JPH11288049A - 放射線画像記録読取装置 - Google Patents

放射線画像記録読取装置

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JPH11288049A
JPH11288049A JP10534398A JP10534398A JPH11288049A JP H11288049 A JPH11288049 A JP H11288049A JP 10534398 A JP10534398 A JP 10534398A JP 10534398 A JP10534398 A JP 10534398A JP H11288049 A JPH11288049 A JP H11288049A
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JP10534398A
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Inventor
Kazuyuki Hayakawa
和志 早川
Yoshiyuki Ishimitsu
義幸 石光
Takao Tsuda
隆夫 津田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像変換プレートから放射線画像を読
み取るための走査光学系と受光系とを位置ずれがなくか
つコンパクトに配置できる放射線画像記録読取装置を提
供する。消去光源による画像読取部への影響を排除し、
フォトマルチプライヤへの入射効率の減少もなく、画像
読取部における感度低下の問題を回避する。 【解決手段】 この装置は、記録プレート12に対し光
を主走査しながら照射する走査光学系509と、記録プ
レートからの光を受ける受光系514とを備え、走査光
学系と受光系とを副走査方向B、B’に一体に移動させ
ながら主走査を記録プレートの鉛直方向に行う。また、
記録プレート側からの光を遮断しまた受光面へ通過させ
るため開閉する遮光機構550を記録プレートに近接し
て設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像変換プ
レートに記憶された放射線画像の読み取りを行いディジ
タル信号に変換して画像表示したり記憶する放射線画像
記録の読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、診察の目的で放射線画像変換プレ
ートを収納したカセッテを撮影装置に装填してX線撮影
を行った後、このカセッテを撮影装置から取り出してか
ら装填して放射線画像変換プレートに記録された放射線
画像をディジタル信号に変換して読み取るようにした放
射線画像記録の読取装置が知られている。
【0003】かかる装置における画像読取部は、放射線
画像変換プレートに対し光を走査しながら照射する走査
光学系と、そこから発生した光を受光する受光系とを備
え、これにより、放射線画像変換プレートから放射線画
像を読み取っていた。また、この放射線画像の読み取り
後、放射線画像変換プレートを搬送してその画像記録を
ハロゲンランプ等の消去光源により消去している。
【0004】ところが、画像読取部の走査光学系と受光
系とは、読み取り精度確保のために走査において位置ず
れのないように配置する必要があり、また、装置の小型
化のためコンパクトに配置する必要がある。
【0005】また、従来の放射線画像記録読取装置にお
ける画像読取部の概略的構成を図に示す。走査光学系1
003から放射線画像変換プレート1000に対しレー
ザ光が照射され、これにより生じた光が集光体1002
を介してフォトマルチプライヤ1001に入射し、ここ
で光電変換が行われる。また、消去光源としてのハロゲ
ンランプからの光がフォトマルチプライヤに入射する
と、フォトマルチプライヤが劣化し感度低下といった問
題が生じてしまうことを回避するため、受光系を構成す
る集光体1002とフォトマルチプライヤ1001との
間に、画像読み取りを行わないとき、消去光源等の外光
の入射を遮断する遮光機構が設けられている。この遮光
機構は、回転環1004がその歯車部1004aと噛み
合う歯車付きモータ1005の回転により回転方向gに
図の破線位置まで回動することにより、集光体1002
とフォトマルチプライヤ1002との間に介在し、外光
を遮断している。
【0006】ところが、上述のような従来の遮光機構で
は、集光体とフォトマルチプライヤとの間に回転環が介
在するため、その間の距離Lが一定以上必要となる。こ
のため、集光体からフォトマルチプライヤへの入射効率
が減少し、感度低下につながってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、放射
線画像変換プレートから放射線画像を読み取るための走
査光学系と受光系とを位置ずれがないように配置でき、
かつコンパクトに配置できる放射線画像記録読取装置を
提供することである。
【0008】また、放射線画像変換プレートからその画
像記録を消去するための消去光源による画像読取部への
影響を排除し、フォトマルチプライヤへの入射効率の減
少もなく、画像読取部における感度低下の問題を回避で
きる放射線画像記録読取装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、放射線画像の記録された記録プレー
トから画像情報を読み取るための画像読取手段を備える
放射線画像記録読取装置において、前記画像読取手段
が、前記記録プレートに対し光を主走査しながら照射す
る走査光学系と、前記記録プレートからの光を受ける受
光系とを備え、前記走査光学系と前記受光系とを副走査
方向に一体に移動させながら主走査を前記記録プレート
の鉛直方向に行うことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、記録プレートに対し走査
光学系により主走査を鉛直方向に行いながら、この走査
光学系と記録プレートからの光が入射する受光系とを記
録プレートに対し主走査方向と略直角方向の副走査方向
に一体に移動させるから、走査中における走査光学系と
受光系との位置ずれは生じなく、また、走査光学系と受
光系とをコンパクトに配置できる。
【0011】また、前記走査光学系と前記受光系とを遮
光状態となるように筐体に設けるとともに前記筐体を副
走査方向に移動可能に構成することができる。走査光学
系と受光系とを遮光状態にすることにより、例えば消去
光源等からの外部光を遮断できる。また、筐体を副走査
方向に移動することにより、走査光学系と受光系とを一
体に移動させながら主走査を行うことができる。
【0012】また、前記走査光学系及び前記受光系が鉛
直方向と直行する副走査方向に移動し前記副走査方向の
端部に位置したとき前記記録プレート側からの光が前記
受光系に入射しないよう遮断する遮光壁を設けることが
できる。これによれば、記録プレート側からの、例えば
消去光源等からの外部光を遮光壁で遮断できる。従っ
て、例えば、画像読み取りが終了し記録プレートが搬送
され退避したとき、受光系等が副走査方向端部に位置す
ることにより、外部光が受光系に入射せず受光系に対す
る悪影響を排除できる。この遮光壁は、副走査方向の少
なくとも一端部に設ければよいが、両端部に設けてもよ
い。
【0013】また、前記記録プレート側からの光を前記
受光系の受光面から遮断しまた前記受光面へ通過させる
ため開閉する遮光機構を前記記録プレートに近接して設
けることができる。これによれば、記録プレート側から
の外部光を受光系の受光面に入射させないようにできる
から、受光系に対する悪影響を排除できる。また、受光
系等が副走査方向のどの位置にあっても、例えば画像読
み取りが終了し記録プレートが搬送され退避したときの
ように必要に応じて、直ちに遮光することが可能とな
る。
【0014】また、第2の発明は、放射線画像の記録さ
れた記録プレートから画像情報を読み取るための画像読
取手段を備える放射線画像記録読取装置において、前記
画像読取手段が、前記記録プレートに対し光を照射する
走査光学系と、前記記録プレートからの光が入射する受
光面を有する受光系とを備え、前記記録プレート側から
の光を前記受光面から遮断しまた前記受光面へ通過させ
るため開閉する遮光機構を前記記録プレートに近接して
設けたことを特徴とする。
【0015】本発明によれば、記録プレート側からの外
部光を受光系の受光面に入射させないようにできるか
ら、受光系における劣化や感度低下といった悪影響を排
除できる。しかも、遮光機構は記録プレート側に配置す
るから、例えば記録プレートからの光を受光系の受光面
に導く光ガイド部材を受光面に近接させることが可能と
なり、受光系における入射効率の減少、感度低下といっ
た問題のない構成が実現可能となる。
【0016】また、前記受光系は、前記記録プレートか
らの光が入射する入射端面とその光が出射する出射端面
とを有する光ガイド部材を備え、前記遮光機構が前記記
録プレートと前記入射端面との間に配置され、前記光ガ
イド部材は前記出射端面が前記受光面に近接するよう配
置されるようにできる。これによれば、記録プレートと
光ガイド部材との間に遮光機構を配置し、光ガイド部材
の出射端面を受光面に近接して配置するから、出射端面
と受光面とが離れすぎて受光面における入射効率の減
少、感度低下といった問題は生じない。
【0017】また、前記記録プレートは、前記画像読取
手段による画像情報の読み取りのために画像読取位置ま
で搬送されるとともにこの画像読取位置から退避するよ
う搬送され、この退避方向に、前記記録プレートに記録
された放射線画像を消去するための消去光源を備えるよ
うにできる。これによれば、記録プレートに対する画像
読み取りが終了し記録プレートが搬送され退避したと
き、消去光源からの光を遮光機構により遮断でき、受光
系における劣化や感度低下といった悪影響を排除でき
る。
【0018】また、前記遮光機構は、前記記録プレート
からの画像情報の読取開始の直前に開放され、読取終了
直後に閉じられるように構成することにより、画像読み
取りのための必要時にしか遮光機構が開放しないから、
消去光源等からの光による受光系における劣化や感度低
下といった悪影響を最小限に抑制することができる。
【0019】また、前記遮光機構は、前記記録プレート
に近接して配置され開口部を有する遮光部材と、この遮
光部材を移動させるよう駆動する移動駆動手段とを備
え、前記移動駆動手段により前記遮光部材を移動させて
前記開口部の位置を変えることにより、開閉するように
構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。最初に、本実施の形態に
よる放射線画像記録読取装置の全体構成を図1〜図6に
より説明する。図1は本実施の形態による放射線画像記
録読取装置本体の概略的な構成を示す図、図2は同装置
の概略的な構成を示す正面図、図3は図2に示す画像読
取部の走査光学系及び受光系を示す正面図、図4は図2
の装置の右側面図、図5は図2の装置の左側面図、及び
図6は図3に示す画像読取部の走査光学系及び受光系を
上部から見た上面図である。
【0021】図1に示すように、放射線画像記録読取装
置1は、装置本体2に、カセッテスタッカ部3,プレー
ト搬送部4,画像読取部5,システム制御部6,操作部
7、及び電源部8を備える。
【0022】カセッテスタッカ部3は、放射線画像変換
プレート12をそれぞれ収納した複数種類のカセッテ9
をスロット内に投入して装填可能なように構成されてい
る。放射線画像変換プレート12は例えば輝尽性蛍光体
層を有し、この輝尽性蛍光体層は放射線画像変換プレー
ト12に例えば気相堆積法や塗布法により形成すること
ができる。別の放射線撮影装置において放射線発生源か
ら被写体を介して放射線画像変換プレート12に放射線
を照射した際に、輝尽性蛍光体層は、放射線発生源から
の照射放射線量に対する被写体の放射線透過率分布に従
ったエネルギーを蓄積して潜像を画像情報として形成す
る。なお、輝尽性蛍光体層は、環境による悪影響及び損
傷を防止するために保護部材によって遮蔽または被覆さ
れている。
【0023】プレート搬送部4は、カセッテスタッカ部
3の下方に位置し、カセッテスタッカ部3内のカセッテ
位置と画像読取部5との間で放射線画像変換プレート1
2を搬送する。即ち、カセッテ9内の放射線変換プレー
ト12を引き出してから、放射線画像変換プレート12
を図1の垂直方向のV方向に装置下方へ搬送し、次に水
平方向Hに画像読み取りのため画像読取部5へ搬送す
る。画像読取部5における画像読み取りが終了した放射
線画像変換プレート12は、H’方向、V’方向を搬送
されて逆の経路をたどり元のカセッテ9内に収納され
る。
【0024】画像読取部5は、操作部7の下方に位置
し、副走査部50と主走査部51とを備え、副走査部5
1が主走査部50を副走査方向に搬送する。副走査方向
に搬送されながら主走査部50が放射線画像変換プレー
ト12に対しレーザ走査を行うことにより放射線画像変
換プレートに12に記録された画像情報を読み取る。
【0025】システム制御部6は、装置全体の制御、画
像処理、出力制御及び画像管理等を行うメインCPU
と、カセッテスタッカ部3,プレート搬送部4及び画像
読取部5を制御する読取制御及び画像入力制御部とを備
える。画像読取部5で読み取られた画像情報がメインC
PUに送られる。操作部7は、図5に示すようにCRT
70を備え、CRT70上にタッチパネルが設けられて
いる。このタッチパネルから入力された指令情報がシス
テム制御部6のメインCPUに送られ、メインCPUに
よりこの指令に基づいて各制御が行なわれる。
【0026】次に、プレート搬送部4の構成及び動作を
更に説明する。図2及び図4に示すように、プレート搬
送部4は、放射線画像変換プレート12をカセッテ9か
ら取り出し納めるように動作するカセッテクリンチ41
1を支持する支持フレーム400を備える。支持フレー
ム400は、図2のように、カセッテスタッカ部3に収
納されたカセッテ9に対して直行する方向にかつプレー
ト搬送部4の上方に配置されたガイドレール401と、
同じく下方に配置されたガイドレール402とにより支
持されている。
【0027】図2に示すように、支持フレーム400の
下端部400aは、装置本体2の下部に配置された搬送
ベルト403に固定され、この搬送ベルト403は搬送
モータ404により駆動される。この駆動により、支持
フレーム400はガイドレール401,402に沿っ
て、水平方向H、H’に移動する。
【0028】また、支持フレーム400には上下方向に
ガイド軸410が設けられ、このガイド軸410にカセ
ッテクリンチ411が垂直方向V、V’へ移動可能なよ
うに取り付けられている。カセッテクリンチ411は、
図4に示すように、上下方向に配置された一対の搬送ベ
ルト405に固定され、この搬送ベルト405は、支持
フレーム400の下方位置に配置された搬送モータ40
6により駆動される。この駆動により、カセッテクリン
チ411がガイド軸410に沿って、垂直方向V、V’
に移動する。
【0029】また、図1及び図2に示すように、プレー
ト搬送部4の支持フレーム400の上部には、放射線画
像変換プレート12の画像記録を消去するための消去光
源を有する消去部13が配置されている。この消去光源
としては、例えば300Wハロゲンランプ2本を用いる
ことができ、この光源からの消去光を放射線変換プレー
ト12に対して照射して残像の消去を行うことができ
る。この残像の消去とは、放射線画像変換プレート12
を消去光により照射することによって、画像読取部5で
のレーザビーム走査による画像の読み取り後に放射線画
像変換プレート12に残留している放射線エネルギを放
出することである。この消去動作は、放射線画像変換プ
レート12がプレート搬送部4により垂直方向V’へ搬
送され、元のカセッテ9内へ戻される際に行われる。即
ち、放射線画像プレート12の画像を消去しながら放射
線画像変換プレート12がカセッテスタッカ部3のカセ
ッテ9内に収納される。なお、この消去動作時の放射線
画像変換プレート12の移動速度は、例えば10.5m
m/秒であるが、放射線画像変換プレート12の鮮鋭性
また、必要な読取解像力や画素サイズ等に応じて可変可
能に構成されている。
【0030】次に、画像読取部5の構成及び動作につい
て更に説明する。図2,図3に示す画像読取部5は、図
の垂直方向に延び遮光状態に構成された筐体51a内に
後述の走査光学系509及び受光系514を配置した主
走査部51と、この主走査部51を副走査する副走査部
50とを備える。副走査部50は、図5に示すように、
放射線画像変換プレート12に対面するように上方に配
置されたガイド軸500とこのガイド軸500と平行に
下方に配置されたボールねじ部501とを備える。ガイ
ド軸500とボールねじ部501との間に主走査部51
が垂直方向に保持されている。ボールねじ部501には
ダイレクトドライブモータ502が連結されており、こ
のモータ502の駆動によりボールねじ部501が回転
しながら、主走査部51をガイド軸500に沿って副走
査方向B、B’に移動させる。
【0031】主走査部51の走査光学系509は、図
3、図5及び図6に示すように、レーザビーム発生部5
10,ポリゴンミラー511,fθレンズ等から構成さ
れる集光体512,及びVプリズム513等からなる光
学系を備え、この光学系が全体として細長の筐体51a
内に遮光状態に配置されている。レーザビーム発生部5
10は、光源としてガスレーザ、固体レーザまたは半導
体レーザ等を備え、励起光として射出強度の制御された
レーザビームを発生する。
【0032】また、図3、図6に示すように、主走査部
51の受光系514は、放射線画像変換プレート12か
らの輝尽発光を受光するように構成され、カバー部52
0内に、長尺状に構成されたフォトマルチプライヤ51
4aとこのフォトマルチプライヤ514aに放射線画像
変換プレート12からの輝尽発光を導く光導波路として
の平板集光体514bとを備える。カバー部520は、
筐体51aに設けられて一体の構造とされており、受光
系514と走査光学系509とが一体に副走査方向B、
B’に移動することができる。カバー部520により、
集光体514bの入射端面516が放射線画像変換プレ
ート12に向けて露出する以外は、受光系514は遮光
状態とされている。これにより、例えば消去光源等から
の不要な外部光を可能な限り遮断できる。
【0033】フォトマルチプライヤ514aは、円筒状
に細長に構成され、その周面の長手方向に図6に示す受
光面514cが一定幅の帯状に形成されている。図3,
図6のように、平板集光体514bは、その入射端面5
16が放射線画像変換プレート12の近傍に位置しその
出射端面517がフォトマルチプライヤ514aの受光
面514cに近接して配置されている。フォトマルチプ
ライヤ514aは、平板集光体514bとともに、図
2,図3に示すように、主走査部51の筐体51aにそ
の長手方向が鉛直方向(図2の垂直方向V、V’)にほ
ぼ一致するように配置されている。
【0034】上述のような画像読取部5の走査光学系5
09において、レーザビーム発生部510からのレーザ
ビームは、方向rに回転するポリゴンミラー511に到
達し、このポリゴンミラー511で偏向され、集光体5
12を構成するfθレンズにより集光され、Vプリズム
513で光路が折り曲げられてから、図3、図5の方向
tに進み放射線画像変換プレート12に入射する。この
ような光路を経てレーザビームは図6の放射線画像変換
プレート12の領域120に輝尽励起のため導かれる。
このとき、レーザビームはポリゴンミラー511のr方
向への回転により図3の垂直方向である主走査方向Mに
走査され、この走査光が放射線画像変換プレート12上
で鉛直方向に下部から上部に向けて移動する。この走査
光により、放射線画像変換プレート12上で主走査方向
の画像読取のための走査が行われる。このようにレーザ
ビームにより走査された放射線画像変換プレート12か
ら記録画像情報に対応した強度で領域120において輝
尽発光が生じ、この発光を受光系514において受光す
ることができる。
【0035】なお、図6のように、放射線画像変換プレ
ート12の領域120からの光のうち、集光体514b
の入射端面516以外に向かう光をできる限り集光する
ため、ミラー549が配置されており、このミラー54
9により光が入射端面516に向かうから、集光効率が
高まり、好ましい。
【0036】次に、受光系514において、放射線画像
変換プレート12からの光が図6の矢印方向kのように
平板集光体514bの端面516に入射し、またミラー
549からの光も入射し、集光体514bにガイドされ
てフォトマルチプライヤ514aの受光面514cに入
射する。このフォトマルチプライヤ514aで光電変換
されることにより、放射線画像に対応した出力信号を得
ることができる。フォトマルチプライヤ514aからの
出力電流は、コネクタ515を介して電流/電圧変換器
(図示省略)に入力され、ここで電圧信号に変換され、
増幅器(図示省略)で増幅されてから,A/D変換器
(図示省略)でディジタル画像信号に変換される。この
ディジタル画像信号は、システム制御部6のメインCP
Uに出力され、そこの画像処理回路で階調処理等の各種
の画像処理を施されてから、画像記憶デスクに記憶され
たり、操作部7のCRT70上に可視化されて表示され
る。
【0037】また、システム制御部6の読取制御及び画
像入力制御部には、ポリゴンミラー511からの各種同
期信号、及び副走査の開始位置を検出するフォトセンサ
(図示省略)からの原点位置検出信号等が入力される。
この入力信号に基づいて、副操作部50がポリゴンミラ
ー511による主走査に同期しながら、モータ502の
回転により図6の実線で示す主走査部51の副走査開始
位置から主走査部51を、副走査方向に所定速度で移動
させる。これにより、走査光は放射線画像変換プレート
12上を副走査方向B(B’)へ副走査されることにな
る。なお、本実施の形態では、図6のように放射線画像
変換プレート12に対する走査光の入射角が放射線画像
変換プレート12のプレート面に対して約5度である略
垂直入射方式を採用している。
【0038】以上のように、走査光学系509による放
射線画像変換プレート12に対する主走査が鉛直方向に
行われ、この走査光学系509からの光により発生した
輝尽光が鉛直方向に移動しながら、略鉛直方向に延在す
るフォトマルチプライヤ514aの受光面514cに入
射する。このように、走査光学系509と受光系514
とを対にし遮光状態の筐体51a及びカバー部520を
一体に構成して、副走査方向B、B’に移動させながら
主走査を行うことができる。このため、画像読取部5の
走査光学系509と受光系514とは位置ずれがないた
め、画像読み取りが安定し正確となり、またコンパクト
な配置となり省スペース化に寄与できる。
【0039】以上のような放射線画像記録読取装置にお
いて、カセッテスタッカ部3のカセッテ9内に収納され
た放射線画像変換プレート12がカセッテクリンチ41
1に保持されながら搬送モータ406の駆動により搬送
ベルト405で装置本体2内に図2の垂直方向Vにその
キャップ部907(図3)とともに引き出され、その後
画像読取部5に向けて搬送モータ404の駆動により搬
送ベルト403で図2の水平方向Hに搬送される。この
ようにして、カセッテクリンチ411に保持された放射
線画像変換プレート12が図3のように画像読取部5の
近傍まで搬送され、画像読取可能な状態となる画像読取
位置に至ると、この位置が、放射線画像変換プレート1
2からの読み取りの基準位置となる。
【0040】次に、上述のような画像読取部5に設けた
遮光機構について図3,図6及び図7により説明する。
図7は、遮光機構をその正面から見た図(図2の側面か
ら見た図)である。図7のように、遮光機構550は、
放射線画像変換プレート12の垂直方向V、V’に延び
るスロット状の縦長の開口部551aを有し放射線画像
変換プレート12を部分的に覆うように配置された遮光
幕551と、この遮光幕551を図の横方向に移動して
その一端部553から周面に巻き付ける巻取スプール5
52と、この巻取スプール552を回転駆動するモータ
556と、遮光幕551の他端部553aと固定軸55
5との間に配置された一対のばね554とを備える。
【0041】遮光幕551は、放射線画像変換プレート
12が図3に示す画像読取位置にあるとき、この放射線
画像変換プレート12と光ガイド部材514bの入射端
面516との間に介在するように配置されている。この
ため、集光体514bの出射端面517をフォトマルチ
プライヤ514aの受光面514cに近接して配置する
ことができるから、集光体514bの出射端面とフォト
マルチプライヤ514aの受光面とが離れすぎて受光面
における入射効率の減少、感度低下といった問題が生じ
ることはない。
【0042】遮光機構550が開状態のとき、開口部5
51aを通して走査光学系509から放射線画像変換プ
レート12に対して主走査を行うことができ、そこから
の光が受光系514に入射する。閉状態のときには、開
口部551aが移動し、走査光学系509及び受光系は
遮光幕551に覆われて放射線画像変換プレートから遮
断される。また、遮光機構550は画像読取部5の筐体
51aとカバー部520と一体に構成され、副走査方向
B,B’に一体に移動できるようになっている。
【0043】遮光機構の動作について説明する。図7に
実線で示す遮光部材551の開口部551aの位置が遮
光機構550の開放位置であり、開口部551aから図
の一点鎖線で示すように集光体514bの入射端面51
6が見える状態であり、上述した画像読取部5による画
像読み取りが実行できる。ここで、画像読み取りが終了
すると直ぐ、駆動モータ556を回転させ、巻取スプー
ル552により遮光幕551を巻き取り、遮光幕551
を図のz方向に移動させる。この移動により開口部55
1aが図の破線位置まで移動しこの位置で停止し、遮光
機構550が閉位置となり、放射線画像変換プレート1
2側からの光は、受光系514から遮断され、集光体5
14bの入射端面516に入射しない。また、遮光幕5
51の他端部553aが図の破線位置に移動し、ばね5
54が伸びて遮光幕551を方向zの逆方向に付勢した
状態となる。
【0044】画像読み取りの終了後、上述のように放射
線画像変換プレート12は、図2の水平方向H’に搬送
され退避すると、図3,図6の画像読取位置に存在しな
くなる一方、カセッテ9内に再収納される間にその画像
記録の消去のため消去光源13から光が照射される。こ
の消去光源13からの光は、放射線画像変換プレート1
2が存在しないから、受光系514に向かうが、本実施
の形態では、遮光機構550の遮光幕551により遮断
される。このため、受光系514に入射せず、フォトマ
ルチプライヤ514aにおける劣化や感度低下といった
悪影響を排除できる。また、フォトマルチプライヤ51
4aの寿命が長くなる効果も得られる。
【0045】次に、別のカセッテ9から放射線画像変換
プレート12が搬送されてきて図3,図6の画像読取位
置に位置してから、駆動モータ556をオフにすると、
ばね554の付勢力により巻き上げ状態の遮光幕551
が方向zと逆方向に移動し、開口部551aが図の実線
の位置に戻り、開状態となり、画像読取部5による画像
読み取りが実行できる状態に復帰する。
【0046】以上のように、遮光機構550は、放射線
画像変換プレートからの画像情報の読取開始の直前に開
放され、読取終了直後に閉じられ、画像読み取りのため
の必要時にしか遮光機構550が開放しないから、消去
光源等の光によるフォトマルチプライヤ514aにおけ
る劣化や感度低下といった悪影響を最小限に抑制でき
る。また、走査光学系509と受光系を一体に保持する
筐体51aとカバー部520とが副走査方向のどの位置
にあっても、直ちに遮光することが可能となる。
【0047】次に、画像読取部5に設けた遮光壁につい
て図8により説明する。図8は画像読取部5を上方から
見た上面図である。図のように、走査光学系509と受
光系514とを保持する筐体51aとカバー部520が
副走査方向B’に搬送され端部に位置したとき、図の方
向wから消去光源13等の光が受光系514に入射しな
いよう遮断するL形状の遮光壁561が図2の垂直方向
V,V’に延びるように配置されている。同様に、走査
方向Bに搬送され端部に位置したとき、図の方向wから
の光が受光系514に入射しないよう遮断するL形状の
遮光壁562が垂直方向V,V’に配置されている。
【0048】この遮光壁561,562により、走査光
学系509と受光系514が副走査方向B、B’に移動
し端部に位置したとき方向wからの光、例えば消去光源
13からの光を遮断できる。従って、画像読み取りが終
了し放射線画像変換プレートが搬送され退避したとき、
受光系514が副走査方向端部に位置することにより、
外部光が受光系514に入射せず受光系のフォトマルチ
プライヤ514aに対する悪影響を排除できる。なお、
遮光壁は、副走査方向のいずれか一端側だけに設けても
よいが、図8のように両端部に設けると、筐体51aと
カバー部520が副走査方向B、B’のいずれの方向の
端部近くにあっても、直ちに遮光壁561または562
の背後に移動でき、好ましい。
【0049】なお、本実施の形態による遮光機構550
は、遮光部材として遮光幕を用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、遮光部材を板状から
構成してもよく、この遮光板に開口部を設け図7のz方
向及びその逆方向に移動させるようにできる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、記録プレートから放射
線画像を読み取るための走査光学系と受光系とを位置ず
れがないように配置でき、かつコンパクトに配置できる
放射線画像記録読取装置を提供できる。
【0051】また、記録プレートからその画像記録を消
去するための消去光源による画像読取部への影響を排除
し、受光系への入射効率の減少もなく、画像読取手段に
おける感度低下の問題を回避できる放射線画像記録読取
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態による放射線画像記録読
取装置本体の概略的な構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置の概略的な構成を示す正面図で
ある。
【図3】図2に示す装置の画像読取部を示す正面図であ
る。
【図4】図2に示す装置の右側面図である。
【図5】図2に示す装置の左側面図である。。
【図6】図3に示す画像読取部の上面図である
【図7】図6に示す遮光機構を正面から見た図である。
【図8】図2に示す画像読取部5の全体を上方から見た
上面図である。
【図9】従来の装置の画像読取部を示す図である。
【符号の説明】
1 放射線画像記録読取装置 2 装置本体 3 カセッテスタッカ部 4 プレート搬送部 5 画像読取部(画像読取手段) 6 システム制御部 7 操作部 8 電源部 9 カセッテ 12 放射線画像変換プレート(記録プレー
ト) 50 副走査部 51 主走査部 51a 主走査部の筐体 509 走査光学系 514 受光系 514a フォトマルチプライヤ 514b 平板集光体(光ガイド部材) 514c フォトマルチプライヤの受光面 516 平板集光体の入射端面 517 平板集光体の出射端面 520 受光系のカバー部 550 遮光機構 551 遮光幕(遮光部材) 551a 開口部 556 駆動モータ(駆動移動手段) 553 巻き取りスプール(駆動移動手段) 554 ばね(駆動移動手段) 561,562 遮光壁 M 主走査方向 B、B’ 副走査方向 V、V’ 垂直方向(鉛直方向)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像の記録された記録プレートか
    ら画像情報を読み取るための画像読取手段を備える放射
    線画像記録読取装置において、 前記画像読取手段が、前記記録プレートに対し光を主走
    査しながら照射する走査光学系と、前記記録プレートか
    らの光を受ける受光系とを備え、前記走査光学系と前記
    受光系とを副走査方向に一体に移動させながら主走査を
    前記記録プレートの鉛直方向に行うことを特徴とする放
    射線画像記録読取装置。
  2. 【請求項2】 前記走査光学系と前記受光系とを遮光状
    態となるように筐体に設けるとともに前記筐体を副走査
    方向に移動可能に構成した請求項1記載の放射線画像記
    録読取装置。
  3. 【請求項3】 前記走査光学系及び前記受光系が鉛直方
    向と直行する副走査方向に移動し前記副走査方向の端部
    に位置したとき前記記録プレート側からの光が前記受光
    系に入射しないよう遮断する遮光壁を設けた請求項1ま
    たは2記載の放射線画像記録読取装置。
  4. 【請求項4】 前記記録プレート側からの光を前記受光
    系の受光面から遮断しまた前記受光面へ通過させるため
    開閉する遮光機構を前記記録プレートに近接して設けた
    請求項1,2または3記載の放射線画像記録読取装置。
  5. 【請求項5】 放射線画像の記録された記録プレートか
    ら画像情報を読み取るための画像読取手段を備える放射
    線画像記録読取装置において、 前記画像読取手段が、前記記録プレートに対し光を照射
    する走査光学系と、前記記録プレートからの光が入射す
    る受光面を有する受光系とを備え、 前記記録プレート側からの光を前記受光面から遮断しま
    た前記受光面へ通過させるため開閉する遮光機構を前記
    記録プレートに近接して設けたことを特徴とする放射線
    画像記録読取装置。
  6. 【請求項6】 前記受光系は、前記記録プレートからの
    光が入射する入射端面とその光が出射する出射端面とを
    有する光ガイド部材を備え、前記遮光機構が前記記録プ
    レートと前記入射端面との間に配置され、前記光ガイド
    部材は前記出射端面が前記受光面に近接するよう配置さ
    れている請求項4または5記載の放射線画像記録読取装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録プレートは、前記画像読取手段
    による画像情報の読み取りのために画像読取位置まで搬
    送されるとともにこの画像読取位置から退避するよう搬
    送され、この退避方向に、前記記録プレートに記録され
    た放射線画像を消去するための消去光源を備える請求項
    4,5または6記載の放射線画像記録読取装置。
  8. 【請求項8】 前記遮光機構は、前記記録プレートから
    の画像情報の読取開始の直前に開放され、読取終了直後
    に閉じられる請求項4,5,6または7記載の放射線画
    像記録読取装置。
  9. 【請求項9】 前記遮光機構は、前記記録プレートに近
    接して配置され開口部を有する遮光部材と、この遮光部
    材を移動させるよう駆動する移動駆動手段とを備え、前
    記移動駆動手段により前記遮光部材を移動させて前記開
    口部の位置を変えることにより、開閉する請求項4,
    5,6,7または8記載の放射線画像記録読取装置。
JP10534398A 1998-04-02 1998-04-02 放射線画像記録読取装置 Pending JPH11288049A (ja)

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