触面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンクリート型枠（１）（１）間に配さ
れ、略中央部に設けた鉄筋（２）の一部周面に接する支
持部（３）と、前記支持部（３）に向かって延びる弾力
性を有する押圧片（４）（４）との間に鉄筋（２）を挟
んで保持するようにした鉄筋間隔保持材であって、前記
押圧片（４）（４）の先端部（５）の鉄筋（２）との接
触面（６）を、鉄筋（２）側に略円弧状に突出した形状
としたことを特徴とする鉄筋間隔保持材。
【請求項２】前記接触面（６）に微小な凹凸を設けて
滑り止めを形成した請求項１記載の鉄筋間隔保持材。