JPH11287522A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11287522A
JPH11287522A JP8898998A JP8898998A JPH11287522A JP H11287522 A JPH11287522 A JP H11287522A JP 8898998 A JP8898998 A JP 8898998A JP 8898998 A JP8898998 A JP 8898998A JP H11287522 A JPH11287522 A JP H11287522A
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JP
Japan
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refrigerant
fuel
heat exchanger
air
temperature
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JP8898998A
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Katsuji Yamakami
勝治 山神
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料切れによる暖房運転の停止を予防し、快
適な暖房フィーリングを継続させることにある。 【解決手段】 暖房運転時に燃料Fの残量に応じて冷媒
加熱器26または室外熱交換器21のいずれか一方を選
択的に作動させる運転切換機構と、燃料切れの場合に燃
料Fを補給すべき旨の注意を喚起するアラーム機構とを
設けた。運転切換機構は、燃料切れの状態を検知するセ
ンサ61と、該センサ61からの信号に基づき電磁弁6
4,65の開度調整を行う制御部63を備えた構成とし
た。また、アラーム機構は、センサ61からの信号に基
づき制御部63からの指令によって点滅させられる給油
ランプ66を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房運転時に、液
冷媒を加熱しガス冷媒として循環させる冷媒加熱式の空
気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヒートポンプを利用して暖房を行
う空気調和機の他に、冷媒加熱方式を採用した空気調和
機が開発されている。この冷媒加熱式の空気調和機は、
室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁等に加
え、暖房運転時に室外熱交換器にかわって液冷媒を加熱
して蒸発気化させる冷媒加熱器を室外機ユニットに備え
ている。
【0003】そして、冷媒加熱式の空気調和機では、冷
媒加熱器において灯油等の燃料を燃焼させて燃焼ガスを
発生させ、さらにこの燃焼ガスで液冷媒を加熱して蒸発
気化させるようになっており、ヒートポンプ式の空気調
和機やファンヒータ等と比較して次のようなメリットが
ある。
【0004】(1)ヒートポンプ式の空気調和機では、特
に、寒冷地等で屋外の気温が極端に低くなった場合に、
室外熱交換器における熱交換(液冷媒を屋外の空気で加
熱して蒸発気化させる)が十分に行われず、所望の暖房
状態を実現できない可能性がある。これに対し冷媒加熱
式の空気調和機では、液冷媒を冷媒加熱器によって強制
的に加熱して気化させるので、屋外の気温に左右されず
に安定した暖房運転を行って所望の暖房状態を実現する
ことができる。
【0005】(2)ヒートポンプ式の空気調和機では、室
外熱交換器に霜が付着して熱交換が十分に行えなくなっ
た場合に、暖房運転を停止して一時的に冷房運転を行
い、室外熱交換器から放熱して霜を除去するいわゆるデ
フロスト動作が数時間おきに行われるため、快適性が損
われることがある。これに対し冷媒加熱式の空気調和機
では、デフロスト動作を行う必要がないので、低温多湿
の状況下でも常に安定した暖房運転を行って所望の暖房
状態を実現することができる。
【0006】(3)ファンヒータでは、燃焼ガスが室内に
排気されるために定期的に室内の換気を行う必要があ
り、暖房効率が悪い。これに対し冷媒加熱式の空気調和
機では、冷媒加熱器が室外機ユニットに収納されて燃焼
ガスが室内に排出されるため、換気の頻度が少なくて済
み、暖房効率の向上が見込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷媒加熱器
への燃料供給は、電磁ポンプを作動させることによって
室外機ユニットに併設された燃料タンクから定油面器を
介して行われるが、上記従来の空気調和機では、暖房運
転が行われている部屋にいる者(以下、ユーザと称す
る。)に給油が必要なことを知らせる機構が設けられて
おらず、次のような不都合があった。
【0008】すなわち、燃料切れによって暖房運転が突
然停止してしまうため、燃料を補給するまでの間に室内
が冷えてしまい、快適な暖房フィーリングが損なわれ
る。これを回避するには、ときどき屋外に設置された燃
料タンクまで出向いて燃料計を確認するようにすればよ
いが、かかる確認は忘れ易い上に極めてめんどうであ
る。
【0009】なお、燃料切れが生じた場合には、冷媒加
熱器内に設けられたフレームロッド(炎検出器)が炎切
れを検出するため、これを利用して燃料切れを検知する
ことも考えられるが、かかる炎切れの原因は、必ずしも
燃料切れが生じた場合に限られないため、結局、燃料タ
ンクまで出向いて燃料計を確認しなければならないこと
になる。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、燃料切れによる暖房運転
の停止を予防し、快適な暖房フィーリングを継続させる
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の空気調和機は、冷媒と室内からの吸入空気との
間で熱交換を行わせる室内熱交換器を備えた室内機ユニ
ットと、前記冷媒と外気との間で熱交換を行わせる室外
熱交換器と、吸入した外気と燃料との燃焼ガスによって
前記冷媒を加熱気化させる冷媒加熱器と、吸入したガス
冷媒を圧縮して前記室外熱交換器または前記室内熱交換
器のいずれか一方に吐出する圧縮機とを備えた室外機ユ
ニットとからなり、暖房運転時に前記燃料の残量に応じ
て前記冷媒加熱器または前記室外熱交換器のいずれか一
方を選択的に作動させる運転切換機構を備えることを特
徴とするものである。
【0012】この空気調和機では、寒冷地等の外気温が
極めて低い状況下では、冷媒加熱器を用いて暖房能力を
高めた状態で運転を行わせ(以下、冷媒加熱運転と称す
る。)、また、冷媒加熱器に供給すべき燃料が切れた場
合には、燃料が補給されるまでの間、室外熱交換器を作
動させてヒートポンプ運転を行わせることができるた
め、燃料切れによって暖房運転が突然停止するといった
ことがない。
【0013】請求項2記載の空気調和機は、請求項1記
載の空気調和機において、燃料切れの場合に燃料を補給
すべき旨の注意を喚起するアラーム機構を備えることを
特徴とするものである。
【0014】この空気調和機では、燃料が切れると、そ
の旨がユーザに即座に知らされるようになっているた
め、極めて低外気温の状況下であっても、暖房能力の十
分でないヒートポンプ運転から暖房能力の高い冷媒加熱
運転への切り換えを迅速に行い得て、燃料切れの状態が
長時間放置されることによる暖房フィーリングの低下の
おそれがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1から図5を参照しながら説明する。まず、図1
を参照しながら全体構成について説明すると、本実施形
態の空気調和機は、室内機ユニット10と室外機ユニッ
ト20とから構成されている。
【0016】室内機ユニット10には、冷房運転時に低
温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の空気から熱を奪
い、暖房運転時には高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させ
て室内の空気を暖める室内熱交換器11が具備されてい
る。
【0017】室外機ユニット20には、冷房運転時に高
温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて屋外の空気に放熱す
る室外熱交換器21と、室内熱交換器11または室外熱
交換器21のいずれかから吸入されるガス冷媒を圧縮し
て高温高圧のガス冷媒として吐出する圧縮機22と、圧
縮機22に流入するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留
するアキュムレータ23と、圧縮機22において圧縮さ
れた高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器11または室外
熱交換器21のいずれかに選択的に送出する四方弁24
と、冷房運転時に室外熱交換器21から送出される高温
高圧の液冷媒を減圧膨張させて低温低圧の液冷媒とする
キャピラリチューブ25aと、暖房運転時に室内熱交換
器11から送出される高温高圧の液冷媒を減圧膨張させ
て低温低圧の液冷媒とするキャピラリチューブ25bと
に加え、暖房運転時に高温高圧の液冷媒を加熱して高温
高圧のガス冷媒とする冷媒加熱器26が具備されてい
る。
【0018】冷媒加熱器26は、暖房運転時、室外機ユ
ニット20に併設された燃料タンク27から定油面器2
8を介して電磁ポンプ29の作動により供給される灯油
等の燃料Fを燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させ、こ
の燃焼ガスで室内熱交換器11において液化された高温
高圧の液冷媒を加熱して高温高圧のガス冷媒とするもの
である。
【0019】冷媒加熱器26には、図3および図4に示
すように、屋外の空気を取り込んで後段の燃焼部に供給
する給気部30と、給気部30から供給された空気を灯
油等の燃料Fと混合して燃焼させる燃焼部40と、燃焼
部40において発生させた燃焼ガスにより液冷媒を加熱
する熱交換部50とが設けられている。
【0020】給気部30は、円筒状のケーシング31の
内部に、2つのファン32と、これらファン32を回転
駆動させる駆動モータ33とが収納されて構成されてい
る。ケーシング31の側面には、屋外の空気を取り込む
複数の空気取入口34が設けられている。
【0021】ファン32の回転によってケーシング31
の内側に取り込まれた空気は、駆動モータ33の側面に
沿って流れ、ケーシング31に設けられた連通口35か
ら燃焼部40に供給されるようになっている。燃焼部4
0は、駆動モータ33に近接するケーシング31の一端
面に固定された円筒状のケーシング41に、有底円筒状
の燃焼筒42が収納されて構成されている。
【0022】燃焼筒42の側壁には、給気部30から供
給される空気の一部(以下、一次空気とする)を燃焼筒
42の内部に流入させる開口42aが、断面円形の燃焼
筒42の側壁に対して直交するように開通されている。
この開口42aには、燃焼筒42の内部に燃料Fを供給
する燃料供給ノズル43が、燃焼筒42の内部に先端を
配した状態で挿入されている。
【0023】燃料供給ノズル43は、前述した電磁ポン
プ29に接続されており、開口42aの配設方向と平行
に、かつ開口42aの内面との間に間隙を設けた状態に
配置されており、給気部30から供給された空気が、こ
の間隙を通って燃焼筒42の内部に流入するようになっ
ている。
【0024】ヒータ44は、燃料供給ノズル43を介し
て燃焼筒42の内部に供給された燃料Fを加熱して蒸発
気化させるもので、後述する予混合室S1を形成する燃
焼筒42の内部空間を取り巻くようにして埋め込まれて
いる。
【0025】燃焼筒42の内側端面中央には、図4に示
すように、円柱状の突起部45が立設されている。この
突起部45の中心には、給気部30から供給される残り
の空気(以下、二次空気とする)を、後述する燃焼室S
2に向けて流通させる流路45aが、燃焼筒42の軸線
方向に向けて開設されている。
【0026】燃焼筒42の内部には、燃料供給ノズル4
3から供給された燃料Fと一次空気とを混合させる予混
合室S1を形成する予混合室隔壁46が、燃焼筒42の
端面に対して水平に設置されている。予混合室隔壁46
は、燃焼筒42の内部空間に合わせて円形とされ、その
中央には、突起部45の側面との間に隙間を設けた状態
に形成された筒状部46aが設けられている。
【0027】燃焼筒42の内部に流入した一次空気は、
予混合室S1において燃料Fと混合されて予混合気とな
り、突起部45に沿って流れて筒状部46aとの隙間を
通り、予混合室S1から流出するようになっている。さ
らに、燃焼筒42の内部には、予混合気を噴出して燃焼
させる複数の炎孔47aが穿設されたバーナ隔壁47
が、予混合室隔壁46に対して平行に設置されている。
【0028】バーナ隔壁47は、予混合室隔壁46と同
様に円形とされ、中央には段付きの凹所47bが設けら
れており、凹所47bの端面を突起部45の先端に当接
させて固定されている。炎孔47aは、燃焼筒42の周
方向に沿い等間隔に離間して配列されている。予混合室
S1から流出した予混合気は、凹所47bの内面に沿っ
て外方に拡散するように流れて、各炎孔47aから噴出
するようになっている。
【0029】燃焼筒42の開口端には、バーナ隔壁47
との間で燃焼室S2を形成する燃焼室隔壁48が、燃焼
筒42の端面に対して水平に配設されている。燃焼室隔
壁48は、予混合室隔壁46と同様に円形とされ、一方
の側面中央を突起部45の先端に当接させて固定されて
いる。
【0030】燃焼室隔壁48には、燃焼室S2において
発生する燃焼ガスを吹き出す複数の吹出し孔48aが、
燃焼筒42の周方向に沿い等間隔に離間して穿設されて
いる。また、燃焼室S2には、炎孔47aから噴出され
る予混合気に点火する点火プラグ49が、燃焼筒42の
開口端側から燃焼室隔壁48を貫通して配設されてい
る。
【0031】燃焼室S2に噴出した予混合気は、点火プ
ラグ49により点火され、二次空気とともに燃焼して高
温の燃焼ガスとなって吹出し孔48aから吹き出され、
熱交換部50に流入するようになっている。
【0032】熱交換部50は、図3に示すように、燃焼
室隔壁48に対応するケーシング41の他方の端面に固
定された熱交換部本体51の周囲に、室内熱交換器11
で液化された高温高圧の液冷媒を流通させる冷媒配管5
2が、熱交換部本体51との接触面積をより大きく確保
するように複雑に屈曲された状態で添設されて構成され
ている。
【0033】熱交換部本体51は、冷媒配管52が添設
される有底円筒状の外筒53と、端面を近接させかつ外
筒53の内面との間に十分な間隙を設けた状態で外筒5
3の内部に配置された有底円筒状の内筒54とを備えて
おり、外筒53の開口端を燃焼部40に対向させ、外筒
53の内部で内筒54の開口端を開放した状態に配置さ
れている。
【0034】外筒53の周囲に配された冷媒配管52に
は、筒状の遮蔽板55が被され、また、外筒53の端面
53aには、熱交換部本体51の内部を流通した燃焼ガ
スを屋外に排出させる排気筒56が連結されている。
【0035】熱交換部50に流入した燃焼ガスは、図3
に示すように、内筒54の内部に流入し、内側端面に当
って滞留したのち、流れの遅い乱流状態となってUター
ンし、内筒54の開口端まで戻ったところで再びUター
ンし、外筒53と内筒54との間隙を通って外筒53の
端面53aに向けて流れ、排気筒56から室外機ユニッ
ト20の外に排出されるようになっている。
【0036】そして、本実施形態の燃料タンク27に
は、図1に示すように、燃料切れを検出するためのセン
サ61が設けられている。このセンサ61は、燃料Fの
液面高さの変動に応じて接点が接離するフロートスイッ
チから構成されていて、信号線62を介して室外機ユニ
ット20内に設けられた制御部63に電気的に接続され
ている。
【0037】制御部63は、室内熱交換器11と冷媒加
熱器26とを接続する冷媒流路に設けられた電磁弁6
4,室内熱交換器11と室外熱交換器21とを接続する
冷媒流路に設けられた電磁弁65,および室内機ユニッ
ト10の外観視可能な位置(例えば、ケーシング正面
部)に設けられた給油ランプ66に信号線67,68を
介して電気的に接続されていて、センサ61から送られ
てくる信号に基づき電磁弁64,65の開度および給油
ランプ66の点灯・消灯を制御するものである。
【0038】すなわち、制御部63は、図2のフローチ
ャートに示すように、暖房運転時に燃料Fが燃料タンク
27内に存在する場合には、その旨の信号をセンサ61
から受けて電磁弁64を開放するとともに電磁弁65を
閉塞することで、室内熱交換器11から室外機ユニット
20へと送られてきた高温高圧の液冷媒を冷媒加熱器2
6へと導き(図1中、実線矢印参照)、燃料切れが生じ
た場合には、逆に電磁弁64を閉塞するとともに電磁弁
65を開放することで、室内熱交換器11から送られて
きた高温高圧の液冷媒を室外熱交換器21へと導き(図
1中、破線矢印参照)、さらに給油ランプ66を点滅さ
せる。
【0039】以上の説明中、センサ61,信号線62,
制御部63,電磁弁64,電磁弁65および信号線67
の各要素は、本実施形態における運転切換機構を構成す
るものであり、また、制御部63,給油ランプ66およ
び信号線68の各要素は、本実施形態におけるアラーム
機構を構成するものである。
【0040】次に、上記のように構成された空気調和機
の冷暖房運転時における作用について順を追って説明す
る。まず、冷房運転時においては、図5に示すように、
四方弁24は圧縮機22と室外熱交換器21,室内熱交
換器11とアキュムレータ23がそれぞれ接続されると
ともに、電磁弁64,65がともに閉塞された状態とな
っている。
【0041】この状態で、圧縮機22から吐出された高
温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21に送られて凝縮
液化され、屋外の空気に放熱して高温高圧の液冷媒とな
る。さらに、この高温高圧の液冷媒はキャピラリチュー
ブ25aを通過する過程で減圧されて低温低圧の液冷媒
となり、逆止弁71を経て室内機ユニット10に送られ
る。
【0042】室内機ユニット10に送られた低温低圧の
液冷媒は、室内熱交換器11で蒸発気化され、室内の空
気から熱を奪って冷却したのち、低温低圧のガス冷媒と
なって室外機ユニット20に送られる。この低温低圧の
ガス冷媒は、四方弁24および逆止弁72を経てアキュ
ムレータ23に流入し、液状成分が分離されたのち圧縮
機21に吸入されて圧縮され、高温高圧のガス冷媒とな
って再び室外熱交換器21に送られる。
【0043】一方、燃料タンク27内に燃料Fが十分に
ある場合での暖房運転は、四方弁24が圧縮機22と室
内熱交換器11,室外熱交換器21とアキュムレータ2
3をそれぞれ接続した状態とされ、かつ電磁弁64は開
放され、電磁弁65は閉塞された設定下で行われる。こ
の状態では、圧縮機22から吐出された高温高圧のガス
冷媒は、図1の実線矢印で示すように、室内機ユニット
10の室内熱交換器11に送られる。
【0044】この高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器
11で凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めた後、
高温高圧の液冷媒となって室外機ユニット20に送られ
る。室外機ユニット20に送られた高温高圧の液冷媒
は、逆止弁71および閉塞された電磁弁65により室外
熱交換器21への流入を阻止されるが、電磁弁64が開
放されて冷媒加熱器26に流入する。
【0045】冷媒加熱器26に流入した液冷媒は、冷媒
加熱器26の作動により加熱されて蒸発気化され、高温
高圧のガス冷媒となってアキュムレータ23に流入し、
液状成分が分離されたのち圧縮機21に吸入される。圧
縮機21に吸入されたガス冷媒は、圧縮機21の作動に
より圧縮され、さらに高温高圧のガス冷媒となって再び
室内熱交換器11に送られる。
【0046】ところで、暖房運転が継続的に行われ、燃
料タンク27内における燃料Fの消費が進み、その残量
が所定量以下あるいは完全になくなると、センサ61に
よって燃料切れの状態が検出され、その旨の信号が信号
線62を介して制御部63へと送られる。すると、制御
部63から発信された指令に基づいて、電磁弁64が閉
塞されるとともに電磁弁65が開放されてヒートポンプ
運転が開始され、かつ燃料Fを補給すべき旨の注意をユ
ーザに喚起する給油ランプ66が点滅し始める。
【0047】この運転状態では、圧縮機22から吐出さ
れた高温高圧のガス冷媒は、図1の破線矢印で示すよう
に、室内機ユニット10の室内熱交換器11に送られて
凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めた後、高温高
圧の液冷媒となって室外機ユニット20に送られる。
【0048】この室外機ユニット20に送られた高温高
圧の液冷媒は、閉塞された電磁弁64により冷媒加熱器
26への流入を阻止されるが、電磁弁65が開放されて
いるのでキャピラリチューブ25bを通過する過程で減
圧され、低温低圧の液冷媒となって室外熱交換器21に
送られることになる。
【0049】そして、室外熱交換器21に送られた低温
低圧の液冷媒は、室外熱交換器21で蒸発気化され、屋
外の空気から熱を奪って低温低圧のガス冷媒となり、四
方弁24および逆止弁72を経てアキュムレータ23に
流入し、液状成分が分離された後、圧縮機22に吸入さ
れる。この圧縮機22に吸入されたガス冷媒は、圧縮さ
れて高温高圧のガス冷媒となり、再び室内熱交換器11
へと送られる。
【0050】以上説明したように、本実施形態の空気調
和機によれば、寒冷地等の外気温が極めて低い状況下で
は、冷媒加熱器26を用いた暖房能力の高い冷媒加熱運
転を行わせ、また、冷媒加熱器26に供給すべき燃料F
が切れた場合には、室外熱交換器21を作動させてヒー
トポンプ運転を行わせることで、燃料タンク27に燃料
Fが補給されるまでの間、暖房運転を停止させることな
く快適な暖房状態を継続させることができる。
【0051】しかも、燃料切れが生じると給油ランプ6
6が点滅し、ユーザに燃料切れの状態が即座に知らされ
るようになっているため、外気温が極端に低下している
場合には、暖房能力の十分でないヒートポンプ運転が開
始されてから燃料補給までの間隔を短くすることで、冷
媒加熱器26を用いた暖房能力の高い冷媒加熱運転を迅
速に復旧させ、快適な暖房フィーリングを継続させるこ
とが可能になる。
【0052】なお、本実施形態では、センサ61を燃料
タンク27内に設けたものについて説明したが、本発明
はこれに限らず、定油面器28内に設けるようにしても
よく、この場合には、燃料タンク27と制御部63とを
接続する信号線62が不要になるため、コストの低下お
よび保守管理の簡便化を図ることができる。
【0053】また、本実施形態では、燃料切れを検出す
るためのセンサ61として、フロートスイッチを使用し
たものについて説明しているが、これに限られないこと
は勿論であり、例えば、フロートの底面に一方の接点を
設けるとともに燃料タンク27あるいは底油面器28の
底部に他方の接点を設けることによってリードスイッチ
を構成したり、これら燃料タンク27あるいは底油面器
28の上方に液面との距離を計測する距離センサを設け
るようにしてもよい。
【0054】さらに、本実施形態では、アラーム機構の
構成要素として給油ランプ66が点滅するものについて
説明したが、警告音を発するようにしたものや、ランプ
が点滅しながら同時に警告音を発するようにしたもので
あってもよく、かかる場合には、ユーザに対し燃料補給
をすべき旨の注意をより一層効果的に喚起することが可
能になる。
【0055】このため、燃料切れの状態が長時間放置さ
れ、ヒートポンプ運転では十分な暖房フィーリングを得
ることができないような極低外気温下においても、燃料
切れが生じてから即座に燃料Fを補給することで、暖房
能力の高い冷媒加熱運転を迅速に復旧させ、快適な暖房
フィーリングを維持することが可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の空気調和機においては、寒冷地等
の外気温が極めて低い状況下では、冷媒加熱器を用いて
暖房能力の高い冷媒加熱運転を行わせ、また、冷媒加熱
器に供給すべき燃料が切れた場合には、燃料が補給され
るまでの間、室外熱交換器を作動させてヒートポンプ運
転を行わせることができるため、燃料切れによる暖房運
転の停止を予防し、快適な暖房フィーリングを継続させ
ることができる。
【0057】(b)請求項2記載の空気調和機において
は、燃料切れの際にその旨をユーザに即座に知らせるよ
うにしているため、極めて低外気温の状況下であって
も、暖房能力の十分でないヒートポンプ運転から暖房能
力の高い冷媒加熱運転への切り換えを迅速に行い得て、
燃料切れの状態が長時間放置されることによる暖房フィ
ーリングの低下のおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和機の一実施形態を示す
冷媒回路図である。
【図2】 図1に示す制御部によって行われる制御の内
容を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示す冷媒加熱器の縦断面図である。
【図4】 図3の要部拡大図である。
【図5】 本発明に係る空気調和機の一実施形態を示す
冷房運転時における冷媒回路図である。
【符号の説明】
10 室内機ユニット 11 室内熱交換器 20 室外機ユニット 21 室外熱交換器 22 圧縮機 26 冷媒加熱器 61 センサ 62、67、68 信号線 63 制御部 64、65 電磁弁 66 給油ランプ F 燃料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒と室内からの吸入空気との間で熱交
    換を行わせる室内熱交換器を備えた室内機ユニットと、 前記冷媒と外気との間で熱交換を行わせる室外熱交換器
    と、吸入した外気と燃料との燃焼ガスによって前記冷媒
    を加熱気化させる冷媒加熱器と、吸入したガス冷媒を圧
    縮して前記室外熱交換器または前記室内熱交換器のいず
    れか一方に吐出する圧縮機とを備えた室外機ユニットと
    からなり、 暖房運転時に前記燃料の残量に応じて前記冷媒加熱器ま
    たは前記室外熱交換器のいずれか一方を選択的に作動さ
    せる運転切換機構を備えることを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 燃料切れの場合に、燃料を補給すべき旨
    の注意を喚起するアラーム機構を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051821A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

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JP2007051821A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

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