JPH11292734A - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

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JPH11292734A
JPH11292734A JP11147398A JP11147398A JPH11292734A JP H11292734 A JPH11292734 A JP H11292734A JP 11147398 A JP11147398 A JP 11147398A JP 11147398 A JP11147398 A JP 11147398A JP H11292734 A JPH11292734 A JP H11292734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳化液として高い保湿効果を有し、肌に良好
な感触を与えるスキンローションを提供する。 【解決手段】 天然保湿因子、多価アルコール、糖類お
よび生体高分子からなる保湿剤に生体系由来の油性成分
を配合してローションなどの皮膚用乳化化粧料を調製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳化化粧料に関し、
特に、皮膚の水分保持機能を高進、維持することによっ
て皮膚を健常な状態に改善あるいは修復する新規な乳化
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の皮膚は常に外界から色々な刺激や
環境の変化にさらされ、肌荒れを起こしドライスキンと
呼ばれる乾燥肌になりやすい状態になっている。そこ
で、従来より、化粧料に期待される重要な機能としては
皮膚の乾燥を防止し、皮膚に潤いを与え、健やかに保つ
こと等が挙げられている。
【0003】皮膚の角質層は体内からの水分供給と外部
からの水分吸収により適度の水分量を保持しており、一
般的に、その水分量は10〜30%が最適と言われてい
るが、これが10%以下になると皮膚が乾燥状態、いわ
ゆる肌あれを起こし、極端な場合にはひび割れを生ずる
こともある。従って、皮膚の適度な水分保持は、皮膚が
正常な機能を営む上で必要不可欠であることから、特に
皮膚の保湿性を維持、向上することを目的とした皮膚保
湿効果の高い化粧料の研究開発が行なわれてきた。
【0004】従来、行なわれてきた方法としては、閉塞
剤を用いて経表皮性水分損失を抑制する方法と、保湿剤
を用いて皮膚水和効果を高める方法とがある。
【0005】しかしながら、前者の方法は、皮膚との密
着性が良く、疎水性を有するものとしてワセリン軟膏や
油中水型乳化物を利用するものであるが、この様な特性
を有する物質又は剤型は、油っぽく、ベタベタする等の
不快な感触を与えるという欠点を有する。
【0006】一方、後者の方法は、吸湿力及び保湿力の
優れたソルビトール、マルチトール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール類やピロリドンカル
ボン酸ソーダ、乳酸ソーダ等の塩類に代表される保湿剤
を含有した乳化組成物を用いるものであるが、効果を高
めるためにはこれらの物質を多量に配合しなければなら
ず、その結果ベタベタ感やヌメリ感等の不快な感触を与
えるという欠点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の課題に鑑みてなされたものであり、肌には色々な
生理的変化が起こり、一つの方法では充分な効果が期待
できないことが多いので、通常の乳液よりも多方向から
の保湿機能を有することで不足しがちな皮膚の水分量を
一定に保ち、保水力の向上を期待できる乳化物に仕上げ
ることにより、高い保湿効果を有し、肌に利用した場合
優れた使用感を与える新規な乳化化粧料を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、天然保湿因子、多価アルコ
ール、糖類、生体高分子からなる保湿剤に生体内に存在
するかまたはそれに類似した油性成分を組み合わせたも
のを有効成分とすることを特徴とする乳化化粧料であ
り、請求項2記載の発明は、上記構成に加えて、油性成
分がウシ脳脂質(スフィンゴ脂質)、コレステロール、
卵黄リゾホスファチジルコリン、水素添加リン脂質、ス
クワランより選ばれる少なくとも1種であることを特徴
とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成の詳細につい
て説明する。本発明で使用する天然保湿因子は、皮膚の
弾力性、柔軟性を保持するための皮膚表面を覆っている
角質層の水分を保つ機能を有するもので、各種アミノ酸
類とピロリドンカルボン酸の混合物が挙げられる。本発
明では、DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液と、
トリメチルグリシン、L−セリン、ソルビット液(糖
類)、L−スレオニン、グリシン、L−アルギニン、L
−アラニン、L−リジン液、L−プロリンおよびL−グ
ルタミン酸の混合物であるプロデュウ400(商品名、
味の素株式会社製)を使用した。この製品は、1重量%
以上で十分効果があり、2重量%以上になると処方中に
成分が多いため乳化化粧料の安定性に悪影響を及ぼす。
【0010】本発明において使用する多価アルコールと
しては、水を吸収する力、吸湿力、吸収した水を保持で
きる力、保水力を有するグリセリンを配合し、乳化物中
での閉塞性を期待できる1,3−ブチレングリコールを
使用している。外にジプロピレングリコールも使用でき
る。1,3−ブチレングリコールは、乳化化粧料中に3
重量%以下では保水力が望めず、5重量%以上で十分な
効果を発揮する。
【0011】本発明で使用する糖類としては、乾燥状態
での保湿力が優れ、乾燥下での細胞の死滅を防ぐトレハ
ロースを主として配合しているが、このほかマルチトー
ルやソルビットも使用する。トレハロース液は、0.5
重量%以上使用すれば保湿効果が現れるが、実施例に示
す処方では2重量%以上添加すると結晶成分が出現する
可能性がある。
【0012】本発明においては、生体高分子としては、
2次結合水を多量に保持することができ皮膚親和性が高
く、保護膜を形成し、水分の蒸発を防ぐ効果があり、真
皮中の細胞間、繊維間を埋める接合物質としても知られ
る酸性ムコ多糖類のヒアルロン酸を使用する。ヒアルロ
ン酸ナトリウム液は、実施例に示す処方では2重量%以
上添加しても効果が余り向上せず、一方、1重量%以下
では保護膜の形成が不十分である。
【0013】本発明においては、上記の多種の保湿剤の
働きを助け、水分蒸散を防ぐための油性成分としては、
角質層のバリヤー機能を向上させるため細胞間脂質とし
て生体に含まれているスフィンゴ脂質(ウシ脳脂質)と
コレステロールを使用する。なお、ウシ脳脂質にはスフ
ィンゴミエリンが含まれ、これが多くの結合水を持つこ
とも知られている。また、細胞膜類似成分のリン脂質
(卵黄リゾホスファチジルコリン、水素添加大豆リン脂
質)の配合により、角質層との高い親和性を利用して生
体への補水、有効成分の導入などが期待できる。油分の
主成分として皮脂由来物質のスクワレンを水素添加した
スクワランを使用している。
【0014】ウシ脳脂質と卵黄リゾホスファチジルコリ
ンは、無水エタノールおよび濃グリセリンとの混合物で
あるコスメソームCB−L(商品名、キューピー株式会
社製)を本発明の実施例において使用している。この商
品自体が乳化物であるため、1重量%以上添加しないと
効果が生じないが、一方、これ以上の添加量では実施例
に示す処方中に含まれる界面活性剤によって商品の構造
が崩壊してしまう恐れがある。
【0015】水素添加大豆リン脂質は、本発明の実施例
においては、ソルビット、DL−アラニン、コレステロ
ール、マルチトール液およびジプロピレングリコールと
の混合物であるアクアソームLA(商品名、日光ケミカ
ルズ株式会社製)を使用している。スクワランは、皮脂
由来成分で、皮膚表面に皮膜を生成するには5重量%以
下では効果が期待できないが、一方、8重量%以上では
乳化化粧料の感触を損なってしまう。
【0016】本発明の乳化化粧料には上記した必須成分
のほか、化粧料一般に用いられる界面活性剤、油脂類、
低級アルコール、増粘剤、紫外線吸収剤、散乱剤、防腐
剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色
素、水等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合す
ることができる。また、本発明の乳化化粧料は、例えば
ローション類、乳液類、クリーム類などに幅広く応用で
きる。
【0017】上記の適宜配合することができる成分のう
ち、本発明で使用したものについて以下に簡単に説明す
る。モノステアリン酸ソルビタン、テトラオレイン酸お
よび自己乳化型モノステアリン酸グリセリンは、3種と
も界面活性剤であって、実施例に示した比率で乳化した
場合が、乳化化粧料の感触を良好にした。
【0018】ベヘニルアルコールは、乳化安定のための
油系固化剤である。パラオキシ安息香酸エステルは、防
腐剤であって化粧品には1.0重量%以上は配合が禁止
されているが、0.2重量%以上添加すれば十分に効果
がある。天然ビタミンEは酸化防止剤であり、γ−オリ
ゾノールは微量添加物であって、ビタミン様作用因子の
働きを有する。
【0019】グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症剤で
あって、化粧品には0.3重量%以上の配合は禁止され
ているが、0.2重量%以上添加すれば十分に効果を発
揮する。アラントインは、皮膚表面を補修する働きを有
する。化粧品には0.2重量%以上の配合が禁止されて
いるため、上限いっぱいまで添加して所望の効果を得る
ようにする場合が多い。アクリル酸・メタクリル酸アル
キル共重合体は合成水溶性高分子物質であり、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノールは合成水溶性高分子
物質の中和剤である。
【0020】本発明の処方に用いた油性成分のほとんど
が生体内に存在するかあるいはそれらに類似した成分を
使用したので、肌への親和力が強くなり、少量の油分で
皮膚の保護と保湿成分の有効な働きを促進できるものと
考えられる。
【0021】次に、乳化化粧料の製造方法を説明する。
現在の乳化化粧料は、色々な方法で乳化が行われている
が、油性成分が少量で炭化水素系が主成分であり、乳化
後の使用感などを考慮して一般的である高温転相乳化法
を用いて乳化した。 (1) 油相に3種の非イオン界面活性剤約2%を添加し8
0℃付近まで加温する。 (2) 同時に水相を水溶性高分子で増粘し、一部保湿成分
を残し80℃に加温する。 (3) 油相中に少量ずつ水相を添加して高分子の粘性低下
が起きない程度にホモミキサーで3000rpm3分間
で乳化させその後パドル撹拌で徐々に冷却し、50℃付
近で水素添加大豆リン脂質混合物(アクアソームL
A),ウシ脳脂質混合物(コスメソームCB−L),ヒ
アルロン酸ナトリウム液を添加して30℃付近で撹拌を
やめ放置する。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらの実施例によって制限されるもので
はない。なお、本発明の乳化化粧料の実用テスト(官能
評価試験)を各群成人女性被験者10人に、試料を1日
2回(朝、夕)連続1カ月塗布、使用せしめた後、「し
っとり感」と「べたつき感」について、皮膚に潤いが生
じた(湿潤)、皮膚が滑らかになった(平滑)、皮膚が
べとついた(粘稠)と回答した人数で示した。
【0023】前記の天然保湿因子、多価アルコール、糖
類、生体高分子、生体系油性成分に化粧料一般に用いら
れる適宜配合成分を添加して実施例1、2と3のローシ
ョンに、生体系油性成分に代えてワセリンを用いたもの
を比較例1とし、エチレングリコールを用いたものを比
較例2のローションに前記の製造方法によって調整し、
これらについて前記の官能評価試験を行い評価した。そ
の結果を表1に示すが、実施例1〜3の製品はいずれも
比較例1〜2の製品よりも官能テストの諸特性のすべて
にわたって優れた効果を示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、天然保湿因子、多価ア
ルコール、糖類、生体高分子からなる保湿剤に生体内に
存在するかまたはそれに類似した油性成分を組合せて乳
化化粧料を調製しているので、肌への親和力が強くな
り、高い保湿効果を発揮でき、優れた使用感を与えるこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然保湿因子、多価アルコール、糖類、
    生体高分子からなる保湿剤に生体内に存在するかまたは
    それに類似した油性成分を組み合わせたものを有効成分
    とすることを特徴とする乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 前記油性成分が、ウシ脳脂質(スフィン
    ゴ脂質)、コレステロール、卵黄リゾホスファチジルコ
    リン、水素添加リン脂質、スクワランより選ばれる少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項1記載の乳化
    化粧料。
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