JPH11292706A - 溶出制御された農薬粒剤 - Google Patents

溶出制御された農薬粒剤

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JPH11292706A
JPH11292706A JP10107145A JP10714598A JPH11292706A JP H11292706 A JPH11292706 A JP H11292706A JP 10107145 A JP10107145 A JP 10107145A JP 10714598 A JP10714598 A JP 10714598A JP H11292706 A JPH11292706 A JP H11292706A
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JP
Japan
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active ingredient
alcohol
type wax
pesticide
pesticidal active
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JP10107145A
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English (en)
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Yasushi Nishi
康司 西
Katsuhiko Hanaki
克彦 花木
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/12Powders or granules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農薬活性成分の溶出を抑制し、作物及び魚類
等の環境生物に対する親和性ならび残効性が改善された
農薬粒剤を提供すること。 【解決手段】 アルコール型ワックスを含有することを
特徴とする溶出制御された農薬粒剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶出制御された農
薬粒剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、農薬活性
成分の水中への溶出を抑制し、その結果、その効果が十
分に発揮できるように改良された溶出制御された農薬粒
剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】農業用
薬剤の散布にかかわる製剤形態としては、これまで、粒
剤、粉剤、水和剤、フロアブル剤、水溶剤、液剤、乳剤
等が知られており、また、最近では、錠剤(ジャンボ
剤)、パック剤も開発されている。粒剤は施用時の飛散
が少ない、適量の施用が容易である等の理由により広く
使用されている。また、近年、粒剤施用量の少量化(3
Kg/10aから1Kg/10a)の開発がなされる
等、省力化、減農薬化の傾向にあわせた開発がなされて
いる。しかし、種々の農薬活性成分を粒剤に加工し水田
に施用した場合、農薬活性成分が田面水中へ過溶出する
ことがあり、その結果として、農薬活性成分による薬
害、魚毒が生ずる、残効性が低い等の問題がしばしば起
っている。
【0003】従来、農薬活性成分の溶出を抑制するため
に、パラフィンワックスを用いる方法が提案されている
(特開昭63−35504号公報)。しかし、この方法
では溶出抑制を十分に行うことができず、また、製造の
際、パラフィンワックスを溶融せねばならず工程が複雑
である等の問題があり、その改良が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の如
き問題を解決すべく研究を重ねた結果、農薬活性成分を
含有する粒剤にアルコール型ワックスを配合して水田に
施用すると、田面水への農薬活性成分の溶出が極めて効
果的に抑制されることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】かくして、本発明は、アルコール型ワック
スを含有することを特徴とする溶出制御された農薬粒剤
を提供するものである。
【0006】本発明によれば、農薬粒剤成分をアルコー
ル型ワックスと併用することにより、農薬活性成分を田
面水に施用した時、農薬活性成分の溶出が効果的に抑制
され、その結果、有用作物及び魚類等の環境生物に対す
る親和性が改善され、さらに残効性の点でも改良される
という顕著な効果を奏することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の溶出制御された農
薬粒剤について更に詳細に説明する。
【0008】本発明の農薬粒剤において使用される農薬
活性成分は、殺菌活性、殺虫活性、除草活性等の農薬と
しての活性を有するすべての物質を包含するものであ
る。その具体例としては、下記の化合物を例示すること
ができるが、これらのみに限定されるものでない。
【0009】農薬活性成分(A): 殺菌活性化合物:2′,6′−ジブロモ−2−メチル−
4′−トリフルオロメトキシ−4−トリフルオロメチル
−1,3−チアゾール−5−カルボキサニリド(一般
名:チフルザミド)、2,2−ジクロロ−N−[1−
(4−クロロフェニル)エチル]−1−エチル−3−メ
チルシクロプロパンカルボキサミド(一般名:カルプロ
パミド)、α,α,α−トリフルオロ−3′−イソプロ
ポキシ−o−トルアニリド(一般名:フルトラニル)、
2−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチル]−3,3−ジメチル−ブタンアミド(一般名:
ジクロシメット)、S−メチル 1,2,3−ベンゾチ
アジアゾール−7−カーボチオエート(一般名:アシベ
ンゾラール−S−メチル)、5−クロロ−N−(1,3
−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−4−イソベンゾ
フラニル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4
−カルボキサミド(一般名:フラメトピル)、等。
【0010】殺虫活性化合物:(±)−5−アミノ−1
−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p
−トリル)−4−トリフルオロメチルスルフィニルピラ
ゾール−3−カルボニトリル(一般名:フィプロニ
ル)、エチル N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチ
ル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラニナー
ト(一般名:ベンフラカルブ)、2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニル−N−ジ
ブチルアミノチオ−N−メチルカーバメート(一般名:
カルボスルファン)、ブチル 2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチルベンゾフラン−7−イル N,N′−ジメ
チル−N,N′−チオジカーバメート(一般名:フラチ
オカルブ)、等。
【0011】除草活性化合物:メチル α−(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファ
モイル)−o−トルアート(一般名:ベンスルフロンメ
チル)、エチル 5−(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチル
ピラゾール−4−カルボキシラート(一般名:ピラゾス
ルフロンエチル)、1−(2−クロロイミダゾ[1,2
−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(一般名:イ
マゾスルフロン)、1−[2−(シクロプロピルカルボ
ニル)フェニルスルファモイル]−3−(4,6−ジメ
トキシピリミジン−2−イル)ウレア(一般名:シクロ
スルファムロン)、1−(4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−イル)−3−[1−メチル−4−(2−メチル
−2H−テトラゾール−5−イル)ピラゾール−5−イ
ルスルホニル]ウレア(一般名:アジムスルフロン)、
等。
【0012】本発明の農薬粒剤において、上記の農薬活
性成分(A)はそれぞれ単独で使用することができ、あ
るいは2種以上組合わせて用いることもできる。
【0013】該農薬活性成分(A)の農薬粒剤における
含有量は、特に限定されるものではないが、一般には約
0.01〜約10重量%、好ましくは約0.05〜約8
重量%とすることができる。
【0014】本発明に従いアルコール型ワックスを用い
て粒剤中の農薬活性成分の溶出を抑制する場合、農薬活
性成分は、前記農薬活性成分(A)のみであってもよい
が、場合によっては、下記の農薬活性成分(B)との混
合物であってもよい。農薬活性成分(B)の具体例とし
ては、下記の化合物を例示することができるが、これら
のみに限定されるものではない。
【0015】農薬活性成分(B): 殺虫活性化合物:1−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンアミン
(一般名:イミダクロプリド)、(E)−N−(6−ク
ロロ−3−ピリジルメチル)−N−エチル−N′−メチ
ル−2−ニトロビニリデンジアミン(一般名:ニテンピ
ラム)、5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアン
シュウ酸塩(一般名:チオシクラム)、1,3−ビス
(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)−プロパン塩酸塩(一般名:カルタップ)、2−イ
ソプロピルフェニル−N−メチルカーバメート(一般
名:イソプロカルブ)、1−ナフチル−N−メチルカー
バメート(一般名:カルバリル)、2−セコンダリーブ
チルフェニル−N−メチルカーバメート(一般名:BP
MC)、2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカー
バメート(一般名:PHC)、O,O−ジプロピル−O
−4−メチルチオフェニルホスフェート(一般名:プロ
パホス)、2−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)ビニルジメチルホスフェート(一般名:ジメチルビ
ンホス)、O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバ
モイルメチル)ジチオホスフェート(一般名:ジメトエ
ート)、3−(ジメトキシホスフィニルオキシ)−N−
メチル−シス−クロトンアミド(一般名:モノクロトホ
ス)、3−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−2−
シアノイミノチアゾリジン(一般名:チアクロプリ
ド)、1−(2−クロロ−5−チアゾリルメチル)−3
−メチル−2−ニトログアニジン(TI 435)、
等。
【0016】殺菌活性化合物:メチル N−(2−メト
キシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL−ア
ラニナート(一般名:メタラキシル)、3−アリルオキ
シ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシ
ド(一般名:プロベナゾール)、5−メチル−1,2,
4−トリアゾロ[3,4−b]ベンチアゾール(一般
名:トリシクラゾール)、1,2,5,6−テトラヒド
ロピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(一
般名:ピロキロン)、O,O−ジイソプロピル−S−ベ
ンジルチオホスフェート(一般名:IBP)、等。
【0017】除草活性化合物:S−エチルヘキサヒドロ
−1H−アゼピン−1−カーボチオエート(一般名:モ
リネート)、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルア
ミノ)−s−トリアジン(一般名:シメトリン)、3−
イソプロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジアジノン−
(4)−2,2−ジオキシド(一般名:ベンタゾン)、
2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチルベンゾフラン−5
−イル エタンスルホナート(一般名:ベンフレセー
ト)、等。
【0018】農薬活性成分(B)の農薬粒剤における含
有量は、特に限定されるものではないが、一般には約
0.05〜約30重量%、好ましくは約0.1〜約25
重量%とすることができる。
【0019】農薬活性成分(A)と農薬活性成分(B)
との混合物の具体的な例としては、例えば、カルプロパ
ミド(農薬活性成分(A))と、イミダクロプリド、ニ
テンピラム、チオシクラム、カルタップ、イソプロカル
ブ、カルバリル、BPMC、PHC、プロパホス、ジメ
チルビンホス、ジメトエート及びモノクロトホス等から
選ばれる農薬活性成分(B)との混合物;ベンフラカル
ブ(農薬活性成分(A))と、メタラキシル、プロベナ
ゾール、トリシクラゾール、ピロキロン、IBP等から
選ばれる農薬活性成分(B)との混合物;ベンスルフロ
ンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロ
ン、シクロスルファムロン又はアジムスルフロン(農薬
活性成分(A))と、モリネート、シメトリン、ベンタ
ゾン、ベンフレセート等から選ばれる農薬活性成分
(B)との混合物が挙げられる。
【0020】本発明の農薬粒剤は、前記の如き農薬活性
成分、アルコール型ワックス及び担体、を含有し、さら
に必要に応じて、界面活性剤、結合剤、分解防止剤、安
定剤、防腐剤、着色剤等の添加剤を適宜配合することが
できる。
【0021】本発明の農薬粒剤において使用されるアル
コール型ワックスは、ワックスの特殊な酸化反応により
得られるアルコールリッチなワックスであり、炭化水素
(CnH2n+2)、脂肪族アルコール(CnH2n+1OH)、ケトン
(CnH2n+1COCnH2n+1)、酸(CnH2n+1COOH)及びエステ
ル(CnH2n+1COOCnH2n+1)(式中、nは1以上の整数を
表わす)の混合物からなる。具体的には、酸化ワックス
(軟化点:74℃(融点)、密度:100℃で0.82
6g/cm3、酸価:11mgKOH/g、商品名:L
UVAX−0321、日本精蝋(株)社製)を例示する
ことができる。
【0022】該アルコール型ワックスの農薬粒剤におけ
る含有量は、特に限定されるものではないが、一般には
約3〜約20重量%、好ましくは約4〜約11重量%と
することができる。
【0023】本発明の農薬粒剤において使用される担体
の具体例としては下記のものが例示することができる
が、これらのみに限定されるものでない。例えば、クレ
ー、カオリン、セリサイト、ジークライト、タルク、酸
性白土、炭酸カルシウム、ケイソウ土、ゼオライト等の
鉱物質微粉;トウモロコシ澱粉等の有機物質;合成ケイ
酸アルミニウム塩等の無機物質が挙げられ、中でも、ク
レー、タルク、炭酸カルシウムが好適である。
【0024】該担体の農薬粒剤における含有量は、特に
限定されるものではないが、一般には約50〜約95重
量%、好ましくは約60〜約90重量%とすることがで
きる。
【0025】本発明の農薬粒剤において使用される界面
活性剤の具体例としては下記のものを例示することがで
きるが、これらのみに限定されるものでない。
【0026】陰イオン界面活性剤の例としては、硫酸ア
ルキル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸、ポリ
オキシエチレンベンジル(もしくはスチリル)フェニル
エーテル硫酸又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー硫酸のナトリウム、カルシウム
又はアンモニウム塩;スルホン酸アルキル、ジアルキル
スルホサクシネート、アルキルベンゼンスルホン酸、モ
ノ−もしくはジ−アルキルナフタレンスルホン酸、ナフ
タレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、リグニンス
ルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルスルホン酸又はポリオキシエチレンアルキルエーテル
スルホサクシネートのナトリウム、カルシウム、アンモ
ニウム又はアルカノールアミン塩;ポリオキシエチレン
アルキルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレン
モノ−もしくはジ−アルキルフェニルエーテルホスフェ
ート、ポリオキシエチレンベンジル(もしくはスチリ
ル)フェニルエーテルホスフェート、又はポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーホスフ
ェートのナトリウム又はカルシウム塩等を挙げることが
できる、また、非イオン界面活性剤の例としては、ポリ
オキシエチレン アルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ン アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマ
ー、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロッ
クポリマーアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レン ベンジル(又はスチリル)フェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリ
マーベンジル(もしくはスチリル)フェニルエーテル、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンカスターオイルエーテル等を挙
げることができる。中でも、陰イオン界面活性剤とし
て、リグニンスルホン酸、ジアルキルスルホサクシネー
ト及びアルキルベンゼンスルホ酸の塩、非イオン界面活
性剤として、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テルが好適である。
【0027】本発明の農薬粒剤においては、上記の界面
活性剤はそれぞれ単独で使用することができ、あるいは
2種以上組合わせて用いることもできる。
【0028】該界面活性剤の農薬粒剤における含有量
は、特に限定されるものではないが、一般には約0〜約
10重量%、好ましくは約0〜約5重量%とすることが
できる。
【0029】本発明の農薬粒剤において使用される結合
剤の具体例として下記のものを例示することができる
が、これらのみに限定されるものでない。例えば、可溶
性デンプン、カルボキシメチルデンプン、デキストリン
等のデンプン系天然物;アルギン酸ナトリウム、アラビ
アガム、ゼラチン、カゼイン等の天然物質;メチルセル
ロースなどのセルロース誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共
重合体;ポリアクリルアミド;アクリル酸、メタクリル
酸もしくはこれらのエステルもしくは塩の重合体または
それらの共重合体;ポリエチレングリコール、ポリエチ
レンオキシド;アクリル酸エステル、塩化ビニル、酢酸
ビニルおよびスチレンなどの重合体もしくはそれらの共
重合体のエマルジョン;エチレンと酢酸ビニルとの共重
合体のエマルジョン;酢酸ビニルとアクリル酸エステル
との共重合体のエマルジョン等が挙げられ、中でも、ポ
リビニルアルコール、デキストリン、ポリビニルピロリ
ドン、ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重
合体が好適である。
【0030】該結合剤の農薬粒剤における含有量は、特
に限定されるものではないが、一般には約0〜約20重
量%、好ましくは約0〜約10重量%とすることができ
る。
【0031】本発明の農薬粒剤は、一般に、粒径が0.
3mm〜1.7mmの範囲内となるような大きさにする
ことができる。
【0032】本発明の農薬粒剤は、通常の押し出し造粒
法によって調製することができる。例えば、以上に述べ
た農薬粒剤の構成成分を水と共に混合混練した後、押し
出し造粒機を用いて造粒することによって製造すること
ができる。練合の際用いる水の量は、全重量に対して通
常5〜30%、好ましくは10〜25%の範囲内とする
ことができる。
【0033】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明の範囲はこれらのみに限定される
ものではない。
【0034】
【実施例】なお、実施例中、%は重量%を示し、アルコ
ール型ワックスは酸化ワックス(LUVAX−032
1)である。
【0035】製剤例1 ベンフラカルブ 5.0% アルコール型ワックス 5.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% クレー 84.5% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0036】製剤例2 ベンフラカルブ 5.0% アルコール型ワックス 7.5% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% タルク 82.0% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0037】製剤例3 カルプロパミド 4.0% アルコール型ワックス 10.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0% ポリビニルアルコール 2.0% クレー 80.0% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0038】製剤例4 ベンスルフロンメチル 0.75% アルコール型ワックス 5.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.0% 炭酸カルシウム 89.25% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0039】製剤例5 カルプロパミド 4.0% アルコール型ワックス 7.5% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.5% アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0% ポリビニルピロリドン 5.0% クレー 79.0% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0040】製剤例6 カルプロパミド 4.0% アルコール型ワックス 7.5% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% クレー 83.0% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0041】製剤例7 カルプロパミド 4.0% イミダクロプリド 2.0% アルコール型ワックス 5.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% クレー 83.5% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0042】製剤例8 ベンフラカルブ 5.0% トリシクラゾール 4.0% アルコール型ワックス 7.5% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% クレー 78.0% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0043】比較製剤例1 カルプロパミド 4.0% リグニンスルホン酸ナトリウム 2.0% ジオクチルスルホサクシネートナトリウム 1.0% ビニルアルコール−ビニルアルキルエーテル共重合体 2.5% クレー 90.5% 計 100% 上記、成分を混合した後、水を加えて混練する。それを
押出し造粒機を用いて押出し成形した後、流動層乾燥器
で乾燥し、整粒し粒剤を得た。
【0044】[試験例]試験例1 (溶出試験) ポット(19×28×8cm)に水1500mlを入れ
た。比較製剤例1及び製剤例6の各製剤を150mg量
り取り、各ポット中に投じた。投入の1、2、3、5、
7、9、11、14日後に水の一部を採取し、高速液体
クロマトグラフィーにより溶出したカルプロパミドの濃
度を測定した。その結果を下記第1表に示す。
【0045】
【表1】
【0046】第1表に示すごとく、比較製剤例1のカル
プロパミドの溶出は、経過日数5日後で1.02ppm
であるのに対し、本発明の製剤例6では、0.51pp
mであって、カルプロパミドの溶出を抑えることができ
ることがわかる。
【0047】
【発明の効果】農薬粒剤において、アルコール型ワック
スを使用することにより、農薬活性成分の溶出を効果的
に抑制することができる。したがって、本発明は、薬
害、魚毒の軽減、残効性の付与等を目的とする農薬粒剤
に対して極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/12 A01N 43/12 A 43/32 43/32 43/40 101 43/40 101C 43/50 43/50 Q 43/56 43/56 C D 43/70 43/70 43/78 43/78 B E 43/80 103 43/80 103 43/828 43/88 105 43/88 105 43/90 102 43/90 102 104 104 47/12 Z 47/12 47/16 B 47/16 47/22 G 47/22 Z 47/24 C 47/24 A 47/36 101E 47/36 101 47/44 47/44 57/12 G 53/12 D 57/12 57/14 H D 57/14 43/82 102 53/00 510

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール型ワックスを含有することを
    特徴とする溶出制御された農薬粒剤。
  2. 【請求項2】 アルコール型ワックスが、炭化水素(Cn
    H2n+2)、脂肪族アルコール(CnH2n+1OH)、ケトン(Cn
    H2n+1COCnH2n+1)、酸(CnH2n+1COOH)及びエステル(C
    nH2n+1COOCnH2n+1)(式中、nは1以上の整数を表わ
    す)の混合物である請求項1に記載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】 農薬活性成分として、チフルザミド、カ
    ルプロパミド、フルトラニル、ジクロシメット、アシベ
    ンゾラール−S−メチル、フィプロニル、ベンフラカル
    ブ、カルボスルファン、フラチオカルブ、ベンスルフロ
    ンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロ
    ン、シクロスルファムロン及びアジムスルフロンよりな
    る群から選ばれる1種又は2種以上の農薬活性成分
    (A)を含有する請求項1に記載の農薬粒剤。
  4. 【請求項4】 農薬活性成分として、農薬活性成分
    (A)と、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロ
    プリド、TI 435、チオシクラム、カルタップ、イ
    ソプロカルブ、カルバリル、BPMC、PHC、プロパ
    ホス、ジメチルビンホス、ジメトエート、モノクロトホ
    ス、メタラキシル、プロベナゾール、トリシクラゾー
    ル、ピロキロン、IBP、フラメトピル、モリネート、
    シメトリン、ベンタゾン及びベンフレセートよりなる群
    から選ばれる1種又は2種以上の農薬活性成分(B)と
    の混合物を含有する請求項1に記載の農薬粒剤。
  5. 【請求項5】 農薬活性成分、アルコール型ワックス及
    び担体を、水及び必要に応じてさらに、界面活性剤、結
    合剤等の添加剤と共に混合混練し、押し出し造粒するこ
    とを特徴とする溶出制御された農薬粒剤の製造方法。
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