JPH11291795A - 歯車式変速機の自動変速制御方法 - Google Patents

歯車式変速機の自動変速制御方法

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JPH11291795A
JPH11291795A JP10116028A JP11602898A JPH11291795A JP H11291795 A JPH11291795 A JP H11291795A JP 10116028 A JP10116028 A JP 10116028A JP 11602898 A JP11602898 A JP 11602898A JP H11291795 A JPH11291795 A JP H11291795A
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JP
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clutch
gear
speed
actuator
shift
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JP10116028A
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English (en)
Inventor
Eiji Takeyama
英司 武山
Toshio Imao
利男 今尾
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速が軽操作力で短時間に完了できる歯車式
変速機の自動変速制御方法の提供を目的とする。 【構成】 アクセルペダル操作による連動を一時的に解
除し、電子制御装置による制御になったスロットルアク
チュエータでエンジントルクをダウンさせ、クラッチア
クチュエータでクラッチを遮断し、セレクトシフトアク
チュエータで現行変速段の変速ギヤの噛み合いを解除し
て中立状態とし、クラッチアクチュエータでクラッチを
接続すると同時に、スロットルアクチュエータでエンジ
ン回転数を加減し、エンジンと連動する入力軸回転数が
目標同期回転数の許容範囲内になるように調節した後、
再度クラッチアクチュエータでクラッチを遮断し、セレ
クトシフトアクチュエータで目標変速段の変速ギヤの噛
み合いに締結し、クラッチアクチュエータでクラッチを
接続すると同時に、電子制御装置による制御を解除し、
アクセルペダル操作による連動になったスロットルアク
チュエータによってスロットル開度が作動するように制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯車式変速機の自動
変速制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】エンジンの動力を変速機に
伝達するクラッチを断続するクラッチアクチュエータ
と、変速機をギヤシフトするセレクト,シフトアクチュ
エータと、スロットル開度を開閉するスロットルアクチ
ュエータとを備えて、自動車の歯車式変速機を自動変速
制御する装置が存在し、このような装置において、従来
では、出力軸上に変速ギヤと同期装置を有する変速機を
搭載した自動車が、例えば第4速で走行中に、急加速す
るためにアクセルペダルをいっぱいに踏み込むと、図4
のステップS1のように、第2速にダウンシフトするよ
うに電子制御装置が目標変速段を指令し、ステップS2
でアクセルペダル操作による連動を一時的に解除し、電
子制御装置による制御になったスロットルアクチュエー
タによって、エンジンのスロットル開度を戻してアイド
ル運転状態とし、次にステップS3においてクラッチア
クチュエータがクラッチを遮断し、次にステップS4に
おいてセレクト,シフトアクチュエータがギヤシフトに
よって第4速の変速ギヤの噛み合いを解除して中立状態
とし、引続き目標の第2速の同期装置を作動させ、第2
速のギヤに噛み合わせて、ステップS5においてクラッ
チアクチュエータによりクラッチを接続し、ステップS
6において電子制御装置による制御を解除し、アクセル
ペダル操作による連動になったスロットルアクチュエー
タによってスロットル開度が作動されるように制御して
いた。
【0003】しかし、図4のフローチャートで示すよう
な従来の制御では、クラッチを遮断して第4速の変速ギ
ヤから第2速の変速ギヤに変速させる際に、変速機の入
力軸と出力軸の回転数は慣性によって直前の第4速の変
速ギヤの噛み合い締結時の状態を維持しており、出力軸
上で空転する第2速の変速ギヤの回転数は変速比の相違
によって出力軸の回転数よりも著しく遅いので、出力軸
と出力軸上で空転する第2速の変速ギヤとが同期して噛
み合いを締結するためには、相当の操作力と同期時間を
要し、操作感と関連部品の耐久性が許容できない場合は
同期装置の容量を大きくして変速時間の短縮を図る必要
があった。また、クラッチに電磁パウダークラッチが使
用されている場合は、電磁パウダークラッチを構成する
ローターの慣性能率が乾式単板式クラッチのディスクよ
りも大きいため、クラッチが遮断し変速ギヤが中立状態
における入力軸上の慣性能率も大きくなり、さらに同期
装置の容量を大きくする必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、変速ギヤの同期装置を
廃止したり小容量化することができて、変速時間を短縮
できる歯車式変速機の自動変速制御方法を提供せんこと
を目的とし、その第1の要旨は、エンジンの動力を歯車
式変速機に伝達するクラッチを断続するクラッチアクチ
ュエータと、前記歯車式変速機をギヤシフトするセレク
ト,シフトアクチュエータと、スロットル開度を開閉す
るスロットルアクチュエータとによって電子制御装置を
介して前記歯車式変速機を自動変速制御する方法であっ
て、前記歯車式変速機の出力軸上または入力軸上の何れ
かに設けた現行変速段の変速ギヤから目標変速段の変速
ギヤに変速しようとする時に、前記出力軸回転数と目標
変速段の変速比から、前記出力軸上または入力軸上で空
転する目標変速段の変速ギヤの回転数と、前記出力軸回
転数または入力軸回転数とが同期するために必要な入力
軸上に換算した目標同期回転数を算出し、アクセルペダ
ル操作による連動を一時的に解除し、電子制御装置によ
る制御になった前記スロットルアクチュエータによって
スロットル開度を任意の値に開閉してエンジントルクを
ダウンさせてクラッチ遮断時にエンジンの吹き上がりを
無くすると同時に、前記クラッチアクチュエータによっ
てクラッチを遮断し、前記セレクト,シフトアクチュエ
ータによって前記現行変速段の変速ギヤの噛み合いを出
力軸または入力軸から解除して中立状態とし、次に、前
記クラッチアクチュエータによってクラッチを接続する
と同時に、前記スロットルアクチュエータによってスロ
ットル開度を任意の値に開閉してエンジン回転数を加減
し、前記エンジンと連動する入力軸回転数が前記目標同
期回転数の許容範囲内になるように調節した後、再度前
記クラッチアクチュエータによってクラッチを遮断し、
前記セレクト,シフトアクチュエータによって前記目標
変速段の変速ギヤの噛み合いを同期装置を介して前記出
力軸または入力軸に締結し、前記クラッチアクチュエー
タによってクラッチを接続すると同時に、前記電子制御
装置による制御を解除し、前記アクセルペダル操作によ
る連動になった前記スロットルアクチュエータによって
前記スロットル開度が作動されるように制御したことで
ある。また、第2の要旨は、前記クラッチとクラッチア
クチュエーターとが一体に形成された電磁パウダークラ
ッチを備えていることである。また、第3の要旨は、前
記変速ギヤの同期装置を、全変速段または一部の変速段
で廃止したことである。また、第4の要旨は、前記自動
変速制御方法は、低変速段に変速しようとする時のみに
実施し、高変速段に変速しようとする時には実施しない
ことである。また、第5の要旨は、前記スロットル開度
の任意の値が、1回目は、エンジンが無負荷アイドル回
転になるスロットル開度値であり、2回目は、予め電子
制御装置に記憶した無負荷時のスロットル開度・エンジ
ン回転数線図を基準に、無負荷時のエンジン回転数を前
記目標同期回転数と同一にするように算出されたスロッ
トル開度値であることである。また、第6の要旨は、予
め電子制御装置に記憶した走行性能曲線と、エンジン性
能曲線と、スロットル開度・エンジン回転数線図を基準
に、前記クラッチを遮断した瞬間にエンジンの吹き上が
りが許容できる負荷を有するエンジンの回転数が前記目
標同期回転数の許容範囲内になるように、前記スロット
ル開度を設定し、前記クラッチを遮断した瞬間にエンジ
ン回転数が前記目標同期回転数の許容範囲内に入り、前
記変速ギヤの噛み合いを中立状態にして前記クラッチを
接続した瞬間に、エンジン回転と連動する前記入力軸が
前記目標同期回転数の許容範囲内に入って、前記入力軸
に連動する前記目標変速段の変速ギヤと相手軸とが略同
期した状態で前記セレクト,シフトアクチュエータを作
動させて同期装置を介して両者が噛み合い締結すること
である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、図1において、自動車の各部材の連繋状態
をブロック図で示すと、エンジン1の動力を断続するク
ラッチ2の下流には歯車式変速機が設けられ、この歯車
式変速機の入力軸3と出力軸4間には変速ギヤ5と同期
装置6が組込まれており、また、歯車式変速機の下流側
には減速機7を介し車輪8が連繋されている。前記エン
ジン1のスロットル開度20を開閉するためにスロット
ルアクチュエータ9が設けられており、このスロットル
アクチュエータ9はアクセルペダル22の操作に連動し
たり、変速の場合などではアクセルペダル22の操作に
連動しないで、電子制御装置19を介して制御されるも
のである。
【0006】また、エンジン1のスロットル開度20を
検出するスロットル開度センサ13からの信号が電子制
御装置19に入力されており、また、エンジン回転セン
サ12からの信号が電子制御装置19に入力されてい
る。また、前記クラッチ2を断続操作するクラッチアク
チュエータ10が設けられ、クラッチのストロークを検
出するクラッチストロークセンサ14の信号が電子制御
装置19に入力されている。また、前記歯車式変速機の
入力軸3の回転数を検出する入力軸回転センサ15から
の信号が電子制御装置19に入力されている。また、前
記変速ギヤ5及び同期装置6をギヤシフトするためのセ
レクト,シフトアクチュエータ11が設けられており、
シフトストロークセンサ16及びセレクト角度センサ1
7からの信号が電子制御装置19に入力されている。ま
た、出力軸4の回転数を検出する出力軸回転センサ18
からの信号も電子制御装置19に入力されている。
【0007】電子制御装置19内にはスロットル開度・
エンジン回転数線図が記憶格納されており、また、走行
性能曲線とかエンジン性能曲線等のデータが記憶されて
おり、前記各センサ12,13,14,15,16,1
7,18からの入力信号に基づき歯車式変速機の入力軸
目標同期回転数と同許容回転数を算出するための算出式
が記憶されており、また、変速段と変速時期の選択プロ
グラムが記憶されている。さらに歯車式変速機の各変速
段の変速比とか入力軸目標同期回転数の許容回転数割合
が記憶されている。
【0008】このような構成において、具体的には図2
〜図3に亘って示すようなフローチャートに基づく制御
が電子制御装置19で行われる。即ち、例えば自動車が
第4速で走行中に急加速するためにアクセルペダルをい
っぱいに踏み込んで第2速にシフトダウンする場合、ス
テップS1で、電子制御装置19から目標の第2速へダ
ウンシフトするような指令が出されると、ステップS2
において、前記エンジン回転センサ12からの信号、ス
ロットル開度センサ13からの信号、前記入力軸回転セ
ンサ15からの信号、及び前記出力軸回転センサ18か
らの信号を読み込んで、歯車式変速機の出力軸4上に設
けられた目標変速段(第2速)の変速ギヤに変速する時
に、ステップS3において、出力軸回転数と目標変速段
の変速比から入力軸上に換算した目標同期回転数を算出
し、ステップS4において、アクセルペダル22操作に
よる連動を一時的に解除し、電子制御装置19による制
御になった前記スロットルアクチュエータ9を介してエ
ンジンのスロットル開度20を一旦戻し、エンジントル
クをダウンさせて、ステップS5において、クラッチア
クチュエータ10を作動させてクラッチ2を遮断し、さ
らにステップS6で、前記セレクト,シフトアクチュエ
ータ11を作動させて変速機内の変速ギヤを中立にし、
次にステップS7において、クラッチアクチュエータ1
0を作動させてクラッチ2を接続し、ステップS8にお
いて、スロットルアクチュエータ9を作動させて、スロ
ットル開度20を開いてエンジンの回転数を加減し、入
力軸3の回転数を目標同期回転数の許容範囲内になるよ
うにステップS9において調節すると、入力軸3と連動
して出力軸4上で空転する目標変速段の変速ギヤの回転
数は出力軸4の回転数に略同期するので、ステップS1
0において、スロットルアクチュエータ9を介してエン
ジンのスロットル開度20を一旦戻し、ステップS11
において、クラッチアクチュエータ10を介しクラッチ
2を遮断して、ステップS12で、セレクト,シフトア
クチュエータ11を介しギヤシフトして、同期装置6を
介して出力軸4と目標変速段の変速ギヤとの噛み合いを
締結し、ステップS13で、クラッチアクチュエータ1
0を介しクラッチ2を接続し、その後、ステップS14
において、電子制御装置19の制御による連動を解除
し、アクセルペダル22操作に連動するスロットルアク
チュエータ9を介してスロットル開度20を開閉するよ
うにする。
【0009】即ち、本例では、スロットルアクチュエー
タ9とクラッチアクチュエータ10とセレクト,シフト
アクチュエータ11を備えるとともに、エンジンと変速
機の入力軸と出力軸の各回転センサと、電子制御装置と
で構成する自動変速装置を自動変速制御するに当たり、
「ダブルクラッチ」と呼ばれている操作方法を採用して
制御するものであり、特に、ダウンシフト時に変速ギヤ
の同期容量不足による目標変速段への変速遅れを解消す
るために、「ダブルクラッチ」と呼ばれる制御方法によ
り、結果的に変速が軽操作力で短時間に完了できて、操
作感と関連部品の耐久性の両立化を満足できるように構
成したものである。
【0010】なお、前記クラッチ2が電磁パウダークラ
ッチである場合は、電磁パウダークラッチのローターの
慣性能率が大きいため、クラッチが遮断し、変速ギヤが
中立状態における入力軸3の慣性能率も大きくなるが、
前記した「ダブルクラッチ」制御を実施することによ
り、同期装置の容量を大きくすることなく短時間で変速
を完了させることができるものとなる。
【0011】なお、クラッチ2が乾式単板式クラッチの
場合は、クラッチが遮断し変速ギヤが中立状態における
入力軸3上の慣性能率が比較的小さいので、図2〜図3
に亘り示した「ダブルクラッチ」制御を実施すれば、変
速ギヤの同期装置6を廃止したり、小容量化することが
できるものとなる。
【0012】なお、歯車式変速機に同期装置6が備えら
れている場合には、ダウンシフト時のみ前述した「ダブ
ルクラッチ」制御を実施すれば良く、アップシフト時
は、クラッチが遮断し変速ギヤが中立状態である間に、
慣性能率の差によって入力軸3の回転数は出力軸4の回
転数よりも早く低下して、目標同期回転数に近づいて許
容範囲内に入るので、「ダブルクラッチ」制御を省略し
て、図4に示すような従来の制御で変速を実行すること
ができる。
【0013】なお、前記スロットルアクチュエータ9に
よるスロットル開度値は、1回目(ステップS4)では
エンジン1を無負荷アイドル回転になるスロットル開度
値にし、クラッチ2の遮断時にエンジンの吹き上がりを
完全に防止でき、2回目(ステップS8)では無負荷時
のスロットル開度・エンジン回転数線図を基準に、無負
荷時のエンジン回転数を目標同期回転数になるようにス
ロットル開度値を設定して、入力軸3の回転合わせ時に
は目標同期回転数の許容範囲内に容易に入れることがで
きるものとなる。
【0014】また、前記第1回目のスロットル開度値で
は全体の変速時間が長すぎる場合には、走行性能曲線と
エンジン性能曲線と、スロットル開度・エンジン回転数
線図を基準に、変速直前のエンジンの負荷と回転数と、
変速後のエンジンの負荷と回転数から算出した最適なス
ロットル開度値を選択して、クラッチ遮断時にエンジン
の吹き上がりを抑え、しかもクラッチ接続時にエンジン
のトルクが十分に作用するように構成して変速時間を短
縮させ、良好な運転性を実現させることができるものと
なる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、エンジンの動力を歯車式変速
機に伝達するクラッチを断続するクラッチアクチュエー
タと、前記歯車式変速機をギヤシフトするセレクト,シ
フトアクチュエータと、スロットル開度を開閉するスロ
ットルアクチュエータとによって電子制御装置を介して
前記歯車式変速機を自動変速制御する方法であって、前
記歯車式変速機の出力軸上または入力軸上の何れかに設
けた現行変速段の変速ギヤから目標変速段の変速ギヤに
変速しようとする時に、前記出力軸回転数と目標変速段
の変速比から、前記出力軸上または入力軸上で空転する
目標変速段の変速ギヤの回転数と、前記出力軸回転数ま
たは入力軸回転数とが同期するために必要な入力軸上に
換算した目標同期回転数を算出し、アクセルペダル操作
による連動を一時的に解除し、電子制御装置による制御
になった前記スロットルアクチュエータによってスロッ
トル開度を任意の値に開閉してエンジントルクをダウン
させてクラッチ遮断時にエンジンの吹き上がりを無くす
ると同時に、前記クラッチアクチュエータによってクラ
ッチを遮断し、前記セレクト,シフトアクチュエータに
よって前記現行変速段の変速ギヤの噛み合いを出力軸ま
たは入力軸から解除して中立状態とし、次に、前記クラ
ッチアクチュエータによってクラッチを接続すると同時
に、前記スロットルアクチュエータによってスロットル
開度を任意の値に開閉してエンジン回転数を加減し、前
記エンジンと連動する入力軸回転数が前記目標同期回転
数の許容範囲内になるように調節した後、再度前記クラ
ッチアクチュエータによってクラッチを遮断し、前記セ
レクト,シフトアクチュエータによって前記目標変速段
の変速ギヤの噛み合いを同期装置を介して前記出力軸ま
たは入力軸に締結し、前記クラッチアクチュエータによ
ってクラッチを接続すると同時に、前記電子制御装置に
よる制御を解除し、前記アクセルペダル操作による連動
になった前記スロットルアクチュエータによって前記ス
ロットル開度が作動されるように前記制御装置で制御す
ることにより、ダブルクラッチ制御を実施して、変速が
軽操作力で短時間に完了できて、操作感と部品の耐久性
の向上を図ることができる効果を有する。
【0016】また、前記クラッチとクラッチアクチュエ
ータとが一体に形成された電磁パウダークラッチを備え
ていることにより、変速ギヤの同期装置の容量を大きく
することなく、変速を軽操作力で短時間に完了させるこ
とができる効果を有する。
【0017】また、前記変速ギヤの同期装置を、全変速
段または一部の変速段で廃止したことにより、クラッチ
が乾式単板式クラッチの場合は、ダブルクラッチ制御を
実施することにより、変速ギヤの同期装置を廃止した
り、小容量化することができる効果を有する。
【0018】また、前記自動変速制御方法は、低変速段
に変速しようとする時のみに実施し、高変速段に変速し
ようとする時には実施しないことにより、同期装置を有
する変速機では、ダウンシフト時のみダブルクラッチ制
御を実施すれば良く、アップシフト時はダブルクラッチ
制御を省略して、従来の単純な制御で行うことができる
効果を有する。
【0019】また、前記スロットル開度の任意の値が、
1回目は、エンジンが無負荷アイドル回転になるスロッ
トル開度値であり、2回目は、予め電子制御装置に記憶
した無負荷時のスロットル開度・エンジン回転数線図を
基準に、無負荷時のエンジン回転数を前記目標同期回転
数と同一にするように算出されたスロットル開度値であ
ることにより、クラッチ遮断時にはエンジンの吹き上が
りを完全に防止でき、入力軸の回転合わせ時には目標同
期回転数の許容範囲内に容易に入れることができて、変
速を短時間に完了させることができる効果を有する。
【0020】また、予め電子制御装置に記憶した走行性
能曲線と、エンジン性能曲線と、スロットル開度・エン
ジン回転数線図を基準に、前記クラッチを遮断した瞬間
にエンジンの吹き上がりが許容できる負荷を有するエン
ジンの回転数が前記目標同期回転数の許容範囲内になる
ように、前記スロットル開度を設定し、前記クラッチを
遮断した瞬間にエンジン回転数が前記目標同期回転数の
許容範囲内に入り、前記変速ギヤの噛み合いを中立状態
にして前記クラッチを接続した瞬間に、エンジン回転と
連動する前記入力軸が前記目標同期回転数の許容範囲内
に入って、前記入力軸に連動する前記目標変速段の変速
ギヤと相手軸とが略同期した状態で前記セレクト,シフ
トアクチュエータを作動させて同期装置を介して両者が
噛み合い締結するように構成したことにより、クラッチ
遮断時にエンジンの吹き上がりを抑え、しかもクラッチ
接続時にエンジンのトルクが十分に作用するため、全体
の変速時間を短縮でき、良好な運転性能を実現すること
ができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の各部材の連繋状態を示すブロック図で
ある。
【図2】電子制御装置による変速制御を示すフローチャ
ート図である。
【図3】電子制御装置による変速制御を示すフローチャ
ート図である。
【図4】従来の変速制御を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クラッチ 3 入力軸 4 出力軸 5 変速ギヤ 6 同期装置 9 スロットルアクチュエータ 10 クラッチアクチュエータ 11 セレクト,シフトアクチュエータ 12 エンジン回転センサ 13 スロットル開度センサ 15 入力軸回転センサ 18 出力軸回転センサ 19 電子制御装置 20 スロットル開度(スロットルバルブ) 21 アクセルペダル開度センサ 22 アクセルペダル 23 車速センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力を歯車式変速機に伝達す
    るクラッチを断続するクラッチアクチュエータと、前記
    歯車式変速機をギヤシフトするセレクト,シフトアクチ
    ュエータと、スロットル開度を開閉するスロットルアク
    チュエータとによって電子制御装置を介して前記歯車式
    変速機を自動変速制御する方法であって、前記歯車式変
    速機の出力軸上または入力軸上の何れかに設けた現行変
    速段の変速ギヤから目標変速段の変速ギヤに変速しよう
    とする時に、前記出力軸回転数と目標変速段の変速比か
    ら、前記出力軸上または入力軸上で空転する目標変速段
    の変速ギヤの回転数と、前記出力軸回転数または入力軸
    回転数とが同期するために必要な入力軸上に換算した目
    標同期回転数を算出し、アクセルペダル操作による連動
    を一時的に解除し、電子制御装置による制御になった前
    記スロットルアクチュエータによってスロットル開度を
    任意の値に開閉してエンジントルクをダウンさせてクラ
    ッチ遮断時にエンジンの吹き上がりを無くすると同時
    に、前記クラッチアクチュエータによってクラッチを遮
    断し、前記セレクト,シフトアクチュエータによって前
    記現行変速段の変速ギヤの噛み合いを出力軸または入力
    軸から解除して中立状態とし、次に、前記クラッチアク
    チュエータによってクラッチを接続すると同時に、前記
    スロットルアクチュエータによってスロットル開度を任
    意の値に開閉してエンジン回転数を加減し、前記エンジ
    ンと連動する入力軸回転数が前記目標同期回転数の許容
    範囲内になるように調節した後、再度前記クラッチアク
    チュエータによってクラッチを遮断し、前記セレクト,
    シフトアクチュエータによって前記目標変速段の変速ギ
    ヤの噛み合いを同期装置を介して前記出力軸または入力
    軸に締結し、前記クラッチアクチュエータによってクラ
    ッチを接続すると同時に、前記電子制御装置による制御
    を解除し、前記アクセルペダル操作による連動になった
    前記スロットルアクチュエータによって前記スロットル
    開度が作動されることを特徴とする歯車式変速機の自動
    変速制御方法。
  2. 【請求項2】 前記クラッチとクラッチアクチュエータ
    とが一体に形成された電磁パウダークラッチであること
    を特徴とする請求項1に記載の歯車式変速機の自動変速
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記変速ギヤの同期装置を、全変速段ま
    たは一部の変速段で廃止したことを特徴とする請求項1
    に記載の歯車式変速機の自動変速制御方法。
  4. 【請求項4】 前記自動変速制御方法は、低変速段に変
    速しようとする時のみに実施し、高変速段に変速しよう
    とする時には実施しないことを特徴とする請求項1に記
    載の歯車式変速機の自動変速制御方法。
  5. 【請求項5】 前記スロットル開度の任意の値が、1回
    目は、エンジンが無負荷アイドル回転になるスロットル
    開度値であり、2回目は、予め電子制御装置に記憶した
    無負荷時のスロットル開度・エンジン回転数線図を基準
    に、無負荷時のエンジン回転数を前記目標同期回転数と
    同一にするように算出されたスロットル開度値であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の歯車式変速機の自動変
    速制御方法。
  6. 【請求項6】 予め電子制御装置に記憶した走行性能曲
    線と、エンジン性能曲線と、スロットル開度・エンジン
    回転数線図を基準に、前記クラッチを遮断した瞬間にエ
    ンジンの吹き上がりが許容できる負荷を有するエンジン
    の回転数が前記目標同期回転数の許容範囲内になるよう
    に、前記スロットル開度を設定し、前記クラッチを遮断
    した瞬間にエンジン回転数が前記目標同期回転数の許容
    範囲内に入り、前記変速ギヤの噛み合いを中立状態にし
    て前記クラッチを接続した瞬間に、エンジン回転と連動
    する前記入力軸が前記目標同期回転数の許容範囲内に入
    って、前記入力軸に連動する前記目標変速段の変速ギヤ
    と相手軸とが略同期した状態で前記セレクト,シフトア
    クチュエータを作動させて同期装置を介して両者が噛み
    合い締結するように構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の歯車式変速機の自動変速制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102008020956A1 (de) 2007-04-26 2008-10-30 Suzuki Motor Corp., Hamamatsu Fahrzeuggetriebesteuervorrichtung
KR20160059502A (ko) * 2014-11-18 2016-05-27 현대자동차주식회사 차량 구동계의 동력 차단시 발생하는 소음 저감 방법

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