JPH11290268A - 電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置 - Google Patents

電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置

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JPH11290268A
JPH11290268A JP10096418A JP9641898A JPH11290268A JP H11290268 A JPH11290268 A JP H11290268A JP 10096418 A JP10096418 A JP 10096418A JP 9641898 A JP9641898 A JP 9641898A JP H11290268 A JPH11290268 A JP H11290268A
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Mitsuru Iida
充 飯田
Kenichi Iriyama
兼一 入山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子の撮影範囲に反射率の高い部分と反射
率の低い部分とが同時に入る場合でも、全体的に安定し
たコントラストを有する画像を得ることができる電子内
視鏡装置を提供すること。 【解決手段】撮像素子10から輝度信号が出力される
と、光量配分制御部53が、ライトガイド8側の撮像領
域の平均輝度とライトガイド9側の撮像面の平均輝度と
を検出し、両者の差分を検出して輝度が高い方の撮像領
域を特定する。このとき、ライトガイド8側の撮像領域
の輝度が高い場合には、光量配分調整部22は、ライト
ガイド8に入射される照明光を遮光し、ライトガイド8
側の撮像領域の輝度のみを下げる。一方、ライトガイド
9側の撮像領域の輝度が高い場合には、光量配分調整部
22は、ライトガイド8に入射される照明光を遮光し、
ライトガイド8側の撮像領域の輝度のみを下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の先端部に
撮像素子と複数個のライトガイドの出射端面とが設けら
れた電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、主として患者の体腔内,例えば消
化管や血管内の様子を撮影する電子内視鏡装置の一つに
は、電子内視鏡の先端部に撮像素子とライトガイドの出
射端面とが設けられ、単一の光源からライトガイドの入
射端面に入射された照明光を出射端面から出射すること
によって撮影対象を照明し、照明された撮影対象を撮像
素子によって撮影するものがある。
【0003】この種の電子内視鏡装置では、撮像素子に
は固体撮像素子(CCD)が多く用いられ、その撮像面は
ライトガイドの出射端面とほぼ平行に配置され、これら
は撮影対象とほぼ同じ角度で対向する。また、電子内視
鏡装置には、複数のライトガイドの出射端面を撮像素子
の周囲に距離をおいて配置し、撮影対象の凹凸による影
の影響を低減させたものもある。
【0004】ところで、近年におけるCCDのパッケー
ジ外形は小形化の傾向にあり、これに伴って電子内視鏡
の先端部は細くなっている。このため、電子内視鏡装置
を用いて診察される患者の負担が軽減されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た電子内視鏡装置には以下の問題があった。即ち、電子
内視鏡装置によって消化管等の管内の様子を撮影する場
合、撮像素子と近い位置関係にある物体(近接部:例え
ば管壁)からの光束と、撮像素子と遠い位置関係にある
物体(遠景部:例えば管空)からの光束とが共に撮像素子
に入射する。この場合、遠景部の照度が近接部の照度よ
りも低くなる。このため、遠景部に対する照度が不足
し、遠景部の輝度情報の階調の変化が検知不可能とな
り、遠景部の画像が黒くつぶれることがあった。
【0006】そこで、遠景部の照度を高めるべく、各ラ
イトガイドの入射端面に入射される光量を多くすると、
近接部に照明光が強く当たるので、近接部の輝度情報が
CCDによって得られる画像の有効範囲(ダイナミック
レンジ)を超えてしまい、近接部の画像にハレーション
が生じることがあった。
【0007】また、上記した電子内視鏡装置では、CC
Dの小形化に伴って各画素の電荷蓄積素子の容量が小さ
くなり、ダイナミックレンジが小さくなっている。この
ことに鑑み、各画素の電荷量が容易にオーバーフローし
ないように照明光の光量を低下させる傾向にある。従っ
て、遠景部が照度不足となって遠景部と近接部との間の
コントラストが高くなり、観察しにくい画像となる場合
が多くあった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、撮像素子の撮像範囲に反射率の高い部分と反射率
の低い部分とが同時に入る場合でも、全体的に安定した
コントラストを有する画像を得ることができる電子内視
鏡装置及び電子内視鏡用光源装置を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請
求項1の発明は、電子内視鏡装置であり、内視鏡の先端
部に照明光の出射端面が配置された複数個のライトガイ
ドと、前記各出射端面の近傍に配置された撮像素子と、
前記各ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源
と、前記撮像素子によって得られた輝度信号に基づい
て、前記撮像素子の撮像領域のうち、最も高い輝度を検
出した領域を特定する輝度検出部と、前記輝度検出部に
よって特定された領域の受光量に最も大きい影響を与え
るライトガイドの入射端面に前記光源から供給される光
量を減少させる光量配分調整部とを備えたことを特徴と
する。
【0010】請求項1の発明によると、撮像素子が例え
ば反射率の高い部分と反射率の低い部分とが一度に撮影
した場合には、撮像素子の撮像領域のうち、反射率の高
い部分を撮影する領域の輝度が他の領域の輝度より高く
なる。すると、光量配分調整部が、反射率の高い部分を
最も強く照らしているライトガイドの入射端面に入射さ
れる光量を減少させる。
【0011】これによって、反射率の高い部分に照射さ
れる照明光の光量が低下し、その部分を撮影する領域の
輝度が低下する。従って、反射率の高い部分の画像に生
じるハレーションの発生防止,或いは発生したハレーシ
ョンの除去を図ることができる。また、光量配分調整部
によって撮像素子の各領域の受光量をほぼ均等にできる
ので、コントラストが全体的に安定した画像を得ること
ができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の電子内
視鏡装置が、前記光源と前記各ライトガイドの入射端面
との間に配置され、前記光量配分調整部によって何れか
のライトガイドの入射端面に供給される光量が低下した
場合に、前記各ライトガイドの入射端面に入射される光
量を均等に増加させる光量調整部をさらに備えたことで
特定したものである。
【0013】請求項1の発明では、光量配分調整部によ
って、何れかのライトガイドから出射される光量が低下
するので、撮影対象に照射される照明光の全体の光量が
低下する。このため、画面に表示される画像が暗くなる
場合がある。請求項2の発明によると、各ライトガイド
から出射される光量を均等に増加させるので、画面に表
示される画像がコントラストが安定した状態で明るく表
示される。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の輝度検
出部が、前記撮像素子によって得られた輝度信号を前記
所定の複数の領域に応じて分離し、分離した輝度信号を
比較することによって最も高い輝度を検出した領域を特
定することで特定したものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載の光量配
分調整部が、前記光源と前記各ライトガイドの入射端面
との間の光路外に配置され、前記輝度検出部によって何
れかの領域が特定された場合に、当該領域の受光量に最
も大きい影響を与えるライトガイドの入射端面と前記光
源との間の光路に挿入されることで特定したものであ
る。請求項4の発明によれば、光量配分調整部が該当す
る光路に挿入されることによって照明光を遮光するの
で、該当するライトガイドの入射端面に入射される光量
が減少し、その出射端面から出射される照明光の光量が
低下する。このようにすると、光源自体から発せられる
光量が一定のままで撮像素子の撮像領域の受光量を調整
することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4記載の前記複
数個のライトガイドが、出射端面が前記撮像素子の撮像
領域の中心線に対して線対称に配置された第1ライトガ
イド及び第2ライトガイドからなり、前記輝度検出部
が、前記撮像素子によって得られた輝度信号に基づい
て、前記中心線を境とした第1ライトガイド側の撮像領
域の輝度と第2ライトガイド側の撮像領域の輝度とを比
較して輝度が高い方の撮像領域を特定し、前記光量配分
調整部が、前記第1ライトガイド側の撮像領域が特定さ
れた場合に前記光源と前記第1ライトガイドの入射端面
との間の光路のみに挿入され、前記第2ライトガイド側
の撮像領域が特定された場合に前記光源と前記第2ライ
トガイドの入射端面との間の光路のみに挿入されること
で特定したものである。請求項5の発明によると、一方
の撮像領域の受光量と他方の撮像領域の受光量とを均等
にすることができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項5記載の撮像素
子が固体撮像素子であり、前記輝度検出部が、固体撮像
素子から出力された輝度信号から前記各撮像領域の平均
輝度を検出し、一方の平均輝度から他方の平均輝度を減
算し、前記光量配分調整部が、前記輝度検出部の減算結
果が負である場合に前記光源と前記第1ライトガイドの
入射端面との間の光路のみに挿入され、前記輝度検出部
の減算結果が正である場合に前記光源と前記第2ライト
ガイドの入射端面との間の光路に挿入されることで特定
したものである。
【0018】請求項7の発明は、撮像素子と複数個のラ
イトガイドの出射端面とが先端部に設けられた電子内視
鏡に照明光を供給する電子内視鏡用光源装置であって、
前記各ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源
と、前記撮像素子によって得られた映像信号に基づい
て、前記撮像素子の撮像領域のうち、最も高い輝度を検
出した領域を特定する輝度検出部と、前記輝度検出部に
よって特定された領域の受光量に最も大きい影響を与え
るライトガイドの入射端面に前記光源から供給される光
量を低下させる光量配分調整部とを備えたことを特徴と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 [実施形態1]〔電子内視鏡装置の構成〕図1は、本発
明の実施形態1による電子内視鏡装置の構成図である。
図1には、撮像素子としてカラーCCD10が用いられ
た電子内視鏡装置が示されている。図1において、電子
内視鏡装置は、カラーCCD10を備えた電子内視鏡1
と、この電子内視鏡1に撮影対象の照明光を供給すると
ともに、カラーCCD10によって撮影された撮影対象
の映像信号を生成する内視鏡用の光源装置兼ビデオプロ
セッサ2とからなり、光源装置兼ビデオプロセッサ2に
は、撮影対象の映像を表示するテレビモニタ3が接続さ
れている。 〈電子内視鏡〉図1に示すように、電子内視鏡1は、先
端が電子内視鏡1の先端部をなすコード状の挿入部4
と、挿入部4の基端に連結された操作部5と、操作部5
の外周面から延出するコード状のライトガイド連結管6
とを有している。ライトガイド連結管6の末端にはコネ
クタ7が設けられており、コネクタ7によって電子内視
鏡1と光源装置兼ビデオプロセッサ2とが着脱自在に接
続される。
【0020】電子内視鏡1の内部には、挿入部4の先端
からコネクタ7の末端までに亘って2つのライトガイド
ファイババンドル(以下、「LCB」という)8,9が設
けられている。各LCB8,9の挿入部4側の端面は照
明光の出射端面をなし、コネクタ7側の端面は照明光の
入射端面をなす。
【0021】図2(a)は、図1に示した各LCB8,9
の入射端面を示す図である。図2(a)に示すように、各
LCB8,9の入射端面は、一つの円形状の端面を形成
する半円状に形成されている。各LCB8,9の入射端
面は、図1に示すように、コネクタ7が光源装置兼ビデ
オプロセッサ2に接続された際に、光源装置兼ビデオプ
ロセッサ2内に向けて配置される。
【0022】図2(b)は、図1に示したB−B線に沿っ
た挿入部4の切断面を示す図である。各LCB8,9
は、電子内視鏡1内部で分かれており、各LCB8,9
の出射端面は、図2(b)に示すように円形状を有し、カ
ラーCCD10の撮像面(撮像領域)の中心線に対して線
対称に配置されている。そして、各LCB8,9の出射
端面の前方には、各LCB8,9から出射された照明光
を広げる配光レンズ11,12が設けられている。
【0023】また、図1に示すように、カラーCCD1
0は、挿入部4の先端部内に設けられている。カラーC
CD10の撮像面は、各LCB8,9の出射端面と平行
に設けられている。カラーCCD10の前方には、撮影
対象の像をカラーCCD10の撮像面にて結像させる対
物レンズ13が配置されている。そして、カラーCCD
10は、信号線14,15を介してコネクタ7内に設け
られた信号処理回路16の入力端子と接続されている。
【0024】本実施形態では、カラーCCD10の撮像
面の中心線を境としたLCB8側の撮像領域(各画素)
が、テレビモニタ3の画面の向かって右側に表示される
画像を撮影し、LCB9側の撮像領域(各画素)がテレビ
モニタ3の向かって左側に表示される画像を撮影する。
また、カラーCCD10の各画素は、撮影対象が近距離
に存する場合には、LCB8の出射端面に近いものほど
LCB8から出射される照明光の照明領域及び照度の影
響を受け、LCB9の出射端面に近いものほどLCB9
から出射される照明光の照明領域及び照度の影響を受け
る。
【0025】信号処理回路16は、その入力端子から入
力されたカラーCCD10の出力信号に必要な処理を施
し、輝度信号(Y信号)と2つの色差信号(R−Y信号及
びB−Y信号)とをその出力端子から出力する。 〈光源装置兼ビデオプロセッサ〉光源装置兼ビデオプロ
セッサ2の内部には、各LCB8,9の入射端面に対向
する位置に、キセノンランプを用いた光源ランプ17が
配置されている。この光源ランプ17には、ランプ用電
源18から発せられた電力がランプ用線材19を介して
供給される。光源ランプ17は、照明光として一定の光
量の白色平行光(光束LF)を各LCB8,9の入射端面
へ向けて発する。この光束LFの光軸OAは、各LCB
8,9の入射端面で形成される一つの円形端面(図2(a)
参照)の中心を通過するようになっている。
【0026】光源ランプ17と各LCB8,9の入射端
面との間には、光源ランプ17から発せられた光束LF
を集光するコンデンサレンズ20が配置されている。こ
のコンデンサレンズ20によって、光束LFは、収束し
ながら各LCB8,9の入射端面に入射される。
【0027】コンデンサレンズ20と光源ランプ17と
の間には、絞り装置21が配置されている。絞り装置2
1は、図1の紙面と直交する方向(+Y方向及び−Y方
向:図2参照)から光束LFを均等に遮光することによ
って、各LCB8,9の入射端面に入射される照明光の
光量を調整する。
【0028】絞り装置21と光源ランプ17との間に
は、光量配分調整部22が配置されている。光量配分調
整部22は、図1及び図2中の+X方向と−X方向との
一方から光束LFに挿入され光束LFを遮光する。これ
によって、光量配分調整部22は、LCB8又はLCB
9に入射される照明光の光量を低下させる。なお、絞り
装置21及び光量配分調整部22の構成は後述する。
【0029】上述した信号処理回路16の出力端子は、
信号線23〜25を介してA/D変換器26〜28と接
続されている。A/D変換器26には、上記したR−Y
信号が入力され、A/D変換器27には、上記したR−
B信号が入力され、A/D変換器28には、上記したY
信号が入力される。各A/D変換器26〜28は、入力
された信号をアナログ−ディジタル変換する。
【0030】各A/D変換器26〜28は、信号線を介
してメモリ部29と接続されている。メモリ部29は、
A/D変換器26〜28から入力されるR−Y,R−B
及びYの各ディジタル信号についてフリーズ,補間等の
処理を施す。メモリ部29は、信号線を介してD/A変
換器30〜32と接続されている。D/A変換器30〜
32は、メモリ部29から入力されるR−Y,R−B,
及びYの各ディジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0031】各D/A変換器30〜32は、信号線を介
して信号処理部33と接続されている。信号処理部33
は、各D/A変換器30〜32から入力されるR−Y信
号,R−B信号,及びY信号からアナログRGB信号
(同期信号を含む)を生成し、テレビモニタ3に供給す
る。これによって、テレビモニタ3には、カラーCCD
10によって撮影された対象のRGB信号に基づく画像
(映像)が表示される。
【0032】また、上述した信号線25には、信号線3
4が接続されている。信号線34は、調光回路35に接
続されており、信号処理回路16から出力されたY信号
を調光回路35に入力する。調光回路35は、システム
コントロール部36と信号線37を介して接続されてい
る。システムコントロール部36は、照明光全体の調光
用の基準電圧Vrefを、信号線37を介して調光回路3
5に入力する。
【0033】調光回路35は、自身に入力されたY信号
と基準電圧Vrefとを用いて制御信号αを生成し、この
制御信号αをもって絞り装置21を制御する。また、調
光回路35は、自身に入力されたY信号を用いて制御信
号βを生成し、この制御信号βをもって光量配分調整部
22を制御する。なお、この調光回路35の詳細は後述
する。 〔絞り装置の構成〕図3(a)は、図1に示した絞り装置
21の構成図であり、図3(a)及び図3(b)は、絞り装
置21をコンデンサレンズ20側から見た図である。図
3(a)に示すように、絞り装置21は、減光部40と、
回転軸41と、回転機構42と、モータ43とからな
る。
【0034】図3(a)に示すように、減光部40は、同
一の長方形の平面形状を有する平行平板状の遮光板40
a,40bの側縁同士を連結板40cで連結したコの字
状に形成されている。遮光板40aと遮光板40bとは
平行に配置され、これらの中心軸線は同一直線上に配置
されている。連結板40cも長方形の平面形状を有する
平行平板状に形成されている。
【0035】回転軸41は、連結板40cの中心軸と同
軸で連結板40cに固着されている。これによって、減
光部40は回転軸41と同軸で回転する。回転機構42
は、モータ43と接続されており、モータ43の駆動に
連動して回転軸41を回転させる。モータ43は、図1
に示した調光回路35から制御信号αを受け取るように
なっており、この制御信号αに応じた動力を回転機構4
2に与える。
【0036】図3(b)に示すように、絞り装置21は、
その回転軸41が図1に示した光束LFの光軸OAと同
一平面上に存する状態で配置され、各遮光板40a,4
0bの中心と光軸OAとの各距離が、回転軸41の回転
に拘わらず常に等距離を維持する。絞り装置21は、図
3(b)に示すように、各遮光板40a,40bと光軸O
Aとが平行な状態を初期状態とし、この初期状態の場合
に各LCB8,9の入射端面に入射される照明光の光量
が最大となる。
【0037】その後、モータ43に制御信号αが与えら
れ、モータ43の駆動によって回転軸41が回転する
と、図3(c)に示すように、各遮光板40a,40b
は、光束LFをほぼ均等に遮光する。これによって、各
LCB8,9の入射端面(図1参照)に入射される光量が
ほぼ均等に減少する。このように、絞り装置21は、そ
の初期状態からの回転角度の大きさによって、各LCB
8,9の出射端面から出射される光量を調整する。 〔光量配分調整部の構成〕図4は、図1に示した光量配
分調整部22の構成図である。図4に示すように、光量
配分調整部22は、遮光部45を有している。遮光部4
5は、光軸OAに対して45゜の角度で光源ランプ17
側に傾いた遮光板45aと、光軸OAに対して45゜の
角度で絞り装置21側に傾いた遮光板45bと、図2に
示したX方向に沿って配置され、一端側(+X側)で遮光
板45aを支持し、他端側(−X側)で遮光板45bを支
持するステー45c,45cとからなる。
【0038】遮光部45は、図示せぬ支持部材によっ
て、X方向に沿って移動可能な状態で支持されている。
また、ステー45cの一方の外側面にはラック46が刻
まれており、このラック46と噛み合いながら回転する
ピニオン47が設けられている。ピニオン47からは回
転軸48が延出しており、回転軸48は回転機構49に
接続されている。そして、回転機構49は、モータ50
に接続されている。
【0039】モータ50は、図1に示した調光回路35
から制御信号βを受け取る。すると、モータ50は、こ
の制御信号βに従った動力を回転機構49に与え、回転
機構49は、回転軸48を回転させる。これによって、
ピニオン47がラック46と噛み合いながら回転するこ
とで、遮光部45が+X方向又は−X方向へ移動する。
【0040】図5は、遮光部45を側方から見た図であ
り、図6は、遮光部45を光源ランプ17側から見た図
である。図5(a)及び図6(a)に示すように、モニタ3
の画像にハレーションが生じていない場合には、光源ラ
ンプ17から発せられた光束LFは、遮光部45の遮光
板45aと遮光板45bとの間を遮光されることなく通
過する。この状態は、例えば反射率が一様な平面状の撮
影対象を各LCB8,9が等距離から照明した場合の状
態である。この状態を光量配分調整部22の初期状態と
する。
【0041】これに対し、図5(b)及び図6(b)に示す
ように、カラーCCD10のLCB8側の撮像領域にて
撮影された画像にハレーションが生じる場合には、遮光
部45が−X方向に移動し、遮光板45aが−X方向か
ら光束LFを遮光する。これによって、図5(b)に示す
斜線部分の光束LFが遮光される。この結果、LCB8
の入射端面に入射される照明光の光量のみが減少し、L
CB8の出射端面から出射される光量が、LCB9の出
射端面から出射される光量より減少する。従って、LC
B8側の領域に受光される光量が低下し、ハレーション
が除去される。
【0042】一方、図5(c)及び図6(c)に示すよう
に、カラーCCD10のLCB9側の撮像領域にて撮影
された画像にハレーションが生じる場合には、遮光部4
5が+X方向に移動し、遮光板45bが+X方向から光
束LFを遮光する。これによって、図5(c)に示す斜線
部分の光束LFが遮光され、LCB9の入射端面に入力
される照明光の光量のみが減少する。この結果、LCB
9の出射端面から出射される光量が、LCB8の出射端
面から出射される光量より減少する。従って、LCB9
側の撮像領域に受光される光量が低下し、ハレーション
が除去される。 〔調光回路の構成〕図7は、図1に示した調光回路35
の構成図である。図7に示すように、調光回路17は、
上述した絞り装置21を制御する光量制御部52と、光
量配分調整部22を制御する光量配分制御部53とから
なる。 〈光量制御部〉光量制御部52は、アンプ54と、検波
回路55と、差動増幅器56と、モータドライバ57と
からなる。アンプ54の入力端子は、図1に示した信号
線34が接続されており、アンプ54の出力端子は、検
波回路55の入力端子と接続されている。検波回路55
の出力端子は、差動増幅器56の反転入力端子と接続さ
れており、差動増幅器56の非反転入力端子は、図1に
示した信号線37と接続されている。差動増幅器56の
出力端子は、モータドライバ57の入力端子に接続され
ている。モータドライバ57は、その出力端子から上記
した制御信号αを出力し、制御信号αは、絞り装置21
のモータ43(図3参照)に与えられる。
【0043】アンプ54には、信号線34からY信号
(輝度信号)が入力される。図8(a)にアンプ54への入
力信号波形を示す。アンプ54は、自身に入力されたY
信号を増幅し、検波回路55へ向けて出力する。検波回
路55は、アンプ54から入力された輝度信号を積分す
ることによって、輝度信号の平均電圧レベルを示す信号
を出力する。図8(b)に検波回路55の出力信号波形を
示す。差動増幅器56は、検波回路55から入力された
信号と信号線37から入力された基準電圧Vrefとの差
分電圧を増幅して出力する。
【0044】モータドライバ57は、差動増幅器56か
ら入力された差分電圧信号が正である間(Y信号の平均
電圧レベルが基準電圧Vrefを上回る間)、各LCB8,
9の入射端面に入射される光量(撮影対象を照明する光
量全体)が多すぎるものとして、絞り装置21を閉じる
ための制御信号αをモータ43に与える。これによっ
て、図3(c)に示すように、遮光部40が遮光板40
a,40bによって光束LFを遮光する方向に回転し、
各LCB8,9の入射端面に入射される光量を減少させ
る。
【0045】一方、モータドライバ57は、差動増幅器
56から入力された差分電圧信号が負である間(Y信号
の平均電圧レベルが基準電圧Vrefを下回る間)、各LC
B8,9の入射端面に入射される光量が不足しているも
のとして、絞り装置21を開くための制御信号αをモー
タ43に与える。これによって、遮光部40が初期状態
に戻る方向に回転し、各LCB8,9の入射端面に入射
される光量を増加させる。
【0046】このように、モータドライバ57は、差動
増幅器56から入力される信号に基づく制御信号αをモ
ータ43に与え、差動増幅器56からの差分電圧信号が
零となるように、絞り装置21をフィードバック制御す
る(図8(c)参照)。以上の構成によって、光量制御部5
2は、絞り装置21を制御し、各LCB8,9に入射さ
れる光量を調整する。 〈光量配分制御部〉図7に示すように、光量配分制御部
53は、信号除去回路59,60と、アンプ61,62
と、検波回路63,64と、差動増幅器65と、モータ
ドライバ67とからなる。各信号除去回路59,60の
入力端子は、信号線34と接続されている。信号除去回
路59の出力端子は、アンプ61の入力端子と接続され
ており、信号除去回路60の出力端子は、アンプ62の
入力端子と接続されている。アンプ61の出力端子は、
検波回路63の入力端子と接続されており、アンプ61
の出力端子は、検波回路64の入力端子と接続されてい
る。
【0047】また、検波回路63の出力端子は、差動増
幅器65の反転入力端子と接続されており、検波回路6
4の出力端子は、差動増幅器65の非反転入力端子と接
続されている。差動増幅器65の出力端子は、積分回路
66の入力端子に接続されており、積分回路66の出力
端子は、モータドライバ67の入力端子に接続されてい
る。モータドライバ67は、その出力端子から上述した
制御信号βを出力し、制御信号βは、光量配分調整部2
2のモータ50(図4参照)に与えられる。
【0048】各信号除去回路59,60には、Y信号が
入力される。図9(a)に各信号除去回路59,60への
入力信号波形を示す。図9(a)に示すY信号の一周期の
うち、前半部分は、カラーCCD10のLCB8側の撮
像領域によって得られた輝度を示し、後半部分は、カラ
ーCCD10のLCB9側の撮像領域によって得られた
輝度を示す。
【0049】信号除去回路59は、入力されたY信号の
一周期のうちの後半部分を除去した信号(LCB8側の
輝度を示す信号)をアンプ61に入力する。図9(b)に
信号除去回路59の出力信号波形を示す。一方、信号除
去回路60は、入力されたY信号の一周期のうちの前半
部分を除去した信号(LCB9側の輝度を示す信号)をア
ンプ62に入力する。図9(c)に信号除去回路59の出
力信号波形を示す。アンプ61は、信号除去回路59の
出力信号を増幅し、検波回路63に入力する。一方、ア
ンプ62は、信号除去回路60の出力信号を増幅し、検
波回路64に入力する。検波回路63は、アンプ61の
出力信号を積分し、差動増幅器65に入力する。図9
(d)に検波回路63の出力信号波形を示す。一方、検波
回路64は、アンプ62の出力信号を積分し、差動増幅
器65に入力する。図9(d)に検波回路64の出力信号
波形を示す。
【0050】差動増幅器65は、検波回路63の出力信
号と検波回路64の出力信号との差分(LCB8側の輝
度とLCB9側の輝度との差分)を増幅し、積分回路6
6に入力する。図9(e)に差動増幅器65の出力信号波
形を示す。積分回路66は、差動増幅器65の出力信号
を積分することによって、LCB8側の輝度とLCB9
側の輝度との差分の平均電圧レベルを示す信号を生成
し、モータドライバ67に入力する。図9(f)に積分回
路66の出力信号波形を示す。モータドライバ67は、
積分回路66から入力された信号が負である間(LCB
8側の輝度がLCB9側の輝度を上回る間)、LCB8
(右側のライトガイド)に入射される光量が多すぎるもの
として、LCB8に入射される光量を減少するための制
御信号βを図4に示すモータ50に与える。すると、モ
ータ50の駆動によってピニオン47が回転し、遮光部
45が−X方向へ移動する。これによって、図5(b)及
び図6(b)に示すように、遮光板45aが光束LFの一
部を遮光し、LCB8に入射される光量が減少する。
【0051】一方、モータドライバ67は、積分回路6
6から入力された信号が正である間(LCB9側の輝度
がLCB8側の輝度を上回る間)、LCB9(左側のライ
トガイド)に入射される光量が多すぎるものとして、L
CB9に入射される光量を減少するための制御信号βを
モータ50に与える。すると、モータ50の駆動によっ
てピニオン47が回転し、遮光部45が+X方向へ移動
する。これによって、図5(c)及び図6(c)に示すよう
に、遮光板45bが光束LFの一部を遮光し、LCB9
に入射される光量が減少する。
【0052】このように、モータドライバ67は、積分
回路66から入力される差動増幅信号に基づく制御信号
部βをモータ50に与え、積分回路66からの差動増幅
信号が零となるように、光量配分調整部22をフィード
バック制御する(図9(g)参照)。
【0053】以上の構成によって、光量配分制御部53
は、LCB8側の輝度がLCB9側の輝度よりも高い場
合には、LCB8に入射される光量を減少させる。即
ち、LCB9の光量配分をLCB8よりも高くする。一
方、LCB9側の輝度がLCB8側の輝度よりも高い場
合には、LCB9に入射される光量を減少させる。即
ち、LCB8の光量配分をLCB9よりも高くする。
【0054】このようにして、光量配分制御部53は、
LCB8側の撮像領域の輝度(受光量)とLCB9側の撮
像領域の輝度(受光量)との均等化を図る。そして、両者
の輝度の均等化が図られた場合(両者の差分が零となっ
た場合)には、信号処理回路16からの出力信号波形
が、図9(h)に示すように、前半部分と後半部分とがほ
ぼ均等となる。 〔電子内視鏡装置の動作〕次に、上述した電子内視鏡装
置の動作を説明する。ここでは、例として消化管内に電
子内視鏡1の挿入部4(図1参照)が挿入されている場合
の動作を説明する。前提として、光源装置兼ビデオプロ
セッサ2及びテレビモニタ3の電源が投入されており、
絞り装置21が図3(c)に示す状態にあり、且つ光量配
分調整部22が上述した初期状態にあるものとする。
【0055】図1に示した光源装置兼ビデオプロセッサ
2の電源が投入されると、ランプ用電源18から光源ラ
ンプ17に電力が供給される。すると、光源ランプ17
が、各LCB8,9の入射端面へ向けて照明光(光束L
F)を発する。このとき、光量配分調整部22が初期状
態にあるので、光束LFは遮光板45a,45bによっ
て遮光されることなく光量配分調整部22を通過する
(図5(a)参照)。
【0056】一方、絞り装置21は光束LFを絞る状態
にあるので、光束LFはその一部を遮光板40a,40
bによって均等に遮光されつつ絞り装置21を通過する
(図3(c)参照)。その後、光束LFは、コンデンサレン
ズ20を透過し、収束しながら各LCB8,9の入射端
面に入射される。
【0057】各LCB8,9に入射した照明光は、その
出射端面から出射され、配光レンズ11,12を介して
撮影対象を照明する。すると、カラーCCD10が、対
物レンズ13によって結像された撮影対象の像を撮影す
る。このとき、カラーCCD10のLCB9側の撮像領
域が、撮影対象の近接部(例えば、消化管壁)を撮影し、
LCB8側の撮像領域が、遠景部(例えば、消化管の奥
の様子(管空))を撮影していたとする。
【0058】この場合、近接部には照明光が強く当た
り、遠景部には照明光が殆ど届かないので、LCB9側
の撮像領域が、撮影対象からの光をLCB8側の撮像領
域よりも多く受光する。このため、LCB9側の撮像領
域によって得られるY信号は、LCB8側の撮像領域に
よって得られるY信号よりも高くなる(図8(a),図9
(a)参照)。このようなY信号が、カラーCCD10か
ら出力され、信号線15を介して信号処理回路16に入
力される。
【0059】すると、信号処理回路16は、R−Y信
号,B−Y信号,及びY信号を出力する。これらの信号
は、各A/D変換器26〜28,メモリ部29,D/A変
換器30〜32,信号処理部33による処理を経ること
によって、アナログRGB信号に変換され、テレビモニ
タ3に供給される。このとき、テレビモニタ3の画面に
表示される近接部の画像は、照明光が強く当たったこと
によりハレーションが生じたものとなる。一方、遠景部
の画像は、照度不足によって黒くつぶれたものとなる。
即ち、近接部と遠景部とでコントラストの高い画像とな
る。一方、信号処理回路16から出力されたY信号は、
調光回路35の光量制御部52及び光量配分制御部53
(図7参照)に入力される。すると、光量制御部52は、
図7に示した構成によって、カラーCCD10の撮像領
域全体から得られる輝度情報に基づいて絞り装置21を
制御する。このとき、光量制御部52は、輝度に偏りが
あってもその平均電圧レベルが基準電圧Vrefとほぼ等
しい(差分が零)である場合には、適正な光量として絞り
装置21を動作させない。
【0060】これに対し、光量配分制御部52では、積
分回路から正の差分電圧が出力されるので、モータドラ
イバ67が、LCB9の光量を減少するための制御信号
βを光量配分調整部22に与える。すると、モータ5
0,回転機構49,回転軸48,ピニオン47(図4参照)
の動作によって、遮光部45が+X方向に移動し、遮光
板45bが光束LFの一部を遮光する(図5(c)参照)。
これによって、LCB9に入射される光量が低下し、L
CB9による照明光量が低下するので、LCB9側の撮
像領域の受光量が低下する。
【0061】この後、光量配分制御部53のフィードバ
ック制御によって、遮光部45の+X方向への移動が継
続される。そして、カラーCCD10から出力される輝
度信号が、LCB8側とLCB9側とで殆ど変わらない
状態となった場合には、光量配分制御部53が遮光部4
5をほぼ停止させる。これによって、テレビモニタ3の
画面に表示される近接部の画像からハレーションが除去
され、画面全体のコントラストの安定化が図られる。
【0062】もっとも、LCB9に入射される光量が減
少することに伴い、撮影対象に照射される光量の総計が
低下する。このため、テレビモニタ3に表示される画像
が全体として暗くなる。即ち、カラーCCD10から出
力されるY信号の平均電圧レベルが基準電圧Vrefを下
回る。
【0063】すると、光量制御部52が、Y信号の平均
電圧レベルが基準電圧Vrefとほぼ等しくなるまで絞り
装置21を初期状態に戻す方向に回転させる。これによ
って、各LCB8,9に入射される光量がほぼ均等に増
加する。従って、カラーCCD10から出力されるY信
号が、基準電圧Vrefとほぼ等しい平均電圧レベルを持
ち、且つLCB8側の輝度とLCB9側の輝度との差分
がほぼ零となる。これによって、テレビモニタ3には、
ハレーションの発生が抑えられ、全体として明るく、コ
ントラストの安定した撮影対象の画像が表示される。 〔実施形態1の効果〕上述したように、実施形態1によ
る電子内視鏡装置によると、LCB8側の撮像領域の輝
度とLCB9側の撮像領域の輝度との間に差が生じた場
合には、光量配分制御部53及び光量配分調整部22
が、輝度が高い方の撮像領域に大きな影響を与えるLC
Bから出射される光量を抑えることによって、輝度が高
い方の撮像領域に受光される光量を低下させる。これに
よって、テレビモニタ3の画面に生じるハレーションの
防止及び画面のコントラストの安定化が図られる。
【0064】そして、光量配分調整部22の遮光動作に
よって撮像領域全体の受光量が低下した場合には、光量
制御部52及び絞り装置21が各LCB8,9に入射さ
れる光量を増加させる。このため、明るくコントラスト
が一様に安定した画像がテレビモニタ3に表示される。
従って、電子内視鏡装置の使用者(例えば、医師)が、電
子内視鏡装置によって得られる画像(映像)を快適に利用
することができる。 [実施形態2]図10は、本発明の実施形態2による電子
内視鏡装置の構成図である。実施形態2による電子内視
鏡装置は、モノクロCCD70を用い、いわゆる面順次
方式によって撮影対象の色情報を取得する。即ち、図1
0に示すように、コンデンサレンズ20と各LCB8,
9との間の照明光の光路上に、モータ72によって回転
するRGB回転フィルタ71が挿入されている。このR
GB回転フィルタ71の回転によって、各LCB8,9
の入射端面には、所定時間毎に、赤色(R)光,緑色(G)
光,青色(B)光が入射される。
【0065】これによって、モノクロCCD70は、R
を示す輝度信号,Gを示す輝度信号,Bを示す輝度信号
を時系列で並べた信号(「時系列のRGB信号」と称す
る)を出力する。この時系列のRGB信号は、信号処理
回路16,信号線25,及びA/Dを経てメモリ部29
に入力される。メモリ部29は、自身に入力された信号
についてフリーズや補間等の処理を施した後、各D/A
変換器30〜32へR信号,G信号,及びB信号を入力
する。その後、各R信号,G信号,B信号はディジタル
/アナログ変換され、信号処理部33にて必要な処理が
施された後、テレビモニタ3に供給される。これによっ
て、テレビモニタ3の画面には、RGB信号に基づく画
像(映像)が表示される。
【0066】実施形態2による光量配分調整部22の遮
光部40は、図4に示した遮光部40と異なり、図11
に示すように、ロの字状の平行平板状に形成されてい
る。この点を除き、光量配分調整部22は、実施形態1
の光量配分調整部22と同様の構成及び機能を有する
(図12参照)。
【0067】また、調整回路35の光量制御部52及び
光量配分制御部53は、図7に示した構成と同じ構成を
有する。但し、光量制御部52及び光量配分制御部53
には、Y信号に代えて上記した時系列のRGB信号が入
力される(図13(a)及び図14(a)参照)。光量制御部
52及び光量配分制御部53は、自身に入力された時系
列のRGB信号を用い、実施形態1と同様の処理によっ
て、絞り装置21及び光量配分調整部22を制御する
(図13及び図14参照)。以上説明した点を除き、実施
形態2の構成,作用及び効果は、実施形態1と同様であ
る。
【0068】
【発明の効果】本発明の電子内視鏡装置及び光源装置兼
ビデオプロセッサによると、撮像素子の撮像領域に反射
率の高い部分と反射率の低い部分とが同時に入る場合で
も、ハレーションの発生が抑えられ且つ全体的に安定し
たコントラストを有する画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による電子内視鏡装置の構
成図
【図2】図1に示したLCBの説明図
【図3】図1に示した絞り装置の構成図
【図4】図1に示した光量配分調整部の構成図
【図5】図4に示した光量配分調整部の動作説明図
【図6】図4に示した光量配分調整部の動作説明図
【図7】図1に示した調光回路の説明図
【図8】図7に示した光量制御部における出力信号波形
【図9】図7に示した光量配分制御部における出力信号
波形図
【図10】本発明の実施形態2による電子内視鏡装置の
構成図
【図11】図10に示した光量配分調整部の構成図
【図12】図11に示した光量配分調整部の動作説明図
【図13】図10に示した光量制御部における出力信号
波形図
【図14】図10に示した光量配分制御部における出力
信号波形図
【符号の説明】
1 電子内視鏡(内視鏡) 2 光源装置兼ビデオプロセッサ(電子内視鏡用光
源装置) 8 LCB(第1ライトガイド) 9 LCB(第2ライトガイド) 10 カラーCCD(撮像素子) 17 光源ランプ(光源) 21 絞り装置(光量調整部) 22 光量配分調整部 45 遮光部 52 光量制御部 53 光量配分制御部(輝度検出部) 70 モノクロCCD(撮像素子)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の先端部に照明光の出射端面が配置
    された複数個のライトガイドと、 前記各出射端面の近傍に配置された撮像素子と、 前記各ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源
    と、 前記撮像素子によって得られた輝度信号に基づいて、前
    記撮像素子の撮像領域のうち、最も高い輝度を検出した
    領域を特定する輝度検出部と、 前記輝度検出部によって特定された領域の受光量に最も
    大きい影響を与えるライトガイドの入射端面に前記光源
    から供給される光量を減少させる光量配分調整部とを備
    えたことを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】前記光源と前記各ライトガイドの入射端面
    との間に配置され、前記光量配分調整部によって何れか
    のライトガイドの入射端面に供給される光量が低下した
    場合に、前記各ライトガイドの入射端面に入射される光
    量を均等に増加させる光量調整部をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】前記輝度検出部が、前記撮像素子によって
    得られた輝度信号を所定の複数の領域に応じて分離し、
    分離した輝度信号を比較することによって最も高い輝度
    を検出した領域を特定することを特徴とする請求項1記
    載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】前記光量配分調整部が、前記光源と前記各
    ライトガイドの入射端面との間の光路外に配置され、前
    記輝度検出部によって領域が特定された場合に、当該領
    域の受光量に最も大きい影響を与えるライトガイドの入
    射端面と前記光源との間の光路に挿入されることを特徴
    とする請求項1記載の電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】前記複数個のライトガイドは、出射端面が
    前記撮像素子の撮像領域の中心線に対して線対称に配置
    された第1ライトガイド及び第2ライトガイドからな
    り、 前記輝度検出部は、前記撮像素子によって得られた輝度
    信号に基づいて、前記中心線を境とした第1ライトガイ
    ド側の撮像領域の輝度と第2ライトガイド側の撮像領域
    の輝度とを比較して輝度が高い方の撮像領域を特定し、 前記光量配分調整部は、前記第1ライトガイド側の撮像
    領域が特定された場合に前記光源と前記第1ライトガイ
    ドの入射端面との間の光路のみに挿入され、前記第2ラ
    イトガイド側の撮像領域が特定された場合に前記光源と
    前記第2ライトガイドの入射端面との間の光路のみに挿
    入されることを特徴とする請求項4記載の電子内視鏡装
    置。
  6. 【請求項6】前記撮像素子は、固体撮像素子であり、 前記輝度検出部は、固体撮像素子から出力された輝度信
    号から前記各撮像領域の平均輝度を検出し、一方の平均
    輝度から他方の平均輝度を減算し、 前記光量配分調整部は、前記輝度検出部の減算結果が負
    である場合に前記光源と前記第1ライトガイドの入射端
    面との間の光路のみに挿入され、前記輝度検出部の減算
    結果が正である場合に前記光源と前記第2ライトガイド
    の入射端面との間の光路のみに挿入されることを特徴と
    する請求項5記載の電子内視鏡装置。
  7. 【請求項7】撮像素子と複数個のライトガイドの出射端
    面とが先端部に設けられた電子内視鏡に照明光を供給す
    る光源装置であって、 前記各ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源
    と、 前記撮像素子によって得られた映像信号に基づいて、前
    記撮像素子の撮像領域のうち、最も高い輝度を検出した
    領域を特定する輝度検出部と、 前記輝度検出部によって特定された領域の受光量に最も
    大きい影響を与えるライトガイドの入射端面に前記光源
    から供給される光量を低下させる光量配分調整部とを備
    えたことを特徴とする電子内視鏡用光源装置。
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