JPH11287251A - 密封型転がり軸受装置 - Google Patents

密封型転がり軸受装置

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JPH11287251A
JPH11287251A JP10088850A JP8885098A JPH11287251A JP H11287251 A JPH11287251 A JP H11287251A JP 10088850 A JP10088850 A JP 10088850A JP 8885098 A JP8885098 A JP 8885098A JP H11287251 A JPH11287251 A JP H11287251A
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JP
Japan
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rolling bearing
temperature
bearing device
axle
ring
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JP10088850A
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Toshio Suzuki
寿雄 鈴木
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/52Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions
    • F16C19/525Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions related to temperature and heat, e.g. insulation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7803Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings
    • F16C33/7813Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings for tapered roller bearings
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    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/385Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
    • F16C19/386Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/10Railway vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】誤作動なく内部の異常な温度上昇を確実に検知
して焼き付きを防止できる密封型転がり軸受装置を提供
する。 【解決手段】軸受装置1は内輪2と外輪3と円錐ころ4
とを備えた転がり軸受1aを有している。内外輪2,3
の車軸5の軸線Pに沿った両側に固定部材10を介して
後蓋11と前蓋12を設けている。前蓋12と外輪3及
び後蓋11と外輪3との間にシール部材20,21が設
けられている。シール部材20は部材本体22とオイル
シール23とを備えている。オイルシール23は内外輪
2,3間に充填された潤滑剤を密閉する。部材本体22
に検知棒40が設けられている。検知棒40は一端が表
示器41に接続しかつ他端が内輪2の近傍に位置してい
る。検知棒40は軸受1a内部の温度を検知して表示器
41まで伝熱する。表示器41は部材本体22の外周面
に設けられ検知棒40からの熱によって変色する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、鉄道車両
の車軸などに用いられる密封型転がり軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両の車軸には、図4および
図5に示す転がり軸受50aを備えた密封型転がり軸受
装置50が用いられてきた。図4および図5に示された
転がり軸受50aは、車軸51に固定される内輪52
と、外輪53と、これら内外輪52,53の間に転動自
在に設けられた円錐ころ54とを備えている。前記内輪
52と外輪53との間には潤滑剤が充填されている。
【0003】これら内外輪52,53の車軸51の軸線
に沿った両側には、固定部材55,55を介して、後蓋
56と前蓋57とがそれぞれ設けられている。前蓋57
と外輪53との間および、後蓋56と外輪53との間に
は、シール部材58,59がそれぞれ設けられている。
【0004】シール部材58,59は、前記内外輪5
2,53間に充填された潤滑剤を密閉しかつ密封型転が
り軸受装置50の外部に漏らさないように保持してい
る。前述した密封型転がり軸受装置50は、前述した円
錐ころ54などの損傷を防止するために、前記内輪5
2、外輪53、円錐ころ54などの温度を検知する場合
がある。この温度検知手段として、従来の密封型転がり
軸受装置50は、図4及び図5に示すように、温度変化
によって変色する感熱紙としてのサーモラベル61を用
いている。
【0005】このサーモラベル61は、例えば、密封型
転がり軸受装置50の作動推奨範囲を超える温度が発生
すると変色するようになっている。図4において、サー
モラベル61は車軸51の端面に取り付けられた前蓋5
7に貼付けられているとともに、図5において、サーモ
ラベル61は密封型転がり軸受装置50と鉄道車両の車
体との間などに設けられる鞍60に貼付けられている。
さらに、サーモラベル61は軸受箱などにも貼付けられ
る場合がある。
【0006】従来の密封型転がり軸受装置50は、前述
したサーモラベル61が前述した内輪52、外輪53、
円錐ころ54などから伝えられた熱により変色すること
によって、転がり軸受50aの内部の異常な温度上昇を
検知できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、前蓋
57や鞍60または軸受箱などに貼付けられたサーモラ
ベル61は、内輪52、外輪53や円錐ころ54などか
ら離れた位置に設けられている。さらに、サーモラベル
61は外部に露出しているために車両の走行中に冷却さ
れ、転がり軸受50aの内部の異常な温度上昇を必ずし
も十分に検知できるとはいえなかった。このため、前記
密封型転がり軸受装置50は、転がり軸受50aの内部
で異常な発熱が発生した場合検出できない恐れがあっ
た。
【0008】特に、図4に例示されたようにサーモラベ
ル61が前蓋57に貼付けられた場合には、この前蓋5
7が車軸51とともに回転するため、サーモラベル61
が走行中に冷却されやすく、転がり軸受50aの内部の
異常な温度上昇を必ずしも検知できるとはいえなかっ
た。
【0009】さらに、車軸51の回転によって、例えば
シール部材58と前蓋57あるいは固定部材55との間
に摩擦が生じると、転がり軸受50aの内部の温度が軸
受装置50の作動推奨範囲内であっても、前記サーモラ
ベル61が前述した摩擦熱によって変色するなどの誤作
動を起こす恐れがあった。
【0010】本発明は前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、誤作動なく内部の異常な
温度上昇を確実に検知して焼き付きを防止できる密封型
転がり軸受装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明の密封型転が
り軸受装置は、固定体と、回転体と、これら固定体と回
転体との間に転動自在に設けられた転動体とを備え、前
記固定体と回転体との間に潤滑剤が充填された転がり軸
受を備えた密封型転がり軸受装置において、前記転がり
軸受の内部を検知し、転がり軸受の外部に向かって伝熱
する温度検知手段と、前記温度検知手段と接続しかつ温
度検知手段から伝えられた熱の温度を表示する表示手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0012】前記内輪と外輪との間に満たされている潤
滑剤は、転がり軸受の回転体の回転中において内輪と外
輪との間などにおいて流動しているので、一般に軸受を
構成する部材の中で最も発熱量の大きな内輪の温度と略
等しくなる。
【0013】このため、前記密封型転がり軸受装置は、
温度検知手段が潤滑剤の温度などの転がり軸受の内部の
温度を表示手段まで伝熱して、表示手段がこの温度を表
示するので、転がり軸受の内部の異常な温度上昇を確実
に検知して焼き付きを防止することができる。
【0014】また、前述したように表示手段が、温度検
知手段が検知した転がり軸受の内部の温度を表示するの
で、回転体の回転によって生じる転がり軸受の内部以外
の摩擦熱を検知したために、軸受内部の温度が軸受装置
の作動推奨範囲を超えたなどとあやまって表示するなど
の誤作動が抑制される。
【0015】請求項1に記載の発明の実施にあたって、
温度検知手段は、高伝熱性金属またはヒートパイプなど
から構成されるのが望ましい。前記表示手段は、温度変
化によって変色する感熱紙としてのサーモラベルまた
は、温度変化によって変色する塗料としてのサーモペイ
ントから構成されるのが比較的安価にできるので望まし
い。
【0016】また、密封型転がり軸受装置が前記潤滑剤
を内輪と外輪との間に密封するシール部材を備え、前記
高伝熱性金属またはヒートパイプなどからなる温度検知
手段を、前記シール部材の部材本体の内面から内輪に指
向して設け、前記サーモラベルまたはサーモペイントか
らなる表示手段を前記温度検知手段が設けられた前記シ
ール部材の部材本体の外面に設けるのが望ましい。さら
に望ましくは、前記温度検知手段と表示手段とは前記シ
ール部材を挟んで互いに相対した位置に設けられるのが
望ましい。
【0017】この場合、転がり軸受の内部の異常な温度
上昇をより一層確実に検知して焼き付きをより確実に防
止できるとともに、表示手段の誤作動がより一層抑制す
ることができる。
【0018】さらに、前記温度検知手段及び表示手段
は、形状記憶合金などから互いに一体に形成されてもよ
い。この場合、温度検知手段および表示手段は、シール
部材の部材本体の内面から内輪に指向して設けられ、か
つその一部が前記部材本体の外面に露出して設けられる
のが望ましい。前述した形状記憶合金からなる温度検知
手段および表示手段は、軸受装置の作動推奨範囲を超え
た熱が作用すると変形するのが望ましい。
【0019】前述した形状記憶合金からなる温度検知手
段および表示手段が、転がり軸受の内部の温度が軸受装
置の作動推奨範囲を超えると、シール部材の部材本体の
外面に露出した部分が変形するので、軸受内部の異常な
温度上昇を確実に検知することができる。また、表示手
段は、サーモラベル等に限らず、熱を電子的に変換し、
表示又は制御させる異常検知装置などを用いてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図3を参照して説明する。図1は、密封型転がり
軸受装置の一例としての鉄道車両車軸用転がり軸受装置
1を示し、図1(A)は、鉄道車両車軸用転がり軸受装
置1の車軸5の端面方向からみた図、図1(B)は、図
1(A)中のb−b線に沿う断面図である。
【0021】鉄道車両車軸用転がり軸受装置1は、例え
ば鉄道車両などの車両の車軸5の端部に取付けられる転
がり軸受であって、図1に示すように、転がり軸受1a
を備えている。転がり軸受1aは、回転体及び固定体の
うちどちらか一方をなす内輪2と、回転体及び固定体の
うち他方をなす外輪3と、転動体としての円錐ころ4な
どを備えているとともに、前記内輪2と外輪3との間に
は、グリースなどの潤滑剤が充填されている。
【0022】前記内輪2は、円環状に形成され、その内
周面に前記車軸5が固定するようになっている。内輪2
は、車軸5の軸線P回りに車軸5と一体に、外輪3に対
し相対回転するようになっている。なお、図示例におい
て、この内輪2は車軸5の軸線Pに沿って二つ設けら
れ、これらの内輪2,2は中間部材6を介して互いに間
隔を有して配されている。
【0023】前記中間部材6は、内輪2と同様に円環状
に形成され、かつ前記車軸5とともに、外輪3に対し相
対回転するようになっている。前述した内輪2の外周面
には、それぞれ、前記円錐ころ4の外形に沿って形成さ
れかつこの円錐ころ4の周面が当接する軌道溝7が形成
されている。
【0024】前記外輪3の内周面には、前記円錐ころ4
の周面に当接する軌道面8が、前記内輪2に対応して設
けられている。前記円錐ころ4は、裁頭円錐状に形成さ
れており、小径側の端面が互いに相対しかつ周面が前記
内輪2の軌道溝7と外輪3の軌道面8と前記内輪2の大
径側鍔面に当接した状態で、前記内輪2と外輪3との間
に転動自在に設けられている。また、前記円錐ころ4
は、ぞれぞれ、保持器9によって前記内輪2と外輪3と
の間に転動自在に保持されている。
【0025】前記保持器9は、周方向に等間隔に前記円
錐ころ4を保持するポケットを有している。保持器9
は、ポケットに円錐ころ4を保持した状態で、この円錐
ころ4を前記内輪2と外輪3との間に転動自在に保持し
ている。
【0026】前記内輪2,2の車軸5の軸線Pに沿った
両側には、それぞれ、固定部材10,10が設けられて
いる。これらの固定部材10は、円環状に形成されかつ
締まりばめなどによって車軸5に固定されている。固定
部材10,10は、前述した内輪2,2を車軸5の軸線
Pに沿った両側から挟み込んで、位置決めしている。
【0027】また、前記固定部材10,10の車軸5の
軸線Pに沿った外側には、それぞれ後蓋11と、前蓋1
2とが設けられている。後蓋11は、円環状に形成さ
れ、固定部材10のうち、車軸5の内側に位置する一方
の固定部材10の外周面に当接している。
【0028】この後蓋11の前記内外輪2,3などに面
する端面11aには、凹溝13が形成されている。この
凹溝13は、後蓋11と同心円状の円環状に形成されて
いる。
【0029】前記前蓋12は、円盤状に形成され、車軸
5の端部側に位置する他方の固定部材10の外周面に当
接した状態で、ボルト14などによって前記車軸5の端
面に車軸5と同心円状に取付けられている。
【0030】この前蓋12の前記内外輪2,3などに面
する端面12aには、凹溝15が形成されている。この
凹溝15は、前蓋12と同心円状の円環状に形成されて
いる。なお、前記後蓋11の凹溝13と、前蓋12の凹
溝15とは、互いに略同形状に形成されている。
【0031】また、前記前蓋12と外輪3との間および
前記後蓋11と外輪3との間には、前記潤滑剤を、内外
輪2,3の間に密閉するシール部材20,21がそれぞ
れ設けられている。
【0032】これらのシール部材20,21は、互いに
実質的に同等の構成であるから、図2に示す一方のシー
ル部材20を代表して説明する。シール部材20は、部
材本体22と、オイルシール23とを備えている。
【0033】部材本体22は、互いに異なる三つの径を
有する段付きリング状に形成されており、板金を折り曲
げるなどして得られる構成となっている。部材本体22
は、その断面において、転がり軸受装置1の外側から内
側に向かうにしたがって、段階的に径が大きくなる第1
ないし第3のリング部24,25,26と、これらのリ
ング部24,25,26を互いに連結する第1および第
2の段差部27,28とを一体に備えている。
【0034】前記第1のリング部24の端部24aは、
前記後蓋11及び前蓋12の凹溝13,15に遊嵌する
とともに、前記第3のリング部26の端部26aは、前
記外輪3の内周面に密接するようになっている。
【0035】前記オイルシール23は、フレーム29
と、シール本体30と、を備えている。フレーム29
は、断面鉤状の円環状に形成されている。フレーム29
は、円環状の補強部材31を介して、第1の段差部27
と第2のリング部25とに亘って前記部材本体22に取
付けられている。
【0036】前記シール本体30は、円環状に形成され
かつ前記フレーム29の内周端29aに、加硫接着など
によって周方向に亘って取り付けられている。このシー
ル本体30は、前記固定部材10の外周面に密接する断
面フック状の主リップ32と、補助リップ33とを有し
て、ゴムなどの弾性体から一体に形成されている。
【0037】前記主リップ32の内側には、全周にわた
って、この主リップ32を固定部材10に向かって付勢
するガータスプリング34が設けられている。ガータス
プリング34は、例えばコイルスプリングなどからな
る。
【0038】主リップ32は、ガータスプリング34に
よって、前記固定部材10との間に適性な圧接状態を保
持するとともに、前記内輪2と外輪3との間に充填され
た潤滑剤をこれら内外輪2,3の間に密閉して、軸受装
置1外へ漏れないようにしている。
【0039】また、軸受装置1は、前記シール部材20
の部材本体22の一部に、この部材本体22の内周面か
ら前記内輪2に向かって延びた温度検知手段としての検
知棒40を設けている。
【0040】検知棒40は、鉤状に形成されかつ一端が
前記第2のリング部25を貫通するなどして後述する表
示器41に接続しているとともに、他端が内輪2に指向
して形成され、その先端が内輪2の近傍に位置してい
る。この検知棒40は、高伝熱性を有する金属またはヒ
ートパイプなどから形成されるのが望ましい。検知棒4
0は、前述した構成によって、内輪2の近傍の潤滑剤の
温度などの転がり軸受1aの内部の温度を検知して、転
がり軸受1aの外部に向かって表示器41まで伝熱する
こととなる。
【0041】また、前述した温度検知手段は、図3に示
すように、前記シール部材20の内周面に設けられた板
状の検知板42としても良い。この検知板42も、表示
器41と接続しているとともに、高伝熱性を有する金属
などから形成されるのが望ましい。なお、図示例におい
て、検知板42は第2のリング部25の内周に取り付け
られている。
【0042】軸受装置1は、シール部材20の部材本体
22の外周側の一部に、図2及び図3に示すように表示
手段としての表示器41を設けている。この表示器41
は、温度変化によって変速する感熱紙としてのサーモラ
ベルまたは温度変化によって変色する塗料としてのサー
モペイントからなっている。
【0043】表示器41が、サーモラベルから形成され
た際には、部材本体22の外周面に貼付けられるととも
に、サーモペイントから形成された際には、部材本体2
2の外周面に塗布される。
【0044】図示例において、表示器41は、検知棒4
0及び検知板42と部材本体22を挟んで互いに相対す
る位置に設けられている。表示器41は、前記検知棒4
0及び検知板42が検知しかつこれらの検知棒40及び
検知板42から伝熱された転がり軸受1aの内部の温度
が、例えば軸受装置1の作動推奨範囲を超える所望の温
度になると、変色するようになっている。
【0045】なお、図示例においては、前述した検知棒
40、検知板42及び表示器41などの温度検知手段と
表示手段をシール部材20に設けているが、これらの温
度検知手段と表示手段は、前述したシール部材20,2
1のうちどちらか一方に設ければ良く、シール部材21
に設けても良いことは無論である。
【0046】前述した構成によれば、転がり軸受1aの
内部の温度が検知棒40または検知板42によって、表
示器41まで伝熱され、この転がり軸受1aの内部の温
度が軸受装置1の作動推奨範囲を超えると表示器41が
変色する。
【0047】このため、転がり軸受1aの内部の内輪
2、円錐ころ4などの温度が異常に上昇した際に、この
異常な温度上昇などを確実に検知して、軸受装置1が作
動推奨範囲を超えたか否かを確実に把握することができ
る。したがって、焼き付きを確実に防止できる。
【0048】また、表示器41に検知棒40の一端また
は検知板42が接続しており、表示器41が検知棒40
または検知板42が検知した転がり軸受1aの内部の温
度によって変色するので、シール部材20,21と前蓋
12あるいは後蓋11と固定部材10との間に生じる摩
擦熱を検知するなどして変色する誤作動を抑制すること
ができる。
【0049】さらに、表示器41が、シール部材20の
部材本体22の外周面に設けられているので、軸受装置
1が作動推奨範囲を超えたか否かを確実に把握すること
ができる。
【0050】また、前記検知棒40または検知板42と
表示器41とは、形状記憶合金などから互いに一体に形
成された検知表示部材としてもよい。前記検知表示部材
は、シール部材20の部材本体22の内周面から内輪2
に指向して設けられ、かつその一部が前記部材本体22
の外周面に露出して設けられるのが望ましい。前述した
形状記憶合金からなる検知表示部材は、軸受装置1の作
動推奨範囲を超えた熱が作用すると変形するのが望まし
い。
【0051】この場合、前述した形状記憶合金からなる
検知表示部材は、転がり軸受1aの内部の温度が軸受装
置1の作動推奨範囲を超えると、シール部材20の部材
本体22の外周面に露出した部分が変形するので、軸受
装置1内部の異常な温度上昇を確実に検知することがで
きる。
【0052】なお、以上は、本発明を図1の鉄道車両車
軸用転がり軸受装置1について説明したものであるが、
鉄道車両車軸用転がり軸受装置1に限らず、回転体と固
定体との間に潤滑剤を密閉しかつ転動体としてころや玉
を備えたすべての転がり軸受を有する軸受装置に適用す
ることができ、前述した温度検知手段と表示手段とを設
けることによって、誤作動なく異常な温度上昇を検知し
て焼き付きを防止することができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によると、温度
検知手段が転がり軸受の内部の温度を検知して表示手段
まで伝熱するとともに、表示手段がこの潤滑剤の温度を
表示するので、内部の異常な温度上昇を確実に検知して
焼き付きを防止することができる。
【0054】また、温度検知手段が検知した転がり軸受
の内部の温度を表示手段が表示するので、回転体の回転
によって生じる転がり軸受の内部以外の摩擦熱を検知す
るなどして、軸受の内部の温度が異常上昇を起こしたと
表示するなどの誤作動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の鉄道車両車軸用転がり軸
受装置を示す説明図。
【図2】同実施形態の鉄道車両車軸用転がり軸受装置の
シール部材を示す断面図。
【図3】本発明の鉄道車両車軸用転がり軸受装置のシー
ル部材の変形例を示す断面図。
【図4】従来の鉄道車両車軸用転がり軸受装置を示す説
明図。
【図5】従来の鉄道車両車軸用転がり軸受装置を示す説
明図。
【符号の説明】
1…鉄道車両車軸用転がり軸受装置(密封型転がり軸受
装置) 1a…転がり軸受 2…内輪 3…外輪 4…円錐ころ(転動体) 40…検知棒(温度検知手段) 41…表示器(表示手段) 42…検知板(温度検知手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定体と、回転体と、これら固定体と回転
    体との間に転動自在に設けられた転動体とを備え、前記
    固定体と回転体との間に潤滑剤が充填された転がり軸受
    を備えた密封型転がり軸受装置において、 前記転がり軸受の内部を検知し、転がり軸受の外部に向
    かって伝熱する温度検知手段と、 前記温度検知手段と接続しかつ温度検知手段から伝えら
    れた熱の温度を表示する表示手段と、を備えたことを特
    徴とする密封型転がり軸受装置。
JP10088850A 1998-04-01 1998-04-01 密封型転がり軸受装置 Pending JPH11287251A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004052794A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Nsk Ltd センサ付軸受装置
KR101406430B1 (ko) * 2012-08-17 2014-06-13 주식회사 포스코 이송롤러 및 이를 포함하는 벨트 컨베이어 장치
JP2016038024A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
CN108150544A (zh) * 2016-12-05 2018-06-12 斯凯孚公司 包括了油质量传感器的轴承组件
CN113819149A (zh) * 2021-10-15 2021-12-21 山东东益机械制造有限公司 一种轨道交通用可实时监控联轴器

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