JPH1128777A - 繊維強化プラスチック用芯材 - Google Patents
繊維強化プラスチック用芯材Info
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- JPH1128777A JPH1128777A JP9183864A JP18386497A JPH1128777A JP H1128777 A JPH1128777 A JP H1128777A JP 9183864 A JP9183864 A JP 9183864A JP 18386497 A JP18386497 A JP 18386497A JP H1128777 A JPH1128777 A JP H1128777A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 芯材を内在させたFRPの製品を能率良く製
造することができるようにする。 【解決手段】 不織布からなるマット20とガラス繊維
のマット25とが縫いつけられて形成されている。
造することができるようにする。 【解決手段】 不織布からなるマット20とガラス繊維
のマット25とが縫いつけられて形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維強化プラス
チックの内部に内在させる芯材に関するものである。
チックの内部に内在させる芯材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボートのボディーや浴槽等の
材料として、繊維強化プラスチック(FRP)が用いら
れている。なお、FRPのうち、繊維としてガラス繊維
が使用されているものは、ガラス繊維強化プラスチック
(GFRP)ともいわれている。そして、ボートのボデ
ィーや浴槽等を製造する際には、その強度を確保するた
めに、FRPの厚さを所定以上のものにする必要があ
る。しかしながら、FRPは単価が高いために、FRP
のみでその所定の厚さにしようとすると、コスト高とな
ってしまう。このため、FRPの内部に芯材を内在させ
ることが行われている(それを芯材含有FRPというこ
ととする)。芯材は不織布からなるマットであり、その
芯材(不織布マット)は樹脂が含浸された状態とされる
(それを樹脂含浸不織布マットということとする)。す
なわち、芯材含有FRPは、樹脂含有不織布マットの両
面をFRP層によってサンドイッチされた構造とされて
いる。
材料として、繊維強化プラスチック(FRP)が用いら
れている。なお、FRPのうち、繊維としてガラス繊維
が使用されているものは、ガラス繊維強化プラスチック
(GFRP)ともいわれている。そして、ボートのボデ
ィーや浴槽等を製造する際には、その強度を確保するた
めに、FRPの厚さを所定以上のものにする必要があ
る。しかしながら、FRPは単価が高いために、FRP
のみでその所定の厚さにしようとすると、コスト高とな
ってしまう。このため、FRPの内部に芯材を内在させ
ることが行われている(それを芯材含有FRPというこ
ととする)。芯材は不織布からなるマットであり、その
芯材(不織布マット)は樹脂が含浸された状態とされる
(それを樹脂含浸不織布マットということとする)。す
なわち、芯材含有FRPは、樹脂含有不織布マットの両
面をFRP層によってサンドイッチされた構造とされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記のように芯
材含有FRPの製品を製造するには、図3及び図5に示
すようにされていた。 図3(a) に示すように、まず、型Mの表面に対してゲ
ルコート(表皮用樹脂)を塗布し、それを加熱して又は
自然放置して硬化させ、ゲルコ−ト層40を形成する。 図3(b) に示すように、ゲルコート層40の上面に、
ローラで樹脂42を塗布する。 図3(c) に示すように、樹脂42の層の上面にガラス
繊維マット44を載置する。 図3(d) に示すように、その上面に、ロ−ラをかけて
樹脂46を塗布する。ローラの圧力によって、樹脂42
及び樹脂46がガラス繊維マット44に含浸されて、F
RP層50が形成される(図3(e) 参照)。 図3(e) に示すように、その上面にローラで樹脂52
を塗布する。
材含有FRPの製品を製造するには、図3及び図5に示
すようにされていた。 図3(a) に示すように、まず、型Mの表面に対してゲ
ルコート(表皮用樹脂)を塗布し、それを加熱して又は
自然放置して硬化させ、ゲルコ−ト層40を形成する。 図3(b) に示すように、ゲルコート層40の上面に、
ローラで樹脂42を塗布する。 図3(c) に示すように、樹脂42の層の上面にガラス
繊維マット44を載置する。 図3(d) に示すように、その上面に、ロ−ラをかけて
樹脂46を塗布する。ローラの圧力によって、樹脂42
及び樹脂46がガラス繊維マット44に含浸されて、F
RP層50が形成される(図3(e) 参照)。 図3(e) に示すように、その上面にローラで樹脂52
を塗布する。
【0004】次に、図5(a) に示すように、不織布マ
ットからなる芯材100を載置する。 図5(b) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂102を塗布する。これによって、ローラの圧力に
より、樹脂52及び樹脂102が芯材100に含浸され
て、樹脂含浸不織布マット110が形成される。 次に、図5(c) に示すように、その上面にガラス繊維
マット112を載置する。 図5(d) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂114を塗布する。これによって、ローラの圧力に
より、図5(e) に示すように、樹脂102及び樹脂11
4がガラス繊維マット112に含浸されてFRP層12
0が形成される。そして、各層の樹脂が硬化し、型Mが
外されることによって、芯材含有FRPの製品が完成す
る。
ットからなる芯材100を載置する。 図5(b) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂102を塗布する。これによって、ローラの圧力に
より、樹脂52及び樹脂102が芯材100に含浸され
て、樹脂含浸不織布マット110が形成される。 次に、図5(c) に示すように、その上面にガラス繊維
マット112を載置する。 図5(d) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂114を塗布する。これによって、ローラの圧力に
より、図5(e) に示すように、樹脂102及び樹脂11
4がガラス繊維マット112に含浸されてFRP層12
0が形成される。そして、各層の樹脂が硬化し、型Mが
外されることによって、芯材含有FRPの製品が完成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それで
は作業工数が多くかかり、製造の能率が悪い。そこで、
本発明は、芯材を内在させたFRPの製品を能率良く製
造することができるようにすることを課題とする。
は作業工数が多くかかり、製造の能率が悪い。そこで、
本発明は、芯材を内在させたFRPの製品を能率良く製
造することができるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、不織布からなるマットとガラス繊維のマ
ットとが縫いつけられて形成されていることを特徴とす
る。
に、本発明は、不織布からなるマットとガラス繊維のマ
ットとが縫いつけられて形成されていることを特徴とす
る。
【0007】この発明では、不織布からなるマットとガ
ラス繊維のマットとが予め縫いつけられているために、
各々を順に載置して樹脂を塗布してローラによって含浸
させる必要がなく、不織布からなる芯材を内在させたF
RPの製品を能率良く製造することができる。
ラス繊維のマットとが予め縫いつけられているために、
各々を順に載置して樹脂を塗布してローラによって含浸
させる必要がなく、不織布からなる芯材を内在させたF
RPの製品を能率良く製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、この
繊維強化プラスチック用芯材(以下、単に芯材ともい
う)10は、不織布マット20と、ガラス繊維マット2
5を有している。
に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、この
繊維強化プラスチック用芯材(以下、単に芯材ともい
う)10は、不織布マット20と、ガラス繊維マット2
5を有している。
【0009】不織布マット20は、ポリエステル樹脂,
アクリル樹脂等の短繊維がランダムに配設されるととも
に、多数のマイクロバルーンが含まれて形成されてい
る。マイクロバルーンは、塩化ビニリデンの樹脂粒が発
泡して形成されている。不織布マット20には多数の小
孔が形成されているもの(図1はこれを示す)や、切れ
目状の筋目がハニカム状に形成されているものもある。
アクリル樹脂等の短繊維がランダムに配設されるととも
に、多数のマイクロバルーンが含まれて形成されてい
る。マイクロバルーンは、塩化ビニリデンの樹脂粒が発
泡して形成されている。不織布マット20には多数の小
孔が形成されているもの(図1はこれを示す)や、切れ
目状の筋目がハニカム状に形成されているものもある。
【0010】ガラス繊維マット25は、ガラスチョップ
ドストランドマット(図1はこれを示す)又はガラスロ
ービングクロスから形成されている。ガラスチョップド
ストランドマットは、適当な表面処理を施したガラスス
トランド( 100〜3000本のガラス繊維のフィラメントを
集束して巻き取ったもの)を約50mmに切断し、不定方向
に均一に分散させ、特殊なポリエステルバインダーでマ
ット状に成形したものである。また、ガラスロービング
クロスとは、ガラスロービング(適当な集束剤で集束し
たガラスストランド)を数本〜数10本引揃えて所定の
番手に巻き取ったもの)を織った織物である。
ドストランドマット(図1はこれを示す)又はガラスロ
ービングクロスから形成されている。ガラスチョップド
ストランドマットは、適当な表面処理を施したガラスス
トランド( 100〜3000本のガラス繊維のフィラメントを
集束して巻き取ったもの)を約50mmに切断し、不定方向
に均一に分散させ、特殊なポリエステルバインダーでマ
ット状に成形したものである。また、ガラスロービング
クロスとは、ガラスロービング(適当な集束剤で集束し
たガラスストランド)を数本〜数10本引揃えて所定の
番手に巻き取ったもの)を織った織物である。
【0011】そして、芯材は、不織布マット20とガラ
ス繊維マット25が縫付け糸30によって縫い付けられ
て一体状に形成されている。
ス繊維マット25が縫付け糸30によって縫い付けられ
て一体状に形成されている。
【0012】次に、この芯材を用いて芯材含有FRPの
製品を製造する過程を説明する。 図3(a) に示すように、まず、型Mの表面に対してゲ
ルコート(表皮用樹脂)を塗布し、それを加熱して又は
自然放置して硬化させ、ゲルコ−ト層40を形成する。 図3(b) に示すように、ゲルコート層40の上面に、
ローラで樹脂42を塗布する。 図3(c) に示すように、樹脂42の層の上面にガラス
繊維マット44を載置する。 図3(d) に示すように、その上面に、ロ−ラをかけて
樹脂46を塗布する。その際、ローラによって、内部に
含まれる空気を追い出すようにする。そして、ローラの
圧力によって、樹脂42及び樹脂46がガラス繊維マッ
ト44に含浸されて、FRP層50が形成される(図3
(e) 参照)。 図3(e) に示すように、その上面にローラで樹脂52
を塗布する。
製品を製造する過程を説明する。 図3(a) に示すように、まず、型Mの表面に対してゲ
ルコート(表皮用樹脂)を塗布し、それを加熱して又は
自然放置して硬化させ、ゲルコ−ト層40を形成する。 図3(b) に示すように、ゲルコート層40の上面に、
ローラで樹脂42を塗布する。 図3(c) に示すように、樹脂42の層の上面にガラス
繊維マット44を載置する。 図3(d) に示すように、その上面に、ロ−ラをかけて
樹脂46を塗布する。その際、ローラによって、内部に
含まれる空気を追い出すようにする。そして、ローラの
圧力によって、樹脂42及び樹脂46がガラス繊維マッ
ト44に含浸されて、FRP層50が形成される(図3
(e) 参照)。 図3(e) に示すように、その上面にローラで樹脂52
を塗布する。
【0013】次に、図4(a) に示すように、その上面
に芯材10を載置する。不織布マット20が下側にな
り、ガラス繊維マット25が上側になるように載置す
る。 図4(b) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂54を塗布する。これによって、ローラの圧力によ
り、樹脂52及び樹脂54が芯材10に含浸される。図
4(c) に示すように、芯材10のうちの不織布マット2
0に樹脂52が含浸されて樹脂含浸不織布マット60が
形成されるとともに、芯材10のうちのガラス繊維マッ
ト25に樹脂が含浸されてFRP層70が形成される。
そして、各層の樹脂が硬化し、型Mが外されることによ
って、芯材含有FRPの製品が完成する。すなわち、樹
脂含浸不織布マット60がFRP層50,70によって
サンドイッチされた構造とされる。
に芯材10を載置する。不織布マット20が下側にな
り、ガラス繊維マット25が上側になるように載置す
る。 図4(b) に示すように、その上面に、ローラをかけて
樹脂54を塗布する。これによって、ローラの圧力によ
り、樹脂52及び樹脂54が芯材10に含浸される。図
4(c) に示すように、芯材10のうちの不織布マット2
0に樹脂52が含浸されて樹脂含浸不織布マット60が
形成されるとともに、芯材10のうちのガラス繊維マッ
ト25に樹脂が含浸されてFRP層70が形成される。
そして、各層の樹脂が硬化し、型Mが外されることによ
って、芯材含有FRPの製品が完成する。すなわち、樹
脂含浸不織布マット60がFRP層50,70によって
サンドイッチされた構造とされる。
【0014】以上のように、この芯材10を使用すれ
ば、芯材含有FRPの製品を製造する作業工程を短縮す
ることが可能となる。
ば、芯材含有FRPの製品を製造する作業工程を短縮す
ることが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態の繊維強化プラスチック用
芯材(芯材)を示す分解斜視図である。
芯材(芯材)を示す分解斜視図である。
【図2】(a) は図1のものの表面図であり、(b) は図1
のものの裏面図である。
のものの裏面図である。
【図3】図1の芯材を用いて芯材含有FRPの製品を製
造する過程のうちの前半部分を示す図である。従来の芯
材を用いて芯材含有FRPの製品を製造する過程のうち
の前半部分も示す。
造する過程のうちの前半部分を示す図である。従来の芯
材を用いて芯材含有FRPの製品を製造する過程のうち
の前半部分も示す。
【図4】図1の芯材を用いて芯材含有FRPの製品を製
造する過程のうちの後半部分を示す図である。
造する過程のうちの後半部分を示す図である。
【図5】従来の芯材を用いて芯材含有FRPの製品を製
造する過程のうちの後半部分を示す図である。
造する過程のうちの後半部分を示す図である。
10 繊維強化プラスチック用芯材(芯材) 20 不織布マット 25 ガラス繊維マット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 309:08 B29L 9:00
Claims (1)
- 【請求項1】 不織布からなるマットとガラス繊維のマ
ットとが縫いつけられて形成されていることを特徴とす
る繊維強化プラスチック用芯材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183864A JPH1128777A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 繊維強化プラスチック用芯材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183864A JPH1128777A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 繊維強化プラスチック用芯材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128777A true JPH1128777A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16143171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9183864A Withdrawn JPH1128777A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 繊維強化プラスチック用芯材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128777A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154176A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 繊維強化熱可塑性シート及びその製造方法 |
WO2007147926A1 (en) * | 2006-06-22 | 2007-12-27 | Nokia Corporation | Glass fibre reinforced plastic substrate |
JP2010280212A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-12-16 | Toshinori Ochiai | Frp素材、frp成形品、及びそれ等の製造方法 |
CN113745353A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-12-03 | 西安隆基绿能建筑科技有限公司 | 一种封装盖板及其制作方法、光伏组件 |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9183864A patent/JPH1128777A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002154176A (ja) * | 2000-11-21 | 2002-05-28 | Sekisui Chem Co Ltd | 繊維強化熱可塑性シート及びその製造方法 |
WO2007147926A1 (en) * | 2006-06-22 | 2007-12-27 | Nokia Corporation | Glass fibre reinforced plastic substrate |
EP2035888A1 (en) * | 2006-06-22 | 2009-03-18 | Nokia Corporation | Glass fibre reinforced plastic substrate |
EP2035888A4 (en) * | 2006-06-22 | 2009-11-11 | Nokia Corp | TEXTILE GLASS STEEL PLASTIC SUBTRATE |
JP2010280212A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-12-16 | Toshinori Ochiai | Frp素材、frp成形品、及びそれ等の製造方法 |
CN113745353A (zh) * | 2021-08-25 | 2021-12-03 | 西安隆基绿能建筑科技有限公司 | 一种封装盖板及其制作方法、光伏组件 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |