JP4105280B2 - 電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置 - Google Patents
電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡の先端部に撮像素子と複数個のライトガイドの出射端面とが設けられた電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、主として患者の体腔内,例えば消化管や血管内の様子を撮影する電子内視鏡装置の一つには、電子内視鏡の先端部に撮像素子とライトガイドの出射端面とが設けられ、単一の光源からライトガイドの入射端面に入射された照明光を出射端面から出射することによって撮影対象を照明し、照明された撮影対象を撮像素子によって撮影するものがある。
【0003】
この種の電子内視鏡装置では、撮像素子には固体撮像素子(CCD)が多く用いられ、その撮像面はライトガイドの出射端面とほぼ平行に配置され、これらは撮影対象とほぼ同じ角度で対向する。また、電子内視鏡装置には、複数のライトガイドの出射端面を撮像素子の周囲に距離をおいて配置し、撮影対象の凹凸による影の影響を低減させたものもある。
【0004】
ところで、近年におけるCCDのパッケージ外形は小形化の傾向にあり、これに伴って電子内視鏡の先端部は細くなっている。このため、電子内視鏡装置を用いて診察される患者の負担が軽減されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した電子内視鏡装置には以下の問題があった。即ち、電子内視鏡装置によって消化管等の管内の様子を撮影する場合、撮像素子と近い位置関係にある物体(近接部:例えば管壁)からの光束と、撮像素子と遠い位置関係にある物体(遠景部:例えば管空)からの光束とが共に撮像素子に入射する。この場合、遠景部の照度が近接部の照度よりも低くなる。このため、遠景部に対する照度が不足し、遠景部の輝度情報の階調の変化が検知不可能となり、遠景部の画像が黒くつぶれることがあった。
【0006】
そこで、遠景部の照度を高めるべく、各ライトガイドの入射端面に入射される光量を多くすると、近接部に照明光が強く当たるので、近接部の輝度情報がCCDによって得られる画像の有効範囲(ダイナミックレンジ)を超えてしまい、近接部の画像にハレーションが生じることがあった。
【0007】
また、上記した電子内視鏡装置では、CCDの小形化に伴って各画素の電荷蓄積素子の容量が小さくなり、ダイナミックレンジが小さくなっている。このことに鑑み、各画素の電荷量が容易にオーバーフローしないように照明光の光量を低下させる傾向にある。従って、遠景部が照度不足となって遠景部と近接部との間のコントラストが高くなり、観察しにくい画像となる場合が多くあった。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、撮像素子の撮像範囲に反射率の高い部分と反射率の低い部分とが同時に入る場合でも、全体的に安定したコントラストを有する画像を得ることができる電子内視鏡装置及び電子内視鏡用光源装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請求項1の発明は、挿入部と、前記挿入部の先端に嵌め込まれた対物レンズと、前記対物レンズの後方に配置され、中心線を境とした一方の撮像領域にて得た輝度信号を一周期の前半に出力し、他方の撮像領域にて得た輝度信号を後半に出力する撮像素子と、入射端面が互いに接して配置されているとともに、夫々の出射端面が前記撮像素子の撮像領域の前記中心線に対して線対称となるように、前記一方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第1ライトガイド及び前記他方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第2ライトガイドと、前記第1ライトガイド及び第2ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源と、遮光部を選択的に前記第1ライトガイド又は前記第2ライトガイドの入射端面と前記光源との間に挿入する光量配分調整部と、前記撮像素子によって得られた輝度信号における輝度値を前記一周期の前半と後半に分けて夫々積分し、前半の積分値と後半の積分値との差分を算出し、遮光板を、後半の積分値よりも前半の積分値が大きい場合には前記第1ライトガイドと前記光源との間に挿入し、前半の積分値よりも後半の積分値が大きい場合には前記第2ライトガイドと前記光源との間に挿入するように前記光量配分調整部を制御する光量配分制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によると、撮像素子が例えば反射率の高い部分と反射率の低い部分とが一度に撮影した場合には、撮像素子の撮像領域のうち、反射率の高い部分を撮影する領域の輝度が他の領域の輝度より高くなる。すると、光量配分調整部が、反射率の高い部分を最も強く照らしているライトガイドの入射端面に入射される光量を減少させる。
【0011】
これによって、反射率の高い部分に照射される照明光の光量が低下し、その部分を撮影する領域の輝度が低下する。従って、反射率の高い部分の画像に生じるハレーションの発生防止,或いは発生したハレーションの除去を図ることができる。また、光量配分調整部によって撮像素子の各領域の受光量をほぼ均等にできるので、コントラストが全体的に安定した画像を得ることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の電子内視鏡装置が、前記光源と前記各ライトガイドの入射端面との間に配置され、前記光量配分調整部によって何れかのライトガイドの入射端面に供給される光量が低下した場合に、前記各ライトガイドの入射端面に入射される光量を均等に増加させる光量調整部をさらに備えたことで特定したものである。
【0013】
請求項1の発明では、光量配分調整部によって、何れかのライトガイドから出射される光量が低下するので、撮影対象に照射される照明光の全体の光量が低下する。このため、画面に表示される画像が暗くなる場合がある。請求項2の発明によると、各ライトガイドから出射される光量を均等に増加させるので、画面に表示される画像がコントラストが安定した状態で明るく表示される。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1記載の光量配分調整部が、前記光源と前記各ライトガイドの入射端面との間の光路外に配置されるとともに互いに連結された一対の遮光板を有することで特定したものである。請求項3の発明によれば、光量配分調整部の遮光板が該当する光路に挿入されることによって照明光を遮光するので、該当するライトガイドの入射端面に入射される光量が減少し、その出射端面から出射される照明光の光量が低下する。このようにすると、光源自体から発せられる光量が一定のままで撮像素子の撮像領域の受光量を調整することができる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項3の光量配分制御部が、前記後半の積分値から前記前半の積分値を減算し、前記遮光板が、前記減算の結果が負である場合に前記光源と前記第1ライトガイドの入射端面との間の光路のみに挿入され、前記減算の結果が正である場合に前記光源と前記第2ライトガイドの入射端面との間の光路のみに挿入されることで特定したものである。
【0018】
請求項5の発明は、挿入部と、前記挿入部の先端に嵌め込まれた対物レンズと、前記対物レンズの後方に配置され、中心線を境とした一方の撮像領域にて得た輝度信号を一周期の前半に出力し、他方の撮像領域にて得た輝度信号を後半に出力する撮像素子と、入射端面が互いに接して配置されているとともに、夫々の出射端面が前記撮像素子の撮像領域の前記中心線に対して線対称となるように、前記一方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第1ライトガイド及び前記他方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第2ライトガイドとを有する電子内視鏡に照明光を供給する光源装置であって、前記第1ライトガイド及び第2ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源と、遮光部を選択的に前記第1ライトガイド又は前記第2ライトガイドの入射端面と前記光源との間に挿入する光量配分調整部と、前記撮像素子によって得られた輝度信号における輝度値を前記一周期の前半と後半に分けて夫々積分し、前半の積分値と後半の積分値との差分を算出し、遮光板を、後半の積分値よりも前半の積分値が大きい場合には前記第1ライトガイドと前記光源との間に挿入し、前半の積分値よりも後半の積分値が大きい場合には前記第2ライトガイドと前記光源との間に挿入するように前記光量配分調整部を制御する光量配分制御部とを備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
[実施形態1]
〔電子内視鏡装置の構成〕
図1は、本発明の実施形態1による電子内視鏡装置の構成図である。図1には、撮像素子としてカラーCCD10が用いられた電子内視鏡装置が示されている。図1において、電子内視鏡装置は、カラーCCD10を備えた電子内視鏡1と、この電子内視鏡1に撮影対象の照明光を供給するとともに、カラーCCD10によって撮影された撮影対象の映像信号を生成する内視鏡用の光源装置兼ビデオプロセッサ2とからなり、光源装置兼ビデオプロセッサ2には、撮影対象の映像を表示するテレビモニタ3が接続されている。
〈電子内視鏡〉
図1に示すように、電子内視鏡1は、先端が電子内視鏡1の先端部をなすコード状の挿入部4と、挿入部4の基端に連結された操作部5と、操作部5の外周面から延出するコード状のライトガイド連結管6とを有している。ライトガイド連結管6の末端にはコネクタ7が設けられており、コネクタ7によって電子内視鏡1と光源装置兼ビデオプロセッサ2とが着脱自在に接続される。
【0020】
電子内視鏡1の内部には、挿入部4の先端からコネクタ7の末端までに亘って2つのライトガイドファイババンドル(以下、「LCB」という)8,9が設けられている。各LCB8,9の挿入部4側の端面は照明光の出射端面をなし、コネクタ7側の端面は照明光の入射端面をなす。
【0021】
図2(a)は、図1に示した各LCB8,9の入射端面を示す図である。図2(a)に示すように、各LCB8,9の入射端面は、一つの円形状の端面を形成する半円状に形成されている。各LCB8,9の入射端面は、図1に示すように、コネクタ7が光源装置兼ビデオプロセッサ2に接続された際に、光源装置兼ビデオプロセッサ2内に向けて配置される。
【0022】
図2(b)は、図1に示したB−B線に沿った挿入部4の切断面を示す図である。各LCB8,9は、電子内視鏡1内部で分かれており、各LCB8,9の出射端面は、図2(b)に示すように円形状を有し、カラーCCD10の撮像面(撮像領域)の中心線に対して線対称に配置されている。そして、各LCB8,9の出射端面の前方には、各LCB8,9から出射された照明光を広げる配光レンズ11,12が設けられている。
【0023】
また、図1に示すように、カラーCCD10は、挿入部4の先端部内に設けられている。カラーCCD10の撮像面は、各LCB8,9の出射端面と平行に設けられている。カラーCCD10の前方には、撮影対象の像をカラーCCD10の撮像面にて結像させる対物レンズ13が配置されている。そして、カラーCCD10は、信号線14,15を介してコネクタ7内に設けられた信号処理回路16の入力端子と接続されている。
【0024】
本実施形態では、カラーCCD10の撮像面の中心線を境としたLCB8側の撮像領域(各画素)が、テレビモニタ3の画面の向かって右側に表示される画像を撮影し、LCB9側の撮像領域(各画素)がテレビモニタ3の向かって左側に表示される画像を撮影する。また、カラーCCD10の各画素は、撮影対象が近距離に存する場合には、LCB8の出射端面に近いものほどLCB8から出射される照明光の照明領域及び照度の影響を受け、LCB9の出射端面に近いものほどLCB9から出射される照明光の照明領域及び照度の影響を受ける。
【0025】
信号処理回路16は、その入力端子から入力されたカラーCCD10の出力信号に必要な処理を施し、輝度信号(Y信号)と2つの色差信号(R−Y信号及びB−Y信号)とをその出力端子から出力する。
〈光源装置兼ビデオプロセッサ〉
光源装置兼ビデオプロセッサ2の内部には、各LCB8,9の入射端面に対向する位置に、キセノンランプを用いた光源ランプ17が配置されている。この光源ランプ17には、ランプ用電源18から発せられた電力がランプ用線材19を介して供給される。光源ランプ17は、照明光として一定の光量の白色平行光(光束LF)を各LCB8,9の入射端面へ向けて発する。この光束LFの光軸OAは、各LCB8,9の入射端面で形成される一つの円形端面(図2(a)参照)の中心を通過するようになっている。
【0026】
光源ランプ17と各LCB8,9の入射端面との間には、光源ランプ17から発せられた光束LFを集光するコンデンサレンズ20が配置されている。このコンデンサレンズ20によって、光束LFは、収束しながら各LCB8,9の入射端面に入射される。
【0027】
コンデンサレンズ20と光源ランプ17との間には、絞り装置21が配置されている。絞り装置21は、図1の紙面と直交する方向(+Y方向及び−Y方向:図2参照)から光束LFを均等に遮光することによって、各LCB8,9の入射端面に入射される照明光の光量を調整する。
【0028】
絞り装置21と光源ランプ17との間には、光量配分調整部22が配置されている。光量配分調整部22は、図1及び図2中の+X方向と−X方向との一方から光束LFに挿入され光束LFを遮光する。これによって、光量配分調整部22は、LCB8又はLCB9に入射される照明光の光量を低下させる。なお、絞り装置21及び光量配分調整部22の構成は後述する。
【0029】
上述した信号処理回路16の出力端子は、信号線23〜25を介してA/D変換器26〜28と接続されている。A/D変換器26には、上記したR−Y信号が入力され、A/D変換器27には、上記したR−B信号が入力され、A/D変換器28には、上記したY信号が入力される。各A/D変換器26〜28は、入力された信号をアナログ−ディジタル変換する。
【0030】
各A/D変換器26〜28は、信号線を介してメモリ部29と接続されている。メモリ部29は、A/D変換器26〜28から入力されるR−Y,R−B及びYの各ディジタル信号についてフリーズ,補間等の処理を施す。
メモリ部29は、信号線を介してD/A変換器30〜32と接続されている。D/A変換器30〜32は、メモリ部29から入力されるR−Y,R−B,及びYの各ディジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0031】
各D/A変換器30〜32は、信号線を介して信号処理部33と接続されている。信号処理部33は、各D/A変換器30〜32から入力されるR−Y信号,R−B信号,及びY信号からアナログRGB信号(同期信号を含む)を生成し、テレビモニタ3に供給する。これによって、テレビモニタ3には、カラーCCD10によって撮影された対象のRGB信号に基づく画像(映像)が表示される。
【0032】
また、上述した信号線25には、信号線34が接続されている。信号線34は、調光回路35に接続されており、信号処理回路16から出力されたY信号を調光回路35に入力する。調光回路35は、システムコントロール部36と信号線37を介して接続されている。システムコントロール部36は、照明光全体の調光用の基準電圧Vrefを、信号線37を介して調光回路35に入力する。
【0033】
調光回路35は、自身に入力されたY信号と基準電圧Vrefとを用いて制御信号αを生成し、この制御信号αをもって絞り装置21を制御する。また、調光回路35は、自身に入力されたY信号を用いて制御信号βを生成し、この制御信号βをもって光量配分調整部22を制御する。なお、この調光回路35の詳細は後述する。
〔絞り装置の構成〕
図3(a)は、図1に示した絞り装置21の構成図であり、図3(a)及び図3(b)は、絞り装置21をコンデンサレンズ20側から見た図である。図3(a)に示すように、絞り装置21は、減光部40と、回転軸41と、回転機構42と、モータ43とからなる。
【0034】
図3(a)に示すように、減光部40は、同一の長方形の平面形状を有する平行平板状の遮光板40a,40bの側縁同士を連結板40cで連結したコの字状に形成されている。遮光板40aと遮光板40bとは平行に配置され、これらの中心軸線は同一直線上に配置されている。連結板40cも長方形の平面形状を有する平行平板状に形成されている。
【0035】
回転軸41は、連結板40cの中心軸と同軸で連結板40cに固着されている。これによって、減光部40は回転軸41と同軸で回転する。回転機構42は、モータ43と接続されており、モータ43の駆動に連動して回転軸41を回転させる。モータ43は、図1に示した調光回路35から制御信号αを受け取るようになっており、この制御信号αに応じた動力を回転機構42に与える。
【0036】
図3(b)に示すように、絞り装置21は、その回転軸41が図1に示した光束LFの光軸OAと同一平面上に存する状態で配置され、各遮光板40a,40bの中心と光軸OAとの各距離が、回転軸41の回転に拘わらず常に等距離を維持する。絞り装置21は、図3(b)に示すように、各遮光板40a,40bと光軸OAとが平行な状態を初期状態とし、この初期状態の場合に各LCB8,9の入射端面に入射される照明光の光量が最大となる。
【0037】
その後、モータ43に制御信号αが与えられ、モータ43の駆動によって回転軸41が回転すると、図3(c)に示すように、各遮光板40a,40bは、光束LFをほぼ均等に遮光する。これによって、各LCB8,9の入射端面(図1参照)に入射される光量がほぼ均等に減少する。このように、絞り装置21は、その初期状態からの回転角度の大きさによって、各LCB8,9の出射端面から出射される光量を調整する。
〔光量配分調整部の構成〕
図4は、図1に示した光量配分調整部22の構成図である。図4に示すように、光量配分調整部22は、遮光部45を有している。遮光部45は、光軸OAに対して45゜の角度で光源ランプ17側に傾いた遮光板45aと、光軸OAに対して45゜の角度で絞り装置21側に傾いた遮光板45bと、図2に示したX方向に沿って配置され、一端側(+X側)で遮光板45aを支持し、他端側(−X側)で遮光板45bを支持するステー45c,45cとからなる。
【0038】
遮光部45は、図示せぬ支持部材によって、X方向に沿って移動可能な状態で支持されている。また、ステー45cの一方の外側面にはラック46が刻まれており、このラック46と噛み合いながら回転するピニオン47が設けられている。ピニオン47からは回転軸48が延出しており、回転軸48は回転機構49に接続されている。そして、回転機構49は、モータ50に接続されている。
【0039】
モータ50は、図1に示した調光回路35から制御信号βを受け取る。すると、モータ50は、この制御信号βに従った動力を回転機構49に与え、回転機構49は、回転軸48を回転させる。これによって、ピニオン47がラック46と噛み合いながら回転することで、遮光部45が+X方向又は−X方向へ移動する。
【0040】
図5は、遮光部45を側方から見た図であり、図6は、遮光部45を光源ランプ17側から見た図である。図5(a)及び図6(a)に示すように、モニタ3の画像にハレーションが生じていない場合には、光源ランプ17から発せられた光束LFは、遮光部45の遮光板45aと遮光板45bとの間を遮光されることなく通過する。この状態は、例えば反射率が一様な平面状の撮影対象を各LCB8,9が等距離から照明した場合の状態である。この状態を光量配分調整部22の初期状態とする。
【0041】
これに対し、図5(b)及び図6(b)に示すように、カラーCCD10のLCB8側の撮像領域にて撮影された画像にハレーションが生じる場合には、遮光部45が−X方向に移動し、遮光板45aが−X方向から光束LFを遮光する。これによって、図5(b)に示す斜線部分の光束LFが遮光される。この結果、LCB8の入射端面に入射される照明光の光量のみが減少し、LCB8の出射端面から出射される光量が、LCB9の出射端面から出射される光量より減少する。従って、LCB8側の領域に受光される光量が低下し、ハレーションが除去される。
【0042】
一方、図5(c)及び図6(c)に示すように、カラーCCD10のLCB9側の撮像領域にて撮影された画像にハレーションが生じる場合には、遮光部45が+X方向に移動し、遮光板45bが+X方向から光束LFを遮光する。これによって、図5(c)に示す斜線部分の光束LFが遮光され、LCB9の入射端面に入力される照明光の光量のみが減少する。この結果、LCB9の出射端面から出射される光量が、LCB8の出射端面から出射される光量より減少する。従って、LCB9側の撮像領域に受光される光量が低下し、ハレーションが除去される。
〔調光回路の構成〕
図7は、図1に示した調光回路35の構成図である。図7に示すように、調光回路17は、上述した絞り装置21を制御する光量制御部52と、光量配分調整部22を制御する光量配分制御部53とからなる。
〈光量制御部〉
光量制御部52は、アンプ54と、検波回路55と、差動増幅器56と、モータドライバ57とからなる。アンプ54の入力端子は、図1に示した信号線34が接続されており、アンプ54の出力端子は、検波回路55の入力端子と接続されている。検波回路55の出力端子は、差動増幅器56の反転入力端子と接続されており、差動増幅器56の非反転入力端子は、図1に示した信号線37と接続されている。差動増幅器56の出力端子は、モータドライバ57の入力端子に接続されている。モータドライバ57は、その出力端子から上記した制御信号αを出力し、制御信号αは、絞り装置21のモータ43(図3参照)に与えられる。
【0043】
アンプ54には、信号線34からY信号(輝度信号)が入力される。図8(a)にアンプ54への入力信号波形を示す。アンプ54は、自身に入力されたY信号を増幅し、検波回路55へ向けて出力する。検波回路55は、アンプ54から入力された輝度信号を積分することによって、輝度信号の平均電圧レベルを示す信号を出力する。図8(b)に検波回路55の出力信号波形を示す。差動増幅器56は、検波回路55から入力された信号と信号線37から入力された基準電圧Vrefとの差分電圧を増幅して出力する。
【0044】
モータドライバ57は、差動増幅器56から入力された差分電圧信号が正である間(Y信号の平均電圧レベルが基準電圧Vrefを上回る間)、各LCB8,9の入射端面に入射される光量(撮影対象を照明する光量全体)が多すぎるものとして、絞り装置21を閉じるための制御信号αをモータ43に与える。これによって、図3(c)に示すように、遮光部40が遮光板40a,40bによって光束LFを遮光する方向に回転し、各LCB8,9の入射端面に入射される光量を減少させる。
【0045】
一方、モータドライバ57は、差動増幅器56から入力された差分電圧信号が負である間(Y信号の平均電圧レベルが基準電圧Vrefを下回る間)、各LCB8,9の入射端面に入射される光量が不足しているものとして、絞り装置21を開くための制御信号αをモータ43に与える。これによって、遮光部40が初期状態に戻る方向に回転し、各LCB8,9の入射端面に入射される光量を増加させる。
【0046】
このように、モータドライバ57は、差動増幅器56から入力される信号に基づく制御信号αをモータ43に与え、差動増幅器56からの差分電圧信号が零となるように、絞り装置21をフィードバック制御する(図8(c)参照)。以上の構成によって、光量制御部52は、絞り装置21を制御し、各LCB8,9に入射される光量を調整する。
〈光量配分制御部〉
図7に示すように、光量配分制御部53は、信号除去回路59,60と、アンプ61,62と、検波回路63,64と、差動増幅器65と、モータドライバ67とからなる。各信号除去回路59,60の入力端子は、信号線34と接続されている。信号除去回路59の出力端子は、アンプ61の入力端子と接続されており、信号除去回路60の出力端子は、アンプ62の入力端子と接続されている。アンプ61の出力端子は、検波回路63の入力端子と接続されており、アンプ61の出力端子は、検波回路64の入力端子と接続されている。
【0047】
また、検波回路63の出力端子は、差動増幅器65の反転入力端子と接続されており、検波回路64の出力端子は、差動増幅器65の非反転入力端子と接続されている。差動増幅器65の出力端子は、積分回路66の入力端子に接続されており、積分回路66の出力端子は、モータドライバ67の入力端子に接続されている。モータドライバ67は、その出力端子から上述した制御信号βを出力し、制御信号βは、光量配分調整部22のモータ50(図4参照)に与えられる。
【0048】
各信号除去回路59,60には、Y信号が入力される。図9(a)に各信号除去回路59,60への入力信号波形を示す。図9(a)に示すY信号の一周期のうち、前半部分は、カラーCCD10のLCB8側の撮像領域によって得られた輝度を示し、後半部分は、カラーCCD10のLCB9側の撮像領域によって得られた輝度を示す。
【0049】
信号除去回路59は、入力されたY信号の一周期のうちの後半部分を除去した信号(LCB8側の輝度を示す信号)をアンプ61に入力する。図9(b)に信号除去回路59の出力信号波形を示す。一方、信号除去回路60は、入力されたY信号の一周期のうちの前半部分を除去した信号(LCB9側の輝度を示す信号)をアンプ62に入力する。図9(c)に信号除去回路59の出力信号波形を示す。
アンプ61は、信号除去回路59の出力信号を増幅し、検波回路63に入力する。一方、アンプ62は、信号除去回路60の出力信号を増幅し、検波回路64に入力する。検波回路63は、アンプ61の出力信号を積分し、差動増幅器65に入力する。図9(d)に検波回路63の出力信号波形を示す。一方、検波回路64は、アンプ62の出力信号を積分し、差動増幅器65に入力する。図9(d)に検波回路64の出力信号波形を示す。
【0050】
差動増幅器65は、検波回路63の出力信号と検波回路64の出力信号との差分(LCB8側の輝度とLCB9側の輝度との差分)を増幅し、積分回路66に入力する。図9(e)に差動増幅器65の出力信号波形を示す。積分回路66は、差動増幅器65の出力信号を積分することによって、LCB8側の輝度とLCB9側の輝度との差分の平均電圧レベルを示す信号を生成し、モータドライバ67に入力する。図9(f)に積分回路66の出力信号波形を示す。
モータドライバ67は、積分回路66から入力された信号が負である間(LCB8側の輝度がLCB9側の輝度を上回る間)、LCB8(右側のライトガイド)に入射される光量が多すぎるものとして、LCB8に入射される光量を減少するための制御信号βを図4に示すモータ50に与える。すると、モータ50の駆動によってピニオン47が回転し、遮光部45が−X方向へ移動する。これによって、図5(b)及び図6(b)に示すように、遮光板45aが光束LFの一部を遮光し、LCB8に入射される光量が減少する。
【0051】
一方、モータドライバ67は、積分回路66から入力された信号が正である間(LCB9側の輝度がLCB8側の輝度を上回る間)、LCB9(左側のライトガイド)に入射される光量が多すぎるものとして、LCB9に入射される光量を減少するための制御信号βをモータ50に与える。すると、モータ50の駆動によってピニオン47が回転し、遮光部45が+X方向へ移動する。これによって、図5(c)及び図6(c)に示すように、遮光板45bが光束LFの一部を遮光し、LCB9に入射される光量が減少する。
【0052】
このように、モータドライバ67は、積分回路66から入力される差動増幅信号に基づく制御信号部βをモータ50に与え、積分回路66からの差動増幅信号が零となるように、光量配分調整部22をフィードバック制御する(図9(g)参照)。
【0053】
以上の構成によって、光量配分制御部53は、LCB8側の輝度がLCB9側の輝度よりも高い場合には、LCB8に入射される光量を減少させる。即ち、LCB9の光量配分をLCB8よりも高くする。一方、LCB9側の輝度がLCB8側の輝度よりも高い場合には、LCB9に入射される光量を減少させる。即ち、LCB8の光量配分をLCB9よりも高くする。
【0054】
このようにして、光量配分制御部53は、LCB8側の撮像領域の輝度(受光量)とLCB9側の撮像領域の輝度(受光量)との均等化を図る。そして、両者の輝度の均等化が図られた場合(両者の差分が零となった場合)には、信号処理回路16からの出力信号波形が、図9(h)に示すように、前半部分と後半部分とがほぼ均等となる。
〔電子内視鏡装置の動作〕
次に、上述した電子内視鏡装置の動作を説明する。ここでは、例として消化管内に電子内視鏡1の挿入部4(図1参照)が挿入されている場合の動作を説明する。前提として、光源装置兼ビデオプロセッサ2及びテレビモニタ3の電源が投入されており、絞り装置21が図3(c)に示す状態にあり、且つ光量配分調整部22が上述した初期状態にあるものとする。
【0055】
図1に示した光源装置兼ビデオプロセッサ2の電源が投入されると、ランプ用電源18から光源ランプ17に電力が供給される。すると、光源ランプ17が、各LCB8,9の入射端面へ向けて照明光(光束LF)を発する。このとき、光量配分調整部22が初期状態にあるので、光束LFは遮光板45a,45bによって遮光されることなく光量配分調整部22を通過する(図5(a)参照)。
【0056】
一方、絞り装置21は光束LFを絞る状態にあるので、光束LFはその一部を遮光板40a,40bによって均等に遮光されつつ絞り装置21を通過する(図3(c)参照)。その後、光束LFは、コンデンサレンズ20を透過し、収束しながら各LCB8,9の入射端面に入射される。
【0057】
各LCB8,9に入射した照明光は、その出射端面から出射され、配光レンズ11,12を介して撮影対象を照明する。すると、カラーCCD10が、対物レンズ13によって結像された撮影対象の像を撮影する。このとき、カラーCCD10のLCB9側の撮像領域が、撮影対象の近接部(例えば、消化管壁)を撮影し、LCB8側の撮像領域が、遠景部(例えば、消化管の奥の様子(管空))を撮影していたとする。
【0058】
この場合、近接部には照明光が強く当たり、遠景部には照明光が殆ど届かないので、LCB9側の撮像領域が、撮影対象からの光をLCB8側の撮像領域よりも多く受光する。このため、LCB9側の撮像領域によって得られるY信号は、LCB8側の撮像領域によって得られるY信号よりも高くなる(図8(a),図9(a)参照)。このようなY信号が、カラーCCD10から出力され、信号線15を介して信号処理回路16に入力される。
【0059】
すると、信号処理回路16は、R−Y信号,B−Y信号,及びY信号を出力する。これらの信号は、各A/D変換器26〜28,メモリ部29,D/A変換器30〜32,信号処理部33による処理を経ることによって、アナログRGB信号に変換され、テレビモニタ3に供給される。このとき、テレビモニタ3の画面に表示される近接部の画像は、照明光が強く当たったことによりハレーションが生じたものとなる。一方、遠景部の画像は、照度不足によって黒くつぶれたものとなる。即ち、近接部と遠景部とでコントラストの高い画像となる。
一方、信号処理回路16から出力されたY信号は、調光回路35の光量制御部52及び光量配分制御部53(図7参照)に入力される。すると、光量制御部52は、図7に示した構成によって、カラーCCD10の撮像領域全体から得られる輝度情報に基づいて絞り装置21を制御する。このとき、光量制御部52は、輝度に偏りがあってもその平均電圧レベルが基準電圧Vrefとほぼ等しい(差分が零)である場合には、適正な光量として絞り装置21を動作させない。
【0060】
これに対し、光量配分制御部52では、積分回路から正の差分電圧が出力されるので、モータドライバ67が、LCB9の光量を減少するための制御信号βを光量配分調整部22に与える。すると、モータ50,回転機構49,回転軸48,ピニオン47(図4参照)の動作によって、遮光部45が+X方向に移動し、遮光板45bが光束LFの一部を遮光する(図5(c)参照)。これによって、LCB9に入射される光量が低下し、LCB9による照明光量が低下するので、LCB9側の撮像領域の受光量が低下する。
【0061】
この後、光量配分制御部53のフィードバック制御によって、遮光部45の+X方向への移動が継続される。そして、カラーCCD10から出力される輝度信号が、LCB8側とLCB9側とで殆ど変わらない状態となった場合には、光量配分制御部53が遮光部45をほぼ停止させる。これによって、テレビモニタ3の画面に表示される近接部の画像からハレーションが除去され、画面全体のコントラストの安定化が図られる。
【0062】
もっとも、LCB9に入射される光量が減少することに伴い、撮影対象に照射される光量の総計が低下する。このため、テレビモニタ3に表示される画像が全体として暗くなる。即ち、カラーCCD10から出力されるY信号の平均電圧レベルが基準電圧Vrefを下回る。
【0063】
すると、光量制御部52が、Y信号の平均電圧レベルが基準電圧Vrefとほぼ等しくなるまで絞り装置21を初期状態に戻す方向に回転させる。これによって、各LCB8,9に入射される光量がほぼ均等に増加する。従って、カラーCCD10から出力されるY信号が、基準電圧Vrefとほぼ等しい平均電圧レベルを持ち、且つLCB8側の輝度とLCB9側の輝度との差分がほぼ零となる。これによって、テレビモニタ3には、ハレーションの発生が抑えられ、全体として明るく、コントラストの安定した撮影対象の画像が表示される。
〔実施形態1の効果〕
上述したように、実施形態1による電子内視鏡装置によると、LCB8側の撮像領域の輝度とLCB9側の撮像領域の輝度との間に差が生じた場合には、光量配分制御部53及び光量配分調整部22が、輝度が高い方の撮像領域に大きな影響を与えるLCBから出射される光量を抑えることによって、輝度が高い方の撮像領域に受光される光量を低下させる。これによって、テレビモニタ3の画面に生じるハレーションの防止及び画面のコントラストの安定化が図られる。
【0064】
そして、光量配分調整部22の遮光動作によって撮像領域全体の受光量が低下した場合には、光量制御部52及び絞り装置21が各LCB8,9に入射される光量を増加させる。このため、明るくコントラストが一様に安定した画像がテレビモニタ3に表示される。従って、電子内視鏡装置の使用者(例えば、医師)が、電子内視鏡装置によって得られる画像(映像)を快適に利用することができる。
[実施形態2]
図10は、本発明の実施形態2による電子内視鏡装置の構成図である。実施形態2による電子内視鏡装置は、モノクロCCD70を用い、いわゆる面順次方式によって撮影対象の色情報を取得する。即ち、図10に示すように、コンデンサレンズ20と各LCB8,9との間の照明光の光路上に、モータ72によって回転するRGB回転フィルタ71が挿入されている。このRGB回転フィルタ71の回転によって、各LCB8,9の入射端面には、所定時間毎に、赤色(R)光,緑色(G)光,青色(B)光が入射される。
【0065】
これによって、モノクロCCD70は、Rを示す輝度信号,Gを示す輝度信号,Bを示す輝度信号を時系列で並べた信号(「時系列のRGB信号」と称する)を出力する。この時系列のRGB信号は、信号処理回路16,信号線25,及びA/Dを経てメモリ部29に入力される。メモリ部29は、自身に入力された信号についてフリーズや補間等の処理を施した後、各D/A変換器30〜32へR信号,G信号,及びB信号を入力する。その後、各R信号,G信号,B信号はディジタル/アナログ変換され、信号処理部33にて必要な処理が施された後、テレビモニタ3に供給される。これによって、テレビモニタ3の画面には、RGB信号に基づく画像(映像)が表示される。
【0066】
実施形態2による光量配分調整部22の遮光部40は、図4に示した遮光部40と異なり、図11に示すように、ロの字状の平行平板状に形成されている。この点を除き、光量配分調整部22は、実施形態1の光量配分調整部22と同様の構成及び機能を有する(図12参照)。
【0067】
また、調整回路35の光量制御部52及び光量配分制御部53は、図7に示した構成と同じ構成を有する。但し、光量制御部52及び光量配分制御部53には、Y信号に代えて上記した時系列のRGB信号が入力される(図13(a)及び図14(a)参照)。光量制御部52及び光量配分制御部53は、自身に入力された時系列のRGB信号を用い、実施形態1と同様の処理によって、絞り装置21及び光量配分調整部22を制御する(図13及び図14参照)。以上説明した点を除き、実施形態2の構成,作用及び効果は、実施形態1と同様である。
【0068】
【発明の効果】
本発明の電子内視鏡装置及び光源装置兼ビデオプロセッサによると、撮像素子の撮像領域に反射率の高い部分と反射率の低い部分とが同時に入る場合でも、ハレーションの発生が抑えられ且つ全体的に安定したコントラストを有する画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による電子内視鏡装置の構成図
【図2】図1に示したLCBの説明図
【図3】図1に示した絞り装置の構成図
【図4】図1に示した光量配分調整部の構成図
【図5】図4に示した光量配分調整部の動作説明図
【図6】図4に示した光量配分調整部の動作説明図
【図7】図1に示した調光回路の説明図
【図8】図7に示した光量制御部における出力信号波形図
【図9】図7に示した光量配分制御部における出力信号波形図
【図10】本発明の実施形態2による電子内視鏡装置の構成図
【図11】図10に示した光量配分調整部の構成図
【図12】図11に示した光量配分調整部の動作説明図
【図13】図10に示した光量制御部における出力信号波形図
【図14】図10に示した光量配分制御部における出力信号波形図
【符号の説明】
1 電子内視鏡(内視鏡)
2 光源装置兼ビデオプロセッサ(電子内視鏡用光源装置)
8 LCB(第1ライトガイド)
9 LCB(第2ライトガイド)
10 カラーCCD(撮像素子)
17 光源ランプ(光源)
21 絞り装置(光量調整部)
22 光量配分調整部
45 遮光部
52 光量制御部
53 光量配分制御部(輝度検出部)
70 モノクロCCD(撮像素子)
Claims (5)
- 挿入部と、
前記挿入部の先端に嵌め込まれた対物レンズと、
前記対物レンズの後方に配置され、中心線を境とした一方の撮像領域にて得た輝度信号を一周期の前半に出力し、他方の撮像領域にて得た輝度信号を後半に出力する撮像素子と、
入射端面が互いに接して配置されているとともに、夫々の出射端面が前記撮像素子の撮像領域の前記中心線に対して線対称となるように、前記一方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第1ライトガイド及び前記他方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第2ライトガイドと、
前記第1ライトガイド及び第2ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源と、
遮光部を選択的に前記第1ライトガイド又は前記第2ライトガイドの入射端面と前記光源との間に挿入する光量配分調整部と、
前記撮像素子によって得られた輝度信号における輝度値を前記一周期の前半と後半に分けて夫々積分し、前半の積分値と後半の積分値との差分を算出し、遮光板を、後半の積分値よりも前半の積分値が大きい場合には前記第1ライトガイドと前記光源との間に挿入し、前半の積分値よりも後半の積分値が大きい場合には前記第2ライトガイドと前記光源との間に挿入するように前記光量配分調整部を制御する光量配分制御部と
を備えたことを特徴とする電子内視鏡装置。 - 前記光源と前記各ライトガイドの入射端面との間に配置され、前記光量配分調整部によって何れかのライトガイドの入射端面に供給される光量が低下した場合に、前記各ライトガイドの入射端面に入射される光量を均等に増加させる光量調整部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡装置。 - 前記光量配分調整部が、前記光源と前記各ライトガイドの入射端面との間の光路外に配置されるとともに互いに連結された一対の遮光板を有する
ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡装置。 - 前記光量配分制御部は、前記後半の積分値から前記前半の積分値を減算し、前記遮光板は、前記減算の結果が負である場合に前記光源と前記第1ライトガイドの入射端面との間の光路のみに挿入され、前記減算の結果が正である場合に前記光源と前記第2ライトガイドの入射端面との間の光路のみに挿入される
ことを特徴とする請求項3記載の電子内視鏡装置。 - 挿入部と、前記挿入部の先端に嵌め込まれた対物レンズと、前記対物レンズの後方に配置され、中心線を境とした一方の撮像領域にて得た輝度信号を一周期の前半に出力し、他方の撮像領域にて得た輝度信号を後半に出力する撮像素子と、入射端面が互いに接して配置されているとともに、夫々の出射端面が前記撮像素子の撮像領域の前記中心線に対して線対称となるように、前記一方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第1ライトガイド及び前記他方の撮像領域に影響を与える位置に配置された第2ライトガイドとを有する電子内視鏡に照明光を供給する光源装置であって、
前記第1ライトガイド及び第2ライトガイドの入射端面に照明光を供給する光源と、
遮光部を選択的に前記第1ライトガイド又は前記第2ライトガイドの入射端面と前記光源との間に挿入する光量配分調整部と、
前記撮像素子によって得られた輝度信号における輝度値を前記一周期の前半と後半に分けて夫々積分し、前半の積分値と後半の積分値との差分を算出し、遮光板を、後半の積分値よりも前半の積分値が大きい場合には前記第1ライトガイドと前記光源との間に挿入し、前半の積分値よりも後半の積分値が大きい場合には前記第2ライトガイドと前記光源との間に挿入するように前記光量配分調整部を制御する光量配分制御部と
を備えたことを特徴とする電子内視鏡用光源装置。
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