JPH11292869A - イプリフラボンの製法 - Google Patents
イプリフラボンの製法Info
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- JPH11292869A JPH11292869A JP11060451A JP6045199A JPH11292869A JP H11292869 A JPH11292869 A JP H11292869A JP 11060451 A JP11060451 A JP 11060451A JP 6045199 A JP6045199 A JP 6045199A JP H11292869 A JPH11292869 A JP H11292869A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/22—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 4
- C07D311/26—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 4 with aromatic rings attached in position 2 or 3
- C07D311/34—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 4 with aromatic rings attached in position 2 or 3 with aromatic rings attached in position 3 only
- C07D311/36—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 4 with aromatic rings attached in position 2 or 3 with aromatic rings attached in position 3 only not hydrogenated in the hetero ring, e.g. isoflavones
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P19/00—Drugs for skeletal disorders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P19/00—Drugs for skeletal disorders
- A61P19/08—Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
- A61P19/10—Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 7−ヒドロキシイソフラボンを短い反応時間
(最大2時間)で高収率で生成し、不純物0.1%以下
のイプリフラボンを生成する。 【解決手段】 (a)溶媒としてのジメチルホルムアミ
ド中、モルホリンから成る触媒の存在下に、2,4−ジ
ヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトンを、オルトギ
酸エチルと反応させ、7−ヒドロキシイソフラボンを生
成し、(b)その反応残留物から生成物を分離し、
(c)工程(b)からの生成物をハロゲン化イソプロピ
ルでアルキル化して、イソフラボンを生成する諸工程を
含むイプリフラボンの製法であって、工程(a)は、
1:4未満の[2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベン
ジル−ケトン重量]/[溶媒容量](w/v)比を用い
て、115〜120℃の範囲の温度で行い、工程(b)
は、ジシクロヘキシルアミンを有する対応塩を沈降させ
ることにあることを特徴とする、上記製法。
(最大2時間)で高収率で生成し、不純物0.1%以下
のイプリフラボンを生成する。 【解決手段】 (a)溶媒としてのジメチルホルムアミ
ド中、モルホリンから成る触媒の存在下に、2,4−ジ
ヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトンを、オルトギ
酸エチルと反応させ、7−ヒドロキシイソフラボンを生
成し、(b)その反応残留物から生成物を分離し、
(c)工程(b)からの生成物をハロゲン化イソプロピ
ルでアルキル化して、イソフラボンを生成する諸工程を
含むイプリフラボンの製法であって、工程(a)は、
1:4未満の[2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベン
ジル−ケトン重量]/[溶媒容量](w/v)比を用い
て、115〜120℃の範囲の温度で行い、工程(b)
は、ジシクロヘキシルアミンを有する対応塩を沈降させ
ることにあることを特徴とする、上記製法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イプリフラボン(i
priflavone) の製法に関する。
priflavone) の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(I)
【化4】 のイプリフラボンは、骨粗しょう症の治療のため、特に
ヒトの治療に使用されるカルシウム調節剤(regulator,
レギュレータ)である。
ヒトの治療に使用されるカルシウム調節剤(regulator,
レギュレータ)である。
【0003】イタリア特許第1027007号明細書
は、次の諸スキームによる、イプリフラボンの製法を開
示する。
は、次の諸スキームによる、イプリフラボンの製法を開
示する。
【0004】スキームA
【化5】
【0005】スキームB
【化6】
【0006】スキームC
【化7】
【0007】米国特許第3340276号明細書の他、
前述のイタリア特許明細書に教示される通り、スキーム
Cによると、環化(ring closing,閉環)は、ジメチルホ
ルムアミドと、ピリジンと、モルホリン、ピペリジン、
ピロリジン等の第二級アミンとから成る群から選ばれる
溶媒の混合物の存在下、110〜150℃の範囲の温度
で生じる。その混合物の沸点では、その反応の間、生じ
るメタノールは、蒸留によって取り除き、転化を促進す
るか又は温度を高めることができる。
前述のイタリア特許明細書に教示される通り、スキーム
Cによると、環化(ring closing,閉環)は、ジメチルホ
ルムアミドと、ピリジンと、モルホリン、ピペリジン、
ピロリジン等の第二級アミンとから成る群から選ばれる
溶媒の混合物の存在下、110〜150℃の範囲の温度
で生じる。その混合物の沸点では、その反応の間、生じ
るメタノールは、蒸留によって取り除き、転化を促進す
るか又は温度を高めることができる。
【0008】しかし、スキームCの無視できない欠点
は、環化の間、即ち、第一反応において、副産物である
式(V)
は、環化の間、即ち、第一反応において、副産物である
式(V)
【化8】 の7−エトキシイソフラボンが大量(2〜10%)に生
成することである。
成することである。
【0009】その副産物は、専ら種々の溶媒で繰り返し
処理することによって、中間体である7−ヒドロキシイ
ソフラボンから取り除くことができる。この欠点を解消
すべく、欧州特許第0478551B1号明細書は、環
化を非常に少ない容量の(即ち、反応物である2,4−
ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン(II)の重
量の0.3〜2倍の)溶媒(ジメチルホルムアミド若し
くはイソプロパノール)の存在下、又はオルトギ酸エチ
ルのみの存在下、(70〜100℃の範囲の)低温で行
うことを述べている。
処理することによって、中間体である7−ヒドロキシイ
ソフラボンから取り除くことができる。この欠点を解消
すべく、欧州特許第0478551B1号明細書は、環
化を非常に少ない容量の(即ち、反応物である2,4−
ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン(II)の重
量の0.3〜2倍の)溶媒(ジメチルホルムアミド若し
くはイソプロパノール)の存在下、又はオルトギ酸エチ
ルのみの存在下、(70〜100℃の範囲の)低温で行
うことを述べている。
【0010】この特許の条件では、生成物(III)は、
溶液重量の20〜70重量%の範囲の過飽和濃度で形成
される。収率90%で得られるその生成物は、不純物と
して7−エトキシイソフラボンを0.2〜0.5%含有
する7−ヒドロキシイソフラボン(III)である。
溶液重量の20〜70重量%の範囲の過飽和濃度で形成
される。収率90%で得られるその生成物は、不純物と
して7−エトキシイソフラボンを0.2〜0.5%含有
する7−ヒドロキシイソフラボン(III)である。
【0011】もし、反応生成物(III)が、式
【化9】 の塩として反応混合物から分離されるなら、不純物含量
は0.1%に減少することができる。
は0.1%に減少することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、イプリフ
ラボンを製造するための既知の方法に関する紛れもない
改善である。しかし、中間体(III)を製造するのに長
時間(5〜16時間)かかるのは、その方法の大きな欠
点である。
ラボンを製造するための既知の方法に関する紛れもない
改善である。しかし、中間体(III)を製造するのに長
時間(5〜16時間)かかるのは、その方法の大きな欠
点である。
【0013】
【課題を解決するための手段】概要 今回、本出願人は意外にも、従来技術の持つ上記欠点を
解消するためのイプリフラボンの製法を見つけた。特
に、本発明の方法は、スキームCで報告される従来技術
の方法を見直したものであり、(a)溶媒としてのジメ
チルホルムアミド中、モルホリンから成る触媒の存在下
で、式(II)の2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベン
ジル−ケトンを、オルトギ酸エチルと反応させ、式(II
I)の7−ヒドロキシイソフラボンを生成し、(b)そ
の反応残留物から生成物(III)を分離し、次いで
(c)工程(b)からの生成物(III)をハロゲン化イ
ソプロピルでアルキル化して、イソフラボンを生成する
諸工程を含むイプリフラボンの製法である。
解消するためのイプリフラボンの製法を見つけた。特
に、本発明の方法は、スキームCで報告される従来技術
の方法を見直したものであり、(a)溶媒としてのジメ
チルホルムアミド中、モルホリンから成る触媒の存在下
で、式(II)の2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベン
ジル−ケトンを、オルトギ酸エチルと反応させ、式(II
I)の7−ヒドロキシイソフラボンを生成し、(b)そ
の反応残留物から生成物(III)を分離し、次いで
(c)工程(b)からの生成物(III)をハロゲン化イ
ソプロピルでアルキル化して、イソフラボンを生成する
諸工程を含むイプリフラボンの製法である。
【0014】しかし、本発明の製法は、 I.工程(a)は、1:4未満の[2,4−ジヒドロキ
シ−フェニル−ベンジル−ケトン(II)重量]/[溶媒
容量](w/v)比を用いて、115〜120℃の範囲
の温度で行い、 II.工程(b)は、式(IV)
シ−フェニル−ベンジル−ケトン(II)重量]/[溶媒
容量](w/v)比を用いて、115〜120℃の範囲
の温度で行い、 II.工程(b)は、式(IV)
【化10】 のジシクロヘキシルアミンを有する対応塩を沈降させる
ことによって分離するので、従来技術の製法と相違す
る。
ことによって分離するので、従来技術の製法と相違す
る。
【0015】工程(a)を、115〜120℃の温度で
前述の(w/v)溶媒比で行えば、生成物(III)は約
2時間以内で、即ち、従来技術が必要とする時間より遥
かに短い時間で得られる。また、上記の条件で操作する
ことによって、わずか2%の7−エトキシイソフラボン
が混入した生成物(III)を得ることができる。塩(I
V)を回収すれば、副産物である7−エトキシイソフラ
ボンの含量が最大0.1%の7−ヒドロキシイソフラボ
ンを、80〜85%の範囲の化学量論的収率で得ること
ができる。
前述の(w/v)溶媒比で行えば、生成物(III)は約
2時間以内で、即ち、従来技術が必要とする時間より遥
かに短い時間で得られる。また、上記の条件で操作する
ことによって、わずか2%の7−エトキシイソフラボン
が混入した生成物(III)を得ることができる。塩(I
V)を回収すれば、副産物である7−エトキシイソフラ
ボンの含量が最大0.1%の7−ヒドロキシイソフラボ
ンを、80〜85%の範囲の化学量論的収率で得ること
ができる。
【0016】発明の詳細な記述 本発明の製法の工程(a)は、1:5〜1:7の範囲の
[2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
(II)重量]/[溶媒容量](w/v)比を用いて行う
のが好ましい。一旦、工程(a)が終了すると、反応溶
媒は蒸留除去する。塩(IV)は、第二級ブチルアルコー
ル及びトルエンを含む工程(a)の反応溶媒を40〜5
0℃の範囲の温度で蒸留して反応残留物を取り出し、そ
の温度でジシクロヘキシルアミンを添加することによっ
て調製するのが好ましい。
[2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
(II)重量]/[溶媒容量](w/v)比を用いて行う
のが好ましい。一旦、工程(a)が終了すると、反応溶
媒は蒸留除去する。塩(IV)は、第二級ブチルアルコー
ル及びトルエンを含む工程(a)の反応溶媒を40〜5
0℃の範囲の温度で蒸留して反応残留物を取り出し、そ
の温度でジシクロヘキシルアミンを添加することによっ
て調製するのが好ましい。
【0017】塩(IV)は、好ましくは2〜3の範囲のp
Hの酸性環境で、再び7−ヒドロキシイソフラボンに転
化させる。特に、水/第二級ブチルアルコール/オルト
リン酸の混合物を6:3:1に等しい重量比で用いるの
が好ましい。
Hの酸性環境で、再び7−ヒドロキシイソフラボンに転
化させる。特に、水/第二級ブチルアルコール/オルト
リン酸の混合物を6:3:1に等しい重量比で用いるの
が好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】次の例は、本発明を説明するもの
であるが、本発明を制限するものではない。例1A:7−ヒドロキシイソフラボンの調製 2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
(II)(228g;1モル)を、ジメチルホルムアミド
(1400g)に溶解した。この溶液に、モルホリン
(40g;0.46モル)及びオルトギ酸トリエチル
(180g;1.21モル)を添加した。この反応混合
物は、115〜120℃の温度に2時間加熱し、次い
で、TLC(溶離剤:クロロホルム/メタノール/アン
モニアの容量比75/20/2.5)を添加するか、又
は出発生成物(II)による斑点が消失するまで加熱し
た。
であるが、本発明を制限するものではない。例1A:7−ヒドロキシイソフラボンの調製 2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
(II)(228g;1モル)を、ジメチルホルムアミド
(1400g)に溶解した。この溶液に、モルホリン
(40g;0.46モル)及びオルトギ酸トリエチル
(180g;1.21モル)を添加した。この反応混合
物は、115〜120℃の温度に2時間加熱し、次い
で、TLC(溶離剤:クロロホルム/メタノール/アン
モニアの容量比75/20/2.5)を添加するか、又
は出発生成物(II)による斑点が消失するまで加熱し
た。
【0019】ジメチルホルムアミドから成る反応混合物
中に存在する溶媒、反応の間に生成したエタノール、及
び過剰のオルトギ酸エチルは、真空蒸発させた。HPL
C分析により、反応粗製物は主として生成物(III)
と、2−エトキシイソフラボン(V)約2%とから成る
ことが分かった。
中に存在する溶媒、反応の間に生成したエタノール、及
び過剰のオルトギ酸エチルは、真空蒸発させた。HPL
C分析により、反応粗製物は主として生成物(III)
と、2−エトキシイソフラボン(V)約2%とから成る
ことが分かった。
【0020】例1B:塩(IV)の調製 例1Aに記載の蒸留によって得られる残留物は、第二級
ブチルアルコール及びトルエンを用いて取り出し、ジシ
クロヘキシルアミン(約200g)を添加した。得られ
た反応混合物は冷却した。そこから沈降した塩(IV)
は、濾過し、次いで水で洗浄した。
ブチルアルコール及びトルエンを用いて取り出し、ジシ
クロヘキシルアミン(約200g)を添加した。得られ
た反応混合物は冷却した。そこから沈降した塩(IV)
は、濾過し、次いで水で洗浄した。
【0021】例1C:純7−ヒドロキシイソフラボンの
調製 例1Bで得た塩は、水(600g)、第二級ブチルアル
コール(300g)及び85%のオルトリン酸(100
g)を用い、70℃で処理した。得られた沈降物は濾過
し、次いで、オーブン中、80℃の温度で6時間の間乾
燥した。7−エトキシイソフラボンから成る最大0.1
%の不純物を有する7−ヒドロキシイソフラボン(19
5g)を得た。化学量論的反応収率は82%であった。
調製 例1Bで得た塩は、水(600g)、第二級ブチルアル
コール(300g)及び85%のオルトリン酸(100
g)を用い、70℃で処理した。得られた沈降物は濾過
し、次いで、オーブン中、80℃の温度で6時間の間乾
燥した。7−エトキシイソフラボンから成る最大0.1
%の不純物を有する7−ヒドロキシイソフラボン(19
5g)を得た。化学量論的反応収率は82%であった。
【0022】例1D:イプリフラボン(I)の調製 7−ヒドロキシイソフラボン(35kg)、ジメチルホ
ルムアミド(35kg)、炭酸カリウム(35kg)及
び臭化イソプロピル(25kg)を反応器に供給した。
反応物質は6時間の間70℃に加熱し、次いで、その温
度で、第二級ブチルアルコール(90kg)及び水(3
00kg)を添加した。次いで、それを冷却した。固体
は、濾過し、次いで水で洗浄した。その湿った固体は、
沸騰しているエタノール(200kg)に溶解させた。
溶液は冷却し、次いで、固体沈降物は濾過し、エタノー
ルで洗浄し、次いで70℃で乾燥した。39.7kgの
7−イソプロポキシ−イソフラボンを得た。 化学量論的収率=96.6% クロマトグラフィによる純度:(HPLC)≧99.9
% 7−エトキシイソフラボン≦0.1%
ルムアミド(35kg)、炭酸カリウム(35kg)及
び臭化イソプロピル(25kg)を反応器に供給した。
反応物質は6時間の間70℃に加熱し、次いで、その温
度で、第二級ブチルアルコール(90kg)及び水(3
00kg)を添加した。次いで、それを冷却した。固体
は、濾過し、次いで水で洗浄した。その湿った固体は、
沸騰しているエタノール(200kg)に溶解させた。
溶液は冷却し、次いで、固体沈降物は濾過し、エタノー
ルで洗浄し、次いで70℃で乾燥した。39.7kgの
7−イソプロポキシ−イソフラボンを得た。 化学量論的収率=96.6% クロマトグラフィによる純度:(HPLC)≧99.9
% 7−エトキシイソフラボン≦0.1%
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
わずか2%の7−エトキシイソフラボンが混入した生成
物(III)を得ることができる。また塩(IV)を回収す
れば、副産物である7−エトキシイソフラボンの含量が
最大0.1%の7−ヒドロキシイソフラボンを、80〜
85%の範囲の化学量論的収率で得ることができる。
わずか2%の7−エトキシイソフラボンが混入した生成
物(III)を得ることができる。また塩(IV)を回収す
れば、副産物である7−エトキシイソフラボンの含量が
最大0.1%の7−ヒドロキシイソフラボンを、80〜
85%の範囲の化学量論的収率で得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)溶媒としてのジメチルホルムアミ
ド中、モルホリンから成る触媒の存在下で、式(II) 【化1】 の2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
をオルトギ酸エチルと反応させ、式(III) 【化2】 の7−ヒドロキシイソフラボンを生成し、(b)その反
応残留物から生成物(III)を分離し、次いで(c)工
程(b)からの生成物(III)をハロゲン化イソプロピ
ルでアルキル化して、イソフラボンを生成する諸工程を
含むイプリフラボンの製法であって、 工程(a)は、1:4未満の[2,4−ジヒドロキシ−
フェニル−ベンジル−ケトン(II)重量]/[溶媒容
量](w/v)比を用いて、115〜120℃の範囲の
温度で行い、 工程(b)は、式(IV) 【化3】 のジシクロヘキシルアミンを有する対応塩を沈降させる
ことを含むことを特徴とする、上記製法。 - 【請求項2】 工程(a)は、1:5〜1:7の範囲の
[2,4−ジヒドロキシ−フェニル−ベンジル−ケトン
(II)重量]/[溶媒容量](w/v)比を用いて行
う、請求項1記載の製法。 - 【請求項3】 工程(b)、即ち、塩(IV)の製造は、
水、第二級ブチルアルコール及びトルエンを含む工程
(a)の反応溶媒を40〜50℃の範囲の温度で蒸留し
て反応残留物を取り出し、次いで得られた反応混合物に
ジシクロヘキシルアミンを添加することによって行う、
請求項1又は2に記載の製法。 - 【請求項4】 2〜3の範囲のpHの酸性環境で、塩
(IV)は再び7−ヒドロキシイソフラボンに転化させ
る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製法。 - 【請求項5】 水/第二級ブチルアルコール/オルトリ
ン酸の混合物を6:3:1に等しい重量比で用いる、請
求項4記載の製法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT98MI000483A IT1298619B1 (it) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | Processo di preparazione dell'epriflavone |
IT98A000483 | 1998-03-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11292869A true JPH11292869A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=11379253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11060451A Pending JPH11292869A (ja) | 1998-03-10 | 1999-03-08 | イプリフラボンの製法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5973169A (ja) |
EP (1) | EP0941992B1 (ja) |
JP (1) | JPH11292869A (ja) |
CA (1) | CA2263392A1 (ja) |
DE (1) | DE69901409T2 (ja) |
IT (1) | IT1298619B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016522167A (ja) * | 2013-04-04 | 2016-07-28 | ジ アドミニストレーターズ オブ ザ トゥレーン エデュケーショナル ファンド | ヒト間葉系幹細胞に対するダイゼイン類似体の骨形成活性の向上 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI324514B (en) * | 2008-02-26 | 2010-05-11 | Univ Kaohsiung Medical | Isoflavone derivatives and pharmaceutical compositions comprising the same |
TWI365071B (en) | 2008-02-26 | 2012-06-01 | Univ Kaohsiung Medical | Isoxazole derivatives and pharmaceutical compositions comprising the same |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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