JPH11290089A - 高純度エリスリトール結晶の製造方法 - Google Patents

高純度エリスリトール結晶の製造方法

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JPH11290089A
JPH11290089A JP11598498A JP11598498A JPH11290089A JP H11290089 A JPH11290089 A JP H11290089A JP 11598498 A JP11598498 A JP 11598498A JP 11598498 A JP11598498 A JP 11598498A JP H11290089 A JPH11290089 A JP H11290089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】菌体分離、クロマト分離、晶析の各工程を順次
に包含するプロセスより成り、そして、クロマト分離工
程を改良した工業的に有利な高純度エリスリトール結晶
の製造方法を提供する。 【解決手段】上記のクロマト分離工程において、アルカ
リ金属型またはアンモニウム型の強酸性カチオン交換樹
脂を充填した分離塔を使用し、分離塔塔底から不純物画
分とエリスリトール画分との重なり画分を抜き出して分
離塔塔頂に移行させることによりエリスリトール画分を
分離塔塔底側に移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度エリスリト
ール結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エリスリトール(正確にはメソ−エリス
リトール)は、甘味料として、更には医薬品や工業薬品
などの中間体として有用な物質である。エリスリトール
は、工業的には、例えばブドウ糖を原料とし、水性培地
中の好気的条件下でエリスリトール生産菌を培養して得
られる。
【0003】上記のエリスリトール含有培養液は、各種
の液体状または固体状の不純物を含有している。すなわ
ち、液体状不純物として、グリセリン等の副生物の他、
澱粉の酵素糖化法などで得られた精製ブドウ糖を原料と
した場合は、原料ブドウ糖中に含まれる二糖以上のオリ
ゴ糖、その反応生成物、ブドウ糖が主な構成成分である
β−1,4結合を持つ多糖類などを含有し、固体状不純
物として、菌体の他に微小懸濁物質を含有している。
【0004】高純度エリスリトール結晶は、菌体分離、
クロマト分離、晶析の各工程を順次に包含するプロセス
で上記の培養液を処理することにより得られる。斯かる
プロセスの一例は、エリスリトール含有培養液からのエ
リスリトールの分離・回収方法として、例えば、特公平
7−34748号公報に開示されている。
【0005】上記のクロマト分離工程(分離塔)におい
て、分離剤に吸着された各成分の溶出は、次の様に行わ
れる。すなわち、先ず、塩類、着色成分および分子量の
大きい多糖類(以下、第1不純物という)が溶出し、次
いで、二糖類以上のオリゴ糖およびグリセリン以外の副
反応生成物(以下、第2不純物という)が溶出し、その
後、エリスリトール及びグリセリンが溶出する(特公平
7−34748号公報参照)。従って、先ず、クロマト
分離工程において、第1不純物および第2不純物(以
下、両者を併せて不純物という)が溶出した後にエリス
リトール画分(エリスリトール及びグリセリン)を溶出
させて回収し、次いで、回収した画分を晶析処理するこ
とにより、高純度エリスリトール結晶が得られる。
【0006】ところで、通常、不純物画分とエリスリト
ール画分との完全な分離は困難であるため、エリスリト
ール画分の回収は、不純物画分と重なって溶出するエリ
スリトール画分(以下、重なり画分という)をカットし
た後に行われる。
【0007】しかしながら、上記の重なり画分の量は、
回収するエリスリトール画分の純度を高くする程に多く
なり、その結果、目的とする高純度エリスリトールの収
率が低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、菌体分離、クロ
マト分離、晶析の各工程を順次に包含するプロセスより
成り、そして、クロマト分離工程を改良した工業的に有
利な高純度エリスリトール結晶の製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、エリスリトール含有培養液を原料液とし、少なくと
も、培養液から菌体を分離する菌体分離工程、当該菌体
分離工程から回収された清澄液をクロマト分離するクロ
マト分離工程、当該クロマト分離工程から回収されたエ
リスリトール画分を晶析してエリスリトール結晶を析出
させる晶析工程を順次に包含するプロセスで分離・精製
処理することにより、高純度エリスリトール結晶を製造
するに当たり、上記のクロマト分離工程において、アル
カリ金属型またはアンモニウム型の強酸性カチオン交換
樹脂を充填した分離塔を使用し、そして、次の各操作に
従ってクロマト分離を行うことを特徴とする高純度エリ
スリトール結晶の製造方法に存する。
【0010】(1)分離塔塔頂から一定量の清澄液を供
給する。 (2)分離塔塔底から水を抜き出して分離塔塔頂に循環
することにより樹脂に吸着された各成分を展開させて不
純物画分を分離塔塔底側に移行させる。 (3)分離塔塔頂から水を供給することにより分離塔塔
底から不純物画分を抜き出す。 (4)分離塔塔底から不純物画分とエリスリトール画分
との重なり画分を抜き出して分離塔塔頂に移行させるこ
とによりエリスリトール画分を分離塔塔底側に移行させ
る。 (5)上記の重なり画分が存在しない分離塔の適宜の位
置から水を供給することにより分離塔塔底からエリスリ
トール画分を抜き出して回収する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
原料液として使用されるエリスリトール含有培養液は、
水性培地中で好気的条件下にエリスリトール生産菌を培
養することにより得られる。培養方法は、特に制限され
ず、従来公知の方法を採用することが出来る。
【0012】例えば、培養原料としては、結晶ショ糖や
結晶ブドウ糖の他、澱粉の酵素糖化法などで得られた精
製ブドウ糖を使用することが出来る。なお、精製ブドウ
糖は、通常、ブドウ糖含有率が93〜97重量%であ
り、残余は、二糖類、三糖類およびそれ以上のオリゴ糖
である。
【0013】一方、エリスリトール生産菌としては、オ
ーレオバシディウム属(特開昭61−31091号公
報)、モニリエラ・トメントサ・バール・ポリニス(特
開昭60−110295〜8号公報)、トリコスポロノ
イデス・メガチリエンシス(特開昭63−196298
号公報、旧名:オーレバシディウム属)、トリコスポロ
ノイデス・オエドセファリス(特開平9−252765
号公報)、キャンジダ・ゼイライデス(ATCC155
85)、トルロプシス・ファマタ(ATCC1586)
等(特開昭49−118889号公報)、キャンジダ・
リポリティカ(米国特許第3,756,917号明細
書)、トリゴノプシス属、キャンジダ属(特公昭47−
41549号公報)等を使用することが出来る。
【0014】また、培地用の無機塩類としては、KH2
PO4、MgSO4、CaCl2、K2SO4、CaSO4
FeSO4、MnSO4、ZnSO4、(NH42HPO4
等、窒素源としては、(NH42SO4、CO(NH2
2、NH4Cl、NH4NO3等、栄養源としては、コーン
・スティープリカー、大豆粉、各種アミノ酸、ペプト
ン、チアミン、酵母エキス等が挙げられる。
【0015】本発明においては、高純度エリスリトール
結晶を製造するため、上記の様な培養液を原料液とし、
少なくとも、培養液から菌体を分離する菌体分離工程、
当該菌体分離工程から回収された清澄液をクロマト分離
するクロマト分離工程、当該クロマト分離工程から回収
されたエリスリトール画分を晶析してエリスリトール結
晶を析出させる晶析工程を順次に包含するプロセスで分
離・精製処理する。
【0016】そして、上記のプロセスにおいて、菌体分
離工程後の清澄液は、好ましくは軟化工程で処理された
後に濃縮工程で処理され、クロマト分離工程に供給され
る。また、クロマト分離工程から回収されたエリスリト
ール画分は、好ましくは活性炭処理工程および/または
脱塩工程を経由した後に濃縮工程で処理され、晶析工程
に供給される。そして、その後、晶析工程で分離された
エリスリトール結晶は、乾燥工程および篩分工程で処理
されて高純度製品とされる。
【0017】本発明において、上記の菌体分離工程は、
本発明者らの知見に従い、セラミック膜または有機膜に
よるクロスフロー濾過法を使用し且つ被処理液の温度を
50〜90℃に維持して行なうのが好ましい。その理由
は次の通りである。
【0018】(1)上記の菌体分離工程によれば、各種
の液体状または固体状の不純物を含有しているエリスリ
トール含有培養液に対し、固体状不純物の除去を効率的
かつ高度に行ない得るのみではなく、回収された清澄液
をクロマト分離の効率アップのために濃縮せんとした場
合にも発泡現象が著しく軽減される。従って、菌体分離
工程においてセラミック膜または有機膜によるクロスフ
ロー濾過法を使用することにより、高純度エリスリトー
ル結晶を工業的有利に製造することが出来る。
【0019】(2)上記のクロスフロー濾過法によって
も完全に不純物を分離することは困難であり、菌体分離
後の清澄液には依然として雑菌の栄養源となる各種の不
純物が含有されている。そのため、菌体分離工程におけ
る被処理液の温度が低い場合は、雑菌が繁殖する。その
結果、甘味料や医薬品として使用される高純度エリスリ
トール結晶においては好ましくないばかりか、例えば、
クロマト分離工程における樹脂カラムの閉塞や熱交換器
における焦げ付きの原因となる。そこで、本発明におい
ては、雑菌の繁殖防止のため被処理液の温度を50℃以
上に維持して菌体分離を行なう。処理液の温度が90℃
を超える場合は、処理液の着色度が急激に増加すると言
う不利益がある。
【0020】セラミック膜(多孔膜)の構造は、特に制
限されず、例えば、単層構造の他、細粒層と支持層との
二層構造であってもよい。細粒層の平均細孔は、通常
0.1〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmに設定
される。また、セラミック膜の材質としては、シリカ、
アルミナ、シリカ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、
カーボン、コージェライト、炭化ケイ素などが挙げられ
る。有機膜の構造は、特に制限されないが、その材質と
しては、後述する温度(50〜90℃)において十分な
耐熱性を有するものを使用する必要がある。斯かる有機
膜としては、例えば、ポリオレフィンやポリエーテルス
ルフォン等が挙げられる。
【0021】クロスフロー濾過法においては、循環タン
ク、ポンプ、内部に濾過膜を備えた分離エレメント及び
濾液受槽から成る設備が使用され、これらにより処理液
の循環路が形成される。そして、上記の循環路の途中に
は熱交換器を設けるのが好ましい。
【0022】そして、クロスフロー濾過法は、原理的に
は、膜フィルター表面に濾過対象液を平行に流しながら
濾過を行い、平行流によるせん断力により堆積ケーク層
を最小に保持する濾過法である。従って、濾過膜に包囲
された流路の一端から供給された濾過対象液(原液)
は、流れながら濾過され、濾液は、濾過膜を通過して流
路と直交する方向に排出され、濃縮液は、流路の一端か
ら排出される。
【0023】クロスフロー濾過は、操作的には回分操作
で行われ、本発明においては、(A)菌体濃縮濾過、
(B)加水濾過、(C)追加濃縮濾過、(D)水洗、
(E)再生を順次に行なって1操作を終了する。特に、
追加濃縮濾過は、本発明においては、好ましい態様とし
て行われる。
【0024】菌体濃縮濾過(A)においては、図1に示
す菌体分離工程(クロスフロー濾過装置)の循環タンク
(1)にエリスリトール含有培養液を一定量供給した
後、ポンプ(2)の駆動により、濾過膜(3)と熱交換
器(6)とを通して再び循環タンク(1)に戻す培養液
の循環を開始し、濾過膜(3)を透過した清澄液(濾
液)を濾液受槽(5)に受ける。そして、所定の濃縮率
に到達した時点で菌体濃縮濾過を終了する。なお、循環
タンク(1)に供給する前のエリスリトール含有培養液
は、必要に応じて前記の温度範囲に加熱され、また、循
環液は、熱交換器(6)により前記の温度範囲に維持さ
れる(以下の加水濾過(B)及び追加濃縮濾過(C)に
おいても同じ)。
【0025】加水濾過(B)においては、循環タンク
(1)内の濃縮液にその液面レベルを一定に保持しなが
ら連続的に水を供給して上記と同様の循環操作を行な
い、濾過膜(3)を通過した清澄液(濾液)を濾液受槽
(5)に受ける。なお、供給水は、循環タンク(1)に
供給する前に必要に応じて前記の温度範囲に加熱され
る。
【0026】追加濃縮濾過(C)は、いわゆる搾り出し
のために行われ、加水濾過(B)における循環タンク
(1)内への水の供給を停止して更に上記と同様の循環
操作を行ない、濾過膜(3)を通過した清澄液(濾液)
を濾液受槽(5)に受ける。
【0027】水洗(D)及び再生(E)は常法に従って
行われ、再生剤としては、例えば、0.5重量%のNa
OHと0.2重量%のNaClOを含有する水溶液を使
用することが出来る。操作温度は、通常、約50〜70
℃とされる。
【0028】上記の菌体濃縮濾過(A)、加水濾過
(B)及び追加濃縮濾過(C)においては、通常、循環
流速1〜10m/s、膜間差圧0.1〜10Kg/cm
2の条件下で行われる。そして、菌体濃縮濾過(A)及
び加水濾過(B)における透過流速は、通常100〜2
00L/m2・Hrとされる。そして、追加濃縮濾過
(C)においては、次第に上記の透過流速は低下してい
くが、本発明においては、透過流速が約50L/m2
Hrに到達した時点で追加濃縮濾過を終了し、水洗
(D)及び再生(E)に移行するのが好ましい。すなわ
ち、本発明者らの知見によれば、エリスリトール含有培
養液の場合、上記の範囲を超えて追加濃縮濾過を行なっ
た場合は、濾過膜(3)における閉塞状態が急激に悪化
し、次の菌体分離操作に支障を来すことがある。
【0029】本発明においては、上記の菌体分離工程に
供するエリスリトール含有培養液のpHは3.5〜5.
5の範囲に調節するのが好ましい。すなわち、培養工程
から得られるエリスリトール含有培養液のpHを等電点
に近い上記の範囲に調節するならば、培養液中の溶解蛋
白質が析出してフロック状になりその分離が一層容易と
なる。上記のpH調節には、例えば、苛性ソーダー等の
適当なアルカリ物質の水溶液が使用される。
【0030】上記の軟化工程は、後続のクロマト分離工
程における分離性能の維持を目的とした工程である。イ
オン交換樹脂としては、スルホン酸型強酸性カチオン交
換樹脂またはカルボン酸型弱酸性カチオン交換樹脂がN
a型で使用される。そして充填塔に清澄液を通してその
中のCaイオンやMgイオンをNaイオンと交換させて
除去し、Ca型および/またはMg型に変ったカチオン
交換樹脂をNa型に再生して繰り返し使用する。スルホ
ン酸型樹脂の場合は、NaCl水溶液で再生し、カルボ
ン酸型樹脂の場合は、HCl又はH2SO4等の強酸でH
型に変換後、NaOH水溶液で再生する。これらの二つ
の方法の中では、カルボン酸型弱酸性カチオン交換樹脂
(Na型)を使用する方法が好ましい。
【0031】本発明においては、上記の軟化工程は、本
発明者らの知見に従い、50〜90℃の温度に清澄液を
保持して行なうのが好ましい。その理由は次の通りであ
る。
【0032】菌体分離後の清澄液には依然として雑菌の
栄養源となる各種の不純物が含有されているために雑菌
が繁殖する。従って、プロセスの初期の段階において、
雑菌の繁殖を十分に抑制するならば、エリスリトール結
晶への混入防止とは別途に、例えば、クロマト分離工程
における樹脂カラムの閉塞や熱交換器における焦げ付き
を防止して高純度エリスリトール結晶を工業的有利に製
造することが出来る。
【0033】軟化工程で処理される清澄液の50〜90
℃の温度保持は、上記の充填塔に加熱手段を配置し、更
には、必要に応じ、軟化工程に供給される清澄液を予め
加熱することにより行われる。清澄液の温度が50℃未
満の場合は、清澄液中への雑菌の混入や混入した雑菌の
繁殖防止が十分ではなく、一方、清澄液の温度が90℃
を超える場合は、処理液の着色や樹脂の劣化が促進さ
れ、何れの場合も好ましくない。
【0034】上記のクロマト分離前の濃縮工程は、クロ
マト分離工程における効率アップを目的とした工程であ
る。溶解固形分濃度として、通常30〜70重量%、好
ましくは35〜45重量%になるまで濃縮する。
【0035】ところで、一般に、有機物質含有水溶液の
濃縮装置としては、例えば、容器の外壁から水蒸気にて
加熱を行なうジャケット式蒸発缶、加熱管内の液流速を
高めるための循環ポンプを備えた強制循環型蒸発缶、直
立長管型に属する上昇膜型蒸発缶や流下膜型蒸発缶など
が知られている。
【0036】上記の濃縮工程における濃縮装置として
は、上記加熱式である限り、その構造は制限されない
が、本発明者らの知見に従い、強制循環型蒸発缶または
膜型蒸発缶が好ましく採用される。特に好ましい濃縮装
置は膜型蒸発缶であり、その中では流下膜型蒸発缶が一
般的に好ましい。その理由は次の通りである。
【0037】菌体分離工程から得られる清澄液には、前
述した各種の液体状不純物が含まれており、特に、グル
コースとアミノ酸とのメイラード反応で着色成分が生成
する。斯かる着色成分の生成は加熱時間によって促進さ
れる。また、可溶性蛋白質の影響により、濃縮時に発泡
現象が現れて清澄液の安定した濃縮は必ずしも容易では
ない。斯かる場合、ジャケット式蒸発缶では、特に濃縮
時の発泡現象を抑制するための伝熱条件の達成は一般に
困難である。これに対し、強制循環型蒸発缶や膜型蒸発
缶によれば、広い範囲の伝熱条件において、濃縮時の発
泡現象を抑制することが出来る。
【0038】上記の流下膜型蒸発缶は、その機能的構造
上、蒸発缶と流下膜形成部とに区分でき、そして、流下
膜形成部としては、(1)プレート方式と(2)シェル
&チユーブ形式とがあるが、その何れであってもよい。
濃縮工程の操作圧力は70〜300torr、液温度は
45〜80℃の範囲が好ましい。操作圧力が上記の範囲
より小さい場合は、発泡が激化して飛沫同伴による損
失、ひいては安定運転が不能になる傾向にあり、また、
液温度が低下するため雑菌汚染も懸念される。操作圧力
が上記範囲より大きい場合は、液温度が上昇して液の着
色が促進される傾向にある。
【0039】上記のクロマト分離前の濃縮工程は、クロ
マト分離工程における効率アップを目的とした工程であ
る。溶解固形分濃度として、通常30〜70重量%、好
ましくは35〜45重量%になるまで濃縮する。
【0040】ところで、一般に、有機物質含有水溶液の
濃縮装置としては、例えば、容器の外壁から水蒸気にて
加熱を行なうジャケット式蒸発缶、加熱管内の液流速を
高めるための循環ポンプを備えた強制循環型蒸発缶、直
立長管型に属する上昇膜型蒸発缶や流下膜型蒸発缶など
が知られている。
【0041】上記の濃縮工程における濃縮装置として
は、上記加熱式である限り、その構造は制限されない
が、本発明者らの知見に従い、強制循環型蒸発缶または
膜型蒸発缶が好ましく採用される。特に好ましい濃縮装
置は膜型蒸発缶であり、その中では流下膜型蒸発缶が一
般的に好ましい。その理由は次の通りである。
【0042】菌体分離工程から得られる清澄液には、前
述した各種の液体状不純物が含まれており、特に、グル
コースとアミノ酸とのメイラード反応で着色成分が生成
する。斯かる着色成分の生成は加熱時間によって促進さ
れる。また、可溶性蛋白質の影響により、濃縮時に発泡
現象が現れて清澄液の安定した濃縮は必ずしも容易では
ない。斯かる場合、ジャケット式蒸発缶では、特に濃縮
時の発泡現象を抑制するための伝熱条件の達成は一般に
困難である。これに対し、強制循環型蒸発缶や膜型蒸発
缶によれば、広い範囲の伝熱条件において、濃縮時の発
泡現象を抑制することが出来る。
【0043】上記の流下膜型蒸発缶は、その機能的構造
上、蒸発缶と流下膜形成部とに区分でき、そして、流下
膜形成部としては、(1)プレート方式と(2)シェル
&チユーブ形式とがあるが、その何れであってもよい。
濃縮工程の操作圧力は70〜300torr、液温度は
45〜80℃の範囲が好ましい。操作圧力が上記の範囲
より小さい場合は、発泡が激化して飛沫同伴による損
失、ひいては安定運転が不能になる傾向にあり、また、
液温度が低下するため雑菌汚染も懸念される。操作圧力
が上記範囲より大きい場合は、液温度が上昇して液の着
色が促進される傾向にある。
【0044】本発明においては、上記のクロマト分離工
程において、アルカリ金属型またはアンモニウム型の強
酸性カチオン交換樹脂を充填した分離塔を使用する。斯
かる分離塔は、カラムに樹脂の水スラリーを充填して構
成される。樹脂の充填量(分離塔長さ)は、処理液に対
して必要な分離性能が得られる様に適宜決定される。分
離塔は、後述の図3に示す様に分割構造として構成する
のが操作性の観点から好ましいが、必ずしも分割構造で
ある必要はない。
【0045】そして、本発明において、図2に例示する
次の各操作に従ってクロマト分離を行うことを特徴とす
る。図2は、各操作を説明するための本発明における好
適なクロマト分離工程の概念的な説明図である。なお、
図2は、前回の最終操作(後述の第5操作)の続きとし
て表現されている。また、図2中の各操作に示された状
態は、当該操作終了直後の状態を表している。
【0046】(1)分離塔塔頂から一定量の清澄液
(F)を供給する(図2中の第1操作)。この供給操作
により、前回の最終操作(図2中の第5操作)におい
て、第4塔に残存するエリスリトール(P)が押出され
る。
【0047】(2)分離塔塔底から水を抜き出して分離
塔塔頂に循環することにより樹脂に吸着された各成分を
展開させて不純物画分を分離塔塔底側に移行させる(図
2中の第2操作)。この操作は、分離塔をクローズド系
とし、分離塔内の水を溶離剤としてポンプで循環するこ
とにより行う。すなわち、分離塔塔底側の水を分離塔塔
頂側に順次に移行させる。この供給操作により、樹脂に
吸着された各成分は展開されて不純物画分が分離塔塔底
側に移行する。
【0048】図2は、エリスリトール画分(a)が第2
塔から第3塔の間に移行し、第1不純物画分(c)が第
4塔に移行し、そして、第2不純物画分(b)がエリス
リトール画分(a)と第1不純物画分(c)との間に移
行した状態を表している。なお、この状態に到達した以
降は分離塔塔底から抜き出した水は不純物を含むため、
分離塔塔頂に供給する溶離剤として使用することが出来
ない。
【0049】(3)分離塔塔頂から水(W)を供給する
ことにより分離塔塔底から不純物画分(R)を抜き出す
(図2中の第3操作)。抜き出された不純物画分は適宜
処理される。図2は、分離塔塔底から不純物画分が抜き
出された状態を表す。すなわち、本発明で言う上記の不
純物画分とは、エリスリトール画分と実質的に重なって
いない不純物画分を意味し、エリスリトール画分と重な
った不純物画分(図2中の符号(L)の範囲)を含まな
い。(L)の範囲の画分は、次の第4操作において処理
される。
【0050】(4)分離塔塔底から不純物画分とエリス
リトール画分との重なり画分(図2中の(L)の範囲の
画分)を抜き出して分離塔塔頂に移行させることにより
エリスリトール画分を分離塔塔底側に移行させる。この
操作は、分離塔をクローズド系とし、分離塔塔底から抜
き出した(L)の範囲の画分をポンプで循環することに
より行う。
【0051】(5)上記の重なり画分が存在しない分離
塔の適宜の位置から水(W)を供給することにより分離
塔塔底からエリスリトール画分を抜き出して回収する。
図2は、第2塔塔頂から水が供給されて分離塔塔底から
エリスリトール画分(a)の大部分が抜き出された状態
を表す。そして、第4塔に残存するエリスリトールは、
次のクロマト分離の第1操作において、分離塔塔頂から
清澄液(F)を供給することにより押出される。また、
上記の第4操作において、分離塔塔頂に移行(循環)さ
れた画分中のエリスリトールは、清澄液(F)のエリス
リトールと一緒に不純物成分から分離されて回収され
る。
【0052】上記のクロマト分離操作における本発明の
第1の特徴は、分離塔塔底からエリスリトール画分
(a)と実質的に重なっていない不純物画分を抜き出し
た後、エリスリトール画分と重なった不純物画分(当該
画分は、通常、エリスリトールの純度を高めるために引
き続き抜き出されて適宜処理される)を分離塔塔頂に移
行(循環)させることにより、エリスリトールの純度を
低下させることなくその回収率を高めた点にある。
【0053】また、本発明の第2の特徴は、分離塔内に
系外から供給される水の量を可能な限り低減し、後述の
濃縮工程の負荷を低減した点にある。そのため、本発明
においては、(1)分離塔内の水を溶離剤として使用し
(第2操作)、(2)上記の様にエリスリトール画分と
重なった不純物画分を分離塔塔頂に移行(循環)させる
ことにより、エリスリトール画分を分離塔塔底側に移行
させ(第4操作)、(3)第5操作において分離塔内に
供給する水の量を軽減させてエリスリトール画分の一部
を分離塔内に残存させ、当該エリスリトール画分を次の
クロマト分離において供給される清澄液によって抜き出
す(第1操作)。
【0054】クロマト分離工程の後に行われる上記の活
性炭処理工程および/または脱塩工程は、着色成分、臭
気成分、塩類などの除去を目的とした工程である。これ
らの工程の順序は任意に選択することが出来る。使用す
る活性炭は粉末または粒状の何れでもよい。脱塩工程
は、カチオン交換樹脂塔、アニオン交換樹脂塔、カチオ
ン交換樹脂とアニオン交換樹脂との両樹脂の混床塔より
成る。
【0055】上記の晶析工程の直前の濃縮工程は、晶析
工程を効率的に行なうことを目的とした工程である。溶
解固形分濃度として、通常30〜70重量%、好ましく
は40〜60重量%になるまで濃縮する。そして、斯か
る濃縮工程においては、クロマト分離前の濃縮工程の場
合と同様の理由により、同様の濃縮装置および操作条件
を採用するのが好ましい。
【0056】上記の晶析工程は、特に制限されないが、
本発明者らの知見に従い、次の様に行なうのが好まし
い。すなわち、晶析開始時の晶析原液中のエリスリトー
ル濃度を30〜60重量%に調節し、20℃/Hr以下
の冷却速度を採用し、冷却晶析途中でエリスリトールの
種結晶を添加し、20℃以下の温度まで冷却した後、析
出した結晶を分離する。斯かる晶析方法によれば、従来
法に比して一層純度が高められ且つ結晶形状が改善され
た高純度エリスリトール結晶が得られる。
【0057】そして、上記の晶析工程においては、70
℃から60℃迄の冷却過程経過後は、更に冷却速度を遅
くし、具体的には10℃/Hr以下とし、20℃以下、
好ましくは15℃以下の温度まで冷却する。また、晶析
槽内の温度がエリスリトールの飽和溶解度に相当する温
度よりも低い温度で且つその温度差が15℃以内の段階
において当該晶析槽にエリスリトールの種結晶を添加す
るのが好ましい。種結晶の添加時期は、晶析槽内の温度
がエリスリトールの飽和溶解度に相当する温度よりも1
〜5℃低い温度の段階が特に好ましい。また、種結晶の
添加量は、特に制限されないが、晶析槽内で析出するエ
リスリトールに対し、好ましくは0.1重量%以下、更
に好ましくは0.001〜0.05重量%の範囲であ
る。
【0058】結晶分離工程は、特に制限されないが、本
発明者らの知見に従い、濾過面の周方向にスラリーを分
散させて当該濾過面に衝突させる構造の遠心分離装置を
使用するのが好ましい。その理由は次の通りである。
【0059】最も代表的なバスケット式遠心分離装置を
使用した場合、工業的に採用される運転条件下では、単
管ノズルから供給されたエリスリトール結晶含有スラリ
ーが濾過面の全体に行き渡る前に固液分離される。その
結果、エリスリトール結晶が装置内に直ちに偏在して遠
心分離装置の運転に支障が生じることがある。斯かる問
題は、前記の構造の遠心分離装置の使用により回避され
る。前記の構造の遠心分離装置は、例えば、住友重機械
工業(株)の商品「コンタベックス」や「プッシャー」
として容易に入手することが出来る。
【0060】ところで、結晶分離工程では結晶の含水率
の低減化のために出来るだけ高い遠心力による運転が通
常行われる。ところが、本発明者らの知見によれば、エ
リスリトール結晶の硬度が比較的に高いため、過度な遠
心力を採用した場合は、遠心分離装置の内壁面への衝突
により、エリスリトール結晶の破砕が生じる。そこで、
本発明において、50〜500Gの遠心力条件下に結晶
分離を行った後、エリスリトール結晶に対して0.1〜
1重量倍で且つ5〜20℃の洗浄水による振り掛け洗浄
を行なうのが好ましい。
【0061】遠心力条件が50G未満の場合は、得られ
るエリスリトール結晶の含水率が余りにも高すぎて後工
程の乾燥負荷が大きくなる。そればかりか、母液が十分
に振り切れずに製品に付着して品質低下を招く。一方、
遠心力条件が500Gを超える場合は、遠心分離装置の
内壁面への衝突により、エリスリトール結晶の破砕が生
じる。遠心条件の好ましい範囲は100〜300Gであ
る。
【0062】振り掛け洗浄における洗浄水の使用量およ
び温度は、上記の様な比較的に小さな遠心条件下におい
て、エリスリトール結晶の溶解損失を防止し且つ十分な
洗浄効果を得るとの観点から決定された条件である。す
なわち、洗浄水の使用量が0.1重量倍未満の場合は、
洗浄効果が不足して高純度のエリスリトール結晶が得ら
れない。一方、洗浄水の使用量が1重量倍を超える場合
または洗浄水の温度が20℃を超える場合は、エリスリ
トール結晶の溶解損失が大きく経済的ではない。洗浄水
の好ましい使用量は、エリスリトール結晶に対して0.
2〜0.5重量倍であり、洗浄水の好ましい温度は10
〜20℃である。
【0063】上記の乾燥工程は、晶析工程から回収され
たエリスリトール結晶中の水分の除去を目的とした工程
であり、通常、流動床式乾燥器が好適に使用される。上
記の篩分工程は、大粒径品の除去を目的とした工程であ
り、通常、1000又は1190mmメッシュの振動篩
装置が好適に使用される。
【0064】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0065】実施例1 無水結晶ブドウ糖300g/L(ブドウ糖として)及び
酵母エキス10g/L含む培地に、モニリエラ・トメン
トサ・バール・ポリニスを加え、35℃で48時間振と
う培養して種培地(A)を得た。次いで、無水結晶ブド
ウ糖300g/L(ブドウ糖として)及びコーン・ステ
イープ・リカー37g/Lを含む培地600Lに上記の
種培地(A)1.2Lを加え、通気量300L/mi
n、撹拌速度300rpm、温度35℃、圧力1.0k
g/cm2Gで48時間培養して種培地(B)を得た。
次いで、無水結晶ブドウ糖400g/L(ブドウ糖とし
て)及びコーン・ステイープ・リカー15g/Lを含む
培地30m3に上記の種培地(B)600Lを加え、通
気量15m3/min、撹拌速度100rpm、温度3
5℃、圧力1.0kg/cm2Gで90時間培養し、ブ
ドウ糖が完全になくなった時点を確認して培養を停止し
た。そして、直ちに加熱殺菌した後、セラミック膜を利
用したクロスフロー濾過法により、次の条件下で菌体を
分離した。
【0066】すなわち、先ず、菌体濃縮濾過として、図
1に示す菌体分離工程(クロスフロー濾過装置)の循環
タンク(1)に約70℃に加温されたエリスリトール含
有培養液を6m3供給した後、ポンプ(2)の駆動によ
り、濾過膜(3)と熱交換器(6)とを通して再び循環
タンク(1)に戻す培養液の循環を開始し、濾過膜
(3)を透過した清澄液(濾液)を濾液受槽(5)に受
けた。この際、循環液温度は約70℃、循環流速は5m
/s、膜間差圧は1Kg/cm2に調節した。その結
果、平均透過流速は130L/m2・Hrであった。
【0067】次いで、加水濾過として、濾液受槽(5)
内の清澄液が24m3となった時点において、循環タン
ク(1)内の濃縮液6m3にその液面レベルを一定に保
持しながら連続的に水を供給しながら、上記と同様の循
環操作を行ない、清澄液(濾液)を濾液受槽(5)に受
けた。なお、供給水は、循環タンク(1)に供給する前
に必要約70℃に加熱した。供給水は、全量で18m3
であり、加水濾過により、濾液受槽(5)に受けた清澄
液(濾液)は、全量で18m3であった。
【0068】次いで、追加濃縮濾過として、上記の水の
供給を停止した後も更に上記と同様の循環操作を行な
い、清澄液(濾液)を濾液受槽(5)に受けた。そし
て、透過流速が約50L/m2・Hrに低下した時点で
追加濃縮濾過を終了し、次の菌体分離のため、クロスフ
ロー濾過装置の水洗・再生を行なった。追加濃縮濾過に
より、濾液受槽(5)に受けた清澄液(濾液)は、全量
で2m3であった。
【0069】上記の各操作で得た清澄液は、全量で44
3であり、エリスリトール121g/L及びグリセリ
ン0.3g/Lを含有していた。
【0070】次いで、カルボン酸型弱カチオン交換樹脂
(三菱化学株式会社商品名ダイヤイオンWK−20)の
Na型を充填した塔に上記の清澄液を44m3通し、C
a及びMg等の硬度成分をNaイオンと交換した。この
際、清澄液の温度は、70℃に保持した。
【0071】次いで、溶解固形分濃度が40重量%にな
るまで濃縮した(一次濃縮)。濃縮装置としては、流下
膜形成部にシェル&チューブを備えた4重効用缶を使用
した。そして、操作圧力は74〜220torr、液温
度は46〜70℃の範囲とした。この際、減圧濃縮時に
おける液の発泡は全く認められず、濃縮操作は、安定に
行なうことが出来た。
【0072】次いで、図3に示すクロマト分離工程、す
なわち、ジビニルベンゼン架橋ポリスチレンスルホン酸
のNa型樹脂(三菱化学株式会社商品名ダイヤイオンU
BK−550)を22m3充填した4塔直列方式分離塔
(各塔サイズ:直径2000mm×高さ1750mm)
により、次の要領でクロマト分離を行った。
【0073】先ず、塔頂から、上記の濃縮液(温度70
℃)を供給した。分離塔の温度は70℃に保持し、濃縮
液の供給速度は11.9m3/hrとした。そして、溶
出不純物画分と重なって流出するエリスリトール画分
(重なり画分)をリサイクルするため次の5段階に分け
て通液した。
【0074】<第1操作>バルブ(81)及び(84)
を開とし、ポンプ(91)により、第1塔塔頂からタン
ク(75)内の上記の濃縮液1.5m3を供給し、第4
塔(74)塔底からエリスリトール主成分の製品画分
(1)1.5m3を回収した。なお、この画分は、前回
の第5操作に引き続き、上記の様に塔底側に塔内液を移
動させることにより樹脂から溶出した画分である。な
お、上記の各バルブは、当該操作の後に閉とされる(以
下の各操作においても同じ)。
【0075】<第2操作>バルブ(87)及び(82)
を開とし、ポンプ(92)により、第4塔(74)塔底
から水を抜き出して第1塔(71)塔頂に循環した
(6.4m3)。
【0076】<第3操作>バルブ(82)及び(86)
を開とし、ポンプ(92)により、第1塔(71)塔頂
からタンク(76)内の水5.0m3を供給し、第4塔
(74)塔底から廃液画分5.0m3を抜き出した。こ
の画分は、各種の塩類、着色成分および不純物を含有す
る画分である。
【0077】<第4操作>第4塔(74)塔底からエリ
スリトール画分と重なった不純物画(重なり画分)を抜
き出し第1塔(71)塔頂に循環させた(1.0
3)。
【0078】<第5操作>バルブ(83)及び(85)
を開とし、ポンプ(92)により、第2塔(72)塔頂
からタンク(76)内の水3.5m3を供給し、第4塔
(74)塔底からエリスリトール主成分の製品画分
(2)3.5m3を回収した。回収した製品画分(1)
と(2)の合計量は5.0m3である。
【0079】以上の一連の操作を1サイクルとし、第5
操作の後は再び第1操作に戻るサイクルを7回繰り返
し、エリスリトール主成分の画分35.0m3を得た。
その液組成は、エリスリトール濃度97.2g/L、グ
リセリン濃度0.2g/L、不明物濃度1.1g/Lで
あった。
【0080】次いで、常法に従い、H型強酸性カチオン
交換樹脂(三菱化学式会社商品名ダイヤイオンSK1
B)を充填した塔、OH型の弱塩基性アニオン交換樹脂
(三菱化学株式会社商品名ダイヤイオンWA30)を充
填した塔、および、前記のH型強酸性カチオン交換樹脂
とOH型強塩基性アニオン交換樹脂(三菱化学株式会社
商品名ダイヤイオンPA408)を充填した混床塔で上
記のクロマト工程流出液を順次に処理した。なお、上記
の後段流出液には、H型強酸性カチオン交換樹脂塔に供
給するに先立ち、後述の結晶分離工程(遠心分離装置)
から発生する洗浄水を含む晶析母液8m3を予め混合し
た。これは、上記の様に晶析母液を循環することによ
り、その中に含まれるエリスリトールを回収するためで
ある。次いで、得られた処理液に粉末活性炭3.4Kg
を加えて30分間撹拌した後、活性炭を濾過して濾液を
得た。
【0081】次いで、減圧下70℃で溶解固形分濃度が
53重量%(エリスリトール濃度:48.0重量%)に
なるまで上記の濾液を濃縮した(二次濃縮)。濃縮装置
としては、流下膜形成部にシェル&チューブを備えた4
重効用缶を使用した。そして、操作圧力は74〜220
torr、液温度は46〜70℃の範囲とした。この
際、減圧濃縮時における液の発泡は全く認められず、濃
縮操作は、安定に行なうことが出来た。
【0082】次いで、上記の70℃の濃縮液を7.5℃
/Hrの速度で15℃まで徐冷し、その冷却途中の42
℃(飽和温度との温度差:−3℃)の段階で380g
(析出結晶に対する割合:0.01重量%)の種晶を添
加して結晶を成長させてエリスリトール結晶含有スラリ
ーを得た。
【0083】次いで、遠心分離装置として住友重機械工
業(株)の商品「コンタベックス」を使用し、167G
の遠心条件を採用し且つ湿潤エリスリトール結晶に対し
て0.2重量倍の15℃の洗浄水を使用し、結晶の分離
と洗浄を行なった。すなわち、濾過面の周方向にエリス
リトール結晶含有スラリーを分散させて当該濾過面に衝
突させながら結晶を濾別しつつ振り掛け洗浄を行なっ
た。そして、エリスリトール結晶3.5Tonを得た。
エリスリトール結晶の純度は99.9%、含水率は2.
47重量%であった。洗浄水を含む晶析母液は、エリス
リトールの回収のため一旦タンクに回収した。
【0084】その後、上記のエリスリトール結晶を乾燥
した。平均粒径を測定した結果、750μmであり、遠
心分離前の平均粒径(750μm)との比較から結晶破
砕はないことが判った。結晶形状は単結晶が主体であっ
た。
【0085】以上の操作において、クロマト分離工程か
ら回収されたエリスリトール画分について、エリスリト
ールの回収率、不純物除去率、脱色率、脱塩率を求め、
その結果を表1に示す。なお、エリスリトールの回収率
および不純物除去率は、高速液体クロマトグラフィーに
よる成分分析の結果に基づいて算出し、脱色率および脱
塩率は、それぞれ、吸光度(A420)及び電気伝導度の
測定結果に基づいて算出した。
【0086】実施例2 実施例1において、次の様に培養を行った以外は、実施
例1と同様にして高純度エリスリトールを製造した。す
なわち、エリスリトール生産菌として、トリコスポロノ
イデス・メガチリエンシス SN−G42株を使用し、
実施例1と同様の方法で種培地(B)を得た後、精製ブ
ドウ糖400g/L(ブドウ糖として)及びコーン・ス
テイープ・リカー8g/Lを含む培地300m3に上記
の種培地(B)600Lを加え、通気量15m3/mi
n、撹拌速度120rpm、温度35℃、圧力1.0k
g/cm2Gで90時間培養した。そして、クロマト分
離工程で得られた流出液(エリスリトール主成分の画
分)の量は35.0m3であり、その液組成は、エリス
リトール濃度97.2g/L、グリセリン濃度0.2g
/L、不明物濃度1.1g/Lであった。
【0087】実施例1と同様に各工程を経ることによ
り、純度99.9%のエリスリトール結晶が3.5To
n得られた。実施例1と同様に、クロマト分離工程から
回収されたエリスリトール画分について、エリスリトー
ルの回収率、不純物除去率、脱色率、脱塩率を求め、そ
の結果を表1に示す。
【0088】比較例1 実施例1のクロマト分離工程を次の様に変更した以外
は、実施例1と同様にエリスリトールを製造した。すな
わち、エリスリトール画分と重なった不純物画(重なり
画分)を第1塔塔頂に循環せず、廃棄画分に含めるた
め、次の第1〜第4までの操作を1サイクルとしてクロ
マト分離を行った。結果を表1に示す。
【0089】<第1操作>(実施例1の第1操作と同じ
操作) バルブ(81)及び(84)を開とし、ポンプ(91)
により、第1塔(71)塔頂から タンク(75)内の
濃縮液1.5m3を供給し、第4塔(74)塔底からエ
リスリトール主成分の製品画分(1)1.5m3を回収
した。なお、この画分は、前回の第4操作に引き続き、
上記の様に塔底側に塔内液を移動させることにより樹脂
から溶出した画分である。
【0090】<第2操作>(実施例1の第2操作と同
じ) バルブ(82)及び(87)を開とし、ポンプ(92)
により、第4塔(74)塔底から水を抜き出して第1塔
(71)塔頂に循環した(6.4m3)。
【0091】<第3操作>(水の供給量を除き実施例1
の第3操作と同じ) バルブ(82)及び(86)を開とし、ポンプ(92)
により、第1塔(71)塔頂からタンク(76)内の水
6.0m3を供給し、第4塔(74)塔底から廃液画分
6.0m3を抜き出した。この画分は、各種の塩類、着
色成分および不純物を含有する画分である。
【0092】<第4操作>(実施例1の第5操作に相
当) バルブ(83)及び(85)を開とし、ポンプ(92)
により、第2塔(72)塔頂からタンク(76)内の水
3.5m3を供給し、第4塔(74)塔底からエリスリ
トール主成分の製品画分(2)3.5m3を回収した。
回収した製品画分(1)と(2)の合計量は5.0m3
である。
【0093】比較例2 実施例1のクロマト分離工程を次の様に変更した以外
は、実施例1と同様にエリスリトールを製造した。すな
わち、エリスリトール画分と重なった不純物画(重なり
画分)を第1塔塔頂に循環せず、製品画分に含めるた
め、次の第1〜第4までの操作を1サイクルとしてクロ
マト分離を行った。結果を表1に示す。
【0094】<第1操作>(実施例1の第1操作と同じ
操作) バルブ(84)及び(82)を開とし、ポンプ(91)
により、第1塔(71)塔頂からタンク(75)内の濃
縮液1.5m3を供給し、第4塔(74)塔底からエリ
スリトール主成分の製品画分(1)1.5m3を回収し
た。なお、この画分は、前回の第4操作に引き続き、上
記の様に塔底側に塔内液を移動させることにより樹脂か
ら溶出した画分である。
【0095】<第2操作>(実施例1の第2操作と同
じ) バルブ(82)及び(87)を開とし、ポンプ(92)
により、第4塔(74)塔底から水を抜き出して第1塔
(71)塔頂に循環した(6.4m3)。
【0096】<第3操作>(実施例1の第3操作と同
じ) バルブ(82)及び(86)を開とし、ポンプ(92)
により、第2塔(72)塔頂からタンク(76)内の水
5.0m3を供給し、第4塔(74)塔底から廃液画分
5.0m3を抜き出した。この画分は、各種の塩類、着
色成分および不純物を含有する画分である。
【0097】<第4操作>(水の供給量を除き実施例1
の第5操作に相当) バルブ(83)及び(85)を開とし、ポンプ(92)
により、第2塔(72)塔頂からタンク(76)内の水
4.5m3を供給し、第4塔(74)塔底からエリスリ
トール主成分の製品画分(2)4.5m3を回収した。
回収した製品画分(1)と(2)の合計量は6.0m3
である。
【0098】比較例3 実施例1のクロマト分離工程を次の様に変更した以外
は、実施例1と同様にエリスリトールを製造した。すな
わち、エリスリトール画分と重なった不純物画(重なり
画分)を第1塔塔頂に循環せず、製品画分と廃棄画分に
2等分して含めるため、次の第1〜第4までの操作を1
サイクルとしてクロマト分離を行った。結果を表1に示
す。
【0099】<第1操作>(実施例1の第1操作と同じ
操作) バルブ(84)及び(82)を開とし、ポンプ(91)
により、第1塔(71)塔頂からタンク(75)内の濃
縮液1.5m3を供給し、第4塔(74)塔底からエリ
スリトール主成分の製品画分(1)1.5m3を回収し
た。なお、この画分は、前回の第4操作に引き続き、上
記の様に塔底側に塔内液を移動させることにより樹脂か
ら溶出した画分である。
【0100】<第2操作>(実施例1の第2操作と同
じ) バルブ(82)及び(87)を開とし、ポンプ(92)
により、第4塔(74)塔底から水を抜き出して第1塔
(71)塔頂に循環した(6.4m3)。
【0101】<第3操作>(水の供給量を除き実施例1
の第3操作と同じ) バルブ(82)及び(86)を開とし、ポンプ(92)
により、第1塔(71)塔頂からタンク(76)内の水
5.5m3を供給し、第4塔(74)塔底から廃液画分
5.5m3を抜き出した。この画分は、各種の塩類、着
色成分および不純物を含有する画分である。
【0102】<第4操作>(水の供給量を除き実施例1
の第5操作に相当) バルブ(83)及び(85)を開とし、ポンプ(92)
により、第2塔(72)塔頂からタンク(76)内の水
4.0m3を供給し、第4塔(74)塔底からエリスリ
トール主成分の製品画分(2)4.0m3を回収した。
回収した製品画分(1)と(2)の合計量は5.5m3
である。
【0103】
【表1】
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、菌体分離、クロマト分
離、晶析の各工程を順次に包含するプロセスより成り、
そして、クロマト分離工程を改良した工業的に有利な高
純度エリスリトール結晶の製造方法が提供される。すな
わち、本発明によれば、エリスリトールの純度および回
収率が高く、しかも、クロマト分離工程後の濃縮工程の
負荷を低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における好適な菌体分離工程の概念的な
説明図
【図2】本発明における好適なクロマト分離工程の成分
の移動を示す概念的な説明図
【図3】本発明における好適なクロマト分離工程の設備
を示す概念的な説明図
【符号の説明】
1:循環タンク 2:ポンプ 3:濾過膜 4:分離エレメント 5:濾液受槽 6:熱交換器 71:第1塔 72:第2塔 73:第3塔 74:第4塔 75:タンク(水) 76:タンク(原料) 81〜87:バルブ 91、92:ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 前田 敏弘 宮城県仙台市青葉区本町一丁目2番地20号 三菱化学株式会社東北支店内 (72)発明者 滝 有裕 埼玉県大宮市北袋町1丁目346番地 日研 化学株式会社大宮研究所内 (72)発明者 澤田 克彦 東京都中央区築地五丁目4番14号 日研化 学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エリスリトール含有培養液を原料液と
    し、少なくとも、培養液から菌体を分離する菌体分離工
    程、当該菌体分離工程から回収された清澄液をクロマト
    分離するクロマト分離工程、当該クロマト分離工程から
    回収されたエリスリトール画分を晶析してエリスリトー
    ル結晶を析出させる晶析工程を順次に包含するプロセス
    で分離・精製処理することにより、高純度エリスリトー
    ル結晶を製造するに当たり、上記のクロマト分離工程に
    おいて、アルカリ金属型またはアンモニウム型の強酸性
    カチオン交換樹脂を充填した分離塔を使用し、そして、
    次の各操作に従ってクロマト分離を行うことを特徴とす
    る高純度エリスリトール結晶の製造方法。 (1)分離塔塔頂から一定量の清澄液を供給する。 (2)分離塔塔底から水を抜き出して分離塔塔頂に循環
    することにより樹脂に吸着された各成分を展開させて不
    純物画分を分離塔塔底側に移行させる。 (3)分離塔塔頂から水を供給することにより分離塔塔
    底から不純物画分を抜き出す。 (4)分離塔塔底から不純物画分とエリスリトール画分
    との重なり画分を抜き出して分離塔塔頂に移行させるこ
    とによりエリスリトール画分を分離塔塔底側に移行させ
    る。 (5)上記の重なり画分が存在しない分離塔の適宜の位
    置から水を供給することにより分離塔塔底からエリスリ
    トール画分を抜き出して回収する。
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