JPH112890A - 一時障壁層を有する写真要素 - Google Patents

一時障壁層を有する写真要素

Info

Publication number
JPH112890A
JPH112890A JP9152713A JP15271397A JPH112890A JP H112890 A JPH112890 A JP H112890A JP 9152713 A JP9152713 A JP 9152713A JP 15271397 A JP15271397 A JP 15271397A JP H112890 A JPH112890 A JP H112890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
copolymer
group
methacrylate
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9152713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3810520B2 (ja
Inventor
Hidetoshi Watabe
英俊 渡部
Hiroki Sasaki
広樹 佐々木
Tetsuya Asakura
徹也 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP15271397A priority Critical patent/JP3810520B2/ja
Priority to US09/093,722 priority patent/US5972557A/en
Publication of JPH112890A publication Critical patent/JPH112890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3810520B2 publication Critical patent/JP3810520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor
    • G03C8/54Timing layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】処理温度特性に優れ、しかも経時貯蔵安定性に
優れ、かつ、アルカリ処理組成物展開層を間に挟んだシ
ート同士の耐接着性に優れた一時障壁層を有する写真要
素を提供すること。 【解決手段】下記のA群、B群及びC群より選ばれたそ
れぞれ少なくとも1種のモノマーを構成成分とする共重
合体の少なくとも2種を含む有機溶剤溶液の塗布によっ
て形成された一時障壁層を少なくとも一層有する写真要
素。 A群:多価アルコールのモノアクリル酸エステルもしく
はモノメタクリル酸エステル。 B群:カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマ
ー。 C群:A群、B群以外のエチレン性不飽和モノマーで、
しかもA群及びB群のモノマーと共重合可能なモノマ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真要素に関し、特
に写真層中に於けるアルカリ性処理組成物の拡散(浸
透)に対して一時的障壁を形成する層を有する写真要素
において、上記一時障壁層が少なくとも2種の共重合体
からなる混合物の有機溶剤溶液の塗設によって形成され
る事を特徴とする写真要素に関するものである。
【0002】更に詳細には、経時貯蔵安定性、及びアル
カリ処理組成物展開層を間に挟むシート同士(感光シー
ト、受像シート、或いはカバーシート)の処理組成物展
開前の耐接着性が改良された拡散転写法写真要素に関す
る。
【0003】
【従来の技術】写真要素中、処理組成物が浸透する層の
間に一時障壁層を設置することは通常の写真及び拡散転
写法写真において知られている。
【0004】特に拡散転写法写真においては、現像の停
止、及び画像の安定化等の目的のために中和層が用いら
れており、この中和層によって現像液の中和が必要な時
間より早すぎ、最高濃度が低下することを防止するた
め、一時障壁層を中和タイミングの機構(タイミング
層)として利用することが良く知られている。
【0005】ハロゲン化銀写真の現像反応は低温で遅
く、高温で速いことが一般的である。従って、拡散転写
法をインスタント写真として利用する場合、現像処理は
通常の写真のように管理された温度で行われるのではな
く様々な温度で行われるため、現像温度が変化しても良
好な画像を得るには、高温では現像反応が速いため現像
液の中和反応を速く行い、また低温では現像反応が遅い
ため現像液の中和反応を遅く行うように、現像液の中和
反応を温度に応じて補償する機能を写真要素中に持たせ
ることがきわめて大切である。
【0006】このような温度補償の機能を有するタイミ
ング層としては、例えば、米国特許第3,856,52
2号に提案されているようなブチルアクリレート−ジア
セトンアクリルアミド−スチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体を使用する方法、米国特許第4,061,4
96号に提案されているようなアクリロニトリル−塩化
ビニリデン−アクリル酸共重合体を使用する方法、特開
昭53−72622号に提案されているようなスチレン
−ブチルアクリレート−アクリル酸共重合体を使用する
方法等が開示されている。
【0007】しかしながら、これらの特許に例示された
タイミング層は現像液の中和反応の温度補償能には優れ
るものの、種々の欠点を有している。一つには、ラテッ
クスポリマー素材であるために塗布後の乾燥工程におい
て高温乾燥を必要とし、かつ、温度、湿度、時間等の乾
燥条件を厳密に規定しなければ良好な塗布膜が得られな
い。また、そのために塗布−乾燥設備が複雑になり、コ
ストも高くなりやすい。更には、塗布したタイミング層
に凝集物が生じやすく、膜の透明性が損なわれやすい。
その他、タイミング層の膜強度が脆弱になりやすい、タ
イミング層と下層との密着が低く剥離しやすい、等とい
った欠点も挙げられる。
【0008】上記欠点を補う目的で、ポリマー素材の有
機溶液塗布によりタイミング層を作成する方法が考えら
れている。例えば、特開昭56−97346号に提案さ
れているような塩化ビニリデン−メチルアクリレート−
イタコン酸共重合体ラテックスをいったん粉体化した後
に改めて有機溶剤に溶解してから塗布する方法、米国特
許第4,440,848号に提案されているようなビニ
ルエステル類の溶液重合による共重合体を使用する方
法、特開昭59−202463号に提案されているよう
なフタルイミド基のような反応性基を有するエチレン性
不飽和モノマーの溶液重合による共重合体を使用する方
法等が報告されている。
【0009】しかしながら、これらの特許に例示された
タイミング層では現像液の中和反応の温度補償は可能で
あるがいずれも補償できる温度の幅が実際にインスタン
ト写真で使用される温度範囲と較べ非常に狭いため、不
満足な画像しか得られないものであった。
【0010】更には、上述のタイミング層では、高温高
湿下における経時貯蔵安定性が低く、経時によって中和
タイミング時間が長くなり、最大濃度、及び最小濃度が
上昇するという欠陥が起こりやすい。この欠陥は、特
に、タイミング層に用いるポリマー素材のTgとの相関
が強く、Tgが高い素材程問題であった。
【0011】また、タイミング層はアルカリ処理組成物
が展開する層に隣接して設けられる場合が多いが、処理
組成物が展開される以前に展開層を挟んだ反対側の層と
接着してしまい処理組成物展開時の均一な展開を妨げる
という接着故障を起こしてしまうことが多い。この故障
も、特に、タイミング層に用いるポリマー素材のTgと
の相関が強いが、この場合はTgが低い素材程故障を起
こしやすい事が問題であった。
【0012】従って、経時貯蔵安定性と接着故障に対す
るポリマーのTgは相反する要因となり、両者を単独の
ポリマーのTg調節で両立させることは困難であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は処理温
度特性に優れ、しかも経時貯蔵安定性に優れ、かつ、ア
ルカリ処理組成物展開層を間に挟んだシート同士の耐接
着性に優れた写真要素を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)下記のA群、B群及びC群より選ばれたそれぞれ
少なくとも1種のモノマーを構成成分とする共重合体の
少なくとも2種を含む有機溶剤溶液の塗布によって形成
された一時障壁層を少なくとも一層有する写真要素。 A群:多価アルコールのモノアクリル酸エステルもしく
はモノメタクリル酸エステル。 B群:カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマ
ー。 C群:A群、B群以外のエチレン性不飽和モノマーで、
しかもA群及びB群のモノマーと共重合可能なモノマ
ー。
【0015】(2)共重合体が、ガラス転移温度(T
g)が65℃以上150℃以下のI群に属する共重合体
とTgが0℃以上65℃未満のII群に属する共重合体の
それぞれ少なくとも1種であることを特徴とする(1)
記載の写真要素。
【0016】(3)共重合体の混合後のTgが40℃以
上75℃以下の範囲に入るように混合比を調整された混
合物を塗設してなる(1)、(2)記載の写真要素。
【0017】(4)(1)〜(3)記載の共重合体の一
時障壁層を少なくとも一層有する拡散転写法写真要素。
【0018】
【発明の実施の形態】A群のモノマーは、アルカリ浸透
性、水浸透性及び温度補償能の向上を期待して導入した
ものである。アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸
エステルの側鎖に残った水酸基が前記の機能発現に関わ
るものと思われる。特に、温度補償能に関しては、水酸
基同士あるいは水酸基とB群のモノマーの側鎖に含まれ
るカルボキシル基との間の分子間相互作用が大きく効い
てくるものと推定される。B群のモノマーは、主として
アルカリ浸透性、水浸透性をもたせるために導入したも
のである。C群のモノマーは、共重合体の性質(例えば
溶解性、疎水性、親水性、イオン性など)をコントロー
ルする目的で選択されるものであるが、特に本発明にお
いては、前述したように経時貯蔵安定性、アルカリ処理
組成物展開層を間に挟んだシート同士の耐接着性の向上
のためにはTgのコントロールが重要であるため、これ
を主目的として選択される。
【0019】A群のモノマーの具体例を以下に挙げる
が、本発明がこれらに限定されるものではない。例え
ば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、5−ヒ
ドロキシペンチルアクリレート、2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジエチレングリコ
ールモノアクリレート、トリメチロールプロパンモノア
クリレート、ペンタエリスリトールモノアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、5
−ヒドロキシペンチルメタクリレート、2,2−ジメチ
ル−3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジエチレ
ングリコールモノメタクリレート、トリメチロールプロ
パンモノメタクリレート、ペンタエリスリトールモノメ
タクリレート等が挙げられる。これらのモノマーは単独
で用いても良いし、2種以上を同時に用いても良い。
【0020】B群のモノマーの具体例を以下に挙げる
が、本発明がこれらに限定されるものではない。例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、ビニル安息香酸、
【0021】
【化1】
【0022】等が挙げられる。これらのモノマーは単独
で用いても良いし、2種以上を同時に用いても良い。
【0023】C群のモノマーの具体例を以下に挙げる
が、本発明がこれらに限定されるものではない。例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、
スチレン、クロロメチルスチレン、ヒドロキシメチルス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、4−ビ
ニルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルアセト
アミド、N−ビニルピロリドン、1−ビニル−2−メチ
ルイミダゾール、脂肪族酸のモノエチレン性不飽和エス
テル(例えば酢酸ビニル、酢酸アリル)、エチレン性不
飽和のモノカルボン酸もしくはジカルボン酸のエステル
(例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n
−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n
−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレ
ート、クロロエチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレ
ート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート、クロロエチルメタクリレート、
メトキシエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチルメタクリレート、イタコン酸ジメチル、マレイ
ン酸モノベンジルエステル)、エチレン性不飽和のモノ
カルボン酸もしくはジカルボン酸のアミド(例えばアク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メ
チロールアクリルアミド、N−(N,N−ジメチルアミ
ノプロピル)アクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン、メタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルア
ミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−(N,N
−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、メタク
リロイルモルホリン)等が挙げられる。また、架橋され
た重合体を得るためのエチレン性不飽和基を2個以上持
つモノマーとしてジビニルベンゼン、メチレンビスアク
リルアミド、エチレングリコールジアクリレート、トリ
メチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、メチレンビスメタクリルアミ
ド、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチレ
ングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート等も挙げられる。これらのモノマー
は単独で用いても良いし、2種以上を同時に用いても良
い。
【0024】これらのモノマーの中でも、モノマーの親
水性、疎水性や重合反応性、並びにそれらによってつく
られるポリマー素材の製膜性等の点から、A群のモノマ
ーとしては2−ヒドロキシアクリレート、2−ヒドロキ
シメタクリレートが好ましく、B群のモノマーとしては
アクリル酸、メタクリル酸が好ましく、C群のモノマー
としてはアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
スチレン類が好ましい。
【0025】A群モノマー成分は、1〜50モル%が好
ましく、特に10〜40モル%が好適である。B群モノ
マー成分は、1〜40モル%が好ましく、特に1〜20
モル%が好適である。C群モノマー成分は、1〜90モ
ル%が好ましく、特に50〜80モル%が好適である。
各モノマー成分の比率は必要とされる性質に応じて任意
に選択される。
【0026】本発明の目的でもある経時貯蔵安定性(ポ
リマー素材として高Tgであることが必要。(Tg>約
65℃))及びシート間の耐接着性(ポリマー素材とし
て低Tgであることが必要。(Tg<約65℃))を両
立させるためには、相反する条件を同時に満たさなけれ
ばならない。そのためには、1種類のポリマー素材のみ
では不可能であり、本発明で記述しているように2種類
以上のポリマー素材を混合して用いることが必要とな
る。特に、経時貯蔵安定性を達成させるためのTgが6
5℃以上の高Tg共重合体と耐接着性を達成させるため
のTgが65℃未満の低Tg共重合体とを混合して用い
ることが重要となる。高Tg共重合体としては、Tgが
65℃以上のものであれば構わないが、取り扱い性や塗
布膜形成時の物理性等から、好ましくは65℃以上15
0℃以下、更に好ましくは65℃以上100℃以下のも
のが望ましい。低Tg共重合体としては、Tgが65℃
未満のものであれば構わないが、取り扱い性や製膜性等
から、好ましくは0℃以上65℃未満、更に好ましくは
20℃以上65℃未満のものが望ましい。
【0027】ただし、2種類以上のポリマーを混合して
用いる場合、混合物の相溶性が充分に良くないと、塗布
液の安定性が低下し、塗布膜の透明度を低下させる等の
悪影響が懸念される。本発明においては、混合させるポ
リマーにA群モノマー成分及びB群モノマー成分を必ず
共重合させる事により広い範囲(モノマー種、混合比
等)で良好な相溶性を持たせることを達成した。
【0028】ポリマーの混合比は、1:99〜99:1
(重量比)の間で、溶液同士を混合させた場合に相分離
を起こすことなく容易に相溶するような混合比であれば
構わないが、好ましくは各ポリマー素材の特徴が現れる
程度(10:90〜90:10(重量比))の混合比が
望ましい。更には、経時貯蔵安定性と耐接着性とをとも
に高いレベルで達成させられるよう、混合後のTgが4
0℃以上75℃以下の範囲に入るような混合比がより望
ましい。
【0029】本発明で用いる重合体は、重量平均分子量
が3,000〜1,000,000の範囲のものを用い
ることができ、好ましくは5,000〜500,00
0、更に好ましくは10,000〜300,000のも
のを用いることができる。
【0030】以下、I群及びII群に属する共重合体のう
ち、特に有用な共重合体の代表的なものを挙げるが、本
発明がこれらに限定されるものではない。
【0031】 I群に属する共重合体(カッコ内はモル百分率) I− 1 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/メチルメタクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 I− 2 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/エチルメタクリ レート共重合体(30/5/65)、分子量:2万5千 I− 3 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/エチルメタクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 I− 4 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/エチルメタクリ レート共重合体(10/15/75)、分子量:2万5千 I− 5 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/エチルメタクリ レート共重合体(1/20/79)、分子量:2万5千 I− 6 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/プロピルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 I− 7 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/イソプロピルメ タクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 I− 8 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/t−ブチルメタ クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 I− 9 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/シクロヘキシル メタクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 I−10 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/ベンジルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万5千 I−11 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/メチルメタクリ レート/スチレン共重合体(20/10/60/10)、分子量:3 万5千 I−12 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/メチルメタクリ レート/スチレン共重合体(20/10/50/20)、分子量:3 万5千
【0032】 I−13 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/メチルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 I−14 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/エチルメタク リレート共重合体(30/5/65)、分子量:2万5千 I−15 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/エチルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 I−16 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/プロピルメタ クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 I−17 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/t−ブチルメ タクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千 I−18 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/シクロヘキシ ルメタクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:5万5千 I−19 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/t−ブチルア クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 I−20 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/メチルメタク リレート/スチレン共重合体(20/10/60/10)、分子量: 4万
【0033】 I−21 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/メチルメタクリレ ート共重合体(20/10/70)、分子量:2万 I−22 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/t−ブチルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 I−23 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/シクロヘキシルメ タクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万5千 I−24 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/メチルメタクリレ ート/スチレン共重合体(20/10/60/10)、分子量:2万
【0034】 I−25 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/メチルメタクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万 I−26 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/t−ブチルメタ クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 I−27 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/シクロヘキシル メタクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万5千 I−28 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/メチルメタクリ レート/スチレン共重合体(20/10/60/10)、分子量:2 万5千
【0035】 II群に属する共重合体(カッコ内はモル百分率) II− 1 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(30/ 5/65)、分子量:2万5千 II− 2 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II− 3 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(10/15/75)、分子量:2万5千 II− 4 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(1/20/79)、分子量:2万5千 II− 5 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/2−エチルヘキ シルメタクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 II− 6 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/メチルアクリレ ート共重合体(20/10/70)、分子量:2万 II− 7 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/エチルアクリレ ート共重合体(20/10/70)、分子量:2万 II− 8 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/プロピルアクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II− 9 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルアク リレート共重合体(30/5/65)、分子量:2万5千 II−10 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/n−ブチルアク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−11 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/2−エチルヘキ シルアクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 II−12 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/シクロヘキシル アクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 II−13 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/ベンジルアクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:4万
【0036】 II−14 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/n−ブチルメ タクリレート共重合体(30/5/65)、分子量:3万 II−15 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/n−ブチルメ タクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 II−16 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/n−ブチルア クリレート共重合体(30/ 5/65)、分子量:2万5千 II−17 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/n−ブチルア クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 II−19 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/シクロヘキシ ルアクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千 II−20 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸/ベンジルアク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千
【0037】 II−21 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/エチルメタクリレ ート共重合体(30/5/65)、分子量:2万5千 II−22 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/プロピルメタクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−23 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタク リレート共重合体(30/5/65)、分子量:2万5千 II−24 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/n−ブチルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−25 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/t−ブチルアクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−26 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/シクロヘキシルア クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万 II−27 2−ヒドロキシエチルアクリレート/アクリル酸/ベンジルアクリレ ート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千
【0038】 II−28 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/プロピルメタク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−29 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(30/5/65)、分子量:3万 II−30 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/n−ブチルメタ クリレート共重合体(20/10/70)、分子量:3万 II−31 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/t−ブチルアク リレート共重合体(20/10/70)、分子量:2万5千 II−32 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/シクロヘキシル アクリレート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千 II−33 2−ヒドロキシエチルアクリレート/メタクリル酸/ベンジルアクリ レート共重合体(20/10/70)、分子量:4万5千
【0039】本発明の重合体は、一般に良く知られてい
る重合法で得る事ができ、好ましくは溶液重合法あるい
は懸濁重合法(例えば大津隆行、木下雅悦共著「高分子
合成の実験法」(化学同人、昭和47年刊)124〜1
54頁等に詳しい)等によって重合すればよい。
【0040】例えば、特に好ましい重合法である溶液重
合を行う場合の溶媒としては、前記A群、B群及びC群
の各モノマーが溶解する溶媒(例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、エチレングリコール、アセト
ン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、ジオキサ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル等の有機溶媒の単独、あるいはこれらの
混合溶媒、あるいは水との混合溶媒)であれば良い。
【0041】上記の溶液重合は、通常のラジカル開始剤
(例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルのよ
うなアゾ系開始剤、過酸化ベンゾイルのような過酸化物
開始剤)を用いて、一般には30〜100℃、好ましく
は40〜90℃の温度で行われる。
【042】以下に溶液重合法での重合例を示す。 合成例1.ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート
−コ−アクリル酸−コ−エチルメタクリレート)(20
/10/70(モル%))〔例示共重合体I−3〕の合
成 反応容器にメチルエチルケトン210ml、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート6.9g、アクリル酸1.9
g、エチルメタクリレート21.2gを入れ、窒素ガス
で脱気後、75℃にまで昇温した。次いで、ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチレート3.0gをメチルエ
チルケトン20mlに溶かしたものを加え、重合を開始
した。2−ヒドロキシエチルメタクリレート62.1
g、アクリル酸17.2g、エチルメタクリレート19
0.7gを混合したモノマー液及びジメチル−2,2’
−アゾビスイソブチレート3.0gをメチルエチルケト
ン50mlに溶かした開始剤溶液それぞれを6時間かけ
て反応容器へ滴下添加した。滴下終了後、更にジメチル
−2,2’−アゾビスイソブチレート3.0gをメチル
エチルケトン20mlに溶かしたものを加えてそのまま
4時間加熱攪拌を続けたところ、反応溶液は無色透明の
粘性溶液となった。反応溶液を室温にまで冷却した後、
メチルエチルケトン245mlを加えて粘度を低下さ
せ、取り出しを行った。収量706g、固形分濃度4
2.9%(ポリマー収率98.0%) その他の例示共重合体についても、同様の方法で重合を
行える。
【0043】本発明の共重合体は、溶液重合法により得
られた共重合体溶液をそのまま、あるいはこれらと混合
可能な適当な溶媒(例えば、前記したようなメタノー
ル、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、
アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、ジオ
キサン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロ
フラン、酢酸エチル等の有機溶媒の単独、あるいはこれ
らの混合溶媒、あるいは水との混合溶媒等が挙げられ
る。ただし、水との混合溶媒の場合、共重合体の不溶化
や他の溶媒との不混合化を起こさない程度に水の混合率
を抑えることに留意しなくてはならない。)を混合させ
て、あるいは懸濁重合法により得られた共重合体を前記
の適当な溶媒に溶解させて支持体上に塗布する事により
写真要素中に該重合体からなる一時障壁層として組み込
むことができる。この一時障壁層は本発明で用いる重合
体以外のものを含んでいても良い。
【0044】本発明の共重合体を有機溶剤溶液として塗
布する場合、その溶液の濃度、粘度に関しては、故障無
く塗布可能でかつ乾燥後に良好な塗布面状を得ることの
できる領域であれば特に制限は無いが、好ましくは濃度
としては1〜40%、粘度としては0.1〜1000c
pであり、更に好ましくは濃度としては2〜20%、粘
度としては1〜100cpである。
【0045】本発明の写真要素は、感光材料、受像材料
又は拡散転写法用カバーシートでありうる。感光材料の
形態としては、感光要素と受像要素と処理要素とが組合
わさった拡散転写法用フィルム・ユニットであってもよ
い。いずれにせよ、前記感光材料(以下感材ということ
がある)は、必須成分として、支持体上に塗設されたハ
ロゲン化銀写真乳剤層を少くとも一層有するものであ
り、通常更に中間層等を含む。本発明の重合体は、処理
組成物の拡散(浸透)に対して、一時障壁を形成するた
めの層、例えばカバーシート中の中和タイミング層や、
感材中の中間層や受像材料(或いは受像要素)中の中和
タイミング層等に含有されるが、カバーシートのタイミ
ング層や感材中の適当な層(例えば中間層)に含有させ
るのが好ましい。添加量としては0.5〜10g/m2
(感光材料)、好ましい添加量としては1〜10g/m
2 、さらに好ましい添加量としては1〜8g/m2 であ
る。
【0046】減色法による天然色の再現には、ある波長
範囲に選択的分光感度をもつハロゲン化銀乳剤とその波
長範囲に選択的な分光吸収をもつ色素像形成化合物(以
下「色材」という)(又はそのような色素を形成する基
を含む色材)との組合せの少くとも二つからなる感光材
料が使用される。
【0047】特に青感性ハロゲン化銀乳剤と黄色色材と
の組合せ、緑感性ハロゲン化銀乳剤とマゼンタ色材との
組合せ並びに赤感性乳剤とシアン色材との組合せからな
る感光要素は有用である。これら乳剤と色材との組合せ
単位は感光材料中で面対面の関係で層状に重ねて塗布さ
れてもよいし、或いは各粒子状(色材とハロゲン化銀粒
子が同一粒子中に存在する)に形成されて混合して一層
として塗布されてもよい。
【0048】以下、転写画像を形成するための拡散性色
素を放出する色材を例に説明する。
【0049】以下に、本発明に含まれる各構成要素につ
いて順次説明する。 1.感光シートあるいは受像シートを構成する成分、層 A)支持体 本発明に用いられる感光シートの支持体は写真感光材料
に通常用いられる平滑な透明または、不透明の支持体が
用いられる。
【0050】透明支持体としては、例えば、酢酸セルロ
ース、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネートなどが用いられ、下塗り層を設けるのが
好ましい。支持体は通常ライトパイピングを防止する為
微量の染料または酸化チタンの如き顔料を含有している
のが好ましい。
【0051】支持体の厚さは50〜350μm、好まし
くは70〜210μm、更に好ましくは80〜150μ
m、である。
【0052】不透明支持体としては、バライタ層、α−
オレフィンポリマー(例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、エチレン・ブテン共重合体)など
を塗布またはラミネートした紙、あるいは上記透明フィ
ルムに白色顔料を含ませたものであっても良い。
【0053】必要に応じて支持体のバック側にはカール
バランスをとる層または特開昭56−78833号に記
載の酸素遮断性の層をつけることができる。 B)受像層 本発明に用いられる染料受像層は親水性コロイド中に媒
染剤を含むものである。これは単一の層であっても、ま
た媒染力の異なる媒染剤が重ねて塗設された多層構成の
ものでもよい。これについては特開昭61−25255
1号に記載されている。媒染剤としては、ポリマー媒染
剤が好ましい。
【0054】ポリマー媒染剤とは二級および三級アミノ
基を含むポリマー、含窒素複素環部分をもつポリマー、
および四級カチオンを含むポリマーなどで分子量が5,
000以上500,000以下のもの、特に好ましくは
10,000以上300,000以下のものである。
【0055】媒染剤の塗設量は、一般的には0.5〜1
0g/m2 好ましくは1.0〜5.0g/m2 特に好ま
しくは2〜4g/m2 である。
【0056】受像層に使用する親水性コロイドとして
は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルピロリドンなどが使用されるがゼラチ
ンが好ましい。
【0057】受像層中には、特開昭62−30620号
や同62−30621号、特開昭62−215272号
記載の退色防止剤を組み込むことができる。 C)白色反射層 色画像の白背景を成す白色反射層は通常白色顔料と親水
性バインダーを含む。
【0058】白色反射層用の白色含量としては、硫酸バ
リウム、酸化亜鉛、ステアリン酸バリウム、銀フレー
ク、ケイ酸塩類、アルミナ、酸化ジルコニウム、ジルコ
ニウム硫酸ソーダ、カオリン、雲母、二酸化チタンなど
が使用される。更に、スチレンなどによりなる非造膜性
のポリマー粒子なども使用される。又これらは、単独で
使用しても良いし、望まれる反射率を得られる範囲で混
合して用いることもできる。
【0059】特に有用な白色顔料は、二酸化チタンであ
る。
【0060】白色反射層の白色度は、顔料の種類、顔料
とバインダーの混合比率および顔料の塗布量によって変
るが、光反射率が70%以上であることが望ましい。一
般に、顔料の塗布量が増えるほど、白色度が向上する
が、この層を通って画像形成色素が拡散するとき、顔料
が色素の拡散に対して抵抗となるので、適度の塗布量を
もつことが望ましい。
【0061】二酸化チタンを5〜40g/m2 、好まし
くは10〜25g/m2 塗布し、光反射率が540nm
の波長の光で78〜85%を有する白色反射層が好まし
い。
【0062】二酸化チタンは、市販の種々の銘柄より選
んで用いることができる。
【0063】この中でも特にルチル型の二酸化チタンを
用いるのが好ましい。
【0064】市販品の多くは、アルミナ、シリカや酸化
亜鉛などで表面処理が行なわれており、高い反射率を得
るには、表面処理量が5%以上のものが望ましい。市販
されている二酸化チタンとしては、例えば、デュポン社
の Ti-pure R931 の他、リサーチ・ディスクロージャー
誌15162号に記載のものがある。
【0065】白色反射層のバインダーとしては、アルカ
リ浸透性の高分子マトリックス、例えばゼラチン、ポリ
ビニルアルコールやヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシルメチルセルロースのようなセルロース誘導体が
使用できる。
【0066】白色反射層の特に望ましいバインダーはゼ
ラチンである。白色顔料とゼラチンの比は、1/1〜2
0/1(重量比)、望ましくは5/1〜10/1(重量
比)である。
【0067】白色反射層中には、特公昭62−3062
0号や同62−30621号のような褪色防止剤を組み
込むことが好ましい。 D)遮光層 白色反射層と感光性層の間には遮光剤および親水性バイ
ンダーを含む遮光層を設ける。
【0068】遮光剤としては、遮光機能を有する材料の
いずれも用いられるが、カーボンブラックが好ましく用
いられる。また米国特許第4,615,966号等に記
載の分解性の染料を用いてもよい。
【0069】遮光剤を塗設するバインダーとしてはカー
ボンブラックを分散しうるものならいずれでもよく、好
ましくはゼラチンである。
【0070】カーボンブラック原料としては、例えば D
onnel Voet "Carbon Black" MarcelDekker, Inc. (1
976)に記載されているようなチャンネル法、サーマ
ル法及びファーネス法など任意の製法のものが使用でき
る。カーボンブラックの粒子サイズは特に限定されない
が90〜1800オングストローム(A)のものが好ま
しい。遮光剤としての黒色顔料の添加量は遮光すべき感
光シートの感度に応じて量を調節すればよいが、光学濃
度で5〜10程度が望ましい。 E)感光層 本発明においては、前記遮光層の上方に色素像形成物質
と組合わされたハロゲン化銀乳剤層から成る感光層を設
ける。以下でその構成要素について述べる。 (1)色素像形成物質 本発明に用いられる色素像形成物質は、銀現象に関連し
て拡散性色素(色素プレカーサーでもよい)を放出する
非拡散性化合物であるか、あるいはそれ自体の拡散性が
変化するものであり、「写真プロセスの理論」(The The
ory of the Photographic Process)第4版に記載されて
いる。これらの化合物は、いずれも下記一般式(I)で表
すことが出来る。
【0071】一般式(I) (DYE−Y)n −Z {DYEは色素基、一時的に短波化された色素基または
色素前駆体基を表し、Yは単なる結合又は連結基を表
し、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は逆
対応して(DYE−Y)n −Zで表される化合物の拡散
性に差を生じさせるか、又は、DYEを放出し、放出さ
れたDYEと(DYE−Y)n −Zとの間に拡散性にお
いて差を生じさせるような性質を有する基を表し、nは
1または2を表し、nが2の時、2つのDYE−Yは同
一でも異なっていてもよい。}このZの機能により、銀
現像部で拡散性となるネガ型化合物と未現像部で拡散性
となるポジ型化合物とに大別される。
【0072】ネガ型のZの具体例としては、現像の結
果、酸化し、開裂して拡散性色素を放出するものがあげ
られる。
【0073】Zの具体例は米国特許3,928,312
号、同3,993,638号、同4,076,529
号、同4,152,153号、同4,055,428
号、同4,053,312号、同4,198,235
号、同4,179,291号、同4,149,892
号、同3,844,785号、同3,443,943
号、同3,751,406号、同3,443,939
号、同3,443,940号、同3,628,952
号、同3,980,479号、同4,183,753
号、同4,142,891号、同4,278,750
号、同4,139,379号、同4,218,368
号、同3,421,964号、同4,199,355
号、同4,199,354号、同4,135,929
号、同4,336,322号、同4,139,389
号、特開昭53−50736号、同51−104343
号、同54−130122号、同53−110827
号、同56−12642号、同56−16131号、同
57−4043号、同57−650号、同57−207
35号、同53−69033号、同54−130927
号、同56−164342号、同57−119345等
に記載されている。
【0074】ネガ型の色素放出レドックス化合物のZの
うち、特に好ましい基としてはN−置換スルファモイル
基(N−置換基としては芳香族炭化水素環やヘテロ環か
ら誘導される基)を挙げる事ができる。このZの代表的
な基を以下に例示するが、これらのみに限定されるもの
ではない。
【0075】
【化2】
【0076】ポジ型の化合物については、アンゲバンテ
・ヘミ・インターナショナル・エデション・イングリッ
シュ(Angev. Chem. Inst. Ed. Engl.)、22、191
(1982)に記載されている。
【0077】具体例としては、当初アルカリ条件下では
拡散性であるが、現像により酸化されて非拡散性となる
化合物(色素現像薬)があげられる。この型の化合物に
有効なZとしては米国特許2,983,606号にあげ
られたものが代表的である。
【0078】また、別の型としては、アルカリ条件下で
自己閉環するなどして拡散性色素を放出するが、現像に
伴い酸化されると実質的に色素の放出がおこらなくなる
ようなものである。このような機能を持つZの具体的に
ついては、米国特許3,980,479号、特開昭53
−69033号、同54−130927号、米国特許
3,421,964号、同4,199,355号などに
記載されている。
【0079】また別な型としては、それ自体は色素を放
出しないが、還元されると色素を放出するものがある。
この型の化合物は電子供与体とともに組合わせて用い、
銀現像によって画像様に酸化した残りの電子供与体との
反応によって像様に拡散性色素を放出させることが出来
る。このような機能を持つ原子団については、例えば米
国特許4,183,753号、同4,142,891
号、同4,278,750号、同4,139,379
号、同4,218,368号、特開昭53−11082
7号、米国特許4,278,750号、同4,356,
249号、同4,358,525号、特開昭53−11
0827号、同54−130927号、同56−164
342号、公開技報87−6199号、欧州特許公開2
20,746A2号等に記載されている。
【0080】以下にその具体例を例示するが、これらの
みに限定されるものではない。
【0081】
【化3】
【0082】このタイプの化合物が使用される場合には
耐拡散性電子供与化合物(ED化合物として周知)また
はそのプレカーサー(前駆体)と組合わせて用いるのが
好ましい。ED化合物の例としては例えば米国特許4,
263,393号、同4,278,750号、特開昭5
6−138736号等に記載されている。
【0083】また別の型の色素像形成物質の具体例とし
ては、下記のものも使用できる。
【0084】
【化4】
【0085】この詳細は米国特許3,719,489号
や同4,098,783号に記載されている。
【0086】一方、前記の一般式のDYEで表わされる
色素の具体例は下記の文献に記載されている。
【0087】イエロー色素の例:米国特許3,597,
200号、同3,309,199号、同4,013,6
33号、同4,245,028号、同4,156,60
9号、同4,139,383号、同4,195,992
号、同4,148,641号、同4,148,643
号、同4,336,322号:特開昭51−11493
0号、同56−71072号:Research Disclosure 1
7630(1978)号、同16475(1977)号
に記載されているもの。
【0088】マゼンタ色素の例:米国特許3,453,
107号、同3,544,545号、同3,932,3
80号、同3,931,144号、同3,932,30
8号、同3,954,476号、同4,233,237
号、同4,255,509号、同4,250,246
号、同4,142,891号、同4,207,104
号、同4,287,292号:特開昭52−10672
7号、同53−23628号、同55−36804号、
同56−73057号、同56−71060号、同55
−134号に記載されているもの。
【0089】シアン色素の例:米国特許3,482,9
72号、同3,929,760号、同4,013,63
5号、同4,268,625号、同4,171,220
号、同4,242,435号、同4,142,891
号、同4,195,994号、同4,147,544
号、同4,148,642号;英国特許1,551,1
38号;特開昭54−99431号、同52−8827
号、同53−47823号、同53−143323号、
同54−99431号、同56−71061号;ヨーロ
ッパ特許(EP)53,037号、同53,040号;
Research Disclosure 17,630(1978)号、及
び同16,475(1977)号に記載されているも
の。
【0090】これらの化合物は、特開昭62−2152
72号144〜146頁記載の方法で分散することがで
きる。またこれらの分散物には、特開昭62−2152
72号137〜144頁記載の化合物を含ませてもよ
い。 (2)ハロゲン化銀乳剤 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、主にハロゲン
化銀粒子表面に潜像を形成するネガ型乳剤でもよいし、
ハロゲン化銀粒子内部に潜像を形成する内部潜像型直接
ポジ乳剤でもよい。
【0091】内部潜像型直接ポジ乳剤には、例えば、ハ
ロゲン化銀の溶解度差を利用してつくる、いわゆる「コ
ンバージョン型」乳剤や、金属イオンをドープするか、
もしくは化学増感するか、又はその両方を施したハロゲ
ン化銀の内部核(コア)粒子の少なくとも感光サイトを
ハロゲン化銀の外部殻(シェル)で被覆してなる「コア
/シェル型」乳剤等があり、これについては、米国特許
2,592,250号、同3,206,313号、英国
特許1,027,146号、米国特許3,761,27
6号、同3,935,014号、同3,447,927
号、同2,297,875号、同2,563,785
号、同3,551,662号、同4,395,478
号、西独特許2,728,108号、米国特許4,43
1,730号などに記載されている。
【0092】また、内部潜像型直接ポジ乳剤を用いる場
合には、像露光後に光もしくは造核剤を用いて表面かぶ
り核を与える必要がある。
【0093】そのための造核剤としては、米国特許2,
563,785号、同2,588,982号に記載され
たヒドラジン類、米国特許3,227,552号に記載
されたヒドラジン類、ヒドラゾン類、英国特許1,28
3,835号、特開昭52−69613号、米国特許
3,615,615号、同3,719,494号、同
3,734,738号、同4,094,683号、同
4,115,122号等に記載された複素環4級塩化合
物、米国特許3,718,470号に記載された造核作
用のある置換基を色素分子中に有する増感色素、米国特
許4,030,925号、同4,031,127号、同
4,245,037号、同4,255,511号、同
4,266,013号、同4,276,364号、英国
特許2,012,443号等に記載されたチオ尿素結合
型アシルヒドラジン系化合物、及び米国特許4,08
0,270号、同4,278,748号、英国特許2,
011,391B等に記載されたチオアミド環やトリア
ゾール、テトラゾール等のヘテロ環基を吸着基として結
合したアシルヒドラジン系化合物などが用いられる。
【0094】本発明ではこれらネガ型乳剤及び内部潜像
型直接ポジ乳剤と組合わせて、分光増感色素を用いる。
その具体例については、特開昭59−180550号、
同60−140335号、リサーチ・ディスクロージャ
ー(RD)17029、米国特許1,846,300
号、同2,078,233号、同2,089,129
号、同2,165,338号、同2,231,658
号、同2,917,516号、同3,352,857
号、同3,411,916号、同2,295,276
号、同2,481,698号、同2,688,545
号、同2,921,067号、同3,282,933
号、同3,397,060号、同3,660,103
号、同3,335,010号、同3,352,680
号、同3,384,486号、同3,623,881
号、同3,718,470号、同4,025,349号
等に記載されている。 (3)感光層の構成 減色法による天然色の再現には、上記分光増感色素によ
り分光増感された乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸収
をもつ色素を供与する前記色素像形成物質とのくみあわ
せの少なくとも二つからなる感光層を用いる。乳剤と色
素像形成物質とは別層として重ねて塗設してもよいし、
また混合し一層として塗設してもよい。該色素像形成物
質が塗布された状態で、これと組合わされた乳剤の分光
感度域に吸収を持つ場合には別層の方が好ましい。また
乳剤層は複数の、感度の異なる乳剤層からなるものでも
よく、また乳剤層と色素像形成物質層との間に任意の層
を設けてもよい。例えば、特開昭60−173541号
に記載された造核現像促進剤を含む層、特公昭60−1
5267号に記載された隔壁層を設けて色像濃度を高め
たり、また反射層を設け感光シートの感度をたかめるこ
とも出来る。
【0095】反射層としては、白色顔料および親水性バ
インダーを含む層であり、好ましくは白色顔料は酸化チ
タン、親水性バインダーはゼラチンである。酸化チタン
の塗布量は0.1g/m2 〜8g/m2 、好ましくは
0.2g/m2 〜4g/m2 である。反射層の例として
は特開昭60−91354号に記載がある。
【0096】好ましい重層構成では、露光側から青感性
乳剤の組合わせ単位、緑感性乳剤の組合わせ単位、赤感
性乳剤の組合わせ単位が順次配置される。
【0097】各乳剤層単位の間には必要に応じて任意の
層を設ける事ができる。特にある乳剤層の現像の効果が
他の乳剤層単位に及ぼす好ましくない影響を防ぐため、
中間層を設置するのが好ましい。
【0098】中間層は、非拡散性色素像形成物質と組合
わせて現像薬を用いる場合には、該現像薬酸化体の拡散
を防止するために非拡散性の還元剤を含むのが好まし
い。具体的には非拡散性のハイドロキノン、スルホンア
ミドフェノール、スルホンアミドナフトールなどがあげ
られ、更に具体的には特開昭50−21249号、同5
0−23813号、特開昭49−106329号、同4
9−129535号、米国特許2,336,327号、
同2,360,290号、同2,403,721号、同
2,544,640号、同2,732,300号、同
2,782,659号、同2,937,086号、同
3,637,393号、同3,700,453号、英国
特許557,750号、特開昭57−24941号、同
58−21249号等に記載されている。またそれらの
分散法については特開昭60−238831号、特公昭
60−18978号に記載されている。
【0099】特公昭55−7576号に記載されたよう
な銀イオンにより拡散性色素を放出する化合物を用いる
場合には銀イオンを補足する化合物を中間層に含有せし
めるのが好ましい。
【0100】本発明は必要に応じて、イラジエーション
防止層、UV吸収剤層、保護層などが塗設される。 F)剥離層 本発明では必要に応じて処理後にユニット内感光シート
の任意の場所で剥がし取る為に剥離層が設けることがで
きる。従ってこの剥離層は処理後の剥離が容易なもので
なければならない。このための素材としては、例えば特
開昭47−8237号、同59−220727号、同5
9−229555号、同49−4653号、米国特許第
3,220,835号、同4,359,518号、特開
昭49−4334号、同56−65133号、同45−
24075号、米国特許第3,227,550号、同
2,759,825号、同4,401,746号、同
4,366,227号などに記載されたものを用いるこ
とが出来る。具体例の一つとしは、水溶性(あるいはア
ルカリ可溶性)のセルロース誘導体があげられる。例え
ばヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテート
フタレート、可塑化メチルセルロース、エチルセルロー
ス、硝酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、な
どである。また別の例として種々の天然高分子、例えば
アルギン酸、ペクチン、アラビアゴム、などがある。ま
た種々の変性ゼラチン、例えばアセチル化ゼラチン、フ
タル化ゼラチンなども用いられる。更に、別の例とし
て、水溶性の合成ポリマーがあげられる。例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリメチルメタ
クリレート、ポリブチルメタクリレート、あるいは、そ
れらの共重合体などである。
【0101】剥離層は、単一の層でも、また例えば、特
開昭59−220727号、同60−60642号など
に記載されているように複数の層からなるものでもよ
い。 II.中和タイミング層 G)中和機能を有する層 中和機能を有する層とは中和層と本発明で用いる重合体
を含有するタイミング層とからなり、このタイミング層
はアルカリ処理組成物がタイミング層を経由して中和層
に到達するような位置関係で該中和層の上または下に
(直接または間接に)重ね合わせて配置されているもの
である。中和機能を有する層は感光シート、受像シー
ト、カバーシートのいずれかに配置されていても良く、
また、複数配置されていても良い。
【0102】本発明に用いられる中和層は、処理組成物
から持込まれるアルカリを中和するに十分な量の酸性物
質を含む層である。好ましい酸性物質としてはpKa9
以下の酸性基(もしくは加水分解によってそのような酸
性基を与える前駆体基)を含む物質であり、さらに好ま
しくは米国特許2,983,606号に記載されている
オレイン酸のような高級脂肪酸、米国特許3,362,
819号に開示されているようなアクリル酸、メタアク
リル酸もしくはマレイン酸の重合体とその部分エステル
または酸無水物;仏国特許2,290,699号に開示
されているようなアクリル酸とアクリル酸エステルの共
重合体;米国特許4,139,383号やリサーチ・デ
ィスクロージャ(Research Disclosu
re)No.16102 (1977)に開示されている
ようなラテックス型の酸性ポリマーを挙げることができ
る。
【0103】その他、米国特許4,088,493号、
特開昭52−153739号、同53−1023号、同
53−4540号、同53−4541号、同53−45
42号等に開示の酸性物質も挙げることができる。
【0104】酸性ポリマーの具体例としてはエチレン、
酢酸ビニル、ビニルメチルエーテル等のビニルモノマー
と、無水マレイン酸との共重合体及びそのn−ブチルエ
ステル、ブチルアクリレートとアクリル酸との共重合
物、セルロース、アセテート・ハイドロジエンフタレー
ト等である。
【0105】前記ポリマー酸は親水性ポリマーと混合し
て用いることができる。このようなポリマーとしては、
ポリアクリルアミド、ポリメチルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、(部分ケン化物も含む)カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリメチルビニルエーテルなどで
ある。なかでも、ポリビニルアルコールが好ましい。
【0106】また、前記ポリマー酸に親水性ポリマー以
外のポリマー、例えばセルロースアセテートなどを混合
してもよい。
【0107】ポリマー酸の塗布量はフィルムユニットに
展開されるアルカリの量に応じて調節される。単位面積
当りのポリマー酸とアルカリの当量比は0.9〜2.0
が好ましい。ポリマー酸の量が少なすぎると、転写色素
の色相が変化したり、白地部分にステインを生じ、又多
すぎる場合にも色相の変化、あるいは耐光性の低下など
の不都合を生じる。更に好ましい当量比は1.0〜1.
3である。混合する親水性ポリマーの量も多すぎても少
なすぎても写真の品質を低下させる。親水性ポリマーの
ポリマー酸に対する重量比は0.1〜10、好ましくは
0.3〜3.0である。
【0108】本発明において中和機能を有する層には、
種々の目的で添加剤を組込むことが出来る。たとえば、
この層の硬膜を行うために当業者で周知の硬膜剤、また
膜の脆性を改良するためにポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリンなどの多価ヒドロ
キシル化合物を、また塗布の面状改良するために当業者
で周知の界面活性剤を添加することができる。その他必
要に応じて、酸化防止剤、蛍光増白剤、現像抑制剤およ
びその前駆体などを添加することもできる。
【0109】本発明においてタイミング層は、感光シー
トに中和層がある場合該中和層と色素供与化合物層の
間、受像シートに中和層がある場合該中和層と受像層
間、カバーシートに中和層がある場合該中和層とアルカ
リ処理組成物が接する層の間に設置することが好まし
い。
【0110】本発明で用いる重合体含有層をタイミング
層として用いる場合、同一タイミング層中に、または別
のタイミング層中に、例えばゼラチン、ポリビニルアル
コール、ポリビニルアルコールの部分アセタール化物、
酢酸セルロース、部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニ
ル、などのようなアルカリ透過性を低くするポリマー;
アクリル酸モノマーなどの親水性コモノマーを少量共重
合させて作られた、アルカリ透過の活性化エネルギーを
高くするラテックスポリマー;ラクトン環を有するポリ
マーなどを用いることもできる。
【0111】なかでも、特開昭54−136328号、
米国特許4,267,262号、同4,009,030
号、同4,029,849号等に開示されている酢酸セ
ルロースを使用したタイミング層;特開昭54−128
335号、同56−69629号、同57−6843
号、米国特許4,056,394号、同4,061,4
96号、同4,199,362号、同4,250,24
3号、同4,256,827号、同4,268,604
号等に開示されている。アクリル酸などの親水性コモノ
マーを少量共重合させて作られたラテックスポリマー;
米国特許4,229,516号に開示されたラクトン環
を有するポリマー;その他特開昭56−25735号、
同56−97346号、同57−6842号、ヨーロッ
パ特許(EP)31,957A1号、同37,724A
1号、同48,412A1号などに開示されたポリマー
が特に有用である。
【0112】その他、以下の文献に記載のものも使用で
きる。
【0113】米国特許3,421,893号、同3,4
55,686号、同3,575,701号、同3,77
8,265号、同3,785,815号、同3,84
7,615号、同4,088,493号、同4,12
3,275号、同4,148,653号、同4,20
1,587号、同4,288,523号、同4,29
7,431号、西独特許出願(OLS)1,622,9
36号、同2,162,277号、Research
Disclosure 15,162No.151 (1
976年) これらの素材を用いたタイミング層は本発明の重合体含
有層と単独層もしくは二種以上の層の併用として使用し
うる。
【0114】またこれらの素材からなるタイミング層
に、例えば米国特許4,009,029号、西独特許出
願(OLS)2,913,164号、同3,014,6
72号、特開昭54−155837号、同55−138
745号、などに開示された現像抑制剤および/もしく
はそのプレカーサーや、また、米国特許4,201,5
78号に開示されているハイドロキノンプレカーサー、
その他写真用有用な添加剤もしくはそのプレカーサーな
どを組み込むことも可能である。 H)その他 中和機能を有する層の他に、補助的な機能を持つ層とし
て、バック層、保護層、フィルター染料層などを有して
も良い。
【0115】バック層は、カールの調整や、滑り性の付
与の為に設けられる。フィルター染料はこの層に添加し
ても良い。
【0116】保護層は、主としてカバーシートバック面
との接着、感光シートとカバーシートとを重ね合わせた
ときの感光シート保護層との接着を防止する為に用いら
れる。
【0117】カバーシートに染料を含有させて感光層の
感度調整を行う事もできる。フィルター染料は、直接カ
バーシートの支持体中や中和機能を有する層、さらには
前記のバック層、保護層などに添加しても良いし、単独
の層を設置しても良い。 III.アルカリ処理組成物 本発明に用いられる処理組成物は、pHを12〜14と
するに足りるアルカリ液のものであり、アルカリ金属の
水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム)、アルカリ金属のリン酸塩(例えばリ
ン酸カリウム)、グアニジン類、四級アミンの水酸化物
(例えば水酸化テトラメチルアンモニウムなど)が挙げ
られるが、なかでも水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
が好ましい。
【0118】増粘剤は処理液を均一に展開するために、
また感光シート/カバーシート間、または、感光シート
/受像シート間の密着を保つために必要である。例え
ば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩が用
いられ、好ましくは、ヒドロキシエチルセルロース、ナ
トリウムカルボキシメチルセルロースが用いられる。
【0119】遮光剤としては、染料受像層まで拡散しス
テインを生じるものでなければ染料あるいは顔料のいず
れでも、またそれらの組合わせでも用いることができ
る。代表的な物としてカーボンブラックがあげられる。
【0120】好ましい現像薬は、色素像形成物質をクロ
ス酸化し、かつ酸化されても実質的にステインを生じな
いものであればどのようなものでも使用出来る。このよ
うな現像薬は単独でもまた二種類以上を併用してもよ
く、またプレカーサーの型で使用してもよい。これらの
現像薬は感光シートの適当な層に含ませても、またアル
カリ性処理液中に含ませてもよい。具体的化合物として
はアミノフェノール類、ピラゾリジノン類があげられる
が、このうちピラゾリジノン類がステインの発生が少な
いため特に好ましい。
【0121】たとえば1−フェニル−3−ピラゾリジノ
ン、1−p−トリル−4,4−ジヒドロキシメチル−3
−ピラゾリジノン、1−(3′−メチル−フェニル)−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリジノ
ン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリジノン、1−p−トリル−4−メチル−
4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリジノンが挙げられ
る。
【0122】剥離不要型フィルムユニットに用いられる
処理組成物は、感光シートの露光後に感光シート上に均
一に展開され、支持体の背面あるいは感光層の処理液と
反対側に設置されて遮光層と対になって、感光層を外光
から完全に遮断し、同時に、その含有する成分によって
感光層の現像を行うものである。このために、組成物中
には、アルカリ、増粘剤、遮光剤、現像薬、更に、現像
を調節するための、現像促進剤、現像抑制剤、現像薬の
劣化を防ぐための酸化防止剤などを含有する。組成物中
には遮光剤は必ず含まれる。
【0123】感光シート、受像シート、カバーシートあ
るいはアルカリ処理組成物のいずれかに特開昭62−2
15272号72〜91頁記載の現像促進剤、146〜
155頁記載の硬膜剤、201〜210頁記載の界面活
性剤、210〜222頁記載の含フッ素化合物、225
〜227頁記載の増粘剤、227〜230頁記載の帯電
防止剤、230〜239頁記載のポリマーラテックス、
240頁記載のマット剤などを含む事が出来る。
【0124】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されない。 (実施例1) カバーシート ライトパイピング防止染料を含みゼラチン下塗りしたポ
リエチレンテレフタレート支持体上に次の順で塗布を行
ない、カバーシート1−1を作製した。 (a)平均分子量5万のアクリル酸/n−ブチルアクリ
レート共重合体(80/20(モル%))を10.4g
/m2及び1,4−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)
−ブタンを0.1g/m2含む中和層。 (b)酸化度55%のセルロースアセテートを4.3g
/m2及びメチルヒニルエーテル/無水マレイン酸共重合
体(50/50(モル%))のメチルハーフエステルを
0.2g/m2含む層。 (c)前記例示共重合体I−3及びII−2を混合比1/
9(重量比)で1.1g/m2含む中和タイミング層。
【0125】また、カバーシート1−1の共重合体I−
3/II−2の混合比(重量比)をそれぞれ5/5、9/
1に変えた以外はカバーシート1−1と同じに塗設した
カバーシート1−2、1−3を作製した。
【0126】更に、カバーシート1−1の共重合体I−
3/II−2をそれぞれ共重合体I−9/II−12に変
え、混合比(重量比)を1/9、5/5、9/1とした
以外はカバーシート1−1と同じに塗設したカバーシー
ト2−1、2−2、2−3を作製した。
【0127】更に、カバーシート1−1の共重合体I−
3/II−2をそれぞれ共重合体I−1/II−6に変え、
混合比(重量比)を1/99、1/9、3/7、5/
5、8/2、9/1とした以外はカバーシート1−1と
同じに塗設したカバーシート3−1、3−2、3−3、
3−4、3−5、3−6を作製した。
【0128】比較用のカバーシートとして、カバーシー
ト1−1の共重合体I−3/II−2の混合物を共重合体
I−3単独、II−2単独、下記重合体、、単独に
それぞれ変えた以外はカバーシート1−1と同じに塗設
したカバーシート4−1、4−2、4−3、4−4、4
−5を作製した。 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
エチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート共重
合体(20/10/8/62(モル%)) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
エチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート共重
合体(20/10/35/35(モル%)) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
エチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート共重
合体(20/10/63/7(モル%))
【0129】更に比較用のカバーシートとして、カバー
シート1−1の共重合体I−3/II−2の混合物を共重
合体I−1単独、II−6単独、下記重合体、、単
独にそれぞれ変えた以外はカバーシート1−1と同じに
塗設したカバーシート5−1、5−2、5−3、5−
4、5−5を作製した。 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
メチルメタクリレート/メチルアクリレート共重合体
(20/10/7/63(モル%)) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
メチルメタクリレート/メチルアクリレート共重合体
(20/10/35/35(モル%)) 2−ヒドロキシエチルメタクリレート/アクリル酸/
メチルメタクリレート/メチルアクリレート共重合体
(20/10/63/7(モル%))
【0130】更に比較用のカバーシートとして、カバー
シート1−1の共重合体I−3/II−2の混合物を下記
重合体単独、単独、/混合物(9/1(重合
比))にそれぞれ変えた以外はカバーシート1−1と同
じに塗設したカバーシート6−1、6−2、6−3を作
製した。 アクリル酸/エメルメタクリレート共重合体(10/
90(モル%)) アクリル酸/n−ブチルメタクリレート共重合体(1
0/90(モル%))
【0131】更に比較用のカバーシートとして、カバー
シート1−1の共重合体I−3/II−2の混合物を米国
特許第4,440,848号記載の下記溶液共重合体
に変えた以外はカバーシート1−1と同じに塗布したカ
バーシード7−1を作製した。 ビニルアセテート/ビニルベンゾエート/モノビニル
アジペート共重合体(52/34/14(重量%))
【0132】更に比較用のカバーシートとして、カバー
シート1−1の(c)層を下記(c’)層に変えた以外
はカバーシート1−1と同じに塗設したカバーシート8
−1を作製した。 (c’)スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル
酸/N−メチロールアクリルアミド共重合体ラテックス
(49.7/42.3/4.0/4.0(重量%))を
1.7g/m2及びメチルメタクリレート/アクリル酸/
N−メチロールアクリルアミド共重合体ラテックス(9
3.0/3.0/4.0(重量%))
【0133】それぞれのカバーシートの中和タイミング
時間を以下のようにして測定した。
【0134】pH指示薬塗布フィルム ポリエチレンテレフタレート透明支持体上にチモールフ
タレインを0.2g/m2 及びゼラチン7.0g/m2
を含む指示薬層を塗布してpH指示薬塗布フィルムを作
成した。
【0135】中和タイミング時間測定用アルカリ処理液 アルカリ処理液の処方を以下に示す。
【0136】以下の組成の処理液0.8gを圧力で破壊
可能な容器に充填した。 カルボキシメチルセルロースNa塩 58g 水酸化カリウム(28%水溶液) 200cc 水 830cc
【0137】透明カバーシートをそれぞれ上記のpH指
示薬塗布フィルムと向かい合わせ、その間に上記中和タ
イミング時間測定用のアルカリ処理液を液厚み75μm
に展開した。チモールフタレインの高pH色(青)の反
射濃度が中和により減少し半減するに要した所定時間
“中和タイミング時間”を15℃及び25℃の条件下で
測定した。結果を表−1にまとめて示した。
【0138】
【表1】
【0139】表−1の値の比較から明らかなように、本
発明の溶液重合による共重合体を用いたカバーシート1
−1〜3、2−1〜3、3−1〜6、4−1〜5、5−
1〜5はアルカリ透過性の温度補償能(T15/T25)が
同じ溶液重合による共重合体を用いたカバーシート6−
1〜3に較べてはるかに優れ、ラテックスを用いたカバ
ーシート8−1同等の性能を示した。
【0140】(実施例2) 受像感光シート 厚さ90μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルム支持体上に表−Aに示す様な層構成にて塗布を行な
い感光シートを作成した。
【0141】
【表2】
【0142】
【表3】
【0143】
【表4】
【0144】
【表5】
【0145】以下に、受像感光シート中で用いた化合物
の化学構造式などを示す。
【0146】
【化5】
【0147】
【化6】
【0148】
【化7】
【0149】
【化8】
【0150】
【化9】
【0151】
【化10】
【0152】アルカリ処理液 アルカリ処理液の組成の処方を以下に示す。
【0153】 1−p−トリル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン 10.0 g メチルハイドロキノン 0.18g 5−メチルベンゾトリアゾール 3.0 g 亜硫酸ナトリウム(無水) 0.2 g ベンジルアルコール 1.5 cc カルボキシメチルセルロースNa塩 58 g カーボンブラック 150 g 水酸化カリウム(28%水溶液) 200 cc 水 680 cc 上記組成の処理液を0.8gずつ「圧力で破壊可能な容
器」に充填した。
【0154】経時貯蔵安定性試験 前記実施例1で作製した各カバーシート及び該カバーシ
ートを50℃、相対湿度80%の条件で3日間強制経時
させたカバーシートをそれぞれ上記pH指示薬塗布フィ
ルムと向かい合わせ、その間に上記中和タイミング時間
測定用のアルカリ処理液を液厚み75μm に展開した。
チモールフタレインの高pH色(青)の反射濃度が中和
により減少し半減するに要した所用時間25℃の条件下
で測定した。
【0155】耐接着性試験 前記実施例1で作製した各カバーシートと上記受像感光
シートをそれぞれ40℃、相対湿度80%の恒温恒湿室
内に入れ充分時間をかけて空気中の水分を平行に達する
まで吸水させた。次に、各カバーシートの塗布面と受像
感光シートの塗布面とを向かい合わせて重ねた後、50
g/cm2 の荷重をかけて1日放置し、接着故障の発生度
合を面積率で測定した。結果を表−2にまとめて示し
た。
【0156】
【表6】
【0157】表−2の値の比較から明らかなように、本
発明の溶液重合による共重合体を混合して用いたカバー
シート1−1〜3、2−1〜3、3−1〜6は経時貯蔵
安定性、耐接着性が他のカバーシートに較べてはるかに
優れている。さらに、混合後のTgが40〜75℃の領
域のものを用いたカバーシートは経時貯蔵安定性、耐接
着性がともに高いレベルで達成されている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA群、B群及びC群より選ばれた
    それぞれ少なくとも1種のモノマーを構成成分とする共
    重合体の少なくとも2種を含む有機溶剤溶液の塗布によ
    って形成された一時障壁層を少なくとも一層有する写真
    要素。 A群:多価アルコールのモノアクリル酸エステルもしく
    はモノメタクリル酸エステル。 B群:カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマ
    ー。 C群:A群、B群以外のエチレン性不飽和モノマーで、
    しかもA群及びB群のモノマーと共重合可能なモノマ
    ー。
  2. 【請求項2】 共重合体が、ガラス転移温度(Tg)が
    65℃以上150℃以下のI群に属する共重合体とTg
    が0℃以上65℃未満のII群に属する共重合体のそれぞ
    れ少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載
    の写真要素。
  3. 【請求項3】 共重合体の混合後のTgが40℃以上7
    5℃以下の範囲に入るように混合比を調整された混合物
    を塗設してなる請求項1、2記載の写真要素。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の共重合体の一時障壁
    層を少なくとも一層有する拡散転写法写真要素。
JP15271397A 1997-06-10 1997-06-10 一時障壁層を有する写真要素 Expired - Fee Related JP3810520B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15271397A JP3810520B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 一時障壁層を有する写真要素
US09/093,722 US5972557A (en) 1997-06-10 1998-06-09 Photographic elements having temporary barrier layer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15271397A JP3810520B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 一時障壁層を有する写真要素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH112890A true JPH112890A (ja) 1999-01-06
JP3810520B2 JP3810520B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=15546537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15271397A Expired - Fee Related JP3810520B2 (ja) 1997-06-10 1997-06-10 一時障壁層を有する写真要素

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5972557A (ja)
JP (1) JP3810520B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100598176B1 (ko) * 2004-07-06 2006-07-10 주식회사 하이닉스반도체 상부 반사방지막 중합체, 이의 제조방법 및 이를 함유하는상부 반사방지막 조성물

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5246496B2 (ja) * 1972-03-07 1977-11-25
JPS5933897B2 (ja) * 1978-04-03 1984-08-18 富士写真フイルム株式会社 写真要素
JPS5697346A (en) * 1980-01-04 1981-08-06 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Photographic element
DE3000193A1 (de) * 1980-01-04 1981-07-09 Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen Fotografisches material mit einer aus organischer loesung aufgetragenen temporaeren sperrschicht
US4440848A (en) * 1983-01-31 1984-04-03 Eastman Kodak Company Vinyl-ester polymeric timing layer for color transfer assemblages
JPS59202463A (ja) * 1983-05-02 1984-11-16 Fuji Photo Film Co Ltd 写真要素
JPS612150A (ja) * 1984-06-14 1986-01-08 Fuji Photo Film Co Ltd 拡散転写写真法用受像要素
US5591560A (en) * 1995-12-07 1997-01-07 Fehervari; Agota F. Image-receiving element for diffusion transfer photographic and photothermographic film products

Also Published As

Publication number Publication date
US5972557A (en) 1999-10-26
JP3810520B2 (ja) 2006-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5112720A (en) Color diffusion transfer photographic film unit with dye trapping layer
JPS5931687B2 (ja) 写真記録材料
JPH0271266A (ja) 拡散転写写真フイルムユニツト
JPH112890A (ja) 一時障壁層を有する写真要素
JPS5930260B2 (ja) 写真要素
JP2604234B2 (ja) 拡散転写写真要素
US4966826A (en) Diffusion transfer photographic film units
JPH1073908A (ja) 一時障壁層を有する写真要素
JP3418468B2 (ja) カラー拡散転写写真ユニット
JP2670839B2 (ja) カラー拡散転写写真感光材料
EP0737890B1 (en) Color diffusion transfer photographic material
JP3351896B2 (ja) カラー拡散転写法用画像形成方法
JPH10142765A (ja) カラー拡散転写感光材料
JPH0282242A (ja) 写真要素
JPH0687160B2 (ja) カラー拡散転写写真フイルムユニツト
JPH01255858A (ja) カラー拡散転写写真フイルムユニツト
JPH05313330A (ja) カラー拡散転写写真ユニット
JP2000250182A (ja) カラー拡散転写写真画像形成方法
JPH01248152A (ja) カラー拡散転写写真要素
JP2000352807A (ja) カラー拡散転写写真フイルムユニット
JPH08292538A (ja) カラー拡散転写感光材料
JPH0554660B2 (ja)
JP2000284444A (ja) カラー拡散転写写真感光材料
JP2002182352A (ja) 酸化チタン含有紫外線遮蔽フィルター剤およびカラー拡散転写写真フイルムユニット
JP2002182350A (ja) 酸化チタン含有紫外線遮蔽フィルター剤およびカラー拡散転写写真フイルムユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees