JPH11292006A - フラップ折込装置 - Google Patents

フラップ折込装置

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JPH11292006A
JPH11292006A JP9130798A JP9130798A JPH11292006A JP H11292006 A JPH11292006 A JP H11292006A JP 9130798 A JP9130798 A JP 9130798A JP 9130798 A JP9130798 A JP 9130798A JP H11292006 A JPH11292006 A JP H11292006A
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JP
Japan
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flap
folded
flaps
folding
pressing piece
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JP9130798A
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English (en)
Inventor
Takeo Sugimoto
建男 杉本
Yoshio Kitano
美雄 北野
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OM Ltd
Original Assignee
OM Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外フラップの折込を高速化すること。 【解決手段】 矩形筒状のカートン(8) の内フラップ(8
1)(82)を押圧片(11)(12)によって内側に折り込んだ後
に、内フラップ(81)(82)を挟んで相互に対向する一対の
外フラップ(83)(84)を折り込んで内フラップ(81)(82)に
重ね合わせるフラップ折込装置において、内フラップ(8
1)(82)を折込状態に保持した押圧片(11)(12)を、外フラ
ップ折込時の外フラップ(83)(84)先端縁の各々の移動軌
跡(P1)(P2)の境界部に配置すると共に、押圧片(11)(12)
に於ける外フラップ相互の間隔方向の幅を、折込状態の
外フラップ(83)(84)先端縁間に介在される幅に設定した
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フラップ折込装
置、特に、カートンの内フラップ及び外フラップを折り
込むフラップ折込装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のフラップ折込装置で折
り込まれるカートン(8) の斜視図であり、図13は、図
12のカートン(8) のXIIIーXIII断面図であ
る。図12に示すように、カートン(8) は、矩形筒状に
形成されており、その両端の各々には、相互に対向する
一対の内フラップと、これら内フラップを挟んで相互に
対向する一対の外フラップと、が備えられている。
【0003】そして、図12に示す従来のフラップ折込
装置による内フラップ及び外フラップの折込について、
カートン(8) の一方側の内フラップ(81)(82)及び外フラ
ップ(83)(84)を例にして説明する。このものでは、先
ず、内フラップ(81)(82)は、第1押圧片(91)(92)によっ
て、図12の二点鎖線の状態から約90°各々折り込ま
れて、同図の実線の状態となる。
【0004】この後、外フラップ(83)(84)は、第2押圧
片(93)(94)によって図12の実線の状態から所定角度
(例えば、40〜60°)各々折り込まれて図13の状
態となり、第2押圧片(93)(94)の折込動作が停止又は減
速される。この状態では、内フラップ(81)(82)が第1押
圧片(91)(92)に加えて外フラップ(83)(84)でも抑えられ
ており、この状態で、第1押圧片(91)(92)が図12及び
図13の二点鎖線に示す初期位置まで復帰する。これに
よって、第1押圧片(91)(92)が外フラップ(83)(84)間か
ら脱出したものとなる。
【0005】更にこの後、第2押圧片(93)(94)によって
外フラップ(83)(84)が更に折り込まれて、最終的に、こ
れら外フラップ(83)(84)が内フラップ(81)(82)に重ね合
わされたものとなる。このものでは、外フラップ(83)(8
4)の折込の初期に於いて、内フラップ(81)(82)が第1押
圧片(91)(92)で抑えられているから、これら外フラップ
(83)(84)の折込がスムーズとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このもので
は、第2押圧片(93)(94)による外フラップ(83)(84)の折
込動作を途中で停止又は減速させて外フラップ(83)(84)
間から第1押圧片(91)(92)を脱出させなければならない
から、外フラップ(83)(84)の折込を高速化できないとい
う問題があった。
【0007】本発明は、外フラップの折込を高速化する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『矩形筒状のカート
ンの内フラップを押圧片によって内側に折り込んだ後
に、前記内フラップを挟んで相互に対向する一対の外フ
ラップの各々を折り込んで前記内フラップに重ね合わせ
るフラップ折込装置において、前記内フラップを折込状
態に保持した前記押圧片を、前記外フラップ折込時の前
記外フラップ先端縁の各々の移動軌跡の境界部に配置す
ると共に、前記押圧片に於ける前記外フラップ相互の間
隔方向の幅を、折込状態の前記外フラップ先端縁間に介
在される幅に設定したことを特徴とする』ものである。
【0009】このものでは、押圧片によって内フラップ
が折り込まれた後に外フラップの各々が折り込まれる
が、この外フラップ折込に際して、内フラップを折込状
態に保持した押圧片は、外フラップ折込時の外フラップ
先端縁の各々の移動軌跡の境界部に配置されている。し
かも、この押圧片の前記幅は、折込状態の外フラップ先
端縁間に介在される幅に設定されている。従って、押圧
片で内フラップを折込状態に保持したままで、外フラッ
プの各々を折り込んで内フラップに重ね合わせることが
できる。つまり、外フラップ折込の途中で押圧片を外フ
ラップ間から脱出させる必要がない。
【0010】尚、内フラップの『折込状態』は、内フラ
ップが折り込まれているかぎり、途中位置まで折り込ま
れた状態でも最終位置まで折り込まれた状態でもよい。
又、外フラップの『折込状態』は、外フラップが折り込
まれているかぎり、途中位置まで折り込まれた状態でも
最終位置まで折り込まれた状態でもよい。更に、押圧片
の前記幅が折込状態の外フラップ先端縁間に介在される
幅に設定されるものであるかぎり、外フラップ先端縁の
各々に対して押圧片が接しても接しなくてもよい。
【0011】又、押圧片は、その回動により内フラップ
を折り込むものでも、その他の移動により内フラップを
折り込むものでもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明では、上記したように、押圧片で
内フラップを折込状態に保持したままで外フラップの各
々を折り込んで内フラップに重ね合わせることができ、
外フラップ折込の途中で押圧片を外フラップ間から脱出
させる必要がないから、外フラップ折込を高速化でき
る。
【0013】[その他] [a項]上記した発明に於いて、『前記押圧片によって
前記内フラップが途中位置まで折り込まれた状態に維持
し、その後に前記外フラップの各々が最終位置まで折り
込まれることによって前記内フラップが最終位置まで折
り込まれる』ものでもよい。
【0014】このものでは、押圧片によって内フラップ
が途中位置まで折り込まれた状態に維持されるから、こ
の押圧片が外フラップ先端縁の各々の移動軌跡の境界部
に配置され且つ折込状態の外フラップ先端縁間に介在さ
れたものとなる。そして、この後、外フラップの各々が
最終位置まで折り込まれることによって内フラップが最
終位置まで折り込まれて、外フラップの各々が内フラッ
プに重ね合わされたものとなる。
【0015】尚、押圧片によって内フラップが途中位置
まで折り込まれるかぎり、押圧片によって内フラップが
最終位置の近傍位置まで折り込まれるものでもよい。 [b項]上記した発明に於いて、『前記押圧片は、前記
内フラップ表面に対して直立する板状に形成され、前記
押圧片により前記内フラップが最終位置まで折り込まれ
た後に前記外フラップの各々が最終位置まで折り込ま
れ、前記押圧片の厚さは、前記最終位置まで折り込まれ
た外フラップ先端縁間に強制介入される程度に設定され
る』ものでもよい。
【0016】このものでは、押圧片により内フラップが
最終位置まで折り込まれた後に外フラップの各々が最終
位置まで折り込まれて内フラップに重ね合わされること
によって、外フラップ先端縁間に押圧片が強制介入され
る。従って、この押圧片が外フラップ先端縁の各々の移
動軌跡の境界部に配置され且つ折込状態の外フラップ先
端縁間に介在されたものとなる。
【0017】[c項]上記した発明に於いて、『前記押
圧片は、折込前の前記内フラップに当接して前記内フラ
ップを折り込む折込部と、前記折込部で折り込まれた前
記内フラップに当接して前記内フラップを更に折り込み
前記折込状態に維持する本体部と、を備え、前記折込部
の前記間隔方向の幅が前記本体部の前記間隔方向の幅よ
りも大きい』ものでもよい。
【0018】このものでは、内フラップは、先ず、折込
部が当接して折り込まれた後に、本体部が当接して更に
折り込まれて上記折込状態に維持される。そして、本体
部の上記間隔方向の幅は、折込状態の外フラップ先端縁
間に介在させる為に比較的小さいものとなるが、この幅
よりも大きい幅の折込部が折込前の内フラップに当接す
る。従って、内フラップ折込の初期に於いて、内フラッ
プがその基端縁で折り曲げられ、内フラップ折込がスム
ーズとなる。
【0019】尚、押圧片としては、折込部と本体部とを
別体として各々折込動作させるものでも、折込部と本体
部とを一体として折込動作させるものでもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態のフラップ折込装置によるカートン(8) のフラップの
折込工程の説明斜視図であり、図2は、図1のカートン
(8) のIIーII断面図である。尚、図2では、第2押
圧片(13)(14)を断面としていない。
【0021】又、図3は、折り畳まれた状態のカートン
(8) の斜視図であり、図4は、矩形筒状に成形された状
態のカートン(8) の斜視図である。更に、図5は、フラ
ップ折込後のカートン(8) の斜視図である。 *カートン(8) について* カートン(8) は、段ボール紙よりなり、当初、図3のよ
うに扁平に折り畳まれている。そして、このカートン
(8) を箱体に成形する際、カートン(8) は、先ず、前記
した折畳状態から図4のような矩形筒状に成形される。
【0022】この状態のカートン(8) の両端部の各々に
は、相互に対向する一対の内フラップと、これら内フラ
ップを挟んで相互に対向する一対の外フラップと、が備
えられている。 *フラップ折込装置について* 以下、これらフラップを折り込む為のフラップ折込装置
について、図4に示すカートン(8) の一方側の内フラッ
プ(81)(82)及び外フラップ(83)(84)の折込を例にして説
明する。
【0023】このフラップ折込装置には、図1に示すよ
うに、内フラップ(81)(82)を内側に各々折り込む為の一
対の第1押圧片(11)(12)と、外フラップ(83)(84)を内側
に各々折り込む為の一対の第2押圧片(13)(14)と、が備
えられている。又、図示していないが、第1押圧片(11)
(12)を折込駆動する為の第1駆動装置と、第2押圧片(1
3)(14)を折込駆動する為の第2駆動装置と、これら駆動
装置の各々を制御する為の制御回路と、が備えられてい
る。
【0024】第1押圧片(11)(12)は、内フラップ(81)(8
2)の表面に対して各々直立状態に接する板状であって、
内フラップ(81)(82)の基端側から先端側に沿って延びて
いる。そして、これら第1押圧片(11)(12)に於ける内フ
ラップ(81)(82)の基端側の端部には、これら第1押圧片
(11)(12)の主体部を支持し且つ上記第1駆動装置により
回転駆動される支持部(11a)(12a)が備えられている。こ
れら支持部(11a)(12a)を中心とした第1押圧片(11)(12)
の回動によって内フラップ(81)(82)が折り込まれる。
【0025】第2押圧片(13)(14)は、外フラップ(83)(8
4)の表面に対してその一面が接する板状であって、外フ
ラップ(83)(84)の基端側から先端側に沿って延びてい
る。そして、これら第2押圧片(13)(14)に於ける外フラ
ップ(83)(84)の基端側の端部には、これら第2押圧片(1
3)(14)の主体部を支持し且つ上記第2駆動装置により回
転駆動される支持部(13a)(14a)が備えられている。これ
ら支持部(13a)(14a)を中心とした第2押圧片(13)(14)の
回動によって外フラップ(83)(84)が折り込まれる。
【0026】尚、このフラップ折込装置は、上記制御回
路による第1駆動装置及び第2駆動装置の制御によっ
て、第1押圧片(11)(12)及び第2押圧片(13)(14)が後述
のフラップ折込動作を実行する。 *フラップ折込装置の折込動作について* このものでは、先ず、第1押圧片(11)(12)によって内フ
ラップ(81)(82)が図1の実線及び図2の二点鎖線のよう
に最終位置の近傍位置まで折り込まれ、この折込状態が
第1押圧片(11)(12)によって維持される。
【0027】この後、第2押圧片(13)(14)によって外フ
ラップ(83)(84)が図1の実線及び図2の二点鎖線の状態
から最終位置まで折り込まれて図2の実線の状態とな
る。これら外フラップ(83)(84)の折込によって内フラッ
プ(81)(82)が最終位置まで折り込まれて、これら外フラ
ップ(83)(84)と内フラップ(81)(82)とが重ね合わされた
ものとなる。
【0028】この重合せ状態で、外フラップ(83)(84)が
カートン(8) のその他の部分に固定される。この固定の
為の構成としては、内フラップ(81)(82)の外面又は外フ
ラップ(83)(84)の内面に予め糊を付着させておき、外フ
ラップ折込によって外フラップ(83)(84)を内フラップ(8
1)(82)に糊付けするものでも、前記重合せ状態の外フラ
ップ(83)(84)をカートン(8) のその他の部分に対してテ
ープで貼り合わせるものでも、前記重合せ状態の外フラ
ップ(83)(84)を内フラップ(81)(82)に対して金具で固定
してもよい。
【0029】この固定後に、第1押圧片(11)(12)及び第
2押圧片(13)(14)が折込動作前の初期位置に復帰する。
尚、このものでは、内フラップ(81)(82)は、折り込まれ
た状態でその先端縁相互間に隙間があく同一の大きさに
設定され、外フラップ(83)(84)は、折り込まれて内フラ
ップ(81)(82)に重ね合わされた状態でその先端縁が相互
に当接する同一の大きさに形成されている。
【0030】このものでは、図2に示すように、第1押
圧片(11)(12)によって内フラップ(81)(82)が最終位置の
近傍位置まで折り込まれた状態に維持されて、第1押圧
片(11)(12)が最終位置の内フラップ(81)(82)に対して間
隔(A) をあけて位置しているから、これら第1押圧片(1
1)(12)は、外フラップ折込時に外フラップ(83)(84)の先
端縁の移動軌跡(P1)(P2)の境界部に配置され且つ折込状
態の外フラップ(83)(84)の先端縁間に介在されたものと
なる。
【0031】従って、第1押圧片(11)(12)で内フラップ
(81)(82)を折込状態に保持したままで、外フラップ(83)
(84)を折り込んで内フラップに重ね合わせることができ
る。つまり、外フラップ(83)(84)の折込の途中で第1押
圧片(11)(12)を外フラップ(83)(84)間から脱出させる必
要がない。従って、外フラップ(83)(84)の折込を高速化
できる。
【0032】尚、第1押圧片(11)(12)としては、できる
かぎり薄肉のものが好ましい。上記した間隔(A) を小さ
くして外フラップ(83)(84)の折込をスムーズにできるか
らである。又、内フラップ(81)(82)に向って先細りとな
る断面形状を有するものでもよい。更に、外フラップ折
込時に外フラップ(83)(84)の先端縁に接しても接しなく
てもよい。[他の実施の形態] .上記の実施の形態では、外フラップ(83)(84)は、内
フラップ(81)(82)への重合せ状態でその先端縁が相互に
当接する大きさに形成されているが、これを、前記重合
せ状態で外フラップ(83)(84)の先端縁相互間に隙間が形
成される構成として上記と同様のフラップ折込動作を実
行してもよい。
【0033】又、外フラップ(83)(84)を同一の大きさと
したが、これら外フラップ(83)(84)の内の一方が他方に
比べて大きい構成としてもよい。 .上記の実施の形態では、第1押圧片(11)(12)によっ
て内フラップ(81)(82)が最終位置の近傍位置まで折り込
まれる構成としたが、内フラップ(81)(82)が折込の途中
位置まで折り込まれる構成であるかぎり、前記近傍位置
よりも手前の位置まで折り込まれる構成としてもよい。
【0034】.図6は、本願発明の他の実施の形態に
於けるフラップ折込装置による外フラップ折込時のカー
トン(8) の断面図である。上記の実施の形態では、第1
押圧片(11)(12)が最終位置まで折り込まれた外フラップ
(83)(84)間に介在されない構成としたが、これを、外フ
ラップ(83)(84)間に介在される構成としてもよい。
【0035】この場合、同図に示すように、第1押圧片
(11)(12)は、内フラップ(81)(82)の表面に対して直立す
る板状に形成され、第1押圧片(11)(12)により内フラッ
プ(81)(82)が最終位置まで折り込まれた後に外フラップ
(83)(84)の各々が最終位置まで折り込まれ、第1押圧片
(11)(12)の厚さは、前記最終位置まで折り込まれた外フ
ラップ(83)(84)の先端縁間に強制介入される程度に設定
されている。従って、この第1押圧片(11)(12)が移動軌
跡(P1)(P2)の境界部に配置され且つ外フラップ折込時の
外フラップ(83)(84)の先端縁間に介在されたものとな
る。
【0036】そして、外フラップ(83)(84)を、例えば、
図6の点線に示すように、内フラップ(81)(82)への重合
せ状態でその先端縁が相互に当接する大きさとした場
合、外フラップ(83)(84)の先端縁間に第1押圧片(11)(1
2)が強制介入された状態では、第1押圧片(11)(12)によ
って、外フラップ(83)(84)が同図の実線の状態まで相互
に離反するようにカートン(8) が変形する。
【0037】尚、第1押圧片(11)(12)としては、上記の
実施の形態と同様、できるかぎり薄肉のものが好まし
い。カートン(8) の変形を抑えて外フラップ(83)(84)の
折込をスムーズにできるからである。 .図7は、本願発明の更に他の実施の形態に於けるフ
ラップ折込装置による内フラップ折込時のカートン(8)
の平面図であり、図8は、図7のフラップ折込装置によ
る内フラップ折込終了時のVIIIーVIII断面図で
あり、図9は、内フラップ折込時のカートン(8) の一部
を示す斜視図である。
【0038】上記の実施の形態では、内フラップ折込の
為の第1押圧片の支持部(回動支点)を内フラップ(81)
(82)の基端側端部の近傍に設けたが、これを、図7及び
図8に示すように、折込前の内フラップ(81)(82)の先端
部近くに設けた構成としてもよい。尚、第2押圧片は、
図示していないが、第1押圧と同様に配置できる。この
フラップ折込装置では、図7に示すように、内フラップ
折込の為の第1押圧片(2a)(2b)は、上記した第1押圧片
(11)(12)と同様の構成の本体部(21)(22)と、これら本体
部(21)(22)に一体化された折込部(23)(24)と、を備えて
いる。
【0039】折込部(23)(24)は、本体部(21)(22)から内
フラップ(81)(82)側に突出しており、図8に示すよう
に、これら折込部(23)(24)に於ける外フラップ(83)(84)
相互の間隔方向の幅(M1)は、本体部(21)(22)に於ける前
記間隔方向の幅(M2)よりも大幅に大きく設定されてい
る。そして、これら第1押圧片(2a)(2b)の回動によっ
て、折込前の内フラップ(81)(82)の先端部に折込部(23)
(24)が当接して内フラップ(81)(82)を少し折り込んだ後
に、内フラップ(81)(82)の基端部に本体部(21)(22)が当
接して内フラップ(81)(82)を更に折り込んで上記した折
込状態に維持するように、これら各部が構成されてい
る。
【0040】このものでは、内フラップ(81)(82)を前記
折込状態に維持する本体部(21)(22)の幅(M2)は、上記し
た折込状態の外フラップ(83)(84)の先端縁間に介在させ
る為に比較的小さいものとなるが、この幅(M2)よりも大
きい幅(M1)の折込部(23)(24)が折込前の内フラップ(81)
(82)に当接するから、内フラップ折込の初期に於いて、
内フラップ(81)(82)がその基端縁(801)(802)で折り曲げ
られ易い。
【0041】つまり、内フラップ折込の初期において、
第1押圧片(2a)(2b)から内フラップ(81)(82)に作用する
力が上記間隔方向に分散されるから、内フラップ(81)(8
2)及びその基端側に続く部分が図9の二点鎖線のような
基端縁(801)(802)に交わる線を境にして「く」字状に変
形するような不都合が生じない。従って、このもので
は、内フラップ折込がスムーズとなる。
【0042】特に、第1押圧片(2a)(2b)が高速動作する
場合、この効果が顕著なものとなる。又、第1押圧片(2
a)(2b)が折込前の内フラップ(81)(82)に当接する際のこ
れら両者間の角度θが大きい場合も、この効果が顕著な
ものとなる。 .図10は、本願発明の更に他の実施の形態に於ける
フラップ折込装置による内フラップ折込時のカートン
(8) の平面図であり、図11は、図10のフラップ折込
装置による内フラップ折込終了時のXIーXI断面図で
ある。
【0043】図7のものと同様にして内フラップ(81)(8
2)を折り込む第1押圧片として、図10に示すものがあ
る。同図に示す第1押圧片(3a)(3b)は、その一端が回動
可能に支持されたブロック状の折込部(33)(34)と、これ
ら折込部(33)(34)の他端に連設された板状の本体部(31)
(32)と、からなる。そして、図11に示すように、これ
ら折込部(33)(34)の上記間隔方向の幅(R1)は、本体部(3
1)(32)の前記間隔方向の幅(M2)よりも大幅に大きく設定
されている。
【0044】このものでも、第1押圧片(3a)(3b)の回動
によって折込前の内フラップ(81)(82)の先端部に折込部
(33)(34)が当接して内フラップ(81)(82)を少し折り込ん
だ後に、内フラップ(81)(82)の基端部に本体部(31)(32)
が当接して内フラップ(81)(82)を更に折り込み上記した
折込状態に維持する構成となっている。このものでも、
図7のものと同様の効果を奏する。
【0045】尚、図7に示すものでも図10に示すもの
でも、第1押圧片は、折込部と本体部とが一体である
が、これら両者を別体として各々折込動作させる構成と
してもよい。 .以上説明した何れのものでも、第1押圧片の回動に
より内フラップ(81)(82)を折り込む構成としたが、これ
を、その他の移動動作によって折り込む構成としてもよ
く、その移動経路は、直線状であっても曲線状であって
もよい。第2押圧片についても同様である。
【0046】.上記の実施の形態では、カートン(8)
の一方側に内フラップが一対備えられる構成としたが、
これを、前記一方側に1つの内フラップが備えられる構
成としてもよい。この場合、第1押圧片は1つでよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態のフラップ折込装置によ
るカートン(8) のフラップの折込工程の説明斜視図
【図2】図1のカートン(8) のIIーII断面図
【図3】折り畳まれた状態のカートン(8) の斜視図
【図4】矩形筒状に成形された状態のカートン(8) の斜
視図
【図5】フラップ折込後のカートン(8) の斜視図
【図6】本願発明の他の実施の形態に於けるフラップ折
込装置による折込時のカートン(8) の断面図
【図7】本願発明の更に他の実施の形態に於けるフラッ
プ折込装置による内フラップ折込時のカートン(8) の平
面図
【図8】図7のフラップ折込装置による内フラップ折込
終了時のVIIIーVIII断面図
【図9】内フラップ折込時のカートン(8) の一部を示す
斜視図
【図10】本願発明の更に他の実施の形態に於けるフラ
ップ折込装置による内フラップ折込時のカートン(8) の
平面図
【図11】図10のフラップ折込装置による内フラップ
折込終了時のXIーXI断面図
【図12】従来のフラップ折込装置で折り込まれるカー
トン(8) の斜視図
【図13】図12のカートン(8) のXIIIーXIII
断面図
【符号の説明】
(11)(12)・・・第1押圧片 (13)(14)・・・第2押圧片 (8) ・・・カートン (81)(82)・・・内フラップ (83)(84)・・・外フラップ (P1)(P2)・・・移動軌跡

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形筒状のカートンの内フラップを押圧
    片によって内側に折り込んだ後に、前記内フラップを挟
    んで相互に対向する一対の外フラップの各々を折り込ん
    で前記内フラップに重ね合わせるフラップ折込装置にお
    いて、 前記内フラップを折込状態に保持した前記押圧片を、前
    記外フラップ折込時の前記外フラップ先端縁の各々の移
    動軌跡の境界部に配置すると共に、前記押圧片に於ける
    前記外フラップ相互の間隔方向の幅を、折込状態の前記
    外フラップ先端縁間に介在される幅に設定したことを特
    徴とするフラップ折込装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧片によって前記内フラップが途
    中位置まで折り込まれた状態に維持し、その後に前記外
    フラップの各々が最終位置まで折り込まれることによっ
    て前記内フラップが最終位置まで折り込まれる請求項1
    に記載のフラップ折込装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧片は、前記内フラップ表面に対
    して直立する板状に形成され、前記押圧片により前記内
    フラップが最終位置まで折り込まれた後に前記外フラッ
    プの各々が最終位置まで折り込まれ、前記押圧片の厚さ
    は、前記最終位置まで折り込まれた外フラップ先端縁間
    に強制介入される程度に設定される請求項1に記載のフ
    ラップ折込装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧片は、折込前の前記内フラップ
    に当接して前記内フラップを折り込む折込部と、前記折
    込部で折り込まれた前記内フラップに当接して前記内フ
    ラップを更に折り込み前記折込状態に維持する本体部
    と、を備え、前記折込部の前記間隔方向の幅が前記本体
    部の前記間隔方向の幅よりも大きい請求項1に記載のフ
    ラップ折込装置。
  5. 【請求項5】 前記内フラップは、相互に対向して一対
    備えられ、前記押圧片は、前記一対の内フラップに対応
    して一対備えられる請求項1〜4の何れかに記載のフラ
    ップ折込装置。
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