JPH11289102A - 太陽光発電システムの電力制御装置 - Google Patents

太陽光発電システムの電力制御装置

Info

Publication number
JPH11289102A
JPH11289102A JP10105362A JP10536298A JPH11289102A JP H11289102 A JPH11289102 A JP H11289102A JP 10105362 A JP10105362 A JP 10105362A JP 10536298 A JP10536298 A JP 10536298A JP H11289102 A JPH11289102 A JP H11289102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
error
information
power
power control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10105362A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kurokami
誠路 黒神
Nobuyoshi Takehara
信善 竹原
Naoki Manabe
直規 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10105362A priority Critical patent/JPH11289102A/ja
Publication of JPH11289102A publication Critical patent/JPH11289102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの異常を検出した場合には、確実に
停止状態を維持し、異常の拡大を抑制する保護機能を持
たせる。 【解決手段】 エラー検出手段、異常判定手段、不揮発
記憶手段および起動/停止判定手段を有し、前記エラー
検出手段からのエラー検出信号が前記異常判定手段に入
力されると、所定条件に基づき異常判定を行い、異常と
判断された場合には前記不揮発記憶手段に異常情報を記
録するとともに、前記起動/停止判定手段では少なくと
も前記不揮発記憶手段の異常情報に基づき停止と判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電システ
ムの電力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、地球環境に対する意識の高まりか
ら、クリーンなエネルギー源である太陽光発電システム
に大きな期待が寄せられている。最近では、一般住宅向
け系統連系太陽光発電システムが従来より安価になって
きており、今後ますますの普及が期待されている。
【0003】太陽光発電システムは、太陽電池アレイ
と、負荷と、太陽電池アレイ出力を負荷に電力供給する
電力制御装置から構成される。負荷が商用系統の場合に
は上述の系統連系太陽光発電システムと呼ばれる。
【0004】電力制御装置には制御回路があり、一般に
異常を検出して保護する機能を有している。従来の保護
動作は、エラーを1回または複数回検出すると電力変換
装置の出力を停止し、エラーが検出されなくなってから
所定時間後に自動復帰して電力変換装置の運転を再開し
ていた。
【0005】また他の保護動作としては、エラーを1回
または複数回検出すると電力変換装置の出力を停止し、
停止状態にあることを揮発メモリに記憶する。エラーが
検出されなくなっても制御回路が動作していて揮発メモ
リに停止状態が記憶されている間は復帰しないよう停止
状態を維持するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記動作で
は以下の問題点を有する。前者のエラー検出で停止して
エラー非検出になると自動復帰するものにおいては、異
常状態によっては上記動作を繰り返すケースがあり、シ
ステムの一部にストレスが蓄積され異常が拡大する可能
性があった。
【0007】また、後者のエラー検出で停止して制御回
路の動作中は停止状態を維持するものにおいては、制御
回路が動作中においては繰り返しのストレスを避けるこ
とができる。しかし、例えば制御回路への電力供給を太
陽電池アレイ側から供給する構成で夜間に太陽電池アレ
イが非発電状態になる場合など、制御回路が一旦非給電
状態になると、揮発メモリ上の停止状態に関する記憶が
失われ、再給電時には再び運転を再開していた。これに
より、前者の場合よりは頻度は低いが、やはり運転・エ
ラー検出・停止の動作を繰り返すことになり、システム
の一部にストレスが蓄積され異常が拡大する可能性があ
った。
【0008】本発明の目的は、太陽光発電システムの異
常を検出した場合には、確実に停止状態を維持し、異常
の拡大を抑制する保護機能を有する電力制御装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、太陽光発電
システムの電力制御装置において、前記電力制御装置を
制御する制御手段は少なくともエラー検出手段、異常判
定手段、不揮発記憶手段および起動/停止判定手段を有
し、前記エラー検出手段からのエラー検出信号が前記異
常判定手段に入力されると、所定条件にもとづき異常判
定を行い、異常と判断された場合には前記不揮発記憶手
段に異常情報を記録するとともに、前記起動/停止判定
手段では少なくとも前記不揮発記憶手段の異常情報に基
づき停止と判断することを特徴とする電力制御装置によ
り達成される。
【0010】
【作用】電力制御装置の制御手段は不揮発記憶手段を有
している。異常を検出すると不揮発記憶手段に少なくと
も異常が発生したことが分かるよう情報を記録する。不
揮発記憶手段は、制御手段の電源がなくなっても記憶内
容を保持できる。よって制御手段に再び給電されれば、
不揮発記憶手段の記憶内容を読み出すことにより、異常
があったか否か分かる。これにより、一旦異常を検出す
ると再び運転することなく停止状態を維持できる。
【0011】また、不揮発記憶手段に異常の種別が分か
る情報を記録することにより、制御手段への再給電後に
不揮発記憶手段から情報を読み出すことにより異常種別
が分かるので、異常種別を調べるために再運転する必要
がない。また、異常ほどのレベルでないエラーに関する
情報を不揮発記憶手段に記録して、制御手段への再給電
後にエラーに関する情報を読み出すことにより、以前の
エラー情報を用いてよりよい異常判定を行うことが可能
であり、再運転を抑制できる。
【0012】また、制御手段への電力供給を太陽電池ア
レイより行う構成においては、その電力供給の停止/開
始は少なくとも1日1回と頻度が高いので、不揮発記憶
手段の異常情報により停止状態を確実に維持する効果は
大きい。また、不揮発記憶手段に記録された異常情報を
所定の操作により消去するように構成することで、異常
内容を確認したり異常要因が解消されたことを確認して
から再復帰させることができる。これにより、異常箇所
の修理・交換などや処置が完了して再び運転することが
できる。
【0013】また、電力制御装置のエラーを検出した情
報にもとづき電力制御装置の異常を判断して、異常検出
時には確実に停止状態が維持される。また、太陽電池ア
レイのエラーを検出した情報にもとづき太陽電池アレイ
の異常を判断して、異常検出時には確実に停止状態が維
持される。また、異常検出時に警告手段を有するものに
おいては、使用者に積極的に異常の発生を報せてより早
く異常への対応をとることができる。また、この時、警
告手段から異常種別を含む情報も発せられていれば、よ
り正確な対応をとることが可能である。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。 (実施例1)本実施例は、太陽電池から制御電源供給す
る例であって、エラー検出信号に基づいて異常判定し異
常情報を不揮発メモリに書き込むとともに、エラー種別
をも記憶する例を示す。
【0015】図2は、本発明が適用される太陽光システ
ムの構成の一例を示すブロック図である。図2におい
て、1は太陽電池アレイ、2は電力制御装置としての系
統連系インバータ、3は負荷としての電力系統である。
【0016】太陽電池アレイ1は、複数の太陽電池モジ
ュールを直並列接続して構成される。太陽電池モジュー
ルの光電変換部分の材料としては、アモルファスシリコ
ン、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコン
あるいは化合物半導体などを用いたものがある。太陽電
池モジュールの形態としては、屋根材一体型やアルミフ
レーム付きタイプなどが種々の形態がある。本発明の実
施にあたっては特に太陽電池の種類や形態、あるいは設
置方法について制限はない。
【0017】系統連系インバータ2は、電力変換手段
4、遮断手段5、および制御手段6により構成される。
系統連系インバータ2は、太陽電池アレイ1からの直流
の電力を自己消弧型スイッチングデバイスを用いたフル
ブリッジ回路で構成される電力変換手段4にて交流に電
力変換して、遮断手段5を介して電力系統3に供給する
機能を有する。制御手段6はマイコンを内蔵しており、
各種の保護機能と電力変換制御機能を塔載している。本
発明の保護機能はこの制御手段6の保護機能の一部とし
て実現される。
【0018】図1は、図2の制御手段6内の本発明に係
る保護機能の構成を示したブロック図である。図1にお
いて、11はエラー検出手段、12は異常判定手段、1
3は不揮発記憶手段、14は起動/停止判定手段であ
る。
【0019】エラー検出手段11は、太陽電池アレイ1
と系統連系インバータ2の各部のエラー状態を検出する
ものである。エラーが検出された場合にはエラー検出信
号を出力する。エラー検出手段11は、各部の電圧や電
流などの状態を検出する部分と、検出された信号がエラ
ーか否かをハード的および/またはソフト的手段により
判断する部分により構成される。この判断部分は、例え
ば極めて瞬時の判断が必要な場合にハードにより構成す
ることがある。判断部分をソフトにより構成するとハー
ドの簡略化・省略化が可能である。エラー検出の種別の
例としては、系統連系インバータ2の交流出力中の直流
成分の検出、系統連系インバータ2の交流出力の過電流
の検出、太陽電池アレイ1の活電部と外部との絶縁抵抗
低下いわゆる地絡の検出など種々のものがある。その構
成とエラー検出種別については特に限定するものではな
い。
【0020】異常判定手段12は、エラー検出手段11
からのエラー検出信号を入力し、不揮発記憶手段13と
の間でデータの入出力を行い、異常か否かを判断する。
異常と判断した場合には異常信号を出力するとともに異
常情報を不揮発記憶手段13に書き込む。
【0021】不揮発記憶手段13は、制御手段6の電源
がない時でも記録された情報が保持される記憶手段であ
る。不揮発記憶手段13の具体的な構成としては、フラ
ッシュメモリや、SRAMとバックアップ電源(例えば
電池、コンデンサなど)を組み合わせたものなどがあ
る。前者の場合、マイコンにフラッシュメモリを内蔵し
ているものを用いることもできる。後者の場合には消費
電力とバックアップ容量より決まるバックアップ時間を
考慮して設計すべきである。また不揮発記憶手段13は
他に電気的、磁気的、光学的などの方式を用いた種々の
構成により実現できるが、給電時に情報の書き込み/読
み出しができ非給電時に記録された情報が保持できれ
ば、いかなる構成でもよい。
【0022】起動/停止判定手段14は異常判定手段1
2の判定異常信号および不揮発記憶手段13に記憶され
た記憶異常情報を入力して、異常がある場合には電力変
換手段4をゲートブロックするためのゲートブロック信
号と遮断手段5を遮断動作させるための動作指令信号を
出力する。ゲートブロック信号により電力変換手段4の
自己消弧型スイッチングデバイスをオフ状態にして変換
動作を停止するとともに、動作指令信号により遮断手段
5は開閉接点を開放状態にして電力系統3との間を機械
的に分離する。異常判定手段12および起動/停止判定
手段14の機能は制御手段6が内蔵するマイコンのソフ
トにより実施される。
【0023】なお、制御手段6への電力供給は、太陽電
池アレイ1の電力を入力とする図中にはない電源手段に
より行う構成とする。この構成により夜間などの太陽電
池アレイ1の非発電状態での無駄な電力消費を極力抑制
できる。他の構成としては、電力系統3から電源をとる
構成も可能である。
【0024】図3に本発明の異常保護動作に係る処理の
フローチャートを示す。制御手段6への電力供給が開始
されると、マイコンはプログラムの実行を開始し初期化
する(ステップS00)。その後、以下のように動作す
る。
【0025】まず初めに通常運転時の動作について説明
する。最初にステップS01において、不揮発記憶手段
13より記憶異常情報のひとつである異常フラグを読み
込む。異常フラグのオン/オフは不揮発記憶手段13上
の記憶異常情報の有無を示す。この異常フラグがオフで
あれば、不揮発記憶手段13に記憶異常情報がないと判
断して、次のステップS02に進む。ステップS02で
は、エラー検出の有無を確認する。エラー検出がない場
合には正常と判断してステップS03に進む。
【0026】ステップS03では、系統連系インバータ
の起動判定を行う。起動判定方法としては、太陽電池ア
レイ1の電圧が設定電圧よりも高い状態が所定時間継続
したときに起動する方法など、公知の方法を用いること
が可能である。また、電力系統3の状態(電圧、周波
数)も確認する。既に系統連系インバータが運転状態に
ある場合には本ステップでの処理はパスする。
【0027】ステップS04では、系統連系インバータ
の運転時の通常停止のための判定を行う。停止判定方法
としては、太陽電池アレイ1の電圧が設定値以下で停止
する方法や太陽電池アレイ1の電流が設定値以下の状態
が所定時間継続したときに停止する方法など、公知の方
法を用いることが可能である。当然ながら系統連系イン
バータが停止状態にある場合には本ステップでの処理は
パスする。正常時には上記ステップS01〜ステップS
04の動作を繰り返す。
【0028】次にエラー発生時の動作について説明す
る。ステップS01での動作は同じなので説明は省略
し、動作の異なるステップS02から説明する。ステッ
プS02でエラー検出が有ることを確認すると、エラー
処理としてステップS05に進む。
【0029】ステップS05では、検出されたエラーの
種別に応じた運転停止動作を行う。運転停止動作として
はエラーの種別により、ゲートブロックのみ行う場合
と、さらに遮断動作を行う場合がある。停止動作後、ス
テップS06に進む。
【0030】ステップS06では、処理開始からエラー
検出まで間のエラー検出があったか否かを示すエラーフ
ラグを調べる。エラーフラグはエラー種別毎に必要に応
じて用意しておく。異常停止の不要なエラー種別にはエ
ラーフラグは用意しない。なお、このエラーフラグは通
常マイコンが使用する揮発メモリに格納する。
【0031】エラーフラグがオンすなわち処理開始から
異常停止を要するエラー検出が既にあった場合には、異
常と判断してステップS08に進む。エラーフラグがオ
フの場合には異常とは判断せずにステップS07に進
む。このように、その時のエラー検出だけでなく、それ
以前のエラー検出が既にあったかを確認することによ
り、エラーの誤検出などによる不要な異常停止を避ける
ことができ安定に動作できる。
【0032】ステップS07では、エラー検出があった
ことを残すために、エラー種別に応じたエラーフラグを
オンに設定する。エラーフラグ設定後、初めのステップ
S01に戻る。
【0033】前記のようにステップS06で異常検出す
るとステップS08に進み、ゲートブロック動作および
遮断動作を行う。これにより、異常を検出した場合に
は、系統連系インバータ2を停止するとともに電力系統
3から機械的に分離される。停止動作後はステップS0
9に進む。
【0034】ステップS09では、異常フラグをオン状
態にセットする。つまり不揮発記憶手段13に異常フラ
グをオン状態に書き込む。これにより、制御電源6への
給電が停止した場合でも異常が検出されたことを保持で
きる。本ステップでは、異常フラグをオンにする他に、
異常検出されたエラー種別、日時などの異常情報を不揮
発記憶手段13に記録してもよい。その場合、異常発生
後に異常情報を確認することにより異常への対応が容易
となるメリットがある。本ステップの処理後はステップ
S01に戻る。
【0035】一旦異常検出すると、ステップS01では
異常フラグがオンとなっているので判定結果は常にステ
ップS01に戻ることになる。つまり、異常を一度検出
するとステップS01でループして、次のステップS0
2に進むことはなく、起動判定を行うステップS03は
実行しない。よって、系統連系インバータ2は決して起
動することはなく、ゲートブロック状態かつ遮断状態と
なる停止状態を維持する。
【0036】次に、この状態から制御電源6が一旦非給
電状態になってから、再び給電状態となった場合につい
て説明する。給電開始直後に初期化を行うのは先に述べ
たとおりである(ステップS00)。その後、ステップ
S01の処理を実行する。異常フラグを不揮発記憶手段
13より読み出し、異常フラグのオン/オフ状態により
判定し分岐する。不揮発記憶手段13は制御電源6が非
給電状態になっても記憶内容が保持されるので、異常フ
ラグの内容は非給電になる前の異常フラグの内容と同じ
である。よって、異常フラグはオンとなっているのでス
テップS01に戻る。この場合でも系統連系インバータ
2は停止状態を維持する。また、エラー種別、日時など
の異常情報も不揮発記憶手段13に保持されるので、一
旦非給電状態になった後でも異常の種別などが分かり異
常への対応が容易となる。
【0037】制御電源6への給電を太陽電池側から行っ
ている本実施例においては、1日に1回以上という高い
頻度で給電停止状態が確実に発生するが、その場合でも
異常停止状態を確実に維持でき、システムの安定化向上
に寄与する。
【0038】このように、異常検出したことを示す異常
フラグを不揮発記憶手段13に記録することで、給電状
態での停止状態維持だけでなく、一旦非給電状態になっ
た後に再び給電状態になった場合でも停止状態を維持す
ることができる。異常検出時には確実に停止状態を維持
することができる。さらにエラー種別などを異常情報と
して不揮発記憶手段13に記憶することにより、一旦非
給電状態になった後でも異常検出後の対応が容易とな
る。
【0039】(実施例2)本発明の他の実施例について
説明する。本実施例では異常復帰操作ができるようにし
ている。図4は、図2の制御手段6内の本発明に係る他
の保護機能の構成を示したブロック図である。図1と異
なるのは異常復帰操作検出手段15を有することであ
る。異常復帰操作検出手段15は、異常停止状態からの
所定の復帰操作が行われたか否かを監視し、異常復帰操
作が検出されると不揮発記憶手段13の異常情報を消去
する。異常復帰操作として、系統連系インバータの内部
スイッチを操作する方法や、外部接続された表示モニタ
(通常は瞬時発電量や積算発電量などを表示する)のス
イッチを操作する方法などがある。また、誤操作による
異常復帰を防ぐため、異常復帰操作は、1つのスイッチ
を用いたり1アクションで行えるような操作を避けて、
複数のスイッチを複数回操作するなど意図的操作により
実行するように構成したほうがよい。
【0040】図5に本実施例の異常保護動作に係る処理
のフローチャートを示す。図3と異なるのはステップS
10とステップS11が追加されている点である。それ
以外は図3と同じ処理を行っている。以下、異なる点に
ついて説明する。
【0041】ステップS10は、ステップS00とステ
ップS01の間に追加されている。ステップS10で
は、異常復帰操作が行われたか否かを検出し、異常復帰
操作が実行されていない場合には、ステップS01に進
み、それ以降は既に説明した処理を行う。異常復帰操作
が実行された場合にはステップS11に進む。
【0042】ステップS11では異常フラグをオフ状態
にする。つまり、不揮発記憶手段13に異常フラグのオ
フ状態を書き込む。これにより、非給電時でも保持され
ていた異常フラグをオフ状態にリセットでき、異常停止
状態を解除できる。
【0043】異常フラグのみオフ状態にして、他の異常
情報を消去しないよう処理することにより、系統連系イ
ンバータ2で検出した異常に関する履歴を残すことがで
きる。
【0044】また、異常復帰操作時に、異常フラグをオ
フ状態にするだけでなく異常復帰操作が行われたことに
関する情報を不揮発記憶手段に記憶するように処理して
もよい。これにより異常復帰操作に関する履歴を残すこ
とができる。異常情報や異常復帰操作情報など異常に関
する履歴を残すことにより、異常への対応をより早くよ
り正確に行うことができる。
【0045】また、異常フラグをオフ状態にするだけで
なく他の異常情報を消去するように処理することも可能
である。このように処理することにより異常情報のため
の記憶容量を低く抑えることができる。
【0046】本ステップの処理後はステップS02に進
み、これ以降は先の実施例で説明した処理を実行する。
このように、所定の異常復帰操作のみにより不揮発記憶
手段13の異常フラグをオフにすることにより、異常検
出時は常に異常停止状態を維持できるとともに異常停止
状態を解除に関しては不用意なその解除を避けることが
できる。
【0047】(実施例3)本発明の更に他の実施例につ
いて説明する。本実施例ではエラー情報も不揮発記憶手
段に記憶するようにしている。
【0048】本実施例を説明するための図は実施例1ま
たは実施例2と同様である。すなわち、保護機能の構成
のブロック図は図1または図4と同じであり、異常保護
動作に係る処理のフローチャートは図3または図5と同
じである。異なるのはステップ中での処理内容にある。
以下相違点についてのみ説明する。
【0049】ステップS07において、エラー検出があ
ったことを残すためにエラーフラグの状態を実施例1お
よび2では通常マイコンが使用する揮発メモリに書き込
んでいたが、特定のエラー種別の場合には不揮発記憶手
段13にエラーフラグ状態を書き込むようにする。例え
ば、制御手段6自身では停止状態を解除できないエラー
に適用する。
【0050】この結果、ステップS06でのエラーフラ
グの状態を調査すると、不揮発記憶手段13に格納され
たエラーフラグにより、以前の給電時にエラー検出され
たことがわかる。これにより異常検出できステップS0
8に進み、異常検出停止などを実行できる。
【0051】なお、不揮発記憶手段13へ格納されるエ
ラーフラグをオフ状態に戻す方法として、ステップS0
4の通常の停止判定で動作停止した時にエラーフラグを
オフ状態にしたり、ステップS03で運転開始と判断し
てから所定時間エラー検出しない時にエラーフラグをオ
フ状態にしたりするなど、種々の方法をとることが可能
である。
【0052】また、ステップS07で特定のエラー種別
のエラー回数をカウントして不揮発記憶手段13に記録
し、ステップS06ではエラー回数が所定回数以上か否
かによって異常判定することも可能である。
【0053】このように、エラーフラグを不揮発記憶手
段13に格納して異常検出の判定に用いることにより、
エラー検出の情報を保持でき、制御手段6への給電が停
止してから再び給電された場合にでも安定かつ確実に異
常を検出することができる。
【0054】なお、図5のフローチャートにおいて、ス
テップS10で異常復帰操作を検出しステップS11で
異常フラグをオフにした後に、不揮発記憶手段に記憶さ
れたエラー情報を消去してから、ステップS01に進ん
でもよい。
【0055】また、図1または図4のブロック図には記
載されていないが、制御手段6に異常検出を報せるため
の警告手段(例えば表示手段や警報手段)などを設け
て、異常の発生を積極的に報せる手段を搭載してもよ
い。この警告手段を有する場合の処理は、図3または図
5のステップS01で異常検出有りと判断した場合に、
ステップS01に戻る前に警告手段を動作させる。これ
により異常への対応を早くとることができる。警告手段
の動作時に異常種別が分かる情報を出力できるように構
成すれば、異常への対処もより適切に迅速に実行でき、
より好ましい。
【0056】なお、以上述べてきた実施例は、それぞれ
本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定され
るものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々変形実施可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の異常保護機能を
有する電力制御装置では、以下の効果を有する。 (1)太陽光発電システムの異常を検出した場合には、
不揮発記憶手段に異常情報を記憶して利用することによ
り、再給電後も確実に停止状態を維持できる。 (2)異常種別を異常情報として記録して利用すること
により、再給電後も確実に異常種別が分かり、異常種別
を調べるために再運転する必要がない。 (3)エラー情報を不揮発記憶手段に記録して利用する
ことにより、再給電後より正確に異常判定を行うことが
可能であり、再運転を抑制できる。 (4)太陽電池アレイより制御手段へ電力供給する構成
においては、その電力供給の運転/停止の動作は少なく
とも1日1回以上と頻度は高く特に効果は大きい。 (5)異常情報を所定の操作により消去することで、異
常への対応を行ってから再運転させることができる。 (6)特に電力制御装置や太陽電池アレイの異常検出時
に確実に停止状態を維持できる。 (7)警告手段により異常検出を使用者に積極的に報せ
ることで、より早い異常への対応がとれる。
【0058】このように、本発明は大変有用であり、太
陽電池アレイから電力制御装置の制御手段へ電源供給す
る場合はその効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電力制御装置の保護機能に関する制
御手段のブロック図の一例である。
【図2】 本発明の電力制御装置の保護機能が適用され
る太陽光発電システムのブロック図の一例である。
【図3】 本発明の電力制御装置の保護機能に関するフ
ローチャートの一例である。
【図4】 本発明の電力制御装置の保護機能に関する制
御手段のブロック図の他の一例である。
【図5】 本発明の電力制御装置の保護機能に関するフ
ローチャートの他の一例である。
【符号の説明】
1:太陽電池アレイ、2:系統連系インバータ、3:電
力系統、4:電力変換手段、5:遮断手段、6:制御手
段、11:エラー検出手段、12:異常判定手段、1
3:不揮発記憶手段、14:起動/停止判定手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽光発電システムの電力制御装置であ
    って、システムのエラーを検出するエラー検出手段と、
    該エラー検出手段からのエラー検出信号に基づいて異常
    判定を行う異常判定手段と、異常判定手段により異常と
    判断された場合にその異常情報を記憶する不揮発記憶手
    段と、該異常判定手段または不揮発記憶手段からの異常
    情報に基づいて該電力制御装置の起動/停止を判定する
    起動/停止判定手段とを有する制御手段を具備すること
    を特徴とする電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常情報はエラー種別情報を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段が異常情報の他にエラ
    ー情報をも前記不揮発手段に書き込み、エラー検出信号
    とエラー情報により異常判定することを特徴とする請求
    項1記載の電力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段の電源を太陽電池から供給
    することを特徴とする請求項1記載の電力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記不揮発記憶手段の異常情報は所定の
    操作により消去されることを特徴とする請求項1記載の
    電力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エラー検出信号が電力制御装置に関
    するものを含むことを特徴とする請求項1記載の電力制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記エラー検出信号が太陽電池に関する
    ものを含むことを特徴とする請求項1記載の電力制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が異常情報により停止と判
    断した場合に異常を報せる警告手段を有することを特徴
    とする請求項1記載の電力制御装置。
JP10105362A 1998-04-02 1998-04-02 太陽光発電システムの電力制御装置 Pending JPH11289102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105362A JPH11289102A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 太陽光発電システムの電力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105362A JPH11289102A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 太陽光発電システムの電力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11289102A true JPH11289102A (ja) 1999-10-19

Family

ID=14405626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10105362A Pending JPH11289102A (ja) 1998-04-02 1998-04-02 太陽光発電システムの電力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11289102A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001298851A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Tempearl Ind Co Ltd 太陽光発電用保護装置
JP2007043513A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Tdk Corp 無線発信器
JP2009142049A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車載空気調和機用インバータシステム
JP2012075308A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 General Electric Co <Ge> 発電機運転の監視及び診断方法
JP2012151919A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Hitachi Koki Co Ltd インバータ装置及びそれを備えた電動工具
JP2012249392A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Panasonic Corp 電力供給システム
JP2014087129A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sharp Corp 電力供給システム
JP2014106852A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Kyocera Corp パワーコンディショナの制御方法およびパワーコンディショナ
JP2015018838A (ja) * 2013-07-08 2015-01-29 木谷電器株式会社 太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出装置、太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出システム、及び太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出方法
JP2015104232A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社ノーリツ パワーコンディショナ
JP2015177661A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
US9337763B2 (en) 2010-10-27 2016-05-10 Hitachi Koki Co., Ltd. Power tool system and power supply device
JP2016086603A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 株式会社ノーリツ パワーコンディショナ
JP2016187240A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 太平洋工業株式会社 ホットスポット検出装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001298851A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Tempearl Ind Co Ltd 太陽光発電用保護装置
JP2007043513A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Tdk Corp 無線発信器
JP2009142049A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車載空気調和機用インバータシステム
JP2012075308A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 General Electric Co <Ge> 発電機運転の監視及び診断方法
US9337763B2 (en) 2010-10-27 2016-05-10 Hitachi Koki Co., Ltd. Power tool system and power supply device
JP2012151919A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Hitachi Koki Co Ltd インバータ装置及びそれを備えた電動工具
JP2012249392A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Panasonic Corp 電力供給システム
JP2014087129A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sharp Corp 電力供給システム
JP2014106852A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Kyocera Corp パワーコンディショナの制御方法およびパワーコンディショナ
JP2015018838A (ja) * 2013-07-08 2015-01-29 木谷電器株式会社 太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出装置、太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出システム、及び太陽電池用逆流防止ダイオードの故障検出方法
JP2015104232A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社ノーリツ パワーコンディショナ
JP2015177661A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換装置
JP2016086603A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 株式会社ノーリツ パワーコンディショナ
JP2016187240A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 太平洋工業株式会社 ホットスポット検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11289102A (ja) 太陽光発電システムの電力制御装置
US6993680B2 (en) Backup power supply device for a storage device
JP4111890B2 (ja) 無停電電源装置
JP3224153B2 (ja) 改良型データ保護システム及びデータ保護方法
JP2002074999A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3460256B2 (ja) バッテリ断線検出装置
JP2005327210A (ja) 電子装置
WO2004010299A2 (en) Self-test system
JP2020050319A (ja) 電源監視装置、電源制御システム、および電源監視方法
US6760672B2 (en) Automatic detection of battery-backed data integrity in volatile memory
CN115862711A (zh) 掉电保护方法、掉电保护电路、芯片、电子设备及系统
CN100378676C (zh) 用于监视微控制器单元操作的方法和基础芯片
JPS626268Y2 (ja)
JP2009025926A (ja) データバックアップ方法、データバックアッププログラム、およびデータバックアップ装置
JP2980704B2 (ja) プログラマブルコントローラ
JPH1091538A (ja) バックアップ用バッテリーの寿命検出方法および装置
JP3087650B2 (ja) 自動復電方式
JPH11184569A (ja) 半導体メモリのデータバックアップ装置及びデータバックアップ方法
JP2010011678A (ja) 機器制御装置およびコジェネシステム
JP2003263372A (ja) 誤動作防止装置
CN113391690B (zh) Flash异常掉电保护电路、装置及方法
JP7178970B2 (ja) 保護継電器
JP7299517B2 (ja) 装置、方法、およびシステム
KR0136864Y1 (ko) 메모리 백업 장치
JPH0654451A (ja) バッテリーの充放電管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050608