JPH07299029A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH07299029A
JPH07299029A JP6279249A JP27924994A JPH07299029A JP H07299029 A JPH07299029 A JP H07299029A JP 6279249 A JP6279249 A JP 6279249A JP 27924994 A JP27924994 A JP 27924994A JP H07299029 A JPH07299029 A JP H07299029A
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JP
Japan
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brightness
light source
diaphragm
optical system
light
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Withdrawn
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JP6279249A
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English (en)
Inventor
Mitsujiro Konno
光次郎 金野
Akira Hasegawa
晃 長谷川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/394,820 priority patent/US5608451A/en
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • A61B1/042Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances characterised by a proximal camera, e.g. a CCD camera
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/74Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the scene brightness using illuminating means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/75Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing optical camera components
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/555Constructional details for picking-up images in sites, inaccessible due to their dimensions or hazardous conditions, e.g. endoscopes or borescopes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートアイリス装置を内視鏡の外付けTVカ
メラに使用して、撮影に最適な物体像の明るさを常に確
保しつつも、使用者にとって最も負担の少ないパンフォ
ーカスに近い内視鏡装置を提供すること。 【構成】 本発明の内視鏡装置は、物体像を形成する光
学系と、その光学系が形成した像を受けるCCD14
と、前記光学系中に設けられたオートアイリス30と、
光源絞り17を備えた光源装置5と、光源装置5からの
光を物体Mに向けて照射するためのライトガイド12
と、物体Mの像の明るさを検出する明るさ検出手段並び
にその検出手段からもたらされる明るさ情報に基づいて
オートアイリス30及び光源絞り17を制御するための
制御手段を有するCCU3をと備え、前記制御手段はオ
ートアイリス30の開口の大きさがなるべく小さくなる
ように、オートアイリス30及び光源絞り17を制御し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子より出力
された信号の強度により得られた被写体の明るさ情報に
応じて絞り手段の開口の大きさを可変できるオートアイ
リス装置を備えた内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の内視鏡装置には、硬性鏡の接続部
に固体撮像素子(CCD)を内蔵したTVカメラを取付
け、体腔内の画像をモニタ上に表示することにより、診
断及び治療を行えるようにしたものがある。図18に、
このような内視鏡装置の撮像システムの全体構成を示
す。図中、1は内視鏡(硬性鏡)を、2はTVカメラヘ
ッドを、3はCCU(TVカメラコントロールユニッ
ト)を、4はモニタを、5は光源装置を、夫々示してい
る。内視鏡1は、内部に固定絞り6を備えた対物レンズ
7と、複数のリレーレンズ(図では三つ)8,9,10
からなる像伝送光学系と、接眼レンズ11とからなる観
察光学系を有している。又、対物レンズ7及び像伝送光
学系と併置されたファイバ束からなるライトガイド12
を備えている。TVカメラヘッド2は、アダプタレンズ
13と、CCD(固体撮像素子)14と、CCD14か
らの出力信号を伝達する信号ケーブル15とを備えてい
る。光源装置5は光源ランプ16と、光源絞り(調光手
段)17と、集光レンズ18とを備えている。内視鏡1
と光源装置5とは、ライトガイドケーブル19によって
接続されている。
【0003】ライトガイドケーブル19は、その一端は
光源装置5に接続され、他端は結合レンズ20が内蔵さ
れているコネクタ21を介して内視鏡1のライトガイド
12に接続されている。光源ランプ16から発した光
は、光源絞り17を透過してライトガイドケーブル19
に内蔵されているファイバ束22の入射端面に集光され
る。この光は、ファイバ束22の他端から射出し、結合
レンズ20によりライトガイド12の入射端面に集光さ
れる。この光は、ライトガイド12の射出端から物体M
に向けて照射される。
【0004】物体Mからの反射光は、対物レンズ7に入
射し、対物レンズ7の後方に物体Mの像が形成される。
この像は、各リレーレンズにより逐次結像されながら、
像伝達光学系によって接眼レンズ11の手前まで伝送さ
れる。この像からの光は、接眼レンズ11から略平行な
光束となってTVカメラヘッド2内部のアダプタレンズ
13へ向けて射出される。
【0005】TVカメラヘッド2は、内視鏡1の接眼部
に着脱自在であって、そこに取付けた状態では、アダプ
タレンズ13が接眼レンズ11からの光を受けてCCD
14上に物体Mの像を形成する。CCD14からの出力
信号は、信号ケーブル15によってCCU3に供給され
る。CCU3は、この信号をモニタ4に表示可能な信号
(例えばNTSC規格に従うテレビジョン信号等)に変
換する機能を有し、且つ、必要に応じて各種の信号処理
を行う機能も有している。又、CCU3は、システム全
体を制御するための各種制御信号を発する機能も有して
いる。CCU3から出力されたTV信号は、モニタ14
に供給され、そこに物体Mの像が表示される。尚、CC
U3では、CCD14から得られる出力信号を用いて物
体Mからの反射光の明るさを検出し、これが最適な明る
さになるように自動調光駆動信号を光源装置5に供給す
る。この信号によって光源絞り17が制御され、物体M
に照射される光量が適正な量になるように制御されてい
る。
【0006】このような内視鏡装置は、主として手術に
用いられるので、手術中に医師がピント合わせを行って
観察範囲を確保するには、煩雑な作業を伴った。この問
題を解決するための手段の一つは、オートフォーカス機
構をその内視鏡装置に搭載することである。しかし、通
常の写真用カメラとは異なり、内視鏡では医師が観察す
る部位は視野中心に限られるわけではなく、医師が観察
したい部位に的確にオートフォーカスを作動させること
は困難である。そのため、内視鏡における観察範囲を確
保するためには、被写界深度を向上させて、パンフォー
カス状態にすることが好ましい。又、内視鏡では、その
内部に導光用の光ファイバからなるライトガイドが配置
されていて、内視鏡の先端部より照明光が照射されるよ
うになっている。物体面における照度E’は、光源の輝
度Bkが一定であるとき、距離の二乗に比例する。従っ
て、距離xの変化に伴って明るさも変化することにな
る。前記照度E’を距離xに関係なく適正に保持するた
めには、前記輝度Bkを常に最適な値(例えば、最終的
にテレビ信号として80IREとなるような出力)に設
定できるようにすることが望まれる。
【0007】従って、従来の内視鏡装置は、図18に示
した装置のように、絞り6の大きさをある程度絞った状
態で固定し、内視鏡1の先端部から物体Mまでの距離に
より変化する物体面照度E’は、光源装置5の内部にN
Dフィルタ(ニュートラルデンシティフィルタ)の如き
フィルタを配置して光源装置5の光量を可変にし、CC
D14上の像面照度E’が一定になるようにして補正さ
れていた。この場合のCCD14上の照度E’と内視鏡
1の先端部から物体Mまでの距離xとの関係を図19に
示す。この図において、縦軸はCCD14上の照度E’
であり、横軸は内視鏡1の先端部から物体Mまでの距離
xである。図中の破線によって描かれている曲線A乃至
Cは、光源装置の輝度Bkと絞り6の径の大きさを一定
とした場合におけるCCD14の照度E’が、距離xの
変化に伴いどのように変化するかを示している。尚、像
面照度E’は、rを被写体の反射率、Bkを光源の輝
度、xを内視鏡の先端部から物体までの距離、NA’を
光学系によって決まる開口数とすると、 E’∝r・Bk・NA’2 /x2 ・・・・(1) で示される。
【0008】従って、図19において、光源の輝度を向
上させることによって、Bkの値が変化し、E’の値が
図のAからCのように変化する。この図は、図18に示
した光源絞り17を制御することによって、光源ランプ
16から供給される照明光量が変化(光源輝度の変化)
し、それに応じて曲線A(光量は少ない)〜C(光量は
多い)のように変化する。物体距離x2 〜x3 の範囲で
は、光源絞り17により光量制御が可能な範囲で、この
物体距離範囲では像面の照度E’を一定に保持すること
ができる。図中、点アが光源絞り17の透過光量が最小
になる状態を示し、これより物体が近づく(x<x2
と、像面の照度E’は制御できずに増加する。反対に、
点ウは光源絞り17の透過光量が最大の状態であり、こ
れより物体が遠くなると、像面照度E’は減少する。
又、物体の反射率の変化や光源ランプのばらつきによっ
ても、図のグラフの曲線は上下するが、ここでは簡略化
のため、光源の輝度変化によってのみ、このグラフの曲
線が上下するものと考える。
【0009】ここで、光源の輝度Bkが曲線B上におい
て一定であるとして、ある距離x1における物体の像面
照度E’が適切な像面照度E’1 となるように絞り6の
径の大きさをφ1 に設定したとすると、光源の輝度Bk
は、E’が一定値E’1 となるように前記グラフの実線
上を推移するように制御されることになる。このとき、
E’が一定になる領域ア乃至ウにおいては、常に同一の
NO. (絞り6の径の大きさφ1 )で観察していること
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の内視鏡装置
において、対物光学系をパンフォーカスにしようとする
と絞り6の径の大きさを小さくすることになるため、明
るさが不足する。従って、明るさと被写界深度との両者
を考慮して絞り6の径の大きさφ1 が決定されることに
なり、その両者のどちらにとっても有利であるとは云え
ないシステムであった。ところが、最近では、電気信号
によって前記絞り径の大きさを可変にできるオートアイ
リス装置(以下、AI装置という)も小型化,低価格化
したため、図18において示した内視鏡用外付けTVカ
メラへの応用が検討されつつある。このようなAI装置
を内視鏡用外付けTVカメラに搭載すると、上記のよう
な内視鏡システムにおいては、光源装置による調光手段
が既に存在しているため、調光を行うための二種類の手
段が混在することになる。AI装置は、明るさの他に被
写界深度の範囲に多大な影響を及ぼすため、調光の方法
によっては、明るさは十分であるが被写界深度が狭かっ
たり、又、被写界深度の範囲が十分でも明るさが不足し
てしまったりという問題が生じる。このため、内視鏡用
としては、好ましい観察範囲を確保しつつも明るさが一
定となるような調光手段が必要になる。
【0011】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の有する問題点に鑑みなされたもので、AI装置を内視
鏡用外付けTVカメラに使用して、撮影に最適な物体像
の明るさを常に確保しつつも、使用者にとって最も負担
の軽いパンフォーカスに近い内視鏡装置を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による内視鏡装置は、物体像を形成する光学
系と、この光学系が形成した像を受ける固体撮像素子
と、物体に向けて照明光を照射する照明手段と、前記照
明光の明るさを変化させるための調光手段と、前記光学
系中に設けられた開口の大きさが可変である絞り手段
と、前記物体像の明るさを検出する検出手段と、前記検
出手段からもたらされる明るさ情報に基づいて、前記固
体撮像素子から出力される信号強度をほぼ一定に保つよ
うに前記絞り手段及び調光手段を制御するための制御手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】具体的には、本発明の装置では、CCDか
ら得られる明るさ情報が所定の明るさより大きい場合に
は、絞り手段の開口の大きさを優先的に小さくし、一
方、CCDから得られる明るさ情報が所定の明るさより
小さい場合には、光源装置の光量を優先的に大きくでき
るようになっている。そして、前記絞り手段の開口の大
きさが最小になった後に光源装置を駆動し、更に、その
光源装置による光量が最大になった後に、前記絞り手段
を駆動するようになっている。
【0014】又、本発明の内視鏡装置は、物体像を形成
する光学系と、この光学系が形成した像を受ける固体撮
像素子と、物体に向けて照明光を照射する照明手段と、
前記物体像の明るさを検出する検出手段と、前記検出手
段から得られる明るさ情報に基づいて前記光学系と前記
固体撮像素子との間の光路長を変化させる駆動手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】以下、本発明の作用を説明する。図5におい
て、光源の輝度曲線B上の点オの状態は、光源の輝度B
kを曲線Bのように固定した場合に、内視鏡の先端部か
ら物体までの距離x1 における好ましい像面照度E’を
達成するときに、AI装置の絞り径の大きさが従来装置
のものと同様にφ1 となることを示している。この状態
から、AI装置のみを作動させて像面照度E’をE1
で一定とすることを考える。点エ及びカは、図19に示
した光源の輝度曲線A及びC上において、E’=E1
とすべく絞り径の大きさが可変された状態を示してお
り、各々の絞り径の大きさφ2 及びφ3 は前記φ 1 を含
めて、夫々φ2 <φ1 <φ3 となる。図6に示す光源の
輝度曲線C上の点クは、AI装置の絞り径の大きさをφ
1 で一定としながら光源装置の光源絞り(調光手段)を
作動させ、光源の輝度Bkを曲線Bの状態から曲線Cの
状態に変えたため、像面照度がE1 ’からE2 ’に変化
したことを示している。このとき、E1 ’<E2 ’であ
る。
【0016】このようにして、図5に示した各々の状態
エ,オ,カは、夫々図6に示したキ,ク,ケの状態へと
変化する。このとき、好ましい明るさよりも明るい状態
にあるため、好ましい像面照度E1 ’にするために、内
視鏡先端部から物体までの距離xを大きくする。このと
きE’=E1 ’となるxの値の範囲は、エ乃至カの状態
であるx2 <x<x3 に対し、コ乃至シの状態であるx
4 <x<x6 となるように変化している。尚、この距離
は、輝度曲線Bにおける距離x2 及びx3 での像面照度
E’が同等になるような輝度曲線C上の点に対応する距
離として求められる。同様にして、図7に示すように、
光源の輝度を曲線Bの状態から曲線Aの状態に変化させ
ると、図5に示したエ,オ,カの状態から図7のス,
セ,ソの状態に変化するので、像面照度E’はE1 ’か
らE3 ’へと変化する。これをE1 ’の像面照度と同等
にするには、距離xをタ乃至ツの状態に対応するx7
x<x9 にすれば良い。
【0017】これら図5乃至7を全体としてみたとき、
絞り径の大きさがφ1 である状態は、図19に示したも
のと絞り径の大きさが同一であるので、結局、図7にお
ける点チから図6における点サまでの範囲が図19にお
ける点ア乃至ウまでの範囲に相当し、絞り径の大きさが
可変である分だけ物体の照度をE1 ’(一定)に保持す
ることができる範囲が広がり、これが図6に示した点サ
乃至シ、及び図7に示した点タ乃至チまでの範囲であ
る。ところが、絞り径の大きさ及び光源の明るさの両者
が可変であると、像面輝度E’が同値でも絞り径の大き
さと光源の明るさとの組合せで、様々な設定が可能であ
る。例えば、物体距離がx4 であるとき、図6に示した
光源の輝度曲線Cによれば、絞り径の大きさを最も小さ
く絞っているが(点コの状態)、図7に示した光源の輝
度曲線A上では、x4 は点チと点ツとの間となり、絞り
径の大きさはかなり大きく開いている。従って、絞り径
の大きさと光源の明るさとを適切に制御すると、明るさ
と被写界深度との要求が両方満たされるような照明が可
能になる。
【0018】図5乃至7を見ると、照度を一定に保持で
きる範囲(点タ乃至シまでの範囲)のうち、点タ乃至コ
(即ち物体距離がx7 乃至x4 までの範囲)までは、絞
り径の大きさを最も小さく絞ったままでの調光が可能に
なる。従って、ここまでは絞り径の大きさを最小にし、
近距離での被写界深度をできるだけ深くするようにす
る。これより先(物体が遠くなる)では、絞りを開ける
必要があるため、絞りを用いて調光する。物体距離x6
で絞りは解放となり、これ以上は調光不能となる。
【0019】内視鏡用のシステムとしては、パンフォー
カスの状態にすることが理想とされるため、絞りはなる
べく絞った状態であることが好ましい。従って、CCD
上の像面照度E’を一定とするためには、図8(a)〜
(c)において実線で示されているように、絞り径の大
きさは、AI装置の絞り径の大きさを最小にした状態
で、光源の調光による光量を増していき、その調光によ
る光量が最大になったときに、徐々に前記絞りを解放し
ていけば良い。即ち、AI装置の絞りを光源の調光より
も優先して制御し、前記絞り径の大きさが最小となった
時点で、光源の調光を効かせるようにすれば良い。
【0020】図8において、(a)は上記絞り径の大き
さの変化を、(b)は光源の調光の様子を、(c)は像
面照度を夫々示している。同図(a)に示すように、物
体距離x<x4 の範囲では、絞り径の大きさは最小(φ
2 )に絞られている。又、図8(b)に示すように、光
源輝度Bkは、距離x7 までは最小であるが、物体が近
いので像面照度E’は距離xと共に変化している。距離
7 で像面照度E’は所望の値E1 ’となる。ここから
光源輝度Bkは徐々に増加し、距離x4 で最大となる。
この間は、光源輝度の増加のため、絞り径の大きさを最
小にした状態で照度E’を一定に保持することができ
る。距離x4 で光源輝度Bkは最大となるので、図8
(a)に示したように、絞りを徐々に開いていくことに
より、像面照度E’を一定に保つ。距離x6 を越える
と、物体は遠くなりすぎ、照度E’は距離が大きくなる
につれて低下する。尚、図8において示した破線は、図
12において説明した従来方式での変化の様子を示して
いる。
【0021】このようにすると、図8(a)〜(c)に
おいて、破線で描かれているような従来の内視鏡システ
ムの状態に比較し、AI装置による絞り径の大きさがφ
2 になるまでの距離をx5 として、x<x5 の領域では
絞り径の大きさが小さくなった分従来の装置よりも被写
界深度が向上し、パンフォーカス化が図られるようにな
る。又、x>x5 の領域では、従来の装置よりも絞り径
の大きさが大きくなった分被写界深度が浅くなるが、被
写体のおおよその形は判別できるようになった。これ
は、従来の内視鏡装置では、当該距離の領域は被写界深
度内だが明るさが不足し観察不能な領域であったのに比
べ、本発明の装置では、被写体のおおよその形だけでも
判別可能になった分、装置の操作性が向上する。
【0022】又、本発明による内視鏡装置は、φ2 を絞
り径の限界の大きさ、fを光学系の焦点距離、PxをC
CDの水平走査方向の画素ピッチとして、以下に示す条
件式(2)を満足することが好ましい。 φ2 ≧2.15×10-4・f/Px ・・・・(2)
【0023】本発明による内視鏡装置では、図8(a)
に示したように内視鏡の先端部から物体までの距離がx
<x4 である領域においては、AI装置の絞り径の大き
さをφ2 で固定することが望ましいが、このように絞り
径の大きさを極端に小さく設定してしまうと、回折限界
による解像力の低下が発生し、絞り込むことによる被写
界深度向上の効果を発揮できなくなってしまう。そこ
で、このような問題が生じないように、内視鏡用として
最適である前述の条件を規定する必要がある。この条件
式は以下のようにして求めることができる。
【0024】この条件は、絞り径を小さくした場合に、
被写界深度が深くなるパンフォーカス効果と絞りにおけ
る回折による解像力の低下とのバランスを考慮して定め
たものである。CCDの表面に図10に示すような色フ
ィルタが配置されているとする。このフィルタの個々の
フィルタ要素は、光電変換を起こす各画素に対応して設
けたもので、Gはグリーン、Mgはマゼンタ、Cはシア
ン、Yはイエローである。このCCDは水平方向に二画
素単位で読み出しを行うため、ナイキスト周波数fnは
水平走査方向の画素をピッチPxとすると、 fn=1/(2・Px) ・・・・(3) で与えられる。
【0025】一般に、CCDを用いたTV撮影光学系に
は、モアレを除去するための光学的ローパスフィルタが
配置されているので、かかるフィルタも含めて光学系全
体の周波数特性を考慮する必要がある。ナイキスト周波
数が上記式(3)で与えられた場合、内視鏡の接眼部に
TVカメラを取り付けて使用することを考慮すると、撮
影光学系中に設ける光学的ローパスフィルタの周波数特
性は、図9に示すようなものであることが望ましい。図
9は、横軸は空間周波数(単位:本/mm)として空間
周波数レスポンスをMTF(変調伝達関数)で表したも
のである。図中、実線(B)は光学的ローパスフィルタ
の空間周波数特性、又、破線(A)は光学的ローパスフ
ィルタを除いた光学系の周波数特性である。光学的ロー
パスフィルタは、ナイキスト周波数fnのやや低周波側
でレスポンスがゼロになる特性を有するが、MTFが3
0%以上になる空間周波数fn’は概ねCCDのナイキ
スト周波数fnに対して、 fn’≒0.6・fn ・・・・(4) となり、この周波数が実効的なCCDの解像限界とな
る。
【0026】これに対し、前記フィルタを除いた光学系
の周波数レスポンスは絞り径の大きさに従って変化する
が、光学系による回折限界(レーリーリミット)周波数
faは、 fa=1/ra=1/(1.22・λ・FNO. ) =1395φ/f ・・・・(5) で示される。但し、λ=587.56nm、FNO. =f
/φであり、fは光学系の焦点距離、φは絞り径の大き
さである。ここで、FNO. に対応する絞り径の大きさφ
は実際には有効FNO. で計算される必要があるが、硬性
鏡の視度は一般的におよそ−1(m-1)であるため、撮
影光学系に対する物体距離はほぼ1000mm程度とな
る。内視鏡用のTV撮影光学系の焦点距離fは10〜5
0mm程度であるため、上記の物体距離はほぼ無限遠と
考えて良く、有効FNO. ≒FNO. として差し支えない。
【0027】絞り径の大きさを小さくしていくにつれて
回折限界周波数は低くなり、図9の破線は図の左側に移
動する。そして、破線が実線より左側にくると回折によ
る像のボケが目につくようになる。従って、回折による
像のボケを目立たせないためには、 fn≦fa ・・・・(6) を満足することが望ましい。これに、式(3),(5)
を代入することにより、式(2)に示した条件が導かれ
る。φ2 の値が式(2)の下限を下回ると、前述のよう
に回折の影響により解像力の劣化を招くため、絞りの絞
り込みによる被写界深度向上の効果を発揮できなくな
る。
【0028】以上のように、本発明による内視鏡装置に
よれば、AI装置を内視鏡用外付けTVカメラに使用す
ることにより、最適な物体像の明るさを常に確保しつ
つ、使用者にとって最も負担が軽いパンフォーカスに近
く、且つ、回折限界による解像力の劣化を生じることな
く、AI装置による絞りの絞り込みの効果を最大限に活
用できる内視鏡装置を実現できる。
【0029】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細
に説明する。図1は、本発明にかかる内視鏡装置の全体
構成を示す図である。図17に示した従来装置との相違
点は、内視鏡1とTVカメラヘッド2とが、内部にアダ
プタレンズ13と、オートアイリス(絞り手段:開口の
大きさが可変である絞り)30と、このオートアイリス
30を駆動するための駆動手段(モータ等)31と、駆
動手段31に制御信号を供給するための信号線32とを
備えている光学アダプタ33によって接続されている点
である。その他の構成は従来装置と同様である。但し、
オートアイリス30の位置は、TVカメラヘッド2を内
視鏡1の接眼部に取付けたとき、接眼レンズ11の射出
瞳位置とオートアイリス30との位置がほぼ一致するよ
うに配置されている。ここで、ほぼ一致とは、オートア
イリスによる光束のケラレが問題とならない程度のずれ
を許容するという趣旨である。
【0030】次に、図1に示した装置の回路構成を図2
に基づき説明する。図のように、本発明による内視鏡装
置では、内視鏡1と、オートアイリス30とアダプタレ
ンズ13とを備えた光学アダプタ33と、CCD(固体
撮像素子)14を備えたTVカメラヘッド2とが、着脱
自在に構成されている。TVカメラヘッド2は、種々の
内視鏡に共通して使用する目的で構成されている。その
ため、光学アダプタ33は、多種多様な特性を有する内
視鏡に適用可能なように数種類のものを用意しておけ
ば、この光学アダプタ33とTVカメラヘッド2とを組
合わせて種々の内視鏡に対応できるTVカメラとして使
用することができる。尚、CCD14の入射側に設けら
れている板状部材は、モアレ除去用の光学的ローパスフ
ィルタ40である。又、CCU3は、ゲイン回路34,
映像回路35,明るさ検出回路36,CPU37及びモ
ードスイッチ38を備えている。
【0031】CCD14からの出力信号はゲイン回路3
4に供給され、所望のレベルにまで増幅されて、映像回
路35に供給される。映像回路35は、モニタ4に表示
可能な信号に変換する回路であり、又、必要に応じて各
種の信号処理を行う機能も有している。そして、映像回
路35からモニタ4へ映像信号が供給され、モニタ4上
に画像が表示される。ゲイン回路34からの出力信号
は、その一部が明るさ検出回路36に供給され、この明
るさ検出回路36において物体像の明るさが検出され
る。更に、この検出信号はCPU37に供給され、この
信号に基づいてCPU37は映像出力を適正な値にする
ため、ゲイン回路34のゲインを制御する信号を送出す
ると共に、光源装置5内の光源絞り(調光手段)17及
び光学アダプタ33内のオートアイリス30を制御する
ための信号を送出して、これらを制御している。尚、オ
ートアイリス30の絞り込み状態及び光源絞り17の絞
り込み状態を示す信号は、夫々オートアイリス駆動手段
31及び光源絞り駆動手段39から信号線60,61に
よりCPU37に供給されている。
【0032】第1実施例 以下、本発明による第1実施例の作動の説明をする。図
3乃至4は、CPU37により行われる調光制御の様子
を示すフローチャートである。図3は、オートアイリス
30の径の大きさが最大(φMAX )、且つ、光源輝度最
大(Bk=MAX)の状態からの制御が行われる場合を
示している。まず、初期状態は、AI装置のオートアイ
リス30の径の大きさφは最大{解放状態(図8(a)
における領域3の状態)}で、光源の光量は最大になっ
ている。この状態では、これ以上明るくすることはでき
ず、この明るさで図8(a)に示した領域1及び領域2
を観察すると明るすぎて観察しにくくなるので、観察す
る前に領域1か又は領域2かを判断する必要がある。そ
こで、φが最小でなければ、光源装置5よりもAI装置
の作動を優先させるため、図8(a)における領域2の
板面照度を実現すべく、図3におけるループ1を実行す
る。このとき、CCD14より出力される電圧V
out (但しVout ∝E’である)のレベルと基準電圧V
out ’のレベルとを比較することによって、Vout =V
out ’となるように、AI装置のオートアイリス30の
径の大きさを調節する。又、図8(a)における領域2
から領域3への移行は、φが最大となったか否かで判断
し、φが最大となれば初期状態と同じになるため初期状
態に戻る。
【0033】即ち、図3に示したループ1において、φ
=φMIN でオートアイリス30の径の大きさが最小であ
るか否かを判断する。Noであれば、領域2にあること
になる。この場合には、V0ut >V’out の判定を行
う。これが、Yesであれば、CCD14からの出力が
大きすぎる(明るすぎる)ので、CPU36から駆動回
路31に駆動信号を送出し、オートアイリス30の径の
大きさφを小さくする。前記の判定がNoの場合には、
逆にオートアイリス30の径の大きさφを大きくする。
このオートアイリス30の駆動手段31を駆動させるこ
とにより、像面照度は適正に保持される。この部分(ル
ープ1)では領域2の制御、即ち、オートアイリス30
の径の大きさを変えて像面照度を調節して制御してい
る。V0ut >V’out の判定後、オートアイリス30の
径の大きさを小さくしても、出力が適正にならないと、
最後にはオートアイリス30の径の大きさは最小とな
り、φ=φMIN の判定がYesとなって、ループ1から
抜ける。この状態は、領域1に相当し、オートアイリス
30の径の大きさは最小で固定される。
【0034】そして、オートアイリス30の径の大きさ
φが最小になった後、φを固定したままで光源装置5を
用いて明るさを調節すべく、ループ2を実行する。この
とき、φを固定したままでV0ut が望ましいV0ut ’と
同レベルになるように、光源輝度Bkを調節する。即
ち、V0ut >Vout ’の判定を行い、これがもしYes
であれば、相変わらず明るすぎるので、今度は光源輝度
Bkを調整することになる。本発明の装置では、CPU
37から光源絞り駆動手段38に制御信号を送出し、光
源絞り17の径の大きさを小さくしてライトガイドケー
ブル19に供給される光量を少なくする。このようにし
て、像面照度は適正に保たれている。尚、ループ2での
Bk=MAXの判定は、光源絞り17の径の大きさを大
きくした結果最大になった場合には、光源絞り17の制
御のみでは明るさ調整が十分に行えない虞があるので、
その場合に、再度ループ1に戻り、オートアイリス30
の径の大きさを調整する必要の有無を判定するために設
けられているものである。更に、領域3への移行判断
は、上記ループ2で説明したことと同様の手順によって
行われる。
【0035】又、上記では、初期状態がφMAX ,Bk=
MAXとしているが、任意の状態からでも上記の制御ル
ープに入ることも可能である。本発明の装置では、オー
トアイリス30の径の大きさをなるべく小さい状態に設
定して物体像を得ようとしている。従って、任意の状態
を初期状態とする場合には、まず第一のステップで光源
絞り17の状態を判定して、光源絞り17の径を最大の
大きさに設定し、その上で、図3に従って説明したよう
な制御を行えば良い。
【0036】以上説明したようなフローチャートに従う
電気回路が、図2において示したブロック図である。こ
のような回路を構成することにより、内視鏡用として最
適な明るさを常に確保しつつ、使用者にとって最も負担
の軽いパンフォーカスな内視鏡装置を実現することがで
きる。又、このときにオートアイリス30の最小径を上
記条件式(2)を満たす条件に設定することが好まし
い。尚、光源の光量はNDフィルタ状のフィルタを用い
て輝度を変化させる方法と、NA(開口数)を変化させ
る方法との二種類あるが、CCD上の板面照度というこ
とからすれば、前記の何れの方法を用いても良い。
【0037】第2実施例 さて、最近では、所謂電子シャッタと呼ばれる電気的な
調光手段を用いられることが多くなっている。本実施例
では、第1実施例に示した構成をこのような電気的な調
光手段を用いることにより構成している。この電子シャ
ッタの動作の概念について以下説明する。
【0038】図11(a)及び(b)にはインターライ
ン方式のCCD撮像素子の光電変換面の模式図が示され
ている。同図(a)に示すように、四角のフォトダイオ
ード41が縦横に配列され、横(水平)方向の一列は1
ラインに対応している。そして、同図(b)に示すよう
に、配列されたフォトダイオードの列に隣接して、縦方
向に垂直(V)CCDシフトレジスタ42が設けられて
おり、更に、その出力端には横並びの水平(H)シフト
レジスタ43が設けられている。これらCCD撮像素子
のシフトレジスタはアナログシフトレジスタであり、与
えられた駆動パルスに同期して次々に電荷を送出するも
のである。
【0039】又、フォトダイオード部には、各フォトダ
イオード41毎に電荷蓄積部が設けられていて、発生し
た光電荷が蓄えられるようになっている。この電荷蓄積
部と垂直CCDシフトレジスタ42との間には、電荷転
送ゲート(トランスファーゲート)44が設けられてお
り、1フィールド毎に一度の電荷転送パルスが与えられ
ると、全ての光電荷が一斉に電荷転送ゲート44を経て
垂直CCDレジスタ42に移動する。そして、ここで1
ラインに一度の垂直駆動パルス(Vパルス)が与えられ
る度に、光電荷は同時に1ライン分ずつ上に順送りされ
る。光電荷の転送先には水平シフトレジスタ43があっ
て、水平駆動パルス(Hパルス)が与えられる度に一画
素分ずつ横に(図の左側に)順送りされ、出力アンプで
電圧信号に変換された後に出力されるようになってい
る。このようにして、各画素の情報は順に画面の左上か
ら右下まで読み出され、1フィールド分の映像信号とし
て出力される。
【0040】このとき、電荷蓄積する時間を制御するこ
とで画像の明るさを調整することが可能になる。例え
ば、通常のNTSC方式用のCCDでは、1/60(s
ec)で電荷を蓄積しこの信号を垂直CCDレジスタ4
2に送出しているが、この電荷蓄積時間を1/60〜1
/8000(sec)の範囲内で調整すれば、非常に明
るい画像においても適正な露出に調整することができる
ようになる。本実施例においては、このような電子シャ
ッタを用いることにより、第1実施例と同様な効果が得
られるようにした。図8(b)において自動調光機能を
有しない光源装置の光量がC(=一定)の場合でも、x
7 〜x4 の領域において電子シャッタ荷より電荷蓄積時
間を短くすれば、光源装置の調光手段を用いる場合と同
様に像面上の照度を一定に保持することができる。
【0041】図12に本実施例のフローチャートを示
す。図3と比較すると、ループ2の光源の明るさを「B
k→小,Bk→大」のように調整する部分が「ES→
小,ES→大」に置換され、且つ「Bk=MAX?」が
「ES=初期状態?」に置換されているが、その他は図
3と同様である。ここで、「ES→小」は電子シャッタ
機構により電荷蓄積時間を短くすることを意味し、「E
S→大」は電荷蓄積時間を長くすることを意味してい
る。「ES=初期状態?」は蓄積時間が初期状態に戻っ
ているか否か、この例では最長の状態になっているか否
かを判別することを意味する。
【0042】本実施例においては、パンフォーカスに近
い内視鏡装置の実現という効果の他に、光源装置に自動
調光機能を設けなくともよいため、図2における光源装
置5及びカメラコントロールユニット3の回路を削減す
ることができ、ひいては装置のコスト低減を図ることが
できるという効果を奏する。勿論、自動調光機能を備え
た光源装置と組み合わせた場合には、第1実施例による
ものと同様の効果を生じ、自動調光機能を有しない光源
装置と組み合わせた場合には、本実施例における効果を
生じるように装置を構成すれば、光源が有する機能に左
右されず適切な露出の下でパンフォーカスに近い効果が
得られるため、より好ましいシステムとなる。
【0043】更に、第1実施例及び第2実施例において
示したように、画像の適切な明るさを確保すると共に、
オートアイリスを適切に作動させてパンフォーカスに近
い内視鏡用外付けテレビカメラを実現すると、装置使用
者の負担を減少させるという効果の他に、オートクレー
プ(高圧蒸気滅菌法)可能な外付けテレビカメラを実現
することができるという効果も生じる。このような内視
鏡装置は、使用者にとって更に付加価値の高いものとな
る。以下、この装置について詳述する。
【0044】オートクレープは、温度135℃の高圧水
蒸気中に5分間放置することにより滅菌する方法であ
り、医療機器における比較的ランニングコストの低い滅
菌法として知られている。特に、近年では、内視鏡用外
付けカメラは内視鏡下における外科手術に多用されるよ
うになってきており、オートクレープ可能なテレビカメ
ラの出現が強く望まれている。しかし、オートクレープ
可能であるということは度重なる前述の高圧水蒸気中で
の滅菌が行われることに耐性を有していなければならな
い。従って、オートクレープ可能なカメラを実現するた
めには、図1に示したテレビカメラヘッド2を完全気密
構造にする必要がある。しかし、かかるテレビカメラヘ
ッドがカメラのピント調整のための可動部を有している
場合には、完全気密構造にすることは不可能である。例
えば、フォーカスノブをOリングでパッキングしようと
すると、回転力量が重くなりすぎて人間の力では回せな
くなってしまうし、更に数百回のオートクレープの後に
はゴムの部分が劣化してOリングの役割を果たせなくな
ってしまう。よって、オートクレープ可能なテレビカメ
ラを実現するためには、フォーカス機構が備えられてい
ないパンフォーカスなテレビカメラヘッドを構成しなけ
ればならない。
【0045】第3実施例 第1実施例及び第2実施例に夫々示した構成のみでも、
パンフォーカスに近い内視鏡装置の実現化に向けて大き
く前進するが、更に前述の電子シャッタやオートゲイン
コントロール(以下AGCという)といった電気的な調
光手段を付加することで、より使用者の負担の軽いパン
フォーカスな内視鏡装置が実現でき、ひいてはオートク
レープ可能なテレビカメラの実現が可能になる。そこ
で、本実施例では、第1実施例の構成に電気的な調光手
段としての電子シャッタを組み合わせて構成している。
そして、本実施例では、絞り手段の開口の大きさが最小
で、且つ、光源装置の照射光量が最小となった後に、電
気的調光手段が作動するように制御されるようになって
いる。
【0046】パンフォーカス化を実現するためには、図
8(c)におけるx7 <x<x6 の領域をなるべく広く
とるようにすることが好ましい。ここで、オートアイリ
スの最小絞り径φ2 における被写界深度の近点側の限界
をx10と定義すれば、x10がx7 <x10<x4 となる領
域内にある場合には、明るすぎて観察不可能となる領域
が近点側被写界深度外となっており、もとから観察に用
いられることはないと考えられるため、さしたる問題は
ない。しかしながら、実際には、例えば被写体の反射率
が極めて高い場合等には、かなり大きな物体距離でも明
るすぎて観察できなくなる場合が生じ、x10<x7 とな
ってしまう場合がある。この場合、第1実施例に示した
構成では、かかる領域内において、オートアイリスは最
小絞り径であり光源装置の輝度も最小となっているた
め、これ以上の調光はなされず明るさのみで観察可能な
深度が定まってしまうことになる。ところが、本実施例
では、調光手段として電子シャッタを用いているので、
明るすぎる場合にも観察に適した一定の明るさに保持さ
れるため、明るすぎて観察不能となることを防止し、観
察深度の向上を図ることができる。
【0047】図13は本実施例の動作を説明するための
フローチャートである。図3においては、ループ2にお
いて光源輝度Bkが最小になるとそれ以上の制御は不可
能であったが、図13においては、「Bk=小」から
「Bk=MAX?」に至る経路に「Bk=MIN?」が
設けられている。これは光源輝度Bkが最小値になった
か否かを判断する部分であり、Bkが最小になるまでは
図3同様に動作するが、Bk=MINになるとループ2
から抜けてループ3に入る。ループ3は図12に示した
ループ2と実質的に同じ制御をしており、絞り径が最小
(φ=MIN)且つ光源輝度が最小(Bk=MIN)の
状態においてCCDの蓄積時間を制御することにより、
そのCCDから得られる信号が適正な大きさとなるよう
に電気的な調光を行っている。尚、初期状態の「AGC
OFF」は後述するAGC(自動利得制御回路)が動
作していない状態であることを示している。
【0048】電子シャッタが作動する条件は、前述のよ
うに、オートアイリスの絞り径が最小で、且つ、光源装
置の自動調光が最小となり、且つ、CCDからの出力信
号が適正な明るさ以上となる場合である。本実施例で
は、この条件を満たした場合に、電子シャッタを駆動す
るルーチンに入るようになっている。ループ3では、光
源装置の明るさBkが最小、オートアイリスの絞り径φ
が最小となる条件の下で、電子シャッタのみを用いて画
像の明るさ調整を行っている。この条件が崩れて、明る
さが暗くなる方向に変化した場合には、電子シャッタの
シッタスピード(以下ESという)が初期状態に近づい
ていき、初期状態になっても更に暗い場合にのみループ
2が実行されて明るさを一定に保持するようになってい
る。これは電子シャタが作動したままま第1実施例に示
したループに復帰してしまうと、明るさ的に不利な条件
でオートアイリスを作動させることになるので、電子シ
ャッタが初期状態となってから第1実施例のループに復
帰するように工夫しているのである。
【0049】尚、図12において示されている「ES=
初期状態?」の初期状態とは、例えばNTSC方式のC
CDであれば標準的にはESが1/60(sec)であ
ることを示しており、非常に明るいCCDであればそれ
を1/125(sec)に設定してもよい。又、明るさ
を重視する1/30(sec)に設定しても差し支えな
い。更に、明るさを調整する場合には、ESの調整はO
N,OFF式に変化させてもよいし、多段階的に変化さ
せてもよい。
【0050】以上のように、本実施例では、光源の調光
装置とオートアイリスのみらなず電子シャッタをも組み
合わせて適切な作動を行い得る装置を構成したので、近
点側の観察深度の向上に多大な効果を奏している。
【0051】第4実施例 次にAGCの動作の概念を説明する。CCDより出力さ
れた信号は、サンプルホールド及びスムージングされた
後、アンプにより増幅される。そして、このときのゲイ
ン(増幅度)の設定によっても画像の明るさ調整を行う
ことができる。このゲインによる明るさ調整をAGCと
称している。又、この調整は、CCDからの出力信号を
電気的に増幅して行われるため、あまりその増幅率を上
げすぎると電気的ノイズまで増幅することになり、好ま
しくない。又、その増幅率を下げすぎても、信号が飽和
し易くなって好ましくない。従って、その増幅率を前述
の範囲内の適切な値に調整して画像の明るさ及び適性な
露出に調整することが望まれる。
【0052】そこで、本実施例は、第1実施例の構成に
電気的な調光手段としてAGCを組み合わせて構成して
いる。本実施例では、絞り手段の開口の大きさが最大
で、且つ、光源装置の照射光量が最大となった後に、電
気的調光手段が作動するように制御されるようになって
いる。ここで、オートアイリスの開口絞り径φ3 におけ
る被写界深度の遠点側の限界をx11と定義すると、明る
さによって定まる観察深度の遠点側限界x6 と比較して
11<x6 である場合には、距離x11より遠い物体は被
写界深度から外れるためややぼけるが、明るさが適当で
あれば明瞭に観察できなくても体腔内の大まかな臓器の
位置の確認ができ、内視鏡先端の大まかな位置づけ(オ
リエンテーション)がつけ易いので、x11より遠い物体
距離でもなるべく観察可能な明るさであることが望まし
い。つまり、x11の値の如何にかかわらず、明るさ限度
6 が大きい方が好ましい。このための手段として本実
施例では、AGCを用いて、暗くて観察しにくいx6
上の領域を拡大している。
【0053】このときのフローチャートを図14に示
す。本実施例は、図3に示したフローチャートの「φ=
φMAX ?」の分岐から初期状態に戻る経路の中にAGC
動作制御のためのループ4を設けたものである。電子シ
ャッタが作動するときの条件は前述のように、オートア
イリスの絞り径が最大で、且つ光源装置の自動調光が最
大値となり、且つ、CCDからの出力信号が適性な明る
さ以下になる場合であるため、この条件を満たした場合
にAGCがON状態になるように構成されている。尚、
本実施例ではAGC回路は明るさ検知回路より後段に設
けることが望ましく、例えば図3に示した回路を用いる
場合には、映像回路35の内部にAGC回路を設けるこ
とが望ましい。このような構成にすると、AGCのO
N,OFFの判断(即ち、Vout >Vout ’の判断)を
CCDからの出力信号によって判断することになるた
め、TVモニタ上の見かけの明るさが変化しても、この
明るさの基準を変える必要はなく、シンプルな回路構成
を実現することができる。なぜなら、AGCのON.O
FFの判断をTVモニタへの出力信号の強度で判断する
と、AGCの作動によってこの基準が変化することにな
り、起こり得る状態に夫々対応する判断基準を予め用意
しなければならず、回路構成が複雑化してしまうからで
ある。又、このとき、AGCを作動させる必要がなくな
れば、AGCをOFFにして初期状態に戻し、第一実施
例のループに復帰するように構成しているので、AGC
が作動した状態のまま第一実施例のループに復帰してし
まうことを防止し、S/N的に不利な条件のままでオー
トアイリスを作動させるようなことはなくなる。
【0054】又、図14に示したフローチャートでは、
AGCの作動はONとOFFの二つの状態の下でのみ考
慮されているが、実際には多段階式に切り換え得るよう
に構成すれば、本実施例による効果を維持しながら、よ
りきめの細かい調光を可能にすることができる。更に、
CCDの電荷蓄積時間を1/30(sec)に調整すれ
ば、若干のフリッカーが発生してしまうことになるが、
暗い画像でも適切な露出となるように調整することが可
能になる。以上のように、本実施例によれば、光源の調
光装置とオートアイリスのみならず、電気的な感度の向
上を図り自動的に適切な露出となるように制御すること
ができるため、遠点側の観察深度を向上させることがで
きる。
【0055】第5実施例 本実施例は、第2実施例に示した構成に前述のAGCが
組み合わされた構成となっている。そして、遠点側の被
写界深度を向上させつつ、光源装置の自動調光装置の削
減による回路の削減の及び装置のコストの低減を図って
いる。図15には本実施例の作動を説明するためのフロ
ーチャートが示されている。
【0056】第6実施例 本実施例は、ほぼ第4実施例に示した構成と同様の構成
を有しているが、AGC機構を自動的に作動させずに使
用者が直接明るさを調整できるようになっている。なぜ
なら、第4実施例において述べているように、AGCの
作動目的は本質的には遠方観察時にS/Nの許容範囲で
最も明るくなるようにゲインアップするだけの動作であ
るので、少なくともON,OFFの二段階のゲイン調整
が可能であれば足りるからである。従って、自動的にA
GCを制御するための回路を省略すれば、装置構成の簡
略化及びコストの低減を図ることができる。尚、このと
きのフローチャートは図3に示したものと独立したAG
CのON,OFFとを組み合わせたものになるため、こ
こでは省略する。
【0057】第7実施例 本実施例は第3実施例と第6実施例に示した構成が組み
合わされて構成されたものである。特徴としては、夫々
の実施例の有する利点が組み合わされた恰好になり、近
点側にも遠点側にも被写界深度が広がっているという大
きな効果が得られる。このときのフローチャートは、図
13に示したものと独立したAGCのON,OFFの制
御手段とが組み合わされたものとなるため、ここでは省
略する。
【0058】第8実施例 本実施例は第3実施例と第4実施例に示した構成とが組
み合わされて構成されたものである。特徴としては、第
7実施例と同様に、近点側にも遠点側にも被写界深度が
広がっているという大きな効果が得られ、而も、この良
好な被写界深度の画質が、全て自動的に提供されること
になる。このときのフローチャートは、図13及び図1
4に夫々示されたものが組み合わされたものとなるた
め、ここでは省略する。
【0059】以上説明したように、第3乃至第8実施例
では、何れも、光源の調光装置作動とオートアイリスの
作動との優先順位の決定以外にも、電気的な調光手段を
組み合わせて夫々の調光手段を最適な作動順位になるよ
うに制御しているので、第1及び第2実施例に示した構
成よりも、観察可能範囲の広いパンフォーカスな内視鏡
用外付けカメラを実現することを可能としている。従っ
て、その使用者の負担減のみならず、オートクレープ可
能な外付けテレビカメラ用として好適な光学系を実現す
ることができる。尚、前述の各電気的な調光手段の他
に、図1に示した光学アダプタ33のレンズ13の最終
面からCCDに至る光路中に、透過率が回転角に応じて
異なってくるようなNDフィルタを挿入配置して、CC
Dからの出力信号か或いはオートアイリス駆動電圧に応
じて回転させて画像の明るさを制御するように構成する
ことも十分可能である。このように構成しても、第3乃
至第8実施例に夫々示した構成と同様の効果を奏するこ
とは云うまでもなく、かかる構成も又電気的な調光手段
の一種と云える。
【0060】第9実施例 図8(a)における領域2及び領域3は、オートアイリ
ス30によって明るさが調整されている領域であり、オ
ートアイリス30の径の大きさφが最大となる付近の領
域であるため、遠くにある物体は明るく観察できるが、
被写界深度は狭くなってしまうという問題がある。そこ
で、このような領域では、遠点付近にピントが合うよう
にアダプタレンズ13若しくはCCD14を光軸方向に
移動させれば、カメラ等の一般的なオートフォーカス装
置と比較して、使用者が見たい位置に的確に反応するオ
ートフォーカス装置になる。例えば、図1に示した装置
は、本発明による内視鏡装置の構成を示したものである
が、この図において、遠くの物体M’を撮影する場合に
は、像位置が物体側に移動するため、アダプタレンズ1
3を像側に移動するするか(図のの矢印方向)、又
は、CCD14を物体側に移動して(図のの矢印方
向)ピント調整を行う必要があるが、本実施例では、こ
れを電気的に制御し得るように構成され、明るさに応じ
てフォーカス位置が変えられ得るようになっている。
【0061】具体的には、ピント調整位置を予めテーブ
ル化して記憶させておき、AI装置のオートアイリス3
0の径の大きさに応じて、ピント調整位置を遠点付近に
設定すれば良い。このような構成は、以下に述べるよう
にすることで実現される。即ち、図4に示したフローチ
ャートのように、オートアイリス30の径の大きさφが
変化したときの信号を、明るさを制御するループの他
に、オートフォーカス装置を駆動するループにも分岐し
て供給し、適当なオートアイリス30の径の大きさφと
なる電圧値に応じて、最適にアダプタレンズ13又はC
CD14の駆動装置を制御するのである。即ち、オート
アイリス30が解放状態に近くなったところで、遠方の
物体にピントが合うように、アダプタレンズ13又はC
CD14を移動させるように制御するのである。
【0062】第10実施例 本実施例は、第9実施例に示した光源装置の自動調光手
段を、電子シャッタを用いることにより構成したもので
ある。このような構成により、本実施例は、第1実施例
と第2実施例との関係のように、光源装置の調光回路を
備えることなく第9実施例と同様の効果を奏するもので
ある。このときの制御方法を説明するためのフローチャ
ートを図16に示す。
【0063】第11実施例 本実施例は、第9実施例に示したピント調整方法を改良
したものである。即ち、前述のように、第9実施例で
は、オートアイリス或いはCCDから出力される信号を
もとにしてフィードバックし、レンズ或いはCCDを光
軸方向に駆動させてピント調整を行っているが、本実施
例では、ピント調整の方法としてレンズ最終面からCC
D面までの光路中に、実寸法を変えずに空気換算長を可
変し得る光学素子を挿脱することにより、ピント調整を
行う。例えば、図17(b)に示すような屈折率が1.
51633で厚さが各々0.8mm,2mm,3.2m
m(但し実寸法)であるような扇状のガラスが組み合わ
された円板状のフィルタ51を、同図(a)に示すよう
な光学アダプタ33の光路中でモータ52により切り換
えることができるように構成すれば、フランジバック長
Lを夫々14.2mm,15mm,15.8mm(但し
空気換算長)となるように変換することができる。
【0064】又、内視鏡外付けテレビカメラの光学系の
焦点距離fをf=20mmとすれば、1(m-1)当たり
のピント可動量はf2 /1000からほぼ0.4mmと
なる。故に、フランジバック長L=15mmを中央値と
すれば、フランジバック長の変化量中には±2(m-1
分の調整しろが存在していることになり、内視鏡用外付
けテレビカメラとしては十分なピント調整範囲が与えら
れる。このような構成は、プリズム以外によっても実現
できる。例えば、硝材の厚さを一定にして光学部材の屈
折率を変化させてもよいし、屈折率分布型の素子を用い
て連続的にかかる屈折率を変化させてもよい。
【0065】第12実施例 本実施例の装置では、前述のようなオートアイリスは用
いずにフォーカス調整を行うものである。即ち、第9乃
至第11実施例に示した各例では、オートアイリスを併
用し、その駆動電圧を読み取ることによってフランジバ
ック長を可変してピント調整を行っているが、本実施例
では、CCDからの出力電圧を直接読み取り、その信号
の強度によってピント調整にフィードバックするように
している。このように、画像の明るさの問題は、オート
アイリスを使用していないので、自動調光或いは電子シ
ャッタを用いて最適な照度とすることで解決し、ピント
ボケの問題は、オートアイリスの効果を利用せずにフラ
ンジバック調整によって対処しているのである。本実施
例では、オートアイリスを用いた場合と比べ、パンフォ
ーカスの効果はさほどでもないが、メカ構造の簡略化ひ
いてはコストの低減については多大な効果を奏するもの
である。尚、このときのフローチャートは省略する。
【0066】以上のように、第9乃至第12実施例に示
された各例においては、カメラ等に用いられるオートフ
ォーカス技術とは異なり、CCD面上での明るさを測距
手段としては多大な効果を奏するものであることには疑
いがない。又、これらは何れも機密構造にし易い構成と
なっており、オートクレープ対応のテレビカメラの実現
に多大の効果を奏するものである。
【0067】更に、この場合、使用する内視鏡の透過特
性,光源装置のばらつき及び観察する物体の分光反射率
の相違(例えば胃の内部と大腸の内部)によって、領域
23と領域3との境界(このときオートアイリス30の
径の大きさは最大となる)である距離x6 は変わってし
まうので、使用者が観察するのに必要な距離でこのオー
トフォーカス装置が作動するように、基準となる明るさ
を補正する必要が生じる。この補正は、光源の輝度Bk
を変えることによって行えば良い。この操作が、図4に
示したフローチャートにおけるBkバランスである。
【0068】以上のように、オートアイリスの径の大き
さを可変する電圧値によって、アダプタレンズ又はCC
Dを駆動し、且つ、前述のばらつきを吸収するために光
源の輝度Bkを一定値に補正するためのBkバランスを
用いれば、本発明の内視鏡装置は、x>x5 の領域にお
いても、高品質の画像が得られ、AI装置を利用した内
視鏡装置としてはより好ましいものとなる。
【0069】更に、本発明は、以上の説明からも明らか
なように、前記請求項1乃至3に記載した特徴に合わせ
て、以下に示す特徴も有している。
【0070】(1)前記制御手段は、前記照明手段から
照射される光量を一定に保った状態で前記絞り手段のみ
を制御する動作モードを有することを特徴とする請求項
1に記載の内視鏡装置。
【0071】(2)前記制御手段は、前記絞り手段の開
口の大きさを一定に保った状態で前記調光手段のみを制
御する動作モードを有することを特徴とする請求項1に
記載の内視鏡装置。
【0072】(3)物体像を形成する光学系と、この光
学系が形成した像を受ける固体撮像素子と、物体に向け
て照明光を照射する照明手段と、照明光の明るさを変化
させるための調光手段と、前記光学系中に設けられた開
口の大きさが可変である絞り手段と、前記物体像の明る
さを検出する検出手段と、この検出手段からもたらされ
る明るさ情報に基づいて、前記固体撮像素子から出力さ
れる信号強度をほぼ一定に保つように前記絞り手段及び
調光手段を制御するための制御手段と、を備え、前記制
御手段は、前記照明手段から照射される光量を一定に保
った状態で前記絞り手段のみを制御する動作モードと、
前記絞り手段の開口の大きさを一定に保った状態で前記
調光手段のみを制御する動作モードとを有していること
を特徴とする内視鏡装置。
【0073】(4)前記明るさ情報が所定の明るさより
小さい場合には、前記制御手段は前記調光手段を照明光
の明るさを大きくするように制御することを特徴とする
請求項1,上記(1)又は(3)に記載の内視鏡装置。
【0074】(5)前記明るさ情報が所定の明るさより
大きい場合には、前記制御手段は前記調光手段を照明光
の明るさを小さくするように制御することを特徴とする
請求項1,上記(1)又は(3)に記載の内視鏡装置。
【0075】(6)前記明るさ情報が所定の明るさより
小さい場合には、前記制御手段は前記絞り手段をその開
口の大きさが大きくなるように制御することを特徴とす
る請求項1,上記(2)又は(3)に記載の内視鏡装
置。
【0076】(7)前記明るさ情報が所定の明るさより
大きい場合には、前記制御手段は前記絞り手段をその開
口の大きさが小さくなるように制御することを特徴とす
る請求項1,上記(2)又は(3)に記載の内視鏡装
置。
【0077】(8)前記明るさ情報が所定の明るさより
小さい場合には、前記制御手段は前記調光手段を照明光
の明るさを大きくすると共に前記絞り手段をその開口の
大きさが大きくなるように制御し、前記明るさ情報が所
定の明るさより大きい場合には、前記制御手段は前記調
光手段を照明光の明るさを小さくするように制御すると
共に前記絞り手段をその開口の大きさが小さくなるよう
に制御することを特徴とする請求項1,上記(1)又は
(3)に記載の内視鏡装置。
【0078】(9)物体像を形成する結像光学系と、こ
の結像光学系が形成した像を受ける固体撮像素子と、光
量調整のための調光手段を有し物体を照明するための照
明光を供給する光源装置と、この光源装置からの光を物
体に向けて照射するための照明光学系と、前記結像光学
系中に設けられた開口の大きさが可変である絞り手段
と、前記固体撮像素子から出力される信号強度をほぼ一
定に保持すべく前記調光手段と前記絞り手段とを制御す
る制御手段と、を備えた内視鏡装置。
【0079】(10)前記制御手段は、前記固体撮像素
子から出力される信号強度が所定の明るさより小さい場
合には、前記絞り手段の開口の大きさを最小にした状態
を維持しつつ前記調光手段を制御して前記光源装置から
供給される光量を増大させ、前記光量が最大となった後
に前記絞り手段を制御することを特徴とする上記(9)
に記載の内視鏡装置。
【0080】(11)前記制御手段は、前記固体撮像素
子から出力される信号強度が所定の明るさより大きい場
合には、前記調光手段により前記光源装置の光量が最大
となった状態を維持しつつ前記絞り手段をその開口の大
きさが小さくなるように制御し、前記開口の大きさが最
小になった後に前記調光手段を制御することを特徴とす
る上記(9)に記載の内視鏡装置。
【0081】(12)前記制御手段は、前記固体撮像素
子から出力される信号強度が所定の明るさより小さい場
合には、前記絞り手段の開口の大きさを最小にした状態
を維持しつつ前記調光手段を制御して前記光源装置から
供給される光量を増大させ、前記光量が最大となった後
に前記絞り手段を制御し、前記固体撮像素子から出力さ
れる信号強度が所定の明るさより大きい場合には、前記
調光手段により前記光源装置の光量が最大となった状態
を維持しつつ前記絞り手段をその開口の大きさが小さく
なるように制御し、前記開口の大きさが最小になった後
に前記調光手段を制御することを特徴とする上記(9)
に記載の内視鏡装置。
【0082】(13)前記光学系は開口の大きさが可変
である絞り手段と前記明るさ情報に基づいて前記絞り手
段を制御する制御手段とを備え、前記駆動装置は前記絞
り手段を制御する信号に基づいて駆動されるようにした
ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
【0083】(14)前記明るさ情報が所定の明るさよ
り大きい場合には、前記駆動装置は前記光路長を大きく
するように前記光学系及び/又は固体撮像素子を駆動す
ることを特徴とする請求項3又は上記(13)に記載の
内視鏡装置。
【0084】(15)前記明るさ情報が所定の明るさよ
り小さい場合には、前記駆動装置は前記光路長を小さく
するように前記光学系及び/又は固体撮像素子を駆動す
ることを特徴とする請求項3又は上記(13)に記載の
内視鏡装置。
【0085】(16)前記絞り手段の開口の大きさの最
小値φ2 が以下の条件式を満足するようにしたことを特
徴とする上記(2),(3),(10)又は(11)に
記載の内視鏡装置。 φ2 ≧2.15×10-4・f /Px 但し、fは前記光学系の焦点距離、Pxは前記固体撮像
素子の水平走査方向の画素ピッチである。
【0086】(17)前記固体撮像素子から出力される
信号に基づいて生成される映像信号を増幅する作用を有
する電気的増幅手段を備え、前記制御手段は、前記絞り
手段の開口の大きさが最大となり且つ前記調光手段によ
り光源から供給される光量が最大となった後に、前記電
気的増幅手段を動作させるようにしたことを特徴とする
上記(1),(3),又は(10)に記載の内視鏡装
置。
【0087】(18)前記制御手段はCPUであること
を特徴とする請求項1,上記(1)乃至(8),(1
6)又は(17)の何れかに記載の内視鏡装置。
【0088】(19)前記絞り手段の開口の大きさが最
大であるとき、明るさを一定値に補正するための明るさ
バランスを前記調光手段により行うようにしたことを特
徴とする請求項1乃至3,又は上記(1)乃至(18)
の何れかに記載の内視鏡装置。
【0089】(20)前記制御手段は、前記照明手段に
よる照明光の強さが所定の値である場合には前記絞り手
段を制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡
装置。
【0090】(21)前記制御手段は、前記絞り手段の
開口の大きさが所定の値である場合には前記調光手段を
制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装
置。
【0091】(22)前記固体撮像素子に蓄積される電
荷量を制御する電気的調光手段を備え、この電気的調光
手段は前記制御手段により制御されるようにしたことを
特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【0092】(23)前記制御手段は、前記絞り手段の
開口の大きさが最小となり、且つ前記照明手段から物体
に照射される光量が最小となった後に前記電気的調光手
段を制御するようにしたことを特徴とする上記(22)
に記載の内視鏡装置。
【0093】(23)前記電気的調光手段が作動終了し
た場合に、前記電気的調光手段を初期状態に戻すように
制御することを特徴とする上記(17)に記載の内視鏡
装置。
【0094】
【発明の効果】上述のように、本発明による内視鏡装置
は、AI装置を内視鏡用外付けTVカメラに使用してA
I装置のオートアイリスの径の大きさが最小の状態か
ら、光源装置の光源絞りが作動するようになっているた
め、最適な物体像の明るさを常に確保しつつ、使用者に
とって最も負担の軽いパンフォーカスに近い内視鏡装置
を提供できる。又、AI装置のオートアイリスの限界絞
り径の大きさを最適な大きさに設定したので、回折限界
による解像力の劣化を生ぜず、AI装置による絞り込み
の効果を最大限に活用できる。更に、オートアイリスの
径の大きさに応じて、ピント調整を電動で行う駆動装置
を備え、オートアイリスの最大径で光源の輝度を一定値
に補正するための輝度バランスが行えるので、最適な物
体像の明るさを常に確保しつつパンフォーカスな内視鏡
装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内視鏡装置の全体構成図であ
る。
【図2】図1に示した内視鏡装置の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明による内視鏡装置の第1実施例の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明による内視鏡装置の第1実施例の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の内視鏡装置での一定の光源輝度の状況
下における内視鏡の先端部から物体までの距離と像面照
度との関係を示す図である。
【図6】本発明の内視鏡装置において、光源の輝度を変
化させた状態での内視鏡の先端部から物体までの距離と
像面照度との関係を示す図である。
【図7】本発明の内視鏡装置において、光源の輝度を変
化させた状態での内視鏡の先端部から物体までの距離と
像面照度との関係を示す図である。
【図8】本発明の作用を説明するための図であり、
(a)は本発明の装置の絞り手段の径の大きさの変化
を、(b)は本発明の装置の光源の調光の様子を、
(c)は本発明の装置による像面照度を夫々示した図で
ある。
【図9】(A)光学的ローパスフィルタの空間周波数特
性を示す伝達関数(MTF)と(B)前記光学的ローパ
スフィルタを除いた光学系自体のMTFとの関係を示す
図である。
【図10】固体撮像素子の表面図である。
【図11】(a)はインターライン方式のCCD撮像素
子の光電変換面の摸式図であり、(a)は(a)に示し
たCCD撮像素子の細部を説明するための図である。
【図12】本発明による内視鏡装置の第2実施例の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明による内視鏡装置の第3実施例の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明による内視鏡装置の第4実施例の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明による内視鏡装置の第5実施例の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明による内視鏡装置の第10実施例の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図17】(a)本発明による内視鏡装置の第12実施
例の内視鏡アダプタ部の構成を示す図であり、(b)は
(a)に示したアダプタ部内に配置されるフィルタの構
成を示す図である。
【図18】従来の内視鏡装置の全体構成図である。
【図19】従来の内視鏡装置において、光源の輝度を変
化させた状態での内視鏡の先端部から物体までの距離と
像面照度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 TVカメラヘッド 3 CCU(TVカメラコントロールユニット) 4 モニタ 5 光源装置 7 対物レンズ 8,9,10 リレーレンズ 11 接眼レンズ 12 ライトガイド 13 アダプタレンズ 14 CCD(固体撮像素子) 15 信号ケーブル 16 光源ランプ 17 光源絞り 18 集光レンズ 19 ライトガイドケーブル 20 結合レンズ 21 コネクタ 22 ファイバ束 30 オートアイリス(絞り手段) 31 オートアイリス駆動手段 32 信号線 33 光学アダプタ 34 ゲイン回路 35 映像回路 36 明るさ検出回路 37 CPU 38 モードスイッチ 39 光源絞り駆動手段 40 光学的ローパスフィルタ 41 フォトダイオード 42 垂直CCDシフトレジスタ 43 水平シフトレジスタ 44 転送ゲート 51 フィルタ 52 モータ L フランジバック長 M 物体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体像を形成する光学系と、 該光学系が形成した像を受ける固体撮像素子と、 物体に向けて照明光を照射する照明手段と、 前記照明光の明るさを変化させるための調光手段と、 前記光学系中に設けられた開口の大きさが可変である絞
    り手段と、 前記物体像の明るさを検出する検出手段と、 前記検出手段からもたらされる明るさ情報に基づいて、
    前記固体撮像素子から出力される信号強度をほぼ一定に
    保つように前記絞り手段及び調光手段を制御するための
    制御手段と、を備えた内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 物体像を形成する光学系と、 該光学系が形成した像を受ける固体撮像素子と、 該固体撮像素子に蓄積される電荷量を制御する電気的調
    光手段と、 前記光学系中に設けられた開口の大きさが可変である絞
    り手段と、 前記固体撮像素子から出力される信号強度をほぼ一定に
    保つように前記絞り手段及び電気的調光手段を制御する
    ための制御手段と、を備えた内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 物体像を形成する光学系と、 該光学系が形成した像を受ける固体撮像素子と、 物体に向けて照明光を照射する照明手段と、 前記物体像の明るさを検出する検出手段と、 前記検出手段から得られる明るさ情報に基づいて前記光
    学系と前記固体撮像素子との間の光路長を変化させる駆
    動手段と、を備えた内視鏡装置。
JP6279249A 1994-03-11 1994-11-14 内視鏡装置 Withdrawn JPH07299029A (ja)

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