JP3140548B2 - 内視鏡像の明るさ制御装置 - Google Patents

内視鏡像の明るさ制御装置

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JP3140548B2
JP3140548B2 JP04103034A JP10303492A JP3140548B2 JP 3140548 B2 JP3140548 B2 JP 3140548B2 JP 04103034 A JP04103034 A JP 04103034A JP 10303492 A JP10303492 A JP 10303492A JP 3140548 B2 JP3140548 B2 JP 3140548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡で得られた被写
体像の明るさを調整する内視鏡像の明るさ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】細長の挿入部を体腔内等の被検部位に挿
入して被写体像の観察等を行う内視鏡が医療分野、工業
分野などで広く用いられている。
【0003】内視鏡においては、光源装置からの照明光
を被検部位に照射し、照明された被検部位の像を観察光
学系によって結像して、これを肉眼で観察するか、ある
いは撮像手段で撮像して観察画像を得るようにしてい
る。
【0004】ここで、内視鏡の接眼部にTVカメラを接
続して光学像を撮像し、内視鏡観察画像を得る従来の内
視鏡装置の構成例を図13に示す。内視鏡51には光源
装置52が接続されており、光源装置52からの照明光
がライトガイド53を伝達されて内視鏡51先端部の照
明窓から被検部位に照射されるようになっている。内視
鏡51の接眼部には、光学アダプタ54を装着したカメ
ラヘッド55が接続されており、被検部位からの反射光
は内視鏡51の観察光学系で結像され、イメージガイド
56,光学アダプタ54の結像レンズ57を経てカメラ
ヘッド55のCCD58によって光学像が撮像されるよ
うになっている。前記カメラヘッド55はカメラコント
ロールユニット(CCU)59に接続されており、CC
D58で光電変換された被写体像の画像信号は、自動利
得制御回路(AGC回路)60で増幅され、映像回路6
1で信号処理されて標準的なビデオ信号に変換されるよ
うになっている。この映像回路61の出力信号がモニタ
62に送出され、モニタ62に内視鏡観察画像が表示さ
れるようになっている。
【0005】前記CCD58の出力信号は、光源装置5
2の照明光量を制御する自動調光回路63にも入力され
るようになっている。光源装置52には、ランプ64か
らの照明光量を増減させる光源絞り65と、この光源絞
り65を駆動制御する光源絞り駆動回路66とが設けら
れており、自動調光回路63からの出力制御信号が光源
絞り駆動回路66に入力され、光源装置52の照明光量
が制御される。ここでは、CCD58の出力信号のレベ
ル、すなわち、画像信号の明るさレベルに応じて自動調
光回路63は制御信号を出力し、光源絞り65を開閉す
ることによって、照明光量が増減するようになってい
る。
【0006】体腔内等の被検部位を照明する場合に、直
接体腔内に挿入して十分な明るさを得ることのできる小
型で高輝度のランプ等の照明装置は現在では実現されて
いないため、前述のように従来の内視鏡装置において
は、高輝度の光源装置2によってライトガイド53を介
して被検部位を照明するようにしている。この場合、ラ
イトガイド53によって伝達される際に照明光量が低下
するため、十分余裕があるほどの照明光は得られていな
かった。また、TVカメラの性能も進歩してきている
が、感度の点で内視鏡用としては不足ぎみであり、近点
を観察する際には十分な明るさであるが、遠点を観察す
るときは明るさが不足する場合があった。
【0007】そこで、従来では、光学アダプタ54等の
光学系ではできるだけ多くの光量を透過させて明るさ不
足を補うようにし、明るすぎる場合は光源装置2の光源
絞り9によって照明光量を調整するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように光学系においてできるだけ多くの光量を透過させ
るようにすると、被写界深度が浅くなるため、被写体を
近点から遠点へ、あるいは遠点から近点へと変える場合
には、被写体が合焦位置からはずれてしまい、その都度
焦点調整をする必要があり、操作が煩雑になってしまっ
ていた。
【0009】また、逆に被写界深度を深くすることを優
先して内視鏡像の明るさを調整すると、撮像手段の出力
を増幅する際のゲインを上げる必要があり、ノイズ成分
も増幅されて画像上のノイズが増加してしまうという不
具合が起こる。
【0010】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、被写体の距離が変化した場合においてもその都
度焦点調整を行うことなく合焦状態を保つことができ、
観察、診断時において操作性を向上させることができる
と共に、被写体に応じて適正な明るさを得ることがで
き、良好な観察画像を得ることが可能な内視鏡像の明る
さ制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る内視鏡像の明るさ制御装置は、被検部位を照明する光
源の照明光量を制御する照明光量制御手段と、前記被検
部位の内視鏡による光学像を撮像する撮像手段と、前記
撮像手段への入射光量を調節する入射光絞り手段と、前
記撮像手段の出力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段
の出力より内視鏡像の明るさを検出する明るさ検出手段
と、予め設定された制御優先順位と前記明るさ検出手段
によって検出される明るさ値とによって決定される制御
順序に従って、前記照明光量制御手段、前記入射光絞り
手段、前記増幅手段を動作させる制御手段とを備えたも
のである。請求項2記載の発明による内視鏡像の明るさ
制御装置は、被検部位を照明するための照明光を発する
照明手段と、前記照明手段が発した照明光により照明さ
れた被検部位からの反射光を入射し、該被検部位の光学
像を撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像
手段への前記被検部位からの反射光の入射光量を調節す
る入射光絞り手段と、前記撮像手段からの撮像信号を増
幅する増幅手段と、前記増幅手段からの出力を表示手段
上に表示するための映像信号を生成する映像信号生成手
段と、前記撮像手段の出力に基づき、撮像手段が撮像し
た被検体の光学像の明るさを検出して明るさ信号を出力
する明るさ検出手段と、表示手段に表示される映像の被
写界深度を優先させるモードを指示する指示信号と、表
示手段に表示される映像の画質を優先させる画質優先モ
ードを指示する指示信号とのどちらか一方を選択して出
力するモード選択手段と、前記モード選択手段からの指
示信号と、前記明るさ検出手段からの明るさ信号に基づ
き、入射光絞り手段を優先的に制御することで表示手段
に表示される映像の明るさを調整する第1の明るさ調節
機能と、増幅手段を優先的に制御することで表示手段に
表示される映像の明るさを調整する第2の明るさ調整機
能と、を選択的に切り替える制御手段と、を有すること
を特徴とする。
【0012】
【作用】撮像手段により被検部位の内視鏡による光学像
を撮像し、増幅手段によって前記撮像手段の出力を増幅
して内視鏡像を得る。このとき、照明光量制御手段によ
って被検部位を照明する光源の照明光量を、入射光絞り
手段によって前記撮像手段への入射光量を調整する。制
御手段は、予め設定された制御優先順位と前記増幅手段
の出力を基に明るさ検出手段によって検出される内視鏡
像の明るさ値とによって決定される制御順序に従って、
前記照明光量制御手段、前記入射光絞り手段、前記増幅
手段を動作させる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図12は本発明の一実施例に係り、図
1は内視鏡装置全体の構成を示すブロック図、図2は明
るさ制御装置の動作を説明するフローチャート、図3な
いし図12は図2における各ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートである。
【0014】図1に示すように、内視鏡1には、光源装
置2が接続されており、光源装置2からの照明光がライ
トガイド3を伝達されて内視鏡1先端部の照明窓から被
検部位に照射されるようになっている。また、内視鏡1
の接眼部には、光学アダプタ4を装着した撮像手段とし
てのカメラヘッド5が接続されており、被検部位からの
反射光は内視鏡1の観察光学系で結像され、イメージガ
イド6,光学アダプタ4を経てカメラヘッド5内に設け
られたCCD等からなる固体撮像素子(以下、CCD)
7によって光学像が撮像されるようになっている。
【0015】前記光源装置2には、照明光量制御手段と
して、ランプ8からの照明光量を増減させる光源絞り9
と、この光源絞り9を駆動制御する光源絞り駆動回路1
0とが設けられている。また、光学アダプタ4には、入
射光絞り手段として、結像レンズ11を透過する入射光
の入射光量を増減させる入射絞り12と、この入射絞り
12を駆動制御する入射絞り駆動回路13とが設けられ
ている。これらの光源絞り駆動回路10,入射絞り駆動
回路13へ制御信号を入力して光源絞り9,入射絞り1
2を開閉することにより、CCD7に結像される光学像
の明るさを調整できるようになっている。
【0016】前記カメラヘッド5は、カメラコントロー
ルユニット(CCU)14に接続されており、CCD7
で光電変換された被写体像の画像信号は、増幅手段とし
てのゲイン回路15で増幅され、映像回路16で信号処
理されて標準的なビデオ信号に変換されるようになって
いる。この映像回路16の出力信号がモニタ17に送出
され、モニタ17に内視鏡観察画像が表示されるように
なっている。
【0017】また、CCU14内には、前記光源絞り駆
動回路10,入射絞り駆動回路13,ゲイン回路15の
動作を制御する制御手段としてのCPU19が設けられ
ている。前記ゲイン回路15の出力信号は、内視鏡像の
明るさ値を検出する明るさ検出回路18にも入力される
ようになっており、ゲイン回路15の出力信号レベルに
応じた内視鏡像の明るさ値がCPU19に入力され、こ
れを基に前記光源絞り駆動回路10,入射絞り駆動回路
13,ゲイン回路15の動作が制御されて、光源絞り9
と入射絞り12の絞り量、及びゲイン回路15のゲイン
が変化するようになっている。これにより、光源装置2
の照明光量、光学系に入射する入射光量、及びゲイン回
路15の出力信号レベルが制御され、CCU14で得ら
れる内視鏡像の明るさが調整されるようになっている。
【0018】前記CPU19には、被写界深度優先また
は画質優先のいずれかのモードを選択するモードスイッ
チ20が接続されている。このモードスイッチ20によ
って被写界深度を優先させるか、画質を優先させるかを
選択してモード選択信号をCPU19へ出力するように
なっている。被写界深度のみを優先させると、光学像が
暗くなるため、ゲイン回路15のゲインを大きくする必
要があり、ノイズ成分も増幅されてしまう場合がある。
そこで、あまり被写体の距離が変化しないような観察を
行う場合、例えば前立線切除の手技を観察する場合など
は、あまり深い被写界深度を必要としないため、画質優
先モードを選択することによって、ゲイン回路15のゲ
インをあまり大きくすることなく、内視鏡像の明るさを
調整するようにする。
【0019】また、光学アダプタ4の結像レンズ11を
含む光学系は、予め焦点距離が中点から遠点に設定され
ており、入射絞り12を最大にした状態で中点から遠点
の範囲の被写体像が合焦状態となるように構成されてい
る。よって、入射絞り12を閉じることにより被写界深
度を深くし、近点の被写体を合焦させるようになってい
る。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
光源装置2のランプ8より発した照明光は、光源絞り9
で光量が調節され、ライトガイド3の入射端に出射され
る。この照明光はライトガイド3を伝達されて内視鏡1
先端部の照明窓から被検部位に照射される。内視鏡1に
よってとらえられた被検部位の光学像は、イメージガイ
ド6を伝達されて光学アダプタ4の入射絞り12で入射
光量が調節され、結像レンズ11によってカメラヘッド
5内のCCD7の撮像面に結像される。このCCD7に
よって光電変換された被写体像の画像信号は、CCU1
4に入力され、ゲイン回路15で増幅された後、映像回
路16で信号処理されて標準的なビデオ信号に変換さ
れ、内視鏡観察画像がモニタ17に表示される。
【0021】ゲイン回路15の出力信号は、明るさ検出
回路18にも入力され、ゲイン回路15の出力信号レベ
ルに応じた内視鏡像の明るさ値が検出されてCPU19
に入力される。CPU19は、この明るさ値を基に光源
絞り駆動回路10,入射絞り駆動回路13,ゲイン回路
15へ制御信号を送出する。これを受けて、光源絞り駆
動回路10は光源絞り9を、入射絞り駆動回路13は入
射絞り12をそれぞれ駆動して、光源装置2の照明光
量、光学アダプタ4における入射光量を変化させる。ま
た、前記制御信号によりゲイン回路15のゲインを変化
させる。これにより、ゲイン回路15の出力信号レベル
が制御され、CCU14で得られる内視鏡像の明るさが
調整される。また、このとき、モードスイッチ20によ
って被写界深度優先モード、または画質優先モードが選
択され、CPU19はそれぞれのモードに応じた制御を
行う。
【0022】前記CPU19の動作を図2ないし図12
のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ
S1 (以下、ステップは省略する)で、ゲイン回路15
のゲイン,入射絞り12及び光源絞り9の絞り量の初期
値を設定する。ここでは、ゲインを最小、入射絞りを最
小(閉じた状態)、光源絞りを最大(開いた状態)に設
定する。そして、S2 で、明るさ検出回路18で内視鏡
像の明るさ値を検出し、S3 で、所定の値と比較するこ
とによって、内視鏡像が所定値より明るいか暗いかを判
断する。ここで、所定値より暗い場合は、S4 に進み、
光源絞り9を調整する。なお、初期状態ではゲイン最
小、入射絞り最小であるため、通常はS4のルーチンに
進む。また、S3 で内視鏡像が明るいか暗いかを判断す
ることにより、被写体が近点か遠点かを判断するように
している。
【0023】S4 では、図3に示すように、まずS21
で、光源絞り9を1ステップ開く調整を行い、次にS22
で内視鏡像の明るさが所定の下限値に達しているか否か
を判断し、達していない場合(暗い場合)はS23に進ん
で光源絞り9が最大か否かを判断する。光源絞り9が最
大でない場合はS21に戻って前記動作を繰り返す。光源
絞り9が最大である場合はS5 に進み、優先モードの判
別を行う。前記S22で内視鏡像の明るさが所定の下限値
以上の場合は、適正の明るさであるとみなし、S10に進
んで現在の明るさ状態を一定期間保持し、その後S2 よ
りフローチャートの動作を繰り返す。すなわち、内視鏡
像の明るさが暗い場合は適正な明るさになるか、光源絞
り9が最大となるまで光源絞り9を開いて照明光量を増
加させる。なお、初期状態では光源絞り9は最大である
ため、S4 をそのまま通過してS5以降の処理に進むこ
とになる。
【0024】S5 において、被写界深度優先モード、画
質優先モードのいずれかであるかを判別して、深度優先
モードの場合はS6 に進み、ゲイン回路15のゲインを
調整する。S6 では、図4に示すように、まずS31で、
1ステップゲインを上げる調整を行い、次にS32で内視
鏡像の明るさが所定の下限値に達しているか否かを判断
し、達していない場合(暗い場合)はS33に進んでゲイ
ンが最大か否かを判断する。ゲインが最大でない場合は
S31に戻って前記動作を繰り返す。ゲインが最大である
場合はS7 に進み、入射絞り12を調整する。前記S32
で内視鏡像の明るさが所定の下限値以上の場合は、適正
の明るさであるため、S10に進む。
【0025】S7 では、図5に示すように、光源絞り9
の場合と同様に、まずS41で、入射絞り12を1ステッ
プ開く調整を行い、次にS42で内視鏡像の明るさが所定
の下限値に達しているか否かを判断し、達していない場
合(暗い場合)はS43に進んで入射絞り12が最大か否
かを判断する。入射絞り12が最大でない場合はS41に
戻って前記動作を繰り返す。前記S42で内視鏡像の明る
さが所定の下限値以上の場合、及びS43で入射絞り12
が最大である場合は適正の明るさであるとみなしてS10
に進む。すなわち、被写界深度優先モードの場合は、ま
ず内視鏡像の明るさが適正な明るさになるか、ゲイン回
路15のゲインが最大となるまで画像信号のゲインを上
げ、ゲイン最大でもまだ暗い場合は適正な明るさになる
まで入射絞り12を開いて入射光量を増加させる。
【0026】前記S5 において画質優先モードの場合は
S8 に進み、入射絞り12の調整を行う。S8 では、図
6に示すように、S7 の場合と同様に、まずS51で、入
射絞り12を1ステップ開く調整を行い、次にS52で内
視鏡像の明るさが所定の下限値に達しているか否かを判
断し、達していない場合(暗い場合)はS53に進んで入
射絞り12が最大か否かを判断する。入射絞り12が最
大でない場合はS51に戻って前記動作を繰り返す。入射
絞り12が最大である場合はS9 に進み、ゲイン回路1
5のゲインを調整する。前記S52で内視鏡像の明るさが
所定の下限値以上の場合は、適正の明るさであるため、
S10に進む。
【0027】S9 では、図7に示すように、S6 の場合
と同様に、まずS61で、1ステップゲインを上げる調整
を行い、次にS62で内視鏡像の明るさが所定の下限値に
達しているか否かを判断し、達していない場合(暗い場
合)はS63に進んでゲインが最大か否かを判断する。ゲ
インが最大でない場合はS61に戻って前記動作を繰り返
す。前記S62で内視鏡像の明るさが所定の下限値以上の
場合、及びS63でゲインが最大である場合は適正の明る
さであるとみなしてS10に進む。すなわち、画質優先モ
ードの場合は、まず内視鏡像の明るさが適正な明るさに
なるか、入射絞り12が最大となるまで入射絞り12を
開いて入射光量を増加させ、入射絞り12が最大でもま
だ暗い場合は適正な明るさになるまで画像信号のゲイン
を上げる。
【0028】一方、S3 において、内視鏡像が所定値よ
り明るい場合はS11に進み、内視鏡像の明るさが適正範
囲であるか否かを判断する。ここで、適正範囲である場
合はS10に進み、適正範囲外である場合、すなわち明る
すぎる場合はS12に進んで優先モードの判別を行う。
【0029】S11において深度優先モードの場合はS13
に進み、入射絞り12の調整を行う。S13では、図8に
示すように、S8 の場合と逆に、まずS71で、入射絞り
12を1ステップ閉じる調整を行い、次にS72で内視鏡
像の明るさが所定の上限値以上か否かを判断し、上限値
以上の場合(まだ明るすぎる場合)はS73に進んで入射
絞り12が最小か否かを判断する。入射絞り12が最小
でない場合はS71に戻って前記動作を繰り返す。入射絞
り12が最小である場合はS14に進み、ゲイン回路15
のゲインを調整する。前記S72で内視鏡像の明るさが所
定の上限値以下の場合は、適正の明るさであるため、S
10に進む。
【0030】S14では、図9に示すように、S6 の場合
と逆に、まずS81で、1ステップゲインを下げる調整を
行い、次にS82で内視鏡像の明るさが所定の上限値以上
か否かを判断し、上限値以上の場合(まだ明るすぎる場
合)はS83に進んでゲインが最小か否かを判断する。ゲ
インが最小でない場合はS41に戻って前記動作を繰り返
す。ゲインが最小である場合はS15に進み、光源絞り9
を調整する。前記S82で内視鏡像の明るさが所定の所定
の上限値以下の場合は、適正の明るさであるため、S10
に進む。
【0031】S15では、図10に示すように、入射絞り
12の場合と同様に、まずS91で、光源絞り9を1ステ
ップ閉じる調整を行い、次にS92で内視鏡像の明るさが
所定の上限値以上か否かを判断し、上限値以上の場合
(まだ明るすぎる場合)はS93に進んで光源絞り9が最
小か否かを判断する。光源絞り9が最小でない場合はS
91に戻って前記動作を繰り返す。前記S92で内視鏡像の
明るさが所定の上限値以下の場合、及びS93で光源絞り
9が最小である場合は適正の明るさであるとみなしてS
10に進む。すなわち、被写界深度優先モードの場合は、
まず内視鏡像の明るさが適正な明るさになるか、入射絞
り12が最小となるまで入射絞り12を閉じて入射光量
を減少させ、次に、入射絞り12が最小でもまだ明るす
ぎる場合は適正な明るさになるか、ゲイン回路15のゲ
インが最小となるまで画像信号のゲインを下げ、ゲイン
最小でもまだ明るすぎる場合は適正な明るさになるまで
光源絞り9を閉じて照明光量を減少させる。
【0032】前記S11において画質優先モードの場合は
S16に進み、ゲイン回路15のゲインを調整する。S16
では、図11に示すように、S14の場合と同様に、まず
S101 で、1ステップゲインを下げる調整を行い、次に
S102 で内視鏡像の明るさが所定の上限値以上か否かを
判断し、上限値以上の場合(まだ明るすぎる場合)はS
103 に進んでゲインが最小か否かを判断する。ゲインが
最小でない場合はS101 に戻って前記動作を繰り返す。
ゲインが最小である場合はS17に進み、入射絞り12を
調整する。前記S102 で内視鏡像の明るさが所定の所定
の上限値以下の場合は、適正の明るさであるため、S10
に進む。
【0033】S17では、図12に示すように、S13の場
合と同様に、まずS111 で、入射絞り12を1ステップ
閉じる調整を行い、次にS112 で内視鏡像の明るさが所
定の上限値以上か否かを判断し、上限値以上の場合(ま
だ明るすぎる場合)はS113に進んで入射絞り12が最
小か否かを判断する。入射絞り12が最小でない場合は
S111 に戻って前記動作を繰り返す。前記S112 で内視
鏡像の明るさが所定の上限値以下の場合は、適正の明る
さであるため、S10に進む。また、S113 で入射絞り1
2が最小である場合は前記S15に進んで光源絞り9を調
整する。すなわち、画質優先モードの場合は、まず内視
鏡像の明るさが適正な明るさになるか、ゲインが最小と
なるまで画像信号のゲインを下げ、次に、ゲイン最小で
もまだ明るすぎる場合は適正な明るさになるか、入射絞
り12が最小となるまで入射絞り12を閉じて入射光量
を減少させ、入射絞り12が最小でもまだ明るすぎる場
合は適正な明るさになるまで光源絞り9を閉じて照明光
量を減少させる。
【0034】以上のように、内視鏡像が明るいか暗いか
(被写体が近点か遠点か)、及び被写界深度優先か画質
優先かによって、内視鏡像の明るさに関する照明光量、
入射光量、ゲイン回路のゲインのいずれかを優先させて
変化させ、被写体や観察の条件に応じて内視鏡像の明る
さが適正となるように制御する。
【0035】結像レンズ11を含む光学系は、絞りが相
対的に開いている場合には像は明るくなるが被写界深度
が浅くなり、絞りが相対的に閉じている場合には像は暗
いが被写界深度が深くなる。光学アダプタ4の結像レン
ズ11を含む光学系は、予め焦点距離が中点から遠点に
設定されており、被写体が遠点にある場合はそのままの
被写界深度内で焦点が合う状態となる。よって、入射絞
り12を開くことができ、照明光量に余裕の無い遠点に
おいても十分な明るさを得ることができる。また、照明
光量に余裕がある近点の場合は、S13のように入射絞り
12を閉じて被写界深度を深くすることができ、焦点調
整することなく合焦状態とすることができる。
【0036】また、被写界深度優先モードでは、できる
だけ入射絞り12を閉じた状態として他の光源絞り9及
びゲイン回路15のゲインを調整し、適正な明るさを得
ることによって、深い観察領域を得ることができる。こ
れにより、被写体の距離が変化しても焦点調整の必要が
なくなり、操作性を向上させることができる。一方、被
写体の遠近の差が小さい場合に用いる画質優先モードで
は、できるだけゲイン回路15のゲインを小さくした状
態として他の入射絞り12及び光源絞り9を調整し、適
正な明るさを得ることによって、ノイズの少ない高画質
の内視鏡像を得ることができる。
【0037】なお、本実施例では、光学アダプタ,カメ
ラヘッド,CCUは別体の装置で構成されているが、光
学アダプタとカメラヘッド、あるいは3つを一体に構成
した場合においても同様に適用できる。また、入射絞り
を有する光学系を先端部に設け、撮像手段を内蔵した電
子内視鏡を含む装置においても同様に適用できる。ま
た、光源装置は光源絞りに代わってランプの出射光量を
制御する手段を設けて照明光量を制御するようにしても
良い。
【0038】また、本実施例のCPUの動作のフローチ
ャートにおいて、明るさを判断する際に適正範囲の最大
値または最小値で判断して流れを切換えるようにしてい
るが、これに限定されることなく、適正範囲内で所望と
する任意の値で明るさを判断するようにしても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
写体の距離が変化した場合においてもその都度焦点調整
を行うことなく合焦状態を保つことができ、観察、診断
時において操作性を向上させることができると共に、被
写体に応じて適正な明るさを得ることができ、良好な観
察画像を得ることが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図12は本発明の一実施例に係り、
図1は内視鏡装置全体の構成を示すブロック図
【図2】明るさ制御装置の動作を説明するフローチャー
【図3】図2における光源絞り調整(1)ルーチンの詳
細を示すフローチャート
【図4】図2におけるゲイン調整(1)ルーチンの詳細
を示すフローチャート
【図5】図2における入射絞り調整(1)ルーチンの詳
細を示すフローチャート
【図6】図2における入射絞り調整(2)ルーチンの詳
細を示すフローチャート
【図7】図2におけるゲイン調整(2)ルーチンの詳細
を示すフローチャート
【図8】図2における入射絞り調整(3)ルーチンの詳
細を示すフローチャート
【図9】図2におけるゲイン調整(3)ルーチンの詳細
を示すフローチャート
【図10】図2における光源絞り調整(2)ルーチンの
詳細を示すフローチャート
【図11】図2におけるゲイン調整(4)ルーチンの詳
細を示すフローチャート
【図12】図2における入射絞り調整(4)ルーチンの
詳細を示すフローチャート
【図13】従来の内視鏡装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…内視鏡 2…光源装置 4…光学アダプタ 5…カメラヘッド 7…CCD 9…光源絞り 10…光源絞り駆動回路 11…結像レンズ 12…入射絞り 13…入射絞り駆動回路 14…CCU 15…ゲイン回路 18…明るさ検出回路 19…CPU 20…モードスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/24 A61B 1/04 362 A61B 1/04 372 G02B 23/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検部位を照明する光源の照明光量を制
    御する照明光量制御手段と、 前記被検部位の内視鏡による光学像を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段への入射光量を調節する入射光絞り手段
    と、 前記撮像手段の出力を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段の出力より内視鏡像の明るさを検出する明
    るさ検出手段と、 予め設定された制御優先順位と前記明るさ検出手段によ
    って検出される明るさ値とによって決定される制御順序
    に従って、前記照明光量制御手段、前記入射光絞り手
    段、前記増幅手段を動作させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする内視鏡像の明るさ制御装置。
  2. 【請求項2】 被検部位を照明するための照明光を発す
    る照明手段と、 前記照明手段が発した照明光により照明された被検部位
    からの反射光を入射し、該被検部位の光学像を撮像して
    撮像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像手段への前記被検部位からの反射光の入射光量
    を調節する入射光絞り手段と、 前記撮像手段からの撮像信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段からの出力を表示手段上に表示するための
    映像信号を生成する映像信号生成手段と、 前記撮像手段の出力に基づき、撮像手段が撮像した被検
    体の光学像の明るさを検出して明るさ信号を出力する明
    るさ検出手段と、 表示手段に表示される映像の被写界深度を優先させるモ
    ードを指示する指示信号と、表示手段に表示される映像
    の画質を優先させる画質優先モードを指示する指示信号
    とのどちらか一方を選択して出力するモード選択手段
    と、 前記モード選択手段からの指示信号と、前記明るさ検出
    手段からの明るさ信号に基づき、入射光絞り手段を優先
    的に制御することで表示手段に表示される映像の明るさ
    を調整する第1の明るさ調節機能と、増幅手段を優先的
    に制御することで表示手段に表示される映像の明るさを
    調整する第2の明るさ調整機能と、を選択的に切り替え
    る制御手段と、 を有することを特徴とする内視鏡像の明るさ制御装置。
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