JPH11287630A - 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法 - Google Patents

半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法

Info

Publication number
JPH11287630A
JPH11287630A JP8777598A JP8777598A JPH11287630A JP H11287630 A JPH11287630 A JP H11287630A JP 8777598 A JP8777598 A JP 8777598A JP 8777598 A JP8777598 A JP 8777598A JP H11287630 A JPH11287630 A JP H11287630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
value
semiconductor substrate
differential value
smoothness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8777598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3884163B2 (ja
Inventor
Noriaki Kubota
憲章 久保田
Keiichi Okabe
啓一 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Nagano Electronics Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd, Nagano Electronics Industrial Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to JP08777598A priority Critical patent/JP3884163B2/ja
Publication of JPH11287630A publication Critical patent/JPH11287630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3884163B2 publication Critical patent/JP3884163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板の表面形状品質をより的確に評価
して次工程以降の生産効率を高めることが可能な表面形
状計測装置及び表面形状判定方法を提供する。 【解決手段】 試験台に載置された半導体基板の試験台
表面に垂直な方向の変位を、水平方向に所定の間隔で測
定する光学式の変位測定装置1(3,4,5)と、前記
変位測定装置1により測定された変位を順次入力して、
測定された一の変位と当該一の変位の直前に測定された
変位との差を前記所定の測定間隔で除した値を1回微分
値として順次算出し、次いで、算出された一の1回微分
値と当該一の1回微分値の直前に算出された1回微分値
との差を前記所定の測定間隔で除した値を2回微分値と
して順次算出した後、前記算出された2回微分値の標準
偏差を平滑度として算出するパーソナルコンピュータ6
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウェーハ
に代表される半導体基板の表面形状計測装置及び半導体
基板の表面形状判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基盤材料として用いられる
シリコンウェーハは、シリコン単結晶インゴットを内周
刃、或いはワイヤーソーによってスライシングすること
により切り出されている。近年、半導体デバイス技術の
飛躍的な進歩による半導体デバイスの高集積化が著し
く、この進歩に伴い、シリコンウェーハ等に対する品質
要求もより厳しくなっている。かかるシリコンウェーハ
に要求される重要品質特性の一つとして、シリコンウェ
ーハの表面形状の問題がある。なぜなら、半導体デバイ
スの高集積化は、デバイス寸法の縮小化を招来し、例え
ば、シリコンウェーハにわずかなうねり等があった場合
に、フォトリソグラフィ工程等においてデバイスパター
ンに誤差が生じてしまうからである。
【0003】ところで、一口にシリコンウェーハの形状
品質といっても、直径、厚さ、平行度、平坦度、そり、
うねり、表面粗度といった様々なパラメータがあるが、
これらの中で、デバイス製造時における歩留まりに大き
な影響を与えるものが、平坦度、そり、うねりといった
巨視的ラフネスと、表面粗さといった微視的ラフネスで
ある。従来、この巨視的ラフネスの評価方法としては、
例えば、図4に示すボウなどが知られている。
【0004】ボウは、シリコンウェーハ100を基準点
で支え、基準面からシリコンウェーハ100の中央面ま
での距離を測定し、次いでシリコンウェーハ100を裏
返して同様に距離を測定して、(a−b)/2で定義さ
れる値である。
【0005】また、微視的ラフネスは、例えば、次式で
定義されるRms(root-mean-squareroughness )が知ら
れている。
【数1】 ここで、 n:測定点数、Z:i番目の測定点の平
均表面レベルからの距離を示す。従来はこのような評価
パラメータを用いて、シリコンウェーハの表面形状品質
の評価を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライシン
グ工程に続くラッピング工程においては、図5に示すよ
うに、シリコンウェーハ100は、互いに平行に保たれ
たラップ定盤101,101に置かれ、この状態でシリ
コンウェーハ100の表裏面が削られて微視的ラフネス
となる凹凸層が取り除かれる。このとき、図5(a)に
示すような巨視的ラフネスとしての反りがある場合に
は、上下の定盤101,101に密着させることが出来
るが、図5(b)に示すような微視的ラフネスと巨視的
ラフネスの間の中間的ラフネスがある場合には、ラップ
定盤101,101とシリコンウェーハ100の間に隙
間102が生じ、ラッピング時の上下方向からの押付力
によってシリコンウェーハ100が割れてしまったり、
ラッピングでは取りきれなかったりして、歩留まりが低
下するという問題点があった。特に、ワイヤーソーは、
スラリーの磨耗等による影響が内周刃に比べて大きく、
このような中間的ラフネスのバラツキが起こりやすく、
一定レベル以上の品質を維持させることが難しかった。
【0007】しかしながら、従来は、このような中間的
ラフネスを測定し、定量的に評価しようとする試みはな
されておらず、このような中間的ラフネスについては専
ら人間の官能による判定を行ってきた。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みなされたもので
あって、半導体基板の表面形状品質をより的確に評価し
て次工程以降の生産効率を高めることが可能な半導体基
板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、半導体基板の表面形状計測
装置において、試験台に載置された半導体基板表面の試
験台表面に対して垂直な方向の変位を、水平方向に所定
の間隔で測定する変位測定手段と、前記変位測定手段に
より測定された変位を順次入力して、測定された一の変
位と当該一の変位の直前に測定された変位との差を前記
所定の測定間隔で除した値を1回微分値として順次算出
し、次いで、算出された一の1回微分値と当該一の1回
微分値の直前に算出された1回微分値との差を前記所定
の測定間隔で除した値を2回微分値として順次算出した
後、前記算出された2回微分値の標準偏差を平滑度とし
て算出する平滑度算出手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、変位測
定手段によって所定の間隔で測定された変位は、平滑度
算出手段によって、1回微分値と2回微分値が順次算出
されるとともに、この2回微分値の標準偏差を算出する
ことにより平滑度が算出される。従って、従来の表面粗
さのような微視的ラフネスと、反りやうねりのような巨
視的ラフネスとの間の中間的なラフネスを定量的に評価
することが出来ることとなって、このような中間的ラフ
ネスを人間が官能的に判定していた場合に比べて、一定
した基準で確実に判定することが出来る。即ち、平滑度
は、半導体基板の表面の任意領域を曲面と考え、曲面の
勾配の変化率の絶対値のバラツキを示したパラメータで
あって、巨視的ラフネスと微視的ラフネスの中間のラフ
ネスを評価するパラメータとして使用可能であり、この
平滑度を表面形状評価として追加することによって、従
来の表面粗さと反りのみによる半導体基板の表面形状評
価よりもより確実な評価をすることができることとなっ
て、次工程以降の歩留向上が図れる。また、これらデー
タの蓄積によってスライシングの刃替えのタイミングも
容易に把握することが出来ることとなって、加工精度の
バラツキが大きいワイヤーソーの場合でも表面形状管理
をより確実に行うことが出来る。また、2回微分した値
を用いるので、反りなどの周波数の大きな表面形状の変
化などの外乱の影響を消すことが出来る。
【0011】ここで、変位は、試験台表面から半導体基
板の表面までの垂直方向の距離で定義されるものであ
る。この変位の測定方法は、本発明の測定範囲が広いの
で、触針式の場合、値が振り切れる可能性があるので、
原則として光学式のものを使用するが、特に限定するも
のではない。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体基板の表面形状計測装置において、前記所定の測定
間隔は、前記半導体基板の直径の1/100〜1/10
の大きさであることを特徴としている。
【0013】この請求項2記載の発明によれば、測定間
隔が1/100〜1/10の範囲とされているので、適
正な測定が出来ることとなって、請求項1に示した発明
の効果を確実に得ることが可能となる。ここで、測定間
隔は、半導体基板の大きさによって決定されるものであ
り、実際の値としては、2mm〜40mm程度が適正範
囲である。
【0014】請求項3記載の発明は、半導体基板の表面
形状判定方法において、試験台に載置された半導体基板
表面の試験台表面に対して垂直な方向の変位を、水平方
向に所定の測定間隔で測定し、次いで、測定された一の
変位と当該一の変位の直前に測定された変位との差を前
記所定の測定間隔で除した値を1回微分値として算出
し、次いで、算出された一の1回微分値と当該一の1回
微分値の直前に算出された1回微分値との差を前記所定
の測定間隔で除した値を2回微分値として算出した後、
前記2回微分値の標準偏差を平滑度として算出し、次い
で、前記平滑度と予め用意された判別値とを比較して所
定の判定を行うことを特徴としている。
【0015】この請求項3記載の発明によれば、試験台
に載置された半導体基板表面の試験台表面に対して垂直
な方向の変位が水平方向に所定の測定間隔で測定され、
次いで、測定された一の変位と当該一の変位の直前に測
定された変位との差を所定の測定間隔で除した値が1回
微分値として算出され、次いで、算出された一の1回微
分値と当該一の1回微分値の直前に算出された1回微分
値との差を前記所定の測定間隔で除した値が2回微分値
として算出された後、2回微分値の標準偏差が平滑度と
して算出され、次いで、平滑度と予め用意された判別値
とが比較されて所定の判定が行われる。従って、従来の
表面粗さのような微視的ラフネスと、反りやうねりのよ
うな巨視的ラフネスとの間の中間的なラフネスを定量的
に評価することが出来ることとなって、このような中間
的ラフネスを人間が官能的に判定していた場合に比べ
て、一定した基準で確実に判定することが出来るととも
に、これらデータの蓄積によってスライシングの刃替え
のタイミングも容易に把握することが出来る。即ち、平
滑度は、半導体基板の表面の任意領域を曲面と考え、曲
面の勾配の変化率の絶対値のバラツキを示したパラメー
タであって、巨視的ラフネスと微視的ラフネスの中間の
ラフネスを評価するパラメータとして使用可能であり、
この平滑度を利用することによって、従来の半導体基板
の表面形状評価よりもより確実な評価をすることができ
ることとなって、次工程以降の歩留向上が図れる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の半
導体基板の表面形状判定方法において、前記所定の測定
間隔は、前記半導体基板の直径の1/100〜1/10
の大きさであることを特徴としている。
【0017】この請求項4記載の発明によれば、測定間
隔が1/100〜1/10の範囲とされているので、適
正な測定が出来ることとなって、請求項3に示した発明
の効果を確実に得ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
半導体基板の表面形状計測装置及びこの装置を使用した
半導体基板の表面形状判定方法の実施の形態を詳細に説
明する。図1は、本発明に係る半導体基板の表面形状計
測装置の要部構成を示したブロック図である。図1に示
した表面形状計測装置1は、光学式のものであって、試
験台2と、レーザー発振器3と、自動焦点機構4と、変
位計5と、パーソナルコンピュータ6などにより構成さ
れ、図2に示すように、予め校正された基準点からの距
離のずれ(y)を変位として光学的に測定する。
【0019】前記試験台2は、非測定対象物であるシリ
コンウェーハ10を載せる台である。前記レーザー発振
器3は、前記試験台2に載置されたシリコンウェーハ1
0の表面に所定の間隔でレーザー光を照射させる装置で
あり、レーザー光としては、例えば、HeNeレーザー
等を用いる。前記自動焦点機構4は、例えば、CCD
(Charge Coupled Device )カメラ(図示省略)、自動
焦点回路(図示省略)などを備え、前記レーザー発振器
2により照射されたレーザー光のシリコンウェーハ10
からの反射像の焦点を自動的に合わせることが出来るよ
うになっている。前記変位計5は、前記自動焦点機構4
によって焦点を合わせたときの基準点からの変位を変位
として測定し、前記パーソナルコンピュータ6に入力す
る。
【0020】前記パーソナルコンピュータ6は、CPU
(Central Processing Unit )61、RAM(Randum A
ccess Memory)62、ROM(Read Only Memory)63
などを備えている。そして、前記パーソナルコンピュー
タ6は、前記変位計4から出力された変位データを入力
し、RAM62を作業領域として、ROM63に内蔵さ
れた所定の解析プログラムを読み出して入力された前記
変位データから中間的なラフネスである平滑度をCPU
61にて算出する。この平滑度は、図5に示したよう
な、シリコンウェーハ10の表面の微視的なラフネス
と、そりなどの巨視的なラフネスの中間のラフネスを評
価するパラメータであり、前記シリコンウェーハ10の
表面の任意領域を曲面と考え、曲面の勾配の変化率の絶
対値の標準偏差値をもって定義されるものである。
【0021】具体的には、平滑度sは(1)式〜(3)
式によって算出される。
【数2】
【0022】即ち、図2に示すように、前記変位計5か
ら順次入力される変位データのうち、i+1番目の変位
データ(yi+1 )と、このyi+1 の直前のi番目の変位
データ(yi )との差を前記所定の測定間隔(xi+1
i )で除した値を1回微分値(dyi )として求め
る。次に、順次算出された前記1回微分値(dyi )の
うち、i+1番目の1回微分値(dyi+1 )と、このd
i+1 の直前のi番目の変位データ(dyi )との差を
前記所定の測定間隔(xi+1 −xi )で除した値を2回
微分値(d2i)として求める。そして、この2回微分
値(d2i)の標準偏差(s)を求め、この値を平滑度
sとしている。
【0023】前記算出された平滑度sは、予め、設定さ
れた判定値と比較され、平滑度sの値が判定値よりも大
きい場合には、不良として判定されるようになってい
る。ここで、平滑度sとして、変位の変化を2回微分し
た値を用いるのは、反りなどの周波数の大きな表面形状
の変化などの外乱の影響を消すためである。ここで、変
位データ(yi )を測定する所定の測定間隔(xi )は
半導体基板の大きさによって決定されるものであり、半
導体基板の直径の1/100〜1/10の大きさである
ことが望ましい。その理由は、測定間隔を狭く取りすぎ
ると粗さの成分となり、反対に広くしすぎるとうねり
(そり)を表してしまうからである。また、ワイヤソー
を切断したウェーハの表面形状の凹凸の表される周期
(切れ味が悪い時)が今までの経験上、上記の範囲とな
っているためである。具体的には、2mm〜40mm程
度が適正範囲である。
【0024】次に、上記説明した表面形状計測装置1に
より実際に算出した平滑度sを用いた表面形状評価につ
いて説明する。図3は、所定のロット時における平滑度
sの値と、このときの切断面の表面形状プロファイルを
示した図表である。図3に示した平滑度sは、ワイヤー
ソー(図示省略)を用いてシリコン単結晶インゴット
(図示省略)から切り出したシリコンウェーハ10の切
断方向に5mm間隔で前記シリコンウェーハ10の表面
の変位を測定し、次いで、この変位を用い、前記(1)
式による1回微分値を算出し、次いで、この1回微分値
を用い、前記(2)式による2回微分値を算出し、次い
で、この2回微分値の標準偏差を算出して求めた。
【0025】そして、図3において、例えば、ロットナ
ンバー#1の場合には、平滑度sが約1.0程度であ
り、このときのシリコンウェーハ10の表面形状プロフ
ァイルは図3に示す通り滑らかである。さらに、同一ワ
イヤーソーでスライシングを行ったロットナンバー#2
の場合には、平滑度sが約3.0程度であり、このとき
のシリコンウェーハ10の表面形状プロファイルは図3
に示すように、ロットナンバー#1の表面形状プロファ
イルに比べて多少の凹凸が見られるが、表面形状として
は許容範囲内である。続いて、更に同一ワイヤーソーで
スライシングを行ったロットナンバー#3の場合には、
平滑度sが約6.0程度であり、このときのシリコンウ
ェーハ10の表面形状プロファイルは、図3に示すよう
に、細かい凹凸(微視的ラフネス)の他に、それよりも
周期の長い中間的ラフネスが見られた。この状態は、ラ
ッピング時に割れる可能性があるレベルである。そし
て、この段階で、ワイヤーソーの刃替えを実施し、ワイ
ヤーソーの刃替え直後のロットナンバー#4の場合、再
び平滑度sは、約1.0程度となって、表面プロファイ
ルも滑らかになった。
【0026】以上説明した本発明に係る表面形状計測装
置1によれば、レーザー光を用いて測定した変位は、パ
ーソナルコンピュータ6によって、1回微分値と2回微
分値が順次算出されるとともに、この2回微分値の標準
偏差を算出することにより平滑度sが算出される。従っ
て、従来の変位のような微視的ラフネスと、反りやうね
りのような巨視的ラフネスとの間の中間的なラフネスを
定量的に評価することが出来ることとなって、このよう
な中間的ラフネスを人間が官能的に判定していた場合に
比べて、一定した基準で確実に判定することが出来る。
また、従来の半導体基板の表面形状評価よりもより確実
な評価をすることができることとなって、次工程以降の
歩留向上も図れる。また、これらデータの蓄積によって
スライシングの刃替えのタイミングも容易に把握するこ
とが出来ることとなって、加工精度のバラツキが大きい
ワイヤーソーの場合でも表面形状管理をより確実に行う
ことが出来る。また、この平滑度は、種々の実験データ
の解析用のパラメータとしても活用出来る。
【0027】なお、シリコンウェーハの表面形状を評価
する際には、本平滑度の他、表面粗さやうねりといった
他の評価パラメータと組み合わせることにより、より完
全なシリコンウェーハの表面形状評価が出来る。
【0028】
【発明の効果】本発明の代表的なものの効果について説
明すれば、変位測定手段によって所定の間隔で測定され
た変位は、平滑度算出手段によって、1回微分値と2回
微分値が順次算出されるとともに、この2回微分値の標
準偏差を算出することにより平滑度が算出されることか
ら、従来の変位のような微視的ラフネスと、反りやうね
りのような巨視的ラフネスとの間の中間的なラフネスを
定量的に評価することが出来ることとなって、このよう
な中間的ラフネスを人間が官能的に判定していた場合に
比べて、一定した基準で確実に判定することが出来る。
即ち、平滑度は、半導体基板の表面の任意領域を曲面と
考え、曲面の勾配の変化率の絶対値のバラツキを示した
パラメータであって、巨視的ラフネスと微視的ラフネス
の中間のラフネスを評価するパラメータとして使用可能
であり、この平滑度を利用することによって、従来の半
導体基板の表面形状評価よりもより確実な評価をするこ
とができることとなって、次工程以降の歩留向上が図れ
る。また、これらデータの蓄積によってスライシングの
刃替えのタイミングも容易に把握することが出来ること
となって、加工精度のバラツキが大きいワイヤーソーの
場合でも表面形状管理をより確実に行うことが出来る。
また、2回微分した値を用いるので、反りなどの周波数
の大きな表面形状の変化などの外乱の影響を消すことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体基板の表面形状計測装置の
要部構成を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る平滑度を算出する方法を説明する
ための図である。
【図3】所定のロットにおける平滑度と、このときのシ
リコンウェーハ切断面の表面形状プロファイルを示した
図表である。
【図4】従来のボウを算出する方法を説明するための図
である。
【図5】ラッピング時におけるシリコンウェーハの表面
形状の及ぼす影響を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 表面形状計測装置 2 試験台 3 レーザー発振器(変位測定手段) 4 自動焦点機構(変位測定手段) 5 変位計(変位測定手段) 6 パーソナルコンピュータ(平滑度算出手段) 61 CPU 62 RAM 63 ROM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験台に載置された半導体基板表面の試
    験台表面に対して垂直な方向の変位を、水平方向に所定
    の間隔で測定する変位測定手段と、 前記変位測定手段により測定された変位を順次入力し
    て、測定された一の変位と当該一の変位の直前に測定さ
    れた変位との差を前記所定の測定間隔で除した値を1回
    微分値として順次算出し、次いで、算出された一の1回
    微分値と当該一の1回微分値の直前に算出された1回微
    分値との差を前記所定の測定間隔で除した値を2回微分
    値として順次算出した後、前記2回微分値の標準偏差を
    平滑度として算出する平滑度算出手段と、 を備えたことを特徴とする半導体基板の表面形状計測装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の測定間隔は、前記半導体基板
    の直径の1/100〜1/10の大きさであることを特
    徴とする請求項1記載の半導体基板の表面形状計測装
    置。
  3. 【請求項3】 試験台に載置された半導体基板表面の試
    験台表面に対して垂直な方向の変位を、水平方向に所定
    の測定間隔で測定し、 次いで、測定された一の変位と当該一の変位の直前に測
    定された変位との差を前記所定の測定間隔で除した値を
    1回微分値として算出し、 次いで、算出された一の1回微分値と当該一の1回微分
    値の直前に算出された1回微分値との差を前記所定の測
    定間隔で除した値を2回微分値として算出した後、前記
    2回微分値の標準偏差を平滑度として算出し、 次いで、前記平滑度と予め用意された判別値とを比較し
    て所定の判定を行うことを特徴とする半導体基板の表面
    形状判定方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の測定間隔は、前記半導体基板
    の直径の1/100〜1/10の大きさであることを特
    徴とする請求項3記載の半導体基板の表面形状判定方
    法。
JP08777598A 1998-03-31 1998-03-31 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法 Expired - Fee Related JP3884163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08777598A JP3884163B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08777598A JP3884163B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11287630A true JPH11287630A (ja) 1999-10-19
JP3884163B2 JP3884163B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=13924365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08777598A Expired - Fee Related JP3884163B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3884163B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002041380A1 (en) * 2000-11-16 2002-05-23 Shin-Etsu Handotai Co.,Ltd. Wafer shape evaluating method and device and device producing method, wafer and wafer selecting method
WO2003106925A1 (ja) * 2002-06-13 2003-12-24 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの形状評価方法及び形状評価装置
WO2002050893A3 (en) * 2000-12-19 2004-01-08 Speedfam Ipec Corp Process for monitoring a process, planarizing a surface, and for quantifying the results of a planarization process
WO2006109502A1 (ja) * 2005-04-08 2006-10-19 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. 半導体ウエーハの評価方法及び評価装置並びに半導体ウエーハの製造方法
JP2007520697A (ja) * 2003-12-10 2007-07-26 アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド 高度な粗さ度量衡
JP2009295889A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Sumco Corp 半導体ウェーハの湾曲判定方法、膜付きウェーハの製造方法
WO2010090914A3 (en) * 2009-02-03 2010-10-07 Qcept Technologies, Inc. Patterned wafer inspection system using a non-vibrating contact potential difference sensor
US7810383B2 (en) 2005-04-08 2010-10-12 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method for evaluating semiconductor wafer, apparatus for evaluating semiconductor wafer, and method for manufacturing semiconductor wafer
CN102741650A (zh) * 2010-01-25 2012-10-17 Soitec公司 用于估算多层晶片的非均匀变形的系统和方法
TWI511218B (zh) * 2011-03-02 2015-12-01 Soitec Silicon On Insulator 評估多層晶圓之非均勻形變的系統及方法
JP2021072392A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 信越半導体株式会社 半導体ウェーハの評価方法、半導体ウェーハの選別方法及びデバイスの製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100339969C (zh) * 2000-11-16 2007-09-26 信越半导体株式会社 晶片形状评价法、装置及器件制造法,晶片及晶片挑选法
WO2002041380A1 (en) * 2000-11-16 2002-05-23 Shin-Etsu Handotai Co.,Ltd. Wafer shape evaluating method and device and device producing method, wafer and wafer selecting method
US6828163B2 (en) 2000-11-16 2004-12-07 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Wafer shape evaluating method and device producing method, wafer and wafer selecting method
WO2002050893A3 (en) * 2000-12-19 2004-01-08 Speedfam Ipec Corp Process for monitoring a process, planarizing a surface, and for quantifying the results of a planarization process
US7209857B2 (en) 2002-06-13 2007-04-24 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method of evaluating shape of semiconductor wafer and apparatus for evaluating shape of semiconductor wafer
WO2003106925A1 (ja) * 2002-06-13 2003-12-24 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの形状評価方法及び形状評価装置
US8340393B2 (en) 2003-12-10 2012-12-25 Applied Materials Israel Limited Advanced roughness metrology
JP2007520697A (ja) * 2003-12-10 2007-07-26 アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド 高度な粗さ度量衡
JP4742048B2 (ja) * 2003-12-10 2011-08-10 アプライド マテリアルズ イスラエル リミテッド 高度な粗さ度量衡
JP2006294774A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体ウエーハの評価方法及び評価装置並びに半導体ウエーハの製造方法
WO2006109502A1 (ja) * 2005-04-08 2006-10-19 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. 半導体ウエーハの評価方法及び評価装置並びに半導体ウエーハの製造方法
US7810383B2 (en) 2005-04-08 2010-10-12 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method for evaluating semiconductor wafer, apparatus for evaluating semiconductor wafer, and method for manufacturing semiconductor wafer
JP4606231B2 (ja) * 2005-04-08 2011-01-05 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの評価方法及び評価装置並びに半導体ウエーハの製造方法
JP2009295889A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Sumco Corp 半導体ウェーハの湾曲判定方法、膜付きウェーハの製造方法
WO2010090914A3 (en) * 2009-02-03 2010-10-07 Qcept Technologies, Inc. Patterned wafer inspection system using a non-vibrating contact potential difference sensor
US8275564B2 (en) 2009-02-03 2012-09-25 Qcept Technologies, Inc. Patterned wafer inspection system using a non-vibrating contact potential difference sensor
CN102292804A (zh) * 2009-02-03 2011-12-21 Q概念技术公司 利用非振动接触势差传感器的图案化晶片检查系统
CN102741650A (zh) * 2010-01-25 2012-10-17 Soitec公司 用于估算多层晶片的非均匀变形的系统和方法
JP2013518401A (ja) * 2010-01-25 2013-05-20 ソイテック 多層ウェーハ内の不均一変形の評価のためのシステム及び方法
US9733075B2 (en) 2010-01-25 2017-08-15 Sony Semiconductors Solutions Corporation System and method for assessing inhomogeneous deformations in multilayer plates
TWI511218B (zh) * 2011-03-02 2015-12-01 Soitec Silicon On Insulator 評估多層晶圓之非均勻形變的系統及方法
JP2021072392A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 信越半導体株式会社 半導体ウェーハの評価方法、半導体ウェーハの選別方法及びデバイスの製造方法
WO2021084939A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 信越半導体株式会社 半導体ウェーハの評価方法、半導体ウェーハの選別方法及びデバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3884163B2 (ja) 2007-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3838341B2 (ja) ウェーハの形状評価方法及びウェーハ並びにウェーハの選別方法
JP3924784B2 (ja) ウェーハの形状評価方法及び装置並びにデバイスの製造方法、ウェーハ及びウェーハの選別方法
EP1434981B1 (en) Apparatus for the fast, quantitative, non-contact topographic investigation of semiconductor wafers and other mirror like surfaces
US20090035879A1 (en) Laser dicing device and laser dicing method
TWI532093B (zh) 包含有成像設備的分割裝置
JP4464033B2 (ja) 半導体ウエーハの形状評価方法及び形状評価装置
KR101968077B1 (ko) 그루빙 웨이퍼들을 위한 방법 및 디바이스
JPH11287630A (ja) 半導体基板の表面形状計測装置及び半導体基板の表面形状判定方法
JP5213112B2 (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
CN103299404A (zh) 闭环硅蚀刻控制方法和系统
JP3656910B2 (ja) スクライブ溝の加工方法及びスクライブ装置
TWI846338B (zh) 用於檢測矽片表面損傷層深度的方法和系統
US6057170A (en) Method of measuring waviness in silicon wafers
CN111403315A (zh) 晶圆切边装置和方法
JP2006005164A (ja) ウエーハの形状評価方法及び管理方法
JP4211470B2 (ja) レーザスキャニング加工方法
JP7420248B2 (ja) シリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法
CN108788944B (zh) 一种导光膜的裁切抛光工艺
TWI855564B (zh) 一種用於檢測矽片的周緣損傷層的深度的系統及方法
JP7481128B2 (ja) ウェーハ表面の改質装置および方法
JP2006049740A (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JPS63156332A (ja) 半導体結晶表面粗さ評価方法
JP2000193425A (ja) 半導体ウエハの計測方法
JPH07106387A (ja) 切断ウェーハの表面形状測定方法
RU2169985C2 (ru) Способ изготовления кристаллических элементов с линзообразными профилями и устройство для его осуществления

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees