JPH11290686A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒Info
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- JPH11290686A JPH11290686A JP10099073A JP9907398A JPH11290686A JP H11290686 A JPH11290686 A JP H11290686A JP 10099073 A JP10099073 A JP 10099073A JP 9907398 A JP9907398 A JP 9907398A JP H11290686 A JPH11290686 A JP H11290686A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の触媒よりも排気ガスの浄化性能、特に
リーン雰囲気下におけるNOx 浄化性能を向上させ、耐
久後においても優れた浄化性能を有する排気ガス浄化用
触媒を提供する。 【解決手段】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
において、触媒成分として、白金、ロジウム及びパラジ
ウムからなる群より選ばれた少なくとも一種と、アルカ
リ金属及びアルカリ土類金属からなる群より選ばれた少
なくとも一種とを含む結晶性アルミノシリケートを含
み、該結晶性アルミノシリケートが次の一般式; 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一
種、Zはゼオライトであって、a,b及びcは、各元素
の重量比率を示し、各々金属換算で、a=0.1〜20
重量%、b=10〜50重量%、c=50〜89重量%
である)で表される。
リーン雰囲気下におけるNOx 浄化性能を向上させ、耐
久後においても優れた浄化性能を有する排気ガス浄化用
触媒を提供する。 【解決手段】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
において、触媒成分として、白金、ロジウム及びパラジ
ウムからなる群より選ばれた少なくとも一種と、アルカ
リ金属及びアルカリ土類金属からなる群より選ばれた少
なくとも一種とを含む結晶性アルミノシリケートを含
み、該結晶性アルミノシリケートが次の一般式; 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一
種、Zはゼオライトであって、a,b及びcは、各元素
の重量比率を示し、各々金属換算で、a=0.1〜20
重量%、b=10〜50重量%、c=50〜89重量%
である)で表される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化用触
媒に関し、特に自動車等の内燃機関から排出される排気
ガス中の炭化水素(以下、「HC〕と称す)、一酸化炭
素(以下、「CO」と称す)及び窒素酸化物(以下、
「NOx 」と称す)のうち、特にNOx を酸素過剰雰囲
気(以下、「リーン雰囲気」と称す)下において効率よ
く浄化することができ、しかも、耐久後も浄化性能に優
れる排気ガス浄化用触媒に関する。
媒に関し、特に自動車等の内燃機関から排出される排気
ガス中の炭化水素(以下、「HC〕と称す)、一酸化炭
素(以下、「CO」と称す)及び窒素酸化物(以下、
「NOx 」と称す)のうち、特にNOx を酸素過剰雰囲
気(以下、「リーン雰囲気」と称す)下において効率よ
く浄化することができ、しかも、耐久後も浄化性能に優
れる排気ガス浄化用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用の排気ガス浄化用触
媒は、炭化水素を含む還元性成分と、酸素(以下
「O2 」と称す)及びNOx とを含む酸化性成分が化学
量論比近傍で高い浄化性能を示すが、O2 過剰雰囲気下
ではNOx の浄化性能が著しく低下するため、リーン雰
囲気下で一時的にNOx を効率良く浄化する触媒が期待
されている。
媒は、炭化水素を含む還元性成分と、酸素(以下
「O2 」と称す)及びNOx とを含む酸化性成分が化学
量論比近傍で高い浄化性能を示すが、O2 過剰雰囲気下
ではNOx の浄化性能が著しく低下するため、リーン雰
囲気下で一時的にNOx を効率良く浄化する触媒が期待
されている。
【0003】かかる排気ガス浄化用触媒としては、例え
ば特開昭63−100919号公報及び特開平5−16
8860号公報等に開示されているものがある。
ば特開昭63−100919号公報及び特開平5−16
8860号公報等に開示されているものがある。
【0004】特開昭63−100919号公報に記載さ
れた排気ガス浄化用触媒は、NOx浄化性能に優れるC
u−ゼオライト系触媒であるが、かかるCu−ゼオライ
ト系触媒は耐熱性が十分ではなく、未だ実用化するには
不十分なものである。
れた排気ガス浄化用触媒は、NOx浄化性能に優れるC
u−ゼオライト系触媒であるが、かかるCu−ゼオライ
ト系触媒は耐熱性が十分ではなく、未だ実用化するには
不十分なものである。
【0005】また、特開平5−168860号公報に記
載された排気ガス浄化用触媒は、アルミナに、白金と、
バリウムやランタン等のアルカリ土類金属と、希土類成
分とを多量に担持したNOx 吸蔵材を含有した触媒であ
り、リーン雰囲気下でNOxを吸蔵し、理論空燃比(以
下「ストイキ」と称す)時にNOx を放出するととも
に、それを三元触媒で浄化するものである。しかし、か
かるNOx 吸蔵材の耐熱性は不十分であり、耐久後はリ
ーン雰囲気下でのNOx 吸蔵能が低下し、NOxエミッ
ションを悪化させてしまう。
載された排気ガス浄化用触媒は、アルミナに、白金と、
バリウムやランタン等のアルカリ土類金属と、希土類成
分とを多量に担持したNOx 吸蔵材を含有した触媒であ
り、リーン雰囲気下でNOxを吸蔵し、理論空燃比(以
下「ストイキ」と称す)時にNOx を放出するととも
に、それを三元触媒で浄化するものである。しかし、か
かるNOx 吸蔵材の耐熱性は不十分であり、耐久後はリ
ーン雰囲気下でのNOx 吸蔵能が低下し、NOxエミッ
ションを悪化させてしまう。
【0006】このように、従来の触媒はいずれも耐熱性
が不十分で、耐久後は触媒活性や浄化性能が悪化すると
いう問題点があり、耐久後も高いNOx 浄化性能が得ら
れるNOx 選択浄化触媒又はNOx 吸蔵型浄化触媒が望
まれている。
が不十分で、耐久後は触媒活性や浄化性能が悪化すると
いう問題点があり、耐久後も高いNOx 浄化性能が得ら
れるNOx 選択浄化触媒又はNOx 吸蔵型浄化触媒が望
まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来の触媒よりも排気ガスの浄化性能、特にリーン
雰囲気下におけるNOx 浄化性能を向上させ、耐久後に
おいても優れた浄化性能を有する排気ガス浄化用触媒を
提供することにある。
は、従来の触媒よりも排気ガスの浄化性能、特にリーン
雰囲気下におけるNOx 浄化性能を向上させ、耐久後に
おいても優れた浄化性能を有する排気ガス浄化用触媒を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために研究した結果、NOx 吸蔵材として、
特定の金属担持結晶性アルミノシリケート(以下、「ゼ
オライト系触媒」と称す)を用いることにより、初期か
ら耐久後までNOx 吸蔵能を著しく向上できることを見
出し、本発明に到達した。
を解決するために研究した結果、NOx 吸蔵材として、
特定の金属担持結晶性アルミノシリケート(以下、「ゼ
オライト系触媒」と称す)を用いることにより、初期か
ら耐久後までNOx 吸蔵能を著しく向上できることを見
出し、本発明に到達した。
【0009】請求項1記載の排気ガス浄化用触媒は、触
媒成分担持層を有する一体構造型触媒において、触媒成
分として、白金、ロジウム及びパラジウムからなる群よ
り選ばれた少なくとも一種と、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一種とを
含む結晶性アルミノシリケートを含み、該結晶性アルミ
ノシリケートが次の一般式; 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属から選ばれた少なくとも一種、Zはゼオ
ライトであってa、b及びcは、各元素の重量比率を示
し、各々金属換算で、a=0.1〜20重量%、b=1
0〜50重量%、c=50〜89重量%である)で表さ
れることを特徴とする。
媒成分担持層を有する一体構造型触媒において、触媒成
分として、白金、ロジウム及びパラジウムからなる群よ
り選ばれた少なくとも一種と、アルカリ金属及びアルカ
リ土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一種とを
含む結晶性アルミノシリケートを含み、該結晶性アルミ
ノシリケートが次の一般式; 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属から選ばれた少なくとも一種、Zはゼオ
ライトであってa、b及びcは、各元素の重量比率を示
し、各々金属換算で、a=0.1〜20重量%、b=1
0〜50重量%、c=50〜89重量%である)で表さ
れることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の排気ガス浄化用触媒は、結
晶性アルミノシリケートのシリカ/アルミナ比が15以
上であることを特徴とする。
晶性アルミノシリケートのシリカ/アルミナ比が15以
上であることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1又は2記載の排気ガス浄化用触媒において、触媒
成分層の上部に、パラジウムと活性アルミナとを含有す
る三元触媒成分層を配置して成ることを特徴とする。
求項1又は2記載の排気ガス浄化用触媒において、触媒
成分層の上部に、パラジウムと活性アルミナとを含有す
る三元触媒成分層を配置して成ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項3記載の排気ガス浄化用触媒において、前記三元触
媒成分層に、更にジルコニウム、ネオジウム及びランタ
ンからなる群より選ばれた少なくとも一種を金属換算で
1〜40モル%、セリウムを60〜98モル%含むセリ
ウム酸化物が含有されることを特徴とする。
求項3記載の排気ガス浄化用触媒において、前記三元触
媒成分層に、更にジルコニウム、ネオジウム及びランタ
ンからなる群より選ばれた少なくとも一種を金属換算で
1〜40モル%、セリウムを60〜98モル%含むセリ
ウム酸化物が含有されることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項3又は4記載の排気ガス浄化用触媒において、前記
三元触媒成分層に、更に白金及び/又はロジウムが含有
されることを特徴とする。
求項3又は4記載の排気ガス浄化用触媒において、前記
三元触媒成分層に、更に白金及び/又はロジウムが含有
されることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項5記載の排気ガス浄化用触媒において、前記三元触
媒成分層に、更にネオジウム、ランタン及びセリウムか
らなる群より選ばれた一種を金属換算で1〜40モル
%、ジルコニウムを60〜98モル%含むジルコニウム
酸化物が含有されることを特徴とする。
求項5記載の排気ガス浄化用触媒において、前記三元触
媒成分層に、更にネオジウム、ランタン及びセリウムか
らなる群より選ばれた一種を金属換算で1〜40モル
%、ジルコニウムを60〜98モル%含むジルコニウム
酸化物が含有されることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項3〜6いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、前記三元触媒成分層にアルカリ金属及びアルカリ
土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一種が含有
されることを特徴とする。
求項3〜6いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、前記三元触媒成分層にアルカリ金属及びアルカリ
土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一種が含有
されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の排気ガス浄化用触媒中の
ゼオライト系触媒に担持される貴金属には、白金、ロジ
ウム及びパラジウムから成る群より選ばれる少なくとも
一種が用いられる。当該貴金属の含有量は、触媒1L容
量中0.01〜10g/Lである。0.01g未満では
低温活性や浄化性能が十分に発揮されず、逆に10gを
越えてもパラジウムの分散性が悪くなり、触媒性能は顕
著に向上せず、経済的にも有効でない。
ゼオライト系触媒に担持される貴金属には、白金、ロジ
ウム及びパラジウムから成る群より選ばれる少なくとも
一種が用いられる。当該貴金属の含有量は、触媒1L容
量中0.01〜10g/Lである。0.01g未満では
低温活性や浄化性能が十分に発揮されず、逆に10gを
越えてもパラジウムの分散性が悪くなり、触媒性能は顕
著に向上せず、経済的にも有効でない。
【0017】また、更に当該ゼオライト系触媒には、ア
ルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれ
る少なくとも一種が含有される。使用されるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属には、リチウム、カリウム、セ
シウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及
びバリウムが含まれる。その含有量は触媒1L中2〜3
0gである。2g未満では、耐被毒性やリッチ域での浄
化性能が十分に発現せず、30gを越えて添加効果は飽
和し、経済的にも有効でない。
ルカリ金属及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれ
る少なくとも一種が含有される。使用されるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属には、リチウム、カリウム、セ
シウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及
びバリウムが含まれる。その含有量は触媒1L中2〜3
0gである。2g未満では、耐被毒性やリッチ域での浄
化性能が十分に発現せず、30gを越えて添加効果は飽
和し、経済的にも有効でない。
【0018】アルカリ金属及びアルカリ土類金属は、リ
ッチ雰囲気下での炭化水素の吸着被毒緩和能を有し、こ
れらをゼオライト系触媒中に含有させると、前記貴金属
とのシンタリングを抑制し、低温域及び酸素不足雰囲気
での活性をさらに向上させることができる。
ッチ雰囲気下での炭化水素の吸着被毒緩和能を有し、こ
れらをゼオライト系触媒中に含有させると、前記貴金属
とのシンタリングを抑制し、低温域及び酸素不足雰囲気
での活性をさらに向上させることができる。
【0019】上記貴金属と、アルカリ金属及び/又はア
ルカリ土類金属とを担持するための基材であるゼオライ
トは、編目状立体構造のものであれば特に限定されず、
例えばMFIゼオライト、β−ゼオライト、Y型ゼオラ
イト、USYゼオライトから成る群より選ばれた少なく
とも一種が望ましい。ゼオライトの使用量は本発明の触
媒1L当たり、10〜200であり、10gより少ない
と十分なNOx 吸蔵量が得られず、200gより多く使
用しても有意な増量効果は得られない。
ルカリ土類金属とを担持するための基材であるゼオライ
トは、編目状立体構造のものであれば特に限定されず、
例えばMFIゼオライト、β−ゼオライト、Y型ゼオラ
イト、USYゼオライトから成る群より選ばれた少なく
とも一種が望ましい。ゼオライトの使用量は本発明の触
媒1L当たり、10〜200であり、10gより少ない
と十分なNOx 吸蔵量が得られず、200gより多く使
用しても有意な増量効果は得られない。
【0020】また、本発明に使用されるゼオライトは、
シリカ/アルミナモル比が15以上、好ましくは、15
〜100であることが望ましい。シリカ/アルミナモル
をを15以上とすることによって、NOx 吸蔵材として
の耐熱性を向上させることができ、特に好適には、シリ
カ/アルミナモル比が15〜100であると、更に上記
耐熱性を向上させることができる。
シリカ/アルミナモル比が15以上、好ましくは、15
〜100であることが望ましい。シリカ/アルミナモル
をを15以上とすることによって、NOx 吸蔵材として
の耐熱性を向上させることができ、特に好適には、シリ
カ/アルミナモル比が15〜100であると、更に上記
耐熱性を向上させることができる。
【0021】上記貴金属と、アルカリ金属及び/又はア
ルカリ土類金属とを担持したゼオライト系触媒の組成
は、次の一般式 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属から選ばれた少なくとも一種、Zはゼオ
ライトであって、a、b及びcは、各元素の重量比率を
示し、各々金属換算で、a=0.1〜20重量%、b=
10〜50重量%、c=50〜89重量%である)で表
される。
ルカリ土類金属とを担持したゼオライト系触媒の組成
は、次の一般式 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属から選ばれた少なくとも一種、Zはゼオ
ライトであって、a、b及びcは、各元素の重量比率を
示し、各々金属換算で、a=0.1〜20重量%、b=
10〜50重量%、c=50〜89重量%である)で表
される。
【0022】このように、本発明の排気ガス浄化用触媒
は、貴金属と、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金
属とを、細孔容積とBET比表面積の高いゼオライトに
高分散担持することによって、NOx 吸蔵材として有効
に作用することができ、しかも、耐久後においてもリー
ン域下で多量のNOx を吸蔵できる。
は、貴金属と、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金
属とを、細孔容積とBET比表面積の高いゼオライトに
高分散担持することによって、NOx 吸蔵材として有効
に作用することができ、しかも、耐久後においてもリー
ン域下で多量のNOx を吸蔵できる。
【0023】a=0.1重量%未満では、NOx を酸化
しNO2 に変換する作用が弱く、十分な効果が得られ
ず、また、a=20重量%を越えると、貴金属の分散性
が悪く、初期において十分な性能が得られない。b=1
0重量%未満では、添加されているアルカリ金属及び/
又はアルカリ土類金属がNO2 を吸蔵するための硝酸塩
を十分に形成できず、また、b=50重量%を越える
と、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属がゼオラ
イトの細孔を閉息し十分な性能が得られない。c=50
重量%未満では、添加している貴金属や、アルカリ金属
及び/又はアルカリ土類金属を十分に分散できず、c=
89重量%を越えると、添加元素がNOx が吸蔵材とし
て十分な作用を発揮できない。
しNO2 に変換する作用が弱く、十分な効果が得られ
ず、また、a=20重量%を越えると、貴金属の分散性
が悪く、初期において十分な性能が得られない。b=1
0重量%未満では、添加されているアルカリ金属及び/
又はアルカリ土類金属がNO2 を吸蔵するための硝酸塩
を十分に形成できず、また、b=50重量%を越える
と、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属がゼオラ
イトの細孔を閉息し十分な性能が得られない。c=50
重量%未満では、添加している貴金属や、アルカリ金属
及び/又はアルカリ土類金属を十分に分散できず、c=
89重量%を越えると、添加元素がNOx が吸蔵材とし
て十分な作用を発揮できない。
【0024】また、本発明の排気ガス浄化用触媒は少な
くとも2層から成り、下層に上記ゼオライト系触媒を、
上層にはパラジウムとアルミナとを含む三元触媒を配置
する。
くとも2層から成り、下層に上記ゼオライト系触媒を、
上層にはパラジウムとアルミナとを含む三元触媒を配置
する。
【0025】このような配置とすることにより、リーン
域で吸蔵したNOx のストイキでの浄化性能を向上させ
ることができ、更に、リッチ域でゼオライト中に吸着し
たHCがストイキでのNOx浄化を促進することとな
り、上記二層を逆の配置構造としたり、同一層に配置し
た場合には、このような効果は十分得られない。
域で吸蔵したNOx のストイキでの浄化性能を向上させ
ることができ、更に、リッチ域でゼオライト中に吸着し
たHCがストイキでのNOx浄化を促進することとな
り、上記二層を逆の配置構造としたり、同一層に配置し
た場合には、このような効果は十分得られない。
【0026】前記パラジウムの含有量は、三元触媒性能
が十分に得られれば特に限定されないが、十分な三元触
媒能及び経済性の点から0.1〜20g/Lが好まし
い。また、アルミナとしては、特に活性アルミナが好ま
しく、パラジウムのシンタリングを抑制する為、活性ア
ルミナにセリウム、ジルコニウム及びランタンからなる
群より選ばれた少なくとも一種を含有させることもでき
る。
が十分に得られれば特に限定されないが、十分な三元触
媒能及び経済性の点から0.1〜20g/Lが好まし
い。また、アルミナとしては、特に活性アルミナが好ま
しく、パラジウムのシンタリングを抑制する為、活性ア
ルミナにセリウム、ジルコニウム及びランタンからなる
群より選ばれた少なくとも一種を含有させることもでき
る。
【0027】また、好ましくは前記三元触媒層に、更に
セリウム酸化物が含有される。当該セリウム酸化物は、
ランタン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より
選ばれた少なくとも一種の元素を金属換算で1〜40モ
ル%、セリウムを60〜98モル%含有するものであ
る。
セリウム酸化物が含有される。当該セリウム酸化物は、
ランタン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より
選ばれた少なくとも一種の元素を金属換算で1〜40モ
ル%、セリウムを60〜98モル%含有するものであ
る。
【0028】1〜40モル%としたのは、セリウム酸化
物(CeO2 )にランタン、ネオジウム及びジルコニウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を添加
して、セリウム酸化物の酸素放出能やBET比表面積、
熱安定性を顕著に改良するためである。
物(CeO2 )にランタン、ネオジウム及びジルコニウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を添加
して、セリウム酸化物の酸素放出能やBET比表面積、
熱安定性を顕著に改良するためである。
【0029】1モル%未満では、セリウム酸化物のみの
場合と変わらず、上記ランタン及び/又はネオジウム及
び/又はジルコニウム元素の添加効果が現れず、40モ
ル%を越えるとこの効果が飽和もしくは逆に低下する。
場合と変わらず、上記ランタン及び/又はネオジウム及
び/又はジルコニウム元素の添加効果が現れず、40モ
ル%を越えるとこの効果が飽和もしくは逆に低下する。
【0030】このように、三元触媒層に、更にランタ
ン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選ばれ
た少なくとも一種を含むセリウム酸化物が含有されるこ
とにより、酸素吸蔵能の高いセリウム酸化物が還元(酸
素不足)雰囲気及び理論空燃比近傍で格子酸素や吸着酸
素を放出し、パラジウムの酸化状態を排気ガスの浄化に
適したものとするため、パラジウムの還元に起因する触
媒能の低下を抑制できる。
ン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選ばれ
た少なくとも一種を含むセリウム酸化物が含有されるこ
とにより、酸素吸蔵能の高いセリウム酸化物が還元(酸
素不足)雰囲気及び理論空燃比近傍で格子酸素や吸着酸
素を放出し、パラジウムの酸化状態を排気ガスの浄化に
適したものとするため、パラジウムの還元に起因する触
媒能の低下を抑制できる。
【0031】更に好ましくは、上記三元触媒成分層中
に、更に白金及び/又はロジウムが含有される。白金及
び/又はロジウムの含有量は、触媒1L容量中0.01
〜5gであり、0.01g未満では耐被毒性やリッチ域
での浄化性能が十分に発揮されず、逆に5gを越えても
白金及び/又はロジウムの触媒活性が飽和し、経済的に
も有効でない。
に、更に白金及び/又はロジウムが含有される。白金及
び/又はロジウムの含有量は、触媒1L容量中0.01
〜5gであり、0.01g未満では耐被毒性やリッチ域
での浄化性能が十分に発揮されず、逆に5gを越えても
白金及び/又はロジウムの触媒活性が飽和し、経済的に
も有効でない。
【0032】かかる白金及び/又はロジウムを、前記パ
ラジウム及びアルミナ粉末、更に必要に応じてセリウム
酸化物を含む三元触媒成分担持層に含有させることによ
り、リッチ域でのNOx 浄化性能を向上させることがで
きる。
ラジウム及びアルミナ粉末、更に必要に応じてセリウム
酸化物を含む三元触媒成分担持層に含有させることによ
り、リッチ域でのNOx 浄化性能を向上させることがで
きる。
【0033】更に好ましくは、前記三元触媒層中に、更
にジルコニウム酸化物が含有される。当該ジルコニウム
酸化物は、ランタン、ネオジウム及びセリウムからなる
群より選ばれた少なくとも一種の元素を金属換算で1〜
40モル%、ジルコニウムを60〜98モル%含有する
ものである。
にジルコニウム酸化物が含有される。当該ジルコニウム
酸化物は、ランタン、ネオジウム及びセリウムからなる
群より選ばれた少なくとも一種の元素を金属換算で1〜
40モル%、ジルコニウムを60〜98モル%含有する
ものである。
【0034】1〜40モル%としたのは、ジルコニウム
酸化物(ZrO2 )にランタン、ネオジウム及びセリウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を添加
して、ジルコニウム酸化物の酸素吸蔵能やBET比表面
積、熱安定性を顕著に改良するためである。
酸化物(ZrO2 )にランタン、ネオジウム及びセリウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を添加
して、ジルコニウム酸化物の酸素吸蔵能やBET比表面
積、熱安定性を顕著に改良するためである。
【0035】1モル%未満ではジルコニウム酸化物のみ
の場合と変わらず、上記ランタン及び/又はネオジウム
及び/又はセリウム元素の添加効果が現れず、40モル
%を越えると添加した元素がジルコニウム酸化物に完全
に固溶した複合酸化物を形成し難くなり、熱安定性等の
ジルコニア酸化物の物性が低下する。
の場合と変わらず、上記ランタン及び/又はネオジウム
及び/又はセリウム元素の添加効果が現れず、40モル
%を越えると添加した元素がジルコニウム酸化物に完全
に固溶した複合酸化物を形成し難くなり、熱安定性等の
ジルコニア酸化物の物性が低下する。
【0036】かかるランタン、ネオジウム及びセリウム
からなる群より選ばれた少なくとも一種を含むジルコニ
ウム酸化物を、前記パラジウム及びアルミナ粉末、白金
及び/又はロジウム、更に必要に応じてセリウム酸化物
を含む三元触媒成分担持層に含有させることにより、白
金及び/又はロジウムの酸化状態を排気ガスの浄化に更
に適したものとするため、白金及び/又はロジウムの還
元に起因する触媒能の低下を更に抑制できる。
からなる群より選ばれた少なくとも一種を含むジルコニ
ウム酸化物を、前記パラジウム及びアルミナ粉末、白金
及び/又はロジウム、更に必要に応じてセリウム酸化物
を含む三元触媒成分担持層に含有させることにより、白
金及び/又はロジウムの酸化状態を排気ガスの浄化に更
に適したものとするため、白金及び/又はロジウムの還
元に起因する触媒能の低下を更に抑制できる。
【0037】また、更に三元触媒層には、アルカリ金属
及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれる少なくと
も一種が含有されることが好ましい。使用されるアルカ
リ金属及びアルカリ土類金属には、リチウム、カリウ
ム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム及びバリウムが含まれる。その含有量は触媒1L中
2〜30gである。2g未満では、耐被毒性やリッチ域
での浄化性能が十分に発現せず、30gを越えて添加効
果は飽和し、経済的にも有効でない。アルカリ金属及び
アルカリ土類金属は、三元触媒層中のパラジウムのシン
タリングによる劣化抑制能を有し、これらを三元触媒層
中に含有させると、リッチ域でのNOx 浄化活性をさら
に向上させることができる。
及びアルカリ土類金属から成る群より選ばれる少なくと
も一種が含有されることが好ましい。使用されるアルカ
リ金属及びアルカリ土類金属には、リチウム、カリウ
ム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム及びバリウムが含まれる。その含有量は触媒1L中
2〜30gである。2g未満では、耐被毒性やリッチ域
での浄化性能が十分に発現せず、30gを越えて添加効
果は飽和し、経済的にも有効でない。アルカリ金属及び
アルカリ土類金属は、三元触媒層中のパラジウムのシン
タリングによる劣化抑制能を有し、これらを三元触媒層
中に含有させると、リッチ域でのNOx 浄化活性をさら
に向上させることができる。
【0038】本発明の排気ガス浄化用触媒に用いるNO
x 吸蔵材を製造するにあたり、白金、ロジウム及びパラ
ジウムを含有する水溶液、アルカリ金属及び/又はアル
カリ土類金属を含有する水溶液と該ゼオライト粉末との
混合溶液を混合した後、水分を除去し、残留物を熱処理
する。
x 吸蔵材を製造するにあたり、白金、ロジウム及びパラ
ジウムを含有する水溶液、アルカリ金属及び/又はアル
カリ土類金属を含有する水溶液と該ゼオライト粉末との
混合溶液を混合した後、水分を除去し、残留物を熱処理
する。
【0039】本発明の排気ガス浄化用触媒の製造に用い
る白金、ロジウム、パラジウムの原料化合物としては、
ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、ジニトロジアンミン塩
等の水溶性のものであれば任意のものが使用できる。
る白金、ロジウム、パラジウムの原料化合物としては、
ハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩、ジニトロジアンミン塩
等の水溶性のものであれば任意のものが使用できる。
【0040】更に、上記アルカリ金属及び/又はアルカ
リ土類金属の原料としては、硝酸塩、炭酸塩、アンモニ
ウム塩、酢酸塩及びハロゲン化物を任意に組み合わせる
ことができるが、特に水溶性塩を使用することが触媒性
能を向上させる点から好ましい。
リ土類金属の原料としては、硝酸塩、炭酸塩、アンモニ
ウム塩、酢酸塩及びハロゲン化物を任意に組み合わせる
ことができるが、特に水溶性塩を使用することが触媒性
能を向上させる点から好ましい。
【0041】上記金属担持ゼオライト粉末の調製方法は
特別な方法に限定されず、成分の著しく偏在を伴わない
限り、公知の含浸法、イオン交換法等の種々の方法の中
から適宜選択して使用することができるが、上記各元素
の塩を水に溶解又は分散させた後、ゼオライト粉末を加
え、塩基又は酸で溶液のpHを調整するイオン交換法を
用いることが、担持金属を均一に分散できるため好まし
い。
特別な方法に限定されず、成分の著しく偏在を伴わない
限り、公知の含浸法、イオン交換法等の種々の方法の中
から適宜選択して使用することができるが、上記各元素
の塩を水に溶解又は分散させた後、ゼオライト粉末を加
え、塩基又は酸で溶液のpHを調整するイオン交換法を
用いることが、担持金属を均一に分散できるため好まし
い。
【0042】具体的には、本発明の排気ガス浄化用触媒
を製造するに際し、白金、ロジウム及びパラジウムの水
溶性塩とアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水
溶性塩とを純水に加えて攪拌する。この際、ゼオライト
粉末に白金、ロジウム及びパラジウム、更にアルカリ金
属及び/又はアルカリ土類金属を同時に又は別個に溶解
した液を加えてもよい。
を製造するに際し、白金、ロジウム及びパラジウムの水
溶性塩とアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水
溶性塩とを純水に加えて攪拌する。この際、ゼオライト
粉末に白金、ロジウム及びパラジウム、更にアルカリ金
属及び/又はアルカリ土類金属を同時に又は別個に溶解
した液を加えてもよい。
【0043】次いで、好ましくは、この触媒原料を加え
た混合溶液に例えばアンモニア水を徐々に加え、溶液の
pHを7.0〜12.0の範囲になるように調整した
後、水分を除去して乾燥し、残留物を熱処理する。
た混合溶液に例えばアンモニア水を徐々に加え、溶液の
pHを7.0〜12.0の範囲になるように調整した
後、水分を除去して乾燥し、残留物を熱処理する。
【0044】上記イオン交換法を実施するに際しては、
溶液のpHを7.0〜12.0の範囲に調整することに
より、ゼオライトに担持させる各種金属元素をゼオライ
トの交換サイトに担持させることができる。pHが7.
0より低いとゼオライトのイオン交換点に各種金属元素
を十分に交換できず、逆に12.0より高いと交換した
金属元素の一部が脱離することがある。
溶液のpHを7.0〜12.0の範囲に調整することに
より、ゼオライトに担持させる各種金属元素をゼオライ
トの交換サイトに担持させることができる。pHが7.
0より低いとゼオライトのイオン交換点に各種金属元素
を十分に交換できず、逆に12.0より高いと交換した
金属元素の一部が脱離することがある。
【0045】水の除去は、例えば濾過法や蒸発乾固法等
の公知の方法の中から適宜選択して行うことができる。
本発明に用いる金属元素含有ゼオライト粉末を得るため
の最初の熱処理は、特に制限されないが、例えば400
〜650℃の範囲の温度で空気中及び/又は空気流通下
で行うことが好ましい。
の公知の方法の中から適宜選択して行うことができる。
本発明に用いる金属元素含有ゼオライト粉末を得るため
の最初の熱処理は、特に制限されないが、例えば400
〜650℃の範囲の温度で空気中及び/又は空気流通下
で行うことが好ましい。
【0046】本発明の排気ガス浄化用触媒に用いる三元
触媒中の各金属元素の原料としては、前記各金属元素の
硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩及び酸化物等を任意に組み合わ
せて製造することができる。
触媒中の各金属元素の原料としては、前記各金属元素の
硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩及び酸化物等を任意に組み合わ
せて製造することができる。
【0047】担体に金属を担持する方法としては、例え
ば含浸法や混練法等の公知の方法の中から適宜選択して
行うことができるが、特に、含浸法を用いることが好ま
しい。担持金属の原料化合物としては、アンミン酸塩、
塩化物、硝酸塩等の水溶性のものであれば任意のものが
使用できる。
ば含浸法や混練法等の公知の方法の中から適宜選択して
行うことができるが、特に、含浸法を用いることが好ま
しい。担持金属の原料化合物としては、アンミン酸塩、
塩化物、硝酸塩等の水溶性のものであれば任意のものが
使用できる。
【0048】金属を担持した担体(例えばアルミナ)の
熱処理は、特に制限されないが、含浸・乾燥後、例えば
400℃〜700℃の範囲の温度で空気中及び/又は空
気気流下で行うことが好ましい。この担持金属をパラジ
ウムとすることにより、請求項3記載の三元触媒が得ら
れる。
熱処理は、特に制限されないが、含浸・乾燥後、例えば
400℃〜700℃の範囲の温度で空気中及び/又は空
気気流下で行うことが好ましい。この担持金属をパラジ
ウムとすることにより、請求項3記載の三元触媒が得ら
れる。
【0049】好ましくは、アルミナ粉末に、セリウム酸
化物粉末を加えることにより、請求項4記載の排気ガス
浄化用触媒が得られる。セリウム酸化物粉末は、ランタ
ン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選ばれ
た少なくとも一種を含有する。
化物粉末を加えることにより、請求項4記載の排気ガス
浄化用触媒が得られる。セリウム酸化物粉末は、ランタ
ン、ネオジウム及びジルコニウムからなる群より選ばれ
た少なくとも一種を含有する。
【0050】更に、白金及び/又はロジウムを含有させ
ることにより請求項5記載の排気ガス浄化用触媒が得ら
れる。白金及び/又はロジウムの原料化合物としては、
硝酸塩、ハロゲン化物、酢酸塩等の水溶性のものであれ
ば任意のものが使用できる。
ることにより請求項5記載の排気ガス浄化用触媒が得ら
れる。白金及び/又はロジウムの原料化合物としては、
硝酸塩、ハロゲン化物、酢酸塩等の水溶性のものであれ
ば任意のものが使用できる。
【0051】前記アルミナに白金及び/又はロジウムを
担持する方法としては、例えば含浸法や混練法等の中か
ら適宜選択して行うことができるが、特に含浸法を用い
ることが好ましい。次いで実施する水の除去は、例えば
蒸発乾固法等の公知の方法の中から適宜選択して行うこ
とができる。本発明に用いる白金及び/又はロジウム担
持アルミナ粉末の熱処理は、特に制限されないが、含浸
・乾燥後、例えば400℃〜700℃の範囲の温度で空
気中及び/又は空気流通下で行うことが好ましい。
担持する方法としては、例えば含浸法や混練法等の中か
ら適宜選択して行うことができるが、特に含浸法を用い
ることが好ましい。次いで実施する水の除去は、例えば
蒸発乾固法等の公知の方法の中から適宜選択して行うこ
とができる。本発明に用いる白金及び/又はロジウム担
持アルミナ粉末の熱処理は、特に制限されないが、含浸
・乾燥後、例えば400℃〜700℃の範囲の温度で空
気中及び/又は空気流通下で行うことが好ましい。
【0052】好ましくは、前記白金及び/又はロジウム
担持アルミナ粉末に、ジルコニウム酸化物粉末を加える
ことにより、請求項6記載の排気ガス浄化用触媒が得ら
れる。ジルコニウム酸化物粉末は、ランタン、ネオジウ
ム及びセリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種
を含有する。
担持アルミナ粉末に、ジルコニウム酸化物粉末を加える
ことにより、請求項6記載の排気ガス浄化用触媒が得ら
れる。ジルコニウム酸化物粉末は、ランタン、ネオジウ
ム及びセリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種
を含有する。
【0053】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒にセリ
ウム酸化物粉末を添加した場合には、セリウム酸化物が
白金及び/ロジウムを酸化状態に強く保持するため、逆
に浄化性能が低下する。これに対して、かかるジルコニ
ウム酸化物粉末を添加することにより、白金及び/又は
ロジウムを排気ガス浄化に適した酸化状態に、より有効
に維持することができる。
ウム酸化物粉末を添加した場合には、セリウム酸化物が
白金及び/ロジウムを酸化状態に強く保持するため、逆
に浄化性能が低下する。これに対して、かかるジルコニ
ウム酸化物粉末を添加することにより、白金及び/又は
ロジウムを排気ガス浄化に適した酸化状態に、より有効
に維持することができる。
【0054】水の除去は、例えば、蒸発乾固法やスプレ
ードライヤー法等の公知の方法の中から適宜選択して行
うことができる。本発明に用いる三元触媒を得るために
は、特に制限されないが、担持金属を分散性良く担持す
るための大きな比表面積を得るため、スプレードライヤ
ーで行うことが好ましい。更に、焼成は、大きな比表面
積を得るため、例えば、600℃〜900℃で空気中及
び/又は空気流通下で行うことが好ましい。
ードライヤー法等の公知の方法の中から適宜選択して行
うことができる。本発明に用いる三元触媒を得るために
は、特に制限されないが、担持金属を分散性良く担持す
るための大きな比表面積を得るため、スプレードライヤ
ーで行うことが好ましい。更に、焼成は、大きな比表面
積を得るため、例えば、600℃〜900℃で空気中及
び/又は空気流通下で行うことが好ましい。
【0055】このようにして得られる本発明にかかる排
気ガス浄化用触媒は、無担体でも有効に使用することが
できるが、粉砕・スラリーとし、触媒担体にコートし
て、400℃〜900℃で焼成して用いることが好まし
い。触媒担体としては、公知の触媒担体の中から適宜選
択して使用することができ、例えば耐火性材料からなる
モノリス担体やメタル担体等が挙げられる。
気ガス浄化用触媒は、無担体でも有効に使用することが
できるが、粉砕・スラリーとし、触媒担体にコートし
て、400℃〜900℃で焼成して用いることが好まし
い。触媒担体としては、公知の触媒担体の中から適宜選
択して使用することができ、例えば耐火性材料からなる
モノリス担体やメタル担体等が挙げられる。
【0056】前記触媒担体の形状は、特に制限されない
が、通常はハニカム形状で使用することが好ましく、ハ
ニカム状の各種基材に触媒粉末を塗布して用いられる。
このハニカム材料としては、一般にセラミックス等のコ
ージェライト質のものが多く用いられるが、フェライト
系ステンレス等の金属材料からなるハニカム材料を多く
用いることも可能であり、更には触媒粉末そのものをハ
ニカム形状にしても良い。触媒の形状をハニカム状とす
ることにより、触媒と排気ガスとの接触面積が大きくな
り、圧力損失も抑制できるため自動車用排気ガス浄化用
触媒として用いる場合に極めて有効である。
が、通常はハニカム形状で使用することが好ましく、ハ
ニカム状の各種基材に触媒粉末を塗布して用いられる。
このハニカム材料としては、一般にセラミックス等のコ
ージェライト質のものが多く用いられるが、フェライト
系ステンレス等の金属材料からなるハニカム材料を多く
用いることも可能であり、更には触媒粉末そのものをハ
ニカム形状にしても良い。触媒の形状をハニカム状とす
ることにより、触媒と排気ガスとの接触面積が大きくな
り、圧力損失も抑制できるため自動車用排気ガス浄化用
触媒として用いる場合に極めて有効である。
【0057】ハニカム材料に付着させる触媒成分コート
層の量は、触媒成分全体のトータルで、触媒1L当り、
50〜400gが好ましい。触媒成分が多い程、触媒活
性や触媒寿命の面からは好ましいが、コート層が厚くな
りすぎると、HC,CO,NOx 等の反応ガスが拡散不
良となるため、これらのガスが触媒に十分接触できなく
なり、活性に対する増量効果が飽和し、更にはガスの通
過抵抗も大きくなってしまう。従って、コート層量は、
上記触媒1L当り50g〜400gが好ましい。
層の量は、触媒成分全体のトータルで、触媒1L当り、
50〜400gが好ましい。触媒成分が多い程、触媒活
性や触媒寿命の面からは好ましいが、コート層が厚くな
りすぎると、HC,CO,NOx 等の反応ガスが拡散不
良となるため、これらのガスが触媒に十分接触できなく
なり、活性に対する増量効果が飽和し、更にはガスの通
過抵抗も大きくなってしまう。従って、コート層量は、
上記触媒1L当り50g〜400gが好ましい。
【0058】更に好ましくは、得られた前記排気ガス浄
化用触媒に、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属
を含浸担持させることができる。使用できるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム及びバリウムからなる群より選ばれる一
種以上の元素である。
化用触媒に、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属
を含浸担持させることができる。使用できるアルカリ金
属及びアルカリ土類金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム及びバリウムからなる群より選ばれる一
種以上の元素である。
【0059】使用できるアルカリ金属及びアルカリ土類
金属の化合物は、酸化物、酢酸塩、水酸化物、硝酸塩、
炭酸塩等の水溶性のものである。これによりパラジウム
の近傍に塩基性元素であるアルカリ金属及び/又はアル
カリ土類金属を分散性良く担持することが可能となる。
この際、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の原料化合
物を同時に、あるいは別個に含有させてもよい。
金属の化合物は、酸化物、酢酸塩、水酸化物、硝酸塩、
炭酸塩等の水溶性のものである。これによりパラジウム
の近傍に塩基性元素であるアルカリ金属及び/又はアル
カリ土類金属を分散性良く担持することが可能となる。
この際、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の原料化合
物を同時に、あるいは別個に含有させてもよい。
【0060】即ち、アルカリ金属化合物及び/又はアル
カリ土類金属化合物からなる粉末の水溶液を、ウオッシ
ュコート成分を担持した上記担体に含浸し、乾燥し、次
いで、空気中及び/又は空気流通下で200℃〜600
℃焼成するものである。これは、アルカリ金属及びアル
カリ土類金属の原料化合物を一度低温で熱処理し酸化物
形態でコート層中に含有させると、後に高温に曝されて
も複合酸化物を形成し難くなるからである。かかる焼成
温度が、200℃未満だとアルカリ金属化合物及びアル
カリ土類金属化合物が十分に酸化物形態となることがで
きず、逆に600℃を越えても焼成温度の効果が飽和
し、顕著な差異は得られない。
カリ土類金属化合物からなる粉末の水溶液を、ウオッシ
ュコート成分を担持した上記担体に含浸し、乾燥し、次
いで、空気中及び/又は空気流通下で200℃〜600
℃焼成するものである。これは、アルカリ金属及びアル
カリ土類金属の原料化合物を一度低温で熱処理し酸化物
形態でコート層中に含有させると、後に高温に曝されて
も複合酸化物を形成し難くなるからである。かかる焼成
温度が、200℃未満だとアルカリ金属化合物及びアル
カリ土類金属化合物が十分に酸化物形態となることがで
きず、逆に600℃を越えても焼成温度の効果が飽和
し、顕著な差異は得られない。
【0061】
【実施例】本発明を次の実施例及び比較例により説明す
る。実施例1 Ptとして8重量%のジニトロソジアンミン白金酸水溶
液53g、Pdとして8重量%の硝酸パラジウム水溶液
53g、酢酸バリウム2150gを純水3000gに加
えた溶液に、MFI(SiO2 /Al2 O3 =50)1
000gを添加して良く攪拌し、次いで濾過することに
より固液を分離した。前記攪拌・濾過操作を3回繰返す
ことにより、Pt,Pd,Baをイオン交換担持したM
FIゼオライトケーキを得た。このケーキを150℃で
12時間以上乾燥し、次いで大気雰囲気下400℃で2
時間焼成することにより、 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 粉末Aを得た。
る。実施例1 Ptとして8重量%のジニトロソジアンミン白金酸水溶
液53g、Pdとして8重量%の硝酸パラジウム水溶液
53g、酢酸バリウム2150gを純水3000gに加
えた溶液に、MFI(SiO2 /Al2 O3 =50)1
000gを添加して良く攪拌し、次いで濾過することに
より固液を分離した。前記攪拌・濾過操作を3回繰返す
ことにより、Pt,Pd,Baをイオン交換担持したM
FIゼオライトケーキを得た。このケーキを150℃で
12時間以上乾燥し、次いで大気雰囲気下400℃で2
時間焼成することにより、 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 粉末Aを得た。
【0062】前記粉末A500g、シリカゾル100
g、純水1000gを磁性ボールミルに投入し、混合・
粉砕してスラリーを得た。このスラリー液をコージェラ
イト質モノリス担体(1.3L、400セル)に付着さ
せ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥
し、400℃で1時間焼成した。コート重量100g/
L−担体の触媒Aを得た。
g、純水1000gを磁性ボールミルに投入し、混合・
粉砕してスラリーを得た。このスラリー液をコージェラ
イト質モノリス担体(1.3L、400セル)に付着さ
せ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥
し、400℃で1時間焼成した。コート重量100g/
L−担体の触媒Aを得た。
【0063】セリウム3モル%(CeO2 に換算して
8.7重量%)、ジルコニウム3モル%(ZrO2 に換
算して6.3重量%)及びランタン2モル%(La2 O
3 に換算して5.5重量%)を含有するアルミナ粉末
(粉末B)に硝酸パラジウム水溶液を含浸し、150℃
で12時間乾燥した後、400℃で1時間焼成して、P
d担持アルミナ粉末(粉末C)を得た。この粉末CのP
d濃度は6.0重量%であった。
8.7重量%)、ジルコニウム3モル%(ZrO2 に換
算して6.3重量%)及びランタン2モル%(La2 O
3 に換算して5.5重量%)を含有するアルミナ粉末
(粉末B)に硝酸パラジウム水溶液を含浸し、150℃
で12時間乾燥した後、400℃で1時間焼成して、P
d担持アルミナ粉末(粉末C)を得た。この粉末CのP
d濃度は6.0重量%であった。
【0064】ランタン1モル%(La2 O3 に換算して
2重量%)とジルコニウム32モル%(ZrO2 に換算
して25重量%)とを含むセリウム酸化物粉末に硝酸パ
ラジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した
後、400℃で1時間焼成して、Pd担持セリウム酸化
物(La0.01Zr0.32Ce0.67Ox )粉末(粉末D)を
得た。この粉末DのPd濃度は3.0重量%であった。
2重量%)とジルコニウム32モル%(ZrO2 に換算
して25重量%)とを含むセリウム酸化物粉末に硝酸パ
ラジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した
後、400℃で1時間焼成して、Pd担持セリウム酸化
物(La0.01Zr0.32Ce0.67Ox )粉末(粉末D)を
得た。この粉末DのPd濃度は3.0重量%であった。
【0065】上記粉末C1130g、粉末D565g、
活性アルミナ55g及び硝酸水溶液2000gを磁性ボ
ールミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを得た。こ
のスラリー液を上記触媒Aの上部に付着させ、空気流に
てセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃で
1時間焼成した。この作業を2度行い、コート量重量1
75g/L(総コート量重量275g/L)−担体の触
媒Bを得た。次いで、前記触媒Bに酢酸バリウム溶液を
付着させた後、400℃で1時間焼成し、BaOとして
30g/Lを含有させて、本発明の排気ガス浄化用触媒
Cを得た。本発明の排気ガス浄化用触媒中の全パラジウ
ム担持量は240g/cf(8.48g/L)であっ
た。
活性アルミナ55g及び硝酸水溶液2000gを磁性ボ
ールミルに投入し、混合・粉砕してスラリーを得た。こ
のスラリー液を上記触媒Aの上部に付着させ、空気流に
てセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、400℃で
1時間焼成した。この作業を2度行い、コート量重量1
75g/L(総コート量重量275g/L)−担体の触
媒Bを得た。次いで、前記触媒Bに酢酸バリウム溶液を
付着させた後、400℃で1時間焼成し、BaOとして
30g/Lを含有させて、本発明の排気ガス浄化用触媒
Cを得た。本発明の排気ガス浄化用触媒中の全パラジウ
ム担持量は240g/cf(8.48g/L)であっ
た。
【0066】実施例2 実施例1と同様にして、上記粉末C1090g、粉末D
565g、活性アルミナ25g及び硝酸水溶液1300
gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラリー
を得た。このスラリー液を実施例1で得られた触媒Aの
上部に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを
除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。この作業を
2度行い、パラジウム含有触媒成分層コート量重量16
8g/L−担体の触媒Dを得た。
565g、活性アルミナ25g及び硝酸水溶液1300
gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕してスラリー
を得た。このスラリー液を実施例1で得られた触媒Aの
上部に付着させ、空気流にてセル内の余剰のスラリーを
除去・乾燥し、400℃で1時間焼成した。この作業を
2度行い、パラジウム含有触媒成分層コート量重量16
8g/L−担体の触媒Dを得た。
【0067】ジルコニウム3モル%(ZrO2 に換算し
て6.3重量%)を含むアルミナ粉末(粉末E)に硝酸
ロジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した
後、400℃で1時間焼成して、Rh担持アルミナ粉末
(粉末F)を得た。この粉末FのRh濃度は2.0重量
%であった。
て6.3重量%)を含むアルミナ粉末(粉末E)に硝酸
ロジウム水溶液を含浸し、150℃で12時間乾燥した
後、400℃で1時間焼成して、Rh担持アルミナ粉末
(粉末F)を得た。この粉末FのRh濃度は2.0重量
%であった。
【0068】上記粉末F118g、La1モル%、Ce
20モル%、Zr79モル%のジルコニウム酸化物粉末
(粉末G)160g、活性アルミナ22g及び硝酸水溶
液500gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕して
スラリーを得た。このスラリー液を触媒Dに付着させ、
空気流にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、4
00℃で1時間焼成した。この作業を1度行い、ロジウ
ム含有触媒成分層コート量重量30g/L(総コート量
重量298g/L、内層100g/L、中層168g/
L、表層30g/L)−担体の触媒を得た。パラジウム
担持量は233.3g/cf(8.24g/L)、ロジ
ウム担持量は6.7g/cf(0.24g/L)であっ
た。
20モル%、Zr79モル%のジルコニウム酸化物粉末
(粉末G)160g、活性アルミナ22g及び硝酸水溶
液500gを磁性ボールミルに投入し、混合・粉砕して
スラリーを得た。このスラリー液を触媒Dに付着させ、
空気流にてセル内の余剰のスラリーを除去・乾燥し、4
00℃で1時間焼成した。この作業を1度行い、ロジウ
ム含有触媒成分層コート量重量30g/L(総コート量
重量298g/L、内層100g/L、中層168g/
L、表層30g/L)−担体の触媒を得た。パラジウム
担持量は233.3g/cf(8.24g/L)、ロジ
ウム担持量は6.7g/cf(0.24g/L)であっ
た。
【0069】次いで、上記触媒成分担持コージェライト
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、4
00℃で1時間焼成し、Baとして40g/Lを含有さ
せた(触媒E)。
質モノリス担体に酢酸バリウム溶液を付着させた後、4
00℃で1時間焼成し、Baとして40g/Lを含有さ
せた(触媒E)。
【0070】実施例3 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.5 Ba 10.0 C
s 2.0[Y型 86.0 を用いた以外は、実施例2と同様に
して触媒Fを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.5 Ba 10.0 C
s 2.0[Y型 86.0 を用いた以外は、実施例2と同様に
して触媒Fを得た。
【0071】実施例4 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.5 Ba 10.0 C
s 0.9[K 0.1 β−ゼオライト 87.0 を用いた以外
は、実施例2と同様にして触媒Gを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.5 Ba 10.0 C
s 0.9[K 0.1 β−ゼオライト 87.0 を用いた以外
は、実施例2と同様にして触媒Gを得た。
【0072】実施例5 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.1 Cs 10.0 U
SY 88.4 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Hを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.1 Cs 10.0 U
SY 88.4 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Hを得た。
【0073】実施例6 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 5.0 Rh 0.5 Ba 10.0 M
FI 83.5 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Iを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 5.0 Rh 0.5 Ba 10.0 M
FI 83.5 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Iを得た。
【0074】実施例7 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 10.0 Rh 0.5 Ba 20.0 M
FI 68.5 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Jを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 10.0 Rh 0.5 Ba 20.0 M
FI 68.5 を用いた以外は、実施例2と同様にして触媒
Jを得た。
【0075】実施例8 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.1 Ba 10.0 C
s 5.0 β−ゼオライト 83.4 を用いた以外は、実施例
2と同様にして触媒Kを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 0.5 Rh 0.1 Ba 10.0 C
s 5.0 β−ゼオライト 83.4 を用いた以外は、実施例
2と同様にして触媒Kを得た。
【0076】比較例1 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 0.01Pd 0.01 Ba 10.0 MFI
89.98を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Mを
得た。
りに、 Pt 0.01Pd 0.01 Ba 10.0 MFI
89.98を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Mを
得た。
【0077】比較例2 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、 Pt 1.0Pd 1.0 Ba 70.0 MFI 28.0
を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Nを得た。
りに、 Pt 1.0Pd 1.0 Ba 70.0 MFI 28.0
を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Nを得た。
【0078】比較例3 Pt 0.4 Pd 0.4 Ba 10.0 MFI 89.2 の代わ
りに、三元触媒成分層を配置せず、[Pt]0.4 [P
d]0.4 [Ba]10.0[MFI]89.2のみを用いた以外
は、実施例1と同様にして触媒Oを得た。
りに、三元触媒成分層を配置せず、[Pt]0.4 [P
d]0.4 [Ba]10.0[MFI]89.2のみを用いた以外
は、実施例1と同様にして触媒Oを得た。
【0079】上記実施例1〜8及び比較例1〜3で得ら
れた排気ガス浄化用触媒の仕様を表1に示す。
れた排気ガス浄化用触媒の仕様を表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】試験例 前記実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた排気ガス
浄化用触媒について、以下の耐久条件により耐久を行っ
た。
浄化用触媒について、以下の耐久条件により耐久を行っ
た。
【0082】耐久条件 エンジン排気量 3000cc 燃料 無鉛ガソリン 触媒入口ガス温度 550℃ 耐久時間 50時間 入口ガス組成 CO 0.5±0.1% O2 0.5±0.1% HC 約1100ppm NO 1300ppm CO2 15回 A/F変動 2750回(周期65秒/回) 周期:A/F=14.6 55秒 燃料カット 5秒 リッチ スパイク 5秒(CO=2%)
【0083】上記条件で耐久した実施例1〜8及び比較
例1〜3の排気ガス浄化用触媒を用い、図1に示すシス
テムで各排気ガス浄化用触媒を評価した。図1のシステ
ムは、実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた各排気
ガス浄化用触媒を表2に示す配置に従って配置したもの
である。評価条件 エンジン排気量 日産自動車株式会社製 V型6気筒3.3L 燃料 無鉛ガソリン 評価モード 10〜15モード (アイドリングはA/F=14.6、 緩加速域及び定常走行はA/F=22以上に設定) 各排気ガス浄化用触媒の上記評価モードにおけるHC,
CO及びNOx の平均転化率(%)を以下の式で決定
し、その結果(エミッション値)を表2に示す。
例1〜3の排気ガス浄化用触媒を用い、図1に示すシス
テムで各排気ガス浄化用触媒を評価した。図1のシステ
ムは、実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた各排気
ガス浄化用触媒を表2に示す配置に従って配置したもの
である。評価条件 エンジン排気量 日産自動車株式会社製 V型6気筒3.3L 燃料 無鉛ガソリン 評価モード 10〜15モード (アイドリングはA/F=14.6、 緩加速域及び定常走行はA/F=22以上に設定) 各排気ガス浄化用触媒の上記評価モードにおけるHC,
CO及びNOx の平均転化率(%)を以下の式で決定
し、その結果(エミッション値)を表2に示す。
【数1】
【0084】
【表2】
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の排気ガス浄化用触媒は、
NOx 吸蔵材として有効に作用することができ、しか
も、耐久後もリーン域下で多量のNOx を吸蔵でき、N
Ox エミッションを大幅に低減させることができる。
NOx 吸蔵材として有効に作用することができ、しか
も、耐久後もリーン域下で多量のNOx を吸蔵でき、N
Ox エミッションを大幅に低減させることができる。
【0086】請求項2記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、結晶性アルミノシリケートの耐熱性を
向上することができ、NOx 吸蔵能を向上させることが
できる。
記効果に加えて、結晶性アルミノシリケートの耐熱性を
向上することができ、NOx 吸蔵能を向上させることが
できる。
【0087】請求項3記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、NOx 吸蔵材から放出されるNOx 浄
化能を向上でき、未浄化で排出されるNOx を低減する
ことができる。
記効果に加えて、NOx 吸蔵材から放出されるNOx 浄
化能を向上でき、未浄化で排出されるNOx を低減する
ことができる。
【0088】請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、三元触媒の浄化能の悪化を抑制でき、
耐久後もNOx を効率よく浄化することができる。
記効果に加えて、三元触媒の浄化能の悪化を抑制でき、
耐久後もNOx を効率よく浄化することができる。
【0089】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、更に三元触媒の更に浄化性能を向上
し、NOx を効率よく浄化することができる。
記効果に加えて、更に三元触媒の更に浄化性能を向上
し、NOx を効率よく浄化することができる。
【0090】請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加えて、更に三元触媒のリッチ域での浄化能を
向上を抑制でき、耐久後もNOx を効率よく浄化するこ
とができる。
記効果に加えて、更に三元触媒のリッチ域での浄化能を
向上を抑制でき、耐久後もNOx を効率よく浄化するこ
とができる。
【0091】請求項7記載の排気ガス浄化用触媒は、上
記効果に加え、更に低温活性を向上することができ、耐
久後もNOx を効率よく浄化することができる。
記効果に加え、更に低温活性を向上することができ、耐
久後もNOx を効率よく浄化することができる。
【図1】本願の排気ガス浄化用触媒のエミッション値を
評価する評価システムの一例を示す概略図である。
評価する評価システムの一例を示す概略図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/36 102H 104A
Claims (7)
- 【請求項1】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
において、触媒成分として、白金、ロジウム及びパラジ
ウムからなる群より選ばれた少なくとも一種と、アルカ
リ金属及びアルカリ土類金属からなる群より選ばれた少
なくとも一種とを含む結晶性アルミノシリケートを含
み、該結晶性アルミノシリケートが次の一般式; 〔X〕a 〔Y〕b 〔Z〕c (式中、Xは白金、ロジウム及びパラジウムかならる群
より選ばれた少なくとも一種、Yはアルカリ金属及びア
ルカリ土類金属からなる群より選ばれた少なくとも一
種、Zはゼオライトであって、a,b及びcは、各元素
の重量比率を示し、各々金属換算で、a=0.1〜20
重量%、b=10〜50重量%、c=50〜89重量%
である)で表されることを特徴とする排気ガス浄化用触
媒。 - 【請求項2】 請求項1記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、結晶性アルミノシリケートのシリカ/アルミナ比
が15以上であることを特徴とする排気ガス浄化用触
媒。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の排気ガス浄化用触
媒において、結晶性アルミノシリケート触媒成分層の上
部に、パラジウムと活性アルミナとを含有する三元触媒
成分層を配置して成ることを特徴とする排気ガス浄化用
触媒。 - 【請求項4】 請求項3記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、前記三元触媒成分層に、更にジルコニウム、ネオ
ジウム及びランタンからなる群より選ばれた少なくとも
一種を金属換算で1〜40モル%、セリウムを60〜9
8モル%含むセリウム酸化物が含有されることを特徴と
する排気ガス浄化用触媒。 - 【請求項5】 請求項3又は4記載の排気ガス浄化用触
媒において、前記三元触媒成分層に、更に白金及び/又
はロジウムが含有されることを特徴とする排気ガス浄化
用触媒。 - 【請求項6】 請求項5記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、前記三元触媒成分層に、更にネオジウム、ランタ
ン及びセリウムからなる群より選ばれた一種を金属換算
で1〜40モル%、ジルコニウムを60〜98モル%含
むジルコニウム酸化物が含有されることを特徴とする排
気ガス浄化用触媒。 - 【請求項7】 請求項3〜6いずれかの項記載の排気ガ
ス浄化用触媒において、前記三元触媒成分層にアルカリ
金属及びアルカリ土類金属からなる群より選ばれた少な
くとも一種が含有されることを特徴とする排気ガス浄化
用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099073A JPH11290686A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 排気ガス浄化用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099073A JPH11290686A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 排気ガス浄化用触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290686A true JPH11290686A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14237747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10099073A Withdrawn JPH11290686A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 排気ガス浄化用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290686A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005023421A1 (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-17 | Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus | 窒素酸化物の接触分解のための触媒と方法 |
WO2007040248A1 (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-12 | Cataler Corporation | 排ガス浄化用触媒 |
JP2017070901A (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 本田技研工業株式会社 | 排気浄化触媒及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10099073A patent/JPH11290686A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005023421A1 (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-17 | Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus | 窒素酸化物の接触分解のための触媒と方法 |
US7422731B2 (en) | 2003-09-08 | 2008-09-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Catalyst and method for contact decomposition of nitrogen oxides |
WO2007040248A1 (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-12 | Cataler Corporation | 排ガス浄化用触媒 |
JPWO2007040248A1 (ja) * | 2005-10-05 | 2009-04-16 | 株式会社キャタラー | 排ガス浄化用触媒 |
JP4838258B2 (ja) * | 2005-10-05 | 2011-12-14 | 株式会社キャタラー | 排ガス浄化用触媒 |
JP2011255378A (ja) * | 2005-10-05 | 2011-12-22 | Cataler Corp | 排ガス浄化用触媒 |
US8168560B2 (en) | 2005-10-05 | 2012-05-01 | Cataler Corporation | Exhaust gas purifying catalyst |
JP2017070901A (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 本田技研工業株式会社 | 排気浄化触媒及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |