JPH11284245A - 圧電トランスの実装構造 - Google Patents

圧電トランスの実装構造

Info

Publication number
JPH11284245A
JPH11284245A JP10083128A JP8312898A JPH11284245A JP H11284245 A JPH11284245 A JP H11284245A JP 10083128 A JP10083128 A JP 10083128A JP 8312898 A JP8312898 A JP 8312898A JP H11284245 A JPH11284245 A JP H11284245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric transformer
circuit board
transformer element
mounting structure
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10083128A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Toyoshima
功 豊島
Katsushige Kotani
勝重 小谷
Takaaki Asada
隆昭 浅田
Yasuyuki Morishima
靖之 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10083128A priority Critical patent/JPH11284245A/ja
Publication of JPH11284245A publication Critical patent/JPH11284245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低背化することができる圧電トランスの実装
構造を得る。 【解決手段】 圧電トランス素子11を収容した保護ケ
ース20を、凹部20aの開口面が回路基板30に対向
させた状態で、回路基板30に実装する。回路基板30
の中央部には、保護ケース20の投影面より若干大きい
穴30aが設けられている。穴30aの縁部には電極ラ
ンド31,33が設けられている。図示していないが、
回路基板30には、例えばインバータ回路等の制御回路
が実装されている。保護ケース20の側面から導出した
端子の端部26b,28bは、回路基板30に設けた電
極ランド31,33に半田付けや導電性接着剤等を利用
して電気的に接続されかつ固定される。保護ケース20
は、その一部が回路基板30に設けた穴30aに挿入さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスの実
装構造、特に、液晶ディスプレイのバックライト点灯用
インバータや各種の電圧昇圧装置に使用される圧電トラ
ンスの実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電トランスの実装構造として、
例えば、図11に示すものが知られている。この圧電ト
ランスの実装構造は、圧電トランス素子1が実装された
子基板2が、親回路基板5に実装されている。特に、子
基板2の、親回路基板5への実装は、子基板2の端部に
設けた引出し電極3を親回路基板5の上面に設けた電極
ランド6に半田付け等することにより行われた。さら
に、樹脂製保護ケース8を圧電トランス素子1の上から
被せていた。高電圧がかかる圧電トランス素子1に人体
や機器が直接触れるのを防止したり、外部からの機械的
ストレスが圧電トランス素子1に直接加わるのを防止す
るためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、電子
機器の小型化及び薄型化に伴って、圧電トランスの実装
構造も低背化の要求が高まっている。しかしながら、従
来の圧電トランスの実装構造では、保護ケース8の高さ
と子基板2の厚みと親回路基板5の厚みを合計した寸法
が製品の高さとなり、低背化への要求に充分対応したも
のとは言えなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、低背化すること
ができる圧電トランスの実装構造を提供することにあ
る。
【0005】
【発明を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る圧電トランスの実装構造は、(a)圧
電トランス素子と、(b)前記圧電トランス素子を収容
するための凹部と、側面から導出した端子とを有した保
護ケースと、(c)前記保護ケースの投影面より大きい
穴を設けた回路基板とを備え、(d)前記圧電トランス
素子を収容した前記保護ケースを、前記回路基板の穴に
入れた状態で、前記回路基板に実装したこと、を特徴と
する。
【0006】また、本発明に係る圧電トランスの実装構
造は、(e)圧電トランス素子と、(f)前記圧電トラ
ンス素子を収容するための凹部と、側面から導出した端
子とを有した保護ケースと、(g)前記圧電トランス素
子の投影面より大きい穴を設けた回路基板とを備え、
(h)前記保護ケースの凹部に収容されかつ開口面から
はみ出した前記圧電トランス素子を前記回路基板の穴に
入れた状態で、前記保護ケースを前記回路基板に実装し
たこと、を特徴とする。
【0007】さらに、本発明に係る圧電トランスの実装
構造は、(i)圧電トランス素子と、(j)前記圧電ト
ランス素子を実装する子基板と、(k)前記圧電トラン
ス素子の投影面より大きい穴を設けた回路基板と、
(l)前記子基板を前記回路基板上に支持すると共に、
前記回路基板と前記子基板とを電気的に接続する支持部
材とを備え、(m)前記子基板に実装された前記圧電ト
ランス素子を前記回路基板の穴に入れた状態で、前記子
基板を前記支持部材を介して前記回路基板に実装したこ
と、を特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構造により、回路基板の穴に保護ケース
や圧電トランス素子の一部が挿入されるため、回路基板
の厚み寸法と保護ケースや圧電トランス素子の高さ寸法
とがオーバラップする部分が生じ、製品の高さ寸法が小
さくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
の実装構造の実施形態について添付図面を参照して説明
する。各実施形態において、同一部品及び同一部分には
同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】[第1実施形態、図1〜図3]図1は、圧
電トランスの実装構造の第1実施形態を示す分解斜視図
である。第1実施形態の圧電トランスの実装構造は、概
略、圧電トランス素子11(図2参照)と、保護ケース
20と、回路基板30とで構成されている。
【0011】図2に示すように、圧電トランス素子11
は、ローゼン型と称される周知のものであり、チタン酸
ジルコン酸鉛系(PZT)等の矩形状圧電セラミックシ
ートと、このセラミックシートの略半分に設けられた内
部電極とを複数積層してなるものである。圧電トランス
素子11の両側面中央部にはそれぞれ入力電極12,1
3が設けられ、手前側端面には出力電極14が設けられ
ている。これらの電極12〜14は銀焼付け、蒸着又は
スパッタリング等の方法によって設けられる。さらに、
電極12〜14に所定のバイアス電圧を印加することに
より、圧電トランス素子11の内部電極が設けられてい
る略半分の入力部(図2において圧電トランス素子11
の長手方向の奥側の略半分)は素子11の厚み方向に分
極処理が行われ、残りの略半分の出力部(図2において
圧電トランス素子11の長手方向の手前側の略半分)は
素子11の長さ方向に分極処理が行われる。
【0012】この圧電トランス素子11において、入力
電極12と13の間に、素子11の長手方向の固有共振
周波数と略等しい周波数の交流電圧が印加されると、圧
電トランス素子11は長手方向に機械振動が生じ、これ
により出力部では圧電効果により電荷が発生し、出力電
極14と入力電極13との間に出力電圧が生じる。すな
わち、入力電極13は出力電極としての機能も有する。
この圧電トランス素子11は、λ/2モードと称する基
本(一次)振動モードを利用したものであり、圧電トラ
ンス素子11の長さ方向の1/2(λ/4)の位置に振
動変位が零となる振動の節が存在するので、この位置を
支持する。振動変位が最大となる振動の腹は、圧電トラ
ンス素子11の両端に存在する。
【0013】一方、保護ケース20は、圧電トランス素
子11を収容するための凹部20aを有すると共に、入
力端子26,27、ダミー端子28及び出力端子29を
有している。保護ケース20は、エポキシやポリイミド
等の樹脂、あるいはアルミナ等のセラミックからなり、
モールド成形等の方法により形成される。端子26〜2
9は保護ケース20にインサートモールド等の方法によ
り取り付けられている。端子26,27,29の一方の
先端部26a,27a,29aは凹部20aの底面に露
出し、他端部26b,27b,29bは保護ケース20
の側面から導出している。この保護ケース20の凹部2
0aに圧電トランス素子11が収容され、凹部20aの
底面に圧電トランス素子11が実装される。
【0014】すなわち、圧電トランス素子11の入力電
極12,13を間にして粘着弾性体16,17を配設す
る。粘着弾性体16,17は、弾性を有すると共に、接
着性、粘着性もしくは密着性を有するもので、常温接
着、硬化接着タイプの両面粘着テープ、シリコンゴム等
の粘着性を有するゴムシート、エポキシ系やシリコン系
接着剤、又はアクリルゲル等の粘着性、密着性を有する
ゲル等が用いられる。さらに、圧電トランス素子11の
出力電極14に、半田付けや導電性接着剤等を利用し
て、リード線15を電気的に接続する。
【0015】この圧電トランス素子11は、凹部20a
の底面に粘着弾性体16,17を利用して固定され、位
置決めされる。この後、ディスペンサ等により圧電トラ
ンス素子11の両側面に導電性接着剤24をそれぞれ付
与し、入力電極12と入力端子27の露出した端部27
a、並びに入力電極13と入力端子26の露出した端部
26aを電気的に接続すると共に固定する。これによ
り、圧電トランス素子11は、導電性接着剤24により
凹部20aの底面上にて振動の節で支持される。ただ
し、入力電極12,13と入力端子26,27の接続
は、リード線にて行ってもよい。一方、出力電極14に
接続されたリード線15の先端部は、半田付けや導電性
接着剤等を利用して出力端子29の露出した端部29a
に電気的に接続されると共に、固定される。
【0016】ダミー端子28はいずれの電極12〜14
にも接続されていない。つまり、電極12〜14に接続
されていないダミー端子28は、保護ケース20を四点
支持により回路基板30上に安定して保持するためだけ
のものである。従って、端子は必ずしも四つ配置する必
要はなく、少なくとも圧電トランス素子11の電極12
〜14にそれぞれ電気的に接続した三つの端子26,2
7,29にて、保護ケース20を回路基板30上に三点
支持してもよい。
【0017】こうして、圧電トランス素子11が収容さ
れた保護ケース20は、図1が示すように、凹部20a
の開口面が回路基板30に対向するように上下方向を反
転させた後、回路基板30に実装される。回路基板30
の中央部には、保護ケース20の投影面より若干大きい
穴30aが設けられている。穴30aの縁部には電極ラ
ンド31〜34が設けられている。さらに、図示してい
ないが、回路基板30には、例えばインバータ回路等の
制御回路が実装されている。保護ケース20の側面から
導出した端子26〜29の端部26b〜29bは、回路
基板30に設けた電極ランド31〜34に半田付けや導
電性接着剤等を利用して電気的に接続されかつ固定され
る。保護ケース20は、図3に示すように、その一部が
回路基板30に設けた穴30aに挿入される。
【0018】以上の構成からなる圧電トランスの実装構
造において、圧電トランス素子11の一次振動モードと
略同じ周波数入力信号が、回路基板30の電極ランド3
1,32に入力されると、入力信号は入力端子26,2
7、導電性接着剤24を介して圧電トランス素子11の
入力電極12,13に印加される。入力信号が印加され
た圧電トランス素子11は1次振動し、出力電極14に
所定の昇圧比が発生する。この出力電圧は、リード線1
5、出力端子29を介して回路基板30の電極ランド3
4から取り出される。
【0019】そして、保護ケース20の一部が回路基板
30に設けた穴30aに挿入されるため、回路基板30
の厚み寸法と保護ケース20の高さ寸法とがオーバラッ
プする部分が生じ、そのオーバラップした分だけ圧電ト
ランスの実装構造の高さ寸法を小さくすることができ
る。このとき、保護ケース20の側面から導出した端子
26〜29の端部26b〜29bの導出位置(保護ケー
ス20の凹部20a開口面からの距離)を変更すること
により、保護ケース20が穴30aに挿入される量が調
整され、圧電トランスの実装構造の高さ寸法が決定され
る。
【0020】具体例として、保護ケース20の高さ寸法
を3.0mm、凹部20aの深さ寸法を2.5mm、圧
電トランス素子11の高さ寸法を1.6mm、粘着弾性
体16,17の厚み寸法を0.5mm、回路基板30の
厚み寸法を0.8mmとし、端子26〜29の端部26
b〜29bの導出位置を保護ケース20の凹部20a開
口面から0.5mmに設定すると、得られる圧電トラン
スの実装構造の高さ寸法は3.3mmとなる。
【0021】[第2実施形態、図4〜図6]図4は、圧
電トランスの実装構造の第2実施形態を示す分解斜視図
である。第2実施形態の圧電トランスの実装構造は、概
略、圧電トランス素子11と、保護ケース40と、回路
基板50とで構成されている。
【0022】図5に示すように、保護ケース40は、圧
電トランス素子11を収容するための凹部40aを有す
ると共に、入力端子26,27、ダミー端子28及び出
力端子29を有している。端子26,27,29の一方
の先端部26a,27a,29aは凹部40aの底面に
露出し、他端部26b,27b,29bは保護ケース4
0の凹部40a開口面と略同一平面に沿って、保護ケー
ス40の側面から導出している。
【0023】この保護ケース40の凹部40aに圧電ト
ランス素子11が収容され、凹部40a底面に圧電トラ
ンス素子11が実装される。ここに、保護ケース40の
凹部40aの深さ寸法は、圧電トランス素子11の高さ
寸法と粘着弾性体16,17の厚み寸法とを加算した寸
法より小さい値に設定されている。従って、凹部40a
底面に実装された圧電トランス素子11の上部は、保護
ケース40の凹部40a開口面からはみ出している。
【0024】こうして圧電トランス素子11が実装され
た保護ケース40は、図4に示すように、凹部40aの
開口面が回路基板50に対向するように上下方向を反転
させた後、回路基板50に実装される。回路基板50の
中央部には、圧電トランス素子11の投影面より若干大
きい穴50aが設けられている。穴50aの周辺部に
は、穴50aから所定のギャップを有して、電極ランド
51〜54が設けられている。さらに、図示していない
が、回路基板50には、他に例えばインバータ回路等の
制御回路が実装されている。
【0025】保護ケース40の側面から導出した端子2
6〜29の端部26b〜29bは、回路基板50に設け
た電極ランド51〜54に電気的に接続されかつ固定さ
れる。保護ケース40の凹部40a開口面は、図6に示
すように、回路基板50の穴50aの周辺部に接触す
る。そして、保護ケース40の凹部40a開口面からは
み出している圧電トランス素子11の一部が、回路基板
50に設けた穴50aに挿入される。
【0026】従って、回路基板50の厚み寸法と圧電ト
ランス素子11の高さ寸法とがオーバラップする部分が
生じ、圧電トランスの実装構造の高さ寸法を小さくする
ことができる。具体例として、保護ケース40の高さ寸
法を2.6mm、凹部40aの深さ寸法を1.6mm、
圧電トランス素子11の高さ寸法を1.6mm、粘着弾
性体16,17の厚み寸法を0.5mm、回路基板50
の厚み寸法を0.8mmとした場合、得られる圧電トラ
ンスの実装構造の高さ寸法は3.4mmとなる。
【0027】また、回路基板50に設けた穴50aは、
前記第1実施形態の回路基板30に設けた穴30aと比
較して小さいので、回路基板50上の配線領域が広くな
り、回路基板50の小型化を図ることができる。さら
に、保護ケース40の凹部40a開口面と回路基板50
の穴50aの周辺部とが接触する構造であるため、安定
した実装が可能となる。
【0028】[第3実施形態、図7〜図9]図7は、圧
電トランスの実装構造の第3実施形態を示す分解斜視図
である。第3実施形態の圧電トランスの実装構造は、概
略、圧電トランス素子11と、子基板61と、支持部材
66〜69と、親回路基板70とで構成されている。
【0029】子基板61には、導体パターン62,6
3,64が設けられている。この子基板61の中央部に
圧電トランス素子11が実装される。すなわち、圧電ト
ランス素子11の入力電極12,13を間にして粘着弾
性体16,17を配設する。さらに、圧電トランス素子
11の出力電極14に、半田付けや導電性接着剤等を利
用して、リード線15を電気的に接続する。
【0030】この圧電トランス素子11は、子基板61
の上面に粘着弾性体16,17を利用して仮固定され、
位置決めされる。この後、ディスペンサ等により圧電ト
ランス素子11の両側面に導電性接着剤24をそれぞれ
付与し、入力電極12と導体パターン63、並びに入力
電極13と導体パターン62を電気的に接続すると共に
固定する。これにより、圧電トランス素子11は、導電
性接着剤24により子基板61上にて振動の節で支持さ
れる。ただし、入力電極12,13と導体パターン6
2,63の接続は、リード線にて行ってもよい。一方、
出力電極14に接続されたリード線15の先端部は、半
田付けや導電性接着剤等を利用して導体パターン64に
電気的に接続されると共に、固定される。
【0031】子基板61の左右両端部には、それぞれ支
持部材66〜69が取り付けられている。支持部材66
〜69は導電性を有するもので、半田メッキされたリン
青銅等からなる金属板を折り曲げ加工して、両端部に係
止部66a〜69aと足部66b〜69bを形成したも
のである。各支持部材66〜69は、それぞれの係止部
66a〜69aが、子基板61の端部を挟み込むことに
より、子基板61に堅固に固定される。三つの支持部材
66,67,69は導体パターン62〜64にそれぞれ
電気的に接続され、支持部材68はいずれの導体パター
ン62〜64にも接続されていない。つまり、導体パタ
ーン62〜64に接続されていない支持部材68は、子
基板61を四点支持により親回路基板70上に安定して
保持するためだけのものである。従って、支持部材は必
ずしも四つ配置する必要はなく、少なくとも導体パター
ン62〜64にそれぞれ電気的に接続する三つの支持部
材66,67,69にて、子基板61を親回路基板70
上に三点支持してもよい。
【0032】こうして、圧電トランス素子11が実装さ
れた子基板61は、図7に示すように、圧電トランス素
子11を実装した面が親回路基板70に対向するように
上下方向を反転させた後、親回路基板70に実装され
る。親回路基板70の中央部には、圧電トランス素子1
1の投影面より若干大きい穴70aが設けられている。
穴70aの周辺部には、穴70aから所定のギャップを
有して、電極ランド71〜74が設けられている。さら
に、図示していないが、親回路基板70には、圧電トラ
ンス素子11の他に、例えばインバータ回路等の制御回
路が実装されている。子基板61に取り付けた支持部材
66〜69の足部66b〜69bは、親回路基板70に
設けた電極ランド71〜74に半田付けや導電性接着剤
等を利用して電気的に接続されかつ固定される。圧電ト
ランス素子11は、図9に示すように、子基板61と親
回路基板70との間に形成されるスペースに配置され、
その一部が親回路基板70に設けた穴70aに挿入され
る。
【0033】以上の構成からなる圧電トランスの実装構
造において、圧電トランス素子11の一次振動モードと
略同じ周波数入力信号が、親回路基板70の電極ランド
71,72に入力されると、入力信号は支持部材66,
67、子基板61の導体パターン62,63、導電性接
着剤24を介して圧電トランス素子11の入力電極1
2,13に印加される。入力信号が印加された圧電トラ
ンス素子11は1次振動し、出力電極14に所定の昇圧
比の電圧が発生する。この出力電圧は、リード線15、
子基板61の導体パターン64、支持部材69を介して
親回路基板70の電極ランド74から取り出される。
【0034】そして、圧電トランス素子11の一部が親
回路基板70に設けた穴70aに挿入されているため、
親回路基板70の厚み寸法と圧電トランス素子11の高
さ寸法とがオーバラップする部分が生じ、圧電トランス
の実装構造の高さ寸法を小さくすることができる。この
とき、支持部材66〜69の高さ寸法を変更することに
より、圧電トランス11の穴70aへの挿入量が調整さ
れ、圧電トランスの実装構造の高さ寸法が決定される。
具体例として、子基板61の厚みを0.5mm、支持部
材66〜69の高さ寸法を1.6mm、圧電トランス素
子11の高さ寸法を1.6mm、粘着弾性体16,17
の厚み寸法を0.5mm、親回路基板70の厚み寸法を
0.8mmとした場合、得られる圧電トランスの実装構
造の高さ寸法は2.9mmとなる。
【0035】また、圧電トランス素子11は、子基板6
1、親回路基板70及び支持部材66〜69によって形
成されたスペース内に配置され、これら子基板61、親
回路基板70及び支持部材66〜69によって保護され
ることになる。従って、この圧電トランスの実装構造
は、保護ケースを用いないで、人体や機器が圧電トラン
ス素子11に直接触れるのを防止したり、外部からの機
械的ストレスが圧電トランス素子11に直接加わるのを
防止することができる。さらに、子基板61と親回路基
板70が形成するスペース開口部(言い換えると、子基
板61の側面部)から、粘着弾性体16,17の接着状
態、導電性接着剤24の接続状態及びリード線15の接
続状態等を外観にて容易に確認することができる。
【0036】また、支持部材は、図10に示すような直
方体形状の導電性支持部材86〜89であってもよい。
支持部材86,87,89の一端はそれぞれ子基板61
に設けた導体パターン62,63,64に電気的に接続
され、 他端は親回路基板70に設けた電極ランド7
1,72,74に電気的に接続される。支持部材86〜
89は子基板61の外周より内側に配設されることにな
るので、圧電トランス素子11で発生した高電圧がかか
る支持部材89が露出しない。従って、高電圧に人体や
機器が直接触れにくい構造にすることができ、人体や機
器に対して安全な圧電トランスの実装構造が得られる。
【0037】[他の実施形態]なお、本発明に係る圧電
トランスの実装構造は前記実施形態に限定するものでは
なく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。圧電トランス素子は、λモードと称する二次振動モ
ードを利用したものであってもよい。この場合、圧電ト
ランス素子の両端からそれぞれ該圧電トランス素子の長
さの略0.25倍の位置に、振動変位が零となる振動の
節が存在するので、この位置を支持する必要がある。振
動変位が最大となる振動の腹は、圧電トランス素子の中
央部及び両端部に存在する。
【0038】また、本発明はローゼン型に限るものでは
なく、種々の型の圧電トランス素子に適用することがで
きる。さらに、前記実施形態の場合、圧電トランス素子
の出力電極と出力端子等の接続はリード線を用いている
が、必ずしもリード線を用いる必要はなく、導電性接着
剤や導電性テープ等を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、回路基板に穴を設け、その穴に保護ケースや圧
電トランス素子の一部を挿入したので、回路基板の厚み
寸法と保護ケースや圧電トランス素子の高さ寸法とがオ
ーバラップし、製品の高さ寸法を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電トランスの実装構造の第1実
施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した圧電トランス素子の実装状態を示
す分解斜視図。
【図3】図1に示した圧電トランスの実装構造の断面
図。
【図4】本発明に係る圧電トランスの実装構造の第2実
施形態を示す分解斜視図。
【図5】図4に示した圧電トランス素子の実装状態を示
す分解斜視図。
【図6】図4に示した圧電トランスの実装構造の断面
図。
【図7】本発明に係る圧電トランスの実装構造の第3実
施形態を示す分解斜視図。
【図8】図7に示した圧電トランス素子の実装状態を示
す分解斜視図。
【図9】図7に示した圧電トランスの実装構造の正面
図。
【図10】支持部材の変形例を示す分解斜視図。
【図11】従来の圧電トランスの実装構造を示す分解斜
視図。
【符号の説明】
11…圧電トランス素子 20…保護ケース 20a…凹部 26〜29…端子 30…回路基板 30a…穴 40…保護ケース 40a…凹部 50…回路基板 50a…穴 61…子基板 66〜69,86〜89…支持部材 70…親回路基板 70a…穴
フロントページの続き (72)発明者 森島 靖之 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電トランス素子と、 前記圧電トランス素子を収容するための凹部と、側面か
    ら導出した端子とを有した保護ケースと、 前記保護ケースの投影面より大きい穴を設けた回路基板
    とを備え、 前記圧電トランス素子を収容した前記保護ケースを、前
    記回路基板の穴に入れた状態で、前記回路基板に実装し
    たこと、 を特徴とする圧電トランスの実装構造。
  2. 【請求項2】 圧電トランス素子と、 前記圧電トランス素子を収容するための凹部と、側面か
    ら導出した端子とを有した保護ケースと、 前記圧電トランス素子の投影面より大きい穴を設けた回
    路基板とを備え、 前記保護ケースの凹部に収容されかつ開口面からはみ出
    した前記圧電トランス素子を前記回路基板の穴に入れた
    状態で、前記保護ケースを前記回路基板に実装したこ
    と、 を特徴とする圧電トランスの実装構造。
  3. 【請求項3】 圧電トランス素子と、 前記圧電トランス素子を実装する子基板と、 前記圧電トランス素子の投影面より大きい穴を設けた回
    路基板と、 前記子基板を前記回路基板上に支持すると共に、前記回
    路基板と前記子基板とを電気的に接続する支持部材とを
    備え、 前記子基板に実装された前記圧電トランス素子を前記回
    路基板の穴に入れた状態で、前記子基板を前記支持部材
    を介して前記回路基板に実装したこと、 を特徴とする圧電トランスの実装構造。
JP10083128A 1998-03-30 1998-03-30 圧電トランスの実装構造 Pending JPH11284245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10083128A JPH11284245A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 圧電トランスの実装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10083128A JPH11284245A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 圧電トランスの実装構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11284245A true JPH11284245A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13793569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10083128A Pending JPH11284245A (ja) 1998-03-30 1998-03-30 圧電トランスの実装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11284245A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324135A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置用インバータ及びこれを用いた液晶表示装置モジュール
JP2013168618A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Murata Mfg Co Ltd 圧電トランス装置
JP2015092595A (ja) * 2012-12-19 2015-05-14 株式会社村田製作所 圧電トランス装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324135A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置用インバータ及びこれを用いた液晶表示装置モジュール
JP4546504B2 (ja) * 2006-06-01 2010-09-15 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置用インバータ及びこれを用いた液晶表示装置モジュール
US8184446B2 (en) 2006-06-01 2012-05-22 Lg Display Co., Ltd. Inverter for liquid crystal display device and liquid crystal display module using the same
KR101222974B1 (ko) * 2006-06-01 2013-01-17 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 인버터 및 이를 이용한 액정표시장치 모듈
JP2013168618A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Murata Mfg Co Ltd 圧電トランス装置
JP2015092595A (ja) * 2012-12-19 2015-05-14 株式会社村田製作所 圧電トランス装置
US10020441B2 (en) 2012-12-19 2018-07-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric transformer device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2826277B2 (ja) 電子パッケージ・アセンブリおよびそれと一緒に使用するコネクタ
JPH0676894A (ja) コネクタ
JP3079970B2 (ja) 圧電トランス
US6246013B1 (en) Surface mounting structure and surface mount type electronic component included therein
JPH11284245A (ja) 圧電トランスの実装構造
JPH11284246A (ja) 圧電トランスの実装構造
JP2821315B2 (ja) シングルインラインモジュール
JP6593094B2 (ja) 圧電振動デバイスおよびその実装構造
JP2006049671A (ja) 圧電トランス部品
JPS6042514Y2 (ja) 圧電振動子の保持装置
JP2002328391A (ja) 液晶表示モジュール
JPS6328449Y2 (ja)
JP6787735B2 (ja) 水晶素子および水晶デバイス
JP3699321B2 (ja) 電子ユニットのカバー構造
JPH10173251A (ja) 圧電トランス電源
JP2002171007A (ja) 圧電トランス
JPH10190355A (ja) 圧電デバイス用パッケージ
JP5368208B2 (ja) 圧電デバイス
JPH11274879A (ja) 圧電振動片収納容器、圧電振動子、および発振器
JPH09245913A (ja) 基板用コネクタ
JPH05218790A (ja) 圧電振動子
JPH10341045A (ja) 圧電トランス
JPS61221861A (ja) 電子機器
JPH0587868U (ja) 基板実装構造
JPH08162356A (ja) チップ電子部品