JPH11211281A - 室外機ユニットおよび空気調和機 - Google Patents

室外機ユニットおよび空気調和機

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JPH11211281A
JPH11211281A JP10019949A JP1994998A JPH11211281A JP H11211281 A JPH11211281 A JP H11211281A JP 10019949 A JP10019949 A JP 10019949A JP 1994998 A JP1994998 A JP 1994998A JP H11211281 A JPH11211281 A JP H11211281A
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JP
Japan
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refrigerant
heat exchange
heat exchanger
outdoor
unit
Prior art date
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JP10019949A
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English (en)
Inventor
Katsuji Yamakami
勝治 山神
Yuji Okada
有二 岡田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒加熱器における熱交換部で発生したドレ
ン水の排出処理性の向上、および排気筒から熱交換部へ
の雨水侵入防止を目的とする。 【解決手段】 冷媒加熱器26で発生させた燃焼ガスを
屋外に排出させるため、熱交換部50を構成している外
筒53の端面53aに排気筒56を接続する。この排気
筒56は、排気口Hが熱交換部50との接続部よりも低
位の高さ位置に配されるように接続している。さらに、
外筒53の長さ方向の軸線Lを、排気筒56に向けて下
り勾配となるように傾斜させるとともに、排気筒56の
内周底面部56a1を、外筒53の内周底面部53bと
同位の高さ位置に設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房運転時に、液
冷媒を加熱しガス冷媒として循環させる冷媒加熱式の空
気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ヒートポンプを利用して暖房を行
う空気調和機の他に、冷媒加熱方式を採用した空気調和
機が開発されている。ている。
【0003】冷媒加熱式の空気調和機は、室内熱交換
器、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁等に加え、暖房運転
時に室外熱交換器にかわって液冷媒を加熱して蒸発気化
させる冷媒加熱器を室外機ユニットに備えている。
【0004】この冷媒加熱器には、図6に示すように、
屋外の空気を取り込んで後段へと送出する給気部1と、
給気部1から供給された空気と燃料とを混合して燃焼さ
せ、高温の燃焼ガスを発生させる燃焼部2と、燃焼部2
の後段に配設されて該燃焼部2において発生させた燃焼
ガスにより液冷媒を加熱する熱交換部3とが設けられて
いる。
【0005】給気部1は、円筒状のケーシング1aの内
部に、ふたつのファン1bと、これらファン1bを回転
駆動させる駆動モータ1cとが収納されて構成されてい
る。ファン1bの回転によって空気取入口1dから取り
込まれた空気は、駆動モータ1cの側面に沿って流れ、
連通口1dから燃焼部2に供給されるようになってい
る。
【0006】燃焼部2は、円筒形のケーシング2aに有
底円筒状の燃焼筒2bが収納されるとともに、その側壁
に、燃料供給ノズル2cから供給された燃料を加熱して
気化させるヒータ2dが、当該燃焼筒2bの内部空間を
取り巻くようにして埋め込まれて構成されている。ヒー
タ2dによって気化された燃料は、給気部1から供給さ
れる空気と混合して燃焼室Sへと送り込まれ、この混合
気が点火プラグ2eにより点火されて燃焼ガスが発生す
る。
【0007】熱交換部3は、前記ケーシング2aの端面
に固定された熱交換部本体3aの周囲に、室内熱交換器
(図示略)で液化された液冷媒を流通させる冷媒配管3
bが、熱交換部本体3aとの接触面積をより大きく確保
するように複雑に屈曲された状態で添設されて構成され
ている。
【0008】熱交換部本体3aは、内筒3cと外筒3d
とから構成されており、熱交換部3に流入した燃焼ガス
は、内筒3cの内部に流入して内側端面に当ってUター
ンした後、内筒3cの開口端まで戻ったところで再びU
ターンし、外筒3dと内筒3cとの間隙を通って外筒3
dの端面に向けて流れ、図7(a),(b)に示すよう
に、排気筒4から室外機ユニット5の外に排出されるよ
うになっている。
【0009】このように、冷媒加熱式の空気調和機で
は、冷媒加熱器において灯油等の燃料を燃焼させて燃焼
ガスを発生させ、さらにこの燃焼ガスで液冷媒を加熱し
て蒸発気化させるようになっており、ヒートポンプ式の
空気調和機やファンヒータ等と比較して次のようなメリ
ットがある。
【0010】(1)ヒートポンプ式の空気調和機では、特
に、寒冷地等で屋外の気温が極端に低くなった場合に、
室外熱交換器における熱交換(液冷媒を屋外の空気で加
熱して蒸発気化させる)が十分に行われず、所望の暖房
状態を実現できない可能性がある。
【0011】これに対し冷媒加熱式の空気調和機では、
液冷媒を冷媒加熱器によって強制的に加熱して気化させ
るので、屋外の気温に左右されずに安定した暖房運転を
行って所望の暖房状態を実現することができる。
【0012】(2)ヒートポンプ式の空気調和機では、室
外熱交換器に霜が付着して熱交換が十分に行えなくなっ
た場合に、暖房運転を停止して一時的に冷房運転を行
い、室外熱交換器から放熱して霜を除去するいわゆるデ
フロスト動作が数時間おきに行われるため、快適性が損
われることがある。
【0013】これに対し冷媒加熱式の空気調和機では、
デフロスト動作を行う必要がないので、低温多湿の状況
下でも常に安定した暖房運転を行って所望の暖房状態を
実現することができる。
【0014】(3)ファンヒータでは、燃焼ガスが室内に
排気されるために定期的に室内の換気を行う必要があ
り、暖房効率が悪い。これに対し冷媒加熱式の空気調和
機では、冷媒加熱器が室外機ユニットに収納されて燃焼
ガスが屋内に排出されるため、換気の頻度が少なくて済
み、暖房効率の向上が見込まれる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷媒加熱器
の燃焼部2に供給される燃料、例えば灯油には、微量な
水分が含まれているため、暖房運転を停止させた時等
に、燃焼ガス中に含まれていた水蒸気が冷却されて熱交
換部本体3a内において結露することがある。このた
め、従来の室外機ユニット5においては、図7(b)に
示すように、外筒3dの端面にドレン水を排出させるた
めのドレン管6が接続されていた。
【0016】しかしながら、ドレン管6のみでは、熱交
換部本体3a内のドレン水を十分に排出させることがで
きず、ドレン水によって熱交換部本体3aが腐食し、冷
媒加熱器の寿命に重大な影響を与えるという問題があっ
た。
【0017】また、排気筒4が、その軸線Lを同一面内
に配しつつ外筒3dからL字形に延びるように配設さ
れ、排気口Hと、熱交換部本体3aへの接続部とが同位
の高さ位置となった構成であるため、雨水が排気口4a
および該排気口4aを通じて熱交換部本体3aに侵入す
る場合があり、かかる場合にも前述と同様の問題が生じ
ていた。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、冷媒加熱器の熱交換部で発生したドレン水の排出処
理性の向上、および排気筒から熱交換部への雨水侵入防
止を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の室外機ユニットは、暖房運転時に室内熱交換器
において液化された冷媒を加熱気化させて圧縮機に送出
する冷媒加熱器を具備する室外機ユニットであって、前
記冷媒加熱器は、屋外からの吸入空気と燃料とを混合燃
焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部と、前記燃焼ガスを
熱交換部本体内で流通させ該燃焼ガスにより前記冷媒を
加熱する熱交換部とを備えてなり、前記熱交換部には、
その内部を流通した燃焼ガスを屋外に排出させる排気筒
が接続されるとともに、該排気筒の排気口が、前記熱交
換部との接続部よりも低位の高さ位置に配されることを
特徴とするものである。
【0020】このような構成では、排気筒が熱交換部と
の接続部から排気口に向けて下方傾斜するため、従来の
ドレン管では排出できなかった排気筒内におけるドレン
水を屋外に排出することができる。また、雨水が排気口
から排気筒内に侵入した場合においても、侵入した雨水
を熱交換部に流入させることなく、屋外に排出すること
ができる。
【0021】請求項2記載の室外機ユニットは、請求項
1記載の室外機ユニットにおいて、前記熱交換部本体の
長さ方向の軸線が、前記排気筒に向けて下り勾配となる
ように傾斜するとともに、該排気筒の内周底面部が、前
記熱交換部本体の内周底面部と同位もしくはそれよりも
低位の高さ位置に設定されることを特徴とするものであ
る。
【0022】このような構成では、冷媒加熱器の熱交換
部で発生したドレン水を排気筒から屋外に直接排出する
ことができるため、ドレン管を不要にすることができ
る。また、排気筒の内径は、ドレン管に比べて大径であ
るため、ドレン水の排出処理性を向上させることができ
る。
【0023】請求項3記載の室外機ユニットは、請求項
1または請求項2記載の室外機ユニットにおいて、前記
冷媒加熱器または室外熱交換器のいずれか一方を選択的
に作動させ、前記室内熱交換器で液化された冷媒を加熱
気化させることを特徴とするものである。
【0024】このような構成では、寒冷地等の外気温が
極めて低い状況下では、冷媒加熱器を用いて暖房能力を
高めた状態で運転させておくことができ、また、冷媒加
熱器に供給すべき燃料が切れた場合には、室外機ユニッ
トに併設された燃料タンクに燃料が補給されるまでの
間、室外熱交換器を作動させてヒートポンプ運転を行う
ことによって暖房運転を継続させることができる。
【0025】請求項4記載の空気調和機は、請求項1か
ら請求項3のいずれかに記載の室外機ユニットと、暖房
運転時に該室外機ユニットから送出された冷媒を凝縮液
化させることで室内の空気を暖める室内熱交換器を有す
る室内機ユニットとを備えることを特徴とするものであ
る。
【0026】このような構成では、冷媒加熱器の熱交換
部で発生したドレン水の排出処理性が高められるととも
に、排気筒から熱交換部への雨水侵入防止が図られた室
外機ユニットを具備することによって、冷媒加熱器の腐
食を有効に防止し、製品寿命の大幅な改善が図られる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和機の
第1の実施形態を図1から図4に示して説明する。ま
ず、図4を参照しながら全体構成について説明すると、
本実施形態の空気調和機は、室内機ユニット10と室外
機ユニット20とから構成されている。
【0028】室内機ユニット10には、冷房運転時に低
温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の空気から熱を奪
い、暖房運転時には高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させ
て室内の空気を暖める室内熱交換器11が具備されてい
る。
【0029】室外機ユニット20には、冷房運転時に高
温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて屋外の空気に放熱す
る室外熱交換器21と、室内熱交換器11または室外熱
交換器21のいずれかから吸入されるガス冷媒を圧縮し
て高温高圧のガス冷媒として吐出する圧縮機22と、圧
縮機22に流入するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留
するアキュムレータ23と、圧縮機22において圧縮さ
れた高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器11または室外
熱交換器21のいずれかに選択的に送出する四方弁24
と、冷房運転時に室外熱交換器21から送出される高温
高圧の液冷媒を減圧膨張させて低温低圧の液冷媒とする
キャピラリチューブ25とに加え、暖房運転時に高温高
圧の液冷媒を加熱して高温高圧のガス冷媒とする冷媒加
熱器26が具備されている。
【0030】冷媒加熱器26は、暖房運転時、室外機ユ
ニット20に併設された燃料タンク27から定油面器2
8を介して電磁ポンプ29の作動により供給される灯油
等の燃料を燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させ、この
燃焼ガスで室内熱交換器11において液化された高温高
圧の液冷媒を加熱して高温高圧のガス冷媒とするもので
ある。
【0031】冷媒加熱器26は、図2および図3に示す
ように、屋外の空気を取り込んで後段の燃焼部に供給す
る給気部30と、給気部30から供給された空気を灯油
等の燃料と混合して燃焼させる燃焼部40と、燃焼部4
0において発生させた燃焼ガスにより液冷媒を加熱する
熱交換部50とからなり、これらの長さ方向の軸線X
が、図1において左肩下がりに傾斜するように、仕切板
20a上にブラケット20bを介して固定されている。
【0032】給気部30は、円筒状のケーシング31の
内部に、2つのファン32と、これらファン32を回転
駆動させる駆動モータ33とが収納されて構成されてい
る。ケーシング31の側面には、屋外の空気を取り込む
空気取入口34が設けられている。
【0033】ファン32の回転によってケーシング31
の内側に取り込まれた空気は、駆動モータ33の側面に
沿って流れ、ケーシング31に設けられた連通口35か
ら燃焼部40に供給されるようになっている。燃焼部4
0は、駆動モータ33に近接するケーシング31の一端
面に固定された円筒状のケーシング41に、有底円筒状
の燃焼筒42が収納されて構成されている。
【0034】燃焼筒42の側壁には、給気部30から供
給される空気の一部(以下、一次空気とする)を燃焼筒
42の内部に流入させる開口42aが、断面円形の燃焼
筒42の側壁に対して直交するように開通されている。
この開口42aには、燃焼筒42の内部に燃料を供給す
る燃料供給ノズル43が、燃焼筒42の内部に先端を配
した状態で挿入されている。
【0035】燃料供給ノズル43は、前述した電磁ポン
プ29に接続されており、開口42aの配設方向と平行
に、かつ開口42aの内面との間に間隙を設けた状態に
配置されており、給気部30から供給された空気が、こ
の間隙を通って燃焼筒42の内部に流入するようになっ
ている。
【0036】ヒータ44は、燃料供給ノズル43を介し
て燃焼筒42の内部に供給された燃料を加熱して蒸発気
化させるもので、後述する予混合室S1を形成する燃焼
筒42の内部空間を取り巻くようにして埋め込まれてい
る。
【0037】燃焼筒42の内側端面中央には、図3に示
すように、円柱状の突起部45が立設されている。この
突起部45の中心には、給気部30から供給される残り
の空気(以下、二次空気とする)を、後述する燃焼室S
2に向けて流通させる流路45aが、燃焼筒42の軸線
方向に向けて開設されている。
【0038】燃焼筒42の内部には、燃料供給ノズル4
3から供給された燃料と一次空気とを混合させる予混合
室S1を形成する予混合室隔壁46が、燃焼筒42の端
面に対して水平に設置されている。予混合室隔壁46
は、燃焼筒42の内部空間に合わせて円形とされ、その
中央には、突起部45の側面との間に隙間を設けた状態
に形成された筒状部46aが設けられている。
【0039】燃焼筒42の内部に流入した一次空気は、
予混合室S1において燃料と混合されて予混合気とな
り、突起部45に沿って流れて筒状部46aとの隙間を
通り、予混合室S1から流出するようになっている。さ
らに、燃焼筒42の内部には、予混合気を噴出して燃焼
させる複数の炎孔47aが穿設されたバーナ隔壁47
が、予混合室隔壁46に対して平行に設置されている。
【0040】バーナ隔壁47は、予混合室隔壁46と同
様に円形とされ、中央には段付きの凹所47bが設けら
れており、凹所47bの端面を突起部45の先端に当接
させて固定されている。炎孔47aは、燃焼筒42の周
方向に沿い等間隔に離間して配列されている。予混合室
S1から流出した予混合気は、凹所47bの内面に沿っ
て外方に拡散するように流れて、各炎孔47aから噴出
するようになっている。
【0041】燃焼筒42の開口端には、バーナ隔壁47
との間で燃焼室S2を形成する燃焼室隔壁48が、燃焼
筒42の端面に対して水平に配設されている。燃焼室隔
壁48は、予混合室隔壁46と同様に円形とされ、一方
の側面中央を突起部45の先端に当接させて固定されて
いる。
【0042】燃焼室隔壁48には、燃焼室S2において
発生する燃焼ガスを吹き出す複数の吹出し孔48aが、
燃焼筒42の周方向に沿い等間隔に離間して穿設されて
いる。また、燃焼室S2には、炎孔47aから噴出され
る予混合気に点火する点火プラグ49が、燃焼筒42の
開口端側から燃焼室隔壁48を貫通して配設されてい
る。
【0043】燃焼室S2に噴出した予混合気は、点火プ
ラグ49により点火され、二次空気とともに燃焼して高
温の燃焼ガスとなって吹出し孔48aから吹き出され、
熱交換部50に流入するようになっている。
【0044】熱交換部50は、図2に示すように、燃焼
室隔壁48に対応するケーシング41の他方の端面に固
定された熱交換部本体51の周囲に、室内熱交換器11
で液化された高温高圧の液冷媒を流通させる冷媒配管5
2が、熱交換部本体51との接触面積をより大きく確保
するように複雑に屈曲された状態で添設されて構成され
ている。
【0045】熱交換部本体51は、冷媒配管52が添設
される有底円筒状の外筒53と、端面を近接させかつ外
筒53の内面との間に十分な間隙を設けた状態で外筒5
3の内部に配置された有底円筒状の内筒54とを備えて
おり、外筒53の開口端を燃焼部40に対向させ、外筒
53の内部で内筒54の開口端を開放した状態に配置さ
れている。
【0046】外筒53の周囲に配された冷媒配管52に
は、筒状の遮蔽板55が被され、また、外筒53の端面
53aには、熱交換部本体51の内部を流通した燃焼ガ
スを屋外に排出させる排気筒56が連結されている。
【0047】排気筒56は、平面視L字状の筒状部56
aと、該筒状部56aの先端に配される排気部56b
と、該排気部56bを覆うように配される保護カバー5
6cとから構成されている。
【0048】筒状部56aは、熱交換部本体51の内部
を流通した燃焼ガスを屋外へと導くもので、その一端
(基端)は外筒53の端面53aに接続されるととも
に、他端(先端)は室外機ユニット20の正面カバー2
0Aを貫通して屋外へと延び、また、基端から先端に向
けて長さ方向に漸次下方傾斜した構成とされている。
【0049】すなわち、筒状部56aは、まず、外筒5
3の端面53aとの接続部から室外機ユニット20の側
面カバー20Bに向けて、前記軸線Xと平行に所定長延
びた後、前記正面カバー20Aに向けて屈曲し、さら
に、図1(b)において右肩下がりに傾斜する軸線Lに
沿って所定長延びている。
【0050】また、筒状部56aは、図2に示すよう
に、その内周底面部56a1が、外筒53の内周底面部
53bと同位に位置するように、別言すれば、外筒53
の内周底面部53bと、筒状部56aの内周底面部56
a1との間に段差が形成されることがないように、端面
53aに接続されている。
【0051】排気部56bは、筒状部56aによって室
外機ユニット20の外方へと導かれた燃焼ガスを屋外に
排出するものであり、その先端面56b1には筒状部5
6aと同軸同径の排気口Hが形成されるとともに、周面
56b2には周方向に沿って小径の補助排気口hが相互
間隔をおいて複数形成されている。
【0052】なお、保護カバー56cは、燃焼ガスによ
り熱せられた排気筒56に誤って接触してしまっても火
傷等を負わないように保護するとともに、屋外に露出し
た排気筒56を風雨から保護するものである。
【0053】そして、熱交換部50に流入した燃焼ガス
は、図2に示すように、内筒54の内部に流入し、内側
端面に当って滞留したのち、流れの遅い乱流状態となっ
てUターンし、内筒54の開口端まで戻ったところで再
びUターンし、外筒53と内筒54との間隙を通って外
筒53の端面53aに向けて流れ、排気筒56から室外
機ユニット20の外に排出されるようになっている。
【0054】上記のように構成された空気調和機では、
冷房運転時において、四方弁24は圧縮機22と室外熱
交換器21、室内熱交換器11とアキュムレータ23、
がそれぞれ接続された状態となっている。
【0055】この状態で、圧縮機22から吐出された高
温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21に送られる。こ
の高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21で凝縮液化
され、屋外の空気に放熱して高温高圧の液冷媒となる。
【0056】さらに、この高温高圧の液冷媒はキャピラ
リチューブ25を通過する過程で減圧されて低温低圧の
液冷媒となり、逆止弁60を経て室内機ユニット10に
送られる。
【0057】室内機ユニット10に送られた低温低圧の
液冷媒は、室内熱交換器11で蒸発気化され、室内の空
気から熱を奪って冷却したのち、低温低圧のガス冷媒と
なって室外機ユニット20に送られる。
【0058】室外機ユニット20に送られた低温低圧の
ガス冷媒は、四方弁24および逆止弁61を経てアキュ
ムレータ23に流入し、液状成分が分離されたのち圧縮
機21に吸入される。圧縮機21に吸入されたガス冷媒
は、圧縮機21の作動により圧縮され、高温高圧のガス
冷媒となって再び室外熱交換器21に送られる。
【0059】一方、暖房運転時においては、四方弁24
は圧縮機22と室内熱交換器11、室外熱交換器21と
アキュムレータ23、がそれぞれ接続された状態となっ
ている。この状態で、圧縮機22から吐出された高温高
圧のガス冷媒は、室内機ユニット10の室内熱交換器1
1に送られる。
【0060】この高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器
11で凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めた後、
高温高圧の液冷媒となって室外機ユニット20に送られ
る。室外機ユニット20に送られた高温高圧の液冷媒
は、逆止弁60により室外熱交換器21への流入を阻止
されるが、電磁弁62が開放されて冷媒加熱器26に流
入する。
【0061】冷媒加熱器26に流入した液冷媒は、冷媒
加熱器26の作動により加熱されて蒸発気化され、高温
高圧のガス冷媒となってアキュムレータ23に流入し、
液状成分が分離されたのち圧縮機21に吸入される。圧
縮機21に吸入されたガス冷媒は、圧縮機21の作動に
より圧縮され、さらに高温高圧のガス冷媒となって再び
室内熱交換器11に送られる。
【0062】以上説明したように、本実施形態における
排気筒56は、筒状部56aの内周底面部56a1が、
外筒53の内周底面部53bと同位の高さ位置に位置決
めされた状態で外筒53の端面53aに接続され、かつ
その接続部から排気口Hに向けて長さ方向に下方傾斜す
る構成であるため、外筒53内のドレン水を屋外に排出
させるドレン管としての機能も有している。
【0063】このため、ドレン管を不要にすることがで
き、しかも排気筒56の内径が従来のドレン管に比べて
大径であることから、ドレン水の排出処理性も向上す
る。また、従来のドレン管では排出できなかった排気筒
56内で発生したドレン水についても、排気筒56に沿
って流下させて屋外に排出することができる。さらに、
雨水が排気口Hから排気筒56内に侵入した場合であっ
ても、外筒53に流入させることなく、屋外に排出する
ことができる。
【0064】よって、本実施形態の空気調和機によれ
ば、室外機ユニット20における熱交換部本体51およ
び排気筒56で発生したドレン水をこれらの内部に滞留
させておくことなく速やかに屋外に排出することができ
るため、冷媒加熱器26を腐食させることなく製品の寿
命を大幅に改善することができる。また、ドレン管を不
要にすることによって、部品点数および組立工数が低減
して低コスト化を図ることもできる。
【0065】次に、本発明に係る空気調和機の第2の実
施形態を図5に示して説明する。なお、前記第1の実施
形態において既に説明した構成要素には、同一符号を付
して説明を省略する。
【0066】図5の空気調和機は、暖房を行う際に、冷
媒加熱器26を作動させて行う冷媒加熱運転または従来
のヒートポンプ運転を任意に選択可能な、冷媒加熱式と
ヒートポンプ式とが併用された空気調和機である。
【0067】この空気調和機には、室外機ユニット20
に、暖房運転時に室内熱交換器11から送出される高温
高圧の液冷媒を減圧膨張させて低温低圧の液冷媒とする
キャピラリチューブ70と、冷房運転時に閉塞されて室
外熱交換器21から送出される高温高圧の液冷媒の流通
を阻止し、暖房運転時には開放されて高温高圧の液冷媒
をキャピラリチューブ70に向けて流通させる電磁弁7
1とが具備されている。
【0068】上記のように構成された空気調和機では、
冷房運転時において電磁弁71が閉塞されるため、前記
第1の実施形態に示した空気調和機と同様の冷房サイク
ルが実現される。
【0069】一方、暖房運転時においては、例えば、燃
料タンク27内の燃料がすべて消費されてしまった場
合、電磁弁62が閉塞されるとともに電磁弁71が開放
され、冷媒加熱運転が停止してヒートポンプ運転が開始
される。
【0070】すなわち、圧縮機22から吐出された高温
高圧のガス冷媒は、室内機ユニット10の室内熱交換器
11に送られる。この高温高圧のガス冷媒は、室内熱交
換器11で凝縮液化され、室内の空気に放熱して暖めた
後、高温高圧の液冷媒となって室外機ユニット20に送
られる。
【0071】室外機ユニット20に送られた高温高圧の
液冷媒は、逆止弁60により室外熱交換器21への流入
を阻止され、閉塞された電磁弁62により冷媒加熱器2
6への流入を阻止されるが、電磁弁71が開放されてキ
ャピラリチューブ70を通過する過程で減圧され、低温
低圧の液冷媒となって室外熱交換器21に送られる。
【0072】この低温低圧の液冷媒は、室外熱交換器2
1で蒸発気化され、屋外の空気から熱を奪って低温低圧
のガス冷媒となり、四方弁24および逆止弁61を経て
アキュムレータ23に流入し、液状成分が分離された
後、圧縮機22に吸入される。圧縮機22に吸入された
ガス冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、再
び室内熱交換器11に送られる。
【0073】このような構成では、寒冷地等の外気温が
極めて低い状況下では、冷媒加熱器26を用いて暖房能
力を高めた状態で運転させておくことができ、また、燃
料タンク27内の燃料が切れた場合には、室外熱交換器
21を作動させてヒートポンプ運転を行うことによっ
て、燃料タンク27に燃料が補給されるまでの間、暖房
運転を継続させることができ、快適な暖房状態を常時維
持することができる。
【0074】なお、冷媒加熱運転とヒートポンプ運転と
の切り換えは燃料切れを検知して自動的に行われる場合
と、必要に応じて人為的に行われる場合がある。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を奏することができる。 (a)請求項1記載の室外機ユニットにおいては、排気
筒が熱交換部との接続部から排気口に向けて下方傾斜す
るため、従来のドレン管では排出できなかった排気筒内
におけるドレン水を屋外に排出することができる。ま
た、雨水が排気口から排気筒内に侵入した場合において
も、侵入した雨水を熱交換部に流入させることなく、屋
外に排出することができる。
【0076】よって、本発明に係る室外機ユニットを室
内機ユニットと組み合わせれば、冷媒加熱器の腐食を有
効に防止して製品寿命の大幅な改善が図られた空気調和
機を提供することができる。
【0077】(b)請求項2記載の冷媒加熱器において
は、冷媒加熱器の熱交換部で発生したドレン水を排気筒
から屋外に直接排出することができるため、ドレン管を
不要にすることができる。よって、部品点数および組立
工数が低減して低コスト化を図ることができる。また、
排気筒の内径が、ドレン管に比べて大径であるため、ド
レン水の排出処理性が高められ、冷媒加熱器の腐食防止
をより確実なものにすることができる。
【0078】(c)請求項3記載の室外機ユニットにお
いては、寒冷地等の外気温が極めて低い状況下では、冷
媒との間で十分な熱交換を行い得る冷媒加熱器を用いて
暖房能力を高めた状態で運転させておくことができ、ま
た、冷媒加熱器に供給すべき燃料が切れた場合には、室
外熱交換器を作動させてヒートポンプ運転を行うことに
よって、燃料切れが生じても暖房運転を継続させること
のできる空気調和機を提供することができる。
【0079】(d)請求項4記載の空気調和機において
は、冷媒加熱器の熱交換部で発生したドレン水の排出処
理性が高められるとともに、排気筒から熱交換部への雨
水侵入防止が図られた室外機ユニットを具備することに
よって、冷媒加熱器の腐食を有効に防止して製品寿命の
大幅な改善が図られた空気調和機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係わる空気調和機の第1の
実施形態の要部を示す一部を断面にした正面図、(b)
は(a)の左側面図である。
【図2】 図1に示される室外機ユニットの要部を示す
縦断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 本発明に係わる空気調和機の第1の実施形態
を示す冷媒回路図である。
【図5】 本発明に係わる空気調和機の第2の実施形態
を示す冷媒回路図である。
【図6】 従来の室外機ユニットに内装される冷媒加熱
器の一例を示す縦断面図である。
【図7】 (a)は従来の室外機ユニットの一例を示す
一部を断面にした正面図、(b)は(a)の左側面図で
ある。
【符号の説明】
11 室内熱交換器 20 室外機ユニット 22 圧縮機 26 冷媒加熱器 40 燃焼部 50 熱交換部 53b 外筒の内周底面部(熱交換部本体の内周底面
部) 56 排気筒 56a1 筒状部の内周底面部(排気筒の内周底面部) H 排気口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房運転時に室内熱交換器において液化
    された冷媒を加熱気化させて圧縮機に送出する冷媒加熱
    器を具備する室外機ユニットであって、 前記冷媒加熱器は、屋外からの吸入空気と燃料とを混合
    燃焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部と、熱交換部本体
    の内部に前記燃焼ガスを流通させ該燃焼ガスにより前記
    冷媒を加熱する熱交換部とを備えてなり、 前記熱交換部には、その内部を流通した燃焼ガスを屋外
    に排出させる排気筒が接続されるとともに、該排気筒の
    排気口が、前記熱交換部との接続部よりも低位の高さ位
    置に配されることを特徴とする室外機ユニット。
  2. 【請求項2】 前記熱交換部本体の長さ方向の軸線が、
    前記排気筒に向けて下り勾配となるように傾斜するとと
    もに、 該排気筒の内周底面部が、前記熱交換部本体の内周底面
    部と同位もしくはそれよりも低位の高さ位置に設定され
    ることを特徴とする室外機ユニット。
  3. 【請求項3】 前記冷媒加熱器または室外熱交換器のい
    ずれか一方を選択的に作動させ、前記室内熱交換器で液
    化された冷媒を加熱気化させることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の室外機ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の室外機ユニットと、暖房運転時に該室外機ユニットか
    ら送出された冷媒を凝縮液化させることで室内の空気を
    暖める室内熱交換器を有する室内機ユニットとを備える
    ことを特徴とする空気調和機。
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