JPH11287017A - コンクリート構造物補強用繊維シート - Google Patents
コンクリート構造物補強用繊維シートInfo
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- JPH11287017A JPH11287017A JP10091619A JP9161998A JPH11287017A JP H11287017 A JPH11287017 A JP H11287017A JP 10091619 A JP10091619 A JP 10091619A JP 9161998 A JP9161998 A JP 9161998A JP H11287017 A JPH11287017 A JP H11287017A
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Abstract
安く在庫管理しやすい補強用繊維シートを提供する。 【解決手段】引張強度の大きい芳香族ポリアミド繊維等
の補強用繊維4の縦糸2と熱溶融性の横糸3とを編織し
たコンクリート構造物に貼着して該構造物を補強する繊
維シート1に於いて、該縦糸に該補強用繊維よりも低温
で溶融する熱溶融性の繊維5を混在させる。補強用繊維
に芳香族ポリアミド繊維を使用し、横糸及び熱溶融性の
繊維にナイロン繊維又はポリエステル繊維が使用され
る。補強用繊維間に間隔を存して数百デニールの熱溶融
性の繊維束を混入し、その色を補強用繊維や横糸と異な
らせる。
Description
物の柱や梁などの補強のために巻き付け或いは貼着して
使用される繊維シートに関する。
りも引張強度の大きい芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊
維、炭素繊維などの補強用繊維の縦糸と、引張強度のあ
まり大きくないナイロン繊維やポリエステル繊維などの
熱溶融性繊維の横糸をテープ状や布帛状に編織したもの
が一般的に使用されている。
シートの構成の1例は図1に示す如くであり、縦糸aに
は2840〜7200デニールの芳香族ポリアミド繊維
の束を幅方向に8〜15本/cm程度使用し、横糸bに
は200〜500デニールのナイロン繊維を使用して平
織により作成される。そして図2のようなコンクリート
柱cを補強する場合、周面を補修した該柱cに接着剤を
塗布して繊維シートdを巻き付け貼着し、該繊維シート
dに樹脂を含浸させたのち含浸樹脂を硬化させることに
より両者を一体化して補強する。通常、繊維シートdを
柱cの周面に何層にも巻き付けて必要な補強強度を得て
いる。
の高さによっては巻終わりの部分にそのシート幅よりも
狭い隙間が残ることがある。繊維シートdは柱全体に貼
着しなければ補強の意味がなくなるので、このような残
った隙間には、図3のように使用した繊維シートdを巻
重ね部分eを広くして貼着するか、或いは図4のように
使用した繊維シートdの幅をカットして貼着している。
しかし、図3の場合は巻重ね部分eが広いため、何層も
貼着すると瘤のように補強面が隆起して仕上げしにくく
外観が悪くなる欠点があった。また、図4の場合は繊維
シートdのカット面において繊維がほつれ、施工しにく
いという不都合を伴う。
の繊維シートdを製作すればよいのであるが、繊維シー
トdの種類が多くなると製作コストが高くなり在庫管理
が煩わしくなる。本発明は、このような欠点、不都合を
解消することを目的とするものである。
トよりも引張強度の大きい芳香族ポリアミド繊維等の補
強用繊維の縦糸と熱溶融性繊維の横糸とを編織したコン
クリート構造物に貼着して該構造物を補強する繊維シー
トに於いて、該縦糸に熱溶融性の繊維を混在させたこと
により、上記の目的を達成するようにした。該横糸及び
熱溶融性の繊維にナイロン繊維又はポリエステル繊維を
使用し、該縦糸に混入する熱溶融性の繊維は数百デニー
ルの繊維束として補強用繊維間にほぼ等間隔で混入さ
せ、その色を補強用繊維や横糸と異ならせると有利であ
る。
き説明すると、同図に於いて符号1は平織、模紗織など
で縦糸2と横糸3をテープ状に織ったコンクリート構造
物補強用の繊維シートを示し、縦糸2にはコンクリート
よりも引張強度の大きい芳香族ポリアミド繊維、ガラス
繊維、炭素繊維等からなる補強用繊維4が使用され、繊
維シート1の形状を維持するための横糸3にはナイロン
繊維、ポリエステル繊維等の比較的低温で溶融する熱溶
融性の合成樹脂繊維が使用される。
いが、本発明のものでは縦糸2に熱溶融性の繊維5を混
在させるようにし、該繊維5に沿ってヒートカッターな
どの熱切断装置を進めると、該補強用繊維4を切断せず
に該熱溶融性の繊維5及び横糸3が切断でき、繊維シー
ト1の幅を適当に狭められ、このとき該繊維5が溶融し
て横糸3に融着するとともに付近の補強用繊維4間に浸
透しそのほつれが抑えられる。
使用し、熱溶融性の繊維5にナイロン繊維を使用する場
合、このポリアミド繊維の2840〜7200デニール
を繊維シート1の幅方向で8〜15本/cmの割合と
し、ナイロン繊維はその幅方向に例えば5cm間隔、そ
の1箇所当たり200〜500デニールを6〜12本使
用する。また、この場合、横糸3としてナイロン又はポ
リエステル繊維等の200〜500デニールの糸を10
〜15本/インチ間隔で入れる。
造物にリング状に巻き付け貼着し、前記した従来のもの
と同様に使用され、図2のような巻残り部分が生じた場
合、繊維シート1を熱溶融性の繊維5に沿って必要サイ
ズにカットしてその部分に貼着することができ、前記の
従来品の不都合欠点を解消できる。該繊維シート1とし
て、例えば幅が10cm、30cm、50cmの3種類
を用意すれば、どれか1種類の繊維シート1をヒートカ
ットして適切な寸法のシートが得られ、例えば補強する
コンクリート柱の長さが3m40cmであるとき、幅5
0cmの繊維シート1を適当長さに切って7枚用意し、
そのうちの1枚を幅40cmに該繊維5に沿ってカット
しておけば、柱の周面全体に重なりを生じずに貼着でき
る。
るなら何でも良いが、250〜400℃程度に発熱する
ヒートカッターでカットできるように比較的低温で溶け
れば好都合である。芳香族ポリアミド繊維は、約500
℃で炭化し熱融解せず、この繊維を補強用繊維4に使用
したときにヒートカットの熱が作用しても、熱が作用す
る時間は瞬時にすぎないから強度劣化はない。熱溶融性
の繊維5に他の繊維と異なる色を着色しておけば、該繊
維5を物差しの目盛りとして利用でき、ヒートカットし
やすくなる。尚、該繊維シート1はテープ状に限らず布
帛状であってもよい。
クリート構造物補強用繊維シートの補強用繊維からなる
縦糸に熱溶融性の繊維を混在させたので、ヒートカッタ
ー等で適当な幅寸法に補強用繊維をほつれさせることな
くヒートカットすることができ、多種類の幅の繊維テー
プを用意する必要がなくなり、製作コストが減少し在庫
管理が容易になる効果がある。
模式図
の模式図
3 横糸、4 補強用繊維、5 熱溶融性の繊維、
Claims (4)
- 【請求項1】コンクリートよりも引張強度の大きい芳香
族ポリアミド繊維等の補強用繊維の縦糸と熱溶融性繊維
の横糸とを編織したコンクリート構造物に貼着して該構
造物を補強する繊維シートに於いて、該縦糸に熱溶融性
の繊維を混在させたことを特徴とするコンクリート構造
物補強用繊維シート。 - 【請求項2】上記補強用繊維に芳香族ポリアミド繊維を
使用し、上記横糸及び熱溶融性の繊維にナイロン繊維又
はポリエステル繊維を使用したことを特徴とする請求項
1に記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。 - 【請求項3】上記補強用繊維間に間隔を存して数百デニ
ールの熱溶融性の繊維束を混入したことを特徴とする請
求項1又は2に記載のコンクリート構造物補強用繊維シ
ート。 - 【請求項4】上記熱溶融性の繊維の色をコンクリート構
造物補強用繊維シートを構成する他の繊維の色と異なら
せたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
記載のコンクリート構造物補強用繊維シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09161998A JP3880721B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | コンクリート構造物補強用繊維シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09161998A JP3880721B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | コンクリート構造物補強用繊維シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11287017A true JPH11287017A (ja) | 1999-10-19 |
JP3880721B2 JP3880721B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=14031601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09161998A Expired - Fee Related JP3880721B2 (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | コンクリート構造物補強用繊維シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3880721B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013245432A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Shimizu Corp | 部材の補強方法 |
CN105442150A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-03-30 | 广东溢达纺织有限公司 | 织带及其制备方法 |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP09161998A patent/JP3880721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013245432A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Shimizu Corp | 部材の補強方法 |
CN105442150A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-03-30 | 广东溢达纺织有限公司 | 织带及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3880721B2 (ja) | 2007-02-14 |
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