JPH11287182A - 車両空調装置用のコンプレッサ - Google Patents

車両空調装置用のコンプレッサ

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JPH11287182A
JPH11287182A JP10090415A JP9041598A JPH11287182A JP H11287182 A JPH11287182 A JP H11287182A JP 10090415 A JP10090415 A JP 10090415A JP 9041598 A JP9041598 A JP 9041598A JP H11287182 A JPH11287182 A JP H11287182A
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JP
Japan
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motor
compressor
section
unit
engine
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Application number
JP10090415A
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English (en)
Inventor
Junichiro Hara
潤一郎 原
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両空調装置の冷凍サイクルに介装されて冷
媒ガスを圧縮する車両空調装置用のコンプレッサであっ
て、従来品と比べて車両のエネルギ効率を向上させるこ
とができる車両空調装置用のコンプレッサを提供する。 【解決手段】 車両のバッテリーBによって駆動される
モータ部2を設ける。このモータ部2と車両のエンジン
Eとの2つの駆動源の一方に回転主軸30が選択的に回
転駆動されて冷媒ガスを圧縮する圧縮部3を設ける。モ
ータ部2のモータシャフト20の回転を低減させて圧縮
部3の回転主軸30に伝達する減速部4を設ける。圧縮
部3の駆動源としてエンジンE又はモータ部2の何れか
一方を適宜選択する制御部5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両空調装置用の
コンプレッサ、特に、エンジンとバッテリーの2つの動
力源を有するハイブリッド自動車で使用される車両空調
装置用のコンプレッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、何れも従来品の一例を
示している。図7図示のコンプレッサA及び図8図示の
コンプレッサaは、何れも、エンジンEとバッテリーの
2つの動力源を有するハイブリッド自動車で使用される
車両空調装置用のものであって、該車両空調装置の冷凍
サイクルに介装されて冷媒ガスを圧縮する。
【0003】図7図示のコンプレッサAは、伝達ベルト
Dを介してエンジンEによって駆動されている。、図8
図示のコンプレッサaは、車両のバッテリーによって回
転駆動されるモータ部a1と、そのモータ部a1で駆動
されて冷媒ガスを圧縮する圧縮部a2よりなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハイブリッ
ド自動車では、例えばアイドリング状態においては、エ
ンジンEを停止してエンジンEが消費するガソリン等の
燃料を節約する。しかしながら、コンプレッサAでは、
エアコン制御のためにアイドリング時等であってもエン
ジンEを駆動する必要が生じる。
【0005】ところが、エンジンEの駆動にはコンプレ
ッサAの駆動に必要なエネルギの2倍以上のエネルギが
必要である。従って、コンプレッサAには、エンジンE
を停止させて燃料の節約が可能なアイドリング時等の車
両のエネルギ効率が悪くなる、という問題点がある。
【0006】コンプレッサaでは、エンジンEの駆動力
を利用して発電しバッテリに蓄電する過程の効率が問題
になる。すなわち、一般的に、エンジンEの駆動力を電
気に変換するオルタネータの効率は約50%程度であ
り、エンジンEが稼働しているときにコンプレッサaを
駆動する場合、エンジンEの駆動力を直接コンプレッサ
aに伝達した方が、電気に変換してコンプレッサaを駆
動するよりも効率的になる。従って、コンプレッサaに
は、エンジンE駆動による車両走行時等のエンジンE稼
働時の車両のエネルギ効率が悪くなる、という問題点が
ある。
【0007】そこで、本発明では、従来品と比べて車両
のエネルギ効率を向上させることができる車両空調装置
用のコンプレッサを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明では、車両の空調装置の
冷凍サイクルに介装されて冷媒ガスを圧縮する車両空調
装置用のコンプレッサであって、車両のバッテリーによ
って駆動されるモータ部と、該モータ部と車両のエンジ
ンとの2つの駆動源の一方に回転主軸が選択的に回転駆
動されて前記冷媒ガスを圧縮する圧縮部と、前記モータ
部のモータシャフトの回転を低減させて前記圧縮部の回
転主軸に伝達する減速部と、前記圧縮部の駆動源として
前記モータ部又はエンジンの何れか一方を適宜選択する
制御部とを備えている、という構成を採用している。
【0009】このため、請求項1の発明では、車両のエ
ンジンを停止させて燃料の節約が可能な車両のアイドリ
ング時等には、車両のバッテリーによって駆動されるモ
ータ部を圧縮部の駆動源として制御部に選択させ、エン
ジン駆動による車両走行時等のエンジン稼働時には、稼
働中のエンジンを圧縮部の駆動源として制御部に選択さ
せることにより、前記アイドリング時等には、車両のエ
ンジンを停止させて、モータ部により駆動される圧縮部
で冷媒ガスを圧縮することができ、前記エンジン稼働時
には、稼働中のエンジンによって駆動される圧縮部で冷
媒ガスを圧縮することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の車両空
調装置用のコンプレッサであって、前記冷媒ガスが潤滑
油を含み、前記圧縮部によって発生する冷媒ガスの高圧
部と低圧部との差圧により冷媒ガスを前記モータ部,減
速部及び圧縮部に配送してモータ部,減速部及び圧縮部
を前記潤滑油で潤滑する潤滑路を備えていることを特徴
とするものである。
【0011】このため、請求項2の発明では、潤滑油を
含む冷媒ガスは、圧縮部によって発生する冷媒ガスの高
圧部と低圧部との差圧により潤滑路を通ってモータ部,
減速部及び圧縮部に配送され、モータ部,減速部及び圧
縮部を潤滑油で潤滑する。
【0012】請求項3の発明は、請求項2記載の車両空
調装置用のコンプレッサであって、前記冷媒ガスを圧送
する圧送手段と、該圧送手段によって発生する冷媒ガス
の高圧部と低圧部との差圧により冷媒ガスを前記モータ
部,減速部及び圧縮部に配送してモータ部,減速部及び
圧縮部を前記潤滑油で潤滑する圧送手段用の配送路とを
備えていることを特徴とするものである。
【0013】このため、請求項3の発明では、潤滑油を
含む冷媒ガスは、圧送手段によって発生する冷媒ガスの
高圧部と低圧部との差圧により配送路を通ってモータ
部,減速部及び圧縮部に配送され、モータ部,減速部及
び圧縮部を潤滑油で潤滑する。
【0014】請求項4の発明は、請求項3記載の車両空
調装置用のコンプレッサであって、前記圧送手段が、前
記モータ部に設けられモータ部のモータシャフトによっ
て回転駆動されるポンプであることを特徴とするもので
ある。
【0015】このため、請求項4の発明では、ポンプの
駆動源としてモータ部を利用することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
に記載の車両空調装置用のコンプレッサであって、前記
圧縮部は、その回転主軸の1回転当たりの冷媒ガスの吐
出容量が変更可能な可変容量型のものであって、前記制
御部により作動を制御されて前記吐出容量を調整するア
クチュエータを備え、前記制御部は、前記アクチュエー
タの作動を制御することにより、前記圧縮部の駆動開始
から所定の設定条件が満たされるまでの前記吐出容量を
最小容量に規制することを特徴とするものである。
【0017】このため、請求項5の発明では、可変容量
型の圧縮部は、その駆動開始から所定の設定条件が満た
されるまでの回転主軸の1回転当たりの冷媒ガスの吐出
容量が、制御部によって最小容量に規制され、従って、
圧縮部を駆動するモータ部あるいは車両のエンジンは、
圧縮部の駆動を開始するときの所謂起動トルクが低減さ
れる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
に記載の車両空調装置用のコンプレッサであって、前記
モータ部は、そのモータシャフトが前記エンジンにより
回転させられて発電する発電機能を備え、該発電機能に
よる発電が前記制御部によって規制されることを特徴と
するものである。
【0019】このため、請求項6の発明では、車両のエ
ンジンによってモータ部のモータシャフトを回転させる
ことにより、必要に応じてモータ部を発電機として使用
することができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項5記載の車両空
調装置用のコンプレッサであって、前記モータ部は、そ
のモータシャフトが前記エンジンにより回転させられて
発電する発電機能を備え、該発電機能による発電が前記
制御部によって規制され、前記圧縮部は、前記吐出容量
を検出するための検出器を備え、前記制御部は、圧縮部
の駆動源としてエンジンを選択した場合には、前記検出
器から出力される検出信号に基づく前記吐出容量が所定
値以下のときにのみ前記エンジンによるモータ部の発電
を行うことを特徴とするものである。
【0021】このため、請求項7の発明では、車両のエ
ンジンが可変容量型の圧縮部の駆動とモータ部の発電と
を同時に行なうのは、圧縮部の回転主軸の1回転当たり
の冷媒ガスの吐出容量が所定値以下のときに限定され、
従って、エンジンは、前記吐出容量が所定値以上に大き
くなって圧縮部の駆動に必要な負荷がある程度以上に大
きくなると、モータ部の発電に必要な負荷から開放され
る。
【0022】請求項8の発明は、請求項7記載の車両空
調装置用のコンプレッサであって、前記制御部は、前記
エンジンによるモータ部の発電を行う場合には、前記検
出信号に基づく前記吐出容量の値に反比例するようにモ
ータ部の発電量を制御することを特徴とするものであ
る。
【0023】このため、請求項8の発明では、車両のエ
ンジンが可変容量型の圧縮部の駆動とモータ部の発電と
を同時に行なっている場合のエンジン負荷は、圧縮部の
回転主軸の1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量が大きく
なって圧縮部の駆動に必要な負荷が大きくなると、モー
タ部の発電に必要な負荷が小さくなり、前記吐出容量が
小さくなって圧縮部の駆動に必要な負荷が小さくなる
と、モータ部の発電に必要な負荷が大きくなる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明では、車両のエンジンを
停止させて燃料の節約が可能なアイドリング時等には、
車両のエンジンを停止させて、車両のバッテリーで駆動
されるモータ部により圧縮部を駆動し、該圧縮部で冷媒
ガスを圧縮することができるので、前記アイドリング時
等も車両のエンジンによって駆動される図7図示の従来
品と比べると、前記アイドリング時等の車両のエネルギ
効率を向上させることができる。
【0025】また、請求項1の発明では、エンジン駆動
による車両走行時等のエンジン稼働時には、稼働中のエ
ンジンによって駆動される圧縮部で冷媒ガスを圧縮する
ことができるので、前記エンジン稼働時もバッテリー駆
動の電動モータによって駆動される図8図示の従来品と
比べると、前記エンジン稼働時の車両のエネルギ効率を
向上させることもできる。
【0026】請求項2の発明では、圧縮部によって発生
する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧により潤滑油を
含む冷媒ガスは潤滑路を通ってモータ部,減速部及び圧
縮部に配送され、モータ部,減速部及び圧縮部を潤滑油
で潤滑するので、モータ部,減速部及び圧縮部にそれぞ
れ個別に潤滑装置を設ける必要がなく、従って、コンプ
レッサーの製造コストの低減を図ることができる。
【0027】請求項3の発明では、圧送手段によって発
生する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧により潤滑油
を含む冷媒ガスは配送路を通ってモータ部,減速部及び
圧縮部に配送され、モータ部,減速部及び圧縮部を潤滑
油で潤滑するので、圧縮部によって発生する冷媒ガスの
高圧部と低圧部との差圧が小さくて該差圧を利用したモ
ータ部,減速部及び圧縮部の潤滑が不十分な場合であっ
ても、モータ部,減速部及び圧縮部の良好な潤滑が可能
となる。
【0028】請求項4の発明では、圧送手段としてポン
プを選定し、そのポンプの駆動源としてモータ部を利用
することができるので、ポンプ専用の駆動源が不要で、
圧送手段の小型化及び製造コスト低減を図ることができ
る。
【0029】請求項5の発明では、可変容量型の圧縮部
は、その駆動開始から所定の設定条件が満たされるまで
の回転主軸の1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量が、制
御部によって最小容量に規制され、従って、圧縮部を駆
動するモータ部あるいは車両のエンジンは、圧縮部の駆
動を開始するときの所謂起動トルクが低減されるので、
圧縮部を起動するときにモータ部あるいはエンジンに掛
かる負荷を低減させることができる。
【0030】請求項6の発明では、車両のエンジンによ
ってモータ部のモータシャフトを回転させることによ
り、必要に応じてモータ部を発電機として使用すること
ができるので、例えば、エンジンの駆動力に余裕がある
場合や、車両のバッテリーの蓄電容量が不足している場
合等に、車両のエンジンによりモータ部での発電を行っ
てバッテリーに電力を供給することができ、従って、車
両のエネルギ効率の向上を図ることができる。
【0031】請求項7の発明では、エンジンは、圧縮部
における冷媒ガスの吐出容量が所定値以上に大きくなっ
て圧縮部の駆動に必要な負荷がある程度以上に大きくな
ると、モータ部の発電に必要な負荷から開放されるの
で、エンジン負荷が極端に大きくなるのを防止すること
ができ、従って、車両の空調を損なうこと無くバッテリ
ーに電力を供給して車両のエネルギ効率の向上を図るこ
とができる。
【0032】請求項8の発明では、車両のエンジンが可
変容量型の圧縮部の駆動とモータ部の発電とを同時に行
なっている場合のエンジン負荷は、圧縮部の回転主軸の
1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量が大きくなって圧縮
部の駆動に必要な負荷が大きくなると、モータ部の発電
に必要な負荷が小さくなり、前記吐出容量が小さくなっ
て圧縮部の駆動に必要な負荷が小さくなると、モータ部
の発電に必要な負荷が大きくなるので、車両のエンジン
が可変容量型の圧縮部の駆動とモータ部の発電とを同時
に行なっている場合のエンジン負荷を平均化して、該エ
ンジン負荷が極端に大きくなるのを防止することができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、請求項
1,2,5〜8記載の各発明を併せて実施した第1実施
形態の一例を示す断面図である。図1に図示されている
コンプレッサ1は、エンジンEとバッテリーBの2つの
駆動源を有するハイブリッド自動車で使用される車両空
調装置用のものであって、該車両空調装置の冷凍サイク
ルに介装されて冷媒ガスを圧縮するものである。
【0034】このコンプレッサ1は、車両のバッテリー
Bによって駆動されるモータ部2と、そのモータ部2と
車両のエンジンEとの2つの駆動源の一方に回転主軸3
0が選択的に回転駆動されて冷媒ガスを圧縮する圧縮部
3と、モータ部2のモータシャフト20の回転を低減さ
せて圧縮部3の回転主軸30に伝達する減速部4と、圧
縮部3の駆動源としてモータ部2又はエンジンEの何れ
か一方を適宜選択する制御部5とを備えている。
【0035】圧縮部3は、複数のシリンダボア10を有
するシリンダブロック11と、シリンダブロック11の
前側に配設されてシリンダブロック11との間にクラン
ク室12を形成するフロントハウジング13と、シリン
ダブロック11の後側にバルブプレート14を介装して
配設されて冷媒吸入室15と冷媒吐出室16とを形成す
ると共に、減速部4のギヤ室17を形成するリアハウジ
ング18とを備えている。なお、圧縮部3のリアハウジ
ング18の後側には、モータ部2のモータ室21を形成
するモータハウジング22が配設されている。
【0036】クランク室12内には、回転主軸30に固
定されたドライブプレート31と、回転主軸30に摺動
自在に嵌装されたスリーブ32と、そのスリーブ32に
ピン33により揺動自在に連結されたジャーナル34
と、そのジャーナル34のボス部35の外周面のネジ部
にネジ孔を螺合させて固定された斜板36とが配設され
ている。
【0037】ジャーナル34は、そのヒンジアーム40
がドライブプレート31のヒンジアーム41に、該ヒン
ジアーム41の弧状の長穴42とピン43とを介して連
結され、該長穴42によって揺動が規制されるようにな
っている。
【0038】各シリンダボア10に摺動自在に嵌装され
たピストン50は、斜板37を挟んだ1対のシュー51
を介して斜板36に連結されている。ヒンジ部は回転主
軸30よりピストン50の上死点となる位置方向にずれ
ているため、斜板36は、クランク室12内の圧力に応
じて、各ピストン50のクランク室12側とシリンダボ
ア10内側との圧力差のバランスにより傾斜角度が変化
し、この傾斜角度の変化によりピストン50のストロー
クを変化させて、回転主軸30の1回転当たりの冷媒ガ
スの吐出容量を変化させるようになっている。
【0039】回転主軸30は、その一端に、減速部4の
第1ギヤ81が固定され、他端に、エンジンEによって
回転させられる図示を省略したプーリが図示を省略した
電磁クラッチを介して取り付けられており、該電磁クラ
ッチを介してエンジンEによっても回転駆動可能、減速
部4を介してモータ部2によっても回転駆動可能とされ
ている。
【0040】なお、電磁クラッチは制御部5によって制
御され、モータ部2の駆動も制御部5によって制御され
ており、従って、回転主軸30を回転させることによる
圧縮部3の駆動を車両のエンジンEによって行うか、あ
るいは、車両のバッテリーBで駆動されるモータ部2に
よって行うかは、制御部5によって制御されている。
【0041】冷媒吐出室16は、リアハウジング18に
設けられた連通孔61によってモータ部2のモータ室2
1と連通し、モータ室21は、モータシャフト20を回
転自在に支持する軸受23と、減速部4の回転軸80を
回転自在に支持する軸受85とを介して減速部4のギヤ
室17と連通し、ギヤ室17は、回転主軸30の軸心に
沿って設けられた主軸連通孔62によってクランク室1
2と連通している。
【0042】圧縮部3は、通常の斜板式可変容量圧縮機
において公知の電磁式の圧力制御バルブ63を備え、こ
の圧力制御バルブ63によってクランク室12の圧力が
制御されている。
【0043】すなわち、冷媒吸入室15と冷媒吐出室1
6とは、電磁式の圧力制御バルブ63を介して図外の連
通路によりクランク室12と連通しており、圧力制御バ
ルブ63は、制御部5からの指令に基づいて、冷媒吸入
室15とクランク室12とを連通させ冷媒吐出室16と
クランク室12との連通を遮断することによりクランク
室12内の圧力を低下させ、あるいは、冷媒吐出室16
とクランク室12とを連通させて冷媒吸入室15とクラ
ンク室12との連通を遮断することによりクランク室1
2内の圧力を上昇させる。
【0044】ところで、冷媒吐出室16は、連通孔6
1,モータ室21,両軸受23,85,ギヤ室17及び
主軸連通孔62を介してクランク室12と連通している
ので、冷媒吐出室16の冷媒ガスは、その一部が、連通
孔61,モータ室21,両軸受23,85,ギヤ室17
及び主軸連通孔62を通ってクランク室12内へ流れ込
みクランク室12内の圧力を上昇させる。
【0045】しかし、両軸受23,85がオリフィスと
して機能し、冷媒吐出室16から連通孔61,モータ室
21,両軸受23,85,ギヤ室17及び主軸連通孔6
2を通ってクランク室12内へ流入する冷媒ガスの流入
量を絞り込んでいる。
【0046】このため、コンプレッサ1では、制御部5
により電磁式の圧力制御バルブ63を作動させて、冷媒
吸入室15とクランク室12とを連通させることによ
り、クランク室12内の圧力を低下させることでき、こ
のクランク室12の圧力低下によってピストン50に作
用する背圧を低下させ、斜板36の傾斜角度を拡大させ
てピストン50のストロークを大きくし、冷媒ガスの吐
出容量を増大させることができる。
【0047】また、コンプレッサ1では、制御部5によ
り電磁式の圧力制御バルブ63を作動させて、冷媒吐出
室16とクランク室12とを連通させることにより、ク
ランク室12内の圧力を上昇させてピストン50に作用
する背圧を上昇させ、斜板36の傾斜角度を縮小させて
ピストン50のストロークを小さくし、冷媒ガスの吐出
容量を減少させることもできる。
【0048】従って、コンプレッサ1では、電磁式の圧
力制御バルブ63が、制御部5により作動を制御されて
圧縮部3における回転主軸30の1回転当たりの冷媒ガ
スの吐出容量を調整するアクチュエータとして機能して
いる。
【0049】このコンプレッサ1は、少なくともシリン
ダブロック11及びピストン50が非磁性体のアルミ合
金製とされ、ピストン50の外周面の斜板36寄りの所
定位置に、鉄等の強磁性体よりなる被検出体71が埋め
込めれ、シリンダブロック11の外周面の所定位置に、
被検出体71の通過を検出して検出信号としてのパルス
73(図2参照)を制御部5に出力する電磁誘導型の検
出体72が埋め込まれており、検出体72と被検出体7
1よりなる検出器70を備えている。
【0050】図2は、検出器70による圧縮部3の吐出
容量の検出を示す説明図であって、(a)は吐出容量が
大きい場合を示し、(b)は吐出容量が小さい場合を示
している。斜板36の傾斜角度が大きく回転主軸30の
1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量が大きい場合には、
図2(a)に示すように、ピストン50に埋め込まれた
被検出体71が検出体72よりもクランク室12側にあ
る期間T1が、被検出体71が検出体72よりも吐出室
15側にある期間T2より長くなり、斜板36の傾斜角
度が小さく前記吐出容量が小さい場合には、図2(b)
に示すように、被検出体71が検出体72よりもクラン
ク室12側にある期間T1が、被検出体71が検出体7
2よりも吐出室15側にある期間T2より短くなる。
【0051】従って、回転主軸30が1回転する期間
(T1+T2)と期間T1との比率と、回転主軸30の
1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量との間には一定の相
関関係があり、コンプレッサ1では、制御部5の演算装
置において、回転主軸30が1回転する期間(T1+T
2)と期間T1との比率から、回転主軸30の1回転当
たりの冷媒ガスの吐出容量を算出している。
【0052】図3は、コンプレッサー1の冷媒ガスの吐
出容量制御を示すフローチャートである。図3に示すよ
うに、コンプレッサー1の制御部5は、ステップS10
1において、図示しない車両空調装置の制御装置から、
圧縮部3を稼働させるか否かの指令と冷媒ガスの吐出容
量の目標値とを入力する。
【0053】ステップS102では、コンプレッサー1
から、圧縮部3が現在稼働中であるか否かの状態値と、
圧縮部3が稼働中である場合の冷媒ガスの吐出容量とを
入力する。
【0054】ステップS103では、ステップS102
で入力した圧縮部3が現在稼働中であるか否かの状態値
に基づいて、圧縮部3が稼働中であるか否かを判断し、
圧縮部3が稼働中である場合にはステップS104へ移
行し、圧縮部3が停止中である場合にはステップS10
8へ移行する。
【0055】ステップS104では、圧縮部3が稼働直
後であるか否かを判断し、圧縮部3が稼働直後である場
合にはステップS109へ移行し、圧縮部3が稼働直後
でない場合にはステップS105へ移行する。なお、圧
縮部3は、通常1秒以内で、冷媒ガスの吐出容量を最大
容量から最小容量へ移行させることができるので、制御
部5は、圧縮部3の駆動開始から1秒間を「稼働直後」
と判断する。
【0056】ステップS105では、ステップS101
で入力した圧縮部3を稼働させるか否かの指令に基づい
て、圧縮部3を稼働させるか否かを判断し、圧縮部3を
稼働させる場合にはステップS106へ移行し、圧縮部
3を稼働させない場合にはステップS111へ移行し
て、圧縮部3の稼働を停止させる。
【0057】ステップS106では、冷媒ガスの吐出容
量が目標値であるか否かを判断し、冷媒ガスの吐出容量
が目標値である場合には制御ルーチンを一旦終了し、冷
媒ガスの吐出容量が目標値でない場合にはステップS1
07へ移行して、冷媒ガスの吐出容量が目標値となるよ
うに圧力制御バルブ63を制御する。
【0058】ステップS108では、ステップS101
で入力した圧縮部3を稼働させるか否かの指令に基づい
て、圧縮部3を稼働させるか否かを判断し、圧縮部3を
稼働させる場合にはステップS109へ移行し、圧縮部
3を稼働させない場合には制御ルーチンを一旦終了す
る。
【0059】ステップS109では、冷媒ガスの吐出容
量が最小容量であるか否かを判断し、冷媒ガスの吐出容
量が最小容量である場合にはステップS104へ移行
し、冷媒ガスの吐出容量が最小容量でない場合にはステ
ップS110へ移行して、冷媒ガスの吐出容量が最小容
量となるように圧力制御バルブ63を制御する。
【0060】従って、コンプレッサー1では、冷媒ガス
の吐出容量を車両空調装置が要求する目標値に設定する
ことができると共に、圧縮部3の駆動開始から1秒間が
経過するまでの駆動直後の冷媒ガスの吐出容量を最小容
量に規制することもできる。
【0061】ここで、コンプレッサー1の減速部4とモ
ータ部2について説明する。図1に示すように、減速部
4は、そのギヤ室17内に、回転主軸30の端部に固定
された第1ギヤ81と、この第1ギヤ81と噛み合い第
1ギヤ81より歯数の少ない第2ギヤ82と、この第2
ギヤ82と共に回転軸80に固定されて第2ギヤ82と
共に回転し第2ギヤ82より歯数の多い第3ギヤ83
と、この第3ギヤ83と噛み合い第3ギヤ83より歯数
の少ない第4ギヤ84とが配設されており、第4ギヤ8
4は、モータ部2のモータシャフト20の端部に固定さ
れている。
【0062】ところで、モータ部2のモータシャフト2
0の最高回転数は9000rpm程度であり、この回転
数以下ではモータ部2が大きくなり、この回転数以上で
はモータ部2の振動,騒音が大きくなる。一方、圧縮部
3の回転主軸30の最高回転数は3000rpm程度で
あり、この回転数以下では圧縮部3が大きくなり、この
回転数以上では圧縮部3の吸入効率が低下し、回転数に
比べて圧縮部3の冷媒吐出量が増えない。
【0063】従って、第1ギヤ81,第2ギヤ82,第
3ギヤ83及び第4ギヤ84よりなる減速部4は、モー
タ部2のモータシャフト20の回転数を約1/3に低減
させて圧縮部3の回転主軸30に伝達すると共に、モー
タ部2のモータシャフト20の回転トルクを増大させて
圧縮部3の回転主軸30に伝達している。
【0064】モータ部2は、そのモータ室21内にモー
タシャフト20が回転自在に配設され、このモータシャ
フト20にロータ24が固定され、このロータ24の外
周に、モータハウジング22の内周面に固定されたステ
ータ25が小間隙を介して配設されており、モータハウ
ジング22後壁には、モータ部2,圧力制御バルブ63
及び検出器70の検出体72の各端子を集合させたコネ
クタ26と、冷媒吐出室16に吐出された冷媒ガスを連
通孔61及びモータ室21を介して流出させる吐出管2
7とが配設されている。なお、冷媒吸入室15に冷媒ガ
スを流入させる図外の流入管は、リアハウジング18に
配設されて、冷媒吸入室15に連通されている。
【0065】このモータ部2は、その電極の両端に車両
のバッテリーBから電圧を印可することによってロータ
24が回転するのは勿論、電極の両端に抵抗等の電気的
負荷を懸けてロータ24を外部から強制的に回転させる
ことにより、電極の両端に電圧が発生して発電する発電
機能を備えている。
【0066】ところで、コンプレッサ1では、図外の電
磁クラッチを接続して車両のエンジンEによって圧縮部
3を駆動すると、圧縮部3の回転主軸30の回転が減速
部4を介してモータ部2のモータシャフト20に伝達さ
れ、モータ部2のロータ24は車両のエンジンEによっ
て常に回転させられる。
【0067】そこで、コンプレッサ1では、モータ部2
の電極の両端に電気的負荷を懸けることによってモータ
部2を発電機として機能させ、モータ部2の電極の両端
に懸けた電気的負荷を取り除くことにより、モータ部2
の発電機としての機能を停止させて、モータ部2が発電
する際にエンジンEに懸かる負荷を低減させている。
【0068】また、コンプレッサ1では、モータ部2の
電極の両端に電気的負荷を懸けたり懸けなかったりする
と共に、その電気的負荷を懸けるインターバルを変化さ
せるデューティ制御により、モータ部2の発電量を制御
して、モータ部2が発電する際にエンジンEにかかる負
荷を制御している。なお、モータ部2の電極の両端に電
気的負荷をかけるか否かの制御と前記デューティ制御
は、制御部5によって行われている。
【0069】図4は、コンプレッサー1の発電制御を示
すフローチャートである。図4に示すように、コンプレ
ッサー1の制御部5は、ステップS201において、図
示しない車両空調装置の制御装置から、モータ部2に発
電させるか否かの指令と、モータ部2での発電が可能な
圧縮部3における冷媒ガスの吐出容量の設定値とを入力
する。
【0070】ステップS202では、コンプレッサー1
から、圧縮部3が現在稼働中であるか否かの状態値と、
圧縮部3が稼働中である場合の冷媒ガスの吐出容量とを
入力する。
【0071】ステップS203では、ステップS202
で入力した圧縮部3が現在稼働中であるか否かの状態値
に基づいて、圧縮部3が稼働中であるか否かを判断し、
圧縮部3が稼働中である場合にはステップS204へ移
行し、圧縮部3が停止中である場合にはステップS20
8へ移行する。
【0072】ステップS204では、ステップS201
で入力したモータ部2に発電させるか否かの指令を判定
し、モータ部2に発電させる指令の場合にはステップS
205へ移行し、モータ部2に発電させない指令の場合
には、ステップS206へ移行して、モータ部2での発
電を行わない非発電設定とする。
【0073】ステップS205では、ステップS202
で入力した冷媒ガスの吐出容量値が、ステップS201
で入力した冷媒ガスの吐出容量の設定値よりも小さいか
否かを判定し、小さい場合には、ステップS207へ移
行して、モータ部2において小電力での発電を行う小電
力発電設定にし、大きい場合には、ステップS206へ
移行して、モータ部2での発電を行わない非発電設定と
する。
【0074】ステップS208では、ステップS201
で入力したモータ部2に発電させるか否かの指令を判定
し、モータ部2に発電させる指令の場合には、ステップ
S209へ移行して、モータ部2での発電を行う発電設
定とし、モータ部2に発電させない指令の場合には、ス
テップS210へ移行して、モータ部2での発電を行わ
ない非発電設定とする。
【0075】なお、ステップS206の非発電設定で
は、エンジンE駆動によって圧縮部3が稼働中であり、
モータ部2は減速部4を介してロータ24が回転してい
るので、モータ部2の電極の両端に電気的負荷を懸けな
い。
【0076】ステップS207の小電力発電設定では、
エンジンE駆動によって圧縮部3が稼働中であり、冷媒
ガスの吐出容量値が発電可能な吐出容量の設定値よりも
小さい状態であるから、モータ部2の電極の両端に電気
的負荷を懸けるインターバルを変化させるデューティ制
御を行って、冷媒ガスの吐出容量値に反比例するように
モータ部2の発電量を制御する。
【0077】すなわち、ステップS207の小電力発電
設定では、圧縮部3における冷媒ガスの吐出容量が大き
くなって圧縮部3の駆動に必要なエンジンE負荷が大き
くなると、モータ部2の電極の両端に電気的負荷を懸け
る時間を短くして、発電に必要なエンジンE負荷を小さ
くし、前記吐出容量が小さくなって圧縮部3の駆動に必
要なエンジンE負荷が小さくなると、モータ部2の電極
の両端に電気的負荷を懸ける時間を長くして、発電に必
要なエンジンE負荷を大きくする。
【0078】ステップS209の発電設定では、圧縮部
3が稼働停止中であるから、冷媒ガスの吐出容量を最小
容量に設定してエンジンEにより圧縮部3を駆動すると
共に、モータ部2の電極の両端に電気的負荷を懸けてモ
ータ部2での発電を行う。
【0079】ステップS210の非発電設定では、圧縮
部2が稼働停止中であるから、その状態を維持させる。
【0080】ここで、コンプレッサー1の潤滑について
説明する。図1に示すように、コンプレッサ1では、連
通孔61,モータ室21,両軸受23,85,ギヤ室1
7及び主軸連通孔62を介して冷媒吐出室16とクラン
ク室12とが連通し、モータハウジング22後壁に、モ
ータ室21と連通する吐出管27が配設されている。そ
して、コンプレッサー1では、冷媒ガスに潤滑油を含ま
せている。
【0081】このため、コンプレッサ1では、潤滑油を
含む冷媒ガスは、圧縮部3の冷媒吐出室16からリアハ
ウジング18の連通孔61及びモータ室21を通って吐
出管27から流出し、冷媒ガスの一部は、冷媒吐出室1
6に連通するモータ室21と、クランク室12との圧力
差により、モータ部2のモータ室21から両軸受23,
85を通過して減速部4のギヤ室17に至り、ギヤ室1
7から回転主軸30の主軸連通孔62を通って圧縮部3
のクランク室12に至る。
【0082】従って、潤滑油を含む冷媒ガスは、圧縮部
3の冷媒吐出室16からモータ室21内のロータ24と
ステータ25との間隙を通って吐出管27から流出する
間に、潤滑油でモータ部2内部の潤滑を行うと共に、ロ
ータ24及びステータ25から発生する熱を吸収してロ
ータ24及びステータ25を冷却する。
【0083】そして、潤滑油を含む冷媒ガスの一部は、
モータ室21から両軸受23,85を通過してギヤ室1
7に至り、潤滑油で両軸受23,85及び減速部4内部
の潤滑を行い、ギヤ室17から回転主軸30の主軸連通
孔62を通ってクランク室12に至り、潤滑油で圧縮部
3内部の潤滑を行う。
【0084】しかも、コンプレッサー1では、回転主軸
30の主軸連通孔62に、その主軸連通孔62から回転
主軸30用のスラストベアリング64へ向かって開口す
る分配孔65を設けたので、潤滑油を含む冷媒ガスは、
分配孔65を通ってスラストベアリング64に至り、該
スラストベアリング64の潤滑も行う。
【0085】従って、コンプレッサー1では、圧縮部3
に発生する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧によって
潤滑油を含む冷媒ガスを圧縮部3,モータ部2及び減速
部4に配送しており、この配送するための潤滑路90
が、リアハウジング18の連通孔61と回転主軸30の
主軸連通孔62によって構成されている。
【0086】なお、吐出管27から冷媒ガスと共に車両
空調装置の冷凍サイクル(図示せず)へ出た潤滑油は、
コンデンサ,エバポレータを経てコンプレッサー1の冷
媒吸入室15へ戻り、コンプレッサー1の各部を潤滑す
る。
【0087】以上説明したコンプレッサー1では、車両
のエンジンEを停止させて燃料の節約が可能な車両のア
イドリング時等には、電磁クラッチを切り、車両のバッ
テリーBによって駆動されるモータ部2を圧縮部3の駆
動源として制御部5に選択させ、エンジンE駆動による
車両走行時等のエンジンE稼働時には、電磁クラッチを
つなぎ、稼働中のエンジンEを圧縮部3の駆動源として
制御部5に選択させることにより、アイドリング時等に
は、車両のエンジンEを停止して、モータ部2により駆
動される圧縮部3で冷媒ガスを圧縮することができ、エ
ンジンE稼働時には、オルタネータを介することなく、
稼働中のエンジンEで圧縮部3を直接駆動して冷媒ガス
を圧縮することができる。
【0088】このため、コンプレッサー1では、アイド
リング時等も車両のエンジンEによって駆動される図7
図示の従来品と比べると、アイドリング時等の車両のエ
ネルギ効率を向上させることができ、エンジンE稼働時
もバッテリーB駆動のモータ部a1によって駆動される
図8図示の従来品と比べると、エンジンE稼働時の車両
のエネルギ効率を向上させることもでき、従って、従来
品と比べて車両のエネルギ効率を向上させることができ
る。
【0089】また、コンプレッサー1では、潤滑油を含
む冷媒ガスは、圧縮部3によって発生する冷媒ガスの高
圧部と低圧部との差圧により潤滑路90を通ってモータ
部2,減速部4及び圧縮部3に配送され、モータ部2,
減速部4及び圧縮部3を潤滑油で潤滑するので、モータ
部2,減速部4及び圧縮部3にそれぞれ個別に潤滑装置
を設ける必要がなく、従って、製造コストの低減を図る
こともできる。
【0090】また、コンプレッサー1では、モータハウ
ジング22後壁に、モータ室21と連通する吐出管27
を設けたので、モータ室21を通って吐出管27から流
出する冷媒ガスにより、モータ室21内のロータ24及
びステータ25から発生する熱を吸収してロータ24及
びステータ25を冷却することもできる。
【0091】また、コンプレッサー1では、圧縮部3
は、その駆動開始から1秒間が経過するまでは回転主軸
30の1回転当たりの冷媒ガスの吐出容量が制御部5に
よって最小容量に規制され、従って、圧縮部3を駆動す
るモータ部2あるいは車両のエンジンEは、圧縮部3の
駆動を開始するときの所謂起動トルクが低減されるの
で、圧縮部3の起動時にモータ部2あるいはエンジンE
に掛かる負荷を低減することもできる。
【0092】なお、コンプレッサー1では、制御部5に
よって圧縮部3の駆動開始後の吐出容量を最小容量に規
制する規制時間は1秒間とされているが、該規制時間は
1秒間に限定されず、該規制時間を所定の時間に設定す
ることができるのは勿論のことである。
【0093】ところで、コンプレッサー1では、圧縮部
3の駆動開始から所定時間が経過するまでの圧縮部3の
吐出容量を制御部5によって最小容量に規制している。
すなわち、コンプレッサー1では、圧縮部3の駆動開始
からの経過時間を計測し、その計測した経過時間が予め
設定した所定時間を越えるまで制御部5による圧縮部3
の吐出容量の規制を行っている。
【0094】しかし、例えば、車両空調装置における冷
凍サイクルの高圧部、すなわち、コンプレッサー1の冷
媒吐出室16から車両空調装置の膨張弁までの任意の場
所の圧力と温度との少なくとも一方を検出し、その検出
値が予め設定した所定値以上となるまで、圧縮部3の駆
動開始後の吐出容量を制御部5によって最小容量に規制
することも可能である。
【0095】従って、請求項5に係る発明では、圧縮部
3の駆動開始後の吐出容量を制御部5が最小容量に規制
する規制継続時間を設定するための設定条件は、予め設
定した圧縮部3の駆動開始後の経過時間に限定されず、
例えば、予め設定した前記冷凍サイクルの高圧部の圧力
や温度等であっても良い。
【0096】コンプレッサー1では、車両空調装置から
の指令に基づき制御部5が圧力制御バルブ63を制御す
ることによって圧縮部3における冷媒ガスの吐出容量を
所定の容量に調整することができるので、車室内の空調
を適正に維持することもできる。
【0097】また、コンプレッサー1では、必要に応じ
てモータ部2を発電機として使用することができるの
で、例えば、エンジンEの駆動力に余裕がある場合や、
車両のバッテリーBの蓄電容量が不足している場合等
に、車両のエンジンEによりモータ部2での発電を行っ
てバッテリーBに電力を供給することができ、従って、
車両のエネルギ効率の向上を図ることもできる。
【0098】更に、コンプレッサー1では、エンジンE
が圧縮部3の駆動とモータ部2の発電とを同時に行なう
のは、圧縮部3における冷媒ガスの吐出容量が所定の設
定値以下のときに限定され、前記吐出容量が所定値以上
に大きくなって圧縮部3の駆動に必要なエンジンE負荷
がある程度以上に大きくなると、発電に必要なエンジン
E負荷が無くなるので、エンジンE負荷が極端に大きく
なるのを防止することができ、従って、車両の空調を損
なうこと無くバッテリーBに電力を供給して車両のエネ
ルギ効率の向上を図ることもできる。
【0099】なお、コンプレッサー1では、エンジンE
による圧縮部3の駆動とモータ部2の発電とを同時に行
なうか否かの発電可能判定を、圧縮部3における冷媒ガ
スの吐出容量を検知することで行っているが、前記吐出
容量だけでなく、冷媒ガスの吐出圧力やエンジンEの燃
料吐出量等も併せて測定することによって、前記発電可
能判定の判定精度を向上させ得るのは勿論のことであ
る。
【0100】そして、コンプレッサー1では、圧縮部3
における冷媒ガスの吐出容量が大きくなって圧縮部3の
駆動に必要なエンジンE負荷が大きくなると、モータ部
2での発電に必要なエンジンE負荷を小さくし、吐出容
量が小さくなって圧縮部3の駆動に必要なエンジンE負
荷が小さくなると、モータ部2での発電に必要なエンジ
ンE負荷を大きくするので、車両のエンジンEが圧縮部
3の駆動とモータ部2の発電とを同時に行なっている場
合のエンジンE負荷が極端に大きくなるのを防止するこ
ともできる。
【0101】(第2実施形態)図5は、請求項1〜8記
載の各発明を併せて実施した第2実施形態の一例を示す
断面図である。なお、以下に行う第2実施形態の説明で
は、第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付
し、第1実施形態の説明と重複する説明は省略する。
【0102】図5に示すように、このコンプレッサ10
0では、モータシャフト120の後端に、モータシャフ
ト120によって回転駆動されるトロコイドポンプ11
0が組み付けられ、モータシャフト120に、トロコイ
ドポンプ110の吐出室111と減速部4のギヤ室17
とを連通させるシャフト連通孔130がモータシャフト
120の軸心に沿って設けられ、モータハウジング12
2後壁に、トロコイドポンプ110の吸入空間112と
モータ部102のモータ室21とを連通させるポンプ連
通孔131が設けられている。
【0103】このため、コンプレッサ100では、モー
タシャフト120を回転させてトロコイドポンプ110
を駆動すると、潤滑油を含むモータ室21内の冷媒ガス
は、モータ室21からポンプ連通孔131を通ってトロ
コイドポンプ110の吸入空間112に吸引され、トロ
コイドポンプ110の吸入空間112から吐出室111
へ吐出されてトロコイドポンプ110を潤滑し、その吐
出室111からシャフト連通孔130を通って減速部4
のギヤ室17に至り、減速部4内部を潤滑する。
【0104】その後、潤滑油を含む冷媒ガスは、その一
部が、ギヤ室17とモータ室21との圧力差により減速
部4のギヤ室17から両軸受23,85を通過してモー
タ室21に戻り、両軸受23,85及びモータ部102
内部を潤滑して、吐出管27から吐出され、あるいは、
トロコイドポンプ110の吸入空間112に吸引され
る。
【0105】潤滑油を含む冷媒ガスの残りは、ギヤ室1
7とクランク室12との圧力差により、減速部4のギヤ
室17から圧縮部3の回転主軸30の主軸連通孔62を
通って回転主軸30用のスラストベアリング64及びク
ランク室12に至り、圧縮部3内部を潤滑する。
【0106】従って、コンプレッサ100では、モータ
部102に設けられた圧送手段としてのトロコイドポン
プ110によって潤滑油を含む冷媒ガスをモータ部10
2,減速部4及び圧縮部3に配送する配送路140は、
モータハウジング122に設けられたポンプ連通孔13
1,モータシャフト120のシャフト連通孔130及び
回転主軸30の主軸連通孔62によって構成されてい
る。
【0107】以上説明したコンプレッサ100では、潤
滑油を含む冷媒ガスは、トロコイドポンプ110によっ
て発生する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧により配
送路140を通ってモータ部102,減速部4及び圧縮
部3に配送され、モータ部102,減速部4及び圧縮部
3を潤滑油で潤滑する。
【0108】従って、コンプレッサ100では、圧縮部
3によって発生する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧
が小さくて該差圧を利用したモータ部102,減速部4
及び圧縮部3の潤滑が不十分な場合であっても、モータ
部102,減速部4及び圧縮部3の良好な潤滑が可能と
なる。
【0109】しかも、コンプレッサ100では、潤滑油
を含む冷媒ガスを圧送する圧送手段としてトロコイドポ
ンプ110を選定し、そのトロコイドポンプ110をモ
ータ部102のモータシャフト120の端部に組み付け
たので、モータシャフト120によってトロコイドポン
プ110を駆動することができ、トロコイドポンプ11
0専用の駆動装置が不要で、前記圧送手段の小型化及び
製造コストの低減を図ることができ、その結果として、
コンプレッサ100の製造コストの低減を図ることがで
きる。
【0110】なお、コンプレッサ100では、潤滑油を
含む冷媒ガスを圧送する圧送手段としてトロコイドポン
プ110を選定したが、前記圧送手段は、トロコイドポ
ンプ110に限定されず、例えば、トロコイドポンプ1
10を含むギヤポンプであっても良く、ギヤポンプや軸
流ポンプ等のポンプであっても良く、あるいは、気体を
噴射するインジェクタ等であっても良い。
【0111】ところで、以上説明したコンプレッサ1,
100は、何れも、圧縮部3,減速部4及びモータ部
2,102が直列に配置されているが、圧縮部3,減速
部4及びモータ部2,102の配置は直列に限定され
ず、例えば、図6に示すコンプレッサ200のように、
圧縮部3とモータ部2′とを並列に配置しても良いのは
勿論のことである。
【0112】なお、コンプレッサ200については、基
本的な構造はコンプレッサ1と同一であるので説明を省
略し、コンプレッサ1と異なる点のみ説明する。すなわ
ち、コンプレッサ200では、圧縮部3とモータ部2′
とが並列に配置され、減速部204は、圧縮部3の回転
主軸30の端部に固定された第1ギヤ281と、この第
1ギヤ281と噛み合い第1ギヤ281より歯数の少な
い第2ギヤ282と、モータシャフト20′の端部に固
定されて第2ギヤ282と噛み合い第2ギヤ282より
歯数の多い第3ギヤ283よりなり、第1〜第3の各ギ
ヤ281,282,283が直列に配置されている。
【0113】ところで、以上説明したコンプレッサ1,
100,200は、何れも、ハイブリッド自動車で使用
される車両空調装置用のものであるが、本発明に係るコ
ンプレッサは、ハイブリッド自動車で使用される車両空
調装置用のものに限定されず、ガソリンエンジンやディ
ーゼルエンジン等のエンジンEのみで走行する自動車で
使用される車両空調装置用のものであっても良い。
【0114】なぜならば、エンジンEのみで走行する自
動車であっても、アイドリング時には、車両のバッテリ
ーBでモータ部2,102,2′を駆動し、そのモータ
部2,102,2′で圧縮部3を駆動することにより、
エンジンEを停止させた状態で車両空調装置を稼働させ
ることができ、従って、アイドリング時にエンジンEを
停止させガソリン等の燃料の消費を節約して、車両のエ
ネルギ効率を向上させることができるからである。
【0115】また、以上説明したコンプレッサ1,10
0,200は、何れも往復動形式のものであるが、コン
プレッサの形式としては、往復動形式に限定されず、ベ
ーン形式やスクロール形式であっても良いのは勿論のこ
とである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すものの吐出容量の検出を示す説明図
であって、(a)は吐出容量が大きい場合を示し、
(b)は吐出容量が小さい場合を示している。
【図3】図1に示すものの吐出容量制御を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1に示すものの発電制御を示すフローチャー
トである。
【図5】第2実施形態の一例を示す断面図である。
【図6】第1実施形態の他の一例を示す断面図である。
【図7】従来品の一例を示す説明図である。
【図8】従来品の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,100,200 コンプレッサ 2,102,2′ モータ部 3 圧縮部 4,204 減速部 5 制御部 20,120,20′ モータシャフト 30 回転主軸 63 圧力制御バルブ(アクチュエータ) 70 検出器 73 パルス(検出信号) 90 潤滑路 110 トロコイドポンプ(圧送手段) 140 配送路 B バッテリ E エンジン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の空調装置の冷凍サイクルに介装さ
    れて冷媒ガスを圧縮する車両空調装置用のコンプレッサ
    (1,100,200)であって、 車両のバッテリー(B)によって駆動されるモータ部
    (2,102,2′)と、該モータ部(2,102,
    2′)と車両のエンジン(E)との2つの駆動源の一方
    に回転主軸(30)が選択的に回転駆動されて前記冷媒
    ガスを圧縮する圧縮部(3)と、前記モータ部(2,1
    02,2′)のモータシャフト(20,120,2
    0′)の回転を低減させて前記圧縮部(3)の回転主軸
    (30)に伝達する減速部(4,204)と、前記圧縮
    部(3)の駆動源として前記モータ部(2,102,
    2′)又はエンジン(E)の何れか一方を適宜選択する
    制御部(5)とを備えていることを特徴とする車両空調
    装置用のコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両空調装置用のコンプ
    レッサであって、 前記冷媒ガスが潤滑油を含み、前記圧縮部(3)によっ
    て発生する冷媒ガスの高圧部と低圧部との差圧により冷
    媒ガスを前記モータ部(2,102,2′),減速部
    (4,204)及び圧縮部(3)に配送してモータ部
    (2,102,2′),減速部(4,204)及び圧縮
    部(3)を前記潤滑油で潤滑する潤滑路(90)を備え
    ていることを特徴とする車両空調装置用のコンプレッ
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両空調装置用のコンプ
    レッサであって、 前記冷媒ガスを圧送する圧送手段(110)と、該圧送
    手段(110)によって発生する冷媒ガスの高圧部と低
    圧部との差圧により冷媒ガスを前記モータ部(10
    2),減速部(4)及び圧縮部(3)に配送してモータ
    部(102),減速部(4)及び圧縮部(3)を前記潤
    滑油で潤滑する圧送手段(110)用の配送路(14
    0)とを備えていることを特徴とする車両空調装置用の
    コンプレッサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両空調装置用のコンプ
    レッサであって、 前記圧送手段(110)が、前記モータ部(102)に
    設けられモータ部(102)のモータシャフト(12
    0)によって回転駆動されるポンプであることを特徴と
    する車両空調装置用のコンプレッサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の車両空調
    装置用のコンプレッサであって、 前記圧縮部(3)は、その回転主軸(30)の1回転当
    たりの冷媒ガスの吐出容量が変更可能な可変容量型のも
    のであって、前記制御部(5)により作動を制御されて
    前記吐出容量を調整するアクチュエータ(63)を備
    え、 前記制御部(5)は、前記アクチュエータ(63)の作
    動を制御することにより、前記圧縮部(3)の駆動開始
    から所定の設定条件が満たされるまでの前記吐出容量を
    最小容量に規制することを特徴とする車両空調装置用の
    コンプレッサ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の車両空調
    装置用のコンプレッサであって、 前記モータ部(2,102,2′)は、そのモータシャ
    フト(20,120,20′)が前記エンジン(E)に
    より回転させられて発電する発電機能を備え、該発電機
    能による発電が前記制御部(5)によって規制されるこ
    とを特徴とする車両空調装置用のコンプレッサ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の車両空調装置用のコンプ
    レッサであって、 前記モータ部(2,102,2′)は、そのモータシャ
    フト(20,120,20′)が前記エンジン(E)に
    より回転させられて発電する発電機能を備え、該発電機
    能による発電が前記制御部(5)によって規制され、前
    記圧縮部(3)は、前記吐出容量を検出するための検出
    器(70)を備え、 前記制御部(5)は、圧縮部(3)の駆動源としてエン
    ジン(E)を選択した場合には、前記検出器(70)か
    ら出力される検出信号(73)に基づく前記吐出容量が
    所定値以下のときにのみ前記エンジン(E)によるモー
    タ部(2,102,2′)の発電を行うことを特徴とす
    る車両空調装置用のコンプレッサ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車両空調装置用のコンプ
    レッサであって、 前記制御部(5)は、前記エンジン(E)によるモータ
    部(2,102,2′)の発電を行う場合には、前記検
    出信号(73)に基づく前記吐出容量の値に反比例する
    ようにモータ部(2,102,2′)の発電量を制御す
    ることを特徴とする車両空調装置用のコンプレッサ。
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