JPH11287067A - プラットホーム用可動柵 - Google Patents

プラットホーム用可動柵

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JPH11287067A
JPH11287067A JP10090040A JP9004098A JPH11287067A JP H11287067 A JPH11287067 A JP H11287067A JP 10090040 A JP10090040 A JP 10090040A JP 9004098 A JP9004098 A JP 9004098A JP H11287067 A JPH11287067 A JP H11287067A
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door body
door
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door pocket
movable fence
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Masaaki Tanaka
正顕 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラットホーム用可動柵の施工の際の組み立
て、調整作業、及び保守、点検作業を戸袋の一方の側板
の側から容易に行えるようにすること。 【解決手段】 列車に乗降するためのプラットホーム2
上に設けられる戸袋11と、戸袋11内より進退自在に
戸袋11に設けられている扉体12と、を有するプラッ
トホーム用可動柵17において、戸袋11のホーム2の
内側に向かう方の上側、左側及び右側側板22、23、
24と戸袋11内に後退した扉体12との間に形成され
る上部、中央、及び下部空間部25、26、27に、扉
体12の側面を片持ち支持して扉体12を進退自在に案
内するリニアレール13と、扉体12を進退移動させる
駆動装置14と、駆動装置14を制御する電気制御機器
15と、を設けて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駅のプラットホ
ームに設置して、乗客の線路側への転落事故及び列車と
の接触事故を防止するプラットホーム用可動柵に関す
る。
【0002】
【従来の技術】駅のプラットホームでは、例えば通過列
車の風圧により乗客が線路側に転落する等の不測の事故
を防止するために、プラットホームの床面の線路側に接
近する箇所に固定柵と可動柵を設置している。従来の可
動柵1の一例を図8の正面図に示す(特開平9−177
456号参照)。この可動柵1は、プラットホーム2の
床面上に固定設置される戸袋3と、この戸袋3内より進
退移動する扉体4と、を備えるスライド型のものであ
る。可動柵1は、列車が定位置に停車したときの列車の
乗降口とこの可動柵1の扉体4が開閉するホーム2側の
乗降口5とが一致するようにプラットホーム2の床面上
に複数台設置され、列車の乗降口扉と連動して扉体4を
後退及び前進移動させてホーム2側の乗降口5を開閉
し、列車に対しての乗降を可能にしている。
【0003】この可動柵1の内部構造は、図9の縦断面
図に示すように、戸袋3の内部の上下に扉体4の移動方
向に沿ってレール支持材6a、6bが配置され、レール
支持材6aの下面及びレール支持材6bの上面にはガイ
ドレール7a、7bが互いに対向するように取り付けら
れている。なお、レール支持材6aは戸袋3の天板に、
また、レール支持材6bはアングル材8を介して固定さ
れている。そして、図8に示すように、扉体4の後端部
の上下、及び移動方向に沿った略中央部の上下には、レ
ール係合部(9a、9b)、(10a、10b)が取り
付けられている。このレール係合部9a、10aは、戸
袋3内の上部のガイドレール7aに、また、レール係合
部9b、10bは、戸袋3内の下部のガイドレール7b
にそれぞれ係合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示す従
来の可動柵1では、作業者がプラットホーム2の内側又
は線路側のうちいずれか一方の側からこの可動柵1の保
守、点検作業を行うことができるようにはなっていない
という問題がある。つまり、ガイドレール7a、7b、
レール係合部(9a、9b)、(10a、10b)、レ
ール支持材6a、6b(以下、「ガイドレール7a、7
b等」という。)の同図における右側部分と左側部分の
保守、点検作業を行うときは、この可動柵1を基準にし
てホーム2の内側と線路側の両方に移動する必要があ
り、この移動するための時間と労力が作業者の負担とな
っている。
【0005】そして、下側のガイドレール7b、下側の
レール係合部9b、10b等であって線路側の部分の保
守、点検作業を行う場合、作業者は線路側のホーム2上
で腰を下ろす必要があり、この不安定な姿勢でしかも線
路側の狭くて危険な場所で作業を行う必要があり、作業
者にとって作業がし難く過酷なものとなっている。ま
た、上述したように、保守、点検作業がし難く過酷であ
るということは、この可動柵1の施工の際の組み立て、
調整作業も困難であるという問題がある。
【0006】更に、上述した困難で過酷な保守、点検作
業、及び施工作業は、可動柵1の設置台数に比例して大
きくなるが、可動柵1は列車の乗降口の数だけ多数の各
プラットホーム2に設置されおり、従って、この問題の
解決は非常に重要であり、強く要望されている。そし
て、図9に示すように、ガイドレール7a、7b、レー
ル係合部(9a、9b)、(10a、10b)等は、扉
体2の上面と下面に、ドアエンジン62は扉体2の側面
にそれぞれが分散して設けられており、これによって、
保守、点検作業が困難なものとなっている。
【0007】本発明は、施工の際の組み立て、調整作業
が簡単であって、保守、点検作業が容易なプラットホー
ム用可動柵を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るプラッ
トホーム用可動柵は、鉄道車両に乗降するためのプラッ
トホーム上に設けられる戸袋と、前記戸袋内より進退自
在に前記戸袋に設けられている扉体と、を有するプラッ
トホーム用可動柵において、前記戸袋の線路側の側壁及
び線路と反対側の側壁のうちのいずれか一方の側壁と前
記戸袋内に後退した前記扉体との間に形成される空間部
に、前記扉体の側面を片持ち支持して前記扉体を進退自
在に案内するレール部材と、前記扉体を進退移動させる
駆動装置と、前記駆動装置を制御する電気制御機器と、
を設けて成るものである。
【0009】第2の発明に係るプラットホーム用可動柵
は、第1の発明において、前記レール部材、前記駆動装
置、及び前記電気制御機器を、前記扉体よりも前記プラ
ットホームの内側に向かう側に設けて成るものである。
第3の発明に係るプラットホーム用可動柵は、第1の発
明において、前記扉体を、前記戸袋の一方の側壁よりも
他方の側壁に近寄った位置に後退可能に設け、前記レー
ル部材、前記駆動装置、及び前記電気制御機器を、前記
戸袋内の空間部に上下方向に並べて設けて成るものであ
る。
【0010】第4の発明に係るプラットホーム用可動柵
は、第1の発明において、前記戸袋が、前記扉体の中央
部を通る略水平線上の位置で、略水平に配置された前記
レール部材を介して前記扉体を支持することを特徴とす
るものである。第5の発明に係るプラットホーム用可動
柵は、第1の発明において、前記駆動装置を、前記戸袋
内の上部空間に設けたことを特徴とするものである。第
6の発明に係るプラットホーム用可動柵は、第1の発明
において、前記電気制御機器を、前記戸袋内の下部空間
に設けたことを特徴とするものである。第7の発明に係
るプラットホーム用可動柵は、第1の発明において、前
記扉体が前記戸袋の外側に前進移動した状態で、前記扉
体の下縁がプラットホームの床面に接近する位置に前記
扉体を設けたことを特徴とするものである。第8の発明
に係るプラットホーム用可動柵は、第1の発明におい
て、前記扉体をその高さ方向及び厚み方向に移動させて
前記扉体の前記戸袋に対する位置の調整が可能な位置調
整機構を設けたことを特徴とするものである。
【0011】第9の発明に係るプラットホーム用可動柵
は、第1の発明において、前記戸袋内に後退した前記扉
体の後側の縁部と前記戸袋の両側の前記側壁とで形成さ
れる空間部に、前記電気制御機器の一部を前記一方の側
壁の側から点検可能に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】第10の発明に係るプラットホーム用可動
柵は、鉄道車両に乗降するためのプラットホーム上に設
けられる戸袋と、前記戸袋内より進退自在に前記戸袋に
設けられている扉体と、を有するプラットホーム用可動
柵において、前記戸袋の線路側の側壁及び線路と反対側
の側壁のうちのいずれか一方の側壁と前記戸袋内に後退
した前記扉体との間に形成される空間部、及び前記扉体
の上側に形成される前記戸袋内の空間部の範囲内に、前
記扉体の側面を片持ち支持して前記扉体を進退自在に案
内するレール部材と、前記扉体を進退移動させる駆動装
置と、前記駆動装置を制御する電気制御機器と、を設け
て成るものである。
【0013】本発明に係るプラットホーム用可動柵(以
下、単に「可動柵」と言うこともある。)によると、プ
ラットホームの床面上に設置され、プラットホーム上の
乗客が例えば線路側に転落する等の不測の事故を防止す
ることができる。そして、停車した鉄道車両の乗降口と
可動柵の乗降口とが互いに対向する位置に可動柵を設置
し、停車した鉄道車両の扉の開閉のタイミングに合わせ
てこの可動柵の扉体を進退移動させて可動柵の乗降口を
開閉することにより、鉄道車両内の乗客がプラットホー
ム上に降りることができるし、プラットホーム上の乗客
が鉄道車両内に乗り込むことができる。
【0014】第1の発明によると、レール部材、駆動装
置、及び電気制御機器を、扉体を基準にして扉体よりも
線路側及び線路と反対側のうちのいずれか一方の側の戸
袋内の空間部に集中して設けてあるので、扉体が戸袋内
に収容された状態でも、作業者は、レール部材等を集中
して設けてある方の戸袋の側壁を開けることにより、扉
体を間に介することなくレール部材等に向かうことがで
きる。第2の発明によると、作業者は、戸袋のプラット
ホームの内側に向かう側に設けられている側壁を開ける
ことにより、扉体を間に介することなくレール部材等に
向かうことができる。第3の発明によると、扉体は、戸
袋の他方の側壁に近寄った位置に後退移動する。そし
て、戸袋内に後退移動した扉体と戸袋の一方の側壁との
間にレール部材、駆動装置、及び電気制御機器を上下方
向に並べて設けているので、戸袋を上下方向に長くして
戸袋の厚みを薄くすることができる。
【0015】第4の発明によると、戸袋がレール部材を
介して扉体をその中央部を通る略水平線上の位置で支持
していることにより、戸袋がレール部材を介して扉体を
その上部又は下部で支持する構成と比較して、例えば扉
体が戸袋の外側に移動して露出している状態でこの扉体
の表面に強い横風を受けている場合に、扉体が支持され
ている位置と扉体に作用する横風の合力位置との距離を
短くすることができ、これによって、戸袋が扉体を支持
する構造の剛性を高めることができる。
【0016】第5の発明によると、戸袋の一方の側壁と
扉体との間に形成されている戸袋内の空間の上部に駆動
装置を設けているので、駆動装置を目の高さに近づける
ことができ、見易くすることができる。第6の発明によ
ると、戸袋の一方の側壁と扉体との間に形成されている
戸袋内の下部空間に電気制御機器を設けているので、プ
ラットホームの床内に布設されている電気配線とこの電
気制御機器との接続距離を短くすることができる。第7
の発明によると、扉体が戸袋の外側に前進移動して乗降
口を閉じた状態で、扉体の下縁がプラットホームの床面
に接近している。第8の発明によると、位置調整機構に
よって扉体をその高さ方向及び厚み方向に移動させて、
扉体の戸袋に対する位置の調整を行うことができる。
【0017】第9の発明によると、電気制御機器は、戸
袋内に後退した扉体の後側の縁部と戸袋の両側の側壁の
内側に形成される空間部にも設けてあり、この空間部に
設けられている電気制御機器は、レール部材等を設けて
ある方の戸袋の側壁の側から扉体を間に介することなく
点検可能である。
【0018】第10の発明によると、レール部材、駆動
装置、及び電気制御機器を、扉体を基準にして扉体より
も線路側及び線路と反対側のうちのいずれか一方の側の
戸袋内の空間部、及び戸袋内における扉体の上側の空間
部に設けてあるので、作業者は、これらレール部材等を
設けてある方の戸袋の側壁、又は戸袋の上部に設けられ
ている側壁(カバー)を開けることにより、扉体を間に
介することなくレール部材等に向かうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るプラットホーム用可
動柵の一実施形態を各図を参照して説明する。各図に示
す11は戸袋、12は扉体、13はリニアレール、14
は駆動装置であり、15は電気制御機器、16は位置調
整機構である。この実施形態のプラットホーム用可動柵
(以下、単に「可動柵」と言うこともある。)17、1
7は、図3の平面図に示すように、鉄道車両である列車
18に乗客が乗降するためのプラットホーム(以下、単
に「ホーム」と言うこともある。)2の床面の線路側に
一対で設けられている。そして、この一対の各可動柵1
7に設けられている扉体12が開閉する乗降口5は、列
車18がプラットホーム2の側方の定位置に停車したと
きに、列車18の乗降口19とこの可動柵17、17の
扉体12、12が開閉するホーム2側の乗降口5とが一
致するようにプラットホーム2の床面上に複数台設置さ
れ、列車18の乗降口扉20と連動して扉体12、12
を後退及び前進移動させてホーム2側の乗降口5を開閉
し、列車18に対しての乗降を可能にしている。ただ
し、この一対で1組をなす可動柵17、17は、左右対
称の形状及び構造をなす同等のものであるので、一方の
可動柵17を説明して他方の可動柵17の説明を省略す
る。
【0020】図4は、可動柵17、17及び固定柵21
をホーム2の内側から見た正面図、図1は、可動柵17
を図2のA−A方向から見た縦断面図であり、図2は、
戸袋11の内部構造をホーム2側から見た図である。図
1に示すように、この戸袋11の内側に進退移動可能な
扉体12が設けられており、この戸袋11内に後退移動
した扉体12(図2に二点鎖線で示す。)とホーム2の
内側に向かう方の戸袋11の3枚の上側、左側及び右側
側板(側壁)22、23、24(図4参照)との間に形
成されている上部、中央及び下部空間部25、26、2
7に、扉体12を進退移動可能に支持するリニアレール
13、扉体12を進退駆動するためのモータ(ドアエン
ジン)28を含む駆動装置14、モータ28の駆動を制
御するための電気制御機器15、及び扉体12の位置調
整機構16(図1では符号のみ示している。)を、戸袋
11側の枠体31等に取り付けてある。これにより、作
業者は、可動柵17よりもホーム2の内側からホーム2
の内側に向かう方の側板22、23、24を開放してこ
れら駆動装置14等の内部機構の保守、点検、及び組み
立て時の調整を行うことができる。
【0021】また、図4に示すように、戸袋11のホー
ム2の内側に向かう方の側板は、戸袋11の上部に左端
から右端までの略全域に亘る長さの横長の上側側板22
と、この上側側板22の下側であって戸袋11の左側部
に配置されている左側側板23と、その右側に配置され
ている右側側板24と、から成っている。上側側板22
は、図1に示すように、その下縁が蝶番を介して枠体3
1と連結しており、この蝶番を中心にして開閉可能に設
けられている。この上側側板22を開放することによ
り、モータ28を含む駆動装置14の保守、点検作業を
行うことができる。そして、左側側板23は、左側縁が
蝶番を介して枠体31と連結しており、この蝶番を中心
にして開閉可能に設けられている。この左側側板23を
開放することにより、電気制御機器15の電源ユニット
29、通信用コントローラ63、リニアレール13、及
びスライドブロック32の保守、点検作業を行うことが
できる。また、右側側板24は、戸袋11の枠体31に
嵌合させて取り付けてあり、専用の道具を使用してワン
タッチで取り外すことができるようになっている。この
右側側板24を開放することにより、電気制御機器15
のコントロールユニット30、リニアレール13、スラ
イドブロック32、ガイドレール33、ガイドローラ3
4、及び位置調整機構16の保守、点検作業を行うこと
ができる。
【0022】戸袋11は、図1及び図2に示すように、
略矩形の平らな箱状体であり、この戸袋11の略1/2
の高さを通る位置に、水平方向に沿ってリニアレール1
3を枠体31に設けてある。このリニアレール13に
は、図1に示すように、リニアレール13に沿って移動
自在な2つのスライドブロック32を設けてあり、この
スライドブロック32に扉体12を結合してある。これ
により、扉体12は、図2の実線で示すように戸袋11
の外側に突出する前進位置(乗降口5を閉じる位置)
と、二点鎖線で示すように戸袋11内に収容された後退
位置(乗降口5を開く位置)との間を進退移動可能とな
っている。そして、扉体12は、戸袋11内に後退移動
した状態で、図1に示すように、戸袋11の中心よりも
線路側に偏った位置に収容されるように配置してある。
リニアレール13及びスライドブロック32は、戸袋1
1内に後退移動している扉体12とホーム2の内側に向
かう方の左側及び右側側板23、24との間に形成され
ている戸袋11内の中央空間部26に配置してある。
【0023】扉体12は、図2に示すように本体部35
と支持部36とから成っている。本体部35は、正面形
状が略正方形の平らな板状体であり、扉体12が後退位
置にあるときにこの本体部35が戸袋11内に収容さ
れ、扉体12が前進位置にあるときにこの本体部35が
プラットホーム2の乗降口5を閉じることができる。支
持部36は、本体部35よりも小さく、正面形状が矩形
の平らな板状体であり、扉体12の戸袋11の内側に向
かう方の縁部(左側縁部)と結合しており、この支持部
36に2つのスライドブロック32、32が互いに所定
の間隔を隔てて設けられている。この2つのスライドブ
ロック32を通る水平線上には、図2に示すように、本
体部35の戸袋11から露出する露出部分の中央部37
が位置している。
【0024】駆動装置14は、図2に示すように、モー
タ28、駆動プーリ38、従動プーリ39、及びベルト
40を備えており、図1に示すように、戸袋11内に後
退移動している扉体12と上側側板22との間に形成さ
れている上部空間部25に配置してある。モータ28及
び互いに間隔を隔てて配置されている駆動プーリ38と
従動プーリ39は、枠体31に設けてあり、この2つの
プーリ38、39には環状のベルト40を掛けてある。
駆動プーリ38は、モータ28によって正転及び逆転駆
動され、これによりベルト40が所定方向及びそれと反
対の方向に走行する。ベルト40には、図1及び図2に
示すように、連結金具41を設けてあり、この連結金具
41に扉体12が連結している。モータ28は、列車1
8の乗降口扉20と連動して駆動し、乗降口扉20が閉
じると正転して戸袋11内に収容されている扉体12を
前進させて乗降口5を閉じた状態にして停止し、乗降口
扉20が開くと逆転して戸袋11から突出しているいる
扉体12を後退させて乗降口5を開いた状態にして停止
する。
【0025】図1及び図2に示すガイドレール33は、
扉体12がリニアレール13を中心にして揺動しないよ
うに係止するためのものであり、図1に示すように、戸
袋11内に後退移動している扉体12と右側側板24と
の間に形成されている下部空間部27に配置してある。
ガイドレール33は、リニアレール13と平行して枠体
31に設けてあり、断面形状が下側に開口するコ字形で
ある。このガイドレール33の2つの側壁の内側にガイ
ドローラ34を配置してあり、このガイドローラ34は
扉体12に設けられ、ガイドレール33に沿って移動自
在である。
【0026】電気制御機器15は、駆動装置14を駆動
させて扉体12を進退移動させるためのものであり、図
2に示すように、電源ユニット29、通信用コントロー
ラ63、及び駆動用コントローラ30を備えている。そ
して、図1及び図2に示すように、電源ユニット29と
通信用コントローラ63は、戸袋11内に後退移動して
いる扉体12の後側の下部に形成されている矩形の切欠
部の逆L字状の縁部12a(扉体12の後側の縁部)
と、戸袋11の線路側とその反対側の両側の側板42、
23とで形成される下部空間部27に配置されており、
支持金具と取付板を介して線路側側板42に設けてあ
る。駆動用コントローラ30は、戸袋11内に後退移動
している扉体12と右側側板24との間に形成されてい
る下部空間部27に配置されており、支持金具と取付板
43を介して枠体31に設けてある。
【0027】トランスを備えている電源ユニット29と
通信用コントローラ63は、プラットホーム2の床内に
布設されている電源用配線と制御用配線がそれぞれ接続
している。制御用配線は、扉体12の開閉するタイミン
グをとるための制御信号を駅設備からこの通信用コント
ローラ63に送るためのものである。駆動用コントロー
ラ30は、電源ユニット29、通信用コントローラ6
3、モータ28、及び扉体12の停止位置を検出するた
めのリミットスイッチ(図示せず)等と電気的に接続し
ており、列車18の乗降口扉20と連動して扉体12、
12を後退及び前進移動させてホーム2側の乗降口5を
開閉するためのものである。
【0028】上記のように、及び図1に示すように、扉
体12を戸袋11の線路側に向かう方の側板42に近づ
けて設け、この扉体12とホーム2の内側に向かう側板
23、24、25との間に形成されている上部、中央、
及び下部空間部25、26、27に駆動装置14、リニ
アレール13、ガイドレール33、及び電気制御機器1
5を上下方向に並べて設けてあるので、戸袋11の厚み
を比較的薄くすることができる。
【0029】位置調整機構16は、扉体12を上下(高
さ)方向、及び扉体12の厚み方向に移動させて、扉体
12の戸袋11に対する位置の調整を行うためのもので
あり、図2に示すように、上下方向調整機構44と厚み
方向調整機構45から成っている。この位置調整機構1
6は、図1に示す戸袋11内に後退移動している扉体1
2とホーム2の内側に向かう左側側板23及び右側側板
24との間に形成されている中央空間部26に配置され
ている。図5は位置調整機構16の拡大正面図、図6
(a)は上下方向調整機構44を図5のB−B方向から
見た断面図、図6(b)は厚み方向調整機構45を図5
のC−C方向から見た断面図である。位置調整機構16
は、図2に示すように、互いに平行して設けられている
戸袋11の枠体31aと31bの間に2台設けてあり、
図6に示すように、この2台の位置調整機構16にリニ
アレール13を設けてある。位置調整機構16は、リニ
アレール13を上下方向46及び厚み方向47に移動さ
せることができ、これによって、リニアレール13と係
合するスライドブロック32、及びスライドブロック3
2と結合する扉体12を上下方向46及び厚み方向47
に移動させて位置を調整することができる。図2に示す
2台の位置調整機構16と16は、同等のものであるの
で右側のものを説明し、左側のものの説明を省略する。
【0030】リニアレール13は、図6(a)に示すよ
うに、リニアレール13と略同じ長さの保持板48に設
けられており、この保持板48には、図2に示すよう
に、3枚の取付板49がボルト50、・・・により締め
付け固定されている。そして、3枚の各取付板49は、
図5及び図6(a)に示すように、その上縁及び下縁が
それぞれ対応する上側及び下側取付け部材51a、51
bにボルト52、・・・により締め付け固定されてい
る。なお、ボルト52、・・・が挿通する3枚の各取付
板49に穿設されている挿通孔53、・・・は、図7の
拡大図に示すように、上下方向に長い長孔であり、各ボ
ルト52、・・・を緩めることによりこの長孔53の範
囲内で各取付板49を上下方向に移動させることができ
る。このように、3枚の取付板49を上下方向に移動可
能な状態にしておいて上下方向調整機構44により扉体
12を上下方向に移動させることができる。
【0031】また、これら上側及び下側取付け部材51
a、51bは、それぞれ対応する上側及び下側枠体31
a、31bにボルト54、・・・により締め付け固定さ
れている。なお、ボルト54、・・・が挿通する上側及
び下側取付け部材51a、51bに穿設されている挿通
孔55、・・・は、図6(a)に示すように、扉体12
の厚み方向に長い長孔であり、各ボルト54、・・・を
緩めることによりこの長孔55の範囲内で各上側及び下
側取付け部材51a、51bを扉体12の厚み方向47
に移動させることができる。このように、上側及び下側
取付け部材51a、51bを扉体12の厚み方向47に
移動可能な状態にしておいて厚み方向調整機構45によ
り扉体12を厚み方向47に移動させることができる。
【0032】上下方向調整機構44は、図5及び図6
(a)に示すように、取付板49の上縁にボルト56に
よって締め付け固定されているL字状部材57と、この
L字状部材57を挿通する高さ調整ボルト58と、から
成っている。高さ調整ボルト58は、L字状部材57の
水平片に穿設されている挿通孔にこのボルト58の頭を
下にして挿通しており、ボルト58のネジ部が上側取付
け部材51aのネジ孔に螺合している。なお、図6
(a)に示すように、高さ調整ボルト58が挿通する上
側枠体31aに穿設されている挿通孔は、扉体12の厚
み方向に長い長孔であり、この高さ調整ボルト58が螺
合している上側取付け部材51aが扉体12の厚み方向
47に移動したときに、高さ調整ボルト58が上側取付
け部材51aに当接しないようになっている。
【0033】この上下方向調整機構44により扉体12
の上下方向46の取付け位置を調整するときは、まず、
図2に示す3枚の各取付板49を上側及び下側取付け部
材51a、51bに締め付け固定している合計14本の
ボルト52(図5参照)を緩める。そして、各高さ調整
ボルト58を右又は左に回すことにより扉体12を上昇
又は下降させることができ、扉体12を水平状態にして
所望の高さに移動させた状態でこれら14本のボルト5
2を締め付ける。これにより扉体12の高さの調整が終
了する。
【0034】厚み方向調整機構45は、図5及び図6
(b)に示すように、縦の枠体31cにボルト(図示せ
ず)により締め付け固定されているL字状部材59と、
このL字状部材59を挿通する第1横調整ボルト60
と、L字状部材59に螺合する第2横調整ボルト61
と、から成っている。第1横調整ボルト60は、L字状
部材59の垂直片に穿設されている挿通孔に挿通してお
り、このボルト60のネジ部が下側取付け部材51bの
ネジ孔に螺合している。第2横調整ボルト61は、L字
状部材59の垂直片に穿設されているネジ孔に螺合して
おり、ボルト61の先端部が下側取付け部材51bの側
面に当接している。
【0035】この厚み方向調整機構45により扉体12
の厚み方向の取付け位置を調整するときは、まず、図2
に示す上側及び下側取付け部材51a、51bを上側及
び下側枠体31a、31bに締め付け固定している合計
14本のボルト54(図5参照)を緩める。そして、扉
体12を、図6(b)の左方向47aに移動させるとき
は、予め、第2横調整ボルト61を緩める方向に回して
左側に移動させておき、この状態で第1横調整ボルト6
0を締め付ける方向に回すことにより上側及び下側取付
け部材51a、51b、並びに扉体12を左方向47a
に移動させることができる。また、扉体12を、図6
(b)の右方向47bに移動させるときは、予め、第1
横調整ボルト60を緩める方向に回して左側に移動させ
ておき、この状態で第2横調整ボルト61を締め付ける
方向に回すことにより(図6(b)では、第2横調整ボ
ルト61をいっぱいに締め付けた状態を示す)、上側及
び下側取付け部材51a、51b、並びに扉体12を右
方向47bに移動させることができる。そして、扉体1
2を戸袋11と略平行する状態にして所望の厚み方向に
移動させた状態で、第1横調整ボルト60を締め付けて
頭部をL字状部材59の垂直片の側面に当接させ、更
に、14本のボルト54を締め付ける。これにより扉体
12の厚み方向の位置の調整が終了する。
【0036】上記のように構成したプラットホーム用可
動柵17によると、図1に示すように、リニアレール1
3、スライドブロック32、駆動装置14、及び電気制
御機器15を、扉体12よりもホーム2の内側寄りに形
成されている戸袋11内の空間部25、26、27に集
中して設けてあるので、扉体12が戸袋11内に収容さ
れた状態でも、ホーム2側の上側側板22、左側側板2
3、及び右側側板24を開放することにより、扉体12
を間に介することなく、従って、扉体12が邪魔となら
ずにこれらリニアレール13、スライドブロック32、
駆動装置14、及び電気制御機器15の全ての保守、点
検作業を容易に行うことができる。そして、保守、点検
作業の際に、戸袋11の線路側の側板42を開放する必
要がないので、側板42の取り外し及び取付け時間を省
略することができる。また、作業者は、このプラットホ
ーム用可動柵17をプラットホーム2に施工する際に、
リニアレール13、駆動装置14、及び電気制御機器1
5を戸袋11のホーム2の内側の一方の側から組み立て
ることができるので、組み立てに要する労力を軽減する
ことができる。
【0037】更に、リニアレール13、駆動装置14、
及び電気制御機器15を、扉体12よりもプラットホー
ム2の内側に向かう側に設けてあるので、作業者は、可
動柵17よりもプラットホーム2の内側から、プラット
ホーム2の内側に向かう3つの側壁23、24、25を
取り外してリニアレール13、及び駆動装置14等の保
守、点検作業を行うことができるし、施工の際の組み立
てを行うことができる。これにより、作業者は、これら
作業中に線路上に転落する恐れがなく安全に作業を行う
ことができる。
【0038】そして、図2に示すように、戸袋11がリ
ニアレール13とスライドブロック32を介して扉体1
2をその中央部37を通る略水平線上の位置で支持して
いることにより、戸袋11がリニアレール13等を介し
て扉体12をその上部、又は下部で支持する場合と比較
して、例えば扉体12が戸袋11の外側に移動している
状態でこの扉体12の表面に強い横風を受けている場合
に、扉体12がスライドブロック32により支持されて
いる位置と扉体12に作用する横風の合力位置(中央部
37)との距離Lを短くすることができ、これによっ
て、戸袋11が扉体12を支持する構造の剛性を高める
ことができる。従って、扉体12が強い横風を受けたと
きでも、扉体12を片持ち支持するリニアレール13と
スライドブロック32の損傷を防止することができる。
そして、扉体12を低振動で安定した状態で進退移動さ
せることもできる。
【0039】また、図1に示すように、戸袋11内の上
部空間部25に駆動装置14を設けているので、駆動装
置14が目の高さの近くにあり、駆動装置14の保守、
点検、及び施工の際の組み立てがし易く、作業者の労力
の軽減を図ることができる。
【0040】更に、電気制御機器15を戸袋11内の下
部空間部27に設けているので、この電気制御機器15
とプラットホーム2の床内に布設されている電源用配線
及び制御用配線とを接続する戸袋11内の配線が短くて
済み、従って、戸袋11内の配線の保守、点検、及び施
工の際の接続作業を簡単に短時間で行うことができる。
【0041】そして、可動柵17は、図1に示すよう
に、扉体12の側面にリニアレール13とスライドブロ
ック32を設けて扉体12を支持する構成であり、図9
に示す従来の可動柵17のように扉体12の下面をガイ
ドレールとレール係合部を設けて扉体12を支持する構
成でないので、扉体12の底面をプラットホーム2の床
面に接近させて設けることができる。この実施形態で
は、図2に示す扉体12の下縁とプラットホーム2の床
面との間隔Sは、約55mmであり、比較的狭い間隔で
ある。このように、扉体12が戸袋11の外側に前進移
動して乗降口5を閉じた状態で、扉体12の下縁とプラ
ットホーム2の床面との間隔(S=約55mm)が狭い
ので、プラットホーム2上から例えば乗客が捨てた空き
缶等のゴミが閉じた状態の扉体12の下を通って線路側
に転落することを阻止することができる。ただし、扉体
12の下縁とプラットホーム2の床面との間隔Sを、約
55mmとしたが、これ以外の間隔としてもよい。要
は、空き缶や空き瓶が扉体12の下を通り抜けることを
阻止することができ、扉体12が進退移動する際の振動
によって扉体12の下縁が床面に接触しないないような
間隔にすればよく、例えば空き缶や空き瓶の直径が50
mmであれば、間隔Sをそれよりも小さい例えば45m
mとすればよい。
【0042】また、位置調整機構16によって扉体12
をその高さ方向及び厚み方向に移動させて、扉体12の
戸袋11に対する位置の調整を行うことができるので、
図4に示すように、左右一対の可動柵17が乗降口を閉
じた状態で、その一対の扉体12の互いに突き合わされ
るそれぞれの先端部を丁度一致させて見栄えを良くする
ことができる。
【0043】ただし、上記実施形態では、図1に示すよ
うに、リニアレール13、駆動装置14、及び電気制御
機器15を、扉体12よりもホーム2の内側の方の戸袋
11内の空間部25、26、27に設けた構成とした
が、図には示さないが、扉体12の高さを代えないで、
戸袋11の高さを少し高くして、扉体12の上方に上部
空間部を形成し、この上部空間部に駆動装置14を配置
した構成とすることができる。この上部空間部に設けた
駆動装置14の保守、点検作業を行うときは、上記実施
形態と同様に、ホーム2側の上側側壁22を開放するよ
うにしてもよいし、戸袋11の上面にカバーを設け、こ
のカバーを開放するようにしてもよい。
【0044】そして、上記実施形態では、図1に示すよ
うに、リニアレール13を戸袋11の枠体31に設け、
スライドブロック32を扉体12に設けた構成とした
が、リニアレール13を扉体12に設け、スライドブロ
ック32を戸袋11の枠体31に設けた構成としてもよ
い。また、上記実施形態では、図1に示すように、扉体
12を戸袋11の線路側の側板42に近づけて設け、リ
ニアレール13、駆動装置14、及び電気制御機器15
を、扉体12とホーム2の内側に向かう側の側板22〜
24との間に形成されている空間部25〜27に設けた
構成としたが、可動柵17と線路との間のホーム2の床
のスペースが比較的広い場合は、扉体12を戸袋11の
ホーム2の内側に向かう側の側板22〜24に近づけて
設け、リニアレール13、駆動装置14、及び電気制御
機器15を、扉体12と線路側の側板42との間に形成
されている空間部に設けた構成としてもよい。
【0045】更に、上記実施形態のプラットホーム用可
動柵17、17は、図4に示すように、左右一対として
設けた両開きの構成としたが、何れか一方の可動柵17
を省略し、この省略した可動柵17の代わりに固定柵2
1を設けた片開きの構成としてもよい。そして、上記実
施形態では、電気制御機器15の電源ユニット29と通
信用コントローラ63を、図2に示すように、扉体12
の後側の下部に形成されている矩形の切欠部と対応する
位置の下部空間部27に設けた構成としたが、電源ユニ
ット29と通信用コントローラ63の厚みを薄くして、
これらの機器を駆動用コントローラ30と同様に、扉体
12とホームの内側に向かう右側側板24の間の下部空
間部27に設けてもよい。また、扉体12に切欠部を設
けずに、図2に示す扉体12が後退した状態で扉体12
の後方に空間部ができるように戸袋11の左側部を左側
に長く形成して、この左側の空間部に電源ユニット29
と通信用コントローラ63を設けた構成としてもよい。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によると、レール部材、駆動
装置、及び電気制御機器を、戸袋内の空間部であって、
扉体を基準にして扉体よりも線路側及び線路と反対側の
うちのいずれか一方の側に集中して設けてあるので、扉
体が戸袋内に収容された状態でも、駆動装置等を集中し
て設けてある側の戸袋の側壁を開けることにより、扉体
を間に介することなく、従って、扉体が邪魔とならずに
これらレール部材、駆動装置、及び電気制御機器の全て
の保守、点検作業を容易に行うことができる。そして、
保守、点検作業の際に、戸袋の線路側及びそれと反対側
の両方の側壁を開ける必要がなく、一方の側壁を取り外
せばよいので、側壁の取り外し及び取付け時間の短縮も
図ることができる。また、作業者は、このプラットホー
ム用可動柵をプラットホームに施工する際に、レール部
材、駆動装置等の機器を戸袋の一方の側から組み立てる
ことができるので、組み立てに要する労力の軽減及び時
間の短縮を図ることができる。
【0047】第2の発明によると、レール部材、駆動装
置、及び電気制御機器を、扉体よりもプラットホームの
内側に向かう側に設けてあるので、作業者は、可動柵よ
りもプラットホームの内側から、プラットホームの内側
に向かう側壁を取り外してレール部材、及び駆動装置等
の保守、点検作業を行うことができるし、施工の際の組
み立てを行うことができる。これにより、作業者は、こ
れら作業中に線路上に転落することなく安全に作業を行
うことができる。
【0048】第3の発明によると、扉体は、戸袋の他方
の側壁に近寄った位置に後退し、戸袋内に後退した扉体
と戸袋の一方の側壁との間にレール部材、駆動装置、及
び電気制御機器を上下方向に並べて設けているので、戸
袋の側壁と側壁との間隔、つまり、戸袋の厚みを比較的
薄くして設置面積を狭くすることができる。
【0049】第4の発明によると、戸袋がレール部材を
介して扉体をその中央部を通る略水平線上の位置で支持
していることにより、戸袋が扉体を支持する構造の剛性
を高めることができる。これによって、扉体が戸袋の外
側に移動して露出している状態で扉体が強い横風を受け
たときでも、扉体を片持ち支持するレール部材の支持構
造の損傷を防止することができる。そして、扉体を低振
動で安定した状態で進退移動させることもできる。
【0050】第5の発明によると、駆動装置を目で見易
い戸袋内の上部空間に設けているので、駆動装置の保
守、点検、及び組み立てがし易く、作業者の労力の軽減
を図ることができる。なお、駆動装置は、可動部分及び
調整箇所が多いので、特に有効である。
【0051】第6の発明によると、電気制御機器を戸袋
内の下部空間に設けているので、この電気制御機器とプ
ラットホームの床内に布設されている電気配線とを接続
する戸袋内の配線が短くて済む。従って、戸袋内の配線
の保守、点検、及び施工の際の接続作業を簡単に短時間
で行うことができる。
【0052】第7の発明によると、扉体が戸袋の外側に
前進移動して乗降口を閉じた状態で、扉体の下縁とプラ
ットホームの床面との間隔が狭いので、プラットホーム
上から例えば空き缶等のゴミが閉じた状態の扉体の下を
通って線路側に転落することを阻止することができる。
【0053】第8の発明によると、位置調整機構によっ
て扉体の戸袋に対する高さ方向及び厚み方向の位置の調
整を行うことができる構成であるので、乗降口を閉じた
状態での扉体の先端部の位置合わせを行うことができ、
見栄えを良くすることができる。特に、一対の可動柵に
より乗降口を開閉する場合は、乗降口を閉じた状態で、
一対の扉体のそれぞれの先端部を丁度一致させて見栄え
を良くすることができる。
【0054】第9の発明によると、電気制御機器が設け
られる範囲が、戸袋内に後退移動している扉体と戸袋の
一方の側壁との間に形成されている空間部に加えて戸袋
内に後退した扉体の後側の縁部と戸袋の両側の側壁の内
側に形成される空間部に及んでいるが、レール部材等を
設けている側の戸袋の側壁を取り外して保守、点検作業
を行っている作業者は、その作業の位置を可動扉の向こ
う側に移動することなく、電気制御機器の保守、点検作
業を容易に行うことができる。
【0055】第10の発明によると、レール部材、駆動
装置、及び電気制御機器が設けられる範囲が、戸袋内に
後退移動している扉体と戸袋の一方の側壁との間に形成
されている空間部に加えて扉体の上側に形成されている
戸袋内の空間部に及んでいるが、例えばレール部材等が
設けられている側の戸袋の側壁を取り外して保守、点検
作業を行っている作業者は、その作業の位置を可動扉の
向こう側に移動することなく、扉体の上側空間部に設け
られている例えば駆動装置等の組み立て、保守、点検作
業を容易に行うことができ、従って、第1の発明と同等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るプラットホーム用
可動柵を図2のA−A方向から見た縦断面図である。
【図2】同実施形態の同可動柵の内部機構をプラットホ
ームの内側から見た断面図である。
【図3】同実施形態の一対の同可動柵の平面図である。
【図4】同実施形態の一対の同可動柵をプラットホーム
の内側から見た正面図である。
【図5】同実施形態の同可動柵に設けられている位置調
整機構の拡大正面図である。
【図6】(a)は同実施形態の位置調整機構の上下方向
調整機構を図5のB−B方向から見た断面図、(b)は
位置調整機構の厚み方向調整機構を図5のC−C方向か
ら見た断面図である。
【図7】同実施形態の上下方向調整機構が設けられてい
る取付板を締め付け固定するためのボルトとそのボルト
が挿通する挿通孔を示す図5のD部分の拡大図である。
【図8】従来の可動柵を示す正面図である。
【図9】同従来の可動柵を図8のE−E方向から見た拡
大断面図である。
【符号の説明】
2 プラットホーム 5 可動柵の乗降口 11 戸袋 12 扉体 13 リニアレール 14 駆動装置 15 電気制御機器 16 位置調整機構 17 可動柵 18 列車 22 上側側壁 23 左側側壁 24 右側側壁 25 上部空間部 26 中央空間部 27 下部空間部 37 中央部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両に乗降するためのプラットホー
    ム上に設けられる戸袋と、前記戸袋内より進退自在に前
    記戸袋に設けられている扉体と、を有するプラットホー
    ム用可動柵において、 前記戸袋の線路側の側壁及び線路と反対側の側壁のうち
    のいずれか一方の側壁と前記戸袋内に後退した前記扉体
    との間に形成される空間部に、前記扉体の側面を片持ち
    支持して前記扉体を進退自在に案内するレール部材と、
    前記扉体を進退移動させる駆動装置と、前記駆動装置を
    制御する電気制御機器と、を設けて成るプラットホーム
    用可動柵。
  2. 【請求項2】 前記レール部材、前記駆動装置、及び前
    記電気制御機器を、前記扉体よりも前記プラットホーム
    の内側に向かう側に設けて成る請求項1記載のプラット
    ホーム用可動柵。
  3. 【請求項3】 前記扉体を、前記戸袋の一方の側壁より
    も他方の側壁に近寄った位置に後退可能に設け、前記レ
    ール部材、前記駆動装置、及び前記電気制御機器を、前
    記戸袋内の空間部に上下方向に並べて設けて成る請求項
    1記載のプラットホーム用可動柵。
  4. 【請求項4】 前記戸袋が、前記扉体の中央部を通る略
    水平線上の位置で、略水平に配置された前記レール部材
    を介して前記扉体を支持することを特徴とする請求項1
    記載のプラットホーム用可動柵。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置を、前記戸袋内の上部空間
    に設けたことを特徴とする請求項1記載のプラットホー
    ム用可動柵。
  6. 【請求項6】 前記電気制御機器を、前記戸袋内の下部
    空間に設けたことを特徴とする請求項1記載のプラット
    ホーム用可動柵。
  7. 【請求項7】 前記扉体が前記戸袋の外側に前進移動し
    た状態で、前記扉体の下縁がプラットホームの床面に接
    近する位置に前記扉体を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のプラットホーム用可動柵。
  8. 【請求項8】 前記扉体をその高さ方向及び厚み方向に
    移動させて前記扉体の前記戸袋に対する位置の調整が可
    能な位置調整機構を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のプラットホーム用可動柵。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のプラットホーム用可動柵
    において、前記戸袋内に後退した前記扉体の後側の縁部
    と前記戸袋の両側の前記側壁とで形成される空間部に、
    前記電気制御機器の一部を前記一方の側壁の側から点検
    可能に設けたことを特徴とするプラットホーム用可動
    柵。
  10. 【請求項10】 鉄道車両に乗降するためのプラットホ
    ーム上に設けられる戸袋と、前記戸袋内より進退自在に
    前記戸袋に設けられている扉体と、を有するプラットホ
    ーム用可動柵において、 前記戸袋の線路側の側壁及び線路と反対側の側壁のうち
    のいずれか一方の側壁と前記戸袋内に後退した前記扉体
    との間に形成される空間部、及び前記扉体の上側に形成
    される前記戸袋内の空間部の範囲内に、前記扉体の側面
    を片持ち支持して前記扉体を進退自在に案内するレール
    部材と、前記扉体を進退移動させる駆動装置と、前記駆
    動装置を制御する電気制御機器と、を設けて成るプラッ
    トホーム用可動柵。
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