JPH11285108A - ハイブリッド車両の駆動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動制御装置

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JPH11285108A
JPH11285108A JP10084150A JP8415098A JPH11285108A JP H11285108 A JPH11285108 A JP H11285108A JP 10084150 A JP10084150 A JP 10084150A JP 8415098 A JP8415098 A JP 8415098A JP H11285108 A JPH11285108 A JP H11285108A
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JP
Japan
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motor
clutch
engine
vehicle speed
vehicle
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Application number
JP10084150A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Hattori
昇 服部
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Shinichiro Kitada
真一郎 北田
Yuuya Matsuo
勇也 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モーターによる走行時でもアクセルペダル解
放時に適切なクリープ力と制動力を発生し、従来のエン
ジン車両と同様な運転感覚を実現する。 【解決手段】 車両の前進または後退モードにおいてア
クセルペダルが解放され且つ車速が所定値V1未満の時
には、クラッチ3を解放してモーター4により駆動力を
発生させる。これにより、アクセルペダルとブレーキペ
ダルの踏み換えなしに微速運転を行うことができ、従来
のエンジン車両と同様な運転感覚を実現できる。特に渋
滞時には乗員の運転操作の労力を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンおよび/
またはモーターを車両の推進源とするハイブリッド車両
の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】エンジンおよび/またはモ
ーターの駆動力を車両の走行駆動源とするハイブリッド
車両が知られている(例えば、特開平5−50865号
公報参照)。この種のハイブリッド車両では、エンジン
とモーターの運転効率を考慮して、低車速、軽負荷時に
はモーターで走行し、高車速、高負荷時にはエンジンで
走行している。
【0003】また、エンジンの出力をトルクコンバータ
ーを介して出力する従来の一般的なエンジン車両では、
アクセルペダルを解放していてもクリープトルクが発生
し、渋滞時にはブレーキペダルとアクセルペダルの踏み
換えをせずに微速度運転を行うことができる。また、降
坂路ではアクセルペダルを解放するとブレーキペダルを
踏まなくてもエンジンブレーキが働き、車速の増加が抑
制される。
【0004】したがって、低速時にモーターの駆動力に
より走行するハイブリッド車両においても、従来のエン
ジン車両と同様な運転感覚とすることが望ましく、アク
セルペダル解放時にはモーターによるクリープ力と制動
力を発生させる必要がある。
【0005】本発明の目的は、モーターによる走行時で
もアクセルペダル解放時に適切なクリープ力と制動力を
発生し、従来のエンジン車両と同様な運転感覚を実現す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の構成を示
す図1および図2に対応づけて本発明を説明すると、 (1) 請求項1の発明は、クラッチ3の入力軸にエン
ジン2を連結するとともに、クラッチ3の出力軸にモー
ター4を連結し、モーター4から変減速機5,6,7を
介して駆動輪8に動力を伝達する推進機構と、蓄電器1
5とモーター4との間で充放電を行う電力変換器12
と、アクセルペダルの開放状態を検出するアクセル検出
器22と、車速を検出する車速検出器24と、推進機構
と電力変換器12を制御するコントローラー16とを備
え、コントローラー16は、車両の前進または後退モー
ドにおいてアクセルペダルが解放され且つ車速が所定値
V1未満の時には、クラッチ3を解放してモーター4に
より駆動力を発生させる。 (2) 請求項2の発明は、コントローラー16によっ
て、車速の増加に応じてモーター4の駆動力を低減する
ようにしたものである。 (3) 請求項3の発明は、ブレーキペダルの踏み込み
力を検出するブレーキ検出器23を備え、コントローラ
ー16によって、ブレーキペダルの踏み込み力の増加に
応じてモーター4の駆動力を低減するようにしたもので
ある。 (4) 請求項4の発明は、コントローラー16によっ
て、車速が所定値V1以上の時にはクラッチ3を解放し
てモーター4により制動力を発生させるようにしたもの
である。 (5) 請求項5の発明は、コントローラー16によっ
て、車速の増加に応じてモーター4の制動力を増加する
ようにしたものである。 (6) 請求項6の発明は、コントローラー16によっ
て、車両の前進モードにおいて車速が所定値V2(ただ
しV2>V1)を越える時にはクラッチ3を締結するよ
うにしたものである。 (7) 請求項7の発明は、蓄電器15の充電能力を検
出する充電能力検出器25,26を備え、コントローラ
ー16によって、蓄電器15の充電能力が所定値以下の
時にはモーター4の作動を停止してクラッチ3を締結す
るようにしたものである。
【0007】上述した課題を解決するための手段の項で
は、説明を分かりやすくするために一実施の形態の構成
図を用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定
されるものではない。
【0008】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、車両
の前進または後退モードにおいてアクセルペダルが解放
され且つ車速が所定値V1未満の時には、クラッチを解
放してモーターにより駆動力を発生させるようにしたの
で、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み換えなしに
微速運転を行うことができ、従来のエンジン車両と同様
な運転感覚を実現できる。特に渋滞時には乗員の運転操
作の労力を軽減できる。 (2) 請求項2の発明によれば、車速の増加に応じて
モーターの駆動力を低減するようにしたので、平坦路な
どでアクセルペダルを解放しているのにも拘わらず車速
が上昇するのを防止でき、乗員に違和感を与えるような
ことがない。 (3) 請求項3の発明によれば、ブレーキペダルの踏
み込み力の増加に応じてモーターの駆動力を低減するよ
うにしたので、乗員の運転操作の労力を軽減できる上
に、モーターの電力消費を節約できる。 (4) 請求項4の発明によれば、車速が所定値V1以
上の時にはクラッチを解放してモーターにより制動力を
発生させるようにしたので、従来のエンジン車両と同様
なエンジンブレーキによる制動力を得ることができる。 (5) 請求項5の発明によれば、車速の増加に応じて
モーターの制動力を増加するようにしたので、降坂路で
アクセルペダルの解放時に車速が上昇するのを防止する
ことができる。 (6) 請求項6の発明によれば、車両の前進モードに
おいて車速が所定値V2(ただしV2>V1)を越える
時にはクラッチを締結するようにしたので、モーターに
よる回生ブレーキとエンジンブレーキを併用することが
でき、高速時の必要な制動力を確保することができる。 (7) 請求項7の発明によれば、蓄電器の充電能力が
所定値以下の時にはモーターの作動を停止してクラッチ
を締結するようにしたので、蓄電器の充電能力が低下し
た時でもエンジンブレーキによる制動を行うことができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は一実施の形態の構成を示す
図である。図において、太い実線は機械力の伝達経路を
示し、太い破線は電力線を示す。また、細い実線は制御
線を示し、二重線は油圧系統を示す。この車両のパワー
トレインは、モーター1、エンジン2、クラッチ3、モ
ーター4、無段変速機5、減速装置6、差動装置7およ
び駆動輪8から構成される。モーター1の出力軸、エン
ジン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸は互いに連結
されており、また、クラッチ3の出力軸、モーター4の
出力軸および無段変速機5の入力軸は互いに連結されて
いる。
【0010】クラッチ3締結時はエンジン2とモーター
4が車両の推進源となり、クラッチ3解放時はモーター
4のみが車両の推進源となる。エンジン2および/また
はモーター4の駆動力は、無段変速機5、減速装置6お
よび差動装置7を介して駆動輪8へ伝達される。無段変
速機5には油圧装置9から圧油が供給され、ベルトのク
ランプと潤滑がなされる。油圧装置9のオイルポンプ
(不図示)はモーター10により駆動される。
【0011】モータ1,4,10は三相同期電動機また
は三相誘導電動機などの交流機であり、モーター1は主
としてエンジン始動と発電に用いられ、モーター4は主
として車両の推進と制動に用いられる。また、モーター
10は油圧装置9のオイルポンプ駆動用である。なお、
モーター1,4,10には交流機に限らず直流電動機を
用いることもできる。また、クラッチ3締結時に、モー
ター1を車両の推進と制動に用いることもでき、モータ
ー4をエンジン始動や発電に用いることもできる。
【0012】クラッチ3はパウダークラッチであり、伝
達トルクを調節することができる。なお、このクラッチ
3に乾式単板クラッチや湿式多板クラッチを用いること
もできる。無段変速機5はベルト式やトロイダル式など
の無段変速機であり、変速比を無段階に調節することが
できる。
【0013】モーター1,4,10はそれぞれ、インバ
ーター11,12,13により駆動される。なお、モー
ター1,4,10に直流電動機を用いる場合には、イン
バーターの代わりにDC/DCコンバーターを用いる。
インバーター11〜13は共通のDCリンク14を介し
てメインバッテリー15に接続されており、メインバッ
テリー15の直流充電電力を交流電力に変換してモータ
ー1,4,10へ供給するとともに、モーター1,4の
交流発電電力を直流電力に変換してメインバッテリー1
5を充電する。なお、インバーター11〜13は互いに
DCリンク14を介して接続されているので、回生運転
中のモーターにより発電された電力をメインバッテリー
15を介さずに直接、力行運転中のモーターへ供給する
ことができる。メインバッテリー15には、リチウム・
イオン電池、ニッケル・水素電池、鉛電池などの各種電
池や、電機二重層キャパシターいわゆるパワーキャパシ
ターを用いることができる。
【0014】コントローラー16は、マイクロコンピュ
ーターとその周辺部品や各種アクチュエータなどを備
え、エンジン2の回転速度や出力トルク、クラッチ3の
伝達トルク、モーター1,4,10の回転速度や出力ト
ルク、無段変速機5の変速比などを制御する。
【0015】コントローラー16には、図2に示すよう
に、キースイッチ20、セレクトレバースイッチ21、
アクセルセンサー22、ブレーキセンサー23、車速セ
ンサー24、バッテリー温度センサー25、バッテリー
SOC検出装置26、エンジン回転センサー27、スロ
ットル開度センサー28が接続される。キースイッチ2
0は、車両のキーがON位置またはSTART位置に設定され
ると閉路する(以下、スイッチの閉路をオンまたはON、
開路をオフまたはOFFと呼ぶ)。セレクトレバースイッ
チ21は、パーキングP、ニュートラルN、リバースR
およびドライブDを切り換えるセレクトレバー(不図
示)の設定位置に応じて、P、N、R、Dのいずれかの
スイッチがオンする。
【0016】アクセルセンサー22はアクセルペダルの
踏み込み量(アクセル開度)θを検出し、ブレーキセン
サー23はブレーキペダルの踏み込み力を検出する。油
圧ブレーキ装着車では、例えば油圧を検出して踏み込み
力を検出する。車速センサー24は車両の走行速度Vを
検出し、バッテリー温度センサー25はメインバッテリ
ー15の温度Tbを検出する。また、バッテリーSOC
検出装置26はメインバッテリー15の充電状態(以
下、SOC(State Of Charge)と呼ぶ)を検出する。
さらに、エンジン回転センサー27はエンジン2の回転
速度Neを検出し、スロットル開度センサー28はエン
ジン2のスロットルバルブ開度θthを検出する。
【0017】コントローラー16にはまた、エンジン2
の燃料噴射装置30、点火装置31、バルブタイミング
調節装置32などが接続される。コントローラー16
は、燃料噴射装置30を制御してエンジン2への燃料の
供給と停止および燃料噴射量を調節するとともに、点火
装置31を制御してエンジン2の点火を行う。また、コ
ントローラー16はバルブタイミング調節装置32を制
御してエンジン2の吸気バルブの閉時期を調節する。な
お、コントローラー16には低圧の補助バッテリー33
から電源が供給される。
【0018】図3および図4はパワートレインの配置例
を示す図である。クラッチ3の入力側のモーター1とエ
ンジン2の配置は、図3に示すようにモーター1をエン
ジン2の上流に配置してもよいし、図4に示すようにモ
ーター1をエンジン2の下流に配置してもよい。図3に
示す配置例では、エンジン2の出力軸をクラッチ3の入
力軸と直結して1軸で構成するとともに、エンジン2の
出力軸をモーター1の出力軸とベルトや歯車により連結
する。また、図4に示す配置例では、エンジン2の出力
軸をモーター1のローターを貫通してクラッチ3の入力
軸と直結し、クラッチ3の入力側を1軸で構成する。
【0019】一方、クラッチ3の出力側のモーター4と
無段変速機5の配置は、図3に示すようにモーター4を
無段変速機5の上流に配置してもよいし、図4に示すよ
うにモーター4を無段変速機5の下流に配置してもよ
い。図3に示す配置例では、クラッチ3の出力軸をモー
ター4のローターを貫通して無段変速機5の入力軸と直
結し、クラッチ3の出力側を1軸で構成する。また、図
4に示す配置例では、クラッチ3の出力軸を無段変速機
5の入力軸を貫通してモーター4の出力軸と直結し、ク
ラッチ3の出力側を1軸で構成する。いずれの場合でも
モーター4を無段変速機5の入力軸に連結する。
【0020】なお、パワートレインの配置は図3および
図4に示す配置例に限定されず、クラッチ3の入力軸に
エンジン2とモーター1を連結するとともに、クラッチ
3の出力軸にモーター4と無段変速機5の入力軸を連結
し、無段変速機5の出力軸から減速装置6および差動装
置7を介して駆動輪8に動力を伝える推進機構であれ
ば、各機器がどのような配置でもよい。
【0021】図5は、無段変速機にトロイダルCVTを
用いたパワートレインの配置例を示す。無段変速機5に
トロイダルCVTを用いた場合でも、モーター4とトロ
イダルCVT5のどちらをクラッチ3側に配置してもよ
い。しかし、いずれの場合でもモーター4を無段変速機
5の入力軸に連結する。
【0022】表1〜表4は、車両の操作と状態に対する
制御対象の作動表である。また、図6〜図24は、車両
の操作と状態に対するパワートレイン構成機器の作動図
である。これらの作動表と作動図を参照して、操作モー
ドごとに一実施の形態の動作を説明する。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0023】表1〜4において、”−”はどのような状
態でもよいことを示す。操作系の”キー”はキースイッ
チ20の設定状態ONまたはOFFを示す。”レバー”は、
セレクトレバースイッチ21により検出されたセレクト
レバーの位置P、N、R、Dを示す。”アクセル”は、
アクセルセンサー22により検出されたアクセルペダル
の解放と踏み込み状態、および踏み込み量が少ない(小
踏み込み)と踏み込み量が多い(大踏み込み)状態を示
す。”ブレーキ”は、ブレーキセンサー23により検出
されたブレーキペダルの解放と踏み込み状態を示す。
【0024】また、状態系の”車速”は車速センサー2
4により検出された車速Vである。この明細書では、車
速Vが所定値V1未満の場合(V<V1)を低車速と呼
び、所定値V1以上所定値V2(>V1)以下の場合
(V1≦V≦V2)を中車速と呼び、所定値V2より高
い場合(V>V2)を高車速と呼ぶ。
【0025】”バッテリー温度”は、バッテリー温度セ
ンサー25により検出されたメインバッテリー15の温
度Tbであり、所定の温度範囲内(Tb1≦Tb≦Tb2)
にある場合に”適温”とし、所定の温度範囲外(Tb<
Tb1またはTb>Tb2)にある場合に”不適温”とす
る。バッテリーの不適温状態は充電能力と放電能力が低
下した状態であり、不適温状態で充放電を続けるとバッ
テリーの性能と寿命に影響を与えるため、不適温状態で
の充放電を行わないようにする。
【0026】”バッテリーSOC”は、バッテリーSO
C検出装置26により検出されたSOCであり、所定の
範囲内(SOC1≦SOC≦SOC2)にある場合に”
適切”とし、所定値SOC1未満(SOC<SOC1)
の場合に”過少”とし、所定値SOC2より大きい(S
OC>SOC2)場合に”過大”とする。バッテリーの
SOC過少状態は放電能力が低下した状態であり、SO
C過少状態で放電を続けるとバッテリーの性能と寿命に
影響を与えるため、SOC過少状態での放電を行わない
ようにする。また、バッテリーのSOC過大状態は充電
能力が低下した状態であり、SOC過大状態で充電を続
けるとバッテリの性能と寿命に影響を与える。
【0027】”エンジン回転”は、エンジン回転センサ
ー27により検出されたエンジン2の回転速度Neであ
り、所定速度以上(Ne≧Ne1、Ne1≒0)の場合
に”回転”とし、所定速度より低い(Ne<Ne1)場合
に”停止”とする。なお、エンジン2の”回転”状態に
は燃料が供給されて自力で回転している場合の他に、駆
動系に連れ回っている場合が含まれる。
【0028】また、各作動図に示す機器の中で図1に示
す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して説明
を省略する。各作動図において、太い実線で示す機器お
よび線は作動中の機器と機械力、電力、信号および圧油
の伝達経路を示す。
【0029】(1)キースイッチOFFモード;表1にお
いて、キースイッチ20がOFF位置にある場合には、セ
レクトレバー、アクセルペダル、ブレーキペダルがどの
ような状態にあっても、作動図6に示すようにエンジン
2への燃料供給を停止し、モーター1を非発電とし、ク
ラッチ3を解放する。さらに、モーター4を非作動と
し、無段変速機5の変速比制御を停止し、モーター10
を非作動とする。なお、作動図6に符号9aで示す機器
は油圧装置9のオイルポンプである。
【0030】(2)パーキングモードおよびニュートラ
ルモード;キースイッチ20がON位置にある場合には、
セレクトレバー、アクセルペダルおよびブレーキペダル
がどのような状態にあっても、作動図7に示すように、
モーター10を作動させ、油圧装置9から無段変速機5
へ送油してベルトのクランプと潤滑を行うとともに、無
段変速機5の変速比制御を行う。
【0031】セレクトレバーがPまたはN位置にあって
停車している状態から、乗員が急に発進操作をする場合
がある。この場合に、セレクトレバーがDまたはR位置
にセットされ、アクセルペダルが踏み込まれてから、オ
イルポンプモーター10を作動させ、油圧の立ち上がり
を待ってモーター4またはエンジン2のトルクを発生さ
せることにすると、発進操作に対する応答が遅くなり、
運転感覚が悪くなる。キースイッチ20がON位置にある
ということは乗員に走行意志がある場合であり、この状
態からオイルポンプモーター10の作動と無段変速機5
の変速比制御を行うことによって、乗員の急な発進操作
に対して素早く応答することができる。
【0032】また、例えば走行中にセレクトレバーをP
またはN位置に入れ、ブレーキペダルを強く踏み込む状
況も考えられ、低μ路では車輪が瞬間的にロックするこ
とがある。この時、無段変速機5の入力側に配置される
クラッチ3やモーター4などの慣性によって、無段変速
機5のベルトにトルクがかかり、オイルポンプモーター
10が停止していると、ベルトがスリップしたり潤滑不
足となってベルトが摩耗する。したがって、キースイッ
チ20がON位置にある限りオイルポンプモーター10の
作動と無段変速機5の変速制御を行うことによって、ベ
ルトのスリップと潤滑不足を防止できる。
【0033】キースイッチ20がON位置にあってセレク
トレバーがPまたはN位置にある時に、メインバッテリ
ー15のSOCが過少状態になった場合には、作動図8
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってオイルポンプモーター1
0へ電力を供給するとともに、メインバッテリー15の
充電を行う。
【0034】また、キースイッチ20がON位置にあって
セレクトレバーがPまたはN位置にある時に、メインバ
ッテリー15が不適温状態になった場合には、作動図9
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってオイルポンプモーター1
0へ電力を供給する。
【0035】(3)リバース選択時のブレーキペダル踏
み込みモード;リバースモードでは、クラッチ3を解放
し、モーター4により負の駆動力を発生させて車両を後
退させる。
【0036】キースイッチ20がON位置にあってセレク
トレバーがR位置にある時に、ブレーキペダルが踏み込
まれた場合には、作動図10に示すように、クラッチ3
を解放し、モーター4を作動させてクリープ力を発生さ
せる。これにより、ブレーキペダルとアクセルペダルの
踏み換えをせずに微速運転を行うことができ、特に渋滞
時には乗員の運転操作に対する労力を軽減することがで
きる。
【0037】乗員がブレーキペダルを踏んでいるとき
は、乗員に踏み込み力に比例した停車意志があると考え
られる。このような場合にクリープ力を一定にすると、
停車させるためにはクリープ力に打ち勝つだけの踏み込
み力が必要となり、乗員に無用な労力を強いるばかり
か、無駄な電力を消費することになる。また、車速に拘
わらずクリープ力を一定にすると、平坦路ではアクセル
ペダルを踏まないのに徐々に車速が増加することにな
る。
【0038】そこで、この実施の形態では、ブレーキペ
ダルの踏み込み力と車速Vとに応じてクリープ力を調節
する。すなわち、図25に示すように、踏み込み力が大
きいほどモーター4の出力トルクを減少させ、クリープ
力を低減する。また、車速Vが高くなるほどモーター4
の出力トルクを減少させ、クリープ力を低減する。これ
により、乗員の運転操作に対する労力を軽減できる上
に、電力消費を節約でき、ハイブリッド車両の燃料消費
率を向上させることができる。また、アクセルペダルを
解放しているにも拘わらず車速が上昇するのを防止で
き、乗員に違和感を与えるようなことがない。
【0039】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少状態になった場合には、作動図11
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってモーター4と10へ電力
を供給するとともに、メインバッテリー15の充電を行
う。また、この操作モードでメインバッテリー15が不
適温状態になった場合には、作動図12に示すように、
エンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1によ
り発電を行ってオイルポンプモーター10へ電力を供給
する。
【0040】(4)リバース選択時のアクセルペダルお
よびブレーキペダル解放モード;キースイッチ20がON
位置にあってセレクトレバーがR位置にある時に、アク
セルペダルおよびブレーキペダルがともに解放された場
合には、作動図10に示すように、クラッチ3を解放
し、モーター4を作動させてクリープ力を発生させる。
これにより、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み換
えをせずに微速運転を行うことができ、特に渋滞時には
乗員の運転操作に対する労力を軽減することができる。
【0041】この時、図25に示すように、車速Vが高
くなるほどモーター4の出力トルクを減少させ、クリー
プ力を低減する。これにより、アクセルペダルを解放し
ているにも拘わらず車速が上昇するのを防止でき、乗員
に違和感を与えるようなことがない。
【0042】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少状態になった場合には、作動図11
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってモーター4と10へ電力
を供給するとともに、メインバッテリー15の充電を行
う。また、この操作モードでメインバッテリー15が不
適温状態になった場合には、作動図12に示すように、
エンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1によ
り発電を行ってオイルポンプモーター10へ電力を供給
する。
【0043】(5)リバース選択時のアクセルペダル解
放モード(中車速);キースイッチ20がON位置にあっ
てセレクトレバーがR位置にある時に、アクセルペダル
が解放されて下り坂などを中車速で走行している場合に
は、作動図13に示すように、クラッチ3を解放した状
態で、モーター4により回生発電を行い、回生ブレーキ
力を発生させる。これにより、従来のエンジン車両と同
様なエンジンブレーキによる制動力を発生させることが
できる。
【0044】この時、図26に示すように、車速Vが高
くなるほどモーター4の回生ブレーキトルクを増加さ
せ、制動力を増加する。これにより、アクセルペダルを
解放しているにも拘わらず車速が上昇するのを防止で
き、乗員に違和感を与えるようなことがない。
【0045】しかし、この操作モードでメインバッテリ
ー15のSOCが過大な状態になった場合には、メイン
バッテリー15に充電能力がないので、作動図7に示す
ように、モーター4を非作動として回生ブレーキ運転を
行わない。
【0046】また、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少な状態にある場合には、作動図14
に示すように、エンジン2への燃料を供給して作動さ
せ、モーター1により発電を行うとともに、モーター4
による回生ブレーキ運転を行い、発電電力と回生電力と
によりバッテリー15の充電とオイルポンプモーター1
0の駆動を行う。
【0047】さらに、この操作モードでメインバッテリ
ー15が不適温状態になった場合には、作動図8に示す
ように、エンジン2に燃料を供給して作動させ、モータ
ー1により発電を行って発電電力をモーター10へ供給
するとともに、モーター4を非作動として回生ブレーキ
運転を行わない。
【0048】(6)リバース選択時のアクセルペダル踏
み込みモード;キースイッチ20が0N位置にあってセレ
クトレバーがR位置にある時にアクセルペダルが踏み込
まれた場合には、作動図10に示すように、クラッチ3
を解放し、モーター4を作動させて負の駆動力を発生さ
せ、車両を後退させる。この時、アクセルペダルの踏み
込み量θと車速Vに応じてモーター4の出力トルクを調
節する。すなわち、アクセルペダルの踏み込み量θが多
いほどモーター4の出力トルクを増加し、車速Vが高い
ほどモーター4の出力トルクを低減する。
【0049】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少状態になった場合には、作動図11
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってモーター4と10へ電力
を供給するとともに、メインバッテリー15の充電を行
う。また、この操作モードでメインバッテリー15が不
適温状態になった場合には、作動図12に示すように、
エンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1によ
り発電を行ってモーター4と10へ電力を供給する。
【0050】(7)ドライブ選択時のブレーキペダル踏
み込みモード;キースイッチ20が0N位置にあってセレ
クトレバーがD位置にある時に、ブレーキペダルが踏み
込まれて停車状態または停車状態に近い場合には、作動
図10に示すように、クラッチ3を解放した状態で、モ
ーター4を作動させてクリープ力を発生させる。これに
より、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み換えをせ
ずに微速運転を行うことができ、特に渋滞時には乗員の
運転操作に対する労力を軽減することができる。
【0051】上述したように、乗員がブレーキペダルを
踏んでいるときは、乗員に踏み込み力に比例した停車意
志があると考えられる。したがって、上述したリバース
選択時のブレーキペダル踏み込みモードと同様に、ブレ
ーキペダルの踏み込み力と車速Vとに応じてクリープ力
を調節する。すなわち、図25に示すように、踏み込み
力が大きいほどモーター4の出力トルクを減少させ、ク
リープ力を低減する。また、車速Vが高くなるほどモー
ター4の出力トルクを減少させ、クリープ力を低減す
る。これにより、乗員の運転操作に対する労力を軽減で
きる上に、電力消費を節約でき、ハイブリッド車両の燃
料消費率を向上させることができる。また、アクセルペ
ダルを解放しているにも拘わらず車速が上昇するのを防
止でき、乗員に違和感を与えるようなことがない。
【0052】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少状態になった場合には、作動図11
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってモーター4と10へ電力
を供給するとともに、メインバッテリー15の充電を行
う。また、この操作モードでメインバッテリー15が不
適温状態になった場合には、作動図12に示すように、
エンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1によ
り発電を行ってオイルポンプモーター10へ電力を供給
する。
【0053】(8)ドライブ選択時のアクセルペダルお
よびブレーキペダルの解放モード(低車速);キースイ
ッチ20が0N位置にあってセレクトレバーがD位置にな
った時に、アクセルペダルとブレーキペダルがともに解
放され、低車速で走行している場合には、作動図10に
示すように、エンジン2への燃料供給を停止してクラッ
チ3を解放し、モーター4を作動させてクリープ力を発
生させる。これにより、ブレーキペダルとアクセルペダ
ルの踏み換えをせずに微速運転を行うことができ、特に
渋滞時には乗員の運転操作に対する労力を軽減すること
ができる。
【0054】この時、図25に示すように、車速Vが高
くなるほどモーター4の出力トルクを減少させ、クリー
プ力を低減する。これにより、アクセルペダルを解放し
ているにも拘わらず車速が上昇するのを防止でき、乗員
に違和感を与えるようなことがない。
【0055】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少状態になった場合には、作動図11
に示すように、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、
モーター1により発電を行ってモーター4と10へ電力
を供給するとともに、メインバッテリー15の充電を行
う。また、この操作モードでメインバッテリー15が不
適温状態になった場合には、作動図12に示すように、
エンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1によ
り発電を行ってオイルポンプモーター10へ電力を供給
する。
【0056】(9)ドライブ選択時のアクセルペダル解
放モード(中車速);キースイッチ20が0N位置にあっ
てセレクトレバーがD位置にある時に、アクセルペダル
が解放されて中車速で走行している場合には、作動図1
3に示すように、エンジン2への燃料供給を停止してク
ラッチ3を解放し、モーター4を作動させて回生ブレー
キ力を発生させる。これにより、従来のエンジン車両と
同様なエンジンブレーキによる制動力を発生させること
ができる。
【0057】この時、図26に示すように、車速Vが高
くなるほどモーター4の回生ブレーキトルクを増加さ
せ、制動力を増加する。これにより、アクセルペダルを
解放しているにも拘わらず車速が上昇するのを防止で
き、乗員に違和感を与えるようなことがない。
【0058】なお、この操作モードにおいて、メインバ
ッテリー15のSOCが過大な状態になった場合には、
作動図14に示すように、モーター4を非作動にして回
生ブレーキ運転を行わず、代わりにクラッチ3を締結し
て燃料を供給せずにエンジン2を回転させ、エンジンブ
レーキ力を発生させる。もちろんこの時、バッテリー1
5が満充電に近い状態にあるから、モーター1による発
電の必要はない。これにより、SOCが過大な状態にお
いてもエンジンブレーキによる制動を行うことができ
る。
【0059】また、この操作モードにおいて、メインバ
ッテリー15のSOCが過少な状態になった場合には、
作動図15に示すように、モーター4を作動させて回生
ブレーキ運転を行うとともに、クラッチ3を解放した状
態でエンジン2へ燃料を供給して作動させ、モーター1
により発電を行う。そして、モーター1の発電電力とモ
ーター4の回生電力をメインバッテリー15とオイルポ
ンプモーター10へ供給する。
【0060】さらに、この操作モードにおいて、メイン
バッテリー15が不適温状態になった場合には、作動図
16に示すように、モーター4を非作動として回生ブレ
ーキ運転を行わず、エンジンブレーキ力を利用するため
にクラッチ3を締結する。さらに、エンジン2へ燃料を
供給して作動させ、モーター1により発電を行ってオイ
ルポンプモーター10へ電力を供給する。これにより、
SOC不適温状態においてもエンジンブレーキによる制
動を行うことができる。
【0061】(10)ドライブ選択時のアクセルペダル
解放モード(高車速);キースイッチ20が0N位置にあ
ってセレクトレバーがD位置にある時に、アクセルペダ
ルが解放されて高車速で走行している場合には、作動図
17に示すように、エンジン2への燃料供給を停止した
ままクラッチ3を締結し、エンジンブレーキ力を発生さ
せるとともに、モーター4を作動させて回生ブレーキ力
を発生させる。高車速ではモーター4の回生ブレーキ力
が不足することがあるため、エンジンブレーキと回生ブ
レーキを併用することによって、必要な制動力を確保す
ることができる。
【0062】なお、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過大な状態になった場合には、作動図1
8に示すように、エンジン2への燃料供給を停止したま
まクラッチ3を締結するとともに、モーター4を非作動
として回生ブレーキ運転を行わず、エンジンブレーキ力
のみにより制動を行う。
【0063】また、この操作モードでメインバッテリー
15のSOCが過少な状態になった場合には、作動図1
9に示すように、モーター4により回生発電を行うとと
もに、クラッチ3を締結した状態でエンジン2へ燃料を
供給してモーター1により発電を行い、回生電力と発電
電力によりメインバッテリー15の充電とオイルポンプ
モーター10の駆動を行う。これにより、エンジンブレ
ーキと回生ブレーキにより必要な制動力を確保できる。
【0064】さらに、この操作モードでメインバッテリ
ー15が不適温状態になった場合には、作動図20に示
すように、エンジン2へ燃料を供給してクラッチ3を締
結するとともに、モーター4を非作動として回生ブレー
キ運転を行わず、エンジンブレーキ力のみにより制動を
行う。さらに、モーター1により発電を行い、発電電力
をオイルポンプモーター10へ供給する。
【0065】(11)ドライブ選択時のアクセルペダル
小踏み込みモード(アクセルペダル踏み込み量θ小);
キースイッチ20がON位置にあってセレクトレバーがD
位置にある時に、アクセルペダルがわずかに踏み込まれ
(所定量以内、θ<θ1)、停車または低車速で走行し
ている場合には、作動図10に示すように、クラッチ3
を解放し、モーター4を作動させて駆動トルクを発生さ
せ、車両を発進および増速する。この時、アクセルペダ
ル踏み込み量θと車速Vに応じてモーター4の出力トル
クを調節する。すなわち、踏み込み量θが大きいほど出
力トルクを増加させ、車速Vが高くなるほど出力トルク
を低減する。
【0066】なお、この操作モードにおいて、メインバ
ッテリー15のSOCが過少状態になった場合には、作
動図21に示すように、モーター4を非作動とし、エン
ジン2へ燃料を供給して作動させ、クラッチ3を半締結
状態にして車両を発進および増速するとともに、モータ
ー1により発電を行ってメインバッテリー15とオイル
ポンプモーター10へ電力を供給する。なお、クラッチ
3にパウダークラッチを用いる場合には、伝達トルクが
励磁電流に比例するので励磁電流を制御して伝達トルク
を調節し、半締結状態を実現する。
【0067】また、この操作モードにおいて、メインバ
ッテリー15が不適温状態になった場合には、作動図2
2に示すように、モーター4を非作動とし、エンジン2
へ燃料を供給して作動させ、クラッチ3を半締結状態に
して車両を発進および増速するとともに、モーター1に
より発電を行ってオイルポンプモーター10へ電力を供
給する。
【0068】このドライブ選択時のアクセルペダル小踏
み込みモードにおいて、車速が中車速になった場合に
は、作動図10に示すように、クラッチ3を解放し、モ
ーター4を作動させて駆動トルクを発生させる。しか
し、メインバッテリー15がSOC過少状態になった場
合は作動図21に示すように、モーター4を非作動と
し、エンジン2へ燃料を供給して作動させ、クラッチ3
を締結してエンジン2の駆動力により走行する。さら
に、モーター1により発電を行い、発電電力をメインバ
ッテリー15とオイルポンプモーター10へ供給する。
また、メインバッテリー15が不適温状態になった場合
には、作動図22に示すように、モーター4を非作動と
し、クラッチ3を締結してエンジン2の駆動力により走
行するとともに、モーター1により発電してオイルポン
プモーター10へ発電電力を供給する。
【0069】また、このドライブ選択時のアクセルペダ
ル小踏み込みモードにおいて、車速が高車速になった場
合には、作動図23に示すように、モーター4を非作動
とし、クラッチ3を締結してエンジン2へ燃料を供給し
て作動させ、エンジン2の駆動力により走行する。この
時、モーター1による発電は行わない。しかし、メイン
バッテリー15がSOC過少状態になった場合には、作
動図21に示すように、モーター1による発電を行って
メインバッテリー15とオイルポンプモーター10へ電
力を供給する。また、メインバッテリー15が不適温状
態になった場合には、作動図22に示すように、モータ
ー1による発電を行ってオイルポンプモーター10へ電
力を供給する。
【0070】(12)ドライブ選択時のアクセルペダル
大踏み込みモード(アクセルペダル踏み込み量θ大);
キースイッチ20がON位置にあってセレクトレバーがD
位置にある時に、アクセルペダルが所定量以上(θ≧θ
1)踏み込まれ、停車または低車速で走行している場合
には、作動図24に示すように、エンジン2へ燃料を供
給して作動させ、クラッチ3を半締結状態にするととも
に、モーター4を作動させ、エンジン2とモーター4の
駆動力により車両を発進および増速する。この時、アク
セルペダル踏み込み量θと車速Vに応じてモーター4の
出力トルクを調節する。すなわち、踏み込み量θが大き
いほど出力トルクを増加させ、車速Vが高くなるほど出
力トルクを低減する。
【0071】なお、この操作モードでメインバッテリー
15がSOC過少状態になった場合には、作動図21に
示すように、モーター4を非作動にし、エンジン2の駆
動力のみにより車両を発進および増速する。そして、モ
ーター1による発電を行ってオイルポンプモーター10
とメインバッテリー15に電力を供給する。
【0072】また、この操作モードでメインバッテリー
15が不適温状態になった場合には、作動図22に示す
ように、モーター4を非作動とし、エンジン2の駆動力
のみにより車両を発進および増速する。そして、モータ
ー1による発電を行ってオイルポンプモーター10へ電
力を供給する。
【0073】このドライブ選択時のアクセルペダル大踏
み込みモードにおいて、車速が中高速になった場合に
は、作動図24に示すように、エンジン2へ燃料を供給
して作動させるとともに、モーター4を作動させ、クラ
ッチ3を締結してエンジン2とモーター4の駆動力によ
り走行を継続する。この時、アクセルペダル踏み込み量
θと車速Vに応じてモーター4の出力トルクを調節す
る。すなわち、踏み込み量θが大きいほど出力トルクを
増加させ、車速Vが高くなるほど出力トルクを低減す
る。しかし、メインバッテリー15がSOC過少状態に
なった場合には、作動図21に示すように、モーター4
を非作動にし、エンジン2の駆動力のみにより車両を走
行する。そして、モーター1による発電を行ってオイル
ポンプモーター10とメインバッテリー15に電力を供
給する。また、メインバッテリー15が不適温状態にな
った場合には、作動図22に示すように、モーター4を
非作動とし、エンジン2の駆動力のみにより走行する。
そして、モーター1による発電を行ってオイルポンプモ
ーター10へ電力を供給する。
【0074】以上の一実施の形態の構成において、モー
ター4がモーターを、クラッチ3がクラッチを、無段変
速機5、減速装置6および差動装置7が変減速機を、メ
インバッテリー15が蓄電器を、インバーター12が電
力変換器を、アクセルセンサー22がアクセル検出器
を、ブレーキセンサー23がブレーキ検出器を、車速セ
ンサー24が車速検出器を、バッテリー温度センサー2
5およびバッテリーSOC検出装置26が充電能力検出
器をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図2】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】 一実施の形態のパワートレインの配置例を示
す図である。
【図4】 一実施の形態のパワートレインの他の配置例
を示す図である。
【図5】 一実施の形態のパワートレインの他の配置例
を示す図である。
【図6】〜
【図24】 一実施の形態のパワートレイン構成機器の
作動図である。
【図25】 車速とブレーキペダルの踏み込み力に対す
るクリープ力を示す図である。
【図26】 車速とブレーキペダルの踏み込み力に対す
る制動力を示す図である。
【符号の説明】
1、4、10 モーター 2 エンジン 3 クラッチ 5 無段変速機 6 減速装置 7 差動装置 8 駆動輪 9 油圧装置 11〜13 インバーター 14 DCリンク 15 メインバッテリー 16 コントローラー 20 キースイッチ 21 セレクトレバースイッチ 22 アクセルセンサー 23 ブレーキセンサー 24 車速センサー 25 バッテリー温度センサー 26 バッテリーSOC検出装置 27 エンジン回転センサー 28 スロットル開度センサー 30 燃料噴射装置 31 点火装置 32 バルブタイミング調節装置 33 補助バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 勇也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチの入力軸にエンジンを連結する
    とともに、前記クラッチの出力軸にモーターを連結し、
    前記モーターから変減速機を介して駆動輪に動力を伝達
    する推進機構と、 蓄電器と前記モーターとの間で充放電を行う電力変換器
    と、 アクセルペダルの開放状態を検出するアクセル検出器
    と、 車速を検出する車速検出器と、 前記推進機構と前記電力変換器を制御するコントローラ
    ーとを備え、 前記コントローラーは、車両の前進または後退モードに
    おいてアクセルペダルが解放され且つ車速が所定値V1
    未満の時には、前記クラッチを解放して前記モーターに
    より駆動力を発生させることを特徴とするハイブリッド
    車両の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハイブリッド車両の駆
    動制御装置において、 前記コントローラーは、車速の増加に応じて前記モータ
    ーの駆動力を低減することを特徴とするハイブリッド車
    両の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のハイブ
    リッド車両の駆動制御装置において、 ブレーキペダルの踏み込み力を検出するブレーキ検出器
    を備え、 前記コントローラーは、ブレーキペダルの踏み込み力の
    増加に応じて前記モーターの駆動力を低減することを特
    徴とするハイブリッド車両の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のハイブリッド車両の駆
    動制御装置において、 前記コントローラーは、車速が所定値V1以上の時には
    前記クラッチを解放して前記モーターにより制動力を発
    生させることを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のハイブリッド車両の駆
    動制御装置において、 前記コントローラーは、車速の増加に応じて前記モータ
    ーの制動力を増加することを特徴とするハイブリッド車
    両の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のハイブ
    リッド車両の駆動制御装置において、 前記コントローラーは、車両の前進モードにおいて車速
    が所定値V2(ただしV2>V1)を越える時には前記
    クラッチを締結することを特徴とするハイブリッド車両
    の駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載のハイブ
    リッド車両の駆動制御装置において、 前記蓄電器の充電能力を検出する充電能力検出器を備
    え、 前記コントローラーは、前記蓄電器の充電能力が所定値
    以下の時には前記モーターの作動を停止して前記クラッ
    チを締結することを特徴とするハイブリッド車両の駆動
    制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008057728A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Toyota Motor Corp 車両の制御装置、制御方法およびその制御方法をコンピュータに実現させるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体
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