JPH1128792A - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JPH1128792A
JPH1128792A JP18351297A JP18351297A JPH1128792A JP H1128792 A JPH1128792 A JP H1128792A JP 18351297 A JP18351297 A JP 18351297A JP 18351297 A JP18351297 A JP 18351297A JP H1128792 A JPH1128792 A JP H1128792A
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重一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出加工性が良好で、低温シール性、ヒート
シール強度、ホットタック性、高温充填性に優れ、べた
つき感のないシーラント用樹脂組成物からなる層及び基
材から構成される複合フィルムを提供する。 【解決手段】 下記成分A50〜90重量部と下記成分
B50〜10重量部とを含有するシーラント用樹脂組成
物からなる層及び基材とから構成されることを特徴とす
る複合フィルム。 成分A:メルトフローレートが5〜30g/10分、密
度が0.890〜0.910g/cm3、冷キシレン可
溶分が15重量%以下、示差走査熱量計(DSC)によ
る全融解熱量に対する110℃以上の融解熱量の比率が
1〜25%であるエチレン−α−オレフィン共重合体 成分B:高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーラント用樹脂
組成物からなる層と基材とから構成される複合フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、食品および医薬品などの包装材として、ナイロンな
どの基材上にシーラント(ヒートシール)層を設けた複
合フィルムが広く用いられている。この複合フィルム
は、基材とシーラント材とをドライラミネート法、押出
コーティング法などの方法により積層することにより製
造されている。このような積層法のうち押出コーティン
グ法では、ナイロンなどの基材上にシーラント材を溶融
押出することにより複合フィルムを製造している。
【0003】押出コーティングによる複合フィルムのシ
ーラント材としては、高圧ラジカル重合法ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が使用されてい
る。高圧ラジカル重合法ポリエチレンは加工性に優れる
が、低温シール性、ヒートシール強度、ホットタック性
に劣り、エチレン−酢酸ビニル共重合体は低温シール性
に優れるが、ヒートシール強度、ホットタック性に劣
る。これらの欠点を改良するために、例えば、シーラン
ト層として、メルトフローレート1〜50g/10分、
密度0.910〜0.940g/cm3、融点115〜
130℃及びエチレン含有率94〜99.5モル%のエ
チレンと炭素数4〜10のα−オレフィンとのランダム
共重合体99〜30重量%とメルトフローレート1〜7
0g/10分の高圧法ポリエチレン1〜70重量%とか
らなる樹脂組成物からなる層が開示されている(特開昭
57−123053号公報)。しかし、上記樹脂組成物
も低温シール性が劣る問題があり、最適とはいえない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、押出加
工性が良好で、低温シール性、ヒートシール強度、ホッ
トタック性、高温充填性に優れ、べたつき感のないシー
ラント用樹脂組成物からなる層及び基材から構成される
複合フィルムを提供することにある。
【0005】かかる事情に鑑み、本発明者らは、シーラ
ント用樹脂組成物について鋭意検討した結果、押出加工
性が良好で、低温シール性、ヒートシール強度、ホット
タック性、高温充填性に優れ、べたつき感のないシーラ
ント用樹脂組成物からなる層を見出し、本発明を完成さ
せた。
【0006】すなわち、本発明は、下記成分A50〜9
0重量部と下記成分B50〜10重量部とを含有するエ
チレン系樹脂組成物層及び基材とから構成されることを
特徴とする複合フィルムである。 成分A:メルトフローレートが5〜30g/10分、密
度が0.890〜0.910g/cm3、冷キシレン可
溶分が15重量%以下、示差走査熱量計(DSC)によ
る全融解熱量に対する110℃以上の融解熱量の比率が
1〜25%であるエチレン−α−オレフィン共重合体 成分B:高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン 以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(成分A)のエチ
レン−α−オレフィン共重合体は、メルトフローレート
(MFR)が5〜30g/10分、好ましくは5〜20
g/10分、さらに好ましくは8〜15g/10分であ
り、密度が0.890〜0.910g/cm3、好まし
くは0.900〜0.910g/cm3、冷キシレン可
溶分(以下、「CXS」と称する)が15重量%以下、
好ましくは12重量%、示差走査熱量計(DSC)によ
る全融解熱量に対する110℃以上の融解熱量の比率
(以下、「HH110」と称する)が1〜25%、好ま
しくは5〜20%、さらに好ましくは10〜20%であ
る。。MFRが5g/10分未満では押出加工性が劣
り、30g/10分を越えるとヒートシール強度が劣
る。密度が0.890g/cm3未満ではべたつき易く
なり、複合フィルムがブロッキングするため使用が困難
となる。0.910g/cm3を越えると低温シール性
が悪くなる。CXSが15重量%を越えるとべたつき易
くなり、複合フィルムがブロッキングするため使用が困
難となる。HH110が1%未満では高温充填性が劣
り、25%を越えると低温シール性、透明性、耐衝撃性
が悪くなる。
【0008】本発明で用いる(成分A)のエチレン−α
−オレフィン共重合体は、一般にエチレンとα−オレフ
ィンを用いて、高圧イオン重合法、溶液重合法、スラリ
ー重合法、気相重合法等により、少なくとも遷移金属を
含む固体系触媒成分と有機アルミニウム化合物からなる
触媒の存在下で、通常30〜300℃、常圧〜3000
kg/cm2、溶媒の存在下または無溶媒下、気−固、液−固
または均一液相下で製造される。中でも製造プロセスと
しては、高圧イオン重合法が好ましい。
【0009】遷移金属を含む固体系触媒成分としては、
例えば酸化クロム、酸化モリブデン、三塩化チタン−ア
ルキルアルミニウム、四塩化チタン等のチタン化合物−
塩化マグネシウム化合物等のマグネシウム化合物−(塩
化)アルキルアルミニウム等が挙げられる。
【0010】特に、本発明で用いる触媒系は限定される
ものではないが、具体例の1つとして特開平7−316
220号公報、特開平9−52911号公報が挙げられ
る。具体的には、触媒としては、(A)一般式R1 mSi
4-m(ここで、R1は炭素数が1〜20のアルキル基、
アリール基、アルケニル基を表し、Xはハロゲン原子を
表す。また、mは0≦m<4で表される数字である。)
表されるハロゲン化けい素化合物および/または一般式
2 nAlX3-n(ここで、R2は炭素数が1〜20のアル
キル基、アリール基、アルケニル基を表し、Xはハロゲ
ン原子を表す。また、nは0≦n<3で表される数字で
ある。)で表されるハロゲン化アルミニウム化合物と、
一般式R3MgX及び/またはR45Mg(ここで、
3、R4、R5は炭素数が1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルケニル基を表し、Xはハロゲン原子を表
す。)で表される有機マグネシウム化合物とを溶媒中で
反応せしめて得られるハロゲン含有固体マグネシウム成
分(a−1)に、チタン化合物(a−2)を反応させる
ことにより得られた固体成分(A−1)と、チタン化合
物(a−3)の共存下に有機アルミニウム化合物(A−
2)を反応させてなる固体触媒成分(ここでチタン化合
物(a−2)と(a−3)は、同一であっても異なって
いてもよい。)、及び(B)有機アルミニウム化合物を
主成分とすることを特徴とするオレフィン(共)重合用
触媒が好ましい(特開平9−52911号公報)。
【0011】α−オレフィンとしては、例えばプロピレ
ン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1、デセン−1等が用いられ、中でも炭
素数3〜10のものが好ましい。これらα−オレフィン
は1種のみならず2種以上用いることができる。α−オ
レフィンの含有量は、通常10〜20重量%、好ましく
は10〜17重量%である。
【0012】(成分B)の高圧ラジカル重合法低密度ポ
リエチレンは、特に限定されるものではなく、公知の高
圧ラジカル重合法低密度ポリエチレンが用いられる。高
圧ラジカル重合法低密度ポリエチレンとしては、MFR
が好ましくは4〜20g/10分、より好ましくは4〜
15g/10分であり、膨張割合(以下、「SR」と称
する)が好ましくは1.6〜2.0、より好ましくは
1.65〜1.95である高圧ラジカル重合法ポリエチ
レンが好適である。SRとは、メルトフローレートを測
定する時の膨張割合、すなわち内径bmmのオリフィス
から押出された樹脂ストランドの外径をammとしたと
きのa/bの値をいう。
【0013】(成分B)の高圧ラジカル重合法低密度ポ
リエチレンは、公知の方法により製造され、例えば有機
過酸化物または酸素などの遊離基発生剤を重合開始剤と
し、通常重合圧力1000〜3000kg/cm2
度、重合温度130〜300℃程度の条件下にエチレン
をラジカル重合させることにより得られるものである。
【0014】成分Aと成分Bの配合割合は、成分Aが5
0〜90重量部、好ましくは60〜80重量部であり、
成分Bが10〜50重量部、好ましくは20〜40重量
部である。成分Aが過少又は成分Bが過多であると押出
加工時に耳切れを起こし、良好な複合フィルムが得られ
ず、また低温シール性、ヒートシール強度、ホットタッ
ク性が劣り、一方成分Aが過多又は成分Bが過少である
と押出加工時のネックインが大きくなり、良好な複合フ
ィルムが得られない。
【0015】シーラント用樹脂組成物を得るためのブレ
ンド方法としては、通常の混合操作、例えば、タンブラ
ーブレンダー法、ヘンシェルミキサー法、バンバリーミ
キサー法または押出造粒法等が挙げられる。
【0016】シーラント用樹脂組成物には、必要に応じ
て中和剤、分散剤、酸化防止剤、滑剤、耐候性改良剤、
帯電防止剤、顔料、フィラー等の他の附加的成分を本発
明の効果を阻害しない範囲で含ませることができる。
【0017】本発明の複合フィルムの製造方法は、特に
限定されるものではなく、例えば基材上にシーラント用
樹脂組成物を押出コーテイングし複合フィルムを製造す
る方法が挙げられる。基材上にシーラント用樹脂組成物
を押出コーテイングする方法としては、基材に直接シー
ラント用樹脂組成物を押出コーテイングしてもよく、ま
た基材と該樹脂組成物との接着力を高めるために、基材
に予め公知の方法、例えば有機チタン系、ポリエチレン
イミン系、イソシアネート系などのアンカーコート剤を
塗布したり、あるいは接着性ポリオレフィン、高圧ラジ
カル重合法ポリエチレン、高圧ラジカル重合法ポリエチ
レンとエチレン−α−オレフィン共重合体からなる樹脂
組成物などの下貼り樹脂層を設けた後に、シーラント用
樹脂組成物を押出コーテイングしてもよい。
【0018】本発明で用いる基材としては、例えばポリ
プロピレン、ナイロン、ポリエステル等からなる基材が
挙げられる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
製膜性、押出負荷などの押出加工性が良好であり、ヒー
トシール性、ホットタック性及び高温充填性のバランス
が良好で、べたつき感のないシーラント用樹脂組成物層
と基材とから構成される複合フィルムが提供できる。
【0020】
【実施例】本発明を実施例に基づき説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
【0021】測定・評価方法はつぎの通りである。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に基づき測定温度190℃、荷重
2.16kgで測定した。 (2)密度 JIS K6760に基づき測定した。 (3)膨張割合(SR) JIS K7210により測定温度190℃(ただし、
上記(1)で測定したMFRが10g/10分以上のサ
ンプルは150℃)、荷重2.16kgでMFRを測定
する時、内径bmmのオリフィスから押出された樹脂ス
トランドの外径をammとしてa/bの値を測定した。
なお、内径bmmは2.1mmであった。
【0022】(4)冷キシレン可溶分(CXS) FDAの第177章第1520節に記載される、キシレ
ンによる最大溶出量測定法により測定される。具体的に
は、試料5±0.001gをキシレン1000mlに加
熱溶解させ、室温まで冷却した後、25℃で15時間保
持する。その後、濾過、濃縮乾固、を行い、冷キシレン
可溶分を求める。 CXS(重量%)=可溶分重量(g)/試料重量(g)
×100 (5)示差走査熱量計(DSC)による全融解熱量に対
する110℃以上の融解熱量の比率(HH110) パーキンエルマー社製7型DSCを使用し、JIS K
7122により全融解熱量および110℃以上の融解熱
量を測定し、全融解熱量に対する110℃以上の融解熱
量の比率を求めた。尚、試験片の状態調節はJIS K
7121の3−(2)項で行った。 (6)ヒートシール性 2枚のフィルムのシーラント層どうしを合わせ、テスタ
ー産業製ヒートシーラーを用い、シール面圧1.0kg
/cm2、シール時間1.0秒、シール幅10mmの条
件で押出加工方向に垂直になるようにヒートシールを行
なった。シールバーの温度(ヒートシール温度)を5℃
ずつ変えて同様にヒートシールを行なった。シール面に
直角方向に幅15mmの試験片を切り出し、ショッパー
型引張試験機を用いて、200mm/分の速度で180
度剥離強度を測定した。 a.ヒートシール強度 上記条件で測定した最高シール強度を表す。 b.低温シール性 上記条件で測定したシール強度が4kg/15mm幅を
越える最低温度を表す。
【0023】(7)ホットタック性 押出加工方向と平行になるように切り出された15mm
幅のフィルムのシーラント層どうしを合わせ、フィルム
の一方の端部に30gの荷重をかけておき、テスター産
業製ヒートシーラーを用い、シール面圧1.3kg/c
2、シール時間0.3秒、シール幅10mmの条件で
ヒートシールを行なう。シール終了から0.14秒後に
シール面に荷重による剥離力がかかるように調整し、こ
れにより剥離した距離を測定した。シールバーの温度
(ヒートシール温度)を5℃ずつ変えて同様の試験を行
う。 i.剥離距離 上記方法により測定される最少剥離距離を表す。 ii.低温ホットタック性 上記方法により測定された剥離距離が6mm以下となる
最低温度を表す。 (8)高温充填性 2枚のフィルムのシーラント層どうしを合わせ、テスタ
ー産業製ヒートシーラーを用い、シールバーの温度(ヒ
ートシール温度)160℃、シール面圧1.0kg/c
2、シール時間1.0秒、シール幅10mmの条件で
押出加工方向に垂直になるようにヒートシールを行なっ
た。シール面に直角方向に幅15mmの試験片を切り出
し、ショッパー型引張試験機を用いて、雰囲気温度を4
0℃から10℃毎に変更して、200mm/分の速度で
180度剥離強度を測定した。剥離強度は雰囲気温度の
上昇に伴って低下する。この場合、剥離強度が1kg/
15mm幅になる最低温度を高温充填温度とした。高温
充填温度が高いほど、高温充填性が良好である。 (9)べたつき性 フィルムを40℃のオーブン中で2週間経時させた後、
シーラント層のべたつき感を手触りで評価した。 〇:べたつき感なし △:ややべたつき感あり
×:べたつき感大きい
【0024】実施例1 触媒成分Cの合成 (1)固体成分(C−1)の合成 (l−i)ハロゲン含有固体マグネシウム成分の合成 攪拌機付き反応器200リットルを窒素で置換した後、
有機合成薬品社製ブチルマグネシウムクロリド(2.1
mol/リットル ブチルエーテル溶液)88リットル
を加え、フラスコ内の温度を25〜30℃に保ちなが
ら、SiCl431.4kgを徐々に滴下した。滴下終
了後30℃で更に1時間攪拌した後、さらに60℃でl
時間反応後、固液分離し、ヘキサンl20リットルで3
回洗浄を行った。その後得られた固体を50℃窒素流通
乾燥、40℃真空乾燥によりハロゲン含有固体マグネシ
ウム成分(c−l)23.6kgを得た。生成した固体
の組成分析を行ったところ固体生成物中にはジブチルエ
ーテルが24.6重量%含まれていた。
【0025】(1−ii)ハロゲン含有固体マグネシウム
成分(c−1)とチタン化合物(c−2)の反応 窒素置換した攪拌機付き反応器に、上記(l−i)で合
成したハロゲン含有固体マグネシウム成分(c−1)を
入れ、続いて室温で四塩化チタン63リットルを仕込ん
だ。その後100℃まで昇温し、1時間反応を行った。
反応終了後40℃で固液分離した後、ヘキサン120リ
ットルで5回洗浄を行った。 (2−i)チタン化合物(c−3)の共存下の固体成分
(C−1)と有機アルミニウム化合物(C−2)との反
応 上記(1−ii)で得た固体生成物にn−ヘプタン94リ
ットルを仕込み、70℃に昇温した。次いで、四塩化チ
タン0.87リットルを加え、その後ジエチルアルミニ
ウムクロライドのへプタン溶液(1mmo1/ml)8
4リットルを滴下後、l時間反応を行った。反応終了後
40℃で固液分離した後、へキサン120リットルで4
回洗浄を行った後、80℃窒素流通乾燥して固体触媒成
分(C)21.8kgを得た。組成分析の結果固体触媒
成分中にはチタン原子が3.56重量%、アルミニウム
原子が0.95重量%、ジブチルエーテルが0.1重量
%含まれていた。
【0026】(2)複合フィルム 成分Aとして上記固体触媒成分とジエチルアルミニウム
クロライドからなる触媒系を用いて、重合温度230
℃、重合圧力800kg/cm2条件下で製造されたエ
チレン−ヘキセン−1ランダム共重合体(MFR16g
/10分、密度0.908g/cm3、CXS9重量
%、HH110 16%)75重量部と、成分Bとして
高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン(MFR9g/
10分、SR1.85、密度0.919g/cm3)2
5重量部とを単軸押出機で190℃にて溶融混合し、シ
ーラント用樹脂組成物を得た。厚み15μmの2軸延伸
ナイロンフィルムを基材(w)とし、その上に、イソシ
アネート系アンカーコート剤(x)を塗布し、シリンダ
ー先端温度310℃の条件で溶融混練した下記の下貼り
用樹脂組成物(y)を厚み25μm、シリンダー先端温
度290℃の条件で溶融混練した前記シーラント用樹脂
組成物(z)を厚み25μmにそれぞれなるように押出
ラミネート加工を行ない、複合フィルム〔(w)/
(x)/(y)/(z)〕を得た。押出ラミネート加工
は、住友重機械工業(株)製マルチスロット方式Tダイス
を有する65mmφ共押出ラミネーターを使用し、冷却
ロールにマットロール(25℃)を装備し、加工速度8
0m/分の条件で行なった。押出加工時のダイの開口部
と樹脂膜の幅の差を示すネックインは、両側合計値で1
20mm、押出機の負荷を示す樹脂圧力は、85kg/cm2
であり、製膜性は問題なかった。評価結果を表1に示
す。
【0027】下貼り用樹脂組成物(y)としては、高圧
ラジカル重合法低密度ポリエチレン(MFR9g/10
分、SR1.85、密度0.919g/cm3)60重
量部及び下記の触媒系を用いて、重合温度230℃、重
合圧力800kg/cm2条件下で製造されたエチレン
−ブテン−1ランダム共重合体(MFR12g/10
分、密度0.913g/cm3、CXS12重量%、H
H110 27%)40重量部からなる樹脂組成物を用
いた。 固体触媒成分の調製 市販無水塩化マグネシウム100g、東邦チタニウム社
製TAC−131(TiCl3・1/3AlCl3)10
0gを40時間ボールミル処理して固体触媒成分を得
た。この粉末を分析したところTi 10.9重量%、
Al 1.3重量%、Cl 74.6重量%、Mg 1
2.0重量%を含有していた。 触媒分散液の調製 十分に窒素置換した10リットルのタンクにへプタン7
リットルを入れ、さらにトリエチルアルミニウム14ミ
リモル、上記で得られた固体触媒成分7gを加えた。次
にヘキセン−lを315g加え、撹伴を続けたところ、
粘稠な固体触媒分散液が得られた。一方、別の十分に窒
素置換した10リットルのタンクにヘプタン7リットル
を入れ、さらにトリエチルアルミニウム140ミリモ
ル、テトラエトキシシラン14ミリモルを加え、助触媒
液とした。
【0028】実施例2 成分Aとして実施例1で記載した触媒と同様の触媒を用
いて実施例1と同様に製造されたエチレン−ヘキセン−
1ランダム共重合体(MFR12g/10分、密度0.
908g/cm3、CXS8重量%、HH110 16
%)に、成分Bとして高圧ラジカル重合法低密度ポリエ
チレン(MFR5g/10分、SR1.86、密度0.
919g/cm3)にそれぞれ変更した以外は、実施例
1と同様に押出ラミネート加工を行ない、複合フィルム
を得た。ネックインは、両側合計値で85mm、押出機
の負荷を示す樹脂圧力は、105kg/cm2であり、製膜性
は問題なかった。評価結果を表1に示す。
【0029】比較例1 成分Aとして実施例1の下貼り用樹脂組成物(y)のエ
チレン−ブテン−1ランダム共重合体を製造したときと
同様の触媒系を用いて得られたエチレン−ヘキセン−1
ランダム共重合体(MFR10g/10分、密度0.9
08g/cm3、CXS18重量%、HH110 30
%)に変更した以外は、実施例1と同様に押出ラミネー
ト加工を行ない、複合フィルムを得た。ネックインは、
両側合計値で100mm、押出機の負荷を示す樹脂圧力
は、95kg/cm2であり、製膜性は問題なかった。評価結
果を表1に示す。
【0030】比較例2 成分Aとして比較例1で記載した触媒系と同様の触媒系
を用いて得られたエチレン−ヘキセン−1ランダム共重
合体(MFR12g/10分、密度0.912g/cm
3、CXS12重量%、HH110 30%))に変更
した以外は、実施例1と同様に押出ラミネート加工を行
ない、複合フィルムを得た。ネックインは、両側合計値
で110mm、押出機の負荷を示す樹脂圧力は、90kg
/cm2であり、製膜性は問題なかった。評価結果を表1に
示す。
【0031】比較例3 成分Aとしてエチレン−ブテン−1ランダム共重合体
(住友化学工業(株)製エスプレンSPO N037
7、MFR18g/10分、密度0.895g/c
3、CXS8重量%、HH110 0%)70重量部
とし、成分Bとして実施例1で使用したものと同じ低密
度ポリエチレンを30重量部に変更した以外は、実施例
1と同様に押出ラミネート加工を行ない、複合フィルム
を得た。ネックインは、両側合計値で105mm、押出
機の負荷を示す樹脂圧力は、100kg/cm2であり、製膜
性は問題なかった。評価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 1 2 1 2 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− [成分A] MFR(g/10分) 16 12 10 12 18 密度(g/cm3) 0.908 0.908 0.908 0.912 0.895 CXS(重量%) 9 8 18 12 8 HH110(%) 16 16 30 30 0 配合量(重量部) 75 75 75 75 70 [成分B] MFR(g/10分) 9 5 9 9 9 密度(g/cm3) 0.919 0.919 0.919 0.919 0.919 SR 1.85 1.86 1.85 1.85 1.85 配合量(重量部) 25 25 25 25 30 [物性] ヒートシール性 ヒートシール強度(kg/15mm幅) 5.5 5.7 5.5 5.5 5.5 低温シール性(℃) 109 109 115 120 107 ホットタック性 剥離距離(mm) 1.6 1.0 2.0 2.0 5.0 低温ホットタック性(℃) 117 117 123 128 109 高温充填温度(℃) 95 96 93 94 77 べたつき性 ○ ○ × ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分A50〜90重量部と下記成分B
    50〜10重量部とを含有するシーラント用樹脂組成物
    からなる層及び基材とから構成されることを特徴とする
    複合フィルム。 成分A:メルトフローレートが5〜30g/10分、密
    度が0.890〜0.910g/cm3、冷キシレン可
    溶分が15重量%以下、示差走査熱量計(DSC)によ
    る全融解熱量に対する110℃以上の融解熱量の比率が
    1〜25%であるエチレン−α−オレフィン共重合体 成分B:高圧ラジカル重合法低密度ポリエチレン
  2. 【請求項2】成分Aが、メルトフローレート5〜20g
    /10分、密度0.900〜0.910g/cm3、冷
    キシレン可溶分12重量%以下、示差走査熱量計(DS
    C)による全融解熱量に対する110℃以上の融解熱量
    の比率5〜20%のエチレン−α−オレフィン共重合体
    である請求項1記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】成分Bが、メルトフローレート4〜20g
    /10分、膨張割合1.6〜2.0の高圧ラジカル重合
    法低密度ポリエチレンである請求項1記載の複合フィル
    ム。
  4. 【請求項4】シーラント用樹脂組成物が、成分A60〜
    80重量部と成分B40〜20重量部とを含有する請求
    項1記載の複合フィルム。
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