JPH11289710A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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Publication number
JPH11289710A
JPH11289710A JP9318898A JP9318898A JPH11289710A JP H11289710 A JPH11289710 A JP H11289710A JP 9318898 A JP9318898 A JP 9318898A JP 9318898 A JP9318898 A JP 9318898A JP H11289710 A JPH11289710 A JP H11289710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle motor
shaft
bearing
lubricating fluid
radial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9318898A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Etsuo Maeda
悦生 前田
Kazuhiro Kamimura
和宏 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Publication of JPH11289710A publication Critical patent/JPH11289710A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抜け止めの信頼性が高く、しかも軸受すきま
内における気泡の残留を防止できる構造のスピンドルモ
ータを提供する。 【解決手段】 回転部がスラスト流体軸受とラジアル流
体軸受とで回転自在に支持されるスピンドルモータにお
いて、軸の軸方向の一端に抜け止めが設けられ、また該
軸には潤滑流体が通る流路が設けられており、該流路は
該スラスト流体軸受部近傍あるいは該ラジアル軸受間に
設けた潤滑流体だまりに開口する開口部を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器、音響・映像
機器用スピンドルモータ、特に磁気ディスク装置や光デ
ィスク装置に最適なスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピンドルモータにおいてはロ
ータとステータの周方向の滑り面にヘリングボーン状の
動圧発生用の溝を設け、ロータが回転することにより溝
に充填された潤滑油の圧力を高め、この圧力上昇により
ロータとステータとを互いに離間させ、ラジアル方向の
軸受として機能させる。
【0003】また、ロータの回転軸の端面に螺旋状の動
圧発生用の溝を設け、回転軸の回転に伴うポンピング作
用により、この部分の圧力を高める。上昇した圧力によ
り回転軸とスラスト軸受部とを互いに離間させ、アキシ
ャル方向の軸受として機能させる。
【0004】従来のスピンドルモータにおいては、軸が
軸方向に抜けるのを防止するための手段が設けられてい
る。図3は抜け止め手段が設けられた従来の磁気ディス
ク用スピンドルモータの軸方向断面図である。この従来
例では、軸14はラジアル流体軸受とスラスト流体軸受
とで支持され、ラジアル流体軸受とラジアル流体軸受と
の間に挿入後に潤滑流体18で膨張するリング部材17
による抜け止めが設けられている。軸受すきまには潤滑
流体を満たすように組立てている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなスピンドル
モータの場合、抜け止め機能の信頼性が乏しいという問
題があった。また、大気中で潤滑流体を注入しようとす
ると、一端が行き止まりのため空気が閉じ込められやす
く、残留した気泡により回転中に不安定振動(いわゆる
ホワール)を引き起こしたり、あるいは周囲温度が上昇
すると気泡が膨張して軸受すきま内の潤滑流体を押し出
してしまい、周囲温度の上下により徐々に潤滑流体が枯
渇してゆく恐れがあった。
【0006】本発明は、前記のような問題点に着目し、
抜け止めの信頼性が高く、しかも軸受すきま内における
気泡の残留を防止できる構造のスピンドルモータを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスピンドルモータは、回転部がスラスト流
体軸受とラジアル流体軸受とで回転自在に支持されるス
ピンドルモータにおいて、軸の軸方向の一端に抜け止め
が設けられ、また該軸には潤滑流体が通る流路が設けら
れており、該流路は該スラスト流体軸受部近傍あるいは
該ラジアル軸受間に設けた潤滑流体だまりに開口する開
口部を有することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施態様】本発明のスピンドルモータは、軸の
一端にリング状の抜け止めを固着あるいは抜け止めと軸
とがフランジ付き軸として一体で設けられているため、
抜け止めの信頼性が高い。
【0009】また、軸には潤滑流体が通る流路が設けら
れており、該流路は軸の一端にはスラスト流体軸受部近
傍あるいはラジアル軸受間に設けた潤滑流体だまりに開
口する開口部を有するため、その開口部を介して組立時
の真空脱気と潤滑流体の注入ができ、軸受すきま内の気
泡の残留を防止できる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説
明する。尚、図面において同一部分は同一符号で示して
ある。
【0011】図1は、本発明の一実施例を示すスピンド
ルモータ20の軸方向断面図である。軸はスラスト流体
軸受とラジアル流体軸受とで支持されている。
【0012】スピンドルモータ20は、ベース1に固定
されたスリーブ5と、スリーブ5の周囲にベース1を介
して配置されたステータ7と、スリーブ5に対して回転
支持されるロータ6とからなっている。
【0013】ロータ6は、全体として円筒形であり回転
するハブ4の内周面に固定されている。従って、ロータ
6とハブ4とは一体に回転する。
【0014】スリーブ5は、軸2に嵌合するほぼ円筒形
の部材であり、軸2との間に潤滑流体が流通する環状の
空間15を画成している。
【0015】軸2の軸方向一端には、リング状の抜け止
め9が圧入・焼きばめまたは接着等の手段により固着さ
れている。尚、軸2とリング部材9を別体としている
が、もちろん両者を一体としたフランジ付きの軸とする
こともできる。
【0016】軸2には、潤滑流体の流通する流路12が
設けられており、この流路12はラジアル流体軸受部と
ラジアル流体軸受部との間で開口する開口部13を有す
る。開口部13は、ラジアル流体軸受間に設けられる潤
滑流体たまり14に開口している。
【0017】実施例では開口部13はラジアル流体軸受
とラジアル流体軸受との間に設けた逃げ部、すなわちす
きまがわずかに大きい潤滑流体だまり部14に開口して
いるが、ラジアル流体軸受とスラスト流体軸受の間や軸
下端部に開口していてもよく、またその開口部13の形
状はとくに限定しない。しかしながら、開口部13がラ
ジアル流体軸受とラジアル流体軸受との間の潤滑流体だ
まり14に開口している構造にすれば、開口部13の加
工が短くてすむ利点がある。この場合、半径方向の開口
部13の潤滑流体が遠心力により押し出されようとする
のを防ぐために、軸2に設ける上側(図2の場合)のヘ
リングボーン溝パターン(不図示)を非対称として、回
転に伴い行き止まり部に向かって潤滑流体を押し込むよ
うにするとよい。
【0018】図2は、図1のスピンドルモータ20の組
立前の軸方向断面図である。潤滑流体だまり14から気
泡を除くために行われる真空脱気とその後の潤滑流体の
注入に関する説明をしている。
【0019】すなわち、図2に示すように、スリーブ5
の開放端5aに吸引用のスリーブ11を気密状態で当接
させて外気と遮断した状態で、開口部13から真空引き
した後、この開口部13を介して潤滑流体を潤滑流体だ
まり14に注入する。潤滑流体を注入した後、鋼球、ナ
イロン球などの球状あるいは円筒状の封止部材3(図1
参照)で密封している。このようにすると、空気がない
状態で潤滑流体を注入するので、軸受すきま内に気泡が
残留しない。また流路12及び開口部13内に保持され
た潤滑流体が軸受すきま15内へ補充されるので、長期
間にわたって軸受すきま内の潤滑流体が枯渇しない利点
もある。
【0020】なお、流路12に潤滑流体が残らないよう
にして、封止部材3で密封せずに、空気抜き穴として用
いることもできる。
【0021】なお、組み立て時の真空引きの際、軸受す
きま内への空気の侵入を防止するために、スラスト板1
0はベース1に対して接着あるいはOリング装着などの
シール手段を介して固定されている。
【0022】なお、スラスト軸受に向かって非接触で吸
引する磁気吸引手段、すなわち吸引磁石8を設けてい
る。この吸引磁石8はそれと対向してハブ4に設けられ
た吸引板16を吸引する。
【0023】また、回転中にディスクに帯電する静電気
を静止側に逃がす必要がある場合には、潤滑流体に導電
性を有する潤滑流体を用いるとよい。
【0024】更に、スラスト軸受は高速で非接触回転す
る動圧流体軸受でなく、スラスト板と常時接触回転する
点接触のピボット支持軸受であってもよい。このように
ピボット支持軸受構造にすると、わざわざ導電性の潤滑
流体を用いなくても、軸とスラスト軸受板とを導電性材
料で構成するだけで、回転部と静止部との間に導通を確
保でき、ディスクに帯電する静電気を逃すのが容易とな
る。
【0025】また、スピンドルモータの構造としては、
実施例のような軸回転だけでなく、軸が固定されスリー
ブが回転する構造としてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、抜け止め
の信頼性が高く、しかも軸受すきま内に気泡の残留がな
く不安定振動のないスピンドルモータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスピンドルモータの軸
方向断面図
【図2】図1のスピンドルモータの組立前の軸方向断面
【図3】従来の磁気ディスク用スピンドルモータの軸方
向断面図
【符号の説明】
2...軸 9...抜け止め 12...流路 13...開口部 20...スピンドルモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 和宏 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部がスラスト流体軸受とラジアル流
    体軸受とで回転自在に支持されるスピンドルモータにお
    いて、軸の軸方向の一端に抜け止めが設けられ、また該
    軸には潤滑流体が通る流路が設けられており、該流路は
    該スラスト流体軸受部近傍あるいは該ラジアル軸受間に
    設けた潤滑流体だまりに開口する開口部を有することを
    特徴とするスピンドルモータ。
JP9318898A 1998-04-06 1998-04-06 スピンドルモータ Pending JPH11289710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9318898A JPH11289710A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 スピンドルモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9318898A JPH11289710A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 スピンドルモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11289710A true JPH11289710A (ja) 1999-10-19

Family

ID=14075614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9318898A Pending JPH11289710A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 スピンドルモータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180925A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Alphana Technology Co Ltd 流体動圧軸受の製造方法、流体動圧軸受、モータおよびディスク駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180925A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Alphana Technology Co Ltd 流体動圧軸受の製造方法、流体動圧軸受、モータおよびディスク駆動装置
US8776377B2 (en) 2009-02-04 2014-07-15 Samsung Electro-Mechanics Japan Advanced Technology Co., Ltd. Method for manufacturing a fluid dynamic bearing, a fluid dynamic bearing, a motor, and a disk drive device

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