JPH11287856A - 反復法によるagc依存性チャネル間利得不平衡の補正方法及び装置 - Google Patents
反復法によるagc依存性チャネル間利得不平衡の補正方法及び装置Info
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- JPH11287856A JPH11287856A JP4800013A JP80001392A JPH11287856A JP H11287856 A JPH11287856 A JP H11287856A JP 4800013 A JP4800013 A JP 4800013A JP 80001392 A JP80001392 A JP 80001392A JP H11287856 A JPH11287856 A JP H11287856A
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03G—CONTROL OF AMPLIFICATION
- H03G3/00—Gain control in amplifiers or frequency changers
- H03G3/20—Automatic control
- H03G3/30—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
- H03G3/3036—Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in high-frequency amplifiers or in frequency-changers
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
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- G01S7/34—Gain of receiver varied automatically during pulse-recurrence period, e.g. anti-clutter gain control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チャネル間利得不平衡対AGC測定値を測定
して、残留誤差を最小化し一層正確な誘導を達成するこ
と。 【構成】 システム較正時に予め定められたAGC点で
利得不平衡の測定を反復してΔAGC増幅器16におけ
る相対的に微小なチャネル間利得不平衡を生じさせる。
測定した不平衡をΔAGCコマンドに変換してΔAGC
増幅器16に供給し、その結果の利得不平衡を測定し、
この値を最初の測定値に加算する。この手順を満足なレ
ベルの誤差を測定できるまで繰り返して、AGCの各々
の値についてチャネル間利得を平衡させるに適切な補正
係数を生成し、ΔAGC制御器20のルックアップテー
ブルに記憶させ、飛翔中のミサイルに供給する。
して、残留誤差を最小化し一層正確な誘導を達成するこ
と。 【構成】 システム較正時に予め定められたAGC点で
利得不平衡の測定を反復してΔAGC増幅器16におけ
る相対的に微小なチャネル間利得不平衡を生じさせる。
測定した不平衡をΔAGCコマンドに変換してΔAGC
増幅器16に供給し、その結果の利得不平衡を測定し、
この値を最初の測定値に加算する。この手順を満足なレ
ベルの誤差を測定できるまで繰り返して、AGCの各々
の値についてチャネル間利得を平衡させるに適切な補正
係数を生成し、ΔAGC制御器20のルックアップテー
ブルに記憶させ、飛翔中のミサイルに供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的には自動利得制御
(AGC)回路に係り、更に詳しくは、このようなAG
C回路において反復法を用いてAGC依存性利得不平衡
を補正する方法及び装置に関する。
(AGC)回路に係り、更に詳しくは、このようなAG
C回路において反復法を用いてAGC依存性利得不平衡
を補正する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種のレーダ誘導システムでは、アン
テナで受信した信号の和(Σ)及びデルタ(Δ)の振幅
を処理して、アンテナボアサイトに対するレーダリター
ンの角度を導出する。このようなシステムでは、和及び
デルタ信号の周波数を中間周波数に変換した後、2つの
チャネル(Σ+Δ)及び(Σ−Δ)に組み合わせるのが
普通である。これら2つのチャネルを独立に処理した
後、組み合わせて和及びデルタの振幅を復元し、それら
をリターンの角度検出に使用する。
テナで受信した信号の和(Σ)及びデルタ(Δ)の振幅
を処理して、アンテナボアサイトに対するレーダリター
ンの角度を導出する。このようなシステムでは、和及び
デルタ信号の周波数を中間周波数に変換した後、2つの
チャネル(Σ+Δ)及び(Σ−Δ)に組み合わせるのが
普通である。これら2つのチャネルを独立に処理した
後、組み合わせて和及びデルタの振幅を復元し、それら
をリターンの角度検出に使用する。
【0003】この2つのチャネル間にハードウェアに起
因する利得差があれば、バイアスで歪んだ算出角度が生
じ、それが誘導システムの性能を劣化させる。利得不平
衡の一つの可能性あるハードウェア性原因は、自動利得
制御(AGC)回路の変化の結果として生ずる各チャネ
ルの利得の差分変化である。この現象を補正するための
慣用技法は、較正サイクル時にチャネル間利得不平衡対
AGCを測定し、これらの測定結果を用いて不整合を補
正するようにコマンドすることである。
因する利得差があれば、バイアスで歪んだ算出角度が生
じ、それが誘導システムの性能を劣化させる。利得不平
衡の一つの可能性あるハードウェア性原因は、自動利得
制御(AGC)回路の変化の結果として生ずる各チャネ
ルの利得の差分変化である。この現象を補正するための
慣用技法は、較正サイクル時にチャネル間利得不平衡対
AGCを測定し、これらの測定結果を用いて不整合を補
正するようにコマンドすることである。
【0004】和及びデルタのチャネルの振幅を処理する
ことによって角度情報を得るのであるから、一連の処理
を通して振幅を正確に維持する必要がある。そのために
は、和及びデルタ処理を行う期間を通して、Σ+Δ及び
Σ−Δのチャネルの利得が整合している必要がある、Σ
+Δチャネルの利得とΣ−Δチャネルの利得との間にい
かなる不整合があっても、リターンの角度計算にバイア
ス誤差を生ずる。チャネル間利得不平衡を測定し、かつ
該不平衡を角度処理開始前に自動的に補正することが、
このようなシステム(ΔAGC制御器及びΔAGC制御
増幅器からなるシステム)における「デルタ自動利得制
御」(ΔAGC)回路構成の機能である。
ことによって角度情報を得るのであるから、一連の処理
を通して振幅を正確に維持する必要がある。そのために
は、和及びデルタ処理を行う期間を通して、Σ+Δ及び
Σ−Δのチャネルの利得が整合している必要がある、Σ
+Δチャネルの利得とΣ−Δチャネルの利得との間にい
かなる不整合があっても、リターンの角度計算にバイア
ス誤差を生ずる。チャネル間利得不平衡を測定し、かつ
該不平衡を角度処理開始前に自動的に補正することが、
このようなシステム(ΔAGC制御器及びΔAGC制御
増幅器からなるシステム)における「デルタ自動利得制
御」(ΔAGC)回路構成の機能である。
【0005】更に詳述すれば、ある種のレーダシステム
においては、自動利得制御(AGC)に起因する総合シ
ステム利得の変化の結果、チャネル利得間に大きな変化
が生ずる。これを補正するために用いられる一つの技法
では、AGCにおける任意の変化に対して2つのチャネ
ルを平衡させるに要する所要のΔAGC変化を特性化
し、それによってAGCの変化がいったん既知となれば
ΔAGCの変化を予測できるようにする。この特性化を
システム較正に割り当てられた期間に行われる。デルタ
チャネル振幅をゼロにするように設定した誘導システム
にテスト信号を供給する。こうすれば、Σ+Δ及びΣ−
Δチャネルは和情報のみを含むようになる。従って、2
つのチャネル間のすべての信号振幅差は、チャネル間の
利得不平衡に起因するものである。ΔAGC回路を一連
の処理系から除外し、従って該回路がチャネル間利得平
衡に寄与しない状態で、AGCの種々のレベル(各レベ
ルを他のレベルよりも常に大きく又は小さくする)につ
いて、この不平衡を測定する。各々の不平衡測定結果
は、その特定AGC値に関してΔAGCが当該ハードウ
ェアにおけるチャネル間利得の平衡を達成すべきレベル
である。
においては、自動利得制御(AGC)に起因する総合シ
ステム利得の変化の結果、チャネル利得間に大きな変化
が生ずる。これを補正するために用いられる一つの技法
では、AGCにおける任意の変化に対して2つのチャネ
ルを平衡させるに要する所要のΔAGC変化を特性化
し、それによってAGCの変化がいったん既知となれば
ΔAGCの変化を予測できるようにする。この特性化を
システム較正に割り当てられた期間に行われる。デルタ
チャネル振幅をゼロにするように設定した誘導システム
にテスト信号を供給する。こうすれば、Σ+Δ及びΣ−
Δチャネルは和情報のみを含むようになる。従って、2
つのチャネル間のすべての信号振幅差は、チャネル間の
利得不平衡に起因するものである。ΔAGC回路を一連
の処理系から除外し、従って該回路がチャネル間利得平
衡に寄与しない状態で、AGCの種々のレベル(各レベ
ルを他のレベルよりも常に大きく又は小さくする)につ
いて、この不平衡を測定する。各々の不平衡測定結果
は、その特定AGC値に関してΔAGCが当該ハードウ
ェアにおけるチャネル間利得の平衡を達成すべきレベル
である。
【0006】この方法では、測定を行ったAGC点及び
連続したAGC点間のこれら測定結果の傾斜からなるテ
ーブルをΔAGC制御器内部で作成し記憶させる。例え
ば、AGCレベルAGCnにおけるチャンネル間利得不
平衡がΔnであり、かつAGCn+1 における不平衡がΔ
n+1 であれば、AGCnに対応する前記テーブルの値は
(Δn+1 −Δn)÷(AGCn+1 −AGCn)となる。
角度処理時においてAGCに変化が生ずると、このテー
ブルの情報と連係させてAGCの開始値及び終止値並び
にΔAGCコマンドの現在値を使用して、新ΔAGCコ
マンドを導出し、AGCの変化によって生ずるチャネル
間利得の予測変化に対する補正を行うようにする。
連続したAGC点間のこれら測定結果の傾斜からなるテ
ーブルをΔAGC制御器内部で作成し記憶させる。例え
ば、AGCレベルAGCnにおけるチャンネル間利得不
平衡がΔnであり、かつAGCn+1 における不平衡がΔ
n+1 であれば、AGCnに対応する前記テーブルの値は
(Δn+1 −Δn)÷(AGCn+1 −AGCn)となる。
角度処理時においてAGCに変化が生ずると、このテー
ブルの情報と連係させてAGCの開始値及び終止値並び
にΔAGCコマンドの現在値を使用して、新ΔAGCコ
マンドを導出し、AGCの変化によって生ずるチャネル
間利得の予測変化に対する補正を行うようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この慣用の方法を用い
てもある程度の性能は得られるが、本発明の原理を用い
れば更に優れた性能が得られることが明らかになってい
る。
てもある程度の性能は得られるが、本発明の原理を用い
れば更に優れた性能が得られることが明らかになってい
る。
【0008】ミサイルのレーダ誘導システム等に使用す
るAGC制御回路構成の性能を向上するために、本発明
は、AGC回路要素に起因する変化によって不平衡が生
じた場合に、反復法を用いてミサイルレーダ誘導システ
ムのΣ+Δ及びΣ−Δチャネルの利得を平衡させるに要
するコマンド値の一層優れた予測を達成する方法及び装
置を提供する。本発明は、較正時におけるチャネル間利
得不平衡対AGCを測定する慣用技法を改良するもので
ある。この較正を、ミサイルを起動する時点、典型的に
は予め定められた較正時に行う。本発明はこれらの測定
の実施に関して進歩した方法を用い、かつこれらの測定
結果をミサイル飛翔中の不整合を補正するコマンドとし
て用いて、残留誤差を最小化し一層正確な誘導を達成さ
せる。
るAGC制御回路構成の性能を向上するために、本発明
は、AGC回路要素に起因する変化によって不平衡が生
じた場合に、反復法を用いてミサイルレーダ誘導システ
ムのΣ+Δ及びΣ−Δチャネルの利得を平衡させるに要
するコマンド値の一層優れた予測を達成する方法及び装
置を提供する。本発明は、較正時におけるチャネル間利
得不平衡対AGCを測定する慣用技法を改良するもので
ある。この較正を、ミサイルを起動する時点、典型的に
は予め定められた較正時に行う。本発明はこれらの測定
の実施に関して進歩した方法を用い、かつこれらの測定
結果をミサイル飛翔中の不整合を補正するコマンドとし
て用いて、残留誤差を最小化し一層正確な誘導を達成さ
せる。
【0009】
【課題を解決するための手段】コマンドされた利得を実
現するに要するΔAGC増幅器への「平均の」(全ての
システムはある特定の仕様に製作されるから)制御入力
を示すように事前設定し補正曲線を作成する(工場にお
いて)。個々のハードウェアは異なっていても、この補
正曲線を全てのこの種のミサイルに適用する。従って、
「平均の」補正曲線になじまないミサイルに関しては、
各ミサイルシステム毎に特定の誘導誤差を作成してその
ミサイル誘導システムに適用する。本発明のシステム及
び方法は反復法を使用して、一組の修正入力値を決定
し、「平均の」補正曲線への入力として供給し、補正曲
線から得られる出力を調整して、一層正確にΔAGC増
幅器を制御する。この結果として、適切な誘導信号をミ
サイルに供給する。
現するに要するΔAGC増幅器への「平均の」(全ての
システムはある特定の仕様に製作されるから)制御入力
を示すように事前設定し補正曲線を作成する(工場にお
いて)。個々のハードウェアは異なっていても、この補
正曲線を全てのこの種のミサイルに適用する。従って、
「平均の」補正曲線になじまないミサイルに関しては、
各ミサイルシステム毎に特定の誘導誤差を作成してその
ミサイル誘導システムに適用する。本発明のシステム及
び方法は反復法を使用して、一組の修正入力値を決定
し、「平均の」補正曲線への入力として供給し、補正曲
線から得られる出力を調整して、一層正確にΔAGC増
幅器を制御する。この結果として、適切な誘導信号をミ
サイルに供給する。
【0010】本発明のシステム及び方法においては、ミ
サイルシステム起動に際して行うシステム較正の期間
に、ΔAGC制御器を用いてチャネル間利得補正係数を
計算し、これをルックアップテーブルに記憶させ、後で
「平均の」補正曲線を組み込んだ増幅器制御回路への入
力として使用して、ΔAGC制御増幅器への入力を発生
させる。ルックアップテーブルに記憶させた値が増幅器
制御回路の出力を適当に修正して、ミサイル内にある実
際のΔAGC増幅器ハードウェアに対する補償を行う。
本発明が提供する進歩した補正法により、ΔAGC増幅
器に供給するチャネル間利得補正を所望の(コマンドし
た)値に等しくできる。従って、「平均の」補正曲線に
よって標準的に作られる補正信号間の相違にもかかわら
ず、真の補正を達成できる。それゆえに、本発明の方法
及び装置は、誘導システムハードウェア、特に利得制御
増幅器、の生産時の製作誤差を一層正確に補償する。
サイルシステム起動に際して行うシステム較正の期間
に、ΔAGC制御器を用いてチャネル間利得補正係数を
計算し、これをルックアップテーブルに記憶させ、後で
「平均の」補正曲線を組み込んだ増幅器制御回路への入
力として使用して、ΔAGC制御増幅器への入力を発生
させる。ルックアップテーブルに記憶させた値が増幅器
制御回路の出力を適当に修正して、ミサイル内にある実
際のΔAGC増幅器ハードウェアに対する補償を行う。
本発明が提供する進歩した補正法により、ΔAGC増幅
器に供給するチャネル間利得補正を所望の(コマンドし
た)値に等しくできる。従って、「平均の」補正曲線に
よって標準的に作られる補正信号間の相違にもかかわら
ず、真の補正を達成できる。それゆえに、本発明の方法
及び装置は、誘導システムハードウェア、特に利得制御
増幅器、の生産時の製作誤差を一層正確に補償する。
【0011】本発明のシステム及び方法は、システム較
正時に予め定められたAGC点(典型的には4点)での
利得不平衡を測定することによって実行する。誘導シス
テムにテスト信号を供給し、かつデルタチャネルの振幅
がゼロとなるようにシステムを設定する。これによって
和情報のみを含むΣ+Δ及びΣ−Δチャネルが得られ
る。従って、2つのチャネル間の信号振幅の差はすべて
チャネル間利得不平衡に起因するものとなる。
正時に予め定められたAGC点(典型的には4点)での
利得不平衡を測定することによって実行する。誘導シス
テムにテスト信号を供給し、かつデルタチャネルの振幅
がゼロとなるようにシステムを設定する。これによって
和情報のみを含むΣ+Δ及びΣ−Δチャネルが得られ
る。従って、2つのチャネル間の信号振幅の差はすべて
チャネル間利得不平衡に起因するものとなる。
【0012】各々の特定のAGC点毎に、入力値を予め
定められた回数に亙って反復して増幅器制御回路要素に
供給して、そのAGCの値に関して所望のレベルの利得
不平衡(及び従ってΔAGC補正)に到達するまでにす
る。反復過程を続けて、増幅器制御回路への入力を調整
し、AGC増幅器に供給される補正信号値が利得不平衡
を適切に補正するに十分であるようにする。飛翔中のミ
サイルが使用できるように新たに定まったΔAGC点を
ルックアップテーブルに記憶させる。算出したΔAGC
点以外のΔAGC値を内挿法によって決定する。
定められた回数に亙って反復して増幅器制御回路要素に
供給して、そのAGCの値に関して所望のレベルの利得
不平衡(及び従ってΔAGC補正)に到達するまでにす
る。反復過程を続けて、増幅器制御回路への入力を調整
し、AGC増幅器に供給される補正信号値が利得不平衡
を適切に補正するに十分であるようにする。飛翔中のミ
サイルが使用できるように新たに定まったΔAGC点を
ルックアップテーブルに記憶させる。算出したΔAGC
点以外のΔAGC値を内挿法によって決定する。
【0013】更に詳述すれば、ΔAGC値を見出すため
に、システム較正時に、各々の可能な所与の値のAGC
についてチャネル間利得不整合を見出す。次に、この不
平衡測定結果をΔAGC機能を用いて変換し、ΔAGC
増幅器に供給する。その結果得られる利得不平衡を測定
し、この値を元の測定値に加算する。このように反復し
た値を再び変換してΔAGC増幅器に供給し、更に再び
不平衡を測定し、最初の測定結果を修正したものに加算
する。この手順を満足な誤差のレベルが測定されるまで
反復して、AGCの特定の値に対するチャネル間利得を
平衡させる適切な補正係数を作る。
に、システム較正時に、各々の可能な所与の値のAGC
についてチャネル間利得不整合を見出す。次に、この不
平衡測定結果をΔAGC機能を用いて変換し、ΔAGC
増幅器に供給する。その結果得られる利得不平衡を測定
し、この値を元の測定値に加算する。このように反復し
た値を再び変換してΔAGC増幅器に供給し、更に再び
不平衡を測定し、最初の測定結果を修正したものに加算
する。この手順を満足な誤差のレベルが測定されるまで
反復して、AGCの特定の値に対するチャネル間利得を
平衡させる適切な補正係数を作る。
【0014】本発明の性能を向上した装置は、ミサイル
システム較正時に用いるテスト信号発生回路要素と関連
して使用するΔAGC制御器を含んでなる。該ΔAGC
制御器は、上述の方法を用いて定める修正利得補正信号
を記憶するルックアップテーブル、及び導出された利得
補正信号に応答してΔAGC増幅器に制御信号を供給す
るために用いる補正曲線を内蔵する増幅器制御回路を含
む。増幅器制御回路要素を介して、これらの補正信号を
ΔAGC増幅器に供給し、誘導システム作動時における
一層優れた性能を達成させる。
システム較正時に用いるテスト信号発生回路要素と関連
して使用するΔAGC制御器を含んでなる。該ΔAGC
制御器は、上述の方法を用いて定める修正利得補正信号
を記憶するルックアップテーブル、及び導出された利得
補正信号に応答してΔAGC増幅器に制御信号を供給す
るために用いる補正曲線を内蔵する増幅器制御回路を含
む。増幅器制御回路要素を介して、これらの補正信号を
ΔAGC増幅器に供給し、誘導システム作動時における
一層優れた性能を達成させる。
【0015】
【実施例】本発明の様々な特徴及び利点は、添付の図面
と関連させた以下の実施例の説明によって一層容易に理
解できる。説明においては同一参照番号は同一構成要素
を示すものとする。
と関連させた以下の実施例の説明によって一層容易に理
解できる。説明においては同一参照番号は同一構成要素
を示すものとする。
【0016】図面を参照すると、図1は本発明の原理を
取り入れたミサイル誘導システム11で使用するAGC
回路20を組み込んだレーダシステム10のブロック図
である。レーダシステム10は、RF処理装置13に接
続したアンテナ12を含み、RF処理装置13は和
(Σ)及びデルタ(Δ)出力信号を発生するように改造
してある。和及びデルタの出力は、Σ+Δ及びΣ−Δ出
力信号を発生するコンバイナー14に導かれる。
取り入れたミサイル誘導システム11で使用するAGC
回路20を組み込んだレーダシステム10のブロック図
である。レーダシステム10は、RF処理装置13に接
続したアンテナ12を含み、RF処理装置13は和
(Σ)及びデルタ(Δ)出力信号を発生するように改造
してある。和及びデルタの出力は、Σ+Δ及びΣ−Δ出
力信号を発生するコンバイナー14に導かれる。
【0017】Σ+Δ及びΣ−Δ出力信号は、AGC制御
増幅器15及びΔAGC制御増幅器16を直列に経由
し、AGC制御器19を介して振幅角度検出器17に通
ずる。ΔAGC制御増幅器16からの出力信号は、ΔA
GC制御増幅器16へのフィードバック制御信号を発生
するΔAGC制御器18に導かれる。ΔAGC制御増幅
器16からの出力信号は、AGC制御増幅器15へのフ
ィードバック制御信号とΔAGC制御器18へのAGC
コマンドとを発生するAGC制御器19に導かれる。角
度検出器17からの出力信号は、ミサイル操縦に適合す
る出力信号を発生するミサイル誘導システム11に導か
れる。
増幅器15及びΔAGC制御増幅器16を直列に経由
し、AGC制御器19を介して振幅角度検出器17に通
ずる。ΔAGC制御増幅器16からの出力信号は、ΔA
GC制御増幅器16へのフィードバック制御信号を発生
するΔAGC制御器18に導かれる。ΔAGC制御増幅
器16からの出力信号は、AGC制御増幅器15へのフ
ィードバック制御信号とΔAGC制御器18へのAGC
コマンドとを発生するAGC制御器19に導かれる。角
度検出器17からの出力信号は、ミサイル操縦に適合す
る出力信号を発生するミサイル誘導システム11に導か
れる。
【0018】ΔAGC制御器18は、記憶素子を含むル
ックアップテーブル21、及び増幅器制御回路22から
なる。増幅器制御回路22は、ルックアップテーブル2
1から出る入力信号に応答して、ΔAGC制御増幅器へ
の入力信号を供給する回路構成を含む。テスト信号発生
器23はRF処理装置13の入力端と出力端とに結合
し、テスト信号をRF処理装置13に供給でき、かつデ
ルタチャネル入力振幅がゼロであるようにコンバイナー
14を設定するようにする。これは慣用の方法で行われ
るものであり、ここではスイッチ24、25で表してあ
る。
ックアップテーブル21、及び増幅器制御回路22から
なる。増幅器制御回路22は、ルックアップテーブル2
1から出る入力信号に応答して、ΔAGC制御増幅器へ
の入力信号を供給する回路構成を含む。テスト信号発生
器23はRF処理装置13の入力端と出力端とに結合
し、テスト信号をRF処理装置13に供給でき、かつデ
ルタチャネル入力振幅がゼロであるようにコンバイナー
14を設定するようにする。これは慣用の方法で行われ
るものであり、ここではスイッチ24、25で表してあ
る。
【0019】本発明の方法及び装置は、自動利得制御回
路要素の変化によって生ずるシステムのチャネル間利得
の変化を補償するために使用する。従来技術のシステム
では、瞬時的なAGC変化が大きな角度ジャンプを発生
させ、従ってミサイル誘導システム11に関してトラッ
キング問題を惹起していた。これらのトラッキング問題
を軽減するために、本発明を次のように適合させる。本
方法では、AGC関連誤差に起因する任意の変化に応じ
てΣ+Δ及びΣ−Δチャネルを平衡させるために必要な
所要のΔAGC変化を特性化して、AGCの変化がいっ
たん既知になればΔAGCの変化を予測するようする。
システム10及びミサイル11を起動する時点における
レーダシステム10の較正時に、この特性化を行う。R
F処理装置13の入力端と、Δチャネル振幅がゼロにな
るように設定されたコンバイナー14とから、テスト信
号を誘導システムに供給する。これを行うには、テスト
信号発生器23からのテスト信号を供給し、スイッチ2
4を用いてアンテナ12とRF処理装置13との間の信
号線を阻止し、スイッチ25を用いてRF処理装置から
出力する信号を制御する。
路要素の変化によって生ずるシステムのチャネル間利得
の変化を補償するために使用する。従来技術のシステム
では、瞬時的なAGC変化が大きな角度ジャンプを発生
させ、従ってミサイル誘導システム11に関してトラッ
キング問題を惹起していた。これらのトラッキング問題
を軽減するために、本発明を次のように適合させる。本
方法では、AGC関連誤差に起因する任意の変化に応じ
てΣ+Δ及びΣ−Δチャネルを平衡させるために必要な
所要のΔAGC変化を特性化して、AGCの変化がいっ
たん既知になればΔAGCの変化を予測するようする。
システム10及びミサイル11を起動する時点における
レーダシステム10の較正時に、この特性化を行う。R
F処理装置13の入力端と、Δチャネル振幅がゼロにな
るように設定されたコンバイナー14とから、テスト信
号を誘導システムに供給する。これを行うには、テスト
信号発生器23からのテスト信号を供給し、スイッチ2
4を用いてアンテナ12とRF処理装置13との間の信
号線を阻止し、スイッチ25を用いてRF処理装置から
出力する信号を制御する。
【0020】この結果、和情報のみを含むΣ+Δ及びΣ
−Δチャネルが得られる。従って、2つのチャネル間の
信号の振幅差が存在すれば、チャネル間利得不平衡に起
因するものである。AGCの種々なレベル(各レベルを
常に他のレベルよりも大きく又は小さくする)につい
て、チャネル間利得平衡が得られない回路中のΔAGC
回路で、この不平衡を測定する。典型的には4点を測定
する。各々の不平衡測定結果は、その特定のAGC値に
関してチャネル間利得を平衡させるために、ΔAGC制
御器18がΔAGC増幅器16に供給すべきレベルであ
る。
−Δチャネルが得られる。従って、2つのチャネル間の
信号の振幅差が存在すれば、チャネル間利得不平衡に起
因するものである。AGCの種々なレベル(各レベルを
常に他のレベルよりも大きく又は小さくする)につい
て、チャネル間利得平衡が得られない回路中のΔAGC
回路で、この不平衡を測定する。典型的には4点を測定
する。各々の不平衡測定結果は、その特定のAGC値に
関してチャネル間利得を平衡させるために、ΔAGC制
御器18がΔAGC増幅器16に供給すべきレベルであ
る。
【0021】このようにして、ΔAGC制御器18にお
いて、測定を行ったAGC点と一連のAGC点間のそれ
ら測定結果の傾斜とを含むルックアップテーブル21を
作成し記憶させる。例えば、AGCレベルAGCnにお
けるチャネル間利得不平衡がΔnであり、かつAGC
n+1 における不平衡がΔn+1 であれば、AGCnのテー
ブル値は(Δn+1 −Δn)÷(AGCn+1 −AGCn)
である。角度処理中にAGCに変化が生ずると、ルック
アップテーブル21の情報と関連させて、AGCの開始
値及び終止値並びにΔAGCコマンドの現在値を使用し
て新ΔAGCコマンドを導出し、AGC内の変化によっ
て生ずるチャネル間利得の予測変化に対応する補償を行
う。
いて、測定を行ったAGC点と一連のAGC点間のそれ
ら測定結果の傾斜とを含むルックアップテーブル21を
作成し記憶させる。例えば、AGCレベルAGCnにお
けるチャネル間利得不平衡がΔnであり、かつAGC
n+1 における不平衡がΔn+1 であれば、AGCnのテー
ブル値は(Δn+1 −Δn)÷(AGCn+1 −AGCn)
である。角度処理中にAGCに変化が生ずると、ルック
アップテーブル21の情報と関連させて、AGCの開始
値及び終止値並びにΔAGCコマンドの現在値を使用し
て新ΔAGCコマンドを導出し、AGC内の変化によっ
て生ずるチャネル間利得の予測変化に対応する補償を行
う。
【0022】本方法においては、レーダシステム較正時
に特定のAGC点における利得不平衡を測定し、かつこ
れらの測定結果も使用して、反復法によって、値を決定
し、その値をΔAGC機能によって変換しかつAGC制
御増幅器16に供給することによって、不平衡を補償
し、比較的微小なチャネル間利得不平衡しか生じないよ
うにする。ΔAGC機能の値を見出すために、システム
較正時に、所与のAGCの値に関するチャネル間利得不
整合を見出す。次に、この測定した不平衡をΔAGC機
能によって変換し、ΔAGC制御増幅器16へ入力す
る。その結果生ずる不平衡を再測定し、この値を最初の
測定結果に加算する。この反復結果を再度変換しΔAG
C制御増幅器16に入力し、更に不平衡を測定し、今度
は最初の測定結果を修正したものに加算する。十分な誤
差レベルが測定できるまでこの手順を反復して、そのA
GCの値に関してチャネル間利得を平衡させるΔAGC
機能への適切な入力値を生成する。
に特定のAGC点における利得不平衡を測定し、かつこ
れらの測定結果も使用して、反復法によって、値を決定
し、その値をΔAGC機能によって変換しかつAGC制
御増幅器16に供給することによって、不平衡を補償
し、比較的微小なチャネル間利得不平衡しか生じないよ
うにする。ΔAGC機能の値を見出すために、システム
較正時に、所与のAGCの値に関するチャネル間利得不
整合を見出す。次に、この測定した不平衡をΔAGC機
能によって変換し、ΔAGC制御増幅器16へ入力す
る。その結果生ずる不平衡を再測定し、この値を最初の
測定結果に加算する。この反復結果を再度変換しΔAG
C制御増幅器16に入力し、更に不平衡を測定し、今度
は最初の測定結果を修正したものに加算する。十分な誤
差レベルが測定できるまでこの手順を反復して、そのA
GCの値に関してチャネル間利得を平衡させるΔAGC
機能への適切な入力値を生成する。
【0023】図2は、チャネル間利得を平衡させるため
に必要な図1のレーダシステム10のΔAGC制御器1
8における、ΔAGC制御増幅器16への信号入力対ル
ックアップテーブル21からのコマンドの関係を示すグ
ラフである。本方法においては、ΔAGC制御器18が
ΔAGC機能を用いて所望のチャネル間利得補正を変換
し、この際のΔAGC機能はチャネル間利得補正をもた
らすΔAGC増幅器16への入力を生成することであ
る。ΔAGC制御器18とΔAGC増幅器16とによっ
て得られる利得補正は実質的に所望の(コマンドされ
る)値に等しい。
に必要な図1のレーダシステム10のΔAGC制御器1
8における、ΔAGC制御増幅器16への信号入力対ル
ックアップテーブル21からのコマンドの関係を示すグ
ラフである。本方法においては、ΔAGC制御器18が
ΔAGC機能を用いて所望のチャネル間利得補正を変換
し、この際のΔAGC機能はチャネル間利得補正をもた
らすΔAGC増幅器16への入力を生成することであ
る。ΔAGC制御器18とΔAGC増幅器16とによっ
て得られる利得補正は実質的に所望の(コマンドされ
る)値に等しい。
【0024】図3は、図1の回路20のチャネル間利得
に関して、ΔAGC補正信号対コマンドされるΔAGC
補正を示すグラフである。これらの曲線は単純化のため
に直線として示してあり、実際の結果と解釈してはなら
ない。曲線28は、非理想状態を示し、係数「β」(0
≦β≦1)を用いて、補正値はコマンドされた補正値と
線形関係に置ける。曲線26は理想状態を示し、得られ
る補正はコマンドされた補正に等しい。即ち、β=1で
ある。曲線27は、本発明の方法を用いて更に反復を重
ねれば、得られる補正がコマンドされた補正の理想値に
近づく状態を示す。
に関して、ΔAGC補正信号対コマンドされるΔAGC
補正を示すグラフである。これらの曲線は単純化のため
に直線として示してあり、実際の結果と解釈してはなら
ない。曲線28は、非理想状態を示し、係数「β」(0
≦β≦1)を用いて、補正値はコマンドされた補正値と
線形関係に置ける。曲線26は理想状態を示し、得られ
る補正はコマンドされた補正に等しい。即ち、β=1で
ある。曲線27は、本発明の方法を用いて更に反復を重
ねれば、得られる補正がコマンドされた補正の理想値に
近づく状態を示す。
【0025】図4は、本発明の原理に従った一方法30
の典型的なフローチャートを示す。方法30は、例え
ば、ミサイル11に用いられるレーダ誘導システム10
に使用される。レーダ誘導システム10は、ルックアッ
プテーブル21を有する制御器18を含むデルタ自動利
得制御(ΔAGC)回路構成を具備し、制御器18は制
御可能な利得制御増幅器16に結合している。方法30
は、AGC回路要素に生ずる変化に起因する不平衡が生
じた場合に、レーダ誘導システム10のΣ+Δ及びΣ−
Δチャネルの利得を平衡させる方法である。方法30は
次のステップからなる。枠型31で示すように、ミサイ
ル及びレーダ誘導システム10を起動する。枠型32で
示すように、レーダ誘導システム較正時に予め定められ
たAGC点で利得不平衡を測定し、枠型33で示すよう
に、測定結果から一組の補正係数を得る。枠型34で示
すように、補正係数を制御可能な増幅器16に供給する
ことによって補正係数を反復して得て、各々可能なAG
C値についてレーダ誘導システム10のΣ+Δ及びΣ−
Δチャネルを平衡させる最終組の補正係数を決定する。
枠型35に示すように、最終組の補正係数をルックアッ
プテーブル21に記憶させる。枠型36に示すように、
AGC値の変化に応答して最終組の補正係数を制御可能
な増幅器16に供給し、ミサイル11を一層正確に誘導
する。
の典型的なフローチャートを示す。方法30は、例え
ば、ミサイル11に用いられるレーダ誘導システム10
に使用される。レーダ誘導システム10は、ルックアッ
プテーブル21を有する制御器18を含むデルタ自動利
得制御(ΔAGC)回路構成を具備し、制御器18は制
御可能な利得制御増幅器16に結合している。方法30
は、AGC回路要素に生ずる変化に起因する不平衡が生
じた場合に、レーダ誘導システム10のΣ+Δ及びΣ−
Δチャネルの利得を平衡させる方法である。方法30は
次のステップからなる。枠型31で示すように、ミサイ
ル及びレーダ誘導システム10を起動する。枠型32で
示すように、レーダ誘導システム較正時に予め定められ
たAGC点で利得不平衡を測定し、枠型33で示すよう
に、測定結果から一組の補正係数を得る。枠型34で示
すように、補正係数を制御可能な増幅器16に供給する
ことによって補正係数を反復して得て、各々可能なAG
C値についてレーダ誘導システム10のΣ+Δ及びΣ−
Δチャネルを平衡させる最終組の補正係数を決定する。
枠型35に示すように、最終組の補正係数をルックアッ
プテーブル21に記憶させる。枠型36に示すように、
AGC値の変化に応答して最終組の補正係数を制御可能
な増幅器16に供給し、ミサイル11を一層正確に誘導
する。
【0026】以下に本方法の一例を示す。入力値cを受
信したとき、ΔAGC機能+ハードウェアの誤差がチャ
ネル間利得βc(0≦β≦1)に達したと仮定しよう。
得られたチャネル間利得とコマンドしたチャネル間利得
との間の誤差は、この場合はc−βc即ちc(1−β)
である。cがある特定AGCでのチャネル不平衡であ
り、かつAGCコマンド値がこの値に達したときにこの
cをΔAGC増幅器へのコマンドとして用いるとすれ
ば、チャネルは依然としてc(1−β)に等しい不平衡
を持っている。しかし、システム較正時に、チャネルを
平衡させるに要するコマンドを反復させれば、この反復
させたコマンド値を用いた場合に到達する誤差は、そう
しなかった場合の誤差よりも小さくなる。反復法及びそ
の結果としてのチャネル平衡誤差は次の表1のようにな
る。
信したとき、ΔAGC機能+ハードウェアの誤差がチャ
ネル間利得βc(0≦β≦1)に達したと仮定しよう。
得られたチャネル間利得とコマンドしたチャネル間利得
との間の誤差は、この場合はc−βc即ちc(1−β)
である。cがある特定AGCでのチャネル不平衡であ
り、かつAGCコマンド値がこの値に達したときにこの
cをΔAGC増幅器へのコマンドとして用いるとすれ
ば、チャネルは依然としてc(1−β)に等しい不平衡
を持っている。しかし、システム較正時に、チャネルを
平衡させるに要するコマンドを反復させれば、この反復
させたコマンド値を用いた場合に到達する誤差は、そう
しなかった場合の誤差よりも小さくなる。反復法及びそ
の結果としてのチャネル平衡誤差は次の表1のようにな
る。
【0027】 このようにして、k次のコマンド関しては、誤差はc
(1−β)k-1 となる。
(1−β)k-1 となる。
【0028】次の表2では、種々なβの値について、反
復を行わない場合対4回の反復を行う場合との誤差を比
較して示す。
復を行わない場合対4回の反復を行う場合との誤差を比
較して示す。
【0029】以上に説明したように、ミサイル誘導シス
テム用の新規で向上したAGC補正回路及び方法であっ
て、利得補正係数を反復して用いることによってAGC
依存性チャネル間利得不平衡を補正する回路及び方法が
得られる。上述の実施例は、本発明の原理の代表的な適
用例である多数の特定実施例のうちの幾つかを単に説明
のために例示したことを理解すべきである。本発明の特
許請求の範囲から逸脱することなく、多数の他の装置が
容易に考案できることは当業界の技術者には明らかであ
る。
テム用の新規で向上したAGC補正回路及び方法であっ
て、利得補正係数を反復して用いることによってAGC
依存性チャネル間利得不平衡を補正する回路及び方法が
得られる。上述の実施例は、本発明の原理の代表的な適
用例である多数の特定実施例のうちの幾つかを単に説明
のために例示したことを理解すべきである。本発明の特
許請求の範囲から逸脱することなく、多数の他の装置が
容易に考案できることは当業界の技術者には明らかであ
る。
【図1】本発明の原理を組み入れたミサイル誘導システ
ムで使用するΔAGC回路の信号入力ブロック図であ
る。
ムで使用するΔAGC回路の信号入力ブロック図であ
る。
【図2】図1の回路において、ΔAGC増幅器への信号
入力対ΔAGC制御器からのコマンドの関係を示すグラ
フである。
入力対ΔAGC制御器からのコマンドの関係を示すグラ
フである。
【図3】図1の回路で実行されるチャネル間利得補正に
ついて、供給される補正信号対コマンドされる補正の関
係を示すグラフである。
ついて、供給される補正信号対コマンドされる補正の関
係を示すグラフである。
【図4】本発明の原理による方法の代表例を示すフロー
チャートである。
チャートである。
10 レーダシステム 20 AGC回路
Claims (3)
- 【請求項1】 制御可能な利得制御増幅器に結合されル
ックアップテーブルを内蔵する制御器を含んでなる自動
利得制御(AGC)回路構成を具備するミサイル用のレ
ーダ誘導システムにおいて、 前記制御可能な利得制御増幅器に起因する変化による不
平衡が生じた場合に、前記レーダ誘導システムのΣ+Δ
及びΣ−Δチャネルの利得を平衡させる方法であって、 ミサイル及びレーダ誘導システムを起動するステップ、 ミサイル起動に引き続くレーダ誘導システム較正期間
に、予め定められたAGC点で利得不平衡を測定し、そ
れによって得られる一組の補正係数を定めるステップ、 前記補正係数を前記制御可能な増幅器に供給することに
よって補正係数を反復させ、各々の可能なAGC値につ
いて前記レーダ誘導システムの前記Σ+Δ及びΣ−Δチ
ャネルの利得を平衡させる最終組の補正係数を決定する
ステップ、 前記最終組の補正係数をルックアップテーブルに記憶さ
せるステップ、及び 一層正確にミサイルを誘導するために、前記AGC値の
変化に応答して前記最終組の補正係数を前記制御可能な
増幅器に供給するステップ からなることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 制御可能な利得制御増幅器に結合されル
ックアップテーブルを内蔵する制御器を含んでなる自動
利得制御(AGC)回路構成を具備するミサイル用のレ
ーダ誘導システムにおいて、 前記制御可能な利得制御増幅器に起因する変化による不
平衡が生じた場合に、前記制御可能な増幅器に供給する
チャネル間利得補正を実質的に所望の値に等しくし、前
記レーダ誘導システムのΣ+Δ及びΣ−Δチャネルの利
得を平衡させる方法であって、 ミサイル及びレーダ誘導システムを起動するステップ、 ミサイル起動に引き続くレーダ誘導システム較正期間に
複数の予め定められたAGC点で利得不平衡を測定し、
それによって得られる一組の補正係数を計算するステッ
プ、 前記補正係数を前記制御可能な増幅器に供給することに
よって補正係数を予め定められた回数だけ反復させ、各
々の可能なAGC値について前記レーダ誘導システムの
前記Σ+Δ及びΣ−Δチャネルの利得を平衡させる最終
組の補正係数を決定するステップ、 前記最終組の補正係数をルックアップテーブルに記憶さ
せるステップ、及び 一層正確にミサイルを誘導するために、前記AGC値の
変化に応答して前記最終組の補正係数を前記制御可能な
増幅器に供給するステップ からなることを特徴とする方法。 - 【請求項3】 制御可能な増幅器に結合されルックアッ
プテーブルを内蔵する制御器を含んでなる自動利得制御
(AGC)回路構成を具備するレーダ誘導システムにお
いて、 前記AGC回路構成に起因する変化による不平衡が生じ
た場合に、前記レーダ誘導システムのΣ+Δ及びΣ−Δ
チャネルの利得を平衡させる方法であって、 ミサイル及びレーダ誘導システムを起動するステップ、 ミサイル起動に引き続くレーダ誘導システム較正期間に
複数の予め定められたAGC入力値のうちから選ばれる
一つについて利得不平衡を測定することによってシステ
ムを較正するステップ、 選ばれた前記予め定められたAGC入力値について利得
補正係数を計算し、該利得補正係数を前記制御可能な増
幅器に供給するステップ、 供給された利得補正係数に応答して、発生した利得不平
衡値を再測定し、その値を直前に測定した利得補正係数
に加算するステップ、 前記選ばれたAGC点について、所望のレベルの誤差を
測定するまで前記の計算及び再測定ステップを反復さ
せ、それによって前記選ばれたAGC点についてチャネ
ル間利得を平衡させる利得補正係数を提供するステッ
プ、及び 前記複数の予め定められたAGC入力値の各AGC入力
値について、上記の較正、計算、及び再測定のステップ
を反復させて、最終組の利得補正係数を作るステップで
あって、前記最終組の補正係数に応答して前記制御可能
な増幅器から供給するチャネル間利得補正が実質的に前
記レーダ誘導システムの前記Σ+Δ及びΣ−Δチャネル
の利得を平衡させるステップ、 前記最終組の補正係数をルックアップテーブルに記憶さ
せるステップ、及び 一層正確にミサイルを誘導するために、ミサイル飛翔中
に前記AGC値の変化に応答して前記最終組の補正係数
を前記制御可能な増幅器に供給するステップからなるこ
とを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/765,799 US5241316A (en) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | Use of iteration to improve the correction of AGC dependent channel-to-channel gain imbalance |
US765799 | 2004-01-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11287856A true JPH11287856A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=25074521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4800013A Pending JPH11287856A (ja) | 1991-09-26 | 1992-09-24 | 反復法によるagc依存性チャネル間利得不平衡の補正方法及び装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5241316A (ja) |
JP (1) | JPH11287856A (ja) |
CA (1) | CA2071557C (ja) |
DE (1) | DE4222446C2 (ja) |
GB (1) | GB2293510B (ja) |
NO (1) | NO923655L (ja) |
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JP2013057555A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Denso Corp | 障害物検知装置 |
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US20080175132A1 (en) * | 2007-01-19 | 2008-07-24 | Mediatek Inc. | Gain control system and calibration method thereof |
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CN110412562B (zh) * | 2019-06-29 | 2022-06-14 | 西南电子技术研究所(中国电子科技集团公司第十研究所) | 机载距离测量设备健康度评估方法 |
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-
1992
- 1992-06-18 CA CA002071557A patent/CA2071557C/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-07-08 DE DE4222446A patent/DE4222446C2/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-08-13 GB GB9217117A patent/GB2293510B/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-09-21 NO NO923655A patent/NO923655L/no unknown
- 1992-09-24 JP JP4800013A patent/JPH11287856A/ja active Pending
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
NO923655L (no) | 1997-11-27 |
CA2071557C (en) | 2005-03-22 |
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DE4222446A1 (de) | 1995-02-16 |
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