JPH11291361A - 曲り樹脂チュ―ブ及びその製造方法 - Google Patents

曲り樹脂チュ―ブ及びその製造方法

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JPH11291361A
JPH11291361A JP11014324A JP1432499A JPH11291361A JP H11291361 A JPH11291361 A JP H11291361A JP 11014324 A JP11014324 A JP 11014324A JP 1432499 A JP1432499 A JP 1432499A JP H11291361 A JPH11291361 A JP H11291361A
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JP
Japan
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bent
resin tube
eccentric
tube material
resin
Prior art date
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Application number
JP11014324A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Miyajima
敦夫 宮島
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ安価に製造でき、かつ流体の流れを
妨げない曲り樹脂チューブ及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂材料にて、押出したチュー
ブをブロー成形またはコルゲート成形により、一端から
他端に延びる一定長さのチューブ本体の少なくとも一部
に軸方向に延びる断面滑らかな円弧壁部14を備え、円
弧壁部の両側から偏心方向に山部13a及び谷部13b
が偏心して形成された偏心蛇腹領域12を有する樹脂チ
ューブ素材11を形成する(樹脂チューブ素材成形工
程)。樹脂チューブ素材の少なくとも偏心蛇腹領域を加
熱する(加熱工程)。加熱した状態の樹脂チューブ素材
の両端を封止し、樹脂チューブ素材の内部を加圧または
減圧することにより偏心蛇腹領域を曲げ変形せしめ曲げ
部を形成する(曲げ工程)。偏心蛇腹領域を曲げ変形せ
しめた状態に固化する(冷却工程)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向の少なくと
も一箇所に曲り部を有する曲り樹脂チューブ及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
曲り樹脂チューブの製造方法としては、ブロー成形によ
る型成形方法あるいは押出しチューブを曲げ加工するこ
とによる曲げ加工方法がある。ブロー成形にはダイレク
トブロー成形と三次元ブロー成形とがあるが、ダイレク
トブロー成形の場合、金型が複雑になり金型コストが高
くなると共に、チューブ内面のパーティング部分が凹凸
になり、チューブ内部を通過する流体の流れが妨げられ
るという問題がある。また、三次元ブロー成形の場合、
金型が複雑になり金型コストが高くなると共に、成形設
備も複雑であるため設備コストが高価になるという問題
がある。
【0003】一方、押出しチューブを曲げ加工する方法
では、曲げ型が必要になると共に、チューブの曲げ型へ
のセット−加熱−脱型といった曲げ加工のための複数の
工程が必要となり、製造コストが高くなるという問題が
ある。また、特に大径チューブの場合、曲げ部分を蛇腹
形状にしないと曲げ半径が制限されるが、蛇腹形状とす
ることにより、蛇腹部分においてチューブ内を流れる流
体の流路抵抗が大きくなり、流体の流れが妨げられると
いう問題がある。本発明は、上記した問題を解決しよう
とするもので、容易かつ安価に製造でき、かつ流体の流
れを妨げない曲り樹脂チューブ及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に記載の曲り樹脂チューブは、一端か
ら他端に延びる一定長さの樹脂製のチューブ本体の軸方
向の少なくとも一部に、軸方向に延びる断面滑らかな円
弧壁部を備え、かつ滑らかな円弧壁部の両側から偏心方
向に複数の山部及び谷部が交互にそれぞれ偏心して形成
された偏心蛇腹領域を備え、偏心蛇腹領域が、一定角度
に曲げられた曲り部に形成され、円弧壁部が拡張された
曲り部の外周壁部または円弧壁部が圧縮された曲り部の
内周壁部に構成されていることにある。
【0005】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、曲り樹脂チューブは、例えば偏心蛇腹領域を有
する直線状の樹脂チューブ素材をブロー成形またはコル
ゲート成形にて押出し形成し、少なくとも偏心蛇腹領域
を変形可能になるように加熱により軟化し、さらに、加
熱された樹脂チューブ素材の両端を封止して、樹脂チュ
ーブ素材を曲げ型を用いることなく自由な状態でその内
部を加圧または減圧して偏心蛇腹領域を自動的に曲管状
に曲げることができ、そのまま冷却固化することにより
得られる。すなわち、加圧したときは、偏心蛇腹領域に
おける山部及び谷部が形成された波形の部分が自然に広
げられて、偏心蛇腹領域が一定角度に曲げられた曲り部
に形成され、滑らかな円弧壁部が曲り部の内周壁部にな
る。他方、減圧したときは、偏心蛇腹領域の山部及び谷
部の形成された波形の部分が自然に重なり合って収縮
し、偏心蛇腹領域が一定角度に曲げられた曲り部に形成
され、円弧壁部が曲り部の外周壁部になる。ここで、曲
り部の角度は、山部の幅やチューブ本体の外周面からの
突出の程度、加圧減圧の程度を調節することにより変更
可能にである。
【0006】請求項1に記載の曲り樹脂チューブにおい
て、望ましくは偏心蛇腹領域を一定長さの樹脂製のチュ
ーブ本体の中間部に設けることができる(請求項2の発
明)。また、請求項1に記載の曲り樹脂チューブにおい
て、少なくとも一端を直筒部に形成することができ(請
求項3の発明)、この直筒部に相手部材の端部を挿入し
て、相手部材を曲り樹脂チューブに容易に接続すること
ができる。
【0007】また、請求項3に記載の曲り樹脂チューブ
において、山部の外径が直筒部の外径より大径に形成さ
れ、滑らかな円弧壁部が曲り部の外周壁部になるように
構成されていてもよい。これにより、曲り部の内周部分
において、曲り樹脂チューブの内側面が連続する谷部に
よって直筒部の内壁面とスムーズにつなげられる(請求
項4の発明)。
【0008】また、請求項3に記載の曲り樹脂チューブ
において、山部の外径が直筒部の外径より小径に形成さ
れ、滑らかな円弧壁部が曲り部の内周壁部になるように
構成されていてもよい。これにより、曲り部の外周部分
において、曲り樹脂チューブの内側面が滑らかに連続す
る山部及び谷部によって直筒部の内壁面とスムーズにつ
なげられる(請求項5の発明)。
【0009】また、上記請求項6の発明は、熱可塑性樹
脂材料にて、押出したチューブを型成形により、実質的
に軸方向一端から他端に直線状に延びる一定長さのチュ
ーブ本体の少なくとも一部に軸方向に延びる断面滑らか
な円弧壁部をもち、軸心に対して山部及び谷部が偏心し
た波形部が形成された偏心蛇腹領域を有する樹脂チュー
ブ素材を形成する樹脂チューブ素材成形工程と、樹脂チ
ューブ素材の少なくとも偏心蛇腹領域を加熱する加熱工
程と、加熱した状態の樹脂チューブ素材の両端を封止
し、樹脂チューブ素材の内部を加圧または減圧すること
により偏心蛇腹領域を曲げ変形せしめる曲げ工程と、偏
心蛇腹領域を曲げ変形せしめた状態に固化する冷却工程
とを順次経てなることにある。
【0010】上記のように請求項6に係る発明を構成し
たことにより、チューブ素材形成工程において、偏心蛇
腹領域を有する直線状の樹脂チューブ素材が、ブロー成
形またはコルゲート成形にて容易に形成され、加熱工程
において、樹脂チューブ素材の少なくとも偏心蛇腹領域
が加熱されて軟化し変形可能にされる。さらに、曲げ工
程において、加熱された樹脂チューブ素材の両端を封止
して、樹脂チューブ素材を曲げ型を用いることなく自由
な状態でその内部を加圧または減圧することにより、偏
心蛇腹領域が自動的に曲線状に曲げられる。
【0011】すなわち、加圧したときは、偏心蛇腹領域
の山部及び谷部が偏心した波形部が広げられて、偏心蛇
腹領域は広がりのない滑らかな円弧壁部を中心に曲管状
に曲げられる。また、減圧したときは、偏心蛇腹領域の
山部及び谷部が偏心した波形部が自然に重なり合って収
縮し、円弧壁部は収縮しないので、偏心蛇腹領域は円弧
壁部の軸直角径方向の対向位置を中心として曲管状に曲
げられる。ここで、曲りの角度については、偏心蛇腹領
域の幅やチューブ本体の外周面からの山部及び谷部の凹
凸の程度、加圧減圧の程度を適宜調節することにより変
更することができる。
【0012】さらに、曲げ工程で加圧または減圧により
曲げられた樹脂チューブ素材を、冷却工程において、加
圧または減圧されたままの状態で冷却することにより、
樹脂チューブ素材は曲管状に曲げられた状態で固化し、
所望の曲り樹脂チューブが得られる。
【0013】なお、請求項6において、樹脂チューブ素
材成形工程として、樹脂チューブ素材を分割外型を用い
たブロー成形により間欠的に成形することができる(請
求項7の発明)。
【0014】また、請求項6において、チューブを連続
的に押出し、押出した連続チューブを一定長さに切断
し、結果として偏心蛇腹領域が形成されているようにし
てもよい(請求項8の発明)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図11に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明の
第1の実施の形態を説明する図であり、図において、1
1がブロー成形法またはコルゲート成形法によって、予
め直に形成された一定長さの樹脂チューブ素材であり、
ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂等の熱
可塑性樹脂材料を用いて形成される。さらに詳しくは、
この樹脂チューブ素材11は、両端が直筒部に形成さ
れ、中間部に偏心蛇腹領域12が形成されている。この
偏心蛇腹領域12は、図2に示すように、断面滑らかな
円弧壁部14を有すると共に、円弧壁部14の両側から
偏心した山部13a(及び谷部13b)が延出して、軸
方向に山部13a及び谷部13bが交互に施された波形
部13を有している。
【0016】かかる樹脂チューブ素材11を用いて、図
5または図6に示すような曲り樹脂チューブ10Aを形
成することができる。まず、図5に示す曲り樹脂チュー
ブ10Aは、図3に示すように、予め樹脂チューブ素材
11の一端をゴム等で形成された封止栓21により封止
すると共に、他端を、他端から空気等の圧縮流体を供給
可能に貫通孔22aを有するゴム栓22にて封止し、し
かる後、このように両端を封止した樹脂チューブ素材1
1を、オーブン等の加熱炉(図示しない)内に投入し、
樹脂チューブ素材11が軟化するまで加熱した後、図4
に示すように、ゴム栓22の口元22bから貫通孔22
aを通じて樹脂チューブ素材11内に加圧空気を供給す
ることにより、偏心蛇腹領域12を曲り部15に湾曲さ
せることができる。すなわち、加熱された樹脂チューブ
素材11内に加圧空気を供給することにより、偏心蛇腹
領域12における波形部13の山部13a及び谷部13
bが拡張される一方、滑らかな円弧壁部14を圧縮し
て、本体10の中間部に曲り部15が形成される。従っ
て、この曲り部15は、円弧壁部14が曲り部15の滑
らかな内周壁部を形成し、波形部13が曲り部15の比
較的滑らかな外周壁部を形成することができ、このまま
冷却水にて冷却することにより固化し、図5に示すよう
な曲り樹脂チューブ10Aを製造することができる。
【0017】つぎに、図6に示す曲り樹脂10Aについ
て説明する。上記実施例では、図3において樹脂チュー
ブ素材11内に加圧空気を供給することにより、曲り部
15を形成するようにしたが、加圧空気に替え、樹脂チ
ューブ素材11内を貫通孔22aを通じて減圧すること
により、偏心蛇腹領域12における波形部13の山部1
3a及び谷部13bが圧縮される一方、滑らかな円弧壁
部14が拡張して、図6に示すように、上記実施例とは
反対に湾曲した曲り部15を形成することができ、この
まま冷却固化することにより、図6に示す曲り樹脂チュ
ーブ10Aを製造することができる。
【0018】以上に説明したように、本発明によれば、
ブロー成形法またはコルゲート成形法により形成された
直に延びた樹脂チューブ素材11を用いて、樹脂チュー
ブ素材11内を加圧または減圧することにより容易に曲
り部15を有する曲り樹脂チューブ10Aを製造するこ
とができる。
【0019】また、このように形成された曲り樹脂チュ
ーブ10Aは、曲り部15の波形部13及び円弧壁部1
4が比較的滑らかに拡張または収縮されるので、曲り部
15に生じる流体の流通抵抗を抑制することができる。
【0020】なお、曲り部については、1個所に限らず
複数箇所に設けることができ、かつ任意の形状の曲り部
とすることができる。例えば、図7に示す曲り樹脂チュ
ーブの場合、樹脂チューブ素材31のチューブ本体の軸
方向の2箇所に偏心蛇腹領域32,33を設けたもので
ある。この樹脂チューブ素材31を加熱した後、内部を
加圧することにより、図7(b)に示すように、滑らか
な円弧壁部32a,33aを曲り部35,36の内周壁
部に形成することができ、S字状に湾曲した曲り樹脂チ
ューブ30Aを形成することができる。
【0021】また、図8に示すように、樹脂チューブ素
材41の軸方向の例えば3箇所に、円弧壁部42a,4
3a,44aを周方向に60°ずつずらせた位置に配置
した偏心蛇腹領域42,43,44を設けた。この樹脂
チューブ素材41を加熱し、内部を加圧または減圧する
ことにより、図示しないが、三次元に複雑に曲げられた
曲り樹脂チューブを、複雑な金型や製造装置を用いるこ
となく容易かつ安価に形成することができる。なお、偏
心蛇腹領域の数、及び円弧壁部の径方向位置について
は、上記したものに限るものではない。
【0022】なお、上記実施形態では、波形部の山部が
チューブ本体の壁面から径方向外方に向けて突出し、谷
部がチューブ本体の壁面と略面一にされているが、例え
ば図9(a)に示すように、樹脂チューブ素材51の波
形部53の山部53aがチューブ本体51の壁面と同一
であり、谷部53bがチューブ本体51の壁面から径方
向の軸心に向けてへこんだ形状であってもよい。これに
よっても、図9(b)に示すように、上記実施形態と同
様に偏心蛇腹領域52が円弧壁部54を中心に滑らかな
曲線状に曲げられた曲り部55を有する曲り樹脂チュー
ブ50Aを得ることができる。
【0023】また、他の実施形態として、図10に示す
ように、ブロー成形等により連続的に形成された直線状
の樹脂チューブ素材60は、一端直筒部61が山部63
の外径より小径の外径を持ち、他端直筒部62が山部6
3の外径よりわずかに大きい外径を持っている。この連
続的に形成された樹脂チューブ素材60を、両直筒部6
1,62の軸方向中間位置にてカッターCによって切断
して単位樹脂チューブ素材60に分割する。この単位樹
脂チューブ素材60の内部を、上記したように減圧する
ことにより、図11に示すように、山部63が重なり合
って内周壁部になり円弧壁部64が外周壁部になる曲り
部65が形成された曲り樹脂チューブ60Aが得られ
る。この曲り樹脂チューブ60Aは、一端直筒部61と
他端直筒部62に装着される相手チューブ71,72の
直径が異なる場合に有効である。なお、単位樹脂チュー
ブ素材60の内部を加圧することにより、山部63が外
周壁部になり円弧壁部64が内周壁部になる曲り部が形
成された曲り樹脂チューブにすることもできる。
【0024】なお、上記実施形態において、曲り樹脂チ
ューブの曲り角度については、偏心蛇腹領域の幅やチュ
ーブ本体の外周面からの突出の程度や、加圧または減圧
の程度を調節することにより変更が可能である。
【0025】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、曲り樹脂
チューブは、直線状の樹脂チューブ素材がブロー成形法
等によって容易に形成され、さらにこの樹脂チューブ素
材を加熱した状態でその内部を加圧または減圧するのみ
で容易に曲げることができるので、安価に提供される。
また、この曲り樹脂チューブは、偏心蛇腹領域が一定角
度に曲げられかつ軸直角断面形状が略円形の曲り部に形
成されるので、曲り部において流体の通過を妨げない。
【0026】また、偏心蛇腹領域を一定長さの樹脂製の
チューブ本体の中間部に設けることにより、曲り樹脂チ
ューブの両端が蛇腹状になっていないので、相手部材へ
の挿着が容易に行われる(請求項2の発明)。さらに、
曲り樹脂チューブの少なくとも一端が直筒部に形成され
ていることにより、曲り樹脂チューブの一端の相手部材
への挿着が容易に行われる(請求項3の発明)。
【0027】また、山部の外径が直筒部の外径より大径
に形成され、円弧壁部が曲り部の外周壁部になるように
構成されたことにより、波形部が圧縮されて曲り部の内
周壁部を構成する。そのため、曲り部の内周部分におい
て、樹脂チューブの内側面が連続する谷部によって直筒
部の内壁面とスムーズにつなげられ、曲り部における流
体の通過がスムーズに行われる(請求項4の発明の効
果)。
【0028】また、山部の外径が直筒部の外径より小径
に形成され、円弧壁部が曲り部の内周壁部になることに
より、波形部が拡張されて曲り部の外周壁部を構成す
る。そのため、曲り部の外周部分において、樹脂チュー
ブの内側面が滑らかに連続する山部及び谷部によって直
筒部の内壁面とスムーズにつなげられ、曲り部における
流体の通過がスムーズに行われる(請求項5の発明の効
果)。
【0029】上記請求項6の発明によれば、直線状の樹
脂チューブ素材をブロー成形法、コルゲート成形法等に
よって形成すればよく、さらに曲げ工程においても曲げ
型に装着する必要がなく、樹脂チューブ素材の内部を加
圧または減圧するのみでよい。そのため、曲り樹脂チュ
ーブの製造が容易であり、かつ製造設備も簡易なもので
よいので、曲り樹脂チューブを安価に提供することがで
きる。
【0030】また、請求項6の発明によれば、樹脂チュ
ーブ素材内を加圧したときは、偏心蛇腹領域の山部及び
谷部のない円弧壁部を中心に曲げられて、波形部の山部
及び谷部が拡張されるので、偏心蛇腹領域は曲管状に曲
げられると共に軸直角断面が偏平になることなく略円形
状に維持される。さらに、樹脂チューブ素材内を減圧し
たときは、波形部の山部及び谷部が重なり合って圧縮さ
れる一方、円弧壁部が拡張されるので、偏心蛇腹領域は
曲管状に曲げられると共に、曲り部の軸直角断面が略円
形状に維持される。そのため、曲り部において流体の通
過が妨げられない。
【0031】さらに、請求項6の発明によれば、樹脂チ
ューブ素材の複数箇所に、円弧壁部を周方向の所望の位
置に配置して偏心蛇腹領域を設けることにより、複雑な
金型や複雑な工程を要することなく、三次元に複雑に曲
げられた任意の形状の曲り樹脂チューブを容易に形成す
ることができる。
【0032】また、樹脂チューブ素材成形工程として、
樹脂チューブ素材を分割外型を用いたブロー成形により
間欠的に成形することにより、簡易な製造設備で樹脂チ
ューブ素材を製造でき、曲り樹脂チューブを安価に製造
できる(請求項7の発明の効果)。
【0033】さらに、チューブを連続的に押出し、押出
した連続チューブを一定長さに切断し、結果として偏心
蛇腹領域が形成されているようにしたことにより、樹脂
チューブ素材の量産を簡易に行うことができ、曲り樹脂
チューブを安価に製造できる(請求項8の発明の効
果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である樹脂チューブ素材成
形工程において形成された直線状の樹脂チューブ素材を
示す正面図である。
【図2】樹脂チューブ素材の図1に示すII−II線方
向の断面図である。
【図3】加熱工程において偏心蛇腹領域が加熱された樹
脂チューブ素材の両端を封止栓で封止した状態を示す一
部破断面図である。
【図4】曲げ工程において両端が封止された樹脂チュー
ブ素材の内部を加圧した状態を示す一部破断面図であ
る。
【図5】冷却工程において冷却することにより曲げ変形
状態に固化されて形成された曲り樹脂チューブを示す正
面図である。
【図6】曲げ工程において樹脂チューブ素材の内部を減
圧することにより形成された曲り樹脂チューブを示す正
面図である。
【図7】S字状の曲り樹脂チューブを形成するための樹
脂チューブ素材およびS字状曲り樹脂チューブ示す正面
図である。
【図8】円弧壁部が周方向のそれぞれ異なる位置にあり
三次元に複雑な曲り形状を有する曲り樹脂チューブを形
成するための樹脂チューブ素材を示す正面図である。
【図9】波形部の山部がチューブ本体の壁面と面一であ
り、谷部がチューブ本体の壁面から径方向の軸心に向け
てへこんだ形状の樹脂チューブ素材及び曲り樹脂チュー
ブを示す正面図である。
【図10】ブロー成形等により連続的に形成され、一端
直筒部が山部の外径より小径の外径を持ち、他端直筒部
が山部の外径よりわずかに大径の外径をもつ直線状の樹
脂チューブ素材を示す正面図である。
【図11】図10に示す樹脂チューブ素材を用いて形成
した曲り樹脂チューブの相手チューブへの装着状態を示
す正面図である。
【符号の説明】
10…本体、10A…曲り樹脂チューブ、11…樹脂チ
ューブ素材、12…偏心蛇腹領域、13…波形部、13
a…山部、13b…谷部、14…円弧壁部、15…曲り
部、21…封止栓、22…ゴム栓、30A…曲り樹脂チ
ューブ、31…樹脂チューブ素材、32,33…偏心蛇
腹領域、32a,33a…円弧壁部、35,36…曲り
部、41…樹脂チューブ素材、42,43、44…偏心
蛇腹領域、42a,43a,44a…円弧壁部、50A
…曲り樹脂チューブ、51…樹脂チューブ素材、52…
偏心蛇腹領域、53…波形部、53a…山部、53b…
谷部、54…円弧壁部、55…曲り部、60A…曲り樹
脂チューブ、60…樹脂チューブ素材、61…一端直筒
部、62…他端直筒部、63…山部、64…円弧壁部、
65…曲り部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端から他端に延びる一定長さの樹脂製
    のチューブ本体の軸方向の少なくとも一部に、軸方向に
    延びる断面滑らかな円弧壁部を備え、かつ該滑らかな円
    弧壁部の両側から偏心方向に複数の山部及び谷部が交互
    にそれぞれ偏心して形成された偏心蛇腹領域を備え、該
    偏心蛇腹領域が、一定角度に曲げられた曲り部に形成さ
    れ、該円弧壁部が拡張された該曲り部の外周壁部または
    該円弧壁部が圧縮された該曲り部の内周壁部に構成され
    ていることを特徴とする曲り樹脂チューブ。
  2. 【請求項2】 前記偏心蛇腹領域が前記一定長さの樹脂
    製のチューブ本体の中間部に設けられていることを特徴
    とする前記請求項1に記載の曲り樹脂チューブ。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記一端が直筒部に形成され
    ていることを特徴とする前記請求項1に記載の曲り樹脂
    チューブ。
  4. 【請求項4】 前記山部の外径が前記直筒部の外径より
    大径に形成され、前記滑らかな円弧壁部が前記曲り部の
    外周壁部になるように構成されていることを特徴とする
    前記請求項3に記載の曲り樹脂チューブ。
  5. 【請求項5】 前記山部の外径が前記直筒部の外径より
    小径に形成され、前記滑らかな円弧壁部が前記曲り部の
    内周壁部になるように構成されていることを特徴とする
    前記請求項3に記載の曲り樹脂チューブ。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂材料にて、押出したチュー
    ブを型成形により、実質的に軸方向一端から他端に直線
    状に延びる一定長さのチューブ本体の少なくとも一部に
    軸方向に延びる断面滑らかな円弧壁部をもち、軸心に対
    して山部及び谷部が偏心した波形部が形成された偏心蛇
    腹領域を有する樹脂チューブ素材を形成する樹脂チュー
    ブ素材成形工程と、 前記樹脂チューブ素材の少なくとも前記偏心蛇腹領域を
    加熱する加熱工程と、 加熱した状態の前記樹脂チューブ素材の両端を封止し、
    該樹脂チューブ素材の内部を加圧または減圧することに
    より前記偏心蛇腹領域を曲げ変形せしめる曲げ工程と、 前記偏心蛇腹領域を曲げ変形せしめた状態に固化する冷
    却工程とを順次経てなることを特徴とする曲り樹脂チュ
    ーブの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂チューブ素材成形工程におい
    て、前記樹脂チューブ素材を分割外型を用いたブロー成
    形により間欠的に成形することを特徴とする前記請求項
    6に記載の曲り樹脂チューブの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記チューブを連続的に押出し、該押出
    した連続チューブを一定長さに切断し、結果として前記
    偏心蛇腹領域が形成されていることを特徴とする前記請
    求項6に記載の曲り樹脂チューブの製造方法。
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