JPH11291403A - 多層構造の軽量セラミックス吸音材及びその製造方法 - Google Patents

多層構造の軽量セラミックス吸音材及びその製造方法

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JPH11291403A
JPH11291403A JP9582398A JP9582398A JPH11291403A JP H11291403 A JPH11291403 A JP H11291403A JP 9582398 A JP9582398 A JP 9582398A JP 9582398 A JP9582398 A JP 9582398A JP H11291403 A JPH11291403 A JP H11291403A
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ceramic
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Hiroya Ishizuka
博弥 石塚
Youko Tagaya
揚子 多賀谷
Takeyoshi Takenouchi
武義 竹之内
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度及び軽量性に優れ、耐熱衝撃性に優れ、吸
音性能の高い多層構造の軽量セラミックス吸音材の提供 【解決手段】本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音
材は、少なくとも2層以上の多層構造の軽量セラミック
ス吸音材であって、第1層が気孔率60〜92%の繊維
強化セラミックス多孔体から成り、第2層が気孔率70
〜95%の同一マトリックス多孔体であり、該多孔体は
表面に向かって気孔径が小さくなる構造から成り、これ
らの各層の密度が異なるもので、ここで吸音材は、平均
10〜1000μmの連続気孔を有し、周波数1000
Hzで吸音率50%以上の吸音性能を有する。このよう
な吸音材は、ジェットエンジンの排気ノズルやガスター
ビンの排気ダクトに適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量かつ強度に優
れ、更に耐熱衝撃性及び吸音性能に非常に優れている多
層構造の軽量セラミックス吸音材及びその製造方法に関
わり、特にジェットエンジンの排気ノズルやガスタービ
ンの排気ダクトなどに用いる軽量セラミックス吸音材及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ジェットエンジンの排気ノズルな
どに用いるハニカム構造の吸音材が知られているが(図
4参照)、このハニカム構造の吸音材30は、耐熱合金
のハニカム、孔開き板及び背面板からなり、ヘルムホル
ツ共鳴器構造のリアクティブ型であり、媒体の運動に基
づく壁面摩擦、運動量による損失により音のエネルギー
を散逸させるものである。しかし、この耐熱合金からな
るハニカム構造の吸音材は、高温(例えば700〜80
0K以上)の排気ガスにより、孔開き板内部のハニカム
やその背面板が過熱されて損傷したり、大きく変形する
問題があった。
【0003】即ち、孔開き板は例えばステンレスやアル
ミニウムの金属板からなるので、過熱により損傷や熱変
形を受け、更にハニカムとのろう付け部が剥がれること
があった。また、この吸音構造では、吸音できる騒音の
帯域が狭く、ジェットエンジン等のような広帯域の騒音
(例えば100〜3000Hz以上)が十分に消音でき
ないという問題があった。
【0004】一方、多孔質層、繊維質層から成る吸音材
が知られており、例えば、特開昭61−143501
号、特開昭61−44102号、特開平6−42071
号、特開平6−247778号等の種々の吸音材が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−1435
01号の「多孔質吸音材の製造方法」及び特開昭61−
44102号の「軽量高強度吸音材」は、金属粒子を構
成材料とし、かつ残存する気孔率が20〜50%のもの
が開示されているが、これらの吸音材は、残存する気孔
率が20〜50%と低いため、耐熱強度が低くかつ比重
が大きく重量がかさむという問題がある。
【0006】また特開平6−42071号の「セラミッ
クス製吸音材」は、セラミックスを構成材料とするた
め、軽量で強度は高いが、ジェットエンジンの騒音域で
特に問題となる1000〜2000Hzでの吸音率が5
0〜60%弱に過ぎず、不十分であるという問題があ
る。更に特開平6−247778号の「傾斜配向した気
孔を持つ軽量セラミックス成形体及びその製造方法」で
は、気泡剤を加えて攪拌してセラミックス発泡スラリー
を型に流し込み、得られた成形体を焼成することによ
り、気孔径の傾斜した多孔体を得るものであるが、この
方法では、気孔率が高くなると、気孔同士の集合速度が
速くなり、気孔径の大きな多孔体になる。このような多
孔体は強度が低く、また吸音性能が不十分であり、ジェ
ットエンジンやガスタービンの排気に適用した場合には
高温ガスにより表面が過熱されると、複数のクラック進
展により破壊された吸音材の破片が飛散しやすいという
問題があった。
【0007】そこで、本発明者等は、前述した種々の問
題点を解決するために種々検討した結果、密度(又は気
泡径)をかえ、かつ多層構造とすることにより強度及び
軽量性に優れ、耐熱衝撃性に優れ、吸音性能の高い多層
構造の軽量セラミックス吸音材が得られ、また該吸音材
は、本発明の製造方法によって得られることを見出し、
この知見に基づいて本発明はなされたものである。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、強度及び軽量性に優れ、耐熱衝撃性に優
れ、吸音性能の高い多層構造の軽量セラミックス吸音材
及びその製造方法を提供することにある。また本発明が
解決しようとする第2の課題は、強度及び軽量性に優
れ、耐熱衝撃性に優れ、吸音性能の高く、したがってジ
ェットエンジンのガスジェットなどに耐えることができ
る多層構造の軽量セラミックス吸音材及びその製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の前述の第1の課
題は、以下の各発明によってそれぞれ達成される。
【0010】(1)少なくとも2層以上の多層構造の軽
量セラミックス吸音材であって、第1層が気孔率60〜
92%の繊維強化セラミックス多孔体から成り、第2層
が気孔率70〜95%の同一マトリックス多孔体であ
り、該多孔体は表面に向かって気孔径が小さくなる構造
から成り、これらの各層の密度が異なることを特徴とす
る多層構造の軽量セラミックス吸音材。 (2)第1項の吸音材は、平均10〜1000μmの連
続気孔を有し、周波数1000Hzで吸音率50%以上
の吸音性能を有することを特徴とする前記第1項に記載
の多層構造の軽量セラミックス吸音材。 (3)前記第1項又は第2項に記載の多層構造の軽量セ
ラミックス吸音材をジェットエンジンの排気ノズルに適
用したことを特徴とするジェットエンジン用排気ノズ
ル。 (4)前記第1項又は第2項に記載の多層構造の軽量セ
ラミックス吸音材をガスタービンの排気ダクトに適用し
たことを特徴とするガスタービン用排気ダクト。
【0011】(5)セラミックス粉粒体、無機質繊維、
分散剤、有機バインダー及び気泡剤を混合して発泡スラ
リーを形成し、該スラリーを型枠に流し込み、気孔同士
の集合による気孔径の増加制御を行いながら脱水乾燥し
て繊維強化セラミックス多孔体からなる第1層を形成
し、ついでこの表面を研磨した後に、該表面にセラミッ
クスからなる同一マトリックスで構成される発泡スラリ
ーを流し込んで、気孔同士の集合による気孔径の増加制
御を行いながら脱水乾燥してセラミックス多孔体からな
る第2層を形成することにより、2層構造を形成し、こ
の2層構造の多孔体を脱脂・焼成することを特徴とする
多層構造の軽量セラミックス吸音材の製造方法。 (6)前記第5項に記載の製造方法において、発泡スラ
リー層を順次流し込んで3層以上重ね合わせ、3層構造
以上の多孔体を形成することを特徴とする多層構造の軽
量セラミックス吸音材の製造方法。
【0012】前記第1項の多層構造の軽量セラミックス
吸音材は、第1層が気孔率60〜92%の繊維強化セラ
ミックス多孔体と第2層が気孔率70〜95%の同一マ
トリックス多孔体からなり、該多孔体は表面に向かって
気孔径が小さくなる構造から成り、これらの各層の密度
が異なることにより、強度及び耐熱衝撃性と軽量性を両
立させることができる。また繊維強化セラミックス多孔
体からなる第1層の厚みを薄くすることにより
【0013】前記第2項の多層構造の軽量セラミックス
吸音材は、平均10〜1000μmの連続気孔を有する
ことにより、周波数1000Hzで吸音率50%以上の
吸音性能を有するものである。また本発明の多層構造の
軽量セラミックス吸音材は、2層以上の多孔体からな
り、かつこれらの各層は同一マトリックスを有するか
ら、接合強度も高く、軽量で耐熱衝撃性に優れている。
また、1層目は気孔径が小さく、騒音の封じ込め効果が
得られることが実験により確認された。また、1層目は
繊維で強化しているので、より耐熱衝撃性を高めること
ができ、ガスジェットにも長時間耐え得る。
【0014】前記第3項において、前記第1項又は第2
項に記載の多層構造の軽量セラミックス吸音材は、前述
の如き強度(接合強度も含む)及び耐熱衝撃性と軽量性
を有するので、ジェットエンジンの排気ノズルに効果的
に適用することができる。また前記第4項において、前
記第1項又は第2項に記載の多層構造の軽量セラミック
ス吸音材は、前述の如き強度(接合強度も含む)及び耐
熱衝撃性と軽量性を有するので、ガスタービンの排気ダ
クトに適用することができる。
【0015】前記第5項の多層構造の軽量セラミックス
吸音材の製造方法は、セラミックス粉粒体、無機質繊
維、分散剤、有機バインダー及び気泡剤を混合して発泡
スラリーを形成し、該スラリーを型枠に流し込み、気孔
同士の集合による気孔径の増加制御を行いながら脱水乾
燥して繊維強化セラミックス多孔体からなる第1層を形
成し、ついでこの表面を研磨した後に、該表面にセラミ
ックスからなる同一マトリックスで構成される発泡スラ
リーを流し込んで、気孔同士の集合による気孔径の増加
制御を行いながら脱水乾燥してセラミックス多孔体から
なる第2層を形成することにより、2層構造を形成し、
この2層構造の多孔体を脱脂・焼成することにより、繊
維強化したセラミックス多孔体と同一マトリックスの多
孔体を一体化でき、型の材質や脱水乾燥を制御すること
により、気孔径を制御でき、更に第1層の表面を研摩す
ることにより、該表面を粗面としてアンカー効果をもた
せて層間の剥離を防止する。このようにして得られた多
層構造の軽量セラミックス吸音材は、強度及び耐熱衝撃
性と軽量性を両立させることができるという優れた効果
を奏するものである。
【0016】ここで、気孔同士の集合による気孔径の増
加制御を行う脱水乾燥する操作は、脱水乾燥温度により
気孔径を制御する方法であり、この温度を挙げて行くこ
とにより気孔を大きくすることができ、しがたって気孔
径の傾斜配向の制御ができる。この他、影響する因子
は、粉末の種類及び粒度、スラリーの粘度等が挙げられ
る。
【0017】前記第6項では、前記第5項に記載の製造
方法において、発泡スラリー層を順次流し込んで3層以
上重ね合わせ、3層構造以上の多孔体を形成することに
より、繊維強化したセラミックス多孔体と同一マトリッ
クスの多孔体を一体化でき、型の材質や脱水乾燥を制御
することにより、気孔径を制御でき、このようにして得
られた多層構造の軽量セラミックス吸音材は、3層構造
以上の多孔体が容易に得られ、強度及び耐熱衝撃性と軽
量性を両立させることができるという優れた効果を奏す
るものである。
【0018】
【発明の実施形態】以下に、本発明の多層構造の軽量セ
ラミックス吸音材の好ましい実施形態を図面を参照し
て、更に詳しく説明するが、本発明は、これらの実施形
態によって限定されるものではない。
【0019】図1は、本発明による多層構造の軽量セラ
ミックス吸音材を斜視図で示した模式的構成図である。
本発明の軽量セラミックス吸音材10は、繊維強化セラ
ミックス多孔体11と同一マトリックス多孔体12から
なる。この同一マトリックスとは、多孔体12のマトリ
ックスと繊維強化セラミックス多孔体11のマトリック
スとが同一である意味で用いている。
【0020】このようなマトリックス単相の多孔体12
は、気孔率70〜95%の多孔体であり、繊維強化セラ
ミックス多孔体に接する面の近傍では、平均50〜50
0μmの気孔径を有し、表面に向かって気孔径が小さく
なり、表面付近で平均20〜100μmの気孔径を持つ
傾斜配向した気孔が存在している。この構成により、強
度は向上し、局所的にクラックが発生しても、マトリッ
クス単相の多孔体12では気孔が傾斜配向されているの
で、このクラックの進展を遅らせることができ、更に表
層の繊維強化セラミックス多孔体11が存在するので、
これによりクラックの進展が阻止乃至抑制されるので、
熱衝撃による軽量セラミックス吸音材の剥離や表面のク
ラックが非常に少なく、優れた耐熱衝撃性と強度を得る
ことができる。
【0021】繊維強化セラミックス多孔体11は、マト
リックス単相の多孔体12の表面に成形・焼成時に一体
化されている。このように繊維強化セラミックス多孔体
11とマトリックス単相の多孔体12との合わせ面は同
一のマトリックスで形成されているから、焼成時の収縮
でも剥離は起きず、接合強度も高い。また繊維強化セラ
ミックス多孔体11からなる第1層の厚みを薄くするこ
とにより気孔の集合が抑制できるため強度が得やすく、
また収縮時に変形が可能なため剥離が生じ難い。したが
って、繊維強化セラミックス多孔体11の厚みは1〜1
0mmが好ましいが、より好ましくは2〜10mmであ
る。更に繊維強化セラミックス多孔体11には、平均粒
径50〜500μmの気孔を有しており、この層で騒音
の封じ込め効果が得られ、吸音率を向上させることがで
きる。また、この層はセラミックス繊維を含有すること
により強化されているので、耐熱衝撃性を更に高めるこ
とができ、高温のガスジェットに曝されても長時間耐え
ることができる。繊維強化セラミックス多孔体11の厚
さを1〜10mmとした場合には、軽量化、気孔の微細
化・均一化による強度の向上の点で好ましい。
【0022】繊維強化セラミックス多孔体11の気孔率
は60〜92%、好ましくは70〜95%、マトリック
ス単相12の気孔率は70〜95%、好ましくは80〜
95%が望ましい。また、繊維強化セラミックス多孔体
11からマトリックス単相多孔体12へ向かって、平均
粒径10〜2000μmの連続気孔、好ましくは50〜
500μmの連続気孔が存在することが好ましい。この
連続気孔は傾斜配向されている場合が好ましいが、傾斜
配向されていなくてもよい。
【0023】また、本発明の多層構造の軽量セラミック
ス吸音材の製造方法は、最初にセラミックススラリーの
調製を行う。酸化物系又は非酸化物系のセラミックス粉
末を原料として用い、該セラミックス粉粒体、無機質繊
維材料と分散剤、有機バインダー及び起泡剤を含有する
水溶液を混合して発泡スラリーを形成する。ついで、該
スラリーを型枠に流し込み、ついで気孔同士の集合によ
る気孔径の増加制御を行いながら、脱水乾燥することに
より第1層を形成する。ついで、第2層を第1層と同様
の方法で無機質繊維材料を添加せずに発泡スラリーを作
製した後、第1層の乾燥体表面を研摩(例えばエメリー
ペーパー等)した後、この研磨した上に流し込み、同様
に気孔径の増加制御を行いながら脱水乾燥し、脱型、焼
成することにより製造する。
【0024】前記のスラリー調製において、水の配合量
は、通常のセラミックス粉末原料100重量部に対して
25〜50重量部とするのが好ましい。水の配合量が、
25重量部未満の場合には、スラリー調製が不十分とな
り好ましくなく、50重量部を超えると水分が多すぎる
ために鋳込み後の固化に時間がかかりあまり望ましくな
い。
【0025】上記の製造方法において、酸化物系又は非
酸化物系のセラミックス粉末としては、この技術分野に
おいて通常用いられるもので、特に限定されるものでは
ないが、好ましいものでは、酸化物系セラミックスとし
ては、アルミナ、ムライト、マグネシア、ジルコニア等
が挙げられ、非酸化物系セラミックスとしては、炭化硅
素、窒化硅素、窒化アルミニウム等が挙げられる。
【0026】本発明に用いられる無機質繊維材料として
は、セラミックスの強度を増強しうるものであれば、特
に限定されないが、具体的には炭化硅素ウイスカー、窒
化硅素ウイスカー、炭化チタンウイスカー、マグネシア
ウイスカー、アルミナ系繊維、ジルコニア系繊維、炭化
硅素系繊維、ガラス繊維等が挙げられる。有機バインダ
ーとしては、この技術分野において通常用いられるもの
でよく、好ましくはポリビニルアルコール、アクリル系
樹脂、メチルセルロース等が挙げられる。上記において
起泡剤としては、発泡に際し、気孔の直径が10〜20
00μmになるものが好ましく、具体的には、蛋白質系
起泡剤、卵白及び界面活性剤を主成分とする起泡剤など
が好ましく用いられる。
【0027】この他前記スラリーには必要に応じて、常
法に従い公知の滑剤、分散剤、界面活性剤等の各種添加
物を加えても良い。分散剤としては、ポリカルボン酸ア
ンモニウム塩系分散剤(アニオン系分散剤)が代表的な
ものとして挙げられる。また界面活性剤としてはアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、高級アルキルアミノ酸等が例
示できる。また本発明では必要に応じて、常法に従い、
公知の増粘剤、糊剤等としては、例えばメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、サッカロース、糖蜜、キサ
ンタンガムなどがある。これらを添加することにより、
起泡の強度の向上を図り、起泡を安定化することができ
る。
【0028】本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音
材は、ジェットエンジンの排気ノズルやガスタービンの
排気ダクトなどに用いることができるが、具体的には、
図2に示される如きジェットエンジンの排気ノズルにお
いては、その内面に設置される。図2は、ジェットエン
ジンの排気ノズルの断面を示す斜視図である。ジェット
エンジンの排気ノズル1は、ミクサエジェクタ2から排
気ガスがノズル1に排出される構造となっており、この
ノズルの内面に本発明の多層構造の軽量セラミックス吸
音材3が設けられている。
【0029】また図3はガスタービンの排気ダクトを示
す斜視図である。図3において、排気ダクト4は、排出
口5付近に本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材
31、32、33が所定の間隔を開けて設けられてい
る。
【0030】(作用)本発明の多層構造の軽量セラミッ
クス吸音材において、第1層の気孔率60〜92%の繊
維強化セラミックス多孔体と第2層の気孔率70〜95
%の同一マトリックス多孔体からなり、これらの多孔体
は表面に向かって気孔径が小さくなる構造から成り、こ
れらの各層の密度が異なることにより、亀裂が発生した
場合でも隣接した第1層により亀裂が抑制される。した
がって、強度及び耐熱衝撃性と軽量性を両立させること
ができる。
【0031】本発明の吸音材は平均10〜2000μm
の連続気孔を有することにより、周波数1000Hzで
吸音率50%以上の吸音性能を有するものである。また
本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材は、2層以
上の多孔体からなり、かつこれらの各層は同一マトリッ
クスを有するから、接合強度も高く、軽量で耐熱衝撃性
に優れている。
【0032】また、本発明の多層構造の軽量セラミック
ス吸音材の製造方法において、発泡スラリーを型枠に流
し込み、ついで気孔同士の集合による気孔径の増加制御
を行いながら、脱水乾燥することにより、表面に向かっ
て気孔径が小さくなる傾斜配向した気孔が形成される。
【0033】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。
【0034】〔実施例1〕図1に示される多層構造の軽
量セラミックス吸音材を次の如くして製造した。第1層
は、原料としてアルミナ系セラミックス粉末(平均粒径
0.6μm)、無機質繊維材料として炭化珪素ウィスカ
ー(直径0.5μm、長さ15μm)を用いて、以下の
如く繊維強化軽量セラミックス多孔体11を作製した。
ポリカルボン酸アンモニウム塩系分散剤45g、アクリ
ルエマルジョン系バインダー28g,アニオン界面活性
剤系起泡剤45g、増粘剤4.2gを水に溶解した水溶
液に、アルミナ系セラミックス粉末1303g、炭化珪
素ウィスカー40gを添加し、容量5リットルの樹脂製
ポット中でボールミル混合することにより発泡スラリー
を得た。この発泡スラリーを型に流し込み、ついで温度
を5℃にして脱水乾燥し、気孔同士の集合による気孔径
の増加制御を行い、得られた成形体の表面をエメリーペ
ーパーで研磨した。
【0035】第2層も原料としてアルミナセラミックス
粉末(平均粒径0.6μm)を用い、以下の如く軽量セ
ラミックス多孔体12を作製した。ポリカルボン酸アン
モニウム塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系バ
インダー20g,アニオン界面活性剤系起泡剤40g、
増粘剤3gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セラミ
ックス粉末886gを添加し、容量5リットルの樹脂製
ポット中でボールミル混合することにより発泡スラリー
を得た。この発泡スラリーを第1層の上から型に流し込
み、第1層と同様に、温度を5℃にして脱水乾燥し、気
孔同士の集合による気孔径の増加制御を行った。得られ
た成形体の嵩密度は0.28g/cm3であった。この
多孔体の断面を観察すると、気孔はほぼ球体で、独立気
孔と連続気孔との混合体であり、主として連続気孔であ
った。
【0036】次に、脱型した多孔体を、1650℃で1
時間、窒素雰囲気焼成を行うことにより、本発明の多層
構造の軽量セラミックス吸音材10を得た。得られた多
孔体に大きな反りや割れは認められず、多孔体の破断面
を観察すると、表面付近は平均30μmの気孔があり、
各層の接合面には約20〜300μmの気孔があり、全
体の平均気孔径は100μmであった。得られた多孔体
の嵩比重は0.38g/cm3 、3点曲げ常温強度は
6.2MPaであった。無機質繊維材料の未添加試料よ
り、嵩密度に対する曲げ強度が高いものが得られたこと
が分かる。得られた結果を表1及び表2に示す。
【0037】〔実施例2〕第1層は、原料としてアルミ
ナ系セラミックス粉末(平均粒径0.6μm)、無機質
繊維材料として炭化珪素ウィスカー(直径0.5μm、
長さ15μm)を用いて、以下の如く繊維強化軽量セラ
ミックス多孔体11を作製した。ポリカルボン酸アンモ
ニウム塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系バイ
ンダー28g,アニオン界面活性剤系起泡剤45g、増
粘剤4.2gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セラ
ミックス粉末1200g、炭化珪素ウィスカー37gを
添加し、容量5リットルの樹脂製ポット中でボールミル
混合することにより発泡スラリーを得た。この発泡スラ
リーを型に流し込み、ついで温度を5℃にして脱水乾燥
し、気孔同士の集合による気孔径の増加制御を行った
後、得られた成形体の表面をエメリーペーパーで研磨し
た。
【0038】第2層も原料としてアルミナセラミックス
粉末(平均粒径0.6μm)を用いて、軽量セラミック
ス多孔体12を作製した。ポリカルボン酸アンモニウム
塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系バインダー
20g,アニオン界面活性剤系起泡剤40g、増粘剤3
gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セラミックス粉
末820gを添加し、容量5リットルの樹脂製ポット中
でボールミル混合することにより発泡スラリーを得た。
この発泡スラリーを第1層の上から型に流し込み、脱水
乾燥させた成形体の嵩密度は0.25g/cm3 であっ
た。この多孔体の断面を観察すると、気孔はほぼ球体
で、独立気孔と連続気孔との混合体であり、主として連
続気孔であった。
【0039】次に、脱型した二層が一体化された多孔体
を、1650℃で1時間、窒素雰囲気焼成を行うことに
より、本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材10
を得た。得られた多孔体に大きな反りや割れは認められ
ず、多孔体の破断面を観察すると、表面付近は平均30
μmの気孔があり、各層の接合面には約20〜400μ
mの気孔があり、全体の平均気孔径は120μmであっ
た。得られた多孔体の嵩比重は0.35g/cm3 、3
点曲げ常温強度は6.0MPaであった。無機質繊維材
料の未添加試料より嵩密度に対する曲げ強度が高いもの
が得られたことが分かる。得られた結果を表1及び表2
に示す。
【0040】〔比較例1〕実施例1と同様の方法及び配
合でアルミナ単相の多孔体を作製した。得られた結果を
表1及び表2に示すが、脱水乾燥させた多孔質からなる
成形体の嵩密度は0.25g/cm3 であった。またこ
の多孔体の断面を観察すると、気孔はほぼ球体で、独立
気孔と連続気孔との混合体であり、主として連続気孔で
あった。次に、脱型した多孔体を、1650℃で1時間
大気中焼成を行った。得られた多孔体の破断面を観察す
ると、裏面付近は気孔径が平均1500μm、表面付近
は気孔径が平均100μmの気孔を有していた。得られ
た多孔体の嵩比重は0.34g/cm3 、3点曲げ常温
強度は2.3MPaであった。
【0041】〔比較例2〕実施例1と同様の方法及び配
合で強化繊維添加多孔体を作製した。脱水乾燥させた多
孔体からなる成形体の嵩密度は0.32g/cm3 であ
った。またこの多孔体の断面を観察すると、気孔はほぼ
球体で、独立気孔と連続気孔との混合体であり、主とし
て連続気孔であった。次に、脱型した多孔体を、165
0℃で1時間、窒素雰囲気焼成を行った。得られた多孔
体の破断面を観察すると、裏面付近は気孔径が平均15
00μm、表面付近は気孔径が平均100μmの気孔を
有していた。得られた多孔体の嵩比重は0.43g/c
3 、3点曲げ常温強度は4.5MPaであった。得ら
れた結果を表1及び表2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】〔実施例3〕第1層は、原料としてアルミ
ナ系セラミックス粉末(平均粒径0.6μm)、無機質
繊維材料として炭化珪素ウィスカー(直径0.5μm、
長さ15μm)を用いて、以下の如く繊維強化軽量セラ
ミックス多孔体11を作製した。ポリカルボン酸アンモ
ニウム塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系バイ
ンダー28g,アニオン界面活性剤系起泡剤45g、増
粘剤4.2gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セラ
ミックス粉末1303g、炭化珪素ウィスカー40gを
添加し、容量5リットルの樹脂製ポット中でボールミル
混合することにより発泡スラリーを得た。この発泡スラ
リーを型に流し込み、ついで温度を5℃にして脱水乾燥
し、気孔同士の集合による気孔径の増加制御を行った
後、得られた成形体の表面をエメリーペーパーで研磨し
た。
【0045】第2層も原料としてアルミナセラミックス
粉末(平均粒径0.6μm)を用いて、以下の如く軽量
セラミックス多孔体12を作製した。ポリカルボン酸ア
ンモニウム塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系
バインダー20g,アニオン界面活性剤系起泡剤40
g、増粘剤3gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セ
ラミックス粉末886gを添加し、容量5リットルの樹
脂製ポット中でボールミル混合することにより発泡スラ
リーを得た。この発泡スラリーを第1層の上から型に流
し込み、第1層と同様に、温度を5℃にして脱水乾燥
し、気孔同士の集合による気孔径の増加制御を行った。
得られた成形体の嵩密度は0.28g/cm 3 であっ
た。この多孔体の断面を観察すると、気孔はほぼ球体
で、独立気孔と連続気孔との混合体であり、主として連
続気孔であった。ついで、この表面を第1層と同様にエ
メリーペーパーで研摩した。
【0046】第3層も原料としてアルミナセラミックス
粉末(平均粒径0.6μm)を用いて、以下の如く軽量
セラミックス多孔体12を作製した。ポリカルボン酸ア
ンモニウム塩系分散剤45g、アクリルエマルジョン系
バインダー20g,アニオン界面活性剤系起泡剤40
g、増粘剤3gを水に溶解した水溶液に、アルミナ系セ
ラミックス粉末820gを添加し、容量5リットルの樹
脂製ポット中でボールミル混合することにより発泡スラ
リーを得た。この発泡スラリーを第2層の上から型に流
し込み、同様に気孔同士の集合による気孔径の増加制御
を行いながら、脱水乾燥させた。得られた成形体の嵩密
度は0.26g/cm3 であった。この多孔体の断面を
観察すると、気孔はほぼ球体で、独立気孔と連続気孔と
の混合体であり、主として連続気孔であった。
【0047】次に、脱型した三層が一体化された多孔体
を、1650℃で1時間、窒素雰囲気焼成を行うことに
より、本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材を得
た。得られた吸音材に大きな反りや割れは認められなか
った。多孔体の破断面を観察すると、表面付近は平均3
0μmの気孔があり、各層の接合面には約20〜300
μmの気孔があり、全体の平均気孔径は80μmであっ
た。得られた多孔体の嵩比重は0.36g/cm(気孔
率90%)、3点曲げ常温強度は6.5MPaであっ
た。無機繊維材料の未添加試料より、嵩密度に対する曲
げ強度が高いものが得られたことがわかる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、第1層が気孔率60〜
92%の繊維強化セラミックス多孔体と第2層が気孔率
70〜95%の同一マトリックス多孔体からなり、該多
孔体は表面に向かって気孔径が小さくなる構造から成
り、これらの各層の密度が異なることにより、強度及び
耐熱衝撃性と軽量性を両立させることができる。
【0049】また本発明の多層構造の軽量セラミックス
吸音材は、周波数1000Hzで吸音率50%以上の吸
音性能を有するものである。また本発明の多層構造の軽
量セラミックス吸音材は、2層以上の多孔体からなり、
かつこれらの各層は同一マトリックスを有するから、接
合強度も高く、軽量で耐熱衝撃性に優れている。また、
1層目は繊維で強化しているので、より耐熱衝撃性を高
めることができ、ガスジェットにも長時間耐え得る。本
発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材は、ジェット
エンジンの排気ノズルやガスタービンの排気ダクトに効
果的に適用することができる。
【0050】本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音
材の製造方法によれば、繊維強化したセラミックス多孔
体と同一マトリックスの多孔体を一体化でき、型の材質
や脱水乾燥を制御することにより、気孔径を制御でき、
このようにして得られた多層構造の軽量セラミックス吸
音材は、強度及び耐熱衝撃性と軽量性を両立させること
ができるという優れた効果を奏するものである。また発
泡スラリー層を順次流し込んで3層以上重ね合わせ、3
層構造以上の多孔体を形成することにより、繊維強化し
たセラミックス多孔体と同一マトリックスの多孔体を一
体化でき、接合強度に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層構造の軽量セラミックス吸音材を
示す斜視図である。
【図2】ジェットエンジンの排気ノズルの断面を示す斜
視図である。
【図3】ガスタービンの排気ダクトを示す斜視図であ
る。
【図4】従来の吸音材を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 排気ノズル 2 ミクサエジェクタ 3、10、30、31、32、33 多層構造の軽量セ
ラミックス吸音材 4 排気ダクト 5 排気口 11 繊維強化セラミックス多孔体 12 同一マトリックス多孔体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層以上の多層構造の軽量セラ
    ミックス吸音材であって、第1層が気孔率60〜92%
    の繊維強化セラミックス多孔体から成り、第2層以上が
    気孔率70〜95%の同一マトリックス多孔体であり、
    該多孔体は表面に向かって気孔径が小さくなる構造から
    成り、これらの各層の密度が異なることを特徴とする多
    層構造の軽量セラミックス吸音材。
  2. 【請求項2】吸音材は平均10〜1000μmの連続気
    孔を有し、周波数1000Hzで吸音率50%以上の吸
    音性能を有することを特徴とする請求項1に記載の多層
    構造の軽量セラミックス吸音材。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の多層構造の
    軽量セラミックス吸音材をジェットエンジンの排気ノズ
    ルに適用したことを特徴とするジェットエンジン用排気
    ノズル。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載の多層構造の
    軽量セラミックス吸音材をガスタービンの排気ダクトに
    適用したことを特徴とするガスタービン用排気ダクト。
  5. 【請求項5】セラミックス粉粒体、無機質繊維、分散
    剤、有機バインダー及び気泡剤を混合して発泡スラリー
    を形成し、該スラリーを型枠に流し込み、気孔同士の集
    合による気孔径の増加制御を行いながら脱水乾燥して、
    繊維強化セラミックス多孔体からなる第1層を形成し、
    ついでこの表面を研磨した後に、該表面にセラミックス
    からなる同一マトリックスで構成される発泡スラリーを
    流し込んで、気孔同士の集合による気孔径の増加制御を
    行いながら脱水乾燥して、セラミックス多孔体からなる
    第2層を形成することにより、2層構造を形成し、この
    2層構造の多孔体を脱脂・焼成することを特徴とする多
    層構造の軽量セラミックス吸音材の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の製造方法において、発泡
    スラリー層を順次流し込んで3層以上重ね合わせ、3層
    構造以上の多孔体を形成することを特徴とする多層構造
    の軽量セラミックス吸音材の製造方法。
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