JPH112851A - 手振れ補正機構を備えた光学器械 - Google Patents

手振れ補正機構を備えた光学器械

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JPH112851A
JPH112851A JP9170969A JP17096997A JPH112851A JP H112851 A JPH112851 A JP H112851A JP 9170969 A JP9170969 A JP 9170969A JP 17096997 A JP17096997 A JP 17096997A JP H112851 A JPH112851 A JP H112851A
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JP
Japan
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angular velocity
switch
optical system
filter
optical instrument
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JP9170969A
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English (en)
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Shigeo Enomoto
茂男 榎本
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学器械の手振れ補正の特性を切り替え可能
にする。 【解決手段】 手振れ等による光学器械の角速度を出力
するジャイロセンサ10に、コンデンサC21、抵抗R
22、R23、アナログスイッチ24により構成された
ハイパスフィルタ20を接続する。アナログスイッチ2
4は選択スイッチ70に接続する。積分回路30は演算
増幅器31、コンデンサC32、抵抗R33、R34、
アナログスイッチ35から構成される。ハイパスフィル
タ20の出力は、演算増幅器31の反転入力端子(−)
に入力され、演算増幅器31の非反転入力端子(+)は
接地し、反転入力端子と出力端子の間にはコンデンサC
32、抵抗R33、34を接続する。アナログスイッチ
35は選択スイッチ70に接続する。選択スイッチ70
がオンの時アナログスイッチ24、35はオフとなり、
選択スイッチ70がオフの時アナログスイッチ24、3
5はオンとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ等に起因す
る像振れの補正機能を備えた光学器械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手振れ等に起因する光学器械の像
振れの補正機能として、ジャイロセンサで検出した光学
器械の光軸の角速度を積分回路で角度信号に変換し、一
方で位置検出手段で観察像のずれを補正する補正光学系
の位置を検出し、角度信号と位置検出手段の出力信号の
差が無くなるよう、すなわち光学器械の角度振れによる
像振れを相殺するよう補正光学系を駆動するものが知ら
れている。
【0003】ジャイロセンサの出力信号は、ジャイロセ
ンサ内の電子回路によって既に信号処理されており、手
振れが全くない状態でも直流成分(オフセット)が出力
されるため角速度の値はゼロとならない。この直流成分
の値は手振れによる角速度に比較して無視できない大き
さであり、また温度や時間経過によっても左右される。
従って多くの場合、手振れ補正の精度を高めるためにC
R回路であるハイパスフィルタを接続し直流成分をカッ
トしている。また、積分回路は積分コンデンサの電荷を
徐々に放電させる抵抗を備えており、時間経過とともに
積分回路の出力電圧の平均値を常にゼロに近づけるよう
にしている。
【0004】ところが、パン操作等により通常の手振れ
よりも大きい角速度が発生すると、ハイパスフィルタお
よび積分回路の放電抵抗の作用により、積分回路から出
力される角度信号の電圧の波形は大きなうねりを示す。
補正光学系は積分回路の出力電圧に応じて駆動されるの
で、パン操作をすると実際の手振れとは異なるうねり状
態で駆動され、観察像もゆったりとしたうねりを示すと
いう現象が発生する。
【0005】また、手振れの周波数には操作者や観察対
象の動きによりパン操作に似た周波数が含まれる場合が
あり、パン操作に限らず上述のような観察像のうねりが
発生する。さらに、上述のような観察像のうねりに対す
る感覚は個人差がある。従って、操作者や観察対象に応
じた手振れ補正制御が行える光学器械が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
を解決するものであり、手振れ補正制御の特性を切り替
えられる光学器械を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手振れ補正
機構を備えた光学器械は、光学器械の光軸の振れの角速
度検出手段と、観察像のずれを補正する補正光学系と、
角速度検出手段が出力する角速度信号の周波数の下限値
と補正光学系の基準位置への復帰速度との少なくとも一
方を切り替える手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】光学器械は、好ましくはさらに角速度信号
の直流成分をカットするフィルタを備え、フィルタのカ
ットオフ周波数を変えることにより角速度信号の周波数
の下限値および補正光学系の基準位置への復帰速度が切
り替えられる。
【0009】フィルタは例えば、直列に接続された2つ
の抵抗と、その2つの抵抗のうち一方の抵抗に並列に接
続され、その抵抗をフィルタに関与させないことを可能
とするスイッチ手段とを有し、スイッチ手段によりフィ
ルタのカットオフ周波数が変えられ、カットオフ周波数
の変化に応じて角速度信号の周波数の下限値および補正
光学系の基準位置への復帰速度が切り替えられる。
【0010】光学器械は、好ましくはさらに角速度信号
を角度信号に変換する積分手段を備え、積分手段の放電
時定数を切り替えることにより補正光学系の基準位置へ
の復帰速度が切り替えられる。
【0011】積分手段は例えば、直列に接続された2つ
の抵抗と、その2つの抵抗のうち一方の抵抗に並列に接
続され、その抵抗を積分手段に関与させないことを可能
とするスイッチ手段とを有し、スイッチ手段により、積
分手段の放電時定数が切り替えられ、放電時定数の切り
替えに応じて補正光学系の基準位置への復帰速度が切り
替えられる。
【0012】光学器械は、好ましくはさらに角速度信号
の直流成分をカットするフィルタと、角速度信号を角度
信号に変換する積分手段とを備え、フィルタのカットオ
フ周波数を変えることにより角速度信号の周波数の下限
値および補正光学系の基準位置への復帰速度が切り替え
られ、積分手段の放電時定数を切り替えることにより補
正光学系の基準位置への復帰速度が切り替えられる。
【0013】フィルタは例えば、直列に接続された第1
および第2の抵抗と、第1および第2の抵抗のうち一方
の抵抗に並列に接続され、その抵抗をフィルタに関与さ
せないことを可能とする第1のスイッチ手段とを有し、
積分手段は例えば、直列に接続された第3および第4の
抵抗と、第3および第4の抵抗のうち一方の抵抗に並列
に接続され、その抵抗を積分手段に関与させないことを
可能とする第2のスイッチ手段とを有する。
【0014】例えば、光学器械の電源スイッチが第1の
スイッチ手段と第2のスイッチ手段の少なくとも一方の
オンオフ制御をし、電源スイッチを操作することにより
角速度信号の周波数の下限値と、補正光学系の基準位置
への復帰速度の少なくとも一方が切り替えられる。
【0015】また、本発明に係る手振れ補正機構を備え
た光学器械は、光学器械の光軸の振れの角速度検出手段
と、観察像のずれを補正する補正光学系と、角速度検出
手段が出力する角速度信号から直流成分をカットする直
流成分除去回路と、直流成分除去回路の出力信号を積分
する積分回路とを備え、直流成分除去回路の時定数と積
分回路の放電の時定数の少なくとも一方が可変であるこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、本明細書において「基準位
置」とは、補正光学系が光学機器の他の光学系の光軸と
一致する位置を指す。図1は、本発明の第1実施形態に
係る像振れ補正の制御回路の構成図である。ジャイロセ
ンサ10からは、手振れ等による光学器械の光軸の角速
度が出力される。ジャイロセンサ10には、コンデンサ
C21、直列に接続された抵抗R22とR23、および
抵抗R23に並列に接続されたアナログスイッチ24に
より構成されたハイパスフィルタ20が接続されてい
る。ハイパスフィルタ20ではジャイロセンサ10の出
力に含まれる直流成分をカットする。
【0017】アナログスイッチ24には選択スイッチ7
0が接続されており、アナログスイッチ24は、選択ス
イッチ70がオンの時開放し、選択スイッチ70がオフ
の時閉成するように構成されている。アナログスイッチ
24が閉成すると抵抗R23は短絡される。
【0018】積分回路30ではハイパスフィルタ20に
より直流成分がカットされた角速度信号が積分され、角
度ぶれ信号となる。積分回路30は演算増幅器31、抵
抗R2、コンデンサC32、直列に接続された抵抗R3
3とR34、および抵抗R34に並列に接続されたアナ
ログスイッチ35から構成される。ハイパスフィルタ2
0の出力は、抵抗R2を介して演算増幅器31の反転入
力端子(−)に入力される。演算増幅器31において、
非反転入力端子(+)は接地され、反転入力端子と出力
端子の間にはコンデンサC32、抵抗R33、34が接
続されている。
【0019】アナログスイッチ35には選択スイッチ7
0が接続されており、アナログスイッチ35は、選択ス
イッチ70がオンの時開放し、選択スイッチ70がオフ
の時閉成するように構成されている。アナログスイッチ
35が閉成すると抵抗R34は短絡される。
【0020】積分回路30には誤差増幅器40が接続さ
れている。積分回路30の出力は誤差増幅器40の反転
入力端子に入力される。誤差増幅器40の出力端子は補
正光学系を駆動するための例えばコイルやモータ等のア
クチュエータ50に接続され、非反転入力端子は例えば
LEDとPSD(Position Sensitiv
e Device)からなる位置センサ60に接続され
ている。
【0021】誤差増幅器40は、積分回路30から入力
される角度ぶれ信号と、位置センサ60から入力される
補正光学系の位置信号とが相殺される方向および速さで
補正光学系が駆動されるよう、アクチュエータ50の駆
動信号を出力する。
【0022】図2および図3は、パン操作等により手振
れに比べて大きい角速度が発生した際の図1の制御回路
の各構成要素の出力波形であり、図2は選択スイッチ7
0をオフ、すなわち開放した場合、図3は選択スイッチ
70をオン、すなわち閉成した場合である。図2の場合
は、ハイパスフィルタ20のアナログスイッチ24およ
び積分回路30のアナログスイッチ35は閉成するの
で、ハイパスフィルタ20の抵抗はR22のみ、積分回
路30の放電抵抗はR33のみとなる。また、図3の場
合は、アナログスイッチ24、35は開放するので、ハ
イパスフィルタ20の抵抗はR22とR23の抵抗値の
和となり、積分回路30の放電抵抗はR33とR34の
抵抗値の和となる。
【0023】図2(a)はジャイロセンサ10の出力電
圧の波形である。ジャイロセンサ10の出力電圧には、
直流成分Vgに手振れによる波動波形が重畳しており、
t1はパン操作の開始時、t2はパン操作の終了時を示
す。図2(b)はハイパスフィルタ20のコンデンサC
21の端子電圧Vc1の波形である。ハイパスフィルタ
20の抵抗はR22のみであるため、時定数は比較的小
さい。従って、ジャイロセンサ10の出力電圧のt1か
らの上昇に伴うVc1の立ち上がり(t1からt11)
およびt2からのジャイロセンサ10の出力電圧の下降
に伴うVc1の収束(t2からt21)は比較的短時間
に行われる。
【0024】尚、ハイパスフィルタ20の時定数をTと
すると、カットオフ周波数は1/(2πT)で表され
る。図2の場合、TはコンデンサC21の電気容量と抵
抗R22の抵抗値の積であるため、カットオフ周波数は
比較的高域に設定される。
【0025】ハイパスフィルタ20の出力電圧Vr1は
直流成分VgとコンデンサC21の端子電圧Vc1の差
分であるので、図2(c)に示すような波形となる。
【0026】図2(d)は積分回路30が出力する平均
値電圧Viである。(c)で示したハイパスフィルタ2
0の出力電圧Vr1は積分回路30において積分され、
平均値電圧Viは(d)に示すようにうねりのような波
形となる。この場合、放電抵抗はR31のみであり時定
数は短い。そのためパン操作開始時に対応したうねりの
頂点s11からパン操作終了時に対応したうねりの頂点
s12までの幅は比較的小さい。
【0027】また、パン操作開始時のうねりはt1から
t13にかけて収束し、パン操作終了時のうねりはt2
からt23にかけて収束しており、比較的短時間であ
る。t23の時点で補正光学系は基準位置に復帰する。
すなわち、アナログスイッチ24、35が閉成している
場合、ハイパスフィルタ20でカットされる周波数は高
域に設定される一方、パン操作による補正光学系のうね
りは幅は小さくまたうねりが収束するのも短時間であ
る。
【0028】図3は図2と同様、(a)はジャイロセン
サ10の出力電圧、(b)はハイパスフィルタ20のコ
ンデンサC21の端子電圧Vc1、(c)はハイパスフ
ィルタ20の出力電圧Vr1、(d)は積分回路30の
出力電圧Viの波形である。この場合、ハイパスフィル
タ20の抵抗はR22とR23の抵抗値の和であり時定
数は図2の場合に比べて長い。従って、図3(b)に示
すように、ジャイロセンサ10の出力電圧のt1からの
上昇に伴うVc1の立ち上がり時間はt1からt14ま
でであり、図2(b)のt1からt11に比べると長
い。また、同様にジャイロセンサ10の出力電圧のt2
からの下降に伴うVc1の収束時間はt2からt24ま
でであり、図2(b)のt2からt21に比べると長
い。またこの場合、ハイパスフィルタ20の時定数は抵
抗R22とR23の抵抗値の和とコンデンサC21の電
気容量との積であるため、カットオフ周波数は比較的低
域に設定される。
【0029】直流成分VgとコンデンサC21の端子電
圧Vc1の差分であるハイパスフィルタ20の出力電圧
Vr1は、図3(c)に示すような波形となる。ハイパ
スフィルタ20の抵抗は図2の場合に比べて大きいた
め、電圧ゼロに落ち着くまでの時間、t1からt15お
よびt2からt25は、図2(c)のt1からt12お
よびt2からt22に比べ長い。
【0030】図3(c)で示したハイパスフィルタ20
の出力電圧Vr1が積分回路30で積分されると、平均
値電圧Viは(d)に示すようにうねりのような波形と
なる。この場合、放電抵抗はR33とR34の和であり
時定数は長い。そのためパン操作開始時に対応したうね
りの頂点s21からパン操作終了時に対応したうねりの
頂点s22までの幅は、図2(d)のs11からs12
の幅よりも大きい。また、うねりが収束する時間t1か
らt16およびt2からt26も、図2(d)のt1か
らt13およびt2からt23に比べ長時間である。
【0031】すなわち、アナログスイッチ24、35が
開放している場合、ハイパスフィルタ20でカットされ
る周波数は低域に設定される一方、パン操作による補正
光学系のうねりは幅は大きくまたうねりが収束するのに
長時間を要する。
【0032】すなわち、選択スイッチ70をオフにして
アナログスイッチ24、35を閉成すると、ハイパスフ
ィルタ20におけるカットオフ周波数が高域に設定さ
れ、積分回路30の出力電圧の波形のうねりの幅が小さ
くまた短時間でゼロになるため、パン操作時の観察像の
うねりが微小なものとなる一方、低周波の手振れの補正
が困難となる。従って、観察対象がスポーツのように動
きが激しい場合や、操作者がうねりにたいして強い不快
感を覚えるような場合に適している。
【0033】また、選択スイッチ70をオンにしてアナ
ログスイッチ24、35を開放すると、ハイパスフィル
タ20におけるカットオフ周波数が低域に設定され、積
分回路30の出力電圧の波形のうねりの幅が大きくまた
ゼロになるのに長時間を要するため、パン操作時の観察
像のうねりが大きくなる一方、低周波の手振れの補正も
可能となる。従って、観察対象が景色で動きが少ない場
合や、操作者がうねりに対して不快感をあまり覚えない
ような場合に適している。
【0034】このように、本実施形態によれば、ハイパ
スフィルタ20のカットオフ周波数、積分回路30の放
電時定数を選択できるので、観察対象や操作者の好みに
合わせて手振れ補正の特性を選択することができる。
【0035】図4は、本発明の第2実施形態に係る制御
回路の構成を示す図である。CPU100の出力ポート
PO1がハイになると電源電池110からパワートラン
ジスタ120を介して手振れ補正制御回路130に電源
が供給される。手振れ補正制御回路130の構成は第1
実施形態と同様であり、アナログスイッチ24、35が
備えられている。CPU100の出力ポートPO2には
手振れ補正制御回路130のアナログスイッチ24、3
5が接続されている。CPU100の入力ポートPIに
は兼用スイッチ140が接続されている。兼用スイッチ
140は、手振れ補正制御回路130への電源供給を制
御するとともに、アナログスイッチ24、35の閉成お
よび開放を制御するスイッチである。また、兼用スイッ
チ140は、通常すなわち放された状態ではオフであ
り、押された状態でオンする通常時開タイプのスイッチ
である。CPU100のマスタクリア端子MCには、兼
用スイッチ140とパワートランジスタ120の出力が
CMOSタイプのAND回路150を介して入力され
る。
【0036】本実施形態の制御回路の動作を図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。当初、CPU100はス
リープモードであり、電源は供給されていない状態、す
なわちパワートランジスタ120がオフの状態になって
いる。兼用スイッチ140を押すとマスタクリアがかか
りCPU100のスリープモードが解除され、以下の処
理が開始される。ステップ201で出力ポートPO1の
出力をハイにしてパワートランジスタ120を導通し、
手振れ補正制御回路130に電源を供給し、ステップ2
02で出力ポートPO2の出力をローにしてアナログス
イッチ24、35を開放する。
【0037】ステップ203において、押された兼用ス
イッチ140が放されたか否か、すなわちオフか否かが
判断される。兼用スイッチ140が放されるまでステッ
プ203の条件判断は繰り返され、放されオフとなると
ステップ204へ進む。ステップ204では兼用スイッ
チ140が押されオンとなっているか否かが判断され、
押されるまでステップ204の条件判断は繰り返され、
押されるとステップ205へ進む。
【0038】ステップ205では変数であるループ回数
Nに所定の値が設定される。次いでステップ206で兼
用スイッチ140が放されオフとなったか否かを判断す
る。兼用スイッチ140が放されたら、ステップ207
で出力ポートPO2の出力を反転し、ステップ204に
戻る。兼用スイッチ140が放されず押されたままの状
態すなわちオンであればステップ208へ進みループ回
数Nをデクリメントする。
【0039】次いでステップ209でループ回数Nの値
がゼロが否かを判断し、ゼロに達していなければステッ
プ206に戻り、ゼロに達していたらステップ210へ
進む。ステップ210では兼用スイッチ140が放され
オフとなったか否かが判断され、放されるまでステップ
210の条件判断は繰り返され、放されるとステップ2
11へ進む。
【0040】ステップ211では出力ポートPO1の出
力をローにしてパワートランジスタ120をオフにしC
PU100をスリープモードにする。尚、スリープモー
ドは、上述のように処理開始時のマスタクリアにより解
除される。
【0041】すなわち、電源が供給されていない状態で
兼用スイッチ140を押すと手振れ補正制御回路130
への電源供給が開始され、電源供給のために押された兼
用スイッチ140を放すと次の処理の待ち状態に入る。
電源供給開始後の処理の待ち状態で兼用スイッチ140
を押し所定の時間以内に放すと、手振れ補正制御回路1
30のアナログスイッチ24、35の開放と閉成が反転
する。処理の待ち状態で兼用スイッチ140を所定の時
間以上押し続けると手振れ補正制御回路130への電源
供給は停止される。
【0042】以上のように本実施形態によれば、電源を
供給するスイッチが手振れ補正制御回路130のアナロ
グスイッチ24、35の開放および閉成の制御も兼ねて
いるため、構成部品が少なくてすむ。
【0043】また、本実施形態によれば、スリープモー
ド時にCPU100とAND回路150に流れる電流は
電源電池110の自然放電程度であり極めて微小であ
る。従って、観察対象や操作者の好みにより手振れ補正
を必要としない場合、兼用スイッチ140を操作するこ
とによりCPU100をスリープモードにし、消費電流
を節約することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、手振れ補
正制御の特性を切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用された制御回路の
構成図である。
【図2】第1実施形態の制御回路の各構成部の出力波形
である。
【図3】第1実施形態の制御回路の各構成部の出力波形
である。
【図4】本発明の第2実施形態が適用された制御回路の
構成図である。
【図5】第2実施形態における制御を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 ジャイロセンサ 20 ハイパスフィルタ 30 積分回路 24、35 アナログスイッチ 40 誤差増幅器 50 アクチュエータ 60 位置センサ 70 選択スイッチ 100 CPU 110 電源電池 120 パワートランジスタ 130 手振れ補正制御回路 140 兼用スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/225 H04N 5/225 D

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学器械の光軸の振れの角速度検出手段
    と、観察像のずれを補正する補正光学系と、前記角速度
    検出手段が出力する角速度信号の周波数の下限値と前記
    補正光学系の基準位置への復帰速度との少なくとも一方
    を切り替える手段とを備えたことを特徴とする光学器
    械。
  2. 【請求項2】 前記光学器械は、さらに前記角速度信号
    の直流成分をカットするフィルタを備え、前記フィルタ
    のカットオフ周波数を変えることにより前記角速度信号
    の周波数の下限値および前記補正光学系の基準位置への
    復帰速度が切り替えられることを特徴とする請求項1に
    記載の光学器械。
  3. 【請求項3】 前記前記フィルタは、直列に接続された
    2つの抵抗と、その2つの抵抗のうち一方の抵抗に並列
    に接続され、その抵抗を前記フィルタに関与させないこ
    とを可能とするスイッチ手段とを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の光学器械。
  4. 【請求項4】 前記光学器械は、さらに前記角速度信号
    を角度信号に変換する積分手段を備え、前記積分手段の
    放電時定数を切り替えることにより前記補正光学系の基
    準位置への復帰速度が切り替えられることを特徴とする
    請求項1に記載の光学器械。
  5. 【請求項5】 前記積分手段は直列に接続された2つの
    抵抗と、その2つの抵抗のうち一方の抵抗に並列に接続
    され、その抵抗を前記積分手段に関与させないことを可
    能とするスイッチ手段とを有することを特徴とする請求
    項4に記載の光学器械。
  6. 【請求項6】 前記光学器械は、さらに前記角速度信号
    の直流成分をカットするフィルタと、前記角速度信号を
    角度信号に変換する積分手段とを備え、前記フィルタの
    カットオフ周波数を変えることにより前記角速度信号の
    周波数の下限値および前記補正光学系の基準位置への復
    帰速度が切り替えられ、前記積分手段の放電時定数を切
    り替えることにより前記補正光学系の基準位置への復帰
    速度が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載
    の光学器械。
  7. 【請求項7】 前記フィルタは直列に接続された第1お
    よび第2の抵抗と、前記第1および第2の抵抗のうち一
    方の抵抗に並列に接続され、その抵抗を前記フィルタに
    関与させないことを可能とする第1のスイッチ手段とを
    有し、前記積分手段は直列に接続された第3および第4
    の抵抗と、前記第3および第4の抵抗のうち一方の抵抗
    に並列に接続され、その抵抗を前記積分手段に関与させ
    ないことを可能とする第2のスイッチ手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の光学器械。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ手段により前記フィルタの
    カットオフ周波数が変えられ、前記カットオフ周波数の
    変化に応じて前記角速度信号の周波数の下限値および前
    記補正光学系の基準位置への復帰速度が切り替えられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学器械。
  9. 【請求項9】 前記スイッチ手段により、前記積分手段
    の放電時定数が切り替えられ、前記放電時定数の切り替
    えに応じて前記補正光学系の基準位置への復帰速度が切
    り替えられることを特徴とする請求項5に記載の光学器
    械。
  10. 【請求項10】 光学器械の電源スイッチが前記第1の
    スイッチ手段と前記第2のスイッチ手段の少なくとも一
    方のオンオフ制御をすることを特徴とする請求項7に記
    載の光学器械。
  11. 【請求項11】 前記電源スイッチを操作することによ
    り前記角速度信号の周波数の下限値と、前記補正光学系
    の基準位置への復帰速度の少なくとも一方が切り替えら
    れることを特徴とする請求項10に記載の光学器械。
  12. 【請求項12】 光学器械の光軸の振れの角速度検出手
    段と、観察像のずれを補正する補正光学系と、前記角速
    度検出手段が出力する角速度信号から直流成分をカット
    する直流成分除去回路と、前記直流成分除去回路の出力
    信号を積分する積分回路とを備え、前記直流成分除去回
    路の時定数と前記積分回路の放電の時定数の少なくとも
    一方が可変であることを特徴とする光学器械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001159767A (ja) * 1999-09-24 2001-06-12 Asahi Optical Co Ltd ブレ補正装置
JP2008052175A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Fujifilm Corp 手振れ量検出装置及び撮影装置
JP2008064787A (ja) * 2006-09-04 2008-03-21 Fujifilm Corp 手ブレ補正装置
JP2009075532A (ja) * 2007-08-24 2009-04-09 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び像振れ補正装置

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