JPH1129025A - アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造 - Google Patents

アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造

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JPH1129025A
JPH1129025A JP20258097A JP20258097A JPH1129025A JP H1129025 A JPH1129025 A JP H1129025A JP 20258097 A JP20258097 A JP 20258097A JP 20258097 A JP20258097 A JP 20258097A JP H1129025 A JPH1129025 A JP H1129025A
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JP
Japan
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actuator
bracket
vehicle body
bolt
mounting structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP20258097A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Tajika
俊介 多鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前突時のクラッシュストロークを十分に確保で
き、衝突安全性を高めたアンチスキッド装置のアクチュ
エータ取付構造を提供する。 【解決手段】アンチスキッド装置のアクチュエータ10
をエンジンルーム1内のストラットタワー5より前方の
車体(サイドメンバ)3にブラケット11を介してボル
ト4で締結する。ブラケット11のボルト挿入穴11c
の前側に開口部11c1 を形成し、前突時の車体変形に
伴ってブラケット11がボルト4から後方へ外れるよう
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は急ブレーキ時の車両
安定性と操舵性を確保するアンチスキッド装置のアクチ
ュエータ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、滑りやすい路面で急ブレーキをか
けた時、車輪がロックするのを防止するアンチスキッド
装置が知られている。この装置は、各車輪の回転状態を
検出し、路面状況に応じてブレーキ液圧を電子制御する
ものであり、回転速度センサ、アクチュエータおよびコ
ンピュータ等で構成されている。このうち、アクチュエ
ータは、マスタシリンダからホイールシリンダへのブレ
ーキ配管の途中に設けられ、コンピュータからの指令に
応じて各ホイールシリンダに供給されるブレーキ液圧を
制御するものである。このようなアクチュエータは作動
音が発生するので、室内近くに配置するのは望ましくな
い。そこで、実開昭63−111358号公報に記載の
ように、エンジンルームの前方部位、特にサイドメンバ
に取り付けるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクチュエー
タはソレノイドバルブ、リザーバタンク、アキュムレー
タ、ポンプおよびモータなどを内蔵した大型重量物(例
えば5〜6kg)であり、かつ剛性が高いため、前突時
に車体がクラッシュした際、アクチュエータがクラッシ
ュした車体に挟まれて十分なクラッシュストロークを取
れず、衝撃エネルギーを十分に吸収できないという問題
があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、前突時のクラッ
シュストロークを確保しやすく、衝突安全性を高めたア
ンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、マスタシリンダからホイールシリンダへ
のブレーキ配管の途中に、各ホイールシリンダに供給さ
れるブレーキ液圧を制御するアクチュエータを設けたア
ンチスキッド装置において、上記アクチュエータをエン
ジンルーム内のストラットタワーより前方の車体に取り
付けるとともに、前突時の車体変形に伴ってアクチュエ
ータの取付部が後方へ外れるよう構成したものである。
【0006】前突時には、その衝撃エネルギーを吸収す
るため車体前部もクラッシュする。このとき、アクチュ
エータが車体変形に伴って後方へ押されるが、その取付
部が後方へ比較的簡単に外れるので、アクチュエータが
クラッシュした車体に挟まれることがなく、クラッシュ
ストロークを大きく取れ、衝撃エネルギーを効果的に吸
収できる。アクチュエータの取付位置はエンジンルーム
内のストラットタワーより前方にあるので、アクチュエ
ータと室内との距離を開けることができ、アクチュエー
タの作動音が室内に伝わるのを抑制できる。なお、アク
チュエータを取り付けるべき車体としてはフェンダエプ
ロンやサイドメンバなどがあるが、強度の大きなサイド
メンバに取り付けた場合には、重量物よりなるアクチュ
エータを安定に支持できるとともに、軽度の衝突時など
にアクチュエータに接続されたブレーキ配管が破損する
のを防止できる。
【0007】アクチュエータの取付部を後方へ外すため
の構成としては、例えばアクチュエータを車体にブラケ
ットを介してボルトで締結するとともに、ブラケットの
ボルト挿入穴の前側に開口部または脆弱部を形成する方
法が考えられる。ボルト挿入穴の前側に開口部を形成し
た場合は、車体の変形に伴ってアクチュエータが後方へ
押されることでボルトが開口部を通って前方へ外れる。
また、脆弱部を設けた場合には、ボルトが脆弱部を突き
破って前方へ外れることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1,図2は本発明の第1実施例
を示す。車両のエンジンルーム1の側壁はフェンダエプ
ロン2で構成され、フェンダエプロン2の内側には、車
体前後方向に延びる断面ハット型のサイドメンバ3が固
定されている。フェンダエプロン2とサイドメンバ3と
で閉断面部が形成され、この閉断面部は前突時の衝撃吸
収部を構成している。エンジンルーム1の側壁にはスト
ラットタワー5が設けられている。
【0009】上記ストラットタワー5より前方に位置す
るサイドメンバ3の内側面には2本のボルト4が螺合し
ており、これらボルト4でアンチスキッド装置のアクチ
ュエータ10がブラケット11を介して締結されてい
る。このアクチュエータ10はマスタシリンダからホイ
ールシリンダへのブレーキ配管の途中に設けられ、各ホ
イールシリンダに供給されるブレーキ液圧を制御するも
のであり、ハウジング10aの内部に、ソレノイドバル
ブ、リザーバタンク、アキュムレータ、ポンプおよびモ
ータ(図示せず)などが内蔵されている。
【0010】ブラケット11の前後両側部には保持片1
1aが起立形成され、これら保持片11aがアクチュエ
ータ10のハウジング10aの前後両側面にネジ12等
で固定されている。ブラケット11の内側部には、2個
の取付片11bが下方へ折曲形成され、これら取付片1
1bには前方に開口部11c1 を有するボルト挿通穴1
1cが形成されている。ボルト4をブラケット11のボ
ルト挿通穴11cを介してサイドメンバ3のネジ穴3a
に螺着することで、ブラケット11はサイドメンバ3に
固定される。
【0011】上記構造のアクチュエータ10において、
前突時に車体の前部が大きくクラッシュすると、クラッ
シュに伴ってアクチュエータ10は後方へ押される。ブ
ラケット11のボルト挿通穴11cには前方に開口した
開口部11c1 が形成されているので、クラッシュによ
ってアクチュエータ10が後方へ押されると、図2に破
線で示すようにブラケット11はボルト4から後方へ外
れ、アクチュエータ10がクラッシュした車体に挟まれ
ることがなく、クラッシュストロークを制約することが
ない。その結果、衝撃安全性を確保することができる。
なお、ブラケット11のボルト挿通穴11cは前方に開
口しているに過ぎないので、通常使用時における上下方
向の車体振動や前方への慣性力によってブラケット11
がサイドメンバ3から脱落することがない。
【0012】図3は本発明の第2実施例を示す。第1実
施例では、ボルト4によってブラケット11の取付片1
1bをサイドメンバ3に直接締結したが、第2実施例で
は、スライド用シム13を介して締結したものである。
この実施例では、ボルト4の締結力がスライド用シム1
3を介して取付片11bに間接的に加わるので、取付片
11bを後方へ外れ易くすることができる。
【0013】図4は本発明の第3実施例を示し、この実
施例ではボルト挿通穴11cの前側にボルト4の直径よ
り幅狭な溝11d1 を有する脆弱部11dを設けたもの
である。この場合には、アクチュエータ10が後方へ押
された時、ボルト4が脆弱部11dを突き破って前方へ
外れることができる。第1,第2実施例の場合には、通
常使用状態において、ボルト4の締結力が緩むと、アク
チュエータ10ががたついたり、外れる恐れがあるのに
対し、第3実施例のようにボルト挿通穴11cの前側に
脆弱部11dを設ければ、ボルト4が多少緩んでも、ア
クチュエータ10のがたつきや脱落を防止できる。
【0014】図5は本発明の第4実施例を示し、ボルト
挿通穴11cの前側にスリット穴11e1 を有する脆弱
部11eを設けたものである。この場合も、アクチュエ
ータ10が後方へ押された時、ボルト4が脆弱部11e
を突き破って前方へ外れるようになっている。この場合
も、第3実施例と同様な効果を有する。なお、脆弱部の
構成は、図4のような幅狭な溝11d1 を設けたり、図
5のようなスリット穴11e1 を設けたものに限らず、
例えばボルト挿通穴11cの前側に薄肉部を設けて、ボ
ルト4が突き破りやすいように構成してもよい。
【0015】図6は本発明の第5実施例を示し、この実
施例では、ブラケット11の取付片11bに前方に向か
って斜め下方へ開口したボルト挿通穴11fを形成した
ものである。すなわち、アクチュエータ10の取付部の
後方にストラットタワー5(図1参照)が設けられた車
体の場合、前突時にアクチュエータ10が後方へ外れて
も、クラッシュした車体前部とストラットタワー5との
間でアクチュエータ10が挟まれ、十分なクラッシュス
トロークを確保できない場合がある。そこで、取付片1
1bのボルト挿通穴11fを前方に向かって下方へ傾斜
するように開口させることで、アクチュエータ10が上
方に外れるようにし、クラッシュした車体前部とストラ
ットタワー5との間でアクチュエータ10が挟まれるの
を防止したものである。
【0016】上記実施例では、ブラケットの取付片をサ
イドメンバの内側面に締結したが、サイドメンバの上面
に締結してもよいし、サイドメンバ以外の車体(例えば
フェンダエプロン)に取り付けてもよい。また、本発明
のアクチュエータはブラケットを介して車体に取り付け
たものに限らず、アクチュエータのハウジングから取付
片を一体に形成し、この取付片を車体に締結してもよ
い。さらに、取外し構造としては、ブラケットと車体と
の間が外れるものに限らず、アクチュエータ本体(ハウ
ジング)とブラケットとの間が外れるようにしてもよ
い。その他、取付方法はボルトによる締結に限らず、他
の方法を用いてもよい。さらに、第1〜第5実施例の特
徴を組み合わせて新たな実施例を構成することも可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、アンチスキッド装置のアクチュエータをエンジ
ンルーム内のストラットタワーより前方の車体に取り付
けるとともに、前突時の車体変形に伴ってアクチュエー
タの取付部が後方へ外れるよう構成したので、クラッシ
ュストロークを大きく取れ、衝撃エネルギーを効果的に
吸収できる。したがって、衝撃安全性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアクチュエータ取付構造の第1
実施例の斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の第2実施例の部分斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 3 サイドメンバ 4 ボルト 5 ストラットタワー 10 アクチュエータ 11 ブラケット 11b 取付片 11c ボルト挿通穴 11c1 開口部 11d,11e 脆弱部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダからホイールシリンダへの
    ブレーキ配管の途中に、各ホイールシリンダに供給され
    るブレーキ液圧を制御するアクチュエータを設けたアン
    チスキッド装置において、 上記アクチュエータをエンジンルーム内のストラットタ
    ワーより前方の車体に取り付けるとともに、前突時の車
    体変形に伴ってアクチュエータの取付部が後方へ外れる
    よう構成したことを特徴とするアンチスキッド装置のア
    クチュエータ取付構造。
  2. 【請求項2】上記アクチュエータをエンジンルーム内の
    ストラットタワーより前方の車体にブラケットを介して
    ボルトで締結するとともに、上記ブラケットのボルト挿
    入穴の前側に開口部または脆弱部を形成し、前突時の車
    体変形に伴ってブラケットがボルトから後方へ外れるよ
    う構成したことを特徴とする請求項1に記載のアンチス
    キッド装置のアクチュエータ取付構造。
JP20258097A 1997-07-10 1997-07-10 アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造 Pending JPH1129025A (ja)

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JP20258097A JPH1129025A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造

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JP20258097A JPH1129025A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造

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Publication Number Publication Date
JPH1129025A true JPH1129025A (ja) 1999-02-02

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ID=16459850

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JP20258097A Pending JPH1129025A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 アンチスキッド装置のアクチュエータ取付構造

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JP (1) JPH1129025A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014201704A1 (de) * 2013-10-11 2015-04-16 Continental Teves Ag & Co. Ohg Haltebaugruppe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014201704A1 (de) * 2013-10-11 2015-04-16 Continental Teves Ag & Co. Ohg Haltebaugruppe
US9663083B2 (en) 2013-10-11 2017-05-30 Continental Teves Ag & Co. Ohg Retaining assembly

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